JPH02147536A - 原稿搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複写機や画像読取装置等の原稿台（プラテ
ンガラス）上に原稿を自動給送し、処理後の原稿を該原
稿台上から排出させる原稿搬送装置の改良に関するもの
である。

〔従来の技術〕

一般に、この種の原稿搬送装置では、原稿台の側部に配
設された原稿収納部（給紙トレイ）と、該給紙トレイか
ら原稿を１枚毎前記原稿台に向けて給送する原稿給送手
段と、前記原稿台上に配設され、前記原稿給送手段から
給送される原稿を搬送し、前記原稿台面上の露光位置に
定置させ所定枚数の露光が終了したとき原稿を前記原稿
台上から排出する原稿搬送手段と、露光の終了した原稿
を回収して排紙トレイ上に載置させる排紙手段とから構
成される。

この原稿搬送装置は、複写機のプラテンガラス上におい
て、白色無端ベルトで原稿をプラテンガラス面に押圧し
、かつ該ベルトの移動により原稿を搬送する原稿搬送手
段を備えたものであった。

即ち、この原稿搬送手段は、無端ベルトでプラテンガラ
スの全面を覆って原稿を押圧するとともに、そのわずか
な弛みによって原稿面の適所と摩擦力を発生させながら
搬送するものであった。このため、 ■ベルトが回動するに足る厚み方向のスペースが必要と
なり、装置本体の全高が大きくなり大型化し　ｔこ　。

■ベルトの疲労や劣化により押圧力が経時的に低下した
り、弾性不足によるトラブルを起こしやすくなり保守性
が悪い。

■ベルトをプラテンガラス上で滑らせながら回動させる
ため、高出力の大型モータを使用しなければならない。

などの問題点を有していた。

本出願人は、先に上記の問題点を改良して、装置の薄型
化と、保守性向上を同時に実現できる原稿搬送装置を提
案した（特願昭６３−３３４１号出願明細書）。

この発明の原稿搬送装置は、複写機上に配設した装置本
体内にプラテンガラス面に沿う原稿押えシート部材（白
色固定シート部材、以下シート部材と称す）を設け、該
シート部材の適所に設けた透孔を通して前記プラテンガ
ラス面に原稿搬送ローラを摺接させて、装置全体の高さ
を低く、しかも無端ベルトを使わずに原稿を搬送するこ
とができるように構成したものである。

上記原稿搬送装置の原稿搬送ローラは、プラテンガラス
上の各種サイズの原稿を搬送するため複数本のローラ群
から構成され、各ローラは駆動源から回転力が伝達され
ている。

この原稿搬送装置では、その搬送部でプラテンガラス上
と原稿押えシートとの間に原稿を順送搬入し、次に、該
原稿を逆送して原稿後端ストッパ板（突当て板）に突き
当てるようにして位置決め停止させ、この突当て停止状
態の原稿に露光を行う。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、このような原稿搬送装置においては、原稿台上
で原稿を突当て板に向かって搬送するとき、最小サイズ
の原稿、例えば８６判や８５判原稿の場合には、突当て
板に近いｌ軸の原稿搬送ローラに摺動して原稿が圧接搬
送され、最大サイズの原稿、例えばＡ３判原稿の場合に
は、複数軸の各原稿搬送ローラに摺動して圧接搬送され
る。

このように、突当て板に突き当てられる各種サイズの原
稿は、小サイズ原稿の場合には、突当て板に近いｌ軸の
原稿搬送ローラの摺動搬送力によってのみ送られて突き
当てられるから、その突き当て力は小さく、中サイズの
原稿の場合には、２軸の原稿搬送ローラ大サイズの原稿
の場合には３軸の原稿搬送ローラの搬送力によってそれ
ぞれ突き当てられるから、中サイズ原稿や大サイズ原稿
の突当て板への突き当て力は軸数に比例して大きくなる
。

原稿を逆送して突当て板で当接・停止させる際、各原稿
搬送ローラによる原稿の突き当て力が過大であると、原
稿の後端部が折り曲げられたり、原稿にしわを発生した
り、原稿が斜めにセットされたりする。あるいは原稿の
後端部が突当て板の上面に乗り上げたり、更に原稿が突
当て板の上部へすり抜けて、給紙部側へと戻ってしまう
などのトラブルが発生する。

〔問題点を解決するだめの手段〕

この発明は上記の点に鑑み、薄型化と保守性向上を同時
に実現できる、前記原稿押えシート部材と回転駆動され
る原稿搬送ローラとから成る原稿搬送装置を改良して、
逆送される各種サイズの原稿が、何れも突当て板に均一
に当接して確実に停止し、正確に位置決めすることので
きる原稿搬送装置を提供することを目的としている。

