JP2974883B2 - 医薬品用容器兼注射器及び滑栓 - Google Patents

医薬品用容器兼注射器及び滑栓

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JP2974883B2 JP5137760A JP13776093A JP2974883B2 JP 2974883 B2 JP2974883 B2 JP 2974883B2 JP 5137760 A JP5137760 A JP 5137760A JP 13776093 A JP13776093 A JP 13776093A JP 2974883 B2 JP2974883 B2 JP 2974883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品用容器兼注射器及
び該容器兼注射器の構成部品として用いることのできる
滑栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬品用容器兼注射器の滑栓(以
下、単に「滑栓」という)を構成する素材としては、天
然ゴム(NRと略記される)、イソプレンゴム(IRと
略記される)、スチレン・ブタジエンゴム(SBRと略
記される)、ポリブタジエンゴム(BRと略記される)
などのゴムが用いられており、これらに加硫剤、加硫促
進剤、補強剤などを配合したものを原料とし、該原料を
加圧、加熱により成形・架橋して滑栓としていた。近年
開発された技術として、スチレン−ブタジエンを共重合
した熱可塑性エラストマー(SBSと略記される)、該
SBSの水素添加物(SEBSと略記される)、SEB
Sを改質し更にオレフィン系樹脂、充填剤、軟化剤を配
合したものなどを滑栓素材として成形する方法がある
(文献:特公昭53−8736、同57−26782各
号公報、特開昭56−53173、同58−2517
2、同63−56551、同63−57662各号公
報、特開平2−107270、同2−194082各号
公報)。
【0003】上記のゴム類、熱可塑性エラストマー及び
配合剤などを配合成形してなる滑栓には水に可溶性の物
質が存在し、この物質が薬液を汚染するという問題があ
るため、図12及び図13に示すように成形した滑栓表
面をフッ素系樹脂あるいはオレフィン系樹脂のフィルム
にて積層して衛生性を向上させると共に注射管内での滑
栓の移動性をも改良した技術がある(文献:実公昭52
−19435、同55−32602各号公報、特開昭6
4−65665号公報、特開平2−152463、同2
−159281、同2−164374、同2−1779
64各号公報など)。本発明者らもまた、注射器の滑栓
表面を合成樹脂フィルムで積層する技術を提案してきた
(特開昭63−97173号公報、実開平1−1384
54、同1−138455各号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで衛生性向上の
ために合成樹脂を積層するとすべり性は向上するが気密
性は低下する。そして、注射器の滑栓特に容器兼注射器
の滑栓には、医薬品の品質を長期間保持する容器として
滑栓による管内の密閉性、注射器としては滑栓が管内摺
動するためのすべり性、という相矛盾する特性が要求さ
れるが、この両者を満足させることは非常に困難であ
る。本発明は上記の現状に鑑み、衛生性は勿論のこと、
筒内の摺動性を充分に有して注射器として薬液の投与を
容易にし、その上に医薬品容器の栓体として注射器内に
長期間、薬液の品質低下なく保持できる密閉性も有す
る、という新規な滑栓及び該滑栓を有してなる医薬品用
容器兼注射器を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)注射
針、(2)該注射針を保持機構により係合できるように
されてなる注射筒、(3)弾性体からなり、上記注射筒
内に嵌着されて該注射筒内を仕切ることにより薬を保持
