JPH0930301A - チャイルドシート構造 - Google Patents
チャイルドシート構造Info
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- JPH0930301A JPH0930301A JP20182195A JP20182195A JPH0930301A JP H0930301 A JPH0930301 A JP H0930301A JP 20182195 A JP20182195 A JP 20182195A JP 20182195 A JP20182195 A JP 20182195A JP H0930301 A JPH0930301 A JP H0930301A
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- Japan
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- child seat
- child
- headrest
- seat
- belt
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来よりある車両用のシートを改良し、大人
用と幼児用との切換えが可能でかつ乗車する幼児の安全
性が高いチャイルドシート構造を提供する。 【構成】 ヘッドレスト部２０をシートクッション２上
へ移動させて固定し、チャイルドシートクッション部１
２を形成する。チャイルドシートバック部１３にはシー
トバック３を利用する。チャイルドシートクッション部
１２及びチャイルドシートバック部１３より成るチャイ
ルドシート１１は、チャイルドシートベルト装置３０を
備えている。該装置３０は、シートバック３に格納され
たチャイルド用シートベルト３１とチャイルドシートク
ッション部１２に設けたバックル３２との締結により着
座した乗員を拘束する。
用と幼児用との切換えが可能でかつ乗車する幼児の安全
性が高いチャイルドシート構造を提供する。 【構成】 ヘッドレスト部２０をシートクッション２上
へ移動させて固定し、チャイルドシートクッション部１
２を形成する。チャイルドシートバック部１３にはシー
トバック３を利用する。チャイルドシートクッション部
１２及びチャイルドシートバック部１３より成るチャイ
ルドシート１１は、チャイルドシートベルト装置３０を
備えている。該装置３０は、シートバック３に格納され
たチャイルド用シートベルト３１とチャイルドシートク
ッション部１２に設けたバックル３２との締結により着
座した乗員を拘束する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、従来より車両に装備さ
れているシートを利用して子供に適したチャイルドシー
トを提供するもので、乗車時の子供の安全性をより一層
向上させることができるチャイルドシート構造に関す
る。
れているシートを利用して子供に適したチャイルドシー
トを提供するもので、乗車時の子供の安全性をより一層
向上させることができるチャイルドシート構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】子供が自動車に乗る際には、特に幼稚園
入園前程度の幼児については、図１３に示す如く大人の
ひざもとに座らせて抱いたり、あるいは、図１４に示す
如くアフターマーケットで購入したチャイルドシート１
に座らせる傾向にある。
入園前程度の幼児については、図１３に示す如く大人の
ひざもとに座らせて抱いたり、あるいは、図１４に示す
如くアフターマーケットで購入したチャイルドシート１
に座らせる傾向にある。
【０００３】なお、図中の２はシートクッション、３は
シートバック、４はヘッドレスト、５はシートベルトを
示している。
シートバック、４はヘッドレスト、５はシートベルトを
示している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した幼
児の乗車方法では、車両衝突時に次のような状況となる
おそれがある。
児の乗車方法では、車両衝突時に次のような状況となる
おそれがある。
【０００５】図１３に示した大人のひざもとに座らせる
乗車方法では、正面衝突等によって生じる慣性力で幼児
は大人と共に前方へ移動し、幼児が大人の衝撃吸収体と
なってより大きなダメージを受けるおそれがある。
乗車方法では、正面衝突等によって生じる慣性力で幼児
は大人と共に前方へ移動し、幼児が大人の衝撃吸収体と
なってより大きなダメージを受けるおそれがある。
【０００６】また、図１４に示したチャイルドシート１
に座らせる乗車方法では、シートベルト５によるチャイ
ルドシート１の固定が不確実であれば、衝突時の慣性力
でチャイルドシート１が移動し、最悪の場合はインスツ
ルメントパネルにぶつかってしまうおそれがあった。さ
