JPH02142381A - 誘導電動機の速度検出方式 - Google Patents

誘導電動機の速度検出方式

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JPH02142381A
JPH02142381A JP63294500A JP29450088A JPH02142381A JP H02142381 A JPH02142381 A JP H02142381A JP 63294500 A JP63294500 A JP 63294500A JP 29450088 A JP29450088 A JP 29450088A JP H02142381 A JPH02142381 A JP H02142381A
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JP
Japan
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magnetic flux
speed
induction motor
torque
vector
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JP63294500A
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Atsushi Fujikawa
淳 藤川
Yoichi Omori
洋一 大森
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、可変電圧、可変周波数PWMインバータによ
る3相続it動機の瞬時トルク、瞬時磁束制御方式にお
いて、誘導電動機の速度を速度センサを使用することな
く演算することにより検知する、速度センサレス速度検
知の一方式に関するものである。
(従来の技術) 本発明にかかるy、導電動機の速度検出方式によって検
知した値は、誘導電動機の種々の制御のために適用でき
るが、ここでは内容を分かり易くするために速度制御系
に従来の速度センサを使用した場合について詳述する。
従来、空間ベクトルによる誘導電動機の速度制御は、第
2図のブロック図に示すように、3相誘導電動機6に取
り付けられたPGあるいはTGなどの速度センサ8によ
り誘導電動機の実速度N1を検出し、速度指令N1との
偏差をトルク指令T“として制御回路7に与え、瞬時ト
ルク、瞬時磁束制御を行うことにより速度制御系を構成
していた。
第2図において破線で囲まれた瞬時トルク、瞬時磁束制
御方式の制御回路7の基本動作は、昭和61年1月発行
の電気学会論文誌Bの106巻1号第9頁以下に記載さ
れた「瞬時すべり周波数制御に基づく誘導電動機の新高
速トルク制御法」なる論文に記載されている。
その基本原理は、空間ベクトルで表された誘導電動機の
1次電流i、および1次磁束φ、ベクトルのベクトル積
として瞬時発生トルクを演算し、これとトルク指令T1
との偏差および1次磁束φ1と磁束指令値φどとの偏差
に応じて、予めテーブル化されているインバータのトル
ク応答を最適とするスイッチングパターンを選び、イン
バータの出力電圧を時々刻々更新して瞬時トルクおよび
磁束を瞬時制御するものである。
第2図は前述のごとき基本動作を行う誘導電動機の瞬時
トルク、磁束制御系のブロック図であり、直流電圧源1
より正母線1aおよび負母線1bを経て3相PWMイン
バータ3を介して3相誘導電動機6に給電する。制御回
路7は指令および検出された電流、電圧信号を処理し、
PWMインバータ3のスイッチング素子の通電信号を発
生する。4は電源スィッチである。
PWMインバータ3はトランジスタ等のオン、オフ可能
なスイッチング素子とダイオードとをそれぞれ逆並列接
続してなる6個のアームを3相グレツツ結線することに
より構成されるが、図のように3個の切換スイッチSu
+ Sv、 Swとして表すことができる。
PWMインバータ3の各出力端子から電流検出器5u、
5ν、5−を経て3相誘導電動機6に給電すると共に、
直流側正負母線間に電圧検出器2が接続され、これら検
出器と後述するスイッチ状態変数とから各相電流および
各相電圧が検出できるようになっている。
3相かご形誘導電動機の1次端子電圧および電流をそれ
ぞれI’l+ tlとし、2次電流をitとすると、電
圧方程式は ・・・■ ただし、記号vI+ ll+ 1gは直軸、横軸すなわ
ちd、q2軸変換された量のベクトル表示であり、例え
ばvlはd軸成分をV+a+  q軸成分をVl4とす
