JP2007209474A - 浴槽装置 - Google Patents

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Hirotomo Suyama
博友 須山
Makoto Hatakeyama
真 畠山
Takahiro Ohashi
隆弘 大橋
Kazuki Kuroda
和樹 黒田
Takeshi Shimizu
剛 清水
Makoto Hayakawa
信 早川
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Abstract

【課題】入浴者の様々なマッサージ時間の要求に応えつつ、リンパマッサージ効果も損ねることがない浴槽装置を提供すること。
【解決手段】浴槽と、浴槽の深さ方向に対して略垂直な第1の方向に沿って配設され、浴槽の内部に臨む複数の噴出口と、マッサージ時間を入力するための入力手段と、第1の方向に沿って順に各々の噴出口から浴水を噴出させる動作を1サイクルとして、これを複数サイクル繰り返させる制御を行うと共に、入力手段に入力されたマッサージ時間に応じて、1サイクルあたりの時間及び噴出口から噴出される噴出流の噴出力を変化させる制御部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽装置に関し、特にリンパマッサージに好適な機能を有する浴槽装置に関する。
浴槽中で水流または気泡入り水流を噴射させるマッサージは筋肉の疲労回復などのために広く利用されている。近年、さらに人体のリンパ液の流れを促進するマッサージが注目されつつある。例えば、特許文献1、2には、複数のノズルを用いて、人体の足先側から心臓に近い部分へと順に噴出流を噴出させて、人体のリンパ液の流れを促進するリンパマッサージ機能を有する浴槽装置が開示されている。
リンパマッサージでは、足先から心臓に向けてというように、リンパ液の流れに沿って、噴出流を人体に噴出させる。この動作を「1サイクル」とした場合に、サイクル繰り返し回数が少ないと、十分なリンパマッサージの効果が得られず、またサイクル数が多くなると、入力者に対して逆に疲労感を与える可能性がある。したがって、リンパマッサージにおいて上述の「1サイクル」の繰り返し回数は、適切な回数に設定されることが望ましい。
一方、入浴者の好みによっては、短時間でリンパマッサージを終えたいという場合もあり得る。しかしこの場合、「1サイクル」の時間が一定だとすると、マッサージに要する全時間が短くなった分だけ、「1サイクル」の繰り返し回数が少なくなり、すなわちリンパ液の流れに沿って人体を噴出流でさするような動作回数が減り、十分なマッサージ効果が得られない可能性がある。
特開2005−342507号公報 特開2005−342491号公報
本発明は、入浴者の様々なマッサージ時間の要求に応えつつ、リンパマッサージ効果も損ねることがない浴槽装置を提供する。
本発明の一態様によれば、
第1の方向に沿って複数の噴出口が配設された浴槽と、
マッサージ時間を入力するための入力手段と、
前記第1の方向に沿って前記複数の噴出口から順に浴水を噴出させる動作を1サイクルとして、これを複数サイクル繰り返させる制御を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記入力手段に入力された前記マッサージ時間に基づいて、前記1サイクルあたりの時間と前記噴出口から噴出される前記噴出流の噴出力との少なくともいずれかを変化させる制御を実行することを特徴とする浴槽装置が提供される。
本発明によれば、入浴者の様々なマッサージ時間の要求に応えつつ、リンパマッサージ効果も損ねることがない浴槽装置が提供される。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る浴槽装置の構成を例示する模式図である。
本実施形態に係る浴槽装置は、主として、浴槽1と、浴槽1に貯められた浴水を吸い込んで、浴槽1内の入浴者100に対して噴出させるための機構と、浴水の噴出を制御する制御部25と、制御部25に対して各種情報を入力するための入力手段27と、を備えている。