らに、このようなチャイルドシート１には、常に幼児を
乗せて使用するとは限らないことから、大人だけが乗車
する際にこれを取外して適当な場所に格納しなければな
らないという問題もあった。
に座らせる乗車方法では、シートベルト５によるチャイ
ルドシート１の固定が不確実であれば、衝突時の慣性力
でチャイルドシート１が移動し、最悪の場合はインスツ
ルメントパネルにぶつかってしまうおそれがあった。さ
らに、このようなチャイルドシート１には、常に幼児を
乗せて使用するとは限らないことから、大人だけが乗車
する際にこれを取外して適当な場所に格納しなければな
らないという問題もあった。
【０００７】そこで、本発明は、従来より車両に装備さ
れているシートを改良してチャイルドシートを組込むこ
とにより、乗車する子供にとってより一層安全性を向上
させたチャイルドシート構造の提供を目的とする。
れているシートを改良してチャイルドシートを組込むこ
とにより、乗車する子供にとってより一層安全性を向上
させたチャイルドシート構造の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたもので、シートクッション上に
移動させたヘッドレスト部で座面を形成するチャイルド
シートクッション部と、該チャイルドシートクッション
部の座面より上のシートバックを利用するチャイルドシ
ートバック部とより成り、前記シートバック内に取出し
可能に格納されたチャイルド用シートベルトを前記チャ
イルドシートクッション部に設けたロック部材と締結し
て着座した乗員を拘束するチャイルドシートベルト装置
を備えたことを特徴とするチャイルドシート構造であ
る。
解決するためになされたもので、シートクッション上に
移動させたヘッドレスト部で座面を形成するチャイルド
シートクッション部と、該チャイルドシートクッション
部の座面より上のシートバックを利用するチャイルドシ
ートバック部とより成り、前記シートバック内に取出し
可能に格納されたチャイルド用シートベルトを前記チャ
イルドシートクッション部に設けたロック部材と締結し
て着座した乗員を拘束するチャイルドシートベルト装置
を備えたことを特徴とするチャイルドシート構造であ
る。
【０００９】そして、前記ヘッドレスト部は、シートバ
ックに内蔵したガイド部材に沿ってシートバック上端の
ヘッドレスト位置とシートクッション上のチャイルドシ
ートクッション位置との間を移動し、所望の位置にロッ
ク機構で固定可能に構成したことを特徴とし、前記ロッ
ク機構は、ガイド部材に穿設された係止孔と、ヘッドレ
スト部外側の操作部とワイヤで連結された係止ピンとを
係合させて前記ヘッドレスト部を固定するように構成し
たことを特徴としている。
ックに内蔵したガイド部材に沿ってシートバック上端の
ヘッドレスト位置とシートクッション上のチャイルドシ
ートクッション位置との間を移動し、所望の位置にロッ
ク機構で固定可能に構成したことを特徴とし、前記ロッ
ク機構は、ガイド部材に穿設された係止孔と、ヘッドレ
スト部外側の操作部とワイヤで連結された係止ピンとを
係合させて前記ヘッドレスト部を固定するように構成し
たことを特徴としている。
【００１０】また、前記チャイルドシートベルト装置
は、乗員の胸部及び腹部を覆うガードパットに、シート
バック内に固定されたエマージェンシー・ロッキング・
リトラクタ（ＥＬＲ）を備えているショルダーベルト
と、先端部に前記チャイルドシートクッション部のロッ
ク部材と締結されるタングプレートを取付けたタングベ
ルトとが連結されていることを特徴とし、さらには、前
記チャイルドシートクッション部の両側部にロック部材
を設け、エマージェンシー・ロッキング・リトラクタ
（ＥＬＲ）の機能に加えてオートマチック・ロッキング
・リトラクタ（ＡＬＲ）の機能を有する左右一対のリト
ラクタを前記ガードパットに内蔵して、前記リトラクタ
を備えたサイドサポートベルトを前記ロック部材と締結
して乗員の足をサポートするように構成したチャイルド
シートベルト装置を備えたことを特徴としている。
は、乗員の胸部及び腹部を覆うガードパットに、シート
バック内に固定されたエマージェンシー・ロッキング・
リトラクタ（ＥＬＲ）を備えているショルダーベルト
と、先端部に前記チャイルドシートクッション部のロッ
ク部材と締結されるタングプレートを取付けたタングベ
ルトとが連結されていることを特徴とし、さらには、前
記チャイルドシートクッション部の両側部にロック部材
を設け、エマージェンシー・ロッキング・リトラクタ
（ＥＬＲ）の機能に加えてオートマチック・ロッキング
・リトラクタ（ＡＬＲ）の機能を有する左右一対のリト
ラクタを前記ガードパットに内蔵して、前記リトラクタ
を備えたサイドサポートベルトを前記ロック部材と締結
して乗員の足をサポートするように構成したチャイルド
シートベルト装置を備えたことを特徴としている。