ると Vl””Vl4   +  jVlq ・・・■ で示され、tl+ ilも同様に定義される。なお、■ 式左辺のOはd、q両軸成分とも0の場合を表し、かご
形回転子の場合2次電圧はこのようにOとなる。
式■における定数は R1;1次巻線抵抗 し、;1次インダクタンス R1;2次巻線抵抗 し、;2次インダクタンス M:相互インダクタンス θ、は回転角速度、pは微分演算子、jは虚数記号を4
表す。
一方、磁束の定義として、1次磁束φ、はφl −L+
+i+  +Mtt 式■の第1行を展開して ・・・■ v+”  (R+ +pL++)  it +p旧。
弐〇を代入し、整理すると vl−R+++=   p φ 1 両辺を積分すると ・・・■ すなわち、電動機1次磁束は式■の積分演算により求め
られる。
各切換スイッチSu、 Sv、S−は、正母線la側に
倒れる場合と負母線lb側に倒れる場合とがあり、中間
位置をとることはない、前者を状態1.後者を状態0と
するとインバータの出力状態は次に示すスイッチ状態変
数表ですべてを表すことができる。
スイッチ状態変数表 ここに、kは切換スイッチ状態を示す番号で、この8通
りしか存在しない。また、Vd+ VQはd。
92軸成分で表したスイッチ状態変数で、実際のd、 
 ql!d+電圧v + a + v + q ハ、コ
レニ直流電圧alX1ノ電圧VとPフ訂とを乗じ と表せる。
このスイッチ状態変数表を図示したのが第3図であり、
■、の横の括弧内は切換スイッチSu、 5vS−の状
態を順に示しており、kが増加するに従って時計方向に
60°ずつステツプする電圧ベクトルを表している。な
お、k−0およびに−7は零ベクトルと呼ばれるもので
、図では原点と一敗する。
k−0およびに=7はそれぞれインバータの出力を決定
する切換スイッチSu、 Sv、 Snがすべて正母線
la側に倒れるか、または負母線lb側に倒れるかの違
いはあるが、3相誘導電動機6の線間電圧はいずれも零
となり、3相短絡モードである。
瞬時トルクTは式■の1次磁束φ、と1次電流j1のベ
クトル積として式■により求められる。
T−φHX1l−φ、xi+q  −φIqXj14 
  ”・■ここで、φ、、φ1.および11d+ ll
qはそれぞれ1次位束φ1および1次電流i、をd、q
2軸に分解したときの各成分である。
ブロック701および703bは切換スイッチSu、 
Sv。
Swの状態と電圧検出器2で検出した電流電圧源1の電
圧■とから1次端子電圧V、を算出するブロックであり
、スイッチ状態変数表と式■とから算出される。
ブロック702は電流検出器5u、 5v、 5wによ
り検出される3相電流iu+ iv、 i−を、次式に
よりd。
q22軸成に変換するブロックである。
・・・■ この1次電流i、に、ブロック703aにおいて1次巻
線抵抗R8を乗じ、ブロック704において1次端減算
する。
ブロック705は弐〇に従って磁束を積分演算するブロ
ックであり、1次磁束φ、のd、q両軸成分φ、4.φ
19が求められ、ブロック706にて磁束ベクトル長φ
1が次式により求められる。
φ’ ” ミコー工  ・・・■ 更に、ブロック710では第4図の磁束状態図に示すよ
うに、1次位束φ、ベクトルのd軸を基準とする時計方
向の回転角θが、境角線として30”90” 、 15
0°、210°、 270’ 、 330@の60°毎
に仕切られるどの領域に属しているかによって、制御フ
ラグfθを次のように発生する。
−30’≦θ<30’;fθ=1 30’≦θ<  90” ;fθ=■ 90°≦θ<150@;fθ=■ 150″″≦θ<210°;fθ−■ 210@≦θ<270”;fθ#V 270°≦θ<330’ifθ−■ 第5図はヒステリシスコンパレータの状態制御図で、磁
束ベクトル長φ1が磁束指令値φ−に対し、誤差限界Δ
φを用いて φ−−Δφ/2くφ、くφど+Δφ/2となるように制
御するための制御フラグfφを発生する。すなわち、磁
束ベクトル長φ、が増加して上限であるφ−+Δφ/2
に達すると減磁を指令する制御フラグfφ=0を発生し
、また磁束ベクトル長φ1が減少して下限であるφ1′
−Δφ/2に達すると増磁を指令する制御フラグfφ=
1を発生する。
かくして、磁束ベクトル長φ、は第5図に示される矢印
の方向にリミットサイクルを描くようにして制御される
ことになるが、実際には、ブロック706で式■により
算出された磁束ベクトル長φ1がブロック708におい
て磁束指令値φ−から減算され、ブロック711におい
て第5図の状態制御図に従い制御フラグfφ−1,0を
発生する。
