JP2019013516A - 浴槽用吐水装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された本発明によれば、吐水開始時から、最も流速が低い第1吐水モードより流速が高い第2吐水モードまで流速を上昇させることができる。これにより、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させることができる。したがって、水流が浴槽内の壁面に張り付くように流れて使用者の肩や首等への吐水が適切に行えなくなったり、使用者の肩や首等に吐水が適切に行えるようになるまでに吐水開始時から比較的長い時間を要してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させた後、モード切替機能による第1吐水モードにより、使用者の肩や首等に水勢の比較的弱く且つ柔らかい体感を与える水流を吐水することができる。また、本発明によれば、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に完全に振り切る前に、第1吐水モードに切り替わってしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させた後、予約機能により、吐水開始時から予約時間経過前に受けた吐水モードの選択指令による吐水モードを比較的早期に実行することができる。また、本発明によれば、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に完全に振り切る前に、第1吐水モードへ切り替わってしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、制御部の選択機能により、吐水開始時から予約時間経過前に第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードの選択指令を受けた場合には、その第3吐水モードを実行することができる。吐水開始時から予約時間経過を待つことなく第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードを早期に実行することができる。
このように構成された本発明によれば、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させた後、決定機能により、吐水開始時から予約時間経過前において使用者が最も望んでいると想定される最後に選択した吐水モードの選択指令を実行させることができる。
このように構成された本発明によれば、吐水開始時から、最も流速が高い吐水を行う吐水モードまで、急速に流速を上げ、使用者を驚かせてしまうことを抑制することができるとともに、吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面から振り切るように吐水方向側に離間させることができる。
このように構成された本発明によれば、第2吐水モードは、予め使用者が選択できるように用意されていた複数の吐水モードのうちから選択されるので、使用者が第2吐水モードの吐水状態を快適と感じた場合に、後にこの第2吐水モードを選択することができる。従って、本発明によれば、使用者が快適と感じた吐水状態で使用することができる浴槽用吐水装置を提供することができる。
このように構成された本発明によれば、制御部が最も流速が低い吐水を行う第1吐水モードに設定されている場合においても、制御部は、吐水開始時から、最も流速が低い第1吐水モードより流速が高い第2吐水モードまで流速を上昇させることができる。これにより、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から振り切るように吐水方向側に離間させることができる。したがって、水流が浴槽内の壁面に張り付くように流れて使用者の肩や首等への吐水が適切に行えなくなること、及び、使用者の肩や首等に吐水が適切に行えるようになるまでに吐水開始時から比較的長い時間を要してしまうことを抑制しつつも、使用者の肩や首筋に対して柔らかい体感を与える水流を吐水することができる。
このように構成された本発明によれば、制御部が吐水開始時において、上記第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードに設定されている場合においては、制御部は、吐水開始時から、第3吐水モードまで流速を早期に上昇させることができる。よって、本発明によれば、使用者の望む第3吐水モードを早期に実行することができるとともに、吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面から振り切るように吐水方向側に離間させることができる。従って、使用者の望む第3吐水モードを早期に実行することができる浴槽用吐水装置を提供することができる。
このように構成された本発明によれば、制御部が第1吐水モードよりも流速が高く且つ最も流速が高い吐水モードより流速が低い吐水を行う第4吐水モードに設定されている場合において、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から振り切るように吐水方向側により早期に離間させることができる。吐水孔からの吐水が使用者の肩や首等に適切に行えるようになるまでに要する時間をより短縮することができる。
このように構成された本発明によれば、吐水開始時から、最も流速が高い吐水を行う吐水モードまで、急速に流速を上げ、使用者を驚かせてしまうことを抑制することができるとともに、吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面から振り切るように吐水方向側に離間させることができる。
このように構成された本発明によれば、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させた後、予約機能により、吐水開始時から予約時間経過前に受けた吐水モードの選択指令による吐水モードを比較的早期に実行することができる。また、本発明によれば、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に完全に振り切る前に、吐水モードが第1吐水モードへ切り替わってしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明によれば、制御部の選択機能により、吐水開始時から予約時間経過前に第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードの選択指令を受けた場合には、その第3吐水モードを実行することができる。吐水開始時から予約時間経過を待つことなく第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードを早期に実行することができる。
