JPH02132027A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 ノンインパクトプリンタ、或いは複写機等に用いられる
用紙の二枚送りを防止した給紙装置に関し、 二枚送りを阻止するために分離ローラの逆転により引き
戻される用紙を、簡単な構成により該分離ローラとピッ
クローラ間で折れ曲げることなく容易に分離することを
目的とし、 用紙収容部に積載されたシート状の用紙をビックローラ
の転接により繰り出し、繰り出した用紙を回転駆動する
フィードベルトと、該フィードベルトの回転方向に対し
て逆方向に回転する分離ローラとの間に挟んで一枚ずつ
給送する装置において、前記ピックローラと分離ローラ
とをトルクリミッタを介して定トルク駆動するにように
構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明はノンインパクトプリンタ、或いは複写機等に用
いられる給紙装置に係り、特に用紙の二枚送りを防止し
、確実に用紙を一枚ずつ給送し得る給紙装置に関するも
のである。

ノンインパクトプリンタ等に組込まれている給紙装置で
は、用紙収容部に積載されたシート状の用紙を確実に一
枚ずつ繰り出して給送することが要求されることから、
用紙の二枚送りを防止する種々の防止機構が提案されて
いるが、余分に引き出される用紙を引き戻す際にジャム
等のトラブルが発生し易い傾向がある。このため、その
ような障害がなく、用紙を確実に一枚ずつ給送できる給
紙装置が必要とされている。

〔従来の技術〕

従来のプリンタ等における給紙装置は、図示しない用紙
収容部に多数枚積載されたシート状の用紙の最上部の用
紙が第５図に示すように第一駆動軸１によって矢印Ａの
方向に正転するピックローラ２の接触摩擦により繰り出
し、更に前記第一駆動軸１によって矢印Ｂの方向に回転
駆動するフィ一ドベルト３と、これと対向して第二駆動
軸５と第一ギャ６、第二ギャ７、トルクリミッタ８及び
回転軸９を介して連結され、矢印Ｃの方向に定トルク駆
動される分離ローラ４とにより矢印Ｅの方向、例えば印
字領域へ用紙を一枚ずつ給送している。

この場合、矢印Ｂの方向に回転駆動するフィードベルト
３と圧接する分離ローラ４の回転方向は、フィードベル
ト３と分離ローラ４の摩擦係数をｖ１、フィードベルト
３と用紙の摩擦係数をｖ２、分離口−ラ４と用紙の摩擦
係数をｖ３、用紙と用紙の摩擦係数をｖ４、トルクリミ
ッタ８のスリップ開始トルクをＴｒ，分離ローラ４の半
径Ｒ、フィードベルト３と分離ローラ４との接触圧力を
ＮＳとすると、次式で示す関係が満たされるように設定
されている。

Ｌ　・ＮＳ，　Ｖｚ　・ＮＳ，　Ｖｓ　・ＮＳ＞Ｔｒ／
　Ｒ＞Ｖ４・ＮＳ従って、第６図（ａ）に示すようにピ
ックローラ２の転接により繰り出された一枚の用紙ｌ１
がフィードベルト３と分離ローラ４との間を通過する際
、或いは用紙の通過がない時は、該フィードベルト３の
回転力による一定以上のトルクによって分離ローラ４は
矢印Ｄの方向に回転する。

また第６図［有］）に示すようにビックローラ２の転接
により２枚以上の用紙１１．　１２がフィードベルト３
と分離ローラ４との間に繰り込まれた際には、上側の用
紙１１と下側の用祇１２とが滑り、分離ローラ４は矢印
Ｃの方向に回転（逆転）して該下側の用祇１２を引き戻
すことにより二枚送り（二重送り）を防止し、用紙を一
枚ずつ給送するようにしている。