浴槽1は、平面的に見て、例えば略長方形状もしくは略長円形状を呈している。以下の説明において、浴槽1の深さ方向に対して略垂直な長手方向(図1において横方向)を、第1の方向Xと定義する。図1に表した具体例の場合、浴槽1において、第1の方向に見た一端部側の底部には、台部3が設けられているが、台部3を設けずに、段差のない底部であってもよい。
浴槽1の第1の方向(長手方向)Xに沿って、図1において左側から順に、ノズル5、ノズル7、ノズル9が配設されている。例えば、ノズル5は、図1において浴槽1の左側壁部と底部との境界の近傍に配設され、ノズル7は、底部の略中央に配設され、ノズル9は、図1において右側壁部の下部に配設されている。各ノズル5、7、9はそれぞれ、浴槽1内に臨む噴出口を有する。
リンパマッサージに際しては、浴槽1に入浴した入浴者の足先から頭側に向けて噴出流が移動するように、これらノズル5、7、9から浴水が噴出される。
本発明がその構成に限定されるわけではないが、図1では、ノズル9は足先から踵に向けてスイングするノズルとなっており、ノズル7は脹脛に向けて噴出するノズルとなっており、またノズル5は背に向けて噴出するノズルとなっている。ノズル9、7、5の順に浴水を噴出させることで、足先から頭側(心臓)に向けてリンパマッサージがなされる。
図2は、浴槽1を平面方向から見た模式図である。
ノズル7は、第1の方向Xに対して略垂直な第2の方向(浴槽1を平面方向に見た場合の短手方向)Yに沿って例えば2つ設けられ、図2にはその噴出口7aを図示している。同様に、ノズル9は、第2の方向Yに沿って例えば2つ設けられ、図2にはその噴出口9aを図示している。ノズル5は、第2の方向Yの略中央に1つだけ設けられ、図2にはその噴出口5aを図示している。
ノズル5、7、9は、それぞれ、電動弁11、13、15、管路19a〜19cを介して、液圧ポンプ21の吐出口側に接続されている。液圧ポンプ21は、ポンプ本体21aと、ポンプ本体21aを駆動させるモータ21bと、を備える。浴槽1の内壁部には、浴槽1内に貯められた浴水を吸い込むための吸水口17が設けられ、この吸水口17は、管路23を介して、液圧ポンプ21の吸い込み口側に接続されている。液圧ポンプ21の駆動により、吸水口17から吸い込まれた浴水は、各ノズル5、7、9の各噴出口5a、7a、9aから浴槽1内に噴出される。
各噴出口5a、7a、9aの口径は、例えば8.5mm(ミリメータ)である。また、空気を混入させない場合、各噴出口で、例えば25リットル/分の水流が噴出される。
また、例えば、図示しない空気取り込み口に接続された空気供給管を各噴出口5a、7a、9aに接続させ、空気取り込み口から空気供給管内に取り込んだ空気をエジェクター作用により吸引し気泡入り水流として噴出口5a、7a、9aから噴出させてもよい。例えば、水流の噴出口の口径を8.5mm、混合後の気泡入り水流の噴出口の口径を12mmとして、25リットル/分の水流に対して、空気の混入量を10〜15リットル/分とすることができる。
図3は、ノズルの具体的構成を例示する模式断面図である。
前述した噴出口5a、7a、9aは、図3においてはまとめて符号33で表している。ただし、図1に関して前述したノズル5、7、9のすべてを本具体例のノズルとする必要は必ずしもなく、これら噴出口のいずれかのみを本具体例のノズルとしてもよい。
ノズル本体31の外部に噴出口33が形成され、ノズル本体31の内部には、噴出口33で交わるように互いに逆方向に傾斜した2つの流路29a、29bが形成されている。2つの流路29a、29bのそれぞれの一端部は噴出口33に連通し、他端部は液圧ポンプ21からの吐出水流が供給される管路に接続されている。