上記の目的を達成するため、この発明の原稿搬送装置は
、給紙手段から給送される原稿を複写機の原稿台上で順
方向搬送するとともに該原稿を突当て板に突き当てるよ
うに逆方向搬送する正逆転可能な原稿搬送ローラと、原
稿を原稿台面に圧接する原稿押えシート部材とから成る
原稿搬送装置において、前記原稿台面を圧接する複数軸
に分配した複数の原稿搬送ローラを、原稿搬送方向に沿
って縦列配置するとともに、前記突当て板に近接する少
なくとも１軸の原稿搬送ローラ以外の搬送ロラの駆動軸
に、ばねクラッチを内蔵するとともに、該駆動軸をばね
付勢力に抗して移動させ、前、２原稿搬送ローラを、原
稿台面から離間して駆動するように構成したことを特徴
とするものである。

更にこの発明の原稿搬送装置は給紙手段から給送される
原稿を複写機の原稿台上で順方向搬送するとともに、該
原稿を突当て板に突き当てるように逆方向搬送する正逆
転可能なｉ送搬送ローラと、原稿を原稿台面に圧接する
原稿押えシート部材とから成る原稿搬送装置において、
前記原稿台面を圧接する複数軸に分配した複数の原稿搬
送ローラを、原稿搬送方向に沿って縦列配置するととも
に、前記突当て板に近接する少なくともｌ軸の原稿搬送
ローラ以外の搬送ローラの駆動軸にワイヤを張架し、該
ワイヤを前記原稿押えシート部材の抑圧駆動に応動して
移動させ、前記原稿搬送ローラを、原稿台面から離間し
て駆動するように構成したことを特徴とするものである
。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図はこの発明による原稿搬送装置の断面図、第２図
はこの原稿搬送装置全体の駆動系統図、第３図は搬送ロ
ーラ駆動系の斜視図、第４図は白色シート部材と搬送ロ
ーラの斜視図、第５図は搬送ローラの駆動部を示す平面
図である。

これらの図において、１０は複写機本体、１１はプラテ
ンガラス（原稿台）、１２は原稿後端ストッパ板（突当
て板）であり、原稿搬送装置１００は上記プラテンガラ
ス１１の上方に搭載される。該原稿搬送装置１００は、
複写機本体ｌＯの上部のヒンジ部に装着され揺動可能な
構造をなし、プラテンガラス１１の上面を開閉自在にし
ている。上記原稿搬送装置＋００は、給紙部２００、搬
送部３００、排紙部４００の主要３部から構成されてい
る。

原稿搬送装置１００は上部には、折畳み可能な可動給紙
皿１０２と、ハウジング本体１０１に固設された固定給
紙皿１０３とから成る給紙トレイが何れも傾斜して設け
られ、該給紙トレイには原稿りが積層状に載置可能であ
り、原稿りの先端は給紙部２００に挿入されるようにな
っている。また、上記固定給紙皿１０３上には原稿りを
セットするときにその横幅を規制するための用紙幅規制
板１０４が幅方向に移動可能に設けられている。

上記固定給紙皿１０３の給紙方向下流側の中央付近は凹
状に切り欠かれていて、該凹状切欠部には、可動ガイド
板が、固定給紙皿１０３の上面より上下方向に揺動自在
になっている。該可動ガイド板１０５は図示しないソレ
ノイドに接続している。

一方、上記可動ガイド板１０５の上方には、送り出しレ
バー２０１が揺動自在に支持されている。即ち、送り出
しレバー２０１の一端の軸部はハウジング本体１０１の
給紙口１０６の上方に回転自在に軸支され、他端は送り
出しレバー２０１の自重により下降して、原稿りの上面
を押圧する。

原稿を給紙する際には、前記可動ガイド板１０５は上昇
位置に在り、送り出しローラ２１２の外周上面よりやや
上方に停止している。この状態で可動給紙皿１０２、固
定給紙皿１０３上に原稿りをセットし、原稿りを給紙方
向前方に向けて押し出すと、原稿りの先端は上記可動ガ
イド板１０５の上面に沿って押し出されるとともに、上
方に支持され自重で垂下している送り出しレバー２０１
の下面を押し上げて後述するの重送防止ローラ２１３の
外周面およびハウジング本体ｌ旧のリブに当接して停止
する。

第１図はこの原稿セット状態を示す断面図である。

給紙開始信号により前記ソレノイドに通電すると、可動
ガイド板１０５が揺動されその先端部が下降し、前記固
定給紙皿１０３の上面より沈下する。

次に原稿搬送装置１００の左側（第１図）で、前記給紙
トレイの給送下流側に設けられた給紙部２００は、給紙
トレイ上から挿入された原稿りの束を送り込み、更にそ
の最下層から１枚ずつ分離して送出するための送出手段
（第１給紙手段）と、分離した原稿りを複写機本体ＩＯ
のプラテンガラス１１上に給紙する第２給紙手段とを備
えている。

この送出手段は、第１駆動軸２１０の中央部ｊこ遊嵌さ
れ、第２駆動軸２１１によって駆動される送り出しロー
ラ（第１給紙ローラ）２１２と、該送り出しローラ２１
２の斜上方に設けた重送防止ローラ取付板２１４に軸支
された重送防止ローラ２１３とから構成されている。