する室を形成し、かつ押棒で押されることにより注射筒
内を移動できるようにされた1以上の滑栓、及び(4)
上記滑栓との係合手段を有する押棒、を有してなる医薬
品用容器兼注射器において、該滑栓は一方の薬液接触面
に直ちに続く胴部端部において表面に合成樹脂フィルム
を積層されていない弾性体素面のままの環状帯部分を形
成され、且つ該環状帯部分以外の滑栓表面がすべて合成
樹脂フィルムで積層されてなるものであることを特徴と
する医薬品用容器兼注射器により上記課題を解決した。
また本発明は、弾性体からなり、注射筒内に嵌着されて
該注射筒内を仕切ることにより薬を保持する室を形成
し、かつ押棒で押されることにより注射筒内を移動でき
るようにされた滑栓において、一方の薬液接触面に直ち
に続く胴部端部において表面に合成樹脂フィルムを積層
されていない弾性体素面のままの環状帯部分を形成さ
れ、且つ該環状帯部分以外の滑栓表面がすべて合成樹脂
フィルムで積層されてなる滑栓を提供する。本発明にお
いて、上記合成樹脂フィルムを積層されていない弾性体
素面のままの環状帯の幅mが0.5mm〜10mmであ
ることが、摺動性と気密性の両立という本発明の目的を
達成する上で特に好ましい。
【0006】
【作用】本発明の医薬品容器兼注射器と滑栓の構造、作
用機構及びその他の特徴を、本発明の具体例を挙げて説
明する。図1は本発明の一実施例の注射筒部分の概略断
面図であって、注射器兼容器1の注射筒(以下単に
「筒」とも称する)2のほぼ中央の位置に、第1密封滑
栓(以下「第1滑栓」とも称する)10を設けることに
より、筒2内を2分割して、該筒2の筒先端部3を密封
するゴム栓4との間に形成される室内に濃縮薬(粉末薬
も含む)12を充填し、該第1滑栓10より筒開口部5
側に第2密封滑栓(以下「第2滑栓」とも称する)11
を設け、該第1滑栓10と第2滑栓11との間に希釈薬
(蒸留水も含む)13を保存する。このようにして2種
類の薬を保存することができる。筒先端部3は針装着部
6を設けたゴム栓4により密封され、ゴム栓4の外部は
キャップ15でカバーし、また筒開口部5にも嵌合でき
るキャップ15が設けられて筒2内に薬を滅菌保存でき
るようになっている。
【0007】該注射器兼容器1の筒2内の2種類の薬を
使用、すなわち薬液として投与する操作は、ゴム栓4の
針装着部6に図5に示すような両頭針を差し込み、針先
端25が濃縮薬12を保持する室内に通じるようにす
る。一方、第2滑栓11の凹形螺旋形窪部23内に図4
に示すような押棒の先端の螺旋形突起24を嵌合し、押
棒で第2滑栓11を筒内に圧入することにより、希釈液
13及び第1滑栓10が濃縮薬方向に移動する。第1滑
栓10が第1バイパス溝7内に位置すると、希釈液13
は第1バイパス溝7を通って濃縮薬を保持する室内に流
入し濃縮薬12と混合され、人体に投与し得る濃度の薬
液となる。このように本発明は使用時までは薬を安定に
保存しておき、使用時には極めて簡便に投与濃度にでき
る容器兼注射器であり、特に変質し易い薬に適用して有
利である。
【0008】図2、図3はそれぞれ図1の第1滑栓1
0、第2滑栓11の拡大図である。図1の第1滑栓10
では、薬液接触面18は合成樹脂フィルム層16が積層
されており、該薬液接触面18に直ちに続く胴部19の
端部は合成樹脂フィルムの積層がなく弾性体素面のまま
であり、この弾性体素面は胴部端に幅mの環状帯17を
形成していて、その幅mは0.5〜10mmが好まし
い。0.5mm未満では気密性の確保が充分でなく、ま
た10mmを越えると摺動性が悪くなるからである。こ
の素面のままの環状帯部分(以下「環状帯」と略す)1
7以外の全ての表面は合成樹脂フィルムを積層されてい
る。薬液接触面18と環状帯17以外の表面を積層する
合成樹脂はすべて同じ樹脂であってもよいし、また薬液
接触面とその他の面とが異なる規格又は種類の合成樹脂
で積層されているものであってもよい。本例の該第1滑
栓10の素面に続く胴部は二個の環状突起20,21を