〔発明が解決しようとする課Ｂ］ しかしながら、上記したような従来の給紙装置にあって
は、二枚送りを阻止するために分離ローラ４の逆転によ
り下側の用祇１２を引き戻す際に、この用紙の引き戻し
に関係なくピックローラ２は用紙収容部内の用紙を繰り
出す方向に回転するため、第７図に示すように前記引き
戻される用紙１２が折れ曲がったり、皺ができてジャム
が発生する問題があり、またビックローラ２の繰り出し
力ＮＰと分離ローラ４のフィードベルト３に対する接触
圧力ＮＳにより二枚送りの用紙を確実に分離することが
できないといった欠点があった。更にこのような現象は
給紙の高速化に伴って顕著に発生する問題があった。

従って、このような問題を解消するために、用紙を繰り
出した直後のビックローラ２を僅かに浮上させたり、ま
た該ピックローラ２の用紙を繰り出す力ＮＰを弱める等
の方法が試みられているが、その機構が複雑となり、高
速で給紙する場合にはそのような方法では対処すること
ができないといった困難性があった。

本発明は上記した従来の実状に鑑み、二枚送りを阻止す
るために分離ローラの逆転により引き戻される用紙を、
簡単な構成により該分離ローラとビックローラ間で折れ
曲げることなく分離を容易にした信顛性の良い新規な給
紙装置を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記した目的を達成するため、用紙収容部に積
載されたシート状の用紙をビックローラの転接により繰
り出し、繰り出した用紙を回転駆動するフィードベルト
と、該フィードベルトの回転方向に対して逆方向に回転
する分離ローラとの間に挟んで一枚ずつ給送する装置に
おいて、前記ビックローラと分離ローラとをトルクリミ
ッタを介して定トルク駆動するように構成する。

〔作　用〕

本発明の給紙装置では、ビックローラと分離ローラとが
トルクリミッタを介して定トルク駆動すように構成され
ているため、正回転されるフイードベルトと分離ローラ
間に用紙がない状態では分離ローラがフィードベルトと
の摩擦によりトルクリミッタの定トルクに打ち勝って正
回転し、これに連動してビックローラも正回転して用紙
収容部に積載された用紙を繰り出し、前記フィードベル
トと分離ローラにより給送する． また、前記ピックローラの転接により２枚の用紙が前記
フィードベルトと分離ローラとの間に繰り込まれた際に
は、その２枚の用紙間で滑りが生じるため、上側の用紙
は該フィードベルトにより給送され、下側の用紙は前記
分離ローラの本来の定トルク駆動による逆回転により引
き戻される。

この際、該分離ローラの逆回転に連動してピックローラ
も逆回転するので、引き戻された下側の用紙が折れ曲が
ったり皺にならずに、前記２枚の用紙はジャムることな
く確実に分離されて、用紙は１枚ずつ給送される。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係る給紙装置の第１実施例を示す構成
斜視図であり、第３図と同等部分には同一符号を付して
いる。

図において、フィードベルト３は第一駆動軸１によりて
第一、第二フィードローラ３ａ，　３ｂを介して矢印Ａ
の方向に回転駆動され、また分離ローラ４は第二駆動軸
５により第一ギャ６、第二ギャ７、トルクリミッタ８及
び分離ローラ軸９を介して矢印Ｂの方向に定トルクで逆
転するように駆動が駆けられている。更にピックローラ
２も前記分離ローラ軸９に設けられた第三ギャ２１、第
四ギャ２２、ギヤ軸２３、回転ベルト２４及びビックロ
ーラ軸２５を介して矢印Ｃの方向に逆転されるように駆
動が駆けられた構成となっている。

なお、２６．　２７は転送ローラ、２８は第一、第二フ
ィードローラ３ａ，　３ｂ間に架設されたフィードベル
ト３に張りを付与するテンシゴンローラであり、ギヤ軸
２３はフィードベルト３における第二フィードローラ３
ｂとは固定されずに図示しない軸受を介して相互に回転
自在（フリー）となっている。

そして前記フィードベルト３と分離ローラ４間に用紙が
ない状態においては、矢印Ｂの方向に回転駆動される分
離ローラ４は、矢印Ａの方向に回転駆動されるフィード
ベルト３との摩擦によりトルクリミッタ８の定トルクに
打ち勝って矢印Ｄの方向に回転する。

