JPH02152463A - シリンジ用ガスケット及びその製造方法 - Google Patents

シリンジ用ガスケット及びその製造方法

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JPH02152463A
JPH02152463A JP63306999A JP30699988A JPH02152463A JP H02152463 A JPH02152463 A JP H02152463A JP 63306999 A JP63306999 A JP 63306999A JP 30699988 A JP30699988 A JP 30699988A JP H02152463 A JPH02152463 A JP H02152463A
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JP
Japan
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gasket
outer cylinder
syringe
heat
film
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Application number
JP63306999A
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English (en)
Inventor
Kenji Ishikawa
石川 健次
Masanori Sawajima
澤島 正紀
Akinori Nishioka
西岡 明徳
Masami Miyaji
宮地 正美
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Terumo Corp
JSR Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31511Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61M2207/00Methods of manufacture, assembly or production
    • A61M2207/10Device therefor

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディスポーザブルシリンジ用のガスケットに関
し、特に潤滑油を用いずにシリンジの組立てを可能とす
るガスケットの製造方法に係る。
〔従来の技術〕
ディスポーザブルシリンジは、第5図に示したように外
筒1および該外筒の内部に摺動自在に挿入された押子4
を具備している。また、外筒lと押子4との間の気密性
を維持するために、押子4の先端にはガスケット5が設
けられている。
外筒1および押子4の材料には、一般にポリプロピレン
、ポリ(4−メチルペンテン−1)等が用いられている
。これに対し、ガスケット5としては天然ゴム、ブチル
ゴム、スチレンブタジェンゴム、ニトリルブタジェンゴ
ム等を加硫し、プレス成形して作製したものが用いられ
ている。また、スチレン−ブタジェン−スチレンブロッ
ク共重合体(S B S)系、スチレン−エチレン・ブ
チレン−スチレンブロック共重合体(S E B S)
系、エチレン−プロピレン共重合体(E P)系等の熱
可塑性エラストマーを射出成形して製作したガスケット
も用いられている。
ところで、上記の材料からなる外筒1とガスケット5と
を組合せた場合、両者の接触部における摩擦抵抗がかな
り大きいため、そのままでは押子4は仝く摺動できない
。のみならず、押子4を外筒1内に挿入してシリンジを
組立てることすら極めて困難である。
そこで従来のシリンジにおいては、これを組立てる際に
、両者の接触部にシリコーンオイル等の潤滑油が用いら
れている。
しかし、潤滑油は微量ながらシリンジの内容液に流出す
る。このため、例えばヒトに対する薬剤投与器具として
シリンジを用いる場合、上記潤滑油の使用は好ましいも
のではない。このため、潤滑油を用いなくても押子4を
容易に摺動させ得るディスポーザブルシリンジが求めら
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記事情に鑑み、本発明が達成しようとする一般的な課
題は、潤滑nガを使用せずに摺動させることができるデ
ィスポーザブルシリンジを提供することである。
本発明のより具体的な課題は、上記の一般的課題を達成
するために好適なガスケットを容易に得ることができる