各流路29a、29bから噴出口33に向けて供給された水流は、噴出口33で合流する。各流路29a、29bを流れる水流の流量比を変えることで、噴出口33からの噴出流の噴出方向を、略扇状の角度の範囲内で連続的に変化させることができる。流路29bからのみ水流が供給されるときには、噴出口33からは矢印a方向に噴出流が噴出され、流路29aからのみ水流が供給されるときには、噴出口33からは矢印b方向に噴出流が噴出される。両流路29a、29bを流れる水流の流量比が同じ場合には、図3において、噴出口33からほぼ真上に向けて噴出流が噴出される。
図4は、ノズルの他の具体例を例示する模式断面図である。
前述した噴出口5a、7a、9aは、図4においてはまとめて符号39で表している。ただし、本具体例についても、図1に関して前述したノズル5、7、9のすべてを本具体例のノズルとする必要は必ずしもなく、これらノズル5、7、9のいずれかのみを本具体例のノズルとしてもよい。
この具体例では、浴槽壁1aに形成されたくぼみの中に、回動可能にノズル本体35が軸支されている。ノズル本体35の内部には、液圧ポンプ21からの吐出水流が供給される管路に連通した流路37が設けられ、この流路37から径外方に向けて噴出水路が形成され、流路37に連通する噴出口39が形成されている。流路37から噴出口39に至る噴出水路は、ノズル本体35の回動軸からずれており、交差しない方向に形成されている。
図4(a)は、噴出口39から噴出流が噴出されていない状態を表し、この場合、図示しないバネの付勢力により、ノズル本体35は、浴槽壁1a内に収納されている。この状態においては、ノズル本体35の平坦側面35Sが浴槽壁1aと略連続した平面を構成し、凹凸のない壁面が形成されている。
一方、噴出口39から噴出流が噴出されると、このときの噴出力により、ノズル本体35を上記バネの付勢力に対抗して、図4(a)の状態から時計方向に回動させる力が作用する。その結果として、図4(b)に表されるように噴出口39を浴槽1内に向けた状態となり、浴槽1の内部に向かって噴出流が噴出される。なお、この時、噴出口39から噴射される噴出流の噴出力と、バネの付勢力と、がバランスしているので、ノズル本体35はこの状態を維持できる。
さらに、水流の流量を増やしたり、水流に空気を混入して噴出口39から噴出させるようにすると、噴出流の噴出力がより強まり、ノズル本体35はバネの付勢力に対抗して、図4(b)の状態からさらに時計方向に回動して図4(c)の状態に至る。この過程で、ノズル本体35からの噴出流の噴出方向は、浴槽壁1aに対して斜め方向から垂直方向を経て反対側の斜め方向に連続的に変化する。
噴出口39から噴出流が噴出されなくなると、ノズル本体35は、上述したバネの付勢力により、図4(a)に表される収納状態に戻る。
以上、図3及び図4を参照しつつ、噴出方向を可変としたノズルについて説明したが、本発明はこれには限定されない。すなわち、噴出口の方向をモータなどにより可変としたノズルなどを用いてもよい。
また、複数の噴出口を一方向に並べ、これら噴出口から順番に浴水を噴出させることによっても、噴出流を移動させることができる。
再び、図1を参照すると、制御部25は、入力手段27からの信号を受けて、液圧ポンプ21のモータ21bや、電動弁11、13、15の動作を制御する。また、例えばノズル5、7、9のいずれかを図3に表した具体例のノズルとした場合には、2つの流路29a、29bに流す水流の流量を制御する制御弁などが適宜設けられ、制御部25は、この制御弁も制御する。
図5は、入力手段27の操作面を例示する模式図である。
入力手段27は、入浴者が浴槽1内で入浴した状態のまま操作を行えるように入浴者の手の届く浴槽1の近傍に適宜設けることができる。あるいは、入力手段27は、有線または無線による信号の送信が可能な可搬式のリモートコントローラであってもよい。
入力手段27の操作面には、表示部41、浴槽装置の運転の入/切を操作するためのボタン43、マッサージのモードを設定するためのボタン45、マッサージ時間を設定するためのボタン47、表示部41に表示されたメニューなどを選択するためのボタン49、51、入浴者の足裏、ふくらはぎ、腰の各位置に噴出流を噴出させる各ノズル9、7、5を制御するボタン57、55、53等が設けられている。