これに連動してビックローラ２も矢印Ｅの方向に回転し
て図示しない用紙収容部内の用紙を繰り出し、該用紙は
前記フィードベルト３と分離ローラ４間を通過させ、更
に転送ローラ２６，　２７によって給送される。

また、第２図に示すように前記ピックローラ２の転接に
より２枚の用紙１１．　１２がフィードベルト３と分離
ローラ４との間に繰り込まれた際には、該分離ローラ４
の本来の矢印Ｂの方向への回転駆動力とフィードベルト
３の矢印八の方向への回転駆動力とによって、その２枚
の用紙１１．　１２が前後に滑り出し、上側の用紙１１
は該フィードベルト３の矢印八の方向への回転と図示し
ない転送ローラ２６．　２７によって正常に給送される
。

一方、下側の用紙１２は前記分離ローラ４の本来の定ト
ルク駆動による矢印Ｂの方向への逆転駆動により引き戻
され、これと同時に該分離ローラ４の矢印Ｂの方向への
回転駆動に連動してビックローラ２も矢印Ｃの方向に逆
回転するので、引き戻される用紙ｌ２の弛みが引き伸ば
されて皺になったり、折れ曲がることがなくなる。

従って、前記上下２枚の用紙１１．　１２は確実に分離
され、ジャムることなく用紙を１枚ずつ給送することが
可能となる。

第３図は本発明に係る給紙装置の第２実施例を示す構成
斜視図であり、第１図と同等部分には同一符号を付して
いる。

この図で示す実施例が第１図の例と異なる点は、フィー
ドベルト３における第一フイードローラ３ａと第一駆動
軸１との間及びピックローラ２とピックローラ軸２５と
の間に、それぞれ一方向クラッチ３１．　３２を介在さ
せて構成したことである。

即ち、本実施例の構成ではフイードベルト３と分離ロー
ラ４間に用紙がない状態においては、第１実施例と同様
に矢印Ｂの方向に逆転駆動される分離ローラ４は、矢印
八の方向に回転駆動されるフィードベルト３との摩擦に
よりトルクリミツタ８の定トルクに打ち勝って矢印Ｄの
方向に回転する。

これに連動して矢印Ｅの方向に回転するピツクローラ２
により図示しない用紙収容部内の用紙を繰り出し、その
用紙は前記フィードベルト３と分離ローラ４間を通過し
、更に転送ローラ２６，　２７によって円滑に給送され
る。

また、第４図（ａ）に示すように前記ピックローラ２の
矢印Ｅ方向の転接により２枚の用紙ＩＬ　１２がフィー
ドベルト３と分離ローラ４との間に繰り込まれると、該
分離ローラ４の本来の矢印Ｂの方向への回転駆動力とフ
ィードベルト３の矢印八の方向への回転駆動力とによっ
て、その２枚の用紙１１．１２が前後に滑り出し、上側
の用紙１１が該フイードベルト３の回転により転送ロー
ラ２６，　２７へ搬送される。

次に第４図（ｂ）に示すように該用祇１１が転送ローラ
２６，　２７間へ繰り込まれると、フイードベルト３の
回転駆動が一時停止し、該用紙１１は転送ローラ２６．
　２７によって引っ張り出される。この時、停止してい
るフィードベルト３は、第一フイードローラ３ａと第一
駆動軸１との間に介在され、かつ矢印Ｆの方向に回転自
在な一方向クラッチ３１により、引っ張り出される用紙
１１に負荷をかけることなく従動して鎖線矢印の方向に
回転し、該用紙１１の引っ張り出しを容易にしている。

一方、下側の用祇１２は前記分離ローラ４の本来の定ト
ルク駆動による矢印Ｂの方向への逆回転により引き戻さ
れると、これと同時に該分離ローラ４の逆回転と連動し
てピックローラ軸２５も矢印Ｃの方向に逆回転する。