製造方法を提f共することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の一般的課題を達成するためには、シリンジの内容
液に混入しない潤滑剤を使用することが適切である。そ
こで、本発明ではガスケット表面に溶出のおそれがない
潤滑性皮膜を被着することとした。このようなガスケッ
トを、繁雑な操作を必要とすることなく容易に製造する
ために、本発明では次の方法を採用した。
即ち、本発明によるガスケットの製造方法は、シリンジ
外筒の内表面に接して配設され、且つその内表面上を摺
動されるガスケットを製造する方法であって、弾性体材
料からなる所定形状のガスケット本体をフッ素系樹脂か
らなる筒状あるいは袋状の熱収縮性フィルムで包んだ後
、該熱収縮性フィルムを熱処理して収縮させることによ
り、前記ガスケット本体表面のうちの少なくとも前記シ
リンジ外筒の内表面に接触する部分を覆い、且つ充分に
密着したフッ素系樹脂からなる潤滑性皮膜を形成するこ
とを特徴とするとするものである。
また、ポリフッ化ビニリデンシートを前記ガスケットの
表面形状に真空成形した後、該成形体にアクリロニトリ
ル−ブタジェンゴムの生ゴムを積層し、加硫プレス成形
することにより、アクリロニトリル−ブタジェンゴムか
らなるガスケット本体表面のうち少なくとも前記シリン
ジ外筒の内表面に接触する部分を覆い、且つ充分に密着
したポリフッ化ビニリデンシートからなる潤滑性皮膜を
形成することを特徴とする方法を採用した。
〔作用〕
フッ素系樹脂は、他の樹脂に比べて一般に粘着度および
摩擦係数が低く、各種の摺動面や軸受などに使われてい
ることはよく知られている。その中でもポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリフ
ッ化ビニリデン(PVdF)は特に動摩擦係数の小さな
樹脂として知られている。
従って、本発明により製造されたガスケットを用いれば
、その表面が潤滑性に優れた樹脂皮膜で被覆されている
から、シリンジを組立てる際に押子を容品に外筒内に挿
入できる。また、シリンジの使用に際しても、押子は同
等支障なく摺動させることができる。
また、フッ素系樹脂はシリンジ内容物中に溶解しないし
、溶出するものもない。従って、薬物等を人体に投与す
る場合の安全性を確保できる。
一方、本発明の製造方法では同等特別な装置を必要とせ
ず、容易に上記の優れた特徴を有するディスポーザブル
シリンジ用ガスケットを得ることができる。また、使用
する熱収縮性フィルムの厚さを変えることにより、ガス
ケット表面に形成される潤滑性皮膜の膜厚を容易に制御
することができる。
〔発明の実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
第1図〜第4図は、本発明によるガスケットの製造方法
の一実施例を示している。この方法では、まず第1図に
示すガスケット本体11と、第2図に示すようなフッ素
系樹脂からなる袋帯状のフィルム12を用意する。この
袋帯状のフィルム12を、第3図に示すようにガスケッ
ト本体11に被せた後、ホットガンで熱風を吹き付けた
り、或いはオーブン中で加熱することによりフィルム1
2を収縮させる。これにより、フィルム12はガスケッ
ト本体11の表面に密着し、潤滑性皮膜13が形成され
る。
なお、潤滑性皮膜13は、シリンジに組立てられたとき
に外筒の内表面と接触する部分を覆って被着されてさえ
いればよい。この条件が満されている限り、第4図のよ
うにガスケット本体の一部が露出していてもよく、また
全表面が潤滑性皮膜13で覆われるようにしてもよい。
即ち、使用する袋帯状フィルム12の幅および数等は、
必要に応じて適宜変更することができる。
上記のガスケット本体11は図示のように茸状の外観を
有しており、外方に突出した環状部分がシリンジ外筒の
内面に接触する。また、その底部には図示しない凹孔が
設けられており、シリンジにおける押子4の先端を収容
してこれを結合するようになっている。ガスケット本体
11は、熱可塑性エラストマーを射出成形して製造した
ものを用いることができる。熱可塑性エラストマーとし
ては、スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合
体(SBS)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレ
ンブロック共重合体(S E B S)、エチレン−プ
ロピレン共重合体(EP)、ポリ塩化ビニル系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系のエラストマ