形成し該環状突起20,21の最大径部分は本例では環
状帯17の直径よりその径が大きく形成されている。
【0009】図3の第2滑栓11では、図2の第1滑栓
10と同様に薬液接触面18には合成樹脂フィルム16
が積層されており、この薬液接触面18に直ぐ続く胴部
19の端部分は弾性体素面のままの環状帯17となって
いて、該環状帯17に続く胴部以下の部分の表面は合成
樹脂フィルム16が積層されている。このように薬液接
触面18から直ちに続いた胴部19の環状帯部分のみを
素面とすることが、摺動性と気密性を両立のために必須
である。
【0010】図6は本発明の別の具体例の注射筒部分を
示す概略断面図であって、投与薬液27を一種類のみ保
持する容器兼注射器の概略を説明する断面図である。図
6の滑栓の拡大図を図7に示す。
【0011】図8は本発明のさらに別の具体例の滑栓部
分を示す概略説明図であって、円錐形に形成した薬液接
触面18を合成樹脂フィルム層16で積層し、胴部表面
(筒内壁接触面)19には素面にした環状帯17と胴部
の他の端部にそれぞれ環状の突起を形成してある。この
ように薬液接触面を円錐形状とし、押棒取り付け用の窪
部26も図示のように円錐形状とし、押棒の先端もこれ
に対応した円錐形状としたものを用いる。
【0012】図9も本発明のさらに別の具体例の滑栓部
分を示す概略説明図であって、滑栓の胴部(筒内壁との
接触面)19には突起が設けられず、薬液面に直ちに続
く胴部端部は弾性体素面の環状帯17が形成されてい
る。このような構成でも本発明の効果が得られる。
【0013】図10も本発明のさらに別の具体例の滑栓
部分を示す概略説明図であって、本例の滑栓は押棒取り
付け部分が注射針装着部分を兼ねているもので、先端に
注射針装着部を有していない注射筒(円筒容器)に当該
滑栓を取り付け、当該滑栓に長い注射針を取り付け滑栓
を貫通して室内にまで針先を入れ、該注射針を経由して
希釈液(蒸留水、薬液等)を室内に注入し、投与濃度の
薬液を調製できる。この滑栓も薬液接触面は円錐形状に
されている。
【0014】本発明の上記各具体例に示したように、本
発明の滑栓は滑栓と筒で形成した室内に充填した薬液に
接触する薬液接触面18から直ちに続く胴部(筒内壁面
に接する面)を環状に弾性体素面(合成樹脂の積層フィ
ルムのない部分)17にし、、この環状帯部以外はすべ
て合成樹脂フィルムで積層されたことを特徴とする。す
なわち、本発明はこのように滑栓胴部に環状に積層合成
樹脂フィルムのない部分を形成したことにより、注射筒
(容器)との密閉性を改善した。なお、公知技術には図
12に示すように薬液接触面から胴部の半ばにかけて続
けて合成樹脂フィルムを積層した滑栓があるが、このよ
うに素面が胴部から押棒をつける面にかけての位置にあ
りしかも積層部分は薬液接触面から胴部長さの約1/2
という長いものであるために薬の保存に充分な気密性の
ある滑栓とはならず、また歪み量が大きい。特に薬液を
容器に充填した後に行なう工程である高圧蒸気殺菌工程
における熱変形が極めて大きく、密閉滑栓の役目を果た
さないことが判明した。従って本発明の滑栓は、筒内壁
面に接する合成樹脂フィルムを積層していない環状帯部
分17の幅mが0.5mm〜10mmであることが好ま
しく、この他の樹脂を積層してある部分の長さは8〜2
0mmであることが好ましい。胴部全長に対するmの割
合としては、例えば1/15〜1/2程度が好ましい。
なお、図1〜図3に示すように筒の直径d′に対して、
滑栓直径dは−0.4〜5%の太さにすることが好まし
い。最も、これらの値は限定的なものではなく、注射器
の太さ、容積量、容器として保存する薬品の保存期間、
保存品質(薬の力価の保証)程度、筒の構成、構造、素
材などによって設計を異にする。
【0015】本発明の滑栓を構成する素材について説明
する。本発明の滑栓の内部(本体)を構成する弾性体と
しては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、
