JPH02127134A - 車両用子供シート - Google Patents

車両用子供シート

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JPH02127134A
JPH02127134A JP27874788A JP27874788A JPH02127134A JP H02127134 A JPH02127134 A JP H02127134A JP 27874788 A JP27874788 A JP 27874788A JP 27874788 A JP27874788 A JP 27874788A JP H02127134 A JPH02127134 A JP H02127134A
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JP
Japan
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seat
plate
vehicle
seat plate
thermoplastic resin
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Application number
JP27874788A
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English (en)
Inventor
Shoichi Morikawa
森川 尚一
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は車両に搭載されて子供が着座するための車両用
子供シートに関する。
[従来の技術] 車両の座席に配設されているシートベルト装置は大人用
に設計されているので、子供(特に幼児)が着座してシ
ートベルト装置を装着しても、最適なウェビング装着状
態とすることは困難である。そこで車両の座席に搭載し
て、子供を最適なシートベルト装着状態とすることが出
来る車両用子供シートが提案されている。
車両用子供シートは、子供が着座する座板部と、着座し
た子供の背中を支える背板部と、座板部と背板部とを支
持する枠体と、車両緊急時に着座している子供を拘束す
るシートベルト装置等で構成されている。この車両用子
供シートには、座板部・と背板部が一体となっている構
造のものや、座板部と背板部が別体となって、ヒンジを
介して互いに揺動可能に連結されて子供の着座姿勢を変
更可能とする、いわゆるリクライニング機構が設けられ
た構造のものがある。
上記座板部や、背板部は、車両の重量低減を考慮して、
熱可塑性樹脂例えばポリプロピレン等で、ブロー成形や
インジェクション成形によって成形されている。
一方、車両用子供シートは車両緊急時に発生する衝撃力
を吸収して、子供を安全に保護するため、その構造、材
質等は十分な衝撃エネルギ吸収能力を有さなければなら
ない。
このため座板部や背板部の板厚を厚くしたり、エネルギ
吸収能力を向上させるために複雑な形状としたり、衝撃
エネルギ吸収用の特殊ゴムを要所、要所に取り付けて衝
撃エネルギ吸収能力を向上させたりしていた。
しかしながら、上記のように板厚を厚くしたり、特殊ゴ
ムを取り付けると、重量が増加しかつコストが高くなる
。また複雑な形状とすると成形用の金型も複雑に製作し
なければならないので、コストが高くなる。
さらに、一般に熱可塑性樹脂である汎用ポリプロピレン
は熱に対する0寸法変化が大きく、このため、寸法精度
が要求される複雑な形状、例えばリクライニング機構が
設けられた車両用子供シートにおける座板部と背板部と
の連結部等は、一体的に形成するのは困難である。この
ため座板部と背板部との連結部を、熱による寸法変化が
小さい材質例えば金属等によって製作し、別部品として
いた。したがって部品点数が増加し、コストが高くなっ
ていた。
また上記座板部と背板部の連結部は衝撃力が付与されて
も、外れたり、破損したりすることのないようにするた
めにも、連結部例えば軸受部分を金属等によって補強し
たり1、また別部品としたりしていた。したがって上記
同様に部品点数が増加し、コストが高くなっていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記事実を考慮し、コストが増加することなく