ーが望ましい。更に好ましくは、5EBS系、EP系、
ポリ塩化ビニル系エラストマーである。
また、加硫ゴムをプレス成形して製造したガスケット本
体11を用いてもよい。加硫ゴムとしてはスチレンブタ
ジェンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム(EP
R)、アクリロニトリルブタジェンゴム(NBR) 、
天然ゴム(NR) 、イソプレンゴム(IR)  クロ
ロプレンゴム(CR)ブチルゴム(IIR)、塩素化ブ
チルゴム、臭素化ブチルゴム、フッ素ゴム、シリコーン
ゴムが好ましい。更に好ましくはSBR,NBR,NR
IR,IIRである。
ガスケット本体6の圧縮永久歪み(JIS K−630
1)は、70℃、22時間の条件で60%以下とする。
好ましくは50%以下であることが望ましい。圧縮永久
歪みが60%以上であると、経時的にガスケットの径が
外筒内径と等しくなる様に変形が進み、ガスケットを摺
動させた時にピーク部分が外筒から離れて気密性が保て
なくなるからである。
また、ガスケット本体6に用いる材料のゴム硬度(月S
 K−6301)は、JIS−Aで35°〜85°が望
ましい。85°より大きいとシリンジの組立てが困難と
なり、35°より小さいと摺動時に変形して摺動させに
くくなるからである。更に望ましいゴム硬度は40°〜
70″である。
一方、袋帯状の熱収縮性フィルム12の材料であるフッ
素系樹脂としては、ポリ四ツ・ソ化エチレン(PTFE
)  ポリフッ化ビニリデン(PVdF) 、四フッ化
エチレン・六フ・ソ化プロピレン共重合体(FEP)、
エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE) 、
四フッ化エチレンやパーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(PFA)が望ましい。更に好ましくは、P
TFE、PVdF、FEPで、これらは上記のように加
熱収縮した時にもガスケット本体11に著しい変形を与
えない。なお、PVdFの熱収縮性チューブは住友電気
工業株式会社から「スミチューブK」の商品名で市販さ
れており、またFEP及びPTFEはフロン工業株式会
社から入手可能である。
本発明を実施する場合、熱収縮性フィルム12として、
ガスケット本体11の表面に充分に密着するように収縮
率の高いものを選択する必要がある。フィルム12の熱
収縮率が低すぎると、シリンジに組立てて摺動させたと
きに潤滑性皮膜13がガスケット本体11から脱落して
しまうからである。また、潤滑性皮膜13の膜厚は40
0ρ以下となるようにするのが好ましい。更に好ましい
膜厚は、l口Oρ以下である。潤滑性皮膜13の膜厚が
400pを越えると、フッ素系樹脂に固有の硬さが強く
反映されるため、被覆された部分の硬度が高くなってシ
リンジ内の気密性が保てなくなるからである。
上記のようにして製造されたガスケットを用いれば、特
に潤滑油を用いることなく、第5図に示したディスポー
ザブルシリンジを組立てることができる。同図において
、1は合成樹脂製の外筒である。外筒1の先端にはノズ
ル2が形成されており、使用時には該ノズルに注射針が
嵌着される。
外筒1の後端は開放されており、該開放端の周縁部には
フランジ3が形成されている。外筒1の後端開放部から
は、合成樹脂製の押子4が内部に挿入されており、該押
子の先端にはガスケット5が設けられている。ガスケッ
ト5は外筒1.の内表面に密着し、気密性が保たれてい
る。また、第4図で説明したように、ガスケット5はガ
スケット本体11およびその表面に被着された潤滑性皮
膜13からなり、この潤滑性薄膜13によって外筒1の
内表面上でのガスケット5の良好な滑り性が付与され、
押子4の摺動が可能になっている。
なお、外筒1及び押子4の材質としては透明性、成形性
に優れ、且つ耐衝撃強度の大きいものが良い。このよう
な望ましい合成樹脂としては、例えばポリプロピレン、
ポリ(4−メチルペンテン−1)、耐衝撃性ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等が挙げられる。更に好ましいも
のとしては、ポリプロピレンまたはポリ(4−メチルペ
ンテン−1)が挙げられる。
上記のように、本発明により製造されたがスケットを用
いて組立てたディスポーザブルシリンジによれば、押子
を摺動させるに際し、通常の使用に差支えない摺動抵抗
値を得ることができ、好適に使用することができる。通
常の使用に差支えないjH動低抵抗値シリンジのサイズ
によっても異なり、押し込み速度200mm/分での値
