JPH02133480A - 表面処理液 - Google Patents

表面処理液

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JPH02133480A
JPH02133480A JP28683588A JP28683588A JPH02133480A JP H02133480 A JPH02133480 A JP H02133480A JP 28683588 A JP28683588 A JP 28683588A JP 28683588 A JP28683588 A JP 28683588A JP H02133480 A JPH02133480 A JP H02133480A
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butyral resin
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rust
scaly
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JP28683588A
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Toyokazu Nomura
豊和 野村
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R SHII I KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐候性鋼の表面に処理して、防錆効果を発揮し
つつ、耐候性鋼特有の防錆的保護膜をその表面に形成さ
せるための表面処理液に関するものである。
耐候性鋼は、−船釣にCu、Cr、P、旧等の合金元素
を必要に応じ少量添加した低合金鋼であり、これを裸の
まま屋外に放置すると、1〜2年間は黄褐色のいわゆる
赤錆を流出するが、以後徐々に錆の量が減少するととも
に腐食量も少なくなり、やがては錆層が緻密で安定な防
錆的保護作用のあるものに変化する特性を有する低合金
鋼である。
この緻密で安定な、防錆的保護作用のある1lJNは安
定化錆層といわれるもので、Fe” (鉄2価イオン)
およびFe”” (鉄3価イオン)の酸化物を主体とし
、さらに耐候性鋼素材の腐食(溶解)により生ずるCu
、Cr、Ni、 P等の合金成分を少量含んだ組成を有
するもので、大気中において非常に安定な錆層であり、
以後の耐候性鋼の腐食を抑制する効果がある。
このような理由から最近、建、構築物の耐候性鋼を塗装
をしないで裸のままで使用している例が多く見られる。
しかし、耐候性鋼を裸で使用した場合には、上述したよ
うに、初期には赤錆を流出するため、建、構築物の周囲
にあるモルタル、コンクリート、ガラス、木材、あるい
は他の金属の表面を汚染し、しばしば問題となるところ
である。
このような周囲を汚染する初期の赤錆を防止しつつ耐候
性鋼の緻密な安定化錆層を形成させるために特公昭53
−22530、特公昭56−33991、特公昭62−
58635のような耐候性鋼の表面処理方法が開発され
ている。
これら3つの処理方法のうち、特公昭62−58635
による方法は、耐候性鋼の表面に処理(塗布)する処理
液の主成分の1つである樹脂として、特公昭53−22
530および特公昭56−33991と全く異なった樹
脂を用いるものであり特公昭53−22530.特公昭
56−33991およびこの2つの耐候性鋼の表面処理
方法で使用される処理液が抱える問題点を改良した当発
明とは全く異なった方法による耐候性鋼の表面処理方法
である。
特公昭53−22530による処理方法は、Fe2O、
およびFe、04の酸化鉄、燐酸およびブチラール樹脂
単独あるいはブチラール樹脂およびブチラール樹脂と相
溶性を有する樹脂を主成分とする処理液をスプレー塗り
(処理液を空気圧にて霧化させて塗る方法)あるいはへ
ケ塗りなどいわゆる一般の塗料の塗装作業で用いられる
方法により耐候性鋼の表面に皮膜(以下、耐候性鋼の表
面処理により得られる皮膜を処理膜という、)を形成す
るものである。
この処理方法を耐候性鋼に施すことにより、耐候性鋼表
面に形成された処理膜が水分、あるいは塩素イオン、硫
酸イオンなどを含む腐食性物質の透過を抑制して初期の
赤錆を防止する。一方、処理膜が水分の透過を抑制する