、かつ重量を増加させることなく耐衝撃性を向上するこ
とが出来、また熱に対する寸法精度を向上することが出
来る車両用子供シートを提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明では、車両へ搭載される子供用シートであって、
長繊維を含有する熱可塑性樹脂で成形された着座用座板
と、この座板へ一端が軸支され長繊維を含有する熱可塑
性樹脂で成形された背板と、を有することを特徴とした
構成としている。
[作用] 上記構成の発明によれば、着座用座板と、この座板へ一
端が軸支されれた背板は、車両緊急時に衝撃力が付与さ
れる。この衝撃力が付与される着座用座板と背板は、長
繊維を含有する熱可塑性樹脂で成形され、耐衝撃性が向
上されているので、板厚を厚くしたり、特殊ゴムを取り
付けたり、複雑な形状としなくても良い。
また長繊維を含有する熱可塑性樹脂で着座用座板と背板
とを成形するので、熱に対する寸法精度が向上され、例
えば座板部と背板との連結部等の複雑な形状を一体的に
成形することが出来る。
[発明の効果] 本発明に係る車両用子供シートでは、長繊維を含有する
熱可塑性樹脂で成形した着座用座板と背板とを有してい
るので、コストが増加することなく、かつ重量を増加さ
せることなく子供用シートの耐衝撃性を向上することが
出来、また熱に対する寸法精度を向上することが出来る
という優れた効果が得られる。
[実施例] 第1実施例 第1図乃至第3図には本発明に係る車両用子供シート1
0の第1実施例が示されている。
車両用子供シート10は第1図乃至第3図に示されるよ
うに座板部12、背板部14及び枠体16等から構成さ
れ、座板部12及び背板部14は枠体16により支持さ
れている。
枠体16は、パイプをU字状に折り曲げた後に、その中
間部で略90°に折曲されて、水平部16Aと立設部1
6Bとが形成されている。水平部16Aはパイプの両端
部で形成され、この水平部16A上には、座板部12が
位置している。また立設部16Bはパイプの中間部で形
成され、この立設部16Bの前方には、背板部14が位
置している。
水平部16Aには枠体16の両端部間を結んで水平板1
6Cが取りつけられており、両端部間を互いに支持固定
している。この水平板16Cには車両への搭載状態で車
両前後方向に長手方向とされるスライド機構18が取り
つけられている。このスライド機構18はロアレール2
0が水平部16Aへ水平板16Cを介して固着され、ア
ッパレール22がブラケット36.38を介して座板部
12の底面へ固着されている。従ってこのスライド機構
18は座板部工2を枠体I6に対して車両前後方向へス
ライド可能としている。
またロアレール20には図示しないロック機構が設けら
れ、このロック機構から突出する操作レバー24を操作
することにより、このロック状態が解除されるようにな
っている。このため通常時には座板部12の移動が阻止
されているが、操作レバー24を操作して座板部120
車両前後方向の取付位置を変更できるようになっている
座板部12は座板26と、この座板26を覆うカバー2
8で形成されている。座板26は第1図に示されるよう
に、枠体16の両端部に沿う両側部が互いに接近するよ
うに屈曲成形されており、この座板26上へ着座した子
供の車両幅方向への移動を規制している。また座板26
の前部は、下方へ向けて傾斜されており、着座した子供
の足部を支えるようになっている。
この座板26はガラス繊維が含有された熱可塑性樹脂、
例えばポリプロピレン(PP)により一体的に成形され
ている。
ここで、表Iを用いて、ガラス繊維が含有された熱可塑
性樹脂の機械的性質及びその成形方法について説明する
。またガラス繊維が含有された熱可塑性樹脂の性質の特
徴をわかり易くするため、従来用いられている熱可塑性
樹脂の機械的性質を表Iの中に示した。
なおここで示される熱可塑性樹脂に含有されるガラス繊
維の含有率は40%のものを例にとっている。この場合
ガラス繊維の含有率が少ないと、成形時に溶けてしまい
成形することが出来なくなり、また少ないとガラス繊維
を含有する特徴が失われてしまう。ガラス繊維の含有率
が多いと、強度は増加するが、成形時に金型内で流動性
が低下するので、成形性が低下する。したがって含有さ