図1は、浴水200を貯めた浴槽1の中で、入浴者100が台部3に腰掛けずに浴槽1底部に腰を下ろして全身浴しながら、マッサージを受ける場合を表している。このとき、入浴者100は台部3に足を載せたリラックスした姿勢になる。
入浴者100が、図5に表される入力手段27のボタン45を操作して、例えば全身をマッサージするモードを選んで、そのモードを動作させると、まずノズル9から浴水が噴出される。
ノズル9は、前述したように第2の方向Y(図2参照)に沿って2つ設けられ、各ノズル9の各噴出口9aから、入浴者100の両足裏に噴出流が噴出される。このとき、図3または図4を参照して前述したように、噴射方向を可変としたノズルを用いることにより、各噴出口9aからは噴出方向を連続的に変化させながら噴出流が噴出される。具体的には、入浴者100の足先からかかとに向かって噴出方向を変えながら噴出を行う。この時、噴出方向の変化は一方向であり、往復ではない。つまり、噴出口9aから噴出される噴出流は、足先からかかとに向かう一方向のみに向けて変化する。
足先からかかとに向けての上記ノズル9からの噴出が終わる少し前から、次のノズル7からの噴出が開始される。ノズル7は、前述したように第2の方向Y(図2)に沿って2つ設けられ、各ノズル7の各噴出口7aから、入浴者100の両足のふくらはぎから太ももにかけて噴出流が噴出される。このとき、図3または図4を参照して前述したように、噴射方向を可変としたノズルを用いると、各噴出口7aからは噴出方向を連続的に変化させながら噴出流が噴出される。具体的には、入浴者100のふくらはぎから太ももに向かって噴出方向を変えながら噴出を行うこともできる。
ふくらはぎから太ももに向けての上記ノズル7からの噴出が終わる少し前から、次のノズル5の噴出口5aからの噴出が開始される。噴出口5aからは、入浴者100の腰から背中にかけて噴出流が噴出される。このとき、図3または図4を参照して前述したように、噴射方向を可変としたノズルを用いることにより、噴出口5aからは噴出方向を連続的に変化させながら噴出流が噴出される。具体的には、入浴者100の腰から背中に向かって噴出方向を変えながら噴出を行う。
このように、第1の方向Xに沿って順に各々の噴出口9、7、5から浴水を噴出させる一連の動作を「1サイクル」とし、これを複数サイクル繰り返して、マッサージは終了する。これら動作は、制御部25の制御により実行される。人体のリンパ液の流れをたどるように、足先、ふくらはぎ、太もも、腰、背中と順に噴出流によってマッサージしていく動作を複数回繰り返すことで、リンパ液の円滑な流れを促進することができる。
さらに、本実施形態では、入力手段27により入力された「マッサージ時間」に応じて、1サイクルあたりの時間及び噴出口9、7、5から噴出される噴出流の噴出力を変化させる。
図6は、「マッサージ時間」の入力から、1サイクルあたりの時間及び噴出力が決定されるまでのフローチャートである。
まず、ステップS1にて、入浴者が上述したようなリンパマッサージを受ける時間に対応する「マッサージ時間」を入力する。「マッサージ時間」は、図5に表される入力手段27のボタンの操作により入力される。例えば、図5に表される入力手段27においてボタン47は、数字キーであり、例えば「5分間」のリンパマッサージを受けたい場合には、「5」の数字キーを押す。あるいは、表示部41に表示される数字を見ながら、方向キー49、51を押して、所望の時間を入力してもよい。さらには、具体的な数字(時間)の入力に限らず、例えば「長」、「中」、「短」といったマッサージ時間の程度を表す情報を入力してもよい。
入力手段27に入力された「マッサージ時間」は、制御部25に出力され、制御部25は、「マッサージ時間」に応じて、前述のマッサージにおける1サイクルの時間を決定する(ステップS2)。これは、図示しない記憶部に記憶された「マッサージ時間」と「1サイクルの時間」との対応関係に基づいて、「1サイクルの時間」を決定してもよいし、「マッサージ時間」と「1サイクルの時間」との関数式に基づいて、演算により「1サイクルの時間」を決定してもよい。