反面、処理膜中を透過した少量の水分は耐候性鋼に発錆
もたらすが、発錆速度が遅いので、処理膜中のFe2O
3および、耐候性鋼中のCu、Cr、P、Niと充分結
びつき、安定化錆にいたる時間を短縮する。また、処理
膜中に含有された燐酸(H3PO1>の作用により燐酸
鉄が形成され、安定化錆の付着性を向上させ、がっ、以
後生ずる安定化錆の粒子を8IJ、細にする。さらに、
処理液の成分として、Fe=Ot、およびPb、Ni、
Cu、P、Zn、Cr等の単体もしくは化合物、および
八!、Fe、Na、 Zn、Mn  等の第一燐酸塩、
のうちから1種以上を使用することにより、これらの金
属成分を処理膜中に含有させ、安定化錆の付着性、防錆
的保護作用をより強くするとされている。
しかし、過去十数年間の実験室レベルでの試験あるいは
実物件への施工実績の経験によると、特公昭53−22
530による処理方法は必ずしも耐候性鋼の表面処理方
法として万全なものではなく、次のような問題点を抱え
ることがわかっている。
即ち、特公昭53−22530に基く表面処理液は、特
殊な組成の表面処理液であるため一般の塗料と比較して
、耐候性鋼の表面に形成される処理膜の厚みが10μ前
後と薄い、これは一般の塗料の塗装で得られる皮膜の厚
み40〜50μと比較すると極めて薄く、このままでは
、腐食性物質の透過を抑制して初期の赤錆を防止する効
果は非常に小さい、従って、充分な赤ji1#5止の効
果を発揮する処理膜の厚みを得るためには、通常3〜4
回の処理を繰り返すことが必要である。さらに、実物件
においては、鋼板のエツジ部あるいは接合コーナ一部な
ど、3〜4回の処理を繰り返しても充分な処理膜厚が得
られない部位があり、このような部位においては充分な
赤錆防止の効果を発揮させるためには5回以上の処理が
必要となり、工程的に大きな問題となる。
特公昭53−22530のこの問題点を改良したものと
して特公昭56−33991が提案されているにれによ
れば、特公昭53−22530の問題点を解決するため
に、特公昭53−22530による表面処理をした後、
さらにその上に耐久性の優れた塗料(PAえばアクリル
樹脂塗料)を塗布することを特徴とするが、これは単に
耐候性鋼の表面処理膜の上に、その処理膜の保護層を形
成するに留どまり、耐候性鋼の安定化錆層を形成する目
的を持つ表面処理液としてのの根本的解決にはなってい
ない。
本発明は、現在実用化されている耐候性鋼の表面処理方
法において、使用される処理液が上述の問題点を抱える
ことに着目して、10μ程度の処理膜の厚みでも、初期
の赤錆を抑制しつつ早期に安定化錆を形成することがで
きる耐候性鋼の表面処理液を見いだしたものである。以
下に、本発明が技術的に解決した点を述べる。
特公昭53−22530による処理液が1回の処理では
10μ程度の処理膜の厚みしか得られず、従って充分な
赤錆防止効果が発揮出来ないという欠点を抱える理由は
、特公昭53−22530による処理液がその主成分の
一つとして使用する酸化鉄Fs、O,の運択に問題があ
る。
即ち、特公昭53−22530における処理液中で耐候
性鋼の安定化錆層形成の主成分として使用されている酸
化鉄Fe、O,は、粒子の径(粒径)が数μの球形粒子
であり、この球形粒子が凝集して2次粒子、3次粒子、
4次粒子・・・・というように成長して、最終的には5
次粒子から10次粒子の形となっており、粒径としては
数十〜数百μ程度の大きさとなっている。
従って、この凝集したFezO1を処理液の成分として
使用するためには、特公昭53−22530では全く言
及されていないが、サンドミル、ボールミル、ロールミ
ル等の一般に塗料の製造の際使用される分散機を用いて
、3次粒子から5次粒子にまでほぐして粒子の径を数十
μ程度に分散することが必要である。
一方、特公昭53−22530では、処理液中の樹脂成
分としては、耐候性鋼の表面処理という特殊性からブチ
ラール樹脂単独あるいはブチラール樹脂主体の混合樹脂
としているが、ブチラール樹脂は粘性が高いことから、
一般塗料樹脂に比べて粘度調整のための希釈用溶剤を多
く必要とし、処理液中における、ブチラール樹脂を主体
とする固形分(不揮発分)が低くなり、1回当たりの処
Fl膜の厚み(処理膜厚)が小さくなる。このような特
性を持つブチラール樹脂中に一般的な球形り子のFe2
O3を分散させて得られる処理液は、すでに述べたよう