ポリブタジエン(BR)、スチレン−ブタジエン共重合
体ゴム(SBR)、スチレン−イソプレン共重合体ゴム
(SIRと略記される)、エチレン−プロピレン−非共
役共重合体ゴム(EPDMと略記される)、イソブチレ
ン−イソプレン共重合ゴム(IIRと略記される)、I
IRの塩素化ゴム(CIIRと略記される)、IIRの
臭素化ゴム(BIIRと略記される)、ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合ゴム(NBRと略記される)、N
BRの水素添加ゴム、SBS、SEBS、SEBSの組
成物などを原料素材として使用できる。いずれを用いる
場合も、本発明の滑栓本体とするには上記の原料エラス
トマーに各種配合剤を配合して組成物とし、これを硫
黄、硫黄を含有する架橋剤、有機過酸化物、電子線など
で架橋して、高弾性体とすることが好ましい。高弾性体
である指標としては、JISK6301の加熱圧縮永久
歪量が100℃で歪量 40%以下である弾性体が挙げ
られる。また弾性体のかたさとしては、JISK630
1のゴムかたさ(Hs)が35〜75であることが好ま
しい。従って本発明に係る弾性体を得るための架橋操作
としては、金型内で加熱、加圧と同時に樹脂フィルムを
積層する方法、その他押出機やニーダー内にて行なう動
的架橋による方法が挙げられ、また同時に種々の合成樹
脂を混合してアロイ化したものや組成物としたものを素
材として使用することができる。
【0016】本発明において滑栓表面に積層する合成樹
脂フィルムとしては衛生性が高く、第12改正日本薬局
方の「49.輸液プラスチック容器試験法」に準拠して
試験した場合に当該規格値に合格する合成樹脂を用い
る。このような特性を有する合成樹脂としては、例えば
フッ素系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系
樹脂(PP、ホモポリマーの外にエチレン基、ブチレン
基などを共重合したコーポリマーも含む)、ポリエステ
ル系樹脂(PET)、ポリスルホン系樹脂(PSF)、
メチルペンテン系樹脂(PMP)、ポリアクリレート系
樹脂(PAR)、ポリアミド系樹脂(PA)、変性フェ
ニレンオキサイド樹脂(PPE)、環状オレフィン系化
合物又は架橋多環式炭化水素化合物を重合体成分とする
樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、オレフィン系樹
脂を極性基で変性(グラフト)した樹脂などが挙げら
れ、好ましくはフッ素系樹脂、超高分子量ポリエチレン
系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリスルホン系樹脂、環状オレフィン系化合物又は架橋
多環式炭化水素化合物を重合体成分とする樹脂が挙げら
れる。本発明の滑栓表面に積層する合成樹脂フィルムの
厚さは0.01〜0.3mm程度が好ましく、薬液接触
面の樹脂フィルムと胴部(筒内壁接触面)と押棒嵌合内
面とは同一規格のフィルムを用いても、異なる規格のフ
ィルムを用いてもよい。
【0017】本発明の積層滑栓を製造する方法として
は、上金型、下金型の間に、上,下の2枚の樹脂フィ
ルムの間に配合ゴム原料が挟まれるように配置し、加圧
・加熱して成形する方法、上記の2枚のフィルム間
に環状体と配合ゴム原料を配置し加圧・加熱して成形す
る方法、特開昭61−272134号公報に提案した
本発明者らによる技術に従い、加圧・加熱成形を2回に
分けて行い積層体とする方法、などを用いることができ
る。
【0018】なお、本発明の容器兼注射器の滑栓以外の
部分については、この種の技術分野で従来公知のものを
用いることができる。注射筒材料として硝子、プラスチ
ック例えばポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、プロピレン−エチレン共重合樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、あ