第２図は原稿搬送装置全体の駆動系統図である。

メインモータ２１５の駆動軸は歯車２１６．２１７、タ
イミングプーリ２１８．２１９とタイミングベルト２２
０、タイミングプーリ２１９と同軸の歯車２２１１第２
駆動軸２１１と一体をなす歯車２２２を経由して前記第
２駆動軸２１１を回転させる。該第２駆動軸２１１の一
方の軸端には一方向クラッチ２２３を内蔵した歯車２２
４を有する。この歯車２２４は、前記第１駆動軸２１０
に遊嵌された送り出しローラ２１２と一体をなす歯車２
２５と歯合している。即ち、正逆回転するメインモータ
２１５に対し、第１駆動軸２１０に遊嵌された送り出し
ローラ２１２は、メインモータ２１５の逆回転時にのみ
第２駆動軸２１１から動力伝達されて回転するが、メイ
ンモータ２１５の正転時には動力伝達されずフリー回転
する。

一方、第２駆動軸２１１の軸上で、前記送り出しローラ
２１２の両側には、それぞれ第２給紙ローラ２２６゜２
２６が軸止されていて駆動軸と一体に回転する。

また、上記第１駆動軸２１０の軸端付近には、方向クラ
ッチを内蔵する２個の歯車２２７．２２８と、軸止され
た歯車２２９がそれぞれ取付けられている。

一方、前記第２駆動軸２１１の軸端には、歯車２３０が
軸止され、該歯車２３０はアイドラ歯車２３１を介して
上記第１駆動軸２１０の軸端の歯車２２７に歯合してい
る。

かくして、第１駆動軸２１０およびこれと一体をなす第
２給紙ローラ２２６．２２６はメインモータ２１５の正
逆回転に対し、常に給紙方向へ一定回転する機能をもつ
。

上記第１駆動軸２１０に軸止された歯車２２９は、アイ
ドラ歯車２３２を介して、一方の軸端に固定された歯車
２３３を有する笛３駆動軸（トルクリミッタ軸）２３４
に動力伝達している。第３駆動軸２３４の他方の軸端に
は、トルクリミッタ２３５を有する歯車２３６が設けら
れている。該歯車２３６はアイドラ歯車２３７を介して
前記重送防止ローラ２１３と一体をなす歯車２３８と歯
合している。重送防止ローラ２１３は前記送り出しロー
ラ２１２に所定圧力で圧接Ｃてニップを形成している。

前述したように前記第１駆動軸２１０は、メインモータ
２１５の正逆回転に拘わらず一方向回転し、これと歯車
結合する重送防止ローラ２１３も一方向回転可能である
。

上記送り出しローラ２１２と重送防止ローラ２１３とに
よる原稿給送中に、送り出しローラ２１２を遊嵌支持す
る第１駆動軸２１０に軸止された第２給紙ローラ２２６
．２２６も送り出しローラ２１２と等しい速度で同方向
に回転して、原稿りをＵターン給送させる補助的役割を
なしている。

給紙手段２００の第２給紙手段は、前記第１駆動軸２１
０に遊嵌した前記送り出しローラ２１２の両サイドに固
定した２個の第２給紙ローラ２２６．２２６と、該ロー
ラ２２６．２２６の下面側で従動回転可能に圧接した従
動ローラ２４０とから成っている。

この第２給紙ローラ２２６．２２６は、送り出しローラ
２１２とは独立駆動可能で、しかも送り出しローラ２１
２が回転するときは、同方向に回転して原稿りの送出を
妨げないようになっている。

上記送り出しローラ２１２と重送防止ローラ２１３との
ニップ位置より給送下流側の搬送路で前記従動ローラ２
４０の圧接位置近傍には、原稿検出センサ２４１が設け
られている。該原稿検出センサ２４１は、前記原稿束の
うち、ニップ位置で分離送出された１枚の原稿の先端が
通過するとＯＮとなり、該原稿りの後端が通過するとＯ
ＦＦするようになっている。

前記原稿検出センサ２４１が原稿先端を検出すると、そ
の検出信号を発生してから一定時間後にンレノイドをＯ
Ｎとなして、リンク機構の各部材を作動させ、可動ガイ
ド板１０５を下降させる。

また、これと同時に、メインモータ２１５は逆回転から
正回転に移行するが、このとき第２駆動軸２１１の歯車
２３０、アイドラ歯車２３２、一方向クラッチを内蔵し
た歯車２２７を経由して（前記一方向クラッチを内蔵す
る歯車２２８には回転伝達が行われない）、第１駆動軸
２１０は依然同方向に回転を継続し、該軸２１０に軸止
した第２給紙ローラ２２６も同方向に連続回転する。

しかし、メインモータ２１５の正回転移行に件って、第
２駆動軸２１１も逆回転から正回転に移行するが、該第
２駆動軸２１１の軸端に設けた一方向クラッチ２２３に
よって歯車２２４はフリー回転となり、これと歯合する
歯車２２５、および歯車２２５と一体をなす送り出しロ
ーラ２１２は何れも回転伝達が行われなくなる。