第5図に示した磁束のリミットサイクルは、第4図に関
していえば、1次位束φ1のベクトルの頭部が常に図示
された円環部分に存在するように制御されていることに
対応する。
第5図による制御フラグfφと第4図で説明した制御フ
ラグfθとが組み合わされて、例えばfφ−1,fθ=
■の制御フラグが立っているとすると、領域が−30”
≦θ〈30°における増磁モードを意味するから、1次
位束φ1ベクトルに積分されるべき1次電圧ν、ベクト
ルは、円の外向き成分を持ったものの中から選ばれる。
ブロック707はブロック702.705の両出力のベ
クトル積を式■により演算し、瞬時トルクTを算出する
ブロックであり、ブロック709においてトルク指令T
0から瞬時トルクTを減算し、トルク指令T”と式■に
より求められた瞬時トルクTとの差が所定の誤差限界以
内に押えられるように、ブロック712において第6図
の状態制御部に従って制御フラグfτを発生する。
第6図は3値ヒステリシスコンパレータの状態制御図で
、電動機力行時はトルク偏差T”−Tが上限値ΔTl 
(ΔTl>O)に達すると、加速モードの制御フラグf
τ=1を発生する。電動機が加速されてトルク偏差が下
限値−Δrt (ΔT、>O)に達すると、零ベクトル
モードの制御フラグfτ−0を発生し、トルクが漸減し
て再び偏差が増加し上限値ΔT、に達すると加速モード
に移り、第6図の上半部のヒステリシスループを矢印方
向に周回するリミットサイクルを描く。
次に、電動機が回生制動を行っている時は第6図の下半
部のヒステリシスループを描くことになり、トルク偏差
が負の下限値−ΔTl (ΔT+>O)に達すると漸減
モードの制御フラグfτ=−1を発生する。以下、カ行
時と同様に矢印方向のリミットサイクルを繰り返えす。
かくして、ブロック712は制御フラグrτ=1.O,
−1を出力する。
ブロック713はブロック710.711.712から
出力される3個の制御フラグfθ、fφ、fτの各組み
合わせに最も適したインバータ出力電圧を決定するブロ
ックであり、次に示すスイッチングテーブルによって、
第4図で説明した1次位束φ、のベクトル長と回転方向
をこれら3個の制御フラグfθ、fφ、rτが制御する
スイッチングテーブル このスイッチングテーブルは、3個の制御フラグfθ、
fφ、rτのすべての組み合わせについて出力電圧ベク
トルの番号にの値を示したもので、倍演算サイクルごと
にブロック713においてこのスイッチングテーブルを
参照することにより、インバータ3ヘスイツチング信号
を送り、磁束およびトルクの制御が行われる。
インバータ周波数は第4図の1次位束φ1ベクトルの回
転速度と考えることができるが、これは外部から与えら
れるものではなく、式■による電圧ベクトルの積算結果
として生じるものである。
以上に説明したように、瞬時トルク、瞬時磁束制御系が
破線で囲んだ制御回路7で構成され、速度指令N0と3
相誘導電動機6に取り付けられたPCあるいはTGなど
の速度センサ8により得た誘導電動機の実速度Nmとの
偏差をブロック717にて演算し、これをトルク指令↑
0として制御回路7に与えて誘導電動機の速度制御系が
構成されていた。
(発明が解決しようとするil!題) 以上説明したように、空間ベクトル法に基づいてP聞イ
ンバータによる3相誘導電動機の瞬時トルク、瞬時磁束
制御が行われるが、従来のPWMインバータによる誘導
電動機の速度制御においては、電圧と周波数との比率を
一定とし、すなわち磁束指令値φ0を一定として与え、
速度指令N0と3相誘導電動機に外付けされた例えばP
GまたはTGなどの速度センサによって得られる誘導電
動機の実速度Nmとの偏差をトルク指令T0として与え
て制御されていた。
このような制御では速度センサが不可欠なものであり、
誘導電動機の軸端にpcまたはTGなどを取り付けるか
、または速度センサ付の誘導電動機を用意しなければな
らなかった。すなわち、誘導電動機の速度検出のために
高価な速度センサを具備しなければこの速度制御は不可
能であり、コスト面で極めて不利である。また、速度セ
ンサの取り付けのための機構およびスペースの面から電
動機の軸方向寸法が大きくなる不具合があった。速度セ
ンサ内蔵の誘導電動機を使用しても同様にコスト高とな
り、また速度センサ無しのものとの互換性がない場合も
あった。更に、PGJ?37Gなどの速度センサの信号
に対してノイズ対策など配線についての配慮が要求され
、またこの速度センサの断線時のオーバーラン対策を要
するなど、速度センサを具備することによる問題点が多
数基されていた。
