JPH0214024B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はひじきふりかけに関するものである。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕

ひじきは鉄分、カルシウム、灰分、カロチン等
を多量に含んでおり、特に成長期にある子供にと
つては望ましい食品である。

このように優れた食品であるひじきは子供の好
きな食べやすい『ふりかけ』として製造すること
が好ましい。しかるに、従来ひじきはふりかけの
材料としては適していないと考えられてきた。す
なわち、ひじきを単に味付け乾燥してふりかけと
した場合には、固くなりテタスチヤーが悪くて食
べにくくなるという問題がある。一方、ひじきを
粉末にして味付調味し押出造粒機により顆粒状に
形成した場合には、ひじきの含量が多くなるに従
い均一な状態が望めなくなり、収量も不安定とな
る。また、このような顆粒をふりかけとして配合
した場合には、その色合いから違和感が強く、顆
粒も固すぎて異物感がするなどの問題がある。

本発明は以上の問題点を解決し、好ましいひじ
きふりかけを提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するために本発明が提供するひ
じきひりかけは、粉末化したひじきを水に調味料
を加えてなる調味料液に入れ、これをドラムドラ
イヤーにおける加熱ドラムの外面に薄膜状に付着
させ、乾燥後該加熱ドラムから掻き取り、粉砕し
てなる鱗片状のひじきふりかけである。

ドラムドライヤーにおける加熱ドラムの外面の
温度は100℃〜120℃程度が望ましく、材料を加熱
ドラムの外面に付着させる厚さは１mm程度でよ
い。また、材料を加熱ドラムの外面に付着、乾燥
させておく時間は１〜２分間が適当である。

〔実施例〕

水分を約14重量％含むひじき１Kgを粉砕機によ
り粉砕してひじきの粉末を得た。このひじきの粉
末を水に若干の調味料を加えてなる調味料液650
ｇに入れ、これを第１図に示すドラムドライヤー
における加熱ドラム１の外面（温度約100℃）に、
厚さ１mm程度の薄膜状に付着させ、約１分30秒間
乾燥させた後、加熱ドラム１からスクレーパーナ
イフ２により掻き取り、コンベヤ３により搬出
し、更に粉砕することにより細かな不定形の鱗片
状のふりかけ1.2Kgを得た。

このようにして得られた鱗片状のふりかけはテ
クスチヤー、色合い、風味等に優れた食べやすい
ものであつた。

〔発明の効果〕

本発明は従来存在しなかつた食べやすいひじき
ふりかけを初めて提供するものである。

本発明においては、ひじきはドラム乾燥により
細かな鱗片状のふりかけとなるため、このふりか
けはテクスチヤーに優れた食べやすいものとな
る。また、ひじき粉末を含む液体を加熱ドラムの
外面に薄膜状に付着させて乾燥させるようにした
ため、乾燥時間が極めて短い。従つて、ひじきの
風味、色合い、栄養分が損なわれにくい。更に、
原料のひじきを一旦液状にして乾燥させるため、
常に安定した製品が得られる。また、本発明によ
ればひじきが熱を受け、ひじき中のデンプンがα
化するため、本発明のひじきふりかけは口の中で
溶けやすくなり、口あたりが極めて良好である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明において使用されるドラムドラ
イヤーの一例を概略的に示す正面図である。 １：加熱ドラム、２：スクレーパーナイフ、
３：コンベヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 粉末化したひじきを水に調味料を加えてなる
   調味料液に入れ、これをドラムドライヤーにおけ
   る加熱ドラムの外面に薄膜状に付着させ、乾燥後
   該加熱ドラムから掻き取り、粉砕してなる鱗片状
   のひじきふりかけ。