ここで、原稿りの先端が前記ｗＣ２給紙ローラ２２６と
従動ローラ２４０に圧接挟持されると、フリー回転する
送り出しローラ２１２と正回転する第２給紙ローラ２２
６とに密着巻回された原稿りは、送り出しローラ２１２
を給紙方向に従動回転させる。

なお、重送防止ローラ２１３は、第１駆動軸２１０が正
回転を持続しているから引続き正回転して２枚目以降の
原稿の重送を防止して戻す動作を行っている。また、第
２給紙ローラ２２６はその後も継続回転して分離した１
枚の原稿りを引き続き搬送部３００へ給紙する。

搬送部３００はプラテンガラス１１上でＪ［ＧＤｔ−搬
送するためのもので、白色シート部材３０４と原稿搬送
ローラ３０１．３０２．３０３を主構成要素として備え
ている。白色シート部材３０４（以下シート部材と称す
）は露光時に原稿りを押圧するためのもので、固体潤滑
性に富むプラスチック材料（本実施例ではＰＥＴ−ポリ
エチレンテレフタレート）からなり、プラテンガラスの
上面を全面覆っている。

前記シート部材３０４の給紙部２００側の左端部３０４
ａは、シート止め板３６１の折曲部内に接着固定されて
いる。該シート止め板３６１の突出した両端部は給紙部
２００の枠体にねじ固定されている。

一方、上記シート部材３０４の排紙部４００側の右端部
３０４ｂはＵターンしたのち、他のシート止め板３６２
の折曲部内に接着固定されている。該シート止め板３６
２の中央部は、搬送部３００の固定部に、図示しないコ
イルばねによってばね付勢されて接続されている。

また、シート部材３０４の中心線に沿った適所には、透
孔３０５．３０６．３０７が設けてあり、原稿搬送ロー
ラ３０１．３０２．３０３の端部が突出するようになっ
ている。

原稿搬送ローラ３０１．３０２．３０３は、プラテンガ
ラス１１上の原稿りを搬送するためのもので、透孔３０
５、３０６．３０７を通して原稿りを押圧しながら回転
して摩擦力で搬送できるよう、シート部材３０４の裏面
側の各透孔３０５．３０６．３０７に対応させて設けで
ある。該ローラ３０１．３０２．３０３の表面は、摩擦
力の大きい弾性材料（例えばＥＰＤＩ、ｌゴム（エチレ
ン−プロピレンゴム）の発泡体）で覆われ、透孔３０５
、３０６．３０７を通して端部がプラテンガラスｌｌの
表面に接している。また、原稿搬送ローラ３０１゜３０
２、３０３は、露光時に原稿りの最終位置を微調整でき
るよう正逆転可能になっている。

シート部材抑圧手段３６０は、原稿露光時にシート部材
３０４をプラテンガラス１１に密接させて露光状態を良
好になし、原稿搬送時にはプラテンガラス１１面より上
昇させて原稿の搬送をスムーズにするためのもので、シ
ート部材３０４に押圧力が加わらない限り、該シート部
材３０４を上方に引き上げるようになっている。該押圧
手段３６０は、押圧板３６０Ａ（スイングバック板）と
押圧駆動軸３６０Ｂとから構成されている。押圧板３６
０Ａは前記シート部材３０４を均一な力で突当て板１２
に向けて押圧できるようシート部材３０４と同軸で、シ
ート部材３０４との接触側に凸曲面を有する弾性部材で
ある。

抑圧駆動軸３６０Ｂの端部は、歯車列を介してメインモ
ータ２１５に接続し、駆動伝達される　（第２図のスイ
ングバック板部（Ｅ）参照）。上記押圧駆動軸３６０Ｂ
の端部にはトルクリミッタが設けられていて、上記押圧
板３６０Ａが突当て板１２に当接した際、その当接状態
を維持するとともに無理な負荷が加わらないよう作用す
る。

前記メインモータ２１５は前記給紙部２００と搬送部３
００を同時に駆動する。即ち、メインモータ２１５のモ
ータ軸と一体をなす歯車２１６は、歯車列を経て搬送駆
動部３１０と接続して駆動軸（ステーション軸）３１１
を回転駆動する。第６図は上記搬送駆動部３１０の断面
図である。

上記駆動軸３１１は両軸端付近の軸受３１２．３１３お
よび該軸受３１２，３１３を固設する取付板３１４．３
１５により回転自在に軸支されている。また該駆動軸３
１１の一方の軸端には歯車３１６が、他の軸端付近には
タイミングプーリ３１７が固定されている。該歯車３１
６は、取付板３１８に固定されたアイドラ軸３１９に回
転自在な小径の歯車３２０に歯合する。該小径の歯車３
２０は大径の歯車３２１と一体をなし、該歯車３２１は
前記メインモータ２１５の駆動軸と一体をなす歯車２１
６と歯合する。