このように構成された本発明によれば、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させた後、決定機能により、吐水開始時から予約時間経過前において使用者が最も望んでいると想定される最後に選択した吐水モードの選択指令を実行させることができる。
このように構成された本発明によれば、吐水開始時から、吐水孔から吐水される水の流速を、吐水孔から吐水させる予定の流速よりも高い流速まで上昇させることができる。これにより、幅広形状の吐水孔から吐水される幅広状の水流を、浴槽内の壁面に表面張力により張り付くように流れる状態からこの壁面から吐水方向側に振り切るように離間させることができる。したがって、水流が浴槽内の壁面に張り付くように流れて使用者の肩や首等への吐水が適切に行えなくなること、及び、使用者の肩や首等に吐水が適切に行えるようになるまでに吐水開始時から比較的長い時間を要してしまうことを抑制しつつも、使用者の肩や首筋に対して柔らかい体感を与える水流を吐水することができる。
図1乃至図4は、本発明の一実施形態による浴槽用吐水装置を浴槽に適用した状態を示す斜視図、平面図、全断面図、及び側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による浴槽用吐水装置1は、施設、家庭等の浴場、風呂場又は浴室等の浴槽2に適用され、浴槽2の上端近傍に配置される。浴槽2は、浴槽水としての湯水(湯又は水)を貯留する。
入浴中の使用者Hが、ブロー吐水を行うべく操作部30を操作すると、制御部28が三方弁12に信号を送り、これを第1流路8と第3流路16が連通する状態に切り替えると共に、ポンプ10に信号を送り、これを作動させる。これにより、浴槽2内の湯水が第1流路8から取り込まれ、第1流路8、ポンプ10、三方弁12、及び第3流路16を介してブロー吐水部18から吐出される。ブロー吐水部18から浴槽2内に吐出される湯水の流れにより、使用者Hの腰部等を心地よくマッサージすることができる。
図6乃至図8を参照して、浴槽用吐水装置1が、吐水開始時に使用者による吐水モードの選択ができないように形成されている場合の吐水動作について説明する。図6乃至図8においては、縦軸において吐水部4から吐水される湯水の流速に応じた吐水モード(ポンプ10の回転数)を示し、横軸において時刻を示している。
まず、待機状態(時刻t0〜t1)において、制御部28は、ポンプ10を停止状態としている。ポンプ10は停止状態であるので、吐水部4からの吐水は行われていない。
時刻t2において、制御部28は、時刻t1から所定時間Tが経過したことを判断し、モード切替機能を作動させる。制御部28のモード切替機能は、中吐水モードから弱吐水モードへの切り替えを可能とする。
時刻t0及びt1においては、浴槽用吐水装置1の動作は同じであるので説明を省略する。
時刻t1からt2の間における時刻t4において、使用者が、中吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作する。制御部28は、操作部30から中吐水モードの選択指令を受ける。さらに、時刻t1からt2の間における時刻t5において、使用者が、弱吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作している。制御部28は、操作部30から弱吐水モードの選択指令を受ける。
予約時間Rは、吐水開始時の時刻t1から、流速上昇機能を実行して中吐水モードまで至った後の時刻t2までの時間である。
時刻t0及びt1においては、浴槽用吐水装置1の動作は同じであるので説明を省略する。
時刻t1からt2の間における時刻t6において、使用者が、強吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作する。制御部28は、操作部30から強吐水モードの選択指令を受ける。
まず、待機状態(時刻t10〜t11)において、制御部28は、ポンプ10を停止状態としている。ポンプ10は停止状態であるので、吐水部4からの吐水は行われていない。
上述のように一端、吐水部4から中吐水モードの吐水を行うことにより、吐水部4からの吐水を縦壁2bから早期に離間させ、弱吐水モードの壁面から離間した吐水を早期に行うことができる。仮に時刻t11から中吐水モードの吐水を介さずに弱吐水モードの吐水を実行させる場合と比べて、本実施形態においては、弱吐水モードの吐水を縦壁2bから離間した状態で早期に且つ適切に行うことができる。
まず、時刻t11(吐水開始時)において、使用者が強吐水モードの吐水を行うように操作部30を予め設定する又は使用者が強吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作することにより、制御部28は強吐水モードに設定されている。
まず、時刻t10(吐水開始時)において、使用者が中吐水モードの吐水を行うように操作部30を予め設定する又は使用者が中吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作することにより、制御部28は中吐水モードの吐水を行うように設定されている。
時刻t10からt11においては、浴槽用吐水装置1の動作は同じであるので説明を省略する。
時刻t11からt16の間における時刻t17において、使用者が、中吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作する。制御部28は、操作部30から中吐水モードの選択指令を受ける。さらに、時刻t11からt16の間における時刻t18において、使用者が、弱吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作している。制御部28は、操作部30から弱吐水モードの選択指令を受ける。
予約時間Rは、制御部28が吐水開始時において強吐水モードに設定されている場合においては、吐水開始時の時刻t11から、第2流速上昇機能を実行した後、強吐水モードまで流速を上昇させる制御を実行し終える時刻t14までの時間である。
予約時間Rは、制御部28が吐水開始時において弱吐水モードよりも流速が高く且つ最も流速が高い強吐水モードより流速が低い吐水を行う中吐水モードに設定されている場合においては、吐水開始時の時刻t11から、第3流速上昇機能を実行した後、中吐水モードまで流速を下降させる制御を実行し終える時刻t21までの時間である。
時刻t10からt11においては、浴槽用吐水装置1の動作は同じであるので説明を省略する。