【００１１】
【作用】前述した本発明の手段によれば、通常のシート
のヘッドレスト部を利用したチャイルドシートクッショ
ン部と、シートバックをそのまま利用したチャイルドシ
ートバック部とでチャイルドシートの着座部構造が形成
され、さらに、シートバックに格納したチャイルド用シ
ートベルトとチャイルドシートクッション部に設けたロ
ック部材とによって構成される専用のチャイルドシート
ベルト装置を備えているため、大人用のシートとの共用
が可能でかつ安全性の高いチャイルドシートが得られ
る。
のヘッドレスト部を利用したチャイルドシートクッショ
ン部と、シートバックをそのまま利用したチャイルドシ
ートバック部とでチャイルドシートの着座部構造が形成
され、さらに、シートバックに格納したチャイルド用シ
ートベルトとチャイルドシートクッション部に設けたロ
ック部材とによって構成される専用のチャイルドシート
ベルト装置を備えているため、大人用のシートとの共用
が可能でかつ安全性の高いチャイルドシートが得られ
る。
【００１２】特に、ヘッドレスト部がシートバック内蔵
のガイド部材に沿ってヘッドレスト位置からチャイルド
シートクッション位置まで移動し、所望の位置にロック
機構で固定可能な構造としたので、シートの切換え操作
が容易でかつヘッドレスト部の確実な固定を可能にす
る。また、ロック機構の操作はヘッドレスト部外側にあ
る操作部で容易に実施でき、係止ピンと係止孔との係合
によってヘッドレスト部は確実に固定される。
のガイド部材に沿ってヘッドレスト位置からチャイルド
シートクッション位置まで移動し、所望の位置にロック
機構で固定可能な構造としたので、シートの切換え操作
が容易でかつヘッドレスト部の確実な固定を可能にす
る。また、ロック機構の操作はヘッドレスト部外側にあ
る操作部で容易に実施でき、係止ピンと係止孔との係合
によってヘッドレスト部は確実に固定される。
【００１３】チャイルドシートベルト装置は、シートバ
ックから引き出したガードパットのタングプレートをチ
ャイルドシートクッション部に設けたロック部材（すな
わちバックル）と締結して乗員に装着される。そして、
衝突時には、ショルダーベルトのエマージェンシー・ロ
ッキング・リトラクタが作動して乗員を拘束するので、
ガードパット及びショルダーベルトによる確実な乗員拘
束と、ガードパットによる優れた衝撃吸収作用が得られ
る。
ックから引き出したガードパットのタングプレートをチ
ャイルドシートクッション部に設けたロック部材（すな
わちバックル）と締結して乗員に装着される。そして、
衝突時には、ショルダーベルトのエマージェンシー・ロ
ッキング・リトラクタが作動して乗員を拘束するので、
ガードパット及びショルダーベルトによる確実な乗員拘
束と、ガードパットによる優れた衝撃吸収作用が得られ
る。
【００１４】なお、エマージェンシー・ロッキング・リ
トラクタ及びオートマチック・ロッキング・リトラクタ
の機能を有するリトラクタを備えたサイドサポートベル
トを設けることにより、緊急時にかかわらず常にサイド
サポートベルトは所望の位置でロックされており、従っ
て確実に足をサポートすることができる。
トラクタ及びオートマチック・ロッキング・リトラクタ
の機能を有するリトラクタを備えたサイドサポートベル
トを設けることにより、緊急時にかかわらず常にサイド
サポートベルトは所望の位置でロックされており、従っ
て確実に足をサポートすることができる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明によるチャイルドシート構造の
一実施例を図１ないし図１２に基づいて説明する。
一実施例を図１ないし図１２に基づいて説明する。
【００１６】図１において、チャイルドシート１１は、
通常のシートクッション２の上にヘッドレスト部２０を
移動させて座面を形成したチャイルドシートクッション
部１２と、通常のシートバック３を利用したチャイルド
シートバック部１３とより成り、同チャイルドシート１
１に着座した乗員を拘束するためのチャイルドシートベ
ルト装置３０を備えている。
通常のシートクッション２の上にヘッドレスト部２０を
移動させて座面を形成したチャイルドシートクッション
部１２と、通常のシートバック３を利用したチャイルド
シートバック部１３とより成り、同チャイルドシート１
１に着座した乗員を拘束するためのチャイルドシートベ
ルト装置３０を備えている。
【００１７】ヘッドレスト部２０は、図２に示す如く、
シートバック３の上端にある想像線で示した通常のヘッ
ドレスト位置と、シートクッション２の上に載置固定さ
れる実線で示したチャイルドシートクッション位置との
間を、シートバック３に内蔵した一対のガイドレール２
１（図３参照）に沿って移動可能に構成されている。こ
のヘッドレスト部２０は、図３及び図５に示す如く、フ