かくしてメインモータ２１５の駆動回転力は歯車列２１
６．３２１．３２０．３１６を経て伝達され、駆動軸３
１１を回転させる。

駆動軸３１１の軸端に固設したタイミングプーリ３１７
は、両端の２＠所に歯付きブーり部を有し、それぞれタ
イミングベルト３２２．３２３を巻回して回動可能であ
る。

上記駆動搬送部３１０の給送上流側には、タイミングベ
ルト３２２を介して第１の搬送ローラ部３３０が配設さ
れている。また給送下流側にはタイミングベルト３２３
を介して第２の搬送ローラ部３４０が、更に給送下流側
にはタイミングベルト３２４’ｃ介して第３の搬送ロー
ラ部３５０がそれぞれ配設されている。

第１の搬送ローラ部３３０の回転軸３３１の中央部には
、タイミングプーリ３３２が一体に軸止されている。該
タイミングプーリ３３２の両側方には、原稿搬送ローラ
３０１．３０１が固定されている。該回転軸３０１の両
軸端には、鉄鋼系焼結合金から成る軸受３３３．３３３
が嵌合する。

該軸受３３３，３３３は、それぞれの前後の搬送ローラ
取付板３３４．３３４の縦長穴部に挿入され、切欠部で
回り止めされる。上記原稿搬送ローラ３０１の回転軸３
０１は、軸受３３３，３３３とともに上記取付板３３４
゜３３４に挿入される。回転軸３０１の両端の軸受３３
３．３３３は、トーンヨンばね３３５．３３５によりば
ね付勢され、原稿搬送ローラ３０１の外周面をプラテン
ガラス１１面に圧接する。

このように構成された第１の搬送ローラ部３３０は、プ
ラテンガラス１１に押圧されるとともに、タイミングプ
ーリ３１７．３３１に巻回されたタイミングベルト３２
２によって駆動が伝達される。

第７図は第２の搬送ローラ３４０の断面図である。

第２の搬送ローラ部３４０の原稿搬送ローラ３０２も同
様にして、回転軸３４１の両端の軸受３４３，３４３が
トーションばね３４５，３４５によりばね付勢されて、
原稿搬送ローラ３０２の外周面をプラテンガラス１１面
に圧接する。また、タイミングベルト３２３の回動によ
ってタイミングプーリ３４２が回転して回転が伝達され
る。

第３の搬送ローラ部３５０は、第２の搬送ローラ部３４
０と共通の部材で構成されている。即ち、前記タイミン
グプーリ３４２とタイミングベルト３２４の駆動力をタ
イミングプーリ３５２で受け、該タイミングプーリ３５
２と一体となって回転される。ばね付勢力も前記同様に
搬送ローラを押圧してプラテンガラス１１側に加圧する
。以下第２の搬送ローラ部３４０を代表して説明する。

前記回転軸３４１には、タイミングプーリ３４２と、原
稿搬送ローラ３０２．３０２と、カラー３４６．３４６
がノックピン等によって固定されている。原稿搬送ロー
ラ３０２は、回転軸３４１にピン固定されたブツシュ部
材３０２２と、該ブツシュ部材３０２２の外周に被覆・
巻装された弾性部材３０２１とから構成されている。

上記回転軸３４１に固設されたカラー３４６とタイミン
グプーリ３４２との間には、ばねクラッチ部材３４７が
°回転軸３４１に嵌装され軸方向移動と回転が自在にな
っている。該クラッチ部材３４７の受皿部とタイミング
プーリ３４２との間には、コイル状のト一ジョンばね３
４８が圧縮状態に介装され、クラッチ部材３４７をカラ
ー３４６に押圧している。

第８図は原稿順送時の搬送ローラ３０２，３０３の昇降
駆動手段の断面図、第９図はＷ、稿順送状態の搬送部３
００の搬送ローラ３０１．３０２，３０３の各位置と回
転駆動を示す側面図である。

回転軸３４１が反時計方向に回転されると、該回転軸３
４１に固定されたカラー３４６も一体に回転し、１・−
ジョンスプリング３４８によって圧接されたクラッチ部
材３４７は、カラー３４６とのフリクションによって同
時に回転される。クラッチ部材３４７の突起部３４７ａ
がストッパ面３４９ａに当接するとクラッチ部材３４７
の回転は停止され、カラー３４６との接触面で空滑りす
る。

この状態では、回転軸３４１の両軸端を支持する軸受３
４３，３４３は、前記搬送ローラ取付板３４４．３４４
の縦長穴部の内壁に沿ってプラテンガラス１１側に下降
し、プラテンガラス１１面に圧接して下降を停止する。

同時に第３の搬送ローラ部３５０の原稿搬送ローラ３０
３も下降して、プラテンガラス＋１を圧接する。

上記の搬送ローラ３０２．３０３が下降した状態で、プ
ラテンガラス１１上の原稿を圧接して駆動回転して原稿
を順方向搬送する。

−メインモータ２１５の逆転駆動により、給紙部２００
からプラテンガラス１１へ向けて給送された原稿りは、
搬送部３００の搬送ローラ３０＋、３０２，３０３によ
り、プラテンガラス１１上を滑走し７、原稿りの後端が
原稿後端ストッパ（突当て板）１２を通過する。