れるガラス繊維は20〜60%の含有率のものが好まし
い。
本実施例に用いられる熱可塑性樹脂は商品名アズチル(
宇部日東化成■製品)が用いられており、この熱可塑性
樹脂は圧縮成形いわゆるスタンピング成形用の成形材料
であり、表■中に示されるGRPPは射出成形(インジ
ェクション成形用材料でガラス繊維が40%含有されて
いる)、PPはブロー成形用の成形材料でGRPPSP
Pはいずれもポリプロピレンである。
なお各試験方法はASTM規格による。
表 ■ この表■によれば特に曲げ強度や衝撃強度がGRPP、
PPと比較して高く、このためアズチルは他の材料と比
較して、ねばり強い性質を有しており、耐衝撃性特に衝
撃吸収能力が他の材料と比較して優れている。したがっ
て例えば可動部や、機能部等の荷重が加わる部分も一体
的に成形することが可能である。
またアズチルは熱変形温度が他の材料と比較して高く、
さらに線膨張係数、成形収縮率は他の材料と比較して低
く、耐熱性が他の材料と比較して良い。このため熱に対
する寸法精度を向上することが出来、複雑な形状を成形
しても、精度良く成形することが出来、高熱によって影
響を受けにくいめで、他の部品と組み付けた場合、精度
良く組み立てることができる。
つぎにアズチルを用いた座板26の成形方法について説
明する。
アズチルを用いたスタンピング成形用のシート材(商品
名アズチル;宇部日東化成■或いはXシト;出光NSG
■)が市販されている。このXシートを用いて座板26
を成形する場合に先ず、座板26の形状、容積に応じて
Xシートを所定の重量及び寸法に裁断して、ブランクを
つくる。次に赤外線加熱装置によりブランクが200〜
220℃になるように成形サイクルに見合う加熱時間で
加熱する。加熱したブランクをスタンピングプレスで成
形する。この時の成形条件は成形サイクル:30〜50
秒、成形圧力=100〜250kg/cm、金型座板2
6を仕上げて組立へ移行する。
このようにして成形された座板26の後方側両端部には
、一対の軸受部30が一体的に形成されている。これら
の軸受部30には貫通孔32がそれぞれ同軸的に形成さ
れており、支軸34が挿入されるようになっている。
また座板26の中央部には略矩形状の貫通孔40が設け
られている。この貫通孔40からは、ブラケット38か
ら延長された延長部38Aに支持されたバックル42が
貫通している。このバックル42は、後述するウェビン
グの先端部に取り付けられたタングプレート45が係合
されるようになっている。
背板部14は座板26と同じガラス繊維が含有された熱
可塑性樹脂材により・一体成形された板部44と布地で
形成された表皮46との間にスポンジ等のクツション材
48が充填されて形成されている。
第1図乃至第3図に示すように板部44の下端部面側部
には一対の軸受部46が一体的に形成されており、それ
ぞれ同軸的に貫通孔48が設けられている。これらの軸
受部46間には、座板26に設けられた一対の軸受部3
0が挿入され、支軸34が貫通孔32.48を挿通する
ことによって、座板26へ軸支されている。これによっ
て板部44は座板26と相対回転可能となっている。
また板部440両側部は車両前後方向前方側へ互いに接
近するように折り曲げられており、着座した子供の車両
幅方向への移動を規制している。
この折り曲げられた両側部の上下方向中間部にはそれぞ
れレバー50の一端が軸支されている。このレバー50
の他端は立設部16Bの上端部付近ヘピン51で軸支さ
れている。従ってこのレバー50は背板部14を相対移
動可能に枠体16の立設部16Bへ支持しており、座板
部12が車両前後方向へ移動した場合に背板部14を相
対移動させて傾斜角を変更し、いわゆるリクライニング
作動をなすように配慮されている。
座板部12をスライド機構18へ支持しているブラケッ
ト38内には巻取装置52が設けられている。この巻取
装置52は一般的なシートベルト装置に用いられる巻取
装置と同様構造であり、拘束長尺体であるシートベルト
ウェビング54の一端を付勢力で層状に巻き取っている
またこの巻取装置52には図示しないイナーシャロック
機構が設けられており、車両加速度が所定値に達すると
ウェビング54の引出しを停止させるようになっている
前記背板部14の板部44には正面視矩形状の切欠部5
8が車両幅方向に2個形成されている。