レーム部材２２及び図示省略のパッド部材を表皮で被覆
したもので、フレーム部材２２と一体に結合された一対
のステー２３をヘッドレスト部２０から突出させ、その
先端部にはローラ２４を回動可能に取付けてある。そし
て、ローラ２４をガイドレール２１内に配置し、図４に
示す如く、シートバック３に左右一対のステー溝３ａを
上下方向に設けてステー２３を貫通させることにより、
ヘッドレスト部２０が上述したヘッドレスト位置／チャ
イルドシートクッション位置間をスムーズに移動できる
ようになっている。
シートバック３の上端にある想像線で示した通常のヘッ
ドレスト位置と、シートクッション２の上に載置固定さ
れる実線で示したチャイルドシートクッション位置との
間を、シートバック３に内蔵した一対のガイドレール２
１（図３参照）に沿って移動可能に構成されている。こ
のヘッドレスト部２０は、図３及び図５に示す如く、フ
レーム部材２２及び図示省略のパッド部材を表皮で被覆
したもので、フレーム部材２２と一体に結合された一対
のステー２３をヘッドレスト部２０から突出させ、その
先端部にはローラ２４を回動可能に取付けてある。そし
て、ローラ２４をガイドレール２１内に配置し、図４に
示す如く、シートバック３に左右一対のステー溝３ａを
上下方向に設けてステー２３を貫通させることにより、
ヘッドレスト部２０が上述したヘッドレスト位置／チャ
イルドシートクッション位置間をスムーズに移動できる
ようになっている。
【００１８】また、上述したヘッドレスト部２０は、自
らをヘッドレスト位置又はチャイルドシートクッション
位置に固定するロック機構を備えている。このロック機
構としては、たとえば図５及び図６に示す如く、ヘッド
レスト部２０の外部側面に露出した操作ノブ２５と、ガ
イドレール２１に穿設された係止孔２６と、該係止孔２
６との係合でヘッドレスト部２０を固定する係止ピン２
７と、ステー２３の中空部を通って操作ノブ２５と係止
ピン２７とを連結するワイヤ２８と、係止ピン２７を係
止孔２６との係合方向へ付勢するばね２９とを具備した
構成がある。なお、図中の２３ａはばね２９のストッパ
である。
らをヘッドレスト位置又はチャイルドシートクッション
位置に固定するロック機構を備えている。このロック機
構としては、たとえば図５及び図６に示す如く、ヘッド
レスト部２０の外部側面に露出した操作ノブ２５と、ガ
イドレール２１に穿設された係止孔２６と、該係止孔２
６との係合でヘッドレスト部２０を固定する係止ピン２
７と、ステー２３の中空部を通って操作ノブ２５と係止
ピン２７とを連結するワイヤ２８と、係止ピン２７を係
止孔２６との係合方向へ付勢するばね２９とを具備した
構成がある。なお、図中の２３ａはばね２９のストッパ
である。
【００１９】このようなロック機構を設けると、通常は
ばね２９の付勢を受ける係止ピン２７の先端部が係止孔
２６を貫通しているため、ヘッドレスト部２０はその係
止孔２６と対応する位置に固定される。しかし、操作ノ
ブ２５が図５の矢印方向へ引かれると、ワイヤ２８で連
結された係止ピン２７もばね２９の付勢に抗して係止孔
２６から引き抜かれるため、ヘッドレスト部２０はロッ
ク機構が解除され、ガイドレール２１に沿った自由な移
動が可能になる。なお、係止孔２６は、ヘッドレスト部
２０のヘッドレスト位置及びチャイルドシート位置に対
応させて各々１箇所ガイドレール２１に穿設すればよい
が、必要に応じて複数穿設してもよく、この結果体格や
好みに応じた位置設定が可能となる。なおまた、操作ノ
ブ２５がヘッドレスト部２０の表面から突出しないよう
にするため、ノブ設置用の凹所をヘッドレスト部２０に
形成してもよい。
ばね２９の付勢を受ける係止ピン２７の先端部が係止孔
２６を貫通しているため、ヘッドレスト部２０はその係
止孔２６と対応する位置に固定される。しかし、操作ノ
ブ２５が図５の矢印方向へ引かれると、ワイヤ２８で連
結された係止ピン２７もばね２９の付勢に抗して係止孔
２６から引き抜かれるため、ヘッドレスト部２０はロッ
ク機構が解除され、ガイドレール２１に沿った自由な移
動が可能になる。なお、係止孔２６は、ヘッドレスト部
２０のヘッドレスト位置及びチャイルドシート位置に対
応させて各々１箇所ガイドレール２１に穿設すればよい
が、必要に応じて複数穿設してもよく、この結果体格や
好みに応じた位置設定が可能となる。なおまた、操作ノ
ブ２５がヘッドレスト部２０の表面から突出しないよう
にするため、ノブ設置用の凹所をヘッドレスト部２０に
形成してもよい。
【００２０】次に、チャイルドシートベルト装置３０
は、図７ないし図１０に示す如く、たとえばヘッドレス
ト部２０をチャイルドシートクッション位置へ移動させ
た後にシートバック３の上端面から取出しが可能になる
チャイルド用シートベルト３１と、ヘッドレスト部２０
に取出し可能に格納されたロック部材のバックル３２と
で構成され、チャイルドシートクッション部１２に着座
