JPH02128679A - 加工食品の原材料生地送り出し量目調整方法、および原材料生地送り出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は加工食品の製造過程において、特に加工した
原材料生地を一定の製品量目毎に分割して送り出し、又
は同時に成形する工程を行う際の原材料生地送り出し量
目調整方法および送り出し装置に関するものである。

［従来の技術］ 加工食品の製造工程において、所定の原材料を混練又は
混合し、所定の粘性ある半流動状態の生地となるまで加
工した後に、最終製品段階の量目毎に分割し、あるいは
同時にほぼ完成品の形に成形する工程がある。

般には、前記工程の後に加熱等の工程を紅で最終製品と
し゛Ｃ完成させる。

ここで、商品としての食品には、所定の品質と共に、内
容量としての量目か重要な要素として要求されている。

この場合、商品に表示した量目より多い場合には製造コ
ストの問題として、逆に少ない場合には不良品としての
問題となる。すなわち、表示した量目より多い場合には
、その過剰分だけ材料が余分に必要となり製造コストに
加算され、逆に少ない場合には商品とならない。

このため、完成した食品の量目の監視および調整は重要
な意味を持つ。

ここで、特に食品製造工場等においては、従来手作業で
行なっていた上記の作業を機械で行なっていることが多
く、生地の状態から一定の製品量目毎に分割して送り出
し、又は同時に成形する工程を行う装置が１人されてい
る。

従来は製品量目の監視を行なうため、前記成型等の工程
を通過した半製品をそのままの状態で、あるいは完成品
の状態で抜き取り式に製品の計量を行っていた。

般に、加工食品の原材料を混融又は混合した状態の一１
製品は、所定の温度状態を保っていれは成型等を行なっ
ても原材料としての基本性質に変化は無いが、加熱等に
よる処理を行なうと、例λばタンパク質等が熱変性する
為、もとの原材料の状態に戻し再利用することはてきな
い。

このため、半製品の段階て不良品を排除し、さらに量目
不良を検知した段階で装置の調整等を行なうことにより
送り出し量目の調整を行なうことが望ましい。

すなわち、完成品段１＠での量目不足は、そのまま不良
品として廃棄するしかなく（熱加工等を行っているため
）、量目過剰の場合には、成形等の工程にまで逆って、
装置の種々の設定条件を再調整する必要がある。送り出
し量目を希望する量目に調整するためには、装置の調整
及び完成品の量目の４玉を繰り返して行なう必要がある
ので、その間に使用された１４φ１１材料は減らすこと
ができない。

ここで、成形等の工程を通過した半製品の状態で計量し
た場合には、量目不良の半製品においては、再度原材料
として装置通過前の状態へ房して再利用することも可能
であり、装置の調整を行うことによる量目変化の損失も
少ないので、−′ｆＭ品の状態での計量が望ましい。

例えは、角肉練製品の製造工程においては、魚肉等の原
材料を混融した後の生地の状態で、最終製品の形及び量
目に形成され、その後所定の加熱等を行うことにより、
製品を完成させている。

この場合、所定の形に成型された半製品の状態で不良品
を検出することにより、回収した不良品を生地の状態に
戻して再利用することも可能であり、装置の調整に伴な
う量目変化の監視も半製品の３４量により行なうことが
出来る。

［発明が解決しようとする課題］ 食品工場等においては、食品製造工程はすべてライン化
されている場合もあり、また機械作業による大量生産を
行なっているため、装置から送り出された半製品の状態
で計量することや、また全部の半製品を計量することは
困ｔｆｔである。

従って、例えは成形等の工程を通過した半製品のうちの
幾つかを随時状ぎ取り抽出し、例えば上皿秤等で計量す
ることにより製品量目の監視を行っている。

この抽出及び計量は、通常、作業員が最低１人機械１台
につき必要であり、かつ流れ作業中に凄き取り計量を行
なうため、正確な計量かできずｔＩす定誤差も大きいと
いう問題かあった。

さらに、製品の量目不良か１した場合には、装置の調整
（種々の設定条件の変更）は、作業員の経験に伴う感覚
と手加減で行われ、調整後の変化量も、やはり抽出計量
により測定していた。

この場合、装置の調整を行なう間には装置の設定条件の
変更調整及び送り出された半製品の計量を繰り返し行な
い所定の量目に再調整する必要かあ、す、成形等の工程
から送り出される半製品の製造か止まるため、−貫の全
工程が一時的に中断することとなる。

また、量目の監視のための人件費も製造コストに上乗せ
されており、装置の調整を行なうために熟練した作業員
が必要となるという問題もあった。

そこで、木発明は、成形等の工程において原材料生地の
送り出し量目のＡ整を容易に行なうことかでざる方法を
創作するとともに、この方法を利用した送り出し量目を
任意に調整し、かつ、この：Ａ整に熟練度を必要としな
い装置を得ることを目的とする。