板部58の裏側(第3図右側)の切欠部58の縁部には
第3図で示されるように突起60が突設されている。
切欠部58にはスライドピース支持体62が挿入され、
このスライドピース支持体62は前記突起60に係合さ
れスライドピース支持体62が上下方向に不用意に移動
しないようになっている。
このスライドピース支持体62は正面視形状が矩形状で
あり(図示せず)、スライドピース64が嵌入されてい
る。
第2図及び第3図に示す如くウェビング54の先端は分
岐されて2股部54A、54Bとされて枠体16の立設
部16Bの水平枠部16Dへ巻掛けて折り返された後に
背板部14に嵌合されているスライドピース64のウェ
ビング案内孔64Aに案内されて背板部14を貫通し、
さらに保護ブロック66を通って互に連結されると共に
、この連結部ヘタングプレート45が取りつけられてい
る。このタングプレート45は座板部12に設けられる
バックル42へ係合できるようになっている。このタン
グプレート45とバックル42の組合せは一般的なシー
トベルト装置に用いられるバックルと同様である。
なお保護ブロック66はスポンジ等の柔軟なエネルギ吸
収体が用いられている。
次に第1実施例の作用について説明する。
車両緊急時等において車両が急減速状態になると車両用
子供シート10に座着していた子供は慣性力により車両
前方下方向に移動する。このためウェビング54、特に
子供の肩当接部と枠体16の水平枠部16Dとの間のウ
ェビング54には子供により所定以上の張力が発生する
。この張力によって、板部44は衝撃力を受ける。この
衝撃による衝撃力は、板部44によって吸収される。す
なわち板部44はガラス繊維が含有された熱可塑性樹脂
で成形されてねばり強い性質を有しているので、衝撃に
強く破損したり、変形したりすることがない。従って着
座した子供は安全に保護される。
また板部44が軸支されている座板26にも車両急減速
時に衝撃力が付与されるが、座板26も板部44と同様
にガラス繊維が含有された熱可塑性樹脂で成形されてい
るので、衝撃エネルギを吸収し、着座した子供を安全に
保護することができる。
また座板26と板部44は上記説明した成形材料で成形
されているので、座板26と板部44を連結する軸受部
30.46を一体的に成形することが出来る。
このようにガラス繊維を含有する熱可塑性樹脂で成形し
たので、熱に対する寸法精度が向上し、軸受部等の複雑
で、かつ強度を必要とする部分を一体成形することがで
きる。これによって、軸受部を別部品としたり、補強材
を用いる必要がないので、部1品点数を低減することが
出来る。
また表Iに示されるように、熱変形温度が、ガラス繊維
を含有しないポリプロピレンと比較して高いので、自動
車の室内へ配置されても、重大な変形が生じにくくなる
さらに、アズチルを用いて成形する際に、SMC1板金
用プレス機をそのまま利用することが出来、高価な成形
機を特別に購入する必要がない。
これによってコストがかからない。
また衝撃吸収能力を有する材料で座板26と板部44を
成形したので、衝撃吸収能力向上のために、特殊ゴム等
を取り付けることもなく、複雑な形状とする必要もない
ので、コストを増加することなく、かつ重量を増加する
ことなく耐衝撃性を向上することが出来、またこの材料
によって、熱に対する寸法精度を向上することができる
第2実施例 次に本発明の第2実施例について説明する。
第4図乃至第6図には本発明に係る車両用子供シート7
0の第2実施例が示されている。
車両用子供シート70は第1実施例と同様に、座板部7
2、背板部74、枠体76等から構成され、座板部72
及び背板部74は枠体76により支持されている 枠体76は第1実施例と同様にパイプを折り曲げて形成
され、水平部76A1立設部76Bが形成されている。
水平部76Aを形成する枠体76の画先端部は互いに接
合されている。この水平部76Aは台座カバー78に収
容されている。台座カバー78は台座下部78Aと台座
上部78Bで構成されており、台座下部78A内に収容
された水平部76Aを、台座上部78Bが上方から挟ん
で覆うようになっている。
第4図に示されるように、台座下部78Aは外周端部が
略直角に折り曲げられて、側壁が形成されている。この
側壁に沿って枠体76の水平部76Aが、台座下部78