に、#4候性鋼の表面に形成される処理膜が薄いという
欠点がある。
発明者らは、このような特公昭53−22530による
処理液の欠点を改良するために検討を重ねた結果、一般
の球形状の酸化鉄Fem0.の全部または一部を、特殊
な形状の酸化鉄Fe+O=に置き変え、さらに、この特
殊な形状の酸化鉄Fe2Jを充分管理された方法にて分
散して処理液の成分とすることにより、1回の処理での
処理膜の厚みが10μ程度であっても、腐食性物質の透
過防止効果があり、従って初期の赤錆防止効果が極めて
優れる処理液が得られることを見いだした。
つまり、当発明による耐候性鋼の表面処理液は、耐候性
鋼の安定化錆層形成のための主成分の1つに、粒子の径
と厚みとの比が、粒子の径/厚み−5,0以上の鱗片状
の結晶構造を有する鱗片状Fe、O,を使用し、しがも
この鱗片状構造を破壊しないようにして処理液中に分散
せしめることを特徴とする。
次に、当発明による処理液が、10μ程度の厚みでも充
分な赤錆防止効果を発揮する理由について説明する。
耐候性鋼に初期の赤錆を発生させる要因は、いわゆる腐
食性物質といわれる水分や、塩素イオンあるいは硫酸イ
オンを有する化合物であるから、初期の赤錆を防止する
ためには、処理膜にこれら腐食性物質の急激な透過を防
止する効果があればよい、当発明による処理液の主成分
として使用する鱗片状Fe2O3はその結晶構造の特性
から、これを含有する処理膜は一般の球形状Fe2O3
を含有する処理膜に比べて透水量が第1図の如く小さい
ことが実験室的にも明らかであり、塩酸イオン、硫酸イ
オンの透過性についても同様のことがいえる。
これを模式的に示したのが第2図である。
第2図で明らかなように、鱗片状Fe2Q)を含有する
処理膜では、処理膜の厚みが10μ程度であってら、水
分およびその他の腐食性物質の透過が抑制され、従って
耐候性鋼の初期の急激な腐食が抑制されるため耐候性鋼
の表面に徐々に安定化錆層が形成されることに寄与する
ことになる。
このように、鱗片状Fe2O,はその結晶構造が鱗片状
であるという特性から腐食性物質の透過を抑制する効果
を発揮するものであるから、この鱗片状Fe2]、を処
理液の成分とするにあたっては、その鱗片状構造を破壊
しないようにする必要がある。
従って、鱗片状Fe、O=を分散して処理液の成分とす
るには、一般の塗料の分散に使用される、大きな剪断力
と利用するサンドミル、ボールミル、ロールミル等の分
散機よりも、デイスパーあるいはデイシルバー等の高速
撹拌機による方法が好ましい、もちろん、分散中におけ
る鱗片状Fe20yの粒子の径の管理が充分に行われ鱗
片状構造が破壊されないように分散時間、分散量がコン
トロールされる場合には一般の塗料と同様にサンドミル
、ロールミル、ボールミル等の分散機が使用可能である
次に、当発明による処理液において、その主成分として
使用する鱗片状Fe2O,、燐酸、ブチラール樹脂単独
あるいはブチラール樹脂およびブチラール樹脂と相溶性
を有する樹脂、またこれら主成分の働きを助長するため
に使用するPb、Ni、Cu、P、Zn、Cr等の単体
もしくは化合物、Al、Fe、Na、Zn、Mn等の第
−燐酸塩等の添加量について説明する。
特許請求の範囲において、鱗片状Fe2O,の含有率を
5〜70%としたのは、5%未満では少なすぎて腐食性
物質のと透過防止に充分な効果がなく初期の赤錆が流出
し、逆に70%を越えると処理膜が脆くなりキズがつき
易く耐候性鋼への付着性が極端に悪くなって実用1適さ
ないからである。
特許請求の範囲2で示した様に鱗片状Fe2O3を5%
以上含有する範囲で、鱗片状Fe、0+の他に、Fe、
O,およびPb、Ni、Zn、 Cr等の単体もしくは
化合物およびAl、Fe、Na、Zn、Mn等の第一燐
酸塩のうちから1種以上を添加することにより、生成す
る安定化錆層の粒子をV&綱にし、より緻密な安定化錆
層を生成することができるが、これらFeコ0(、Pb
、Cu、Zn、P、 Zn、 Cr等の単体もしくは化
合物およびAl、Fe、Na、Zn、Mn等の第一燐酸
塩のうちから1種以上の添加量は鱗片状Fe、0.の添
加量が5%以上ならば特に制限ないが、これらの添加量
と鱗片状Fernsの添加量の合計が70°6以下であ
ることが必要である。それは、その合計が70%を越え
ると、処理膜が脆くなり、耐候性鋼への付着性が悪くな
るからである。