時刻t11からt12の間における時刻t19において、使用者が、強吐水モードの吐水を行うように操作部30を操作する。制御部28は、操作部30から強吐水モードの選択指令を受ける。
第2流速は、第1流速よりも高い流速として設定される。本実施形態においては、第2流速は第1流速よりも流速が高い中吐水として設定されているが、第2流速は第1流速よりも流速の高い吐水、例えば最も流速の高い強吐水に設定されていてもよい。
まず、待機状態(時刻t30〜t31)において、制御部28は、ポンプ10を停止状態としている。ポンプ10は停止状態であるので、吐水部4からの吐水は行われていない。
2 浴槽
2a 底部
2b 縦壁
2c 上端部
2d 側壁
4 吐水部
4a 吐水孔
10 ポンプ
28 制御部
30 操作部
Claims (15)
- 浴槽内の壁面の上方に設置される浴槽用吐水装置であって、
幅広形状に形成された吐水孔から水を吐水させる吐水部と、
上記吐水部へ水を供給する供給部と、
上記供給部による水の供給動作を制御する制御部と、を備え、
上記制御部は、上記吐水孔から吐水される水の流速が異なる複数の吐水モードを実行可能であり、吐水開始時から、最も流速が低い吐水を行う第1吐水モードより流速が高い吐水を行う第2吐水モードまで流速を上昇させる制御を行う流速上昇機能を備えることを特徴とする浴槽用吐水装置。 - 上記制御部は、さらに、上記吐水開始時から所定時間経過後に、上記第2吐水モードから上記第1吐水モードへの切り替えを可能とするモード切替機能を備える請求項1に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、さらに、上記吐水開始時から予約時間経過前に受けた吐水モードの選択指令を、上記吐水開始時から上記予約時間経過後に実行する予約機能を備える請求項1又は2に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、さらに、上記吐水開始時から上記予約時間経過前に上記第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードの選択指令を受けた場合には、その第3吐水モードを実行する選択機能を備える請求項3に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、さらに、上記吐水開始時から上記予約時間経過前に受けた最後の吐水モードの選択指令を、上記予約機能により実行される吐水モードの選択指令として決定する決定機能を備える請求項3又は4に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部の上記流速上昇機能により行われる上記第2吐水モードは、最も流速が高い吐水を行う吐水モードより流速が低い吐水を行うように設定される請求項1乃至5の何れか1項に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部の上記流速上昇機能により行われる上記第2吐水モードは、予め使用者が選択できるように用意されていた複数の吐水モードのうちから選択される請求項1乃至6の何れか1項に記載の浴槽用吐水装置。
- 浴槽内の壁面の上方に設置される浴槽用吐水装置であって、
幅広形状に形成された吐水孔から幅広形状の水を吐出する吐水部と、
上記吐水部へ水を供給する供給部と、
上記供給部の水の供給動作を制御する制御部と、を備え、
上記制御部は、上記吐水孔から吐水される水の流速が異なる複数の吐水モードを実行可能であり、さらに、吐水開始時において、最も流速が低い吐水を行う第1吐水モードに設定されている場合に、吐水開始時から、上記第1吐水モードより流速が高い吐水を行う第2吐水モードまで流速を上昇させる制御を行う第1流速上昇機能を備え、上記第1流速上昇機能を実行した後、上記第1吐水モードまで流速を下降させる制御を行うことを特徴とする浴槽用吐水装置。 - 上記制御部は、さらに、吐水開始時において上記第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードに設定されている場合に、吐水開始時から、上記第3吐水モードまで流速を上昇させる制御を行う第2流速上昇機能を備える請求項8に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、さらに、吐水開始時において上記第1吐水モードよりも流速が高く且つ最も流速が高い吐水モードより流速が低い吐水を行う第4吐水モードに設定されている場合に、吐水開始時から、上記第4吐水モードより流速が高い吐水を行う第5吐水モードまで流速を上昇させる制御を行う第3流速上昇機能を備え、上記第3流速上昇機能を実行した後、上記第4吐水モードまで流速を下降させる請求項8に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部の上記第1流速上昇機能により行われる上記第2吐水モードは、最も流速が高い吐水を行う吐水モードより流速が低い吐水を行うように設定される請求項8に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、上記吐水開始時から、予約時間経過前に受けた吐水モードの選択指令を、上記予約時間経過後に実行する予約機能を備える請求項8乃至11の何れか1項に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、さらに、上記吐水開始時から、上記予約時間経過前に上記第1吐水モードよりも流速が高い吐水を行う第3吐水モードの選択指令を受けた場合には、その第3吐水モードを実行する選択機能を備える請求項12に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記制御部は、さらに、上記吐水開始時から、上記予約時間経過前に受けた最後の吐水モードの選択指令を、上記予約機能により実行される吐水モードの選択指令として決定する決定機能を備える請求項12又は13に記載の浴槽用吐水装置。
- 浴槽内の壁面の上方に設置される浴槽用吐水装置であって、
幅広形状に形成された吐水孔から幅広形状の水を吐出する吐水部と、
上記吐水部へ水を供給する供給部と、
上記供給部の水の供給動作を制御する制御部と、を備え、
上記制御部は、吐水開始時から、上記吐水孔から吐水される水の流速を、上記吐水孔から吐水させる予定の流速よりも高い流速まで上昇させる制御を行う流速上昇機能を備え、上記流速上昇機能を実行した後、流速を下降させる制御を行うことを特徴とする浴槽用吐水装置。
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