した乗員をチャイルド用シートベルト３１とバックル３
２との締結によってチャイルドシート１１に拘束するこ
とができる。チャイルド用シートベルト３１は、乗員の
胸部や腹部をカバーするウレタン内蔵のガードパット３
３に２本のショルダーベルト３４及び１本のタングベル
ト３５が連結されており、好適には、これら３本のベル
トに加えて乗員の大腿部を保持する２本のサイドサポー
トベルト３６をサイドサポートベルトリトラクタ３７と
共にガードパット３３に内蔵しておくとよい。ショルダ
ーベルト３４はシートバック３の内部に固定されたショ
ルダーベルトリトラクタ３８を備えており、該リトラク
タ３８には、ベルト（ウェビング）を巻き取るのと同時
に緊急時のみベルトの動きをロックするエマージェンシ
ー・ロッキング・リトラクタ（以下ＥＬＲ）が採用され
ている。これに対して、サイドサポートベルトリトラク
タ３７にはＥＬＲに加えてオートマチック・ロッキング
・リトラクタ（以下ＡＬＲ）の機能を組合せたものを使
用するのが好ましく、これによって足を確実にサポート
して足のなげだしによる怪我を防止できるようになる。
なお、ＥＬＲは緊急時にのみベルトをロックするのに対
して、ＡＬＲはベルトを少し引き込むと自動的にその位
置にベルトをロックするシステムであり、従ってベルト
とシートとのホールド性が向上する。
は、図７ないし図１０に示す如く、たとえばヘッドレス
ト部２０をチャイルドシートクッション位置へ移動させ
た後にシートバック３の上端面から取出しが可能になる
チャイルド用シートベルト３１と、ヘッドレスト部２０
に取出し可能に格納されたロック部材のバックル３２と
で構成され、チャイルドシートクッション部１２に着座
した乗員をチャイルド用シートベルト３１とバックル３
２との締結によってチャイルドシート１１に拘束するこ
とができる。チャイルド用シートベルト３１は、乗員の
胸部や腹部をカバーするウレタン内蔵のガードパット３
３に２本のショルダーベルト３４及び１本のタングベル
ト３５が連結されており、好適には、これら３本のベル
トに加えて乗員の大腿部を保持する２本のサイドサポー
トベルト３６をサイドサポートベルトリトラクタ３７と
共にガードパット３３に内蔵しておくとよい。ショルダ
ーベルト３４はシートバック３の内部に固定されたショ
ルダーベルトリトラクタ３８を備えており、該リトラク
タ３８には、ベルト（ウェビング）を巻き取るのと同時
に緊急時のみベルトの動きをロックするエマージェンシ
ー・ロッキング・リトラクタ（以下ＥＬＲ）が採用され
ている。これに対して、サイドサポートベルトリトラク
タ３７にはＥＬＲに加えてオートマチック・ロッキング
・リトラクタ（以下ＡＬＲ）の機能を組合せたものを使
用するのが好ましく、これによって足を確実にサポート
して足のなげだしによる怪我を防止できるようになる。
なお、ＥＬＲは緊急時にのみベルトをロックするのに対
して、ＡＬＲはベルトを少し引き込むと自動的にその位
置にベルトをロックするシステムであり、従ってベルト
とシートとのホールド性が向上する。
【００２１】上述したガードパット３３は通常シートバ
ック３の背側内部に設けた格納フレーム３９に収納され
ており、該格納フレーム３９及びその下端部に位置する
ショルダーベルトリトラクタ３８は、たとえば図１１及
び図１２に示す如く、シートバック３のフレームガード
４０にガイドレール２１と共に固定支持されている。こ
のフレームガード４０は、へたりのない良好なシート着
座感をもたらすようにシートバック３の骨格を形成して
いる部材である。なお、ショルダーベルトリトラクタ３
８をフレームガード４０にしっかりと固定するため、サ
ポート部材４１が使用されている。
ック３の背側内部に設けた格納フレーム３９に収納され
ており、該格納フレーム３９及びその下端部に位置する
ショルダーベルトリトラクタ３８は、たとえば図１１及
び図１２に示す如く、シートバック３のフレームガード
４０にガイドレール２１と共に固定支持されている。こ
のフレームガード４０は、へたりのない良好なシート着
座感をもたらすようにシートバック３の骨格を形成して
いる部材である。なお、ショルダーベルトリトラクタ３
８をフレームガード４０にしっかりと固定するため、サ
ポート部材４１が使用されている。
【００２２】一方、タングベルト３５及びサイドサポー
トベルト３６の先端に取付けられたタングプレート４２
と締結されるバックル３２は、図７に示す如く、ヘッド
レスト部２０の上部及び両側部に設けた保持部４３に取
出し可能に格納されている。この保持部４３は、略Ｓ字
状の長穴４４が両側壁に設けられ、該長穴４４に沿って
バックル３２側のピン４５が使用位置と格納位置との間
をスライドするように構成されている。なお、保持部４
３には、バックル３２を格納位置に確実に保持するた
め、たとえば適所に突起部４６等を設けておけばよく、