でいえは、lO−以下のシリンジでは1.0kg重以下
、lO−より大きなシリンジでは1.8kg重以下であ
る。なお、摺動抵抗値とは次のように定義される。即ち
、注射針の付いていない空のシリンジの押子を、規定の
速度で最大目盛りから最大目盛りの10%まで押込んだ
時の抵抗値から初期値を除き、これを平均した値を言う
なお、上記本発明におけると同様のガスケットは、第6
図に示した真空成形と、第7図に示した加硫プレス成形
とを組合せることによっても製造することができる。
第6図において、21.22は夫々真空成形用の下型お
よび上型である。第6図(A)に示したように、これら
金型21.22の間にポリフッ化ビニリデンシート20
を配置し、加熱しながら下型21の底部に設けた吸引孔
23から真空引きする。同時に、第6図(B)に示した
ように上型22を下型21内に圧入して成形を行なう。
これにより、第6図(C)に示したように、ガスケット
の表面形状に成形されたポリフッ化ビニリデンフィルム
成形体24が得られる。
次いで、第7図(A)に示したように、第6図(B)そ
のまま或いは上記で得た成形体24を加硫プレス成形用
の下型31内に配置し、その上にアクリロニトリルブタ
ジェンの生ゴムシート33を載置する。続いて、上型3
2を下型31内に圧入し、加熱加硫するこ、とにより、
第7図(B)に示したガスケットを得ることができる。
図中、33′は加硫されたアクリロニトリルブタジェン
ゴムからなるガスケット本体である。該ガスケット本体
33′には、上型32の形状に対応して、押し子4を装
着するための凹部が形成される。
上記第6図および第7図の方法で製造されたガスケット
も、その表面が潤滑性に優れたポリフッ化ビニリデン皮
膜で被覆されているから、シリンジを組立てる際、潤滑
油を用いなくても押子を容易に外筒内に挿入できる。ま
た、シリンジの使用に際しても、押子は同等支障なく摺
動させることができる等、本発明におけると同様の効果
が得られる。加えて、ポリフッ化ビニリデンフィルム成
形体24とガスケット本体33′とが、加硫プレス成形
時の加熱加圧により一体化されているため、両者の接着
性が高く、使用時の剥離を防止できる。
なお、この方法を用いる場合、ポリフッ化ビニリデンシ
ートの厚さは30〜300 umとするのが望ましい。
301未満では真空成形および加硫プレス成形時に破損
する可能性が高く、また300+amを越えると得られ
るガスケットをシリンジに組立てるのが困難になるから
である。この意味においは2001以下とするのが好ま
しく、特に501以下とするのが好ましい。
以下、本発明の具体的な実施例および比較例を挙げ、本
発明による効果を具体的に説明する。
実施例1 アロン化成■製のエラストマーr A R−804Jを
射出成形することにより、ピーク径13.0關の5−シ
リンジ用ガスケット本体11を得た。これとは別に、フ
ロン工業■製の四フッ化エチレン拳六フッ化プロピレン
共重合体(F E P)からなる熱収縮性チューブ12
を準備した。第3図に示したように、上記で得たガスケ
ット本体11を熱収縮性チューブ12で包み、ホットガ
ンで約150℃に加熱してチューブ12を収縮させた。
これにより熱収縮性チューブ12はガスケット本体11
の表面に密着し、潤滑性皮膜13が形成された。得られ
たガスケットのピーク径は、13.2mmであった。
上記で得たガスケットを、三菱油化■製のポリプロピレ
ンMG−3Dを射出成形して得た押し子に装着した。こ
れを、潤滑剤(シリコーン油)を用いることなく、上記
と同じポリプロピレンを射出成形して得た内径13.O
miの5−シリンジ用外筒内に挿入して組立てた。次い
で、原子量60のコバルトを線源としたγ線を2Mra
d照射することにより滅菌した。
こうして得られたシリンジについて、■東洋精機製作所
要のストログラフ−Tに圧縮治具を付けて摺動抵抗値を
測定したところ、押し込み速度200mm/分で0.5
2kg重であった。また、22Gの針を装着して生理食
塩水(テルモ(株)製のテルモ生食)を吸引し、犬(雑
種成犬二体重10kg)に5−だけ静脈注射をしたとこ
ろ、通常の使用が可能で、FEP皮膜のガスケットから
の脱離も認められなかった。
実施例2 フッ素系樹脂からなる熱収縮チューブとして、内径20
+n11で肉厚0.16mmのポリフッ化ビニリデン熱
収縮チューブ(住友電気工業沖製「スミチューブKJ)
を用いた点を除き実施例1と同様に行ない、外径13 
、2 +nmのガスケットを得た。次いで、実施例1と
同様にしてシリンジを組立てたところ、その摺動抵抗値
は0.60kg重であった。