(課題を解決するための手段) 3相誘導電動機の速度制御の手段として誘導電動機の速
度を検出するために、従来は速度センサが不可欠のもの
であったが、速度センサはそれが高価なことや取付スペ
ースなどの制約から、速度センサ無しで、すなわち速度
センサレスの速度制御を行うことが種々提案されている
空間ベクトル法に基づく瞬時トルク、瞬時磁束制御を基
本とした速度制御を行う際には、演算1次位束の変数が
φII  φ19で与えられ、この情報からPWMイン
バータの1次周波数すなわち3相誘導電動機へ印加され
る1次周波数が得られるところから、誘導電動機の無負
荷回転速度N1が演算可能であり、また電圧と周波数と
の比率が一定で制御されておれば、演算された瞬時トル
クTとすべり回転速度Nmとの間には、定常的にはに、
を一定常数として Nm千に、XT の関係があるので、誘導電動機の実速度NmはNm=N
m −N。
なる演算によって得ることができる。
本発明は前記のことに着目してなされたもので、空間ベ
クトル法による場合には瞬時トルク、瞬時磁束制御のた
めの演算の他に、前述のごとき瞬時速度演算を追加する
ことにより、速度センサ無しで節単に速度制御を可能と
するものである。
すなわち、本発明にかかる誘導電動機の速度検出方式は
、3相誘導電動機の電圧および電流をそれぞれ空間ベク
トル値に換算して1次位束ベクトルの瞬時値を演算する
手段と、前記1次位束ベクトルと電流ベクトルとからト
ルクの瞬時値を演算する手段と、磁束指令値と前記1次
位束ベクトルの大きさとを比較する磁束比較手段と、ト
ルク指令値と前記トルクの瞬時値とを比較するトルク比
較手段と、前記1次位束ベクトルの方向を判別する磁束
ベクトル方向判別手段とを具え、これら磁束比較手段、
トルク比較手段および磁束ベクトル方向判別手段の出力
から判断して、可変電圧、可変周波数インバータの最適
出力電圧を決定し誘導電動機の瞬時トルク、瞬時1次磁
束を制御する方式において、前記1次磁束ベクトル成分
の演算値よりインバータの出力周波数による誘導電動機
の無負荷回転速度Nmを、また前記トルクの瞬時値より
すべり回転速度Nmを求め、該誘導電動機の実速度N7
を Nm=Nm −N。
として演算することを特徴とするものである。
なお、本明細書では本発明の内容の理解を容易とするた
めに、本発明の誘導電動機の速度検出方式を速度制御の
ために通用した場合について詳述するが、例えば巻取機
のセンタードライブ方式のような間接張力制御などで、
速度情報が必要なその他の制御方式に対してもこの速度
検出方式が適用できる。
(作 用) 先に従来の技術の項で詳細に説明したように、空間ベク
トルによる誘導電動機の瞬時トルク、瞬時磁束制御では
、瞬時トルクTおよび瞬時1次磁束φ1を演算によって
求めている。これら2つの情報から、誘導電動機の速度
が演算によって算出できることを以下に説明する。
1次磁束φ、ベクトルの回転速度はインバータの出力周
波数と考えることができるので、この1次磁束φ、ベク
トルの回転速度が算出できれば、誘導電動機の1次周波
数f、が算出でき、誘導電動機の極数をPとしたとき無
負荷回転速度N+(rpm)は N I= 120f I/ P により求められる。
1次磁束φ、ベクトルはd、q両軸成分φ14゜φIQ
として算出されているので、1次磁束ベクトルφ1のd
軸に対する偏角θは tanθ=φ7./φ、6         ・・・(
1)で表される。この式(])の両辺を時間tで微分す
るシ d  tan  θ t cos”θ dθ t φI4 これを整理して として得られ、同様にして が得られる。
これら(4)、 (5)式を(3)式に代入して整理す
るとここで(1)式から φ14′  +φ1q であるから、これを(2)式に代入し di        (φr a (n) ”+φ1J
n)”) h・・・(6) としてdθ/dt、すなわちインバータ出力の1次角周
波数ω、が求まり、 ここで、φ+a、  φ、は1サンプリング前の情報と
の差とサンプリングタイムhとから、例えば、φ、4に
ついて現在の値をφ1− (n)とし、1サンプリング
前の値をφ+a(n−1)とすれば、から、無負荷回転
速度N1が得られる。
次に、電圧と周波数との比率を一定とした制御の下では
、2次抵抗rzの温度による変化を無視すれば、すべり
回転速度Nmと瞬時トルクTとは定常的には比例するの
で、一定常数に3と演算した瞬時トルクTとからすべり
回転速度Nmは Nm=に、×T として求められることは前述の通りである。
かくして、誘導電動機の実速度Nmは Nm=Nm−N。
として演算により算出することができ、例えば速度制御
