JPH02123135A - ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法 - Google Patents

ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法

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JPH02123135A
JPH02123135A JP27472888A JP27472888A JPH02123135A JP H02123135 A JPH02123135 A JP H02123135A JP 27472888 A JP27472888 A JP 27472888A JP 27472888 A JP27472888 A JP 27472888A JP H02123135 A JPH02123135 A JP H02123135A
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裕一 舟橋
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純一郎 渡辺
Makoto Matsumoto
誠 松本
Akitsugu Kurita
栗田 明嗣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、シロキサン側鎖に反応性不飽和基とUV吸収
性基の双方を合わせもつ新規なポリオルガノシロキサン
とその製造方法に関する。
[発明の技術的背景とその課題] 最近、高機能性高分子材料の開発の一方向として、有機
ポリマーをシリコーンで変性し、シリコーンのもつ耐熱
性、耐寒性、耐候性、難燃性などの優れた特性を付与し
ようという試みがなされている。
しかしながら、シリコーンはシロキサン骨格から成る特
異的なポリマーであり、他の一般的なポリマーであるカ
ーボン骨格から成るポリマーとは相溶性が悪い。そのた
め、単純なブレンドでは得られたブレンド物にシリコー
ンの特性付与の効果があまり出現しない。そこで、グラ
フト化などにより、シロキサン骨格とカーボン骨格とを
化学的に結合させることが必要になる。
このような手法として、たとえば、特開昭50−109
282号公報には、ビニル基またはアリル基含有ポリオ
ルガノシロキサンの存在下にビニルモノマーを重合させ
ることにより、グラフト共重合体を形成させ、得られる
樹脂の衝撃強度を改善することが記載されている。
さらに、特開昭60−252G13号公報、特開昭61
106614号公報および特開昭[il−136510
号公報には、アクリル基またはメタクリル基を含有する
ポリオルガノシロキサンのエマルジョン中で、ビニルモ
ノマーを重合させることにより、高いグラフト効得るこ
とが記載されている。
しかし、こうして得られたグラフト共重合体は、シリコ
ーンの持つ高い光透過性および気体(酸素)透過性のた
め、グラフトしたビニルポリマーが深部まで光酸化劣化
を受けやすく、耐候性に劣るという問題があった。
このような問題を改善するためには、紫外線(U V)
吸収剤を添加して、シリコーンにUV吸収層としての役
割を持たせれば良い。
しかし、単にUV吸収剤を添加しただけでは、シロキサ
ンとビニルポリマーに対するUV吸収剤の相溶性に差が
あるため、相溶性が高いとニルポリマー側にかたよって
しまい、シリコーンのUV吸収層としての充分な効果が
現れない。
そこで、UV吸収剤をシロキサンに化学的に結合させる
ことが必要になる。
この手法として、たとえば、特開昭Bl−111360
号公報には、水性媒体中で乳化剤とUV吸収剤の存在下
に低分子量ポリジオルガノシロキサンを乳化重合するこ
とで、ポリシロキサンにUV吸収性基が直接結合したシ
リコーンエマルジョンを得ることか記載されている。し
かし、このシリコーンエマルジョン中のポリシロキサン
は反応性基を存していないため、他の白゛機ポリマーと
のブレンド時における相溶性は改善されておらす、良好
なポリマーブレンド物が得られないという欠点をHして
いた。
し発明の目的] 本発明は、このような従来の事情に対処してなされたも
ので、他の何機ポリマーとのブレンドが容易で、光酸化
劣化による黄変を生じない、新規なポリオルガノシロキ
サンおよびその製造方法を提1共することを目的とする
[発明の構成] 本発明のポリオルガノシロキサンは、 ![均組成式: R’  SIO4−a/2・・・・・