このほかにもシートクッション２やシートバック３にバ
ックル３２を格納保持する公知技術を適用できる。
トベルト３６の先端に取付けられたタングプレート４２
と締結されるバックル３２は、図７に示す如く、ヘッド
レスト部２０の上部及び両側部に設けた保持部４３に取
出し可能に格納されている。この保持部４３は、略Ｓ字
状の長穴４４が両側壁に設けられ、該長穴４４に沿って
バックル３２側のピン４５が使用位置と格納位置との間
をスライドするように構成されている。なお、保持部４
３には、バックル３２を格納位置に確実に保持するた
め、たとえば適所に突起部４６等を設けておけばよく、
このほかにもシートクッション２やシートバック３にバ
ックル３２を格納保持する公知技術を適用できる。
【００２３】以下、上述したチャイルドシート構造の作
用についてその使用方法と共に説明する。
用についてその使用方法と共に説明する。
【００２４】図４は大人の乗員が着座する通常のシート
状態を示しており、ヘッドレスト部２０はシートバック
３の上端部に位置し、ロック機構の係止孔２６と係止ピ
ン２７との係合によってヘッドレスト位置に固定されて
いる。このようなシート状態から図１に示したチャイル
ドシート１１の状態に変更するには、まず最初に操作ノ
ブ２５を引いて上述したロック機構を解除し、ヘッドレ
スト部２０をシートクッション２の座面上まで移動さ
せ、チャイルドシート位置の係止孔２６と係止ピン２７
とを係合させて固定する。この結果、ヘッドレスト部２
０はチャイルドシートクッション部１２となり、その背
面部が幼時に適したチャイルドシート１１の座面を形成
する。
状態を示しており、ヘッドレスト部２０はシートバック
３の上端部に位置し、ロック機構の係止孔２６と係止ピ
ン２７との係合によってヘッドレスト位置に固定されて
いる。このようなシート状態から図１に示したチャイル
ドシート１１の状態に変更するには、まず最初に操作ノ
ブ２５を引いて上述したロック機構を解除し、ヘッドレ
スト部２０をシートクッション２の座面上まで移動さ
せ、チャイルドシート位置の係止孔２６と係止ピン２７
とを係合させて固定する。この結果、ヘッドレスト部２
０はチャイルドシートクッション部１２となり、その背
面部が幼時に適したチャイルドシート１１の座面を形成
する。
【００２５】次に、チャイルドシートクッション部１２
に幼児を座らせた後、シートバック３の格納フレーム３
９から引き出したガードパット３３を胸部に当て、タン
グベルト３５の先端のタングプレート４２をヘッドレス
ト部２０の上部に位置する保持部４３から取出したバッ
クル３２と締結する。さらに、ガードパット３３から左
右のサイドサポートベルト３６を引き出し、同じくヘッ
ドレスト部２０の左右両側部から取出したバックル３２
に順次タングプレート４２を締結することにより、チャ
イルドシートベルト装置３０の装着が完了する。従って
チャイルドシート１１に着座した幼児は、ＥＬＲ機構を
備えた２本のショルダーベルト３４に連結されたガード
パット３３によって胸部や腹部を拘束され、さらに両肩
をショルダーベルト３４で拘束されるため、乗車時の安
全性が大きく向上する。また、ＥＬＲ機構に加えてＡＬ
Ｒ機構をも備えたサイドサポートベルト３６の作用によ
り、所望の位置でロックするサイドサポートベルト３６
が幼児の足を確実にサポートすることもできる。
に幼児を座らせた後、シートバック３の格納フレーム３
９から引き出したガードパット３３を胸部に当て、タン
グベルト３５の先端のタングプレート４２をヘッドレス
ト部２０の上部に位置する保持部４３から取出したバッ
クル３２と締結する。さらに、ガードパット３３から左
右のサイドサポートベルト３６を引き出し、同じくヘッ
ドレスト部２０の左右両側部から取出したバックル３２
に順次タングプレート４２を締結することにより、チャ
イルドシートベルト装置３０の装着が完了する。従って
チャイルドシート１１に着座した幼児は、ＥＬＲ機構を
備えた２本のショルダーベルト３４に連結されたガード
パット３３によって胸部や腹部を拘束され、さらに両肩
をショルダーベルト３４で拘束されるため、乗車時の安
全性が大きく向上する。また、ＥＬＲ機構に加えてＡＬ
Ｒ機構をも備えたサイドサポートベルト３６の作用によ
り、所望の位置でロックするサイドサポートベルト３６
が幼児の足を確実にサポートすることもできる。
【００２６】そして、衝突時にも、拘束力に優れたチャ
イルドシートベルト装置３０が筋力の弱い幼児の体をガ
ードパット３３の面で支えるので、幼い乗員の前方への
移動を抑えることができる。また、この時の衝撃力をガ
ードパット３３のウレタン部材が吸収することによっ
て、幼い乗員が受けるダメージを低減することもでき
る。
イルドシートベルト装置３０が筋力の弱い幼児の体をガ
ードパット３３の面で支えるので、幼い乗員の前方への
移動を抑えることができる。また、この時の衝撃力をガ