るいは上記樹脂体とポリアミド樹脂、ポリビニールアル
コール樹脂、エチレン−酢酸ビニルのケン化体から選ば
れる樹脂とを2層以上積層したものを用い、成形したも
のが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例を挙げて具体
的に説明し、また本発明の効果を示す。但し、本発明は
以下の実施例に限定されるものではない。 〔1.積層滑栓の成形〕下記表−1に示すゴム配合組成
(1−1)について、加圧ニーダーにて温度100℃以
下で混合し、更に2本ロールで仕上げ混合して厚さ5〜
10mmにシート出しした。ゴム配合組成(1−2)に
ついても同様に行った。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】〔2.積層樹脂フィルム〕下記の樹脂フィ
ルムを用意した。 (2−1)エチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹
脂フィルム(ネオフロンETFE、商品名、ダイキン工
業(株)製)、厚さ0.1mm。 (2−2)プロピレン樹脂フィルム(エチレン量8モル
%、三菱油化(株)製)、厚さ0.1mm。 本発明品は医薬品用の容器として使用するものでもある
から、これらの樹脂フィルムについて第12改正日本薬
局方「49.輸液用プラスチック容器試験法」に準拠し
た試験を行った。本発明の樹脂フィルムは該局方試験の
項目は素材に関する試験(樹脂中の鉛、カドミウム、強
熱残分など)、樹脂からの溶出物(121℃抽出液につ
いての性状:泡立ち、pH、蒸発残留物、紫外線吸収ス
ペクトル、過マンガン酸カリウム還元性物質など)、急
性毒性試験、発熱製物質試験などであり、いずれの試験
項目においても基準内に適合するものを使用する。
【0023】〔3.積層滑栓の成形〕滑栓形の窪みを有
する下金型表面上にまず積層する樹脂フィルムを配置
し、その上に分出した配合ゴムシート、リング状中金
型、更に積層樹脂フィルムの順に配置し、いちばん上に
上金型を重ね置き、上,下金型にて加圧・加熱すること
により本発明の環状帯部分以外の表面を樹脂フィルムで
積層された滑栓が成形できる。滑栓は連係した状態で成
形されているので、各々を切断して製品にする。図7に
示す形状の滑栓を得た。
【0024】〔4−1容器兼注射器の滑栓した気密試
験〕図6に示すガラス製注射器の先端3としてはゴム栓
を用い、環状帯部分以外には合成樹脂フィルムを積層し
た滑栓を真空バイアル打栓器内(筒内真空度を20±1
Torr)にて施栓し、キャップを締め検体とした。該検体
を室温20±3℃、常圧に放置して、14日、28日経
過後の注射筒内の真空度を電子マノメータ(豊田工機
(株)製)で測定した最初の値に対するリーク量を表3
に示す。
【0025】〔4−2積層滑栓の注射筒内の移動試験〕
図6に示すガラス製注射筒を固定し、積層滑栓に押棒
(図4)を嵌合し、押棒の移動した荷重値をオートクラ
フ((株)島津製作所製)にて測定した。注射筒内の滑
栓の移動に関しては、注射筒10ml以上に関しては
1.0km/cm2以内という厚生省告示第442号の
基準がある。従って、滑栓の移動値を小さくすると前項
目の気密試験が不満足になる。試験の結果を表3に示し
た。
【0026】〔4−3配合ゴム物性試験〕本発明に係る
滑栓を構成している内部ゴムの物理的性質を測定るため
に、JISK6301に定められる圧縮永久歪用試料
(直径29.0ml、厚さ12.7mlの直円柱形)を
作り、JISK6301の試験方法に準拠して恒温槽1
00℃で20時間、試験を行った。また、圧縮永久歪用
試料についてゴムかたさ(Hs)を測定した。その結果
を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3に示すごとく、本発明の合成樹脂を積