・(1)(式中、R1は置換または非置換の1価の有機
基を、aは1.80〜2.02の数を示す。)で表され
るとともに、上記(1)式中のR1のうち0.02%〜
1゜%が反応性不飽和基を含む基および0.02%〜1
0%がUV吸収性基を含む基であり、かつ、ケイ素原子
数が100〜10,000の範囲であることを特徴とし
でいる。
また、本発明のポリオルガ、ノシロキサンの製造方法は
、 (A)一般式: R’  Sto 4−n/2・・・・
・−1)(式中、R1は置換または非置換の1価の炭化
水素基を、nは0〜3の整数を示す。)で表される構造
単位を有するオルガノシロキサンと、(B)反応性不飽
和基を含む基およびアルコキシ基を合わせ持つ有機ケイ
素化合物と、 (C)UV吸収性基を含む基およびアルコキシ基を合わ
せ持つ何機ケイ素化合物とを、 乳化剤の存在下に重縮合させることを特徴としている。
本発明のポリオルガノシロキサンは、反応性不飽和基を
含む基とUV吸収性基を含む基とを、ケイ素原子に結合
した有機基の総量に対して、それぞれ0.02%〜10
%の範囲で合わせ持つものである。
この反応性不飽和基を含む基としては、ビニル基、アリ
ル基、ホモアリル基、γ−アクリロキシプロピル基、γ
−メタクリロキシプロピル基、N−メチル−N−メタク
リロイル−γ −アミノプロピル基、N、N−ビス(メ
タクリロイル)−γ −アミノプロピル基、ビニルフェ
ニル基、■−メチルー1(ビニルフェニル)メチル基、
ビニルフェニルエチル基、ビニルフェニルメチル基など
が挙げられ、好ましくは、γ−アクリロキシプロピル、
γ−メタクリロキシプロピル基、ビニルフェニル基、ビ
ニルフェニルエチル基、ビニルフェニルメチル基であり
、さらに好ましくは、γ−メタクリロキシプロピル基お
よびビニルフェニル基である。
反応性不飽和基を含む基の含有量が、ケイ素原子に結合
した有機基の総量に対して0.02%未満では、他材料
とのグラフト重合において高いグラフi・率が得られず
、一方、10%を超えると、他の有機ポリマーとブレン
ドして複合材料として用いた場合に耐熱性が低下する。
また、上記UV吸収性基を含む基は、 N Yは)1または011を、2はH、O1+または01?
2を、nは1〜5の整数を示し、上記R2は炭素数1〜
18個のアルキル基である。ただし上記YがHのときは
少なくとも1個の2が011である。)で表されるもの
が例示され、さらに具体的には、 で表わされる基が好ましい。
このようなUV吸収性基を含む基の含有量が、ケイ素原
子に結合した有機基の総】に対して0.02%未満では
、耐紫外線性における効果が充分でない。一方、10%
を超えると、他の有機ポリマーとブレンドして複合材料
として用いた場合に耐熱性が低下する。
さらに、本発明のポリオルガノシロキサンは、ケイ素原
子数が100〜10.000の範囲である。
ケイ素原子数が100未満ではシリコーンの有する特性
の付与が不充分であり、t o 、 o o o a、
上では合成か困難でかつ他の有機ポリマーとのブレンド
性に劣るため、好ましくない。
本発明のポリオルガノシロキサンは、上述した(A)成
分のオルガノシロキサンと、(B)成分の有機ケイ素化
合物と、(C)成分の何機ケイ素化合物とを、水性媒体
中、有効量の乳化剤または乳化剤混合物の存在下に重縮
合させることによって得られる。
本発明に使用される(A)成分のオルガノシロキサンは
、上記(III)式で表される構造単位を有するもので
あり、この構造は直鎖状、分岐状または環状など特に限
定はないが、環状構造を有するポリジオルガノシロキサ
ンが好ましい。
(A)成分のオルガノシロキサンのaする置換または非
置換の 1価の炭化水素基としては、たとえばメチル基
、エチル基、プロピル基、ビニル基、フェニル基、およ
びそれらをハロゲン原子またはシアノ基で置換した置換
炭化水素基などを挙げることができる。
このような(A)成分のオルガノシロキサンとしては、
ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチル
トリフェニルシクロトリシロキサンなどの環状化合物が
例示されるが、このほか直鎖状あるいは分岐状のオルガ
ノシロキサンを用いてもよい。
なお、(A)成分のオルガノシロキサンは、あらかじめ
重縮合された、たとえばポリスチレン換算の重量平均分
子量が500〜to、ooo程度のポリオルガノシロキ
サンであってもよい。
また、このような場合、ポリオルガノシロキサンの分子