一般に、十分なマッサージ効果が得られるためには、およそ15分程度の時間が望ましいとされている。しかし、入浴者の好みにより、マッサージ時間をこれよりも短くあるいは長くしたい場合がある。例えば、のぼせやすい入浴者は15分よりも短めの時間を好み、一方、ゆっくりとリラックスしたい入浴者は15分よりも長い時間を好むこともある。しかし、これらの場合に、「1サイクル」の時間を一定とすると、マッサージ時間内のサイクル数が少なくなったり多くなったりする。サイクル数が少ないと、十分なリンパマッサージの効果が得られず、またサイクル数が多くなると、入力者に対して逆に疲労感を与える可能性がある。したがって、マッサージ時間が短めに設定されても、その短い時間内でも所定のサイクル数が行われるようにするため、「1サイクル」に要する時間が短めに設定される。これにより、入浴者の様々なマッサージ時間の要求に応えつつ、リンパマッサージ効果も損ねることがない。
ステップS2で「1サイクルの時間」が決定されると、この「1サイクルの時間」に応じて、次のステップS3にて、噴出口からの噴出流の「噴出力」を決定する。これも、図示しない記憶部に記憶された「1サイクルの時間」と「噴出力」との対応関係に基づいて、「噴出力」を決定してもよいし、「1サイクルの時間」と「噴出力」との関数式を予め設定しておき、この関係式に基づいて、演算により「噴出力」を決定してもよい。
「噴出力」は、入浴者が感じる噴出流の体感圧力(あるいは入浴者に与える刺激力)を表し、例えば本実施形態では、「噴出力」は、「噴出流の動水圧」と「噴出流の流量」との積(「噴出流の動水圧」×「噴出流の流量」)で表すことができる。
「1サイクルの時間」が短い場合には、「噴出力」を強くして、短い時間のマッサージでも所望のマッサージ効果が得られるようにするとよい。リンパ液が流れるリンパ管は皮膚組織に多く分布しているため、「噴出力」をある程度強くすれば皮膚組織に与える刺激を強くすることができ、その分リンパ液の流れを促進することができる。
「1サイクルの時間」が長い場合には、「噴出力」を強くしてしまうと、強い刺激が長時間続くことになるので、「噴出力」を弱くするとよい。さらにこの場合、「噴出力」を弱くすることで、より緩やかなマッサージ条件にでき、筋肉や精神のリラクゼーション効果を高め、リンパマッサージとの相乗効果により、優れたマッサージ効果を得ることができる。
本実施形態では、「1サイクルの時間」及び「噴出力」を決めるにあたっては、例えば、(「噴出力」×「1サイクルの時間」)が一定になるようにする。すなわち、この場合には、「1サイクルの時間」と「噴出力」とは、反比例の関係にある。
例えば、標準条件として、マッサージ時間を15分(900秒)とした場合に、前述の「1サイクル」を15回繰り返すとすると、「1サイクルの時間」は60秒に設定される。また、この条件において、噴出口から噴出される噴出流の動水圧が26.6(kPa)、流量が25(リットル/分)とする。
上記条件の場合、「噴出力」=「噴出流の動水圧」×「噴出流の流量」=1/2ρv×「噴出流の流量」=1/2×1000×(7.3)×(25/60/1000)=11.1(W)となる。
この具体例では、「噴出流の動水圧」を、噴出流の運動エネルギー(1/2ρv;ρは水の密度、vは噴出流の流速)として計算している。
上記結果を受けて、「1サイクルの時間」が60秒の場合には、「噴出力」×「1サイクルの時間」=11.1(W)×60秒=666(W・秒)となる。つまり、この場合には、「噴出力」×「1サイクルの時間」が666(W・秒)となるように「噴出力」を決定すればよい。従って、例えば、使用者が入力した「マッサージ時間設定情報」に基づいて、「1サイクルの時間」が45秒と決定された場合には、「噴出力」は、666÷45=14.8(W)に設定することができる。
このように、「1サイクルの時間」と「噴出力」とが反比例の関係となるようにして「噴出力」を算出できる。ただし、本発明においては、「1サイクルの時間」と「噴出力」との関係は、反比例には限定されない。