燐酸の添加範囲を0.01〜5%としたのは、0.01
未満では全く効果が認めちれず、また逆に5%を越える
と皮膜がべとつき実用に適さないからである。鱗片状F
e2O3および必要に応じて添加する、Pb、Ni、 
Cu、P 、 Zn、Cr等の単体もしくは化合物を処
理液中に均一に分散させるてめには、これらの粒子表面
を被覆する樹脂が必要であるが、この樹脂としてはブチ
ラール樹脂単独あるいはブチラール樹脂およびブチラー
ル樹脂と相溶性を有する樹脂を使用する。それは、これ
ら樹脂が鱗片状Fe、O=およびpb、旧、Cu、 P
 、 Zn、Cr等の単体もしくは化合物を均一に安定
に分散させる効果があり、さらに燐酸、溶剤、その他の
処理液成分と容易に混合するからである。かつ、これら
樹脂を使用した処理液を耐候性鋼上に処理するにあたっ
てスプレー塗りやハゲ塗りが簡星に行え、乾燥時間が短
く、さらに下塗り用として当発明による処理液を使用し
た場合、上塗り塗料の付着性が良い等の理由によるもの
である。さらに、これら樹脂の添加量を3〜30%にし
たのは、3%未満でちると皮膜が脆くなってキズつき易
くまた、30?(を越えると鱗片状Fe、0.およびP
b、Ni、Cu、P、Zn、Cr等の単体もしくは化合
物の比率が小さくなって赤錆防止の効果、安定化錆層生
成の効果が失われたり、あるいは溶剤の比率が小さくな
って処理液の粘性が高まり作業性が悪くなり、かつ皮膜
の乾燥に時間を要するためである。
なお、当発明による処理液にはその貯蔵安定性あるいは
スプレー塗りやハゲ塗りなどの作業性を高めるために一
般の塗料に用いられる助剤例えば分散剤、沈降防止剤、
増粘剤、潤滑剤を用いることが可能である。
以下に、実施例、比較例にて本発明を具体的に示すが、
本発明がこれら実施例、比較例に限定されるものではな
い。
なお、数値は特にことわりない限り%(重量百分率)を
示す。
〈実施例1〉        〈実施例2〉ブチラール
樹脂 10  ブチラール樹脂 15鱗片状Fe2us
   30   フェノール樹脂  5燐酸     
  2  鱗片状FezO+    30イソプロピル
アルコール     29    り ローム<粉末’
)    3)・ルオール   」」 燐 酸    
  3100    イソブUビルアルコ−h    
  24キジロール   20 〈実施例3〉 ブチラール樹脂 鱗片状FetO3 Fe=O+ クローム酸鉛 燐酸 ブタノール ドルオール 〈実施例5〉 ブチラール樹脂 鱗片状Fe2O3 第一燐酸アルミニウム 燐酸 ブタノール ドルオール 〈実施例4〉 ブチラール樹脂 メラミン樹脂 鱗片状Fe2O。
Fe2O,(球形) クローム酸鉛 燐酸 ブタノール トルオ−ル キシロール 〈実施例6〉 ブチラール樹脂 20 鱗片状Fe、J   30 クローム酸亜鉛  5 燐酸       2 沈降防止剤    1 ブタノール   20 ドルオール   22 〔比較例1〕 ブチラール樹脂 Fe、0. (球形) Fe、O。
燐酸 イソブコビルアルコール トルオール 〔比較例3〕 ブチラール樹脂 鱗片状Fe2O。
Fe、O。
燐酸 ブタノール ドルオール 〔比較例2〕 ブチラール樹脂 10 メラミン樹脂  5 鱗片状Fe2O,30 Fe、0.      ’) 0 燐vi10 ブタノール   10 ドルオール   15 〔比較例4〕 ブチラール樹脂 8 フェノール樹脂  2 鱗片状Fe2J   30 クローム酸亜鉛  5 燐酸     0.005 ブタノール   20 キジロール 34.995 実8!例1〜6および比較例1〜4の処理液は次の方法
にて作成した。
実施例1   デイシルバーによる高速撹拌1ノ31ノ n  5    サンドミルによる分散u  5   
 ロールミルによる分散なお、実施例5および実施例6
の分散は、鱗片状Fe、0.の粒子の径と厚みとの比が
、粒子の径/厚み=50未満にならないようなサンドミ
ルおよびロールミルのそれぞれの分散条件(分散時間、
分散量)を予めテストにて決定しておいてから行った。
比較例1   サンドミルによる分散 (−殻の塗料と同じ分散方法) n  2    デイシルバーによる高速撹拌ノt3n ノr4n 上記の方法で作成した処理液のうち、比較例2と比較例
3の処理液は次の理由により以後の試験から除外した。
比較例2 皮膜がベトつき、実用に適さない比較例3 