さらに、人手による抽出測定等の作業を廃止することに
よる作業能率の向上及び人件費の削減も本発明の目的の
一つである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的達成のため木発明の方法では、加工食品の製造
工程て混練又は混合された原材料の生地を所定量づつ送
り出すに際し、送り出し出口に通じる原材料生地貯留室
と、前記貯留室へ原材料生地を送り込む手段とを有する
装置を用い、前記貯留室内の原材料の圧力と、前記装置
からの原材料生地の送り出し量目との相関関係を予め求
めておき、前記貯留室内の原材料の圧力を検知し、この
検知した圧力を表示し、該表示に基いて前記貯留室内の
原材料圧力を調整することを特徴とする。

ここで、この方法を実施するための本発明の装置は、前
記貯留室内の原材料生地の圧力を検知する手段と、検知
した圧力を表示する手段と、前記貯留室内での原材料生
地圧力を調整する手段とを備えている。

［作　用］ 本発明の要旨は、従来、作業員の経験に伴なう感覚と手
加減により行なわれていた前記送り出し装置の種々の設
定条件の変更並びに調整を、原材料貯留室内の原材料生
地の圧力に着目し、この圧力を監視しながら送り出し量
目の調整を行なうことにある。

一般に、送り出し装置から原材料生地を送り出す際に、
原材料をＩＪｊ出する要因として重力及び圧力、又は押
し出し力が考えられる。

ここで、生地状態における原材料には、その生地状態に
至る前段階の混錬又は混合の際に、適正な水分及び空気
等が含入し、かつ、このような前段階の処理により、例
えば塩分による動物性タンパク質の変性や、水分による
植物性タンパク質の変性により、原材料が特定の粘性を
有するものとなる。

このため、送り出し装置からは重力のみては排出されす
、所定の圧力又は押し出し力を必要とする。

ここで送り出された半製品の状態での量目は、送り出し
体積とその密度により定まることは明らかである。

すなわち、前記貯留室内における原材料生地の状態によ
り、生地の密度及び送り出し体積か変化するとの推測か
できる。

そこで、前記貯留室内の原材料生地の状態を種々の角度
（例えば圧力に加え、温度、粘度、水分その他の原材料
成分等）から測定し、その状態における送り出し量目と
比較検討した結果、前記原材料生地の圧力が一定の場合
には送り出し量目が一定であることが明らかになった。

さらに、前記貯留室内での・圧力の変化に伴う送り出し
量目の変化を測定し検討した結果、両側定値間に所定の
相関関係があることが明らかになった。

例えば、魚肉練製品のはんぺんの生地を、所定の形に成
型する装置においては、はんぺんの大きさに対する目標
量目値から上下のかなり広い範囲において、前記両側定
値に一次の相関関係かあることが明らかになった。

以上のことから、前記送り出し装置を用い、前記貯留室
内の原材料圧力を測定し、かつそのときの生地状態にお
いて送り出された半製品の量目を測定することにより、
両側定値間の相関関係を予め求めておけば、装置稼動中
においても前記圧力を測定することにより、同様な生地
状態において送り出した半製品の量目が検知できるもの
である。

このため、測定した貯留室内の原材料の圧力を表示し、
その表示に基いて前記貯留室内の圧力を変化させること
により、変化した圧力に対応する送り出し量目に調整す
ることか可能である。

この場合に測定した圧力を圧力値として表示してもよい
が、前記相関関係に基いて対応する送り出し量目値とし
て表示することもできる。量目値を監視しながら貯留室
内の圧力を変化させればより一層容易に任意の量目に調
整することかできる。

逆に、原材料の状態の変化等にともない貯留室内の圧力
に変化か生し、送り出し量目が変化した場合であっても
、圧力を修正変化させるように調整すると送り出し量目
の補正を行なうことができるので、送り出し量目を一定
に保つことが容易に行なえる。

ここで、本発明の方法を実施する装置としては、前記送
り出し装置において前記貯留室内における原材料生地の
圧力を検知する手段と、検知した圧力を表示する手段と
、貯留室内の圧力を変化させる手段とを備えている必要
かある。

圧力を表示する手段は、数値として表示するものが圧力
値を認識しやすいが、音や光を利用した任意の方式のも
のでもよい。

［実施例］ 本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の実施例にかかるドラム成型機１の概
略断面図である。本実施例は、既存のはんぺん成型機１
に応用したものてあり、不図示の原材料混練装置により
作成された原材料生地を定の低温状態のまま、投入口３
より成型機１に送り込む形式のものである。