図7は、「1サイクルの時間」と「噴出力」との関係を例示するグラフ図である。
すなわち、同図に一点鎖線Aで表したように、「1サイクルの時間」と「噴出力」とを反比例の関係として算出してもよいが、実線Bで表したように、これよりも噴出力が低めになる曲線(緩和曲線)を設定し、これに基づいて「噴出力」を決定してもよい。または、実線Cで表したように、反比例の関係よりも「噴出力」が大きくなるような曲線(強調曲線)を設定し、これに基づいて「噴出力」を決定してもよい。
また、「噴出力」に上限や下限を設定してもよい。
図8は、上限や下限を設定した場合を例示するグラフ図である。
すなわち、「噴出力」に上限Fmaxや、下限Fminを設定することができる。上限Fmaxは、噴出流が人体に与える効果がマッサージ効果を超えて刺激が強くなりすぎることを考慮して適宜決定できる。また、下限Fminは、人体にマッサージ効果を与えるために必要な最低限の噴出力を考慮して適宜決定できる。
この結果、例えば、図8に実線Dで表したように、反比例関係に加えて、上限Fmaxと下限Fminをそれぞれ設けてもよい。なお、この場合、上限Fmaxと下限Fminのいずれか一方のみを設けてもよい。また、図7に例示した曲線BやDについても、同様に上限Fmaxと下限Fminのいずれか一方または両方を設定してもよい。
いずれの場合も、「噴出力」を変えるにあたっては、例えば、液圧ポンプ21の駆動モータ21bを、制御部25の制御により制御することで、噴出口に水流を供給する液圧ポンプ21の吐出流量や吐出圧力を変える。あるいは、噴出口の口径を可変できる手段を設けて、噴出口の口径を変えることで、噴出流の流量を変化させて「噴出力」を変えてもよい。あるいは、液圧ポンプ21とノズルとの間に圧力または流量を調節可能な制御弁を設け、この制御弁を調節することにより吐出流量または吐出圧力を変えてもよい。
マッサージ時間(マッサージ時間)に応じて、「1サイクルの時間」及び「噴出力」を変化させるにあたっては、サイクル数も変化させてもよい。
図9は、マッサージ時間と、サイクル数との対応関係の一例を表す。
この具体例では、マッサージ時間が、5分の場合にはサイクル数が10回と設定され、10分の場合にはサイクル数が12回と設定され、20分の場合にはサイクル数が15回と設定され、30分の場合にはサイクル数が20回と設定される。これら設定は、制御部25の制御により行われる。
また、各サイクルを通じて、噴出力は一定でもよいし、連続的または段階的に強さを変えてもよい。
図10は、1サイクル目の開始から、2サイクル目、・・・nサイクル目と進むにつれて、噴出力がどのように変化していくかを表す一具体例である。
図10(a)は、1サイクル目から漸次噴出力を増大させていくモードを表す。
図10(b)は、1サイクル目から漸次噴出力を増大させていき、途中で一定にしてそのまま最後のサイクルを終了させるモードを表す。これは、マッサージの終了近くでは「噴出力」をそれほど強めずに、リラックスした状態でマッサージを終えるようにするモードである。
また、1サイクル内における各噴出口からの噴出流の噴出時間の比率は、1サイクル内で等比率であってもよいし、あるいは、馴化防止や使用者の好み等により、1サイクル内における噴出時間比率を変化させるようにしてもよい。
例えば、図5に表した入力手段27に設けられた「足裏」ボタン57と矢印ボタン51をこの順に入浴者が押すと、1サイクルの時間は変えずに、1サイクル内において足裏に噴出流をあてる時間を相対的に長くするようにしてもよい。同様に、「足裏」ボタン57と矢印ボタン49を入浴者がこの順に押した場合には、足裏に噴出流を当てる時間を相対的に短くするようにしてもよい。また、入浴者が「足裏」ボタン57と矢印ボタン51を押した場合に、ノズル9(図1参照)から噴出される噴出流の強さを強くし、「足裏」ボタン57と矢印ボタン49をこの順に押した時には、ノズル9から噴出される噴出流の強さを弱くしてもよい。