層しその一部をゴム表面とした滑栓は、筒中の移動性は
若干高い値を示すが、医薬品用容器としてまたその栓体
として満足な気密性を示している。さらに表3に示すよ
うに、本発明に係る滑栓は、筒中の移動についてはやや
値が高いが、一応厚生省告示の注射筒基準値内に入り、
その上薬容器の栓体として用いて筒内の気密性は保持さ
れている。注射筒の素材は近年合成樹脂製、すなわち、
ポリメチルペンテン、ポリエチレン、ポリスルホン、フ
ッ素系樹脂製やまたこれら樹脂の組成物の製品となって
いるが、本発明はこのような素材に適用して非常に有利
である。
【0029】上記本発明の実施例に対応する比較例の滑
栓を作製し実施例と同様に試験し、その結果を表4に示
した。比較例1、比較例2はmの値13mmの図11に
示すような形状で合成樹脂フィルムの積層のないもので
ある。比較例1、2では筒内の移動値が高く、人間の指
力では滑栓の移動、すなわち薬液の投与が困難になる。
また厚生省告示の基準にも適合しない。従って公知技術
では滑栓表面にシリコン油を塗布して管中のの移動を可
能にしている。しかし、該シリコン油は毒性、微粒子の
汚染などが問題となるため、最近では使用が避けられて
いる。比較例7、8は図12に示す公知技術に従い滑栓
の薬液接触面に続けて胴部の半ばまで合成樹脂フィルム
を積層し、胴部の残部と押棒を嵌合する滑栓の窪部表面
をゴムの素面28のままにした滑栓である。筒内の気密
性、滑栓の移動性とも不満足である。また、積層合成樹
脂フィルムの種類を変えてもその効果に差がない。さら
に比較例3〜比較例6は滑栓の胴部全面に樹脂フィルム
を積層した滑栓(図13)である。ゴムの種類、ゴム架
橋時間、積層合成樹脂フィルム種類を変えても効果に差
がなく、筒内面と滑栓の気密性が悪い。従って薬品の容
器としては不適である。
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の医薬品用
容器兼注射器及び滑栓は、下記の効果を奏する。 1.医薬品容器兼注射器内に医薬品を長期に品質を保持
する、極めて密閉性を高めた構造体である。 2.注射器の滑栓を容易に摺動させることができる。 3.薬液投与の際に押棒を滑栓に接合して操作するが、
これら操作の安全性が高い。 4.製造コストも高くならないので経済性の上で有利に
供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の滑栓の一実施態様を示す概略説明図
であって、本発明の滑栓を2種類の薬を保存する医薬品
容器兼注射器に適用した例である。
【図2】は図1の第1密封滑栓を拡大した概略断面図で
ある。
【図3】は図1の第2密封滑栓を拡大した概略断面図で
ある。
【図4】は図1の押棒の概略断面図である。
【図5】は図1の両頭針の断面図である。
【図6】は本発明の滑栓の別の実施態様を示す概略断面
図である。
【図7】は図6の滑栓の一実施例を説明する断面図であ
る。
【図8】は本発明の滑栓の別の実施態様を示す概略断面
図である。
【図9】は本発明の滑栓の別の実施態様を示す概略断面
図で、山部分のない例を示す。
【図10】は本発明の滑栓の別の実施態様を示す概略断
面図で、容器の栓体を兼ねた滑栓である。
【図11】は比較例の滑栓(積層フィルムなし)を示す
断面図である。
【図12】は別の比較例の滑栓(一部樹脂フィムを積
層)を示す断面図である。
【図13】は更に別の比較例の滑栓(薬液面と筒内面接
触部を樹脂フィルムで積層)の断面図である。
【符号の説明】
1 注射器兼容器、 2 注射筒、 3 先端部、
4 ゴム栓、5 筒開口部、 6 針装着部、
7 第1バイパス溝、 8 第2バイパス溝、
9 筒内径拡大部、 10 第1密封滑栓、 11
第2密封滑栓、 12 濃縮薬、 13 希釈
薬、 14 フランジ、 15キャップ、 16
合成樹脂フィルム層、 17 素面(合成樹脂フィ
ルム積層なし)、 18 薬液接触面、 19 胴