４は、原材料生地貯留室５への送り込みローラであり、
投入口３より没入された原材料生地か貯留室５内にて所
定の圧力を保持するように押し込む働きを有する。

６は、成型のための型１１と成型された半製品を取り出
す部材１２とを備えた成型トラムてあり、ドラム６が回
転することにより、型１１か貯留室５内を通過する際に
前記生地が型１１に充填され、ドラム６の回転と共に部
材１２が重力落下して成型された半製品１０を押し出し
、ドラム６の下面位置に設けられたワイヤーカッタ９に
より、半製品１０がトラム６から外され、送り出しヘル
ド１３上に落ちる構造となっている。

ここで、ドラム６に設けられた部材１２はカムを利用し
た強制押し出し機構としてもよく、型１１の数も任意で
ある。

２は、貯留室５の隔壁に設けられた圧力センサであり、
貯留室５内の原材料生地圧力を検知し、電気信号に変換
して出力する。

この場合、貯留室５内の圧力を検知する位置は、送り出
し口（トラム６表面の型１１）に近い場所が好ましい。

また、より正確な測定を行なうために、複数の位置で圧
力を検出し測定することが望ましい。

第２図に示す１４は、センサ２からの電気信号を圧力値
に変換して数値により表示するデジタル表示計である。

また第３図に示す別の実施例ては、前記電気信号を所定
の相関関係に基き変換する演算部１５を備えたデジタル
表示計＋４ａを用い圧力値を量目値に変換して表示する
。

本実施例では、貯留室５内の生地の圧力を変化させる手
段として、調整ネジ８に連動するケート７を作動させ、
ローラ４とゲート７との間隔を変化させることにより、
貯留室５内からの原材料生地の逃げ量を調節することで
生地の圧力を変化させる手段を備えている。

この他、成形機１に対する没入口３からの原材料役人量
を変化させる手段（図示せず）を有するため、原材料投
入に伴なう重量の調節により圧力を変化させることもて
きる。

さらに、ローラ４の回転速度（回転数、回転力等を含む
）を変化させる手段（図示せず）を備えているため、貯
留室５内への原材料押し込み力を変化させることにより
、生地の圧力を変化させることかできる。

別の実施例においては、貯留室５の容積を変化させる手
段を備えたものもある。

又、所定口径を有する送り出し出口を有する装置におい
ては、送り出し出口径を変化させることにより生地の圧
力を変化させることもできる。

ここて、貯留室５から型１１へ送り出されヘルド】３上
に成型された半製品１０の量目と、圧力センサ２により
検知した貯留室５内の生地の圧力との関係について述へ
る。

成型機１の稼動中、送り込みローラ４により貯留室５内
の原材料生地の圧力はある程度高められており、ローラ
４の回転数を一定にすると、生地の圧力も所定の値でほ
ぼ一定しており、その状態で成型された半製品１０の量
目かほぼ一定であることか明らかになった。この場合、
原材料のその他の諸条件（温度、粘度等）が変化しても
生地圧力か一定であれは、送り出し量目に変化が無いこ
とも明らかになった。

このため、生地圧力をセンサ２で検知し、センサ２から
の電気信号を変換して測定した圧力値を表示しておけば
、その測定値を換算してそのときの状態における成型さ
れた半製品１０の量目値を検知することは容易であり、
この状態における成形器１からの送り出し量目を測定し
ていることと同様の効果を有するものである。

この場合、成形機ｌに投入される原材料温度は、原材料
の変質防止のため約４℃（通常の装置に用いられる原材
料温度と同一）とされているが、成型前後の原材料の温
度変化はあまり見られなめじた。

しかし、原材料の温度を変化させた場合に、温度変化に
よる生地圧力の変化が生じたため、好ましくは所定の冷
却手段を備えることにより、装置内において原材料の温
度変化の生しない構造とすることがよい。

さらに、第４図に示すように、生地圧力を変化させた場
合には（原材料状態の変化による変化も含む）成型量目
も変化し、その相互の割合は、はぼ−次の相関関係を有
していることが明らかになった。

以上のことから、成形機１は貯留室５内の生地圧力を変
化させる手段を備えているため、表示計１４により生地
圧力を監視しながら、その表示に基いて生地圧力を変化
させることにより、表示されている圧力値に対応する半
製品ｌＯの量目に任意に変動させることが可能である。

又、表示計１４ａのように量目値により表示する場合に
は直接語状態の送り出し量目を認識することが可能であ
り、生地圧力の変動に伴なう量目値の変動についても直
接確認できるという利点がある。