給送中の原稿りの後端が、第１図に示す前記原稿検出セ
ンサ２４１を通過し、後端検出信号を発生してから、原
稿サイズに応じた所定パルスをカラン　　卜　す　る　
。

、二の原稿順送中には、搬送ローラ駆動部の各部材は、
メインモータ２１５の駆動力によって第８図。

第９図図示の矢印方向に回転し、ばねクラッチ３４７゜
３５７の突起部３４７ａ、３５７ａは反時計方向に回転
して、ストッパ３４９ａ　、　３５９ａに当接して停止
する。

搬送ローラ駆動部は引続きメインモータ２１５の駆動力
によって上記矢印方向に回転し、クラッチ部材３４７は
停止するが、回転軸３４１およびこれと一体をなす原稿
搬送ローラ３０２は引続き駆動回転する。

第３の搬送ローラ部３５０の原稿搬送ローラ３０３も同
様にして、プラテンガラス１１に圧接して反時計方向に
駆動回転する。なお、第１の搬送ローラ部３３０のみは
、ばねクラッチを有しないから常時プラテンガラス１１
に圧接して駆動回転する。

即ち、上記メインモータ２１５の逆転駆動中は、原稿搬
送ローラ３０１，３０２．３０３はすべてプラテンガラ
ス１１に圧接して反時計方向に駆動回転し、原稿りを矢
印方向に順行搬送する。

前記のパルス数をカウントアツプすると、（Ｗｔ稿りの
後端は既に突当て板■２を通過してプラテンがラス１１
上を進行している。）メインモータ２１５は逆転から正
転に切り換えられ、搬送ローラ３０１゜３０２．３０３
は逆転して、原稿りを逆行搬送させ、その後端を突当て
板１２に突き当てることにより、原稿りはプラテンがラ
ス１１上の所定位行にセットされる。

第１Ｏ図は原稿逆送時の搬送ローラ３０２．３０３の昇
降駆動手段の断面図、第１１図は原稿逆送状態の搬送部
３００の搬送ローラ３０１，３０２，３０３の各位置と
回転駆動を示す側面図である。

上記メインモータ２１５の正転切り換えにより、各搬送
ローラ部３３０，３４０．３５０の各原稿搬送ローラ３
０１　、３０２　、３０３は、−斉に第１０図、第１１
図図示の矢印方向に回転（時計方向回転）する。

ここで、第２の搬送ローラ部３４０のクラッチ部材３４
７は最初、トーションばね３４８に加圧されて回転軸３
４１とともに時計方向に回転するが、その突起部３４７
ａがストッパ３４９ｂに当接すると回転が阻止されて停
止し、駆動回転する回転軸３４１に固定されたカラー３
４６と相対摩擦して空転する。

回転軸３４１は引続き駆動回転するが、クラッチ部材３
４７の突起部３４７ａとストッパ３４９ｂの規制によっ
て、回転軸３４１の両軸端を支持する軸受３４３，３４
３は、搬送ローラ取付板３４４，３４４の縦長穴部の内
壁に沿ってトーションばね３４５．３４５の押圧力に抗
しで上方に押し上げられ、搬送ローラ３０２，３０２は
プラテンガラス１１の面上から離間し、間隙Ｓを形成す
る。

同時に、搬送ローラ３０３も上方に押し上げられ、プラ
テンガラス１１の面上から離間する。但し第１の搬送ロ
ーラ部３３０の搬送ローラ３０１は常にプラテンガラス
１１を押圧して回転駆動されているから、この原稿逆送
時には、搬送ローラ３０２．３０３は上方に退避し、搬
送ローラ３０１によってのみ圧接搬送される。

こののち、所定のパルスカウントすると原稿りの後端は
突当て板１２に当接し、搬送は一旦停止され、シート部
材３０４が原稿りをプラテンガラス１１に圧接し、引続
き複写機本体１０内で原稿の露光走査および画像形成処
理が開始される。

露光走査を終了したのちには、メインモータ２１５は再
び逆転に切り換えられ、各回転軸３３１，３４１．３５
１は第８図および第９図に示す反時計方向回転となり、
原稿搬送ローラ３０２．３０３はプラテンガラス１１の
面上を圧接して駆動回転する。

上記各搬送ローラ３０１，３０２．３０３の圧接回転に
よりプラテンガラス１１上を通過して、排紙部４００の
排紙ローラ４０１１　ピンチローラ４０２．４０３によ
って圧接挟持されて排出され、外部の排紙皿４０６上に
載置される。

上記排紙部４００の搬送経路中に設けた排紙センサ４０
４によって、原稿りの先端または後端が検出されると、
２枚目以降の原稿の給紙動作が上記と同様に繰り返され
る。

第１２図はこの発明による原稿搬送装置の搬送部の平面
図、第１３図および第１４図は原稿搬送ローラの昇降を
説明する模式図である。なお、これらの図において、前
記実施例と同じ機能を有する部分には、同番号を付して
いる。また、前記実施例と異なる点を説明する。