系に適用した場合には、この演算により実速度Nmをフ
ィードバックして速度センサ無しで速度制御系を構成す
ることができる。
(実施例) 以下、誘導電動機の速度制御系に本発明の速度検出方式
を適用した一実施例について説明する。
第1図は本発明の特徴を表した誘導電動機の速度制御ブ
ロック図であり、第2図と同一の符号は同一機能を有す
る部分を示し、第2図と異なる所は速度センサ8を除去
してブロック714〜716を追加したのみである。
ブロック705で演算された1次位束φ1ベクトルのd
、q両軸成分φ1.およびφ、が、ブロック706、7
07の両ブロックへ送られると共に、ブロック714へ
も送られる。
ブロック714には1サンプリング前の値を記憶するメ
モリを内蔵して、式(4)〜(7)により誘導電動機の
無負荷回転速度Niを算出し、ブロック716へ送る。
ブロック707で演算された瞬時トルクTはブロック7
09のみならずブロック715へも送られ、ブロック7
15ではこの瞬時トルクTと一定常数に、とを乗算して
すべり回転速度Nmを算出し、ブロック716へ送る。
ブロック716ではブロック714よりの無負荷回転速
度N1からブロック715よりのすべり回転速度Nmを
減算し、誘導電動機の実速度N1を算出してブロック7
17へ送る。
ブロック717では第2図の場合と同様に速度指令N”
から誘導電動機の実速度N1を減算し、これをトルク指
令T”として制御回路7に与えることにより誘導電動機
の速度制御系を構成する。
以上、一実施例として本発明の誘導電動機の速度検出方
式を誘導電動機の速度制御に適用した場合について説明
したが、速度制御系以外でも誘導電動機の速度情報が必
要となる誘導電動機の制御系に対して適用することがで
きる。
(発明の効果) 従来は3相誘導電動機の各種の制御を行う場合に、誘導
電動機の実速度を検出するため、PGやTG等の高価な
速度センサを必要とし、且つその速度センサを誘導電動
機へ取り付けるための工数およびスペースを必要として
いたが、本発明の誘導電動機の速度検出方式によれば、
速度センサ無しで従来から空間ベクトル法で演算されて
いた情報を利用した簡単な演算のみで、誘導電動機の速
度が検出できる。
すなわち、本発明により高価な速度センサが不要の速度
制御方法等の誘導電動機の制御方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる誘導電動機の速度検出方式を通
用した空間ベクトルによる誘導電動機の速度制御系のブ
ロック図、 第2図は従来の空間ベクトルによる誘導電動機の速度制
御系のブロック図、 第3図は1次端子電圧ベクトルを示すベクトル図、 第4図は磁束状態を示すベクトル図、 第5図は磁束に関するヒステリシスコンパレータの状態
制御図、 第6図はトルクに関する3値ヒステリシスコンパレータ
の状態制御図である。 1・・・直流電圧源    1a・・・正母線1b・・
・負母線      2・・・電圧検出器3・・・PW
Mインバータ  4・・・電源スィッチ5u+ 5v、
 5w・・・電流検出器6・・・3相誘導電動機  7
・・・制御回路8・・・速度センサ 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、3相誘導電動機の電圧および電流をそれぞれ空間ベ
    クトル値に換算して1次磁束ベクトルの瞬時値を演算す
    る手段と、前記1次磁束ベクトルと電流ベクトルとから
    トルクの瞬時値を演算する手段と、磁束指令値と前記1
    次磁束ベクトルの大きさとを比較する磁束比較手段と、
    トルク指令値と前記トルクの瞬時値とを比較するトルク
    比較手段と、前記1次磁束ベクトルの方向を判別する磁
    束ベクトル方向判別手段とを具え、これら磁束比較手段
    、トルク比較手段および磁束ベクトル方向判別手段の出
    力から判断して、可変電圧、可変周波数インバータの最
    適出力電圧を決定し誘導電動機の瞬時トルク、瞬時1次
    磁束を制御する方式において、前記1次磁束ベクトル成
    分の演算値よりインバータの出力周波数による誘導電動
    機の無負荷回転速度N_1を、また前記トルクの瞬時値
    よりすべり回転速度N_2を求め、該誘導電動機の実速
    度N_mを N_m=N_1−N_2 として演算することにより求めることを特徴とする速度
    センサを使用しない誘導電動機の速度検出方式。
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