ードパット３３のウレタン部材が吸収することによっ
て、幼い乗員が受けるダメージを低減することもでき
る。
【００２７】なお、チャイルドシート１１の状態から通
常の大人用シートの状態に戻す時は、上述したのと逆の
順序で操作すればよい。
常の大人用シートの状態に戻す時は、上述したのと逆の
順序で操作すればよい。
【００２８】
【発明の効果】前述した本発明によれば、通常の大人用
シートとチャイルドシートとの切換え操作を容易に実施
でき、しかも、衝撃吸収性や拘束力の優れたチャイルド
シートベルト装置を備えているため、安全性が高いだけ
でなく使いがっても良いチャイルドシート構造を提供で
きる。
シートとチャイルドシートとの切換え操作を容易に実施
でき、しかも、衝撃吸収性や拘束力の優れたチャイルド
シートベルト装置を備えているため、安全性が高いだけ
でなく使いがっても良いチャイルドシート構造を提供で
きる。
【図１】本発明によるチャイルドシート構造の一実施例
を示す図で、その使用状態を示す斜視図である。
を示す図で、その使用状態を示す斜視図である。
【図２】図１のチャイルドシート構造を示す側面図であ
る。
る。
【図３】ヘッドレスト部の移動を導くガイド部材の配置
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図４】通常状態（大人用）にあるシート形状例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図５】ヘッドレスト部の移動及びロック機構の構造を
示す図である。
示す図である。
【図６】図５のＡ−Ａ断面図である。
【図７】ヘッドレスト部のロック部材（バックル）格納
構造例を示す図である。
構造例を示す図である。
【図８】シートバックに格納されたチャイルドシートベ
ルトを示す斜視図である。
ルトを示す斜視図である。
【図９】チャイルドシートベルトの構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図１０】チャイルドシートベルトの側面図である。
【図１１】シートバックのフレームガード構成例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図１２】図１１の側面図である。
【図１３】幼児を大人のひざもとに座らせた状態を示す
図である。
図である。
【図１４】従来の市販のチャイルドシートを使用した状
態を示す図である。
態を示す図である。
２ シートクッション ３ シートバック ３ａ ステー溝 １１ チャイルドシート １２ チャイルドシートクッション部 １３ チャイルドシートバック部 ２０ ヘッドレスト部 ２１ ガイドレール ２３ ステー ２４ ローラ ２５ 操作ノブ ２６ 係止孔 ２７ 係止ピン ２８ ワイヤ ２９ ばね ３０ チャイルドシートベルト装置 ３１ チャイルド用シートベルト ３２ バックル（ロック部材） ３３ ガードパット ３４ ショルダーベルト ３５ タングベルト ３６ サイドサポートベルト ３７ サイドサポートベルトリトラクタ（ＥＬＲ＋Ａ
ＬＲ） ３８ ショルダーベルトリトラクタ（ＥＬＲ） ３９ 格納フレーム ４０ フレームガード ４２ タングベルト ４３ 保持部 ４４ 長穴 ４５ ピン ４６ 突起部
ＬＲ） ３８ ショルダーベルトリトラクタ（ＥＬＲ） ３９ 格納フレーム ４０ フレームガード ４２ タングベルト ４３ 保持部 ４４ 長穴 ４５ ピン ４６ 突起部
Claims (5)
- 【請求項１】シートクッション上に移動させたヘッドレ
スト部で座面を形成するチャイルドシートクッション部
と、該チャイルドシートクッション部の座面より上のシ
ートバックを利用するチャイルドシートバック部とより
成り、前記シートバック内に取出し可能に格納されたチ
ャイルド用シートベルトを前記チャイルドシートクッシ
ョン部に設けたロック部材と締結して着座した乗員を拘
束するチャイルドシートベルト装置を備えたことを特徴
とするチャイルドシート構造。 - 【請求項２】前記ヘッドレスト部は、シートバックに内
蔵したガイド部材に沿ってシートバック上端のヘッドレ
スト位置とシートクッション上のチャイルドシートクッ
ション位置との間を移動し、所望の位置にロック機構で
固定可能に構成したことを特徴とする請求項１記載のチ
ャイルドシート構造。 - 【請求項３】前記ロック機構は、ガイド部材に穿設され
た係止孔と、ヘッドレスト部外側の操作部とワイヤで連
結された係止ピンとを係合させて前記ヘッドレスト部を
固定するように構成したことを特徴とする請求項２記載
のチャイルドシート構造。 - 【請求項４】前記チャイルドシートベルト装置は、乗員
の胸部及び腹部を覆うガードパットに、シートバック内
に固定されたエマージェンシー・ロッキング・リトラク
タ（ＥＬＲ）を備えているショルダーベルトと、先端部