A内へ挿入されるようになっている。この台座下部78
Aは、枠体76の立設部76Bの下部を覆うように略直
角に折り曲げられており、同様に外周端部は折り曲げら
れて側壁が形成されている。
台座上部78Bは、第4図に示されるように、枠体76
の水平部76Aの前部を覆い、偏平とされた前部と、水
平部76Aの後部と立設部76Bの下部を覆い、箱型の
後部とが一体的に形成されている。この台座上部78B
の中間部には、車両前後方向にそって凹部80が形成さ
れている。この凹部80内にはスライド機構82が挿入
されている。
スライド機構82は箱型の本体84内に図示しないラッ
クが配設されており、このラックと図示しないピニオン
ギヤが本体84内で噛み合っている。ピニオンギヤは台
座カバー78の台座下部78Aに支持されており、この
ピニオンギヤを軸支する回転軸の一端は本体84の側部
に設けられた長孔84Aを貫通して外方へ突出している
。この回転軸の先端には操作ノブ86が取り付けられて
いる。この操作ノブ86を回転させることによって、ピ
ニオンギヤを回転させ、ラックを前後方向に移動させる
ことによって本体84が前後方向へ移動するようになっ
ている。
これらの台座下部78A1台座上部78Bは、第1実施
例で、座板、板部を成形した材料と同じガラス繊維が含
有した熱可塑性樹脂で成形されている。
座板部72は、座板88と、この座板88を覆うカバー
90で構成されている。座板88は第4図に示されるよ
うに、両側部が互いに接近するように折り曲げられてお
り、着座した子供の車両幅方向の移動を規制している。
また座板88の後部側両端部には、一対の軸受部92が
一体的に形成されている。この軸受部92には同軸とさ
れた貫通孔94が夫々設けられている。この貫通孔94
内には支軸96が挿入されるようになっている。
また座板88の中央部には略矩形状1の貫通孔98が設
けられている。この貫通孔98からは、本体84に支持
されたバックル100が貫通している。このバックル1
00は後述するウェビングの先端部に取り付けられたタ
ングプレート103が係合されるようになっている。
背板部74は板部104と、この板部104を覆うカバ
ー106で構成されている。
第4図乃至第6図に示すように背板部74の板部102
の下端部面側部には一対の軸受部108が一体的に形成
されており、それぞれ同軸的に貫通孔110が設けられ
ている。これらの軸受部108間には、座板88に設け
られた一対の軸受部92が挿入され、支軸96が貫通孔
94.110を挿通することによって、板部104が座
板88へ軸支されている。これによって板部104は座
板88と相対回転可能となっている。
また板部1040両側部は車両前後方向前方側へ互いに
接近するように折り曲げられており、着座した子供の車
両幅方向への移動を規制している。
この折り曲げられた両側部の上下方向中間部にはそれぞ
れ軸受部112が設けられている。この軸受部112は
、枠体76の立設部76Bの中間部に設けられた一対の
板支持部114の間に挿入されている。これらの軸受部
112には貫通孔116が同軸的に設けられてふり、板
支持部114に設けられた貫通孔114Aと同軸となる
ように板支持部114が配置されている。これらの貫通
孔116.114Aには、支軸118が挿入され、この
支軸118を中心に板部104が揺動可能となっている
。したがって座板部72が車両前後方向へ移動した場合
に背板部74を相対移動させて傾斜角を変更し、いわゆ
るリクライニング作動をなすように配慮されている。
これらの座板88と板部104は、第1実施例で用いら
れたガラス繊維を含有した熱可塑性樹脂であるアズチル
で、スタンピング成形によって成形されている。
座板部72をスライド機構82へ支持している本体84
内には巻取装置200が設けられている。
この巻取装置200は一般的なシートベルト装置に用い
られる巻取装置と同様構造であり、拘束長尺体であるシ
ートベルトウェビング102の一端を付勢力で層状に巻
き取っている。
またこの巻取装置200には図示しないイナーシャロッ
ク機構が設けられており、車両加速度が所定値に達する
とウェビング102の引出しを停止させるようになって
いる。
第4及び第5図に示す如くウェビング102の先端は分
岐されて2股部102A、102Bとされて枠体76の