搬送部３００は、メインモータ２１５の駆動力を原稿搬
送ローラ３０１，３０２．３０３に伝達する搬送駆動部
３１０と、突当て板１２に近い原稿搬送ローラ３０１を
支持する第１の搬送ローラ部３３０、中間の原稿搬送ロ
ーラ３０２を支持する第２の搬送ローラ部３４０と、排
紙部４００に近い原稿搬送ローラ３０３を支持する第３
の搬送ローラ３５０と、上記原稿搬送ローラ３０２，３
０３をワイヤよって昇降作動させるローラ昇降手段３７
０とから構成されている。

ここで、搬送駆動部３１０と第１の搬送ローラ部３３０
は前記実施例とほぼ同一構造を存し、第２および第３の
搬送ローラ部３４０．３５０は、これらの構成および動
作の説明は省略する。

搬送駆動部３１０のタイミングプーリ３１７の中央胴部
にはＶ溝３１７０が形成され、後述のワイヤ３７１が張
設される。また第２および第３の搬送ローラ部３４０．
３５０のタイミングプーリ３４２．３５２の各中央胴部
にも上記と同形状のＶ溝３４２０．３５２０がそれぞれ
形成されている。

給紙部２００に近い側で前記シート押圧手段３６０の押
圧駆動軸３６０Ｂには、揺動板３７１が固定され、該揺
動板３７２の先端部には、ワイヤ３７１の一端が固定さ
れる。

原稿搬送ローラ３０３の近傍には、末端固定部材３７３
が前記ハウジング本体１０１に取り付けられ、ワイヤ３
７１の他端を固定し、張設調整可能となっている。

上記揺動板３７２と末端固定部材３７３との中間には、
ガイドローラ３７４とテンションローラ３７５が設・け
てあり、何れも前記の同形状のＶ溝３７４０．３７５０
が形成されている。

ガイドローラ３７４は、支持板３７４１およびガイドピ
ン３７４２に支持され回転自在になっている。

テンションローラ３７５は、支持板３７５１．揺動レバ
ー３７５２．ピン３７５３に支持され、ばね３７５４に
よりばね付勢され揺動および回転自在になっている。

前記ワイヤ３ハは、左端が揺動板３７２に保持され、右
端が末端固定部材３７３に保持され、その中間部はガイ
ドローラ３７４のＶ溝３７４０と、搬送駆動部３１０の
軸上のＶ溝３１７０と、原稿搬送ローラ３０２の同軸上
のＶ溝３４２０と、テンションプーリ３７５のＶ溝３７
５０と、原稿搬送ローラ３０３の同軸上のＶ溝３５２０
とに圧接張架されている。

第１３図は原稿りを矢印方向に順行搬送するときの搬送
部３００の作動を示す模式図である。

この順行搬送時には、原稿搬送ローラ３０１．３０２゜
３０３は反時計方向に駆動回転する。またこのときンー
ト押圧手段３６０の押圧駆動軸３６０Ｂも反時計方向に
駆動され、該押圧駆動軸３６０Ｂに固定された抑圧板（
スイングバック板）３６０Ａは、実線で示す上方位置に
移動し、シート部材３０４を押圧せずフリーになし、原
稿搬送を容易にしている。

この抑圧駆動軸３６０Ｂの反時計方向回動により、該軸
３６０Ｂに固定された揺動板３７２も反時計方向に回動
し、ワイヤ３７１の張設を弛められるから、該ワイヤ３
７１に巻回されたＶ　＠３４２０．３５２０と一体をな
す原稿搬送ローラ３０２．３０３はばね付勢されて下降
し、プラテンガラス１１の面上を押圧する。なお、ワイ
ヤ３７１の弛緩はテンションローラ３７５のばね付勢力
による上方移動によって吸収されて張設される。

上記原稿搬送ローラ３０１，３０２，３０３による駆動
回転と、プラテンガラス１１への押圧は、７一ト部材３
０４の押圧解除との共働によって原稿りを矢印方向に順
行搬送させる。

原稿りを突当て板１２に逆行搬送させるときには、駆動
軸３１１の逆転切り換えにより原稿搬送ローラ３０１．
３０２，３０３は時計方向回転となり、同時に押圧駆動
軸３６０Ｂも反時計方向に回動し、該軸３６０Ｂに固定
された揺動板３７２も、反時計方向に揺動し、ワイヤ３
７１を引き下げる。

これによって、ワイヤ３７１はガイドローラ３７４゜駆
動軸のＶ溝３１７０を経て、搬送ローラ３０２，３０３
をばね付勢力に抗して上方に引き上げ、プラテンガラス
１１上面と原稿搬送ローラ３０２，３０３の外周下面と
の間に間隙Ｓを形成する。