また、実施例〕と同様にして犬に対する生理食塩水の静
脈注射を行なったところ、同等問題はなく、潤滑性皮膜
の剥離も生じなかった。
実施例3 日本合成ゴム■製のアクリロニトリルブタジェンゴム(
N B R)であるrJsRN230S3Jを100重
量部、カーボンブラックHAFを60重量部、亜鉛華を
5重量部、ステアリン酸を1重量部、硫黄を0.5重量
部、その他に加硫促進剤および酸化防止剤を混練した生
ゴムを160℃で25分間加硫およびプレス成形し、パ
リ部分を切断してピーク径が13 、2 +o+sのガ
スケット本体11を得た。このガスケット本体を用いた
以外は実施例1と同様に行ない、潤滑性皮膜13を有す
る外径13.2+++mのガスケットを得た。更に、実
施例1と同様にして5−のシリンジを得た。このシリン
ジの摺動抵抗値は0.50kg重であた。また、犬に対
する生 理食塩水の静脈注射も問題なく行なうことができ、その
際に潤滑性皮膜13の剥離も生じなかった。
実施例4 フッ素系樹脂からなる熱収縮チューブとして内径20龍
で肉厚0.3+uのポリ四フッ化エチレン熱収縮チュー
ブ(フロン工業銖製)を用い、電気炉内において320
℃で加熱収縮させた点を除き実施例3と同様に行ない、
外径13.In+tmのガスケットを得た。更に、実施
例1と同様にしてシリンジを組立てたところ、その摺動
抵抗値は0.33kg重であった。
また、実施例1と同様にして犬に対する生理食塩水の静
脈注射を行なったところ、同等問題はなく、潤滑性皮膜
の剥離も生じなかった。
比較例1 三菱油化■製のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA
)である[ユカロンーエバV301SJ(硬度; JI
S−A 9G°、圧縮永久歪;70℃で22時間で94
%)を射出成形してガスケット本体11を得た。このガ
スケット本体を用いた点を除いて実施例1と同様に行な
い、潤滑性皮膜13を有する外径13.2mmのガスケ
ットを得た。
上記のガスケットを用い、実施例1と同様にしてシリン
ジを組立てたところ、ガスケットの硬度が高過ぎ、内径
13.0mmのシリンジ外筒には挿入できなかった。
比較例2 フッ素系樹脂からなる熱収縮チューブの代りに、内径1
5 、0 mtsで肉厚0.3mmのポリ塩化ビニル製
熱収縮チューブを用いた。それ以外は実施例1と同様に
行ない、ピーク径13.2mmのガスケットを得た。こ
のガスケット及び内径13.0m+sのシリンジ外筒を
用い、実施例1のときと同様にしてシリンジを組立てた
しかし、上記で組立てたシリンジは、ガスケット表面の
ヂリ塩化ビニル製熱収縮チューブと外筒内面との摩擦抵
抗が大きいため熱収縮チューブが剥離してしまい、シリ
ンジとしての使用は不可能であった。
次に、ポリフッ化ビニリデンシートの真空成形と、アク
リロニトリル系生ゴムシートの加硫プレス成形を組合せ
ることにより、本発明におけると同様のガスケットを製
造した例について説明する。
実施例5 ポリフッ化ビリデンシートとして、Pennvalt社
製のrKYNAR111120J  (膜厚iooμm
)を用いた。
第6図(A)〜(C)に示したように、このポリフッ化
ビニリデンシート20を180 ”Cに加熱しながら真
空成形を行なうことにより、ガスケット形状の成形体2
4を形成した。この成形体24を、第7図(A)に示し
たように加硫プレス成形用の金型31内に配置した。次
いで、アクリル系生ゴムシート日本合成ゴム■製のアク
リロニトリルブタジェンゴムrJsRN230S Jを
lo口重量部と、カーボンブラック HAFを60重量
部と、亜鉛華を5重量部と、ステアリン酸を1重量部と
、硫黄を0.5重量部と、その他に加硫促進剤および酸
化防止剤とを混合した生ゴム板33を用い、第7図で説
明した加硫プレス成形を行なった。このときのプレス条
件は、160℃で25分間とした。これにより、第7図
(B)に示した積層構造で、ピーク系13.2+n+s
のガスケットが得られた。
上記で得たガスケットを、三菱油化■製のポリプロピレ
ンMG−3Dを射出成形して得た押し子に装着した。こ
れを、潤滑剤(シリコーン曲)を用いることなく、上記
と同じポリプロピレンを射出成形して得た内径13 、
0 mmの5−シリンジ用外筒内に挿入して組立てた。
次いで、原子量60のコバルトを線源としたγ線を2M
rad照射することにより滅菌した。
こうして得られたシリンジについて、■東洋精機製作新
製のストログラフ−Tに圧縮治具を付けて摺動抵抗値を
測定したところ、押し込み速度200關/分で0.30
kg重であった。また、22Gの針を装着して生理食塩