に前記チャイルドシートクッション部のロック部材と締
結されるタングプレートを取付けたタングベルトとが連
結されていることを特徴とする請求項１記載のチャイル
ドシート構造。 - 【請求項５】前記チャイルドシートクッション部の両側
部にロック部材を設け、エマージェンシー・ロッキング
・リトラクタ（ＥＬＲ）の機能に加えてオートマチック
・ロッキング・リトラクタ（ＡＬＲ）の機能を有する左
右一対のリトラクタを前記ガードパットに内蔵して、前
記リトラクタを備えたサイドサポートベルトを前記ロッ
ク部材と締結して乗員の足をサポートするように構成し
たチャイルドシートベルト装置を備えたことを特徴とす
る請求項４記載のチャイルドシート構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20182195A JPH0930301A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | チャイルドシート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20182195A JPH0930301A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | チャイルドシート構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0930301A true JPH0930301A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16447465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20182195A Withdrawn JPH0930301A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | チャイルドシート構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0930301A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001023208A1 (fr) * | 1999-09-27 | 2001-04-05 | Kabushiki Kaisha Taku Furniture | Siege de voiture |
| CH694800A5 (fr) * | 2000-12-13 | 2005-07-29 | Bolliger & Mabillard | Dispositif de retenue de passagers, siège comportant un tel dispositif et installation pour parc d'attraction comportant au moins un tel siège. |
| CN107878269A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-04-06 | 长春富维安道拓汽车饰件系统有限公司 | 具有儿童座椅功能的汽车后排座椅 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP20182195A patent/JPH0930301A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001023208A1 (fr) * | 1999-09-27 | 2001-04-05 | Kabushiki Kaisha Taku Furniture | Siege de voiture |
| US6626492B1 (en) | 1999-09-27 | 2003-09-30 | Kabushiki Kaisha Taku Furniture | Car seat |
| CH694800A5 (fr) * | 2000-12-13 | 2005-07-29 | Bolliger & Mabillard | Dispositif de retenue de passagers, siège comportant un tel dispositif et installation pour parc d'attraction comportant au moins un tel siège. |
| CN107878269A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-04-06 | 长春富维安道拓汽车饰件系统有限公司 | 具有儿童座椅功能的汽车后排座椅 |
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