逆に、例えは原材料の状態の変化に伴ない、成形機ｉ内
の原材料圧力に変化が生じ、成型された半製品１０の量
目か変化した場合にも、表示計１４により圧力値を監視
しながら所定の圧力に修正することにより容易に成型量
目の調整を行なうことが可能であり、成形機１において
、成型量目を一定に保つことが容易に行なえる。

以上の様に本実施例においては、原材料生地送り出し成
形機ｌにおいて、その稼動中に型１１に対する原材料送
り出し量目を任意に調整てきるという利点がある。

さらに、半製品１０の抽出計量が不要となるため、その
作業に従事する作業員に対する人件費の節約が可能とな
り、装置の調整の際にも、熟練した作業員の感覚に頼っ
ていた種々の設定条件の変更も、前記圧力を監視しなが
ら行なえばよく、操作が容易に行なえるという利点もあ
る。

この場合に、センサ２からの所定の電気信号の変化に対
応する制御装置等を備え、この制御装置に前記圧力変化
手段を駆動させる手段を連動させれば、自動的に送り出
し量目を調整し、量目を一定に保つ装置とすることもで
きる。

また本実施例では、はんぺんの成型装置に応用した例を
示したが、他の加工食品製造装置においても使用可能で
あることは言うまでもない。

但し材料の性質や、送り出し装置からの送り出し方法（
充填型、送り出し型、型枠成型等）の違いにより、例え
ば送り出し時間、型の大きさ等から各装置固有の相関関
係が有るため、夫々の装置製作後、随時生地圧力及び送
り出し量目を測定してこれらの相関関係を求める必要が
ある。

［発明の効果］ 上記のように本発明に係る方法においては、送り出し装
置の貯留室内の原材料生地の圧力を監視しながらその圧
力を調整することにより、そのときの生地状態における
圧力に対応する送り出し量目を、送り出された半製品の
計量および該機械の調整を行なうことなく、その装置に
おいて直接調整することか可能となった。

このため、送り出し量目を随時抽出し計量して測定する
必要が無くなるため、人手による抽出測定等の作業を廃
止することによる作業能率の向上及び人件費の削減を図
ることができる。

さらに、圧力検知手段および表示手段とを備えたことに
より、送り出し量目の調整に際し、操作を行なう作業員
に熟練度を要求することなく容易に行なうことが可能と
なっている。

加えて、生地圧力の変化に伴なう送り出し量目の変化の
割合（相関関係）を求めておくことにより、圧力値を検
知しながら生地の圧力を変化させることにより、任意の
送り出し量目に調整することが容易に行える。

このため、原材料の状態変化に伴なう送り出し量目変化
に適時対応して生地圧力の調整を行ない、送り出し量目
の安定化を図ることが容易となっている。

ここで、本発明にかかる装置においては、新たに製作し
たものでもよいが、既存の装置の簡単な改良で製作する
ことか可能であり、製作コストも低く抑えることができ
るという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例にかかる装置の模式％式％ 第２図は、同しく圧力表示計を示す斜視図、第３図は、
他の実施例に係る量目表示計を示す斜視図、 第４図は、同じく装置における原材料生地の圧力と送り
出し量目との相関関係を示す線図である。 第１図 ［主要部分の符号の説明］ １・・・成型機、２・・・圧力センサ、３・・・原材料
生地投入口、 ４・・・送りこみロータ、 ５・・・原材料生地貯留室、 ６・・・回転ドラム、 ７・・・ゲート、８・・・ゲート調整ネジ、９・・・ワ
イヤーカッタ、 １０・・・半製品、 １１・・・型、１２・・・半製品取り出し部材、１３・
・・ベルトコンベア、 １４・・・デジタル表示計。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）加工食品の製造工程で混練又は混合された原材料
   の生地を所定量づつ送り出すに際し、送り出し出口に通
   じる原材料生地貯留室と、前記貯留室へ原材料生地を送
   り込む手段とを有する装置を用い、 前記貯留室内の原材料の圧力と、前記装置からの原材料
   生地の送り出し量目との相関関係を予め求めておき、 前記貯留室内の原材料の圧力を検知し、該検知した圧力
   を表示し、この表示に基いて前記貯留室内の原材料圧力
   を調整することを特徴とする加工食品の原材料生地送り
   出し量目調整方法。
2. （２）加工食品の製造工程で混練又は混合された原材料
   の生地を定量づつ送り出す装置であって、送り出し出口
   に通じる原材料生地貯留室と、前記貯留室へ原材料生地
   を送りこむ手段とを有する装置において、 前記貯留室内の原材料生地の圧力を検知する手段と、検
   知した圧力を表示する手段と、 前記貯留室内での原材料生地圧力を調整する手段とを備
   えたことを特徴とする加工食品の原材料生地送り出し装
   置。