部(筒内面接触部)、 20 環状突起、 21
環状突起、 22 環状突起、 23 凹型螺旋、
24 押棒の先突起、 25 両頭針の針先、
26 押棒の嵌合部、 27 投与薬液、 28
素面、 d 滑栓の直径、 d′注射筒の直径、
m 環状帯部の長さ。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)注射針、(2)該注射針を保持機
    構により係合できるようにされてなる注射筒、(3)弾
    性体からなり、上記注射筒内に嵌着されて該注射筒内を
    仕切ることにより薬を保持する室を形成し、かつ押棒で
    押されることにより注射筒内を移動できるようにされた
    1以上の滑栓、及び(4)上記滑栓との係合手段を有す
    る押棒、を有してなる医薬品用容器兼注射器において、
    該滑栓は一方の薬液接触面に直ちに続く胴部端部におい
    て表面に合成樹脂フィルムを積層されていない弾性体素
    面のままの環状帯部分を形成され、且つ該環状帯部分以
    外の滑栓表面がすべて合成樹脂フィルムで積層されてな
    るものであることを特徴とする医薬品用容器兼注射器。
  2. 【請求項2】 上記合成樹脂フィルムを積層されていな
    い弾性体素面のままの環状帯部分の幅mが0.5mm〜
    10mmであることを特徴とする請求項1記載の医薬品
    用容器兼注射器。
  3. 【請求項3】 上記合成樹脂フィルムがフッ素系樹脂、
    超高分子量ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
    脂、ポリエステル系樹脂、ポリスルホン系樹脂及び環状
    オレフィン系化合物または架橋多環式炭化水素化合物を
    重合体成分とした樹脂からなる群より選ばれる1以上で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の医
    薬品用容器兼注射器。
  4. 【請求項4】 弾性体からなり、注射筒内に嵌着されて
    該注射筒内を仕切ることにより薬を保持する室を形成
    し、かつ押棒で押されることにより注射筒内を移動でき
    るようにされた滑栓において、一方の薬液接触面に直ち
    に続く胴部端部において表面に合成樹脂フィルムを積層
    されていない弾性体素面のままの環状帯部分を形成さ
    れ、且つ該環状帯部分以外の滑栓表面がすべて合成樹脂
    フィルムで積層されてなる滑栓。
  5. 【請求項5】 上記表面に合成樹脂フィルムを積層され
    ていない弾性体素面のままの環状帯部分の幅mが0.5
    mm〜10mmであることを特徴とする請求項4記載の
    滑栓。
  6. 【請求項6】 上記合成樹脂フィルムがフッ素系樹脂、
    超高分子量ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
    脂、ポリエステル系樹脂、ポリスルホン系樹脂及び環状
    オレフィン系化合物または架橋多環式炭化水素化合物を
    重合体成分とした樹脂からなる群より選ばれる1種以上
    であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    の滑栓。
  7. 【請求項7】 上記胴部が2以上の環状凸部を有するも
    のであることを特徴とする請求項4記載の滑栓。
  8. 【請求項8】 上記滑栓は薬液接触面の反対側に押棒取
    り付け用窪部分を有し、且つ該窪部分の底部に注射針取
    り付け用凹部を有してなることを特徴とする請求項4記
    載の滑栓。
  9. 【請求項9】 上記薬液接触面が円錐形状に形成されて
    なることを特徴とする請求項4又は請求項7記載の滑
    栓。
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