しかしビックローラ２は８亥ピックローラ２とピンクロ
ーラ軸２５との間に介在された一方向クラッチ３２によ
って、矢印Ｅの方向には回転自在であり、矢印Ｃの方向
には該ビックローラ軸２５が回転した分だけ自由に回転
するため、図示のように前記引き戻される用祇１２が分
離ローラ４とビックローラ２間において鎖線で示すよう
に撓むようなことがあっても、該用紙１２の撓みがちと
に戻ろうとする力によりビックローラ２が矢印Ｃ，また
は矢印Ｅの方向に自在に回転し、用紙ｌ２の撓み、折れ
曲がり等が解消される。

更に前記転送ローラ２６，　２７により引っ張り出され
る上側の用祇１１がこのような状態のピックローラ２と
接触していることがあっても、該転送ローラ２６．　２
７に回転駆動に負荷がかかることはない。

従って、下側の用祇１２はジャムることなく前記上側の
用祇１１と容易に分離され、用紙を１枚ずつ確実に給送
することが可能となる。

なお、以上の実施例ではピックローラ２とピックローラ
軸２５との間に一方向クラッチ３２を介在した場合の例
について説明したが、トルクリミッタ８よりビックロー
ラ２間の回転伝達経路、例えば第四ギャ２２とギヤ軸２
３間に一方向クラッチ３２を設けるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係る給紙装置
によれば、ピックローラにより２枚の用紙がフィードベ
ルト側へ繰り出された際に、分離ローラにより引き戻さ
れる余分の用紙がビックローラにより押し戻されること
がないので、ビックローラと分離ローラ間で引き戻され
る余分の用紙が皺になったり折り曲げられることがなく
、容易に分離することができ、用紙を確実に１枚ずつ給
送することが可能となる等、信転性が向上し、実用上優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る給紙装置の第１実施例を示す構成
斜視図、 第２図は本発明に係る給紙装置の動作を説明する要部側
面構成図、 第３図は本発明に係る給紙装置の第２実施例を示す構成
斜視図、 第４図（ａ）及び〜）は本発明に係る給紙装置の第２実
施例の動作を順に説明するための要 部側面構成図、 第５図は従来の給紙装置の一例を説明するための構成図
、 第６図（ａ）及びら）は従来の給紙装置の動作を説明す
るための要部側面構成図、 第７図は従来の給紙装置の問題点を説明するための要部
側面構成図である。 第１図〜第４図（ａ），　（ｂ）において、１は第一駆
動軸、２はピックローラ、３はフィードベルト、３ａは
第一フィードローラ、３ｂは第二フィードローラ、４は
分離ローラ、５は第二駆動軸、６は第一ギャ、７は第二
ギャ、８はトルクリミッタ、９は分離ローラ軸、１１．
　１２は用紙、２１は第三ギャ、２２は第四ギャ、２３
はギヤ軸、２４は回転ベルト、２５はピックローラ軸、
３１．　３２は一方向クラッチをそれぞれ示す。 第５図 ィト壜！ａＬ＋＃＃（づκ＝１１【一才ｌブじ′あｔと
ダゴ乞零すノ』転Ｊシ（゛塗周りｔシＣｚ〕第１図 本湧ぢｂ月めｔ（焼伊１の１力作をＶ《口月１１ψ１）
酷便ｊ面已ｎ第２図 （ｂ） 従ｂ詮低ｇ業の動作ｌ問Ｄ彩ド１１燻へ勿第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）用紙収容部に積載されたシート状の用紙をピック
   ローラ（２）の転接により繰り出し、繰り出した用紙を
   回転駆動するフィードベルト（３）と、該フィードベル
   ト（３）の回転方向に対して逆方向に回転する分離ロー
   ラ（４）との間に挟んで一枚ずつ給送する装置において
   、 上記ピックローラ（２）と分離ローラ（４）とをトルク
   リミッタ（８）を介して定トルク駆動するようにしたこ
   とを特徴とする給紙装置。
2. （２）上記フィードベルト（３）の第一フィードローラ
   （３ａ）と第一駆動軸（１）との間及びピックローラ（
   ２）とピックローラ軸（２５）との間の回転伝達経路に
   一方向クラッチ（３１、３２）を介在したことを特徴と
   する請求項１に記載した給紙装置。