同時に、押圧板３６０Ａも下降し、シート部材３０４を
介して突当て板１２も押圧して、突当て板１２の上方空
間を遮断する。

この状態において原稿搬送ローラ３０２，３０３は上方
に退避しているから、原稿搬送ローラ３０１の駆動回転
のみによって原稿りはプラテンガラス１１上を第１４図
の矢印方向に逆行搬送され、密閉状態となっている突当
て板１２の端面に当接して、原稿の位置決めが行なわれ
る。

なお、前記ワイヤ３７１は、第２の原稿搬送ローラ３０
２，３０２の中央部、および第３のｆｒＣ稿搬送搬送ロ
ーラ３０３０３の中央部にそれぞれ巻張しであるが、こ
の発明はこれに限定されるものではなく、上記第２の原
稿搬送ローラ３０２．３０２を固設する回転軸３旧の両
軸端付近、および第３の原稿搬送ローラ３０３．３０３
を固設する回転軸３５１の両軸端付近に、それぞれ１本
のワイヤ、計２本のワイヤを張架することにより、各ロ
ーラの昇降をより確実にすることができる。

〔発明の効果〕

上述のように、この発明の原稿搬送装置は、装置の薄型
化と保守性向上を実現したローラ搬送方式の原稿搬送装
置であり、特に、原稿を突当て板に逆送するとき、複数
本から成る各原稿搬送ローラのうち、突当て板に近い少
なくともｌ軸の搬送ローラによってのみ、原稿を逆行搬
送駆動し、他の搬送ローラは、プラテンガラス面から離
間させであるから、逆行する原稿はそのサイズ大小に拘
らず常に一定した搬送力によって円滑に逆行させられる
。これによって逆行搬送する原稿を突当て板に当接停止
させるときの圧接力は、はぼ一定となり、原稿損傷や、
原稿位置決め不良等のトラブルが解消された。更に、搬
送ローラ昇降手段は専用の動力源を必要とせず、搬送部
の構造も簡単であり、低コストと信頼性向上を実現でき
るという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による原稿搬送装置の断面図、第２図
はこの原稿搬送装置の全体の駆動系統図、第３図は搬送
ローラ駆動系の斜視図、第４図は白色シート部材と原稿
搬送ローラの配置を示す斜視図、第５図は搬送ローラ各
部の平面図、第６図は搬送駆動部の断面図、第７図は搬
送ローラ部の断面図、第８図および第１０図は搬送ロー
ラの昇降手段の断面図、第９図および第１１図は搬送ロ
ーラの昇降と回転を示す側面図、第１２図はこの発明に
よる原稿搬送装置の搬送部の平面図、第１３図および第
１４図は各搬送ローラの作動状態を説明する模式％式％ １１・・・プラテンガラス（原稿台） １２・・・原稿後端ストッパ板（突当て板）＋００・・
・原稿搬送装置　２１５・・・メインモータ３００・・
・搬送部 ３０１．３０２．３０３・・・原稿搬送ローラ３０４・
・・原稿押えシート部材（ンート部材）３０５．３０６
，３０７・・・透孔 ３１７．３４２，３５２・・・タイミングプーリ３３０
・・・第１の搬送ローラ部 ３４０・・・第２の搬送ローラ部 ３４６・・・カラー　　　　　３４７・・・クラッチ部
材３４７ａ　、　３５７ａ・・・突起部　　３４８・・
・トーションばね３４９ａ、３４９ｂ、３５９ａ、３５
９ｂ・・・ストッパ３５０・・・第３の搬送ローラ部 ３６０・・・シート抑圧手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）給紙手段から給送される原稿を複写機の原稿台上
   で順方向搬送するとともに、該原稿を突当て板に突き当
   てるように逆方向搬送する正逆転可能な原稿搬送ローラ
   と、原稿を原稿台面に圧接する原稿押えシート部材とか
   ら成る原稿搬送装置において、前記原稿台面を圧接する
   複数軸に分配した複数の原稿搬送ローラを、原稿搬送方
   向に沿って縦列配置するとともに、前記突当て板に近接
   する少なくとも１軸の原稿搬送ローラ以外の搬送ローラ
   の駆動軸に、ばねクラッチを内蔵するとともに、該駆動
   軸をばね付勢力に抗して移動させ、前記原稿搬送ローラ
   を、原稿台面から離間して駆動するように構成したこと
   を特徴とする原稿搬送装置。
2. （２）給紙手段から給送される原稿を複写機の原稿台上
   で順方向搬送するとともに、該原稿を突当て板に突き当
   てるように逆方向搬送する正逆転可能な原稿搬送ローラ
   と、原稿を原稿台面に圧接する原稿押えシート部材とか
   ら成る原稿搬送装置において、前記原稿台面を圧接する
   複数軸に分配した複数の原稿搬送ローラを、原稿搬送方
   向に沿って縦列配置するとともに、前記突当て板に近接
   する少なくとも１軸の原稿搬送ローラ以外の搬送ローラ
   の駆動軸にワイヤを張架し、該ワイヤを前記原稿押えシ
   ート部材の押圧駆動に応動して移動させ、前記原稿搬送
   ローラを、原稿台面から離間して駆動するように構成し
   たことを特徴とする原稿搬送装置。