皮膜が脆く、素地(耐候性鋼)への付着性が悪い。
厚さ3.2鵬−1大きさ100×200−簡の耐候性鋼
板(JIS G−3125品)を8枚用意し、これをシ
ョツトブラスト処理して表面のミルスケールを完全に除
去した後、実施例1〜6および比較例1と4の計8種類
の処理液をエアースプレーにて塗布し、耐候性鋼の表面
に膜厚10μの皮膜を形成せしめた。
これら8種類の試料を工業地帯に暴露して、180日間
のiII察を続けた結果、実施例1〜6および比較IN
4の試料は外観1何の変化もなく良好であったが、比較
FA1の試料は約30日後位から赤錆が発生し始め、徐
々に広がり、180日後にはほぼ全面に赤錆が発生した
。特に、処理膜の厚みが薄いエツジ部では赤錆の発生が
閉著であった。
その後引き続きj%露した結果、約1年後には実施例1
〜6のものは黒褐色の錆(安定化錆)が約20%形成さ
れ、以後徐々に安定化錆の占める面積が増加し、約2年
後番こは完全な安定錆を形成したのに対し、比較例4の
試料では約1年後位から、赤錆を発生し始め、黒褐色の
酸化鉄(安定化錆)を形成するには至らなかった。
(発明の効果) 本発明による表面処理液を、耐候性鋼が用いられた橋梁
、建築、鉄塔、水門などに利用することにより、1回の
処理工程(塗布工程)で、初期の赤錆の流出を抑え、緻
密な安定化錆層を早期に形成することができるので、耐
候性鋼の表面処FI液としての利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、球形状FezO−と鱗片状Fe2O3の透水
量の差を示し、第2図は、鱗片状Fe2O3が腐食性物
質の透過を防止する効果を図示したものである。 特許出願人  株式会社アール・シイ・アイ代表者  
用地 昇 図面の浄書(内容に変更なし) 図面 手続補正音(方式) (水分、塩素イオン、硫酸イオンその他)】、事件の表
示 2、発明の名称 3、補正をする者 事件との関係 住所(居所) 氏名 (名称) 昭和63年特許願第63−286835表面処J!液 特許上原人 〒142  東京部品川区西中延2丁目2番地3号株式
会社 アール・シイ・アイ 4、代理人 住所(居所) 氏名 (名称) 5、補正命令の日付 6、補正の対象 7、補正の内容 平成1年 3月 7日 図面 願書に最初に添付した図面の浄書 鉄素地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒子の径と厚みとの比が、粒子の径/厚み=5.0
    以上の鱗片状結晶構造を有するFe_2O_3を5〜7
    0%、燐酸0.01〜5%、ブチラール樹脂単独あるい
    はブチラール樹脂およびブチラール樹脂と相溶性を有す
    る樹脂3〜20%、残部を溶剤よりなる耐候性鋼の表面
    処理液。 2 粒子の径と厚みとの比が、粒子の径/厚み=5.0
    以上の鱗片状結晶構造を有するFe_2O_3を5.0
    %以上含有し、さらに鱗片状Fe_2O_3に加えてF
    e_3O_4、Pb、Ni、Cu、P、Zn、Cr等の
    単体もしくは化合物、およびAl、Fe、Na、Zn、
    Mn等の第一燐酸塩、のうちから1種以上を含有し、こ
    の一種以上の含有物と鱗片状Fe_2O_3とを含めた
    総含有量が5〜70%、燐酸0.01〜5%、ブチラー
    ル樹脂単独あるいはブチラール樹脂およびブチラール樹
    脂と相溶性を有する樹脂3〜20%、残部を溶剤からな
    る耐候性鋼の表面処理液。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7037388B2 (en) 1998-09-30 2006-05-02 Kobe Steel, Ltd. Steel plate for paint use and manufacturing method thereof
JP2008261019A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Nippon Steel Corp 表面処理耐候性鋼材
CN111575689A (zh) * 2020-04-26 2020-08-25 钢铁研究总院 一种耐候钢表面锈层稳定剂及其制备和使用方法

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