立設部76Bの水平枠部76Dへ巻掛けて折り返された
後に板部104に設けられたウェビング通過孔104A
及びカバーに設けられたウェビング通過孔106Aに嵌
合されている図示しないスライドピースのウェビング案
内孔に案内されて板部104を貫通し、さらに保護ブロ
ック204を通って互に連結されると共に、この連結部
ヘタングプレート103が取りつけられている。このタ
ングプレート103は座板部104に設けられるバック
ル100へ係合可能となっている。水平枠部76Dは立
設部76Bの上部に3本、下部に1本配置されている。
これらの水平枠部76Dのなかで、上部に配設された水
平枠部76Dは、板部104の設けられた3個のウェビ
ング通過孔104Aとそれぞれ対応して配置されており
、子供の体型に合わせて、ウェビングの位置を変更出来
るようになっている。
このタングプレート103とバックル100の組合せは
一般的なシートベルト装置に用いられるバックルと同様
である。
なお保護ブロック204はスポンジ等の柔軟なエネルギ
吸収体が用いられている。
次に第2実施例の作用について説明する。
車両緊急時等において車両が急減速状態となると第1実
施例同様にウェビング102には子供によって所定以上
の張力が発生する。この張力によって板部104には衡
撃力が付与される。この衝撃力は、板部104によって
吸収される。すなわち板部104はガラス繊維が含有さ
れた熱可塑性樹脂で成形されているので、ねばり強い性
質を有しており、衝撃に強く、破損したり、変形したり
することがない。従って着座した子供を安全に保護する
ことが出来る。
また板部104が連結されている座板88にも車両急減
速時に衝撃力が付与されるが、座板88も板部104と
同様にガラス繊維が含有された熱可塑性樹脂で成形され
ているので、衝撃エネルギを吸収し、着座した子供を安
全に保護することができる。
また第1実施例と同様に板部104と座板88は上記ガ
ラス繊維を含有した熱可塑性樹脂でスタンピング成形さ
れているので、座板88と板部104を連結する軸受部
92.108を一体的に成形することができる。
このようにガラス繊維を含有する熱可塑性樹脂で座板8
8と、板部104を成形したので、寸法精度が向上し、
軸受部等の複雑で、強度を必要とする部分を一体成形す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明に係る車両用子供シートの第
1の実施例を示し、第1図はカバー類を除く分解斜視図
、第2図は全体を示す斜視図、第3図は断面図、第4図
乃至第6図は第2実施例を示し第4図は第1図に対応し
た分解斜視図、第5図は第2図に対応した斜視図、第6
図は第3図に対応した断面図である。 10.70・・・車両用子供シート、 12.72・・・座板部、 14.74・・・背板部、 26.88・・・座板、 30.46.92.108.112 軸受部、 32. 48. 94、 ・貫通孔、 44. 104 ・ ・板部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両へ搭載される子供用シートであって、長繊維
    を含有する熱可塑性樹脂で成形された着座用座板と、こ
    の座板へ一端が軸支され長繊維を含有する熱可塑性樹脂
    で成形された背板と、を有することを特徴とする車両用
    子供シート。
  2. (2)前記座板及び背板の一部には支軸貫通用の軸受部
    が夫々一体的に形成される請求項(1)記載の車両用子
    供シート。
JP27874788A 1988-11-04 1988-11-04 車両用子供シート Pending JPH02127134A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27874788A JPH02127134A (ja) 1988-11-04 1988-11-04 車両用子供シート

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JP27874788A JPH02127134A (ja) 1988-11-04 1988-11-04 車両用子供シート

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