このようにすれば、マッサージ時間だけではなく、入浴者の好みにさらに細かく応ずることができ、例えば、マッサージ時間として15分よりも短い時間が設定されたような場合でも、高いマッサージ効果を得ることが容易となる。
図11は、本発明の他の実施形態に係る浴槽装置の構成を例示する模式図である。
この図11に表される実施形態においては、入浴者100は、台部3に腰掛け、半身浴をしている状態を表す。この場合、前述の「1サイクル」の動作においては、ノズル5、ノズル7、ノズル9の順に、浴水を噴出していく。
本発明の実施形態に係る浴槽装置の構成を例示する模式図である。 本発明の実施形態において、浴槽を平面方向から見た模式図である。 本発明の実施形態において、ノズルの具体的構成を例示する模式断面図である。 本発明の実施形態において、ノズルの他の具体的構成を例示する模式断面図である。 本発明の実施形態において、入力手段の操作面を例示する模式図である。 本発明の実施形態において、「マッサージ時間」の入力から、1サイクルあたりの時間及び噴出力が決定されるまでのフローチャートである。 「1サイクルの時間」と「噴出力」との関係を例示するグラフ図である。 「噴出力」に上限や下限を設定した場合を例示するグラフ図である。 本発明の実施形態において、マッサージ時間と、サイクル数との対応関係の一例を表す。 1サイクル目の開始から、2サイクル目、・・・nサイクル目と進むにつれて、噴出力がどのように変化していくかを表す一具体例である。 本発明の他の実施形態に係る浴槽装置の構成を例示する模式図である。
符号の説明
1…浴槽、5…ノズル、5a…噴出口、7…ノズル、7a…噴出口、9…ノズル、9a…噴出口、17…吸水口、21…液圧ポンプ、25…制御部、27…入力手段、33…噴出口、39…噴出口、100…入浴者、X…第1の方向、Y…第2の方向

Claims (7)

  1. 第1の方向に沿って複数の噴出口が配設された浴槽と、
    マッサージ時間を入力するための入力手段と、
    前記第1の方向に沿って前記複数の噴出口から順に浴水を噴出させる動作を1サイクルとして、これを複数サイクル繰り返させる制御を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記入力手段に入力された前記マッサージ時間に基づいて、前記1サイクルあたりの時間と前記噴出口から噴出される前記噴出流の噴出力との少なくともいずれかを変化させる制御を実行することを特徴とする浴槽装置。
  2. 前記制御部は、前記1サイクルあたりの時間と前記噴出力との積を一定にしつつ、前記1サイクルあたりの時間及び前記噴出力を変化させることを特徴とする請求項1記載の浴槽装置。
  3. 前記制御部は、前記噴出力を変化させるにあたり、前記噴出力に上限及び下限の少なくともいずれかを設定し、これを超えないように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽装置。
  4. 前記制御部は、前記入力手段に入力されたマッサージ時間に応じて、前記サイクルの繰り返し回数も変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴槽装置。
  5. 前記制御部は、前記サイクル数に応じて前記噴出力を連続的または段階的に変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の浴槽装置。
  6. 前記複数の噴出口の少なくともいずれかからは、気泡が混入された浴水が噴出可能とされたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴槽装置。
  7. 前記複数の噴出口の少なくともいずれかは、浴水の噴出中に噴出方向を可変とされたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の浴槽装置。
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