水(テルモ(株)製のテルモ生食)を吸引し、犬(雑種
成人;体重10kg)に5−だけ静脈注射をしたところ
、通常の使用が可能で、ポリフッ化ビニリデンフィルム
24のガスケットからの脱離も認められなかった。
実施例6 ポリフッ化ビニリデンシートとして、 Penwalt社製のrKYNARt730J  (膜
厚100m)を用いた。それ以外は全て製造例1と同様
に行ない、同様のガスケットを得た。
このガスケットを用い、実施例5の場合と同様にしてデ
ィスポーザブルシリンジを組立てたところ、その摺動抵
抗値は、押し込み速度2(IQ!Im/分で0.28k
g重であった。また、犬への静脈注射試験においても同
等問題はなかった。
実施例7 実施例6において、アクリロニトリルブタジェンゴムを
加硫プレス成形するに先立ち、ポリフッ化ビニリデンフ
ィルム成形体24の表面にナトリウムエツチング処理(
ナトリウム−ナフタレン法[SNT法] 二関田吉泰、
用崎弘司著、「高分子化学」第18巻138号、第53
頁(1961))を5秒間族した。それ以外は実施例6
と同様に行なうことにより、同様のガスケットを得た。
このガスケットは表面が若干黄色化した点を除き、実施
例2で得たものとほぼ同じ特性を有し、同じ結果をもた
らした。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明により得られるガスケット
を用いれば、潤滑油を使用しなくとも押子の良好な摺動
性を有するディスポーザブルシリンジを組立てることが
でき、潤滑油がシリンジ内容物中に溶は込むといった問
題を回避できる等、顕著な効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、本発明によるシリンジ用ガスケット
の製造法の一実施例を示す説明図、第5図は従来のディ
スポーザブルシリンジを示す図である。第6図および第
7図は本発明におけると同様のガスケットを製造するた
めの他の方法を示す説明図である。 1コ・・・ガスケット本体、12・・・フッ素系樹脂か
らなる熱収縮性チューブ、13・・・潤滑性皮膜第1図 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第3図 第 図 (A) (C)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端にノズルを有し、他端が開放された外筒と、
    該外筒の開放端から内部に挿入され、外筒内壁に沿って
    摺動自在に配置された押子からなり、該押子は前記外筒
    内面との間の密着性を保持するために先端部にガスケッ
    トを具備し、該ガスケットの表面のうち少なくとも前記
    外筒の内表面に接触する部分が、フッ素系樹脂の熱収縮
    性フィルムで形成された潤滑性皮膜で覆われていること
    を特徴とするシリンジ。
  2. (2)シリンジ外筒の内表面に接して配置され、且つそ
    の内表面上を摺動されるガスケットであって、弾性体材
    料からなる所定形状のガスケット本体と、該ガスケット
    本体表面の少なくとも前記シリンジ外筒の内表面に接触
    する部分を覆って形成された、フッ素系樹脂の熱収縮性
    フィルムからなる潤滑性皮膜とを具備したことを特徴と
    するガスケット。
  3. (3)シリンジ外筒の内表面に接して配設され、且つそ
    の内表面上を摺動されるガスケットを製造する方法であ
    って、弾性体材料からなる所定形状のガスケット本体を
    フッ素系樹脂からなる筒状あるいは袋状の熱収縮性フィ
    ルムで包んだ後、該熱収縮性フィルムを熱処理して収縮
    させることにより、前記ガスケット本体表面のうち少な
    くとも前記シリンジ外筒の内表面に接触する部分を覆い
    、且つ充分に密着したフッ素系樹脂からなる潤滑性皮膜
    を形成することを特徴とするガスケットの製造方法。
  4. (4)シリンジ外筒の内表面に接して配設され、且つそ
    の内表面上を摺動されるガスケットを製造する方法であ
    って、ポリフッ化ビニリデンシートを前記ガスケットの
    表面形状に真空成形した後、該成形体に生ゴムを積層し
    、加硫プレス成形することにより、ガスケット本体表面
    のうち少なくとも前記シリンジ外筒の内表面に接触する
    部分を覆い、且つ充分に密着したポリフッ化ビニリデン
    シートからなる潤滑性皮膜を形成することを特徴とする
    ガスケットの製造方法。
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