JPH0739894Y2 - 給紙装置の重送防止機構 - Google Patents

給紙装置の重送防止機構

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JPH0739894Y2
JPH0739894Y2 JP1644590U JP1644590U JPH0739894Y2 JP H0739894 Y2 JPH0739894 Y2 JP H0739894Y2 JP 1644590 U JP1644590 U JP 1644590U JP 1644590 U JP1644590 U JP 1644590U JP H0739894 Y2 JPH0739894 Y2 JP H0739894Y2
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JP1644590U
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秀夫 白鳥
仁志 小泉
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株式会社セコニツク
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複写機,プリンタ等における給紙装置、特に
紙片の重送防止機構に関する。
〔従来の技術〕
第3図に例えば複写機における従来の給紙装置における
重送防止機構の構造例を示しているが、図中、1は給送
すべき紙面Pのためのガイド部1a,1a′を有する枠体、
2は枠体1に回転自在に支持された逆転ローラ、3は逆
転ローラ2に固着されたギア、4はアイドルギア5を介
してギア3に連結するギア、6はギア4が固着された巻
上げ軸、7はトルクリミッタ、8は巻上げ軸6に巻回さ
れ、その一端8aが巻上げ軸6に植設したピン9に又、他
端8bが枠体1の適所に夫々係着された逆転用ばねであ
る。上記逆転ローラ2は常時、駆動ローラ10と所定の圧
力で接触していて、該駆動ローラ10の回転(矢印A)に
よって従動回動(正転、矢印A′)せしめられるが、図
示しない送り出しローラによって供給された紙片Pは逆
転ローラ2及び駆動ローラ10間に介入するとそれらに挾
まれた状態で送り出され、更に枠体1のガイド部1a,1
a′によって案内されて次の複写部署等へと給送せしめ
られる。一方、この間の逆転ローラ2の従動回転によ
り、アイドルギア5等を介して巻上げ回転(矢印A″)
する巻上げ軸6が逆転用ばね8を巻上げるが、紙片Pを
送り出した後に一旦停止する駆動ローラ10と圧接する逆
転ローラ2も停止するため、逆転用ばね8は巻上げ状態
に保持される。
ところで、駆動ローラ10及び逆転ローラ2による紙片P
の給送中に例えば第4図に示したように別のもう一枚の
紙片P′が介入してしまった場合、重送防止作用が働い
て紙片Pのみが送り出される。即ち、紙片P,P′の摩擦
係数は駆動ローラ10及び逆転ローラ2の摩擦係数よりも
小さく、そして紙片P′が介入したことにより重なった
紙片P,P′相互間の摩擦係数が夫々駆動ローラ10及び逆
転ローラ2に対するよりも著しく小さくなり、従ってこ
のとき巻上げ状態になっている逆転用ばね8の復元力が
アイドルギア5等を介して逆転ローラ2に作用するため
該逆転ローラ2は矢印B方向に逆転せしめられ、これに
より紙片P,P′は互いに滑りが生じて紙片Pは駆動ロー
ラ10によって送り出され、又紙片P′は逆転ローラ2に
よって送り返される(以下、逆送という)。このように
二枚の紙片P,P′が駆動ローラ10及び逆転ローラ2間に
介入してもその重送を防止して紙片Pのみを給送し得る
ようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、かかる従来の重送防止機構では、複写機等の
作動シーケンスの中で逆転用ばね8の巻上げを常に十分
且つ確実に行なうにはタイミング的に無理があり、この
ため該逆転用ばね8が重送防止のために必要な復元力を
得る前に二枚以上の紙片が供給されると、逆転ローラ2
に作用すべき逆転用ばね8の復元力が不十分であるため
に確実に重送防止を図ることができなかった。一方、逆
転用ばね8のための巻上げ動作を迅速に行なうべく、ギ
ア3,ギア4及びアイドルギア5のギア比を変えて、即ち
特にギア3を大きくすると該ギア3が枠体1のガイド部
1a,1a′から紙片の走行路側へ張り出してしまうため、
これは有効な重送防止方法とは言えない。
本考案はかかる実情に鑑み、この種、給紙装置において
確実な重送防止を保証し得る重送防止機構を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案にかかる給紙装置の重送防止機構は、駆動ローラ
の回転によって巻上げられるようになっている逆転用ば
ねが予め所定の巻上げ状態になるように該逆転用ばねの
一端をその巻上げ方向に弾圧して係止する弾性材料より
成るストッパを設け、逆転ローラの逆転のための上記逆
転用ばねの復元力が増大せしめられている。
〔作用〕 本考案によれば、逆転用ばねはストッパによって常に一
定以上の巻上げ状態に保持されていて、それに対応する
復元力を確保しているため、極めて迅速に巻上げ動作が
完了し、これによりいかなる場合にも逆転ローラに対し
て重送防止のために必要な十分な大きさの復元力を作用
させることができる。
〔実施例〕
以下、第1図及び第2図に基づき、従来例と同一の部材
には同一の符号を用いて、本考案による給紙装置の重送
防止機構の一実施例を説明する。
第1図に示したように、逆転用ばね8の一端8aが巻上げ
軸6に植設したピン9に係着するのは従来例の場合と同
様であるが、該ピン9は、枠体1の適所に取付けたスト
ッパ11によって、逆転用ばね8が巻上げ方向に弾圧され
た状態で係止されている。そしてこのストッパ11により
逆転用ばね8は所定の巻上げ状態にされるが、その巻上
げ量としては、逆転用ばね8が完全に復元し切った状態
(無荷重状態)から他端8bの巻上げ回動角度で90°程度
に設定される。又、ストッパ11はゴム質等の材料を用い
て形成され、適度の弾性を有している。尚、この他の構
成部材は基本的に従来例の場合と同様であるためその説
明を省略する。
本考案の給紙装置の重送防止機構は上記のように構成さ
れているから、次に第2図を参照してその作用を説明す
る。先づ、駆動ローラ10は紙片Pが給紙される少し前か
ら回転し始めていて、従ってこれにより逆転ローラ2が
従動回転せしめられ又、逆転用ばね8はアイドルギア5
等を介して巻上げ軸6の回転により巻上げが開始され
る。このとき既に逆転用ばね8はストッパ11によって所
定の巻上げ状態にされていて、少なくともそれに対応す
る復元力fを備えているため、逆転ローラ2の従動回転
による巻上げ開始後、極めて短い時間で、逆転防止のた
めに必要な復元力f0に到達することができる。一方、こ
のように逆転用ばね8が巻上げられている間、駆動ロー
ラ10及び逆転ローラ2間に介入した紙片Pが送り出され
ていく。
巻上げが完了して上記復元力f0よりも十分に大きな復元
力f′(尚、この復元力f′の上限はトルクリミッタ7
により規制される)が備わっている逆転用ばね8は、紙
片Pの給送中に二枚目の紙片P′(第4図参照)が介入
した場合(異常時)、従来例において説明したのと同様
に、逆転ローラ2を逆転させるべくその復元力f′を作
用させるが、この復元力f′によって付勢される逆転ロ
ーラ2は紙片P,P′間に生じている摩擦力に打ち勝って
該紙片P′を適確に逆送せしめることができる。
ところで、例えば逆転ローラ2の従動回転による逆転用
ばね8の巻上げの途中で紙片P′が介入してしまった場
合(第2図、点線矢印参照)、前述したように逆転用ば
ね8の巻上げ動作がストッパ11により迅速に行われ得る
ようになっているから、このような場合でも逆転用ばね
8は逆転ローラ2を逆転させるために十分な復元力を確
保しており、従って紙片P′は確実に逆送せしめられ
る。このように逆転用ばね8を予め所定の巻上げ状態に
しておくことにより紙片P′が介入した時点では逆転用
ばね8に必ず必要な復元力(f0)が備わるようにするこ
とができ、常に確実に重送防止を達成することができ
る。又、逆転用ばね8のための巻上げ動作ばかりでな
く、巻上げられた逆転用ばね8により逆転する逆転ロー
ラ2の動作も迅速に行われるため、装置の作動シーケン
スにおけるこれらの動作のタイミングをとるのが容易に
なり、更に逆転用ばね8の巻上げ及び復元に対応する復
元力の変動範囲(例えばf′−fで与えられる)を小さ
く抑え、且つ復元力としては増大しているので、かかる
復元力を作用せしめられる逆転ローラ2の逆転動作も極
めて安定したものとなる。一方、逆転用ばね8の巻上げ
及び復元に伴い、その一端8aが係着するピン9はストッ
パ11に対して当接するが、該ストッパ11は弾性材料で形
成されているため消音効果に優れており又、枠体1への
取付が容易である等の利点がある。
上記実施例において逆転用ばね8を予め巻上げ状態にす
るストッパ11の高さを調節することにより該逆転用ばね
8のばね定数等の関係でその復元力の大きさを適宜調整
することができる。
〔考案の効果〕
上述のように、本考案によればこの種給紙装置において
紙片の重送防止を確実に達成できて装置の円滑作動を保
証し得る。更に逆転ローラに作用すべき逆転用ばねの復
元力を大きくすると共にその変動範囲を狭くしたことに
より、従来では逆転用ばねに生ずべき復元力を得るため
に該逆転用ばねの特にばね定数等の製造精度を厳しく設
定しなければならなかったが、そのようなばね定数等の
バラツキをカバーすることができ、従って製造精度をあ
る程度緩和し得るから製造が容易になる等の利点があ
る。そして、かかる逆転用ばねの復元力はまた、重送防
止のための紙片の逆送のために一定に保持する必要があ
る駆動ローラ及び逆転ローラ間の接触圧力が多少変動し
ても、作動上の支障を来たすことなくそれを許容するこ
とができ、かかる接触圧力等の装置の調整を容易ならし
めるという実用上の利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による給紙装置の重送防止機構の一実施
例の部分破断側面図、第2図は本考案の上記重送防止機
構の作動タイミングを示す図、第3図は従来の重送防止
機構の斜視図、第4図は従来の重送防止機構における重
送防止作用を説明する部分側面図である。 1……枠体、2……逆転ローラ、3,4……ギア、5……
アイドルギア、6……巻上げ軸、7……トルクリミッ
タ、8……逆転用ばね、10……駆動ローラ、11……スト
ッパ、P,P′……紙片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧接状態にある駆動ローラと逆転ローラの
    間に介入するように供給された紙片を、上記駆動ローラ
    の回転によって給送し、紙片が二枚以上介入したときに
    は上記逆転ローラの逆転により重送を防止し得るように
    した給紙装置において、上記駆動ローラの回転によって
    巻上げられるようになっている逆転用ばねが予め所定の
    巻上げ状態になるように該逆転用ばねの一端をその巻上
    げ方向に弾圧して係止する弾性材料より成るストッパを
    設け上記逆転ローラの逆転のための上記逆転用ばねの復
    元力を増大せしめたことを特徴とする給紙装置の重送防
    止機構。
JP1644590U 1990-02-21 1990-02-21 給紙装置の重送防止機構 Expired - Lifetime JPH0739894Y2 (ja)

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JPH03107443U JPH03107443U (ja) 1991-11-06
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