鎖末端は、たとえば水酸基、アルコキシ基、トリメチル
シリル基、ジメチルビニルシリル基、メチルフェニルビ
ニルシリル基、メチルジフェニルシリル基などで封鎖さ
れているものでもよい。
本発明に使用される(B)成分の有機ケイ素化合物は、
上述したような反応性不飽和基を含む基を有する化合物
である。
このような反応性不飽和基を有するa機ケイ素化合物と
しては、たとえば、ビニルメチルジェトキシシラン、ア
リルエチルジイソプロポキシシラン、3−ブテニルフエ
ニルジメトキシシラン、γ−アクリDキシプロピルメチ
ルジェトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−メチル−N−メタクリロイル
−γ −アミノプロピルメチルジェトキシシラン、N、
N−ビス(メタクリロイル)−γ −アミノプロピロメ
チルジイソプロポキシシラン、p−ビニルフェニルメチ
ルジメトキシンラン、■−メチルー1−(0−ビニルフ
ェニル)メチルエチルジメトキシシラン、2−(p−ビ
ニルフェニル)エチルメチルジメトキシシラン、■=(
p−ビニルフェニル)メチルメチルジメトキシシランな
どが例示され、これらを単独で用いるが、あるいは2種
以上の混合物として用いることも可能である。
なお、(B)成分の有機ケイ素化合物として好ましいの
は、γ−アクリロキシプロピルメチルジエト午ジシラン
、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン
、p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、2−(
p−ビニルフェニル)エチルメチルジメトキシシラン、
1−(p−ビニルフェニル)メチルメチルジメトキシシ
ランであり、さらに好ましいのは、γ−メタクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシランおよびp−ビニルフェ
ニルメチルジメトキシシランである。
本発明で使用される(C)成分の有機ケイ素化合物は、
上記(n)式で表されるUV吸収性基を含む基を有して
いる。
このようf、i U V吸収性基を含むを機ケイ素化合
物としては、たとえば、 (上記1ンはドデシル基である。) などが挙げられ、(C)成分の有機ケイ素化合物として
好ましいものは、 である。
そして、上述したような(B)成分の有機ケイ素化合物
および(C)成分のu機ケイ素化合物は、本発明のポリ
オルガノシロキサンのケイ素原子に結合した有機基の総
量に対して、反応性不飽和基を含む基とU V吸収性基
を含む基の自重回か、それぞれ0.02%〜10%とな
るように配合される。
この配合は、たとえば(A)成分のオルガノシロキサン
を80〜99.8重量%、(B)成分の有機ケイ素化合
物を10〜0.1重量%、(C)成分のシラン化合物を
lO〜0.1重量96[ただし、(A)+(B) + 
(C) −100重口%とする。コのような比率で行わ
れる。
本発明のポリオルガノシロキサンは、上述した(A)成
分のオルガノシロキサンと、(B)成分の有機ケイ素化
合物および(C)成分の釘機ケイ素化合物とを、たとえ
ば有機スルホン酸などの乳化剤の存在下にホモジナイザ
ーなどを用いてせん断混合し、縮合させることによって
製造することができる。この乳化剤としては、脂肪族置
換基が炭素原子6〜18の長さの炭素連鎖を有する脂肪
族置換ベンゼンスルホン酸、脂肪族置換ナフタレンスル
ホン酸、脂肪族スルホン酸、シリルアルキルスルホン酸
、脂肪族置換ジフェニルエーテルスルホン酸などが挙げ
られ、なかでも脂肪族置換ベンゼンスルホン酸がより好
ましい。
この乳化剤の使用量は、(A)成分、(B)成分および
(C)成分の合計=ioo重ユ部に対して、通常、 0
.1〜5重量部、好まし7くは 0.3〜3重量部程度
である。また必要に応して、ノニオン性またはアニオン
性の乳化剤を併用してもよい。
なお、この際の水の使用量は、(A)成分、(B)成分
および(C)成分の合計量100重量部に対して、通常
、100〜500重量部、好ましくは200〜400重
量部である。
また、縮合温度は、通常、5℃〜100℃である。
なお、本発明のポリオルガノシロキサンを製造するに際
し、得られるポリマーの強度を向上させるために、第4
成分として架橋剤を添加することもできる。この架橋剤
としては、たとえばメチルトリメトギシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシランなど
の3官能性架橋剤、テトラエトキシシランなどの4官能
性架橋剤を挙げることができる。この架橋剤の添加量は
、(A)成分のオルガノシロキサン、(B)成分の有機
ケイ素化合物および(C)成分の打機ケ・イ素化合物の
合計量に対して、通常、10重量%以下、好ましくは5
重量26以下程度である。
こうして得られるポリオルガノシロキサンのエマルジョ
ンは、乳化剤として用いた有機スルホン酸により酸性と
なっているため、用途に応じてアルカリで中和する必要
がある。
このアルカリ性物質としてはたとえば水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素−を−ト
リウム、トリエタノールアミン、トリエチルアミンなど
が用いられる。
[発明の効果] 本発明のポリオルガノシロキサンは、他の有機ポリマー
とのブレンドに際して化学的な結合点となる反応性不飽
和基と、光酸化劣化による黄変を防ぐためのUV吸収性
基が、シロキサン側鎖に直接結合したものである。した
がって、このポリオルガノシロキサンと他のa機モノマ
ーとをグラフト重合させる場合、高いグラフト率で共重
合体が得られ、しかも従来のようなシリコーンの光およ
び気体の透過性による得られたポリマーの黄変を防ぐこ
とができる。
このように、本発明のポリオルガノシロキサンは、光酸
化劣化が生じないため、シリコーンの持つ耐熱性、耐寒
性、難燃性付与を目的としたシリコーン変性樹脂・ゴム
などの高機能性高分子材料のll1iJ候性改善に特に
効果があり、そのT集的意義は極めて大きいものである
[実施例] 以下、実施例を繋げ、本発明をさらに詳しく説明する。
なお、実施例中の部および%は、特に断らない限り重量
部および重;26である。
実施例1 p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン 1.5部
およびオクタメチルシクロテトランロキサン98.5部
を混合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸2.0部
を溶解した蒸溜水300部中に入れ、ホモミキサーを用
いて5分間撹拌し、粗乳化したのち、4−(34リエト
キシシリルプロポキシ)−2=ヒドロキシベンゾフエノ
ンの50%メタノール溶液3.0部を加え、さらに 5
分間撹拌した。次いで、加圧ホモジナイザーを用いて、
乳化、分散させた。
この混合液を、コンデンサー、窒素導入口、および撹拌
機を備えたセパラブルフラスコに移し、撹拌混合しなが
ら85℃で5時間加熱し、室温で12時間放置すること
によ−)て縮合を完結させた。そ[、−rXl、0%炭
酸ナトリウム水溶液でpH6に中和した。
この、ポリオルガノシロキサンエマルジョンは淡黄白色
であり、22%の固形分を含んでいた。なお、このエマ
ルジョンよりポリマーを塩析して分析したところ、平均
重合度はケイ素原子数で5200、ポリマーの有機基中
のp−ビニルフェニル基の割合は0.27%、またUV
吸収基の割合は、0.13%であった。
次に、上述した方法によって得られたポリオルガノシロ
キサンを用いて、ビニル系モノマーのアクリロニトリル
およびスチレンとのグラフト共重合体を合成し、得られ
たグラフト共重合体の耐紫外線効果を調べるために、U
V照射試験機(QUV)を用いて100時間のUV照射
を行った。
その結果、得られたグラフト共重合体のグラフト率は1
01%で、黄変はみられなかった。
実施例2 p−ビニルフェニルメチルジメトキシシランの代わりに
γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン 
1.5部を用い、また4−(34リエトキシシリルプロ
ポキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノンの50%メタ
ノール溶液の代わりに4−(3−メチルジェトキシシリ
ルプロポキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノンの50
%メタノール溶液3,0部を用いて、実施例1と同一条
件でポリオルガノシロキサンを製造した。
このポリオルガノシロキサンエマルジョンは淡黄白色で
あり、23%の固形分を含んでいた。なお、このエマル
ジョンよりポリマーを塩析して分析したところ、平均重
合度はケイ素原子数で3900、ポリマー有機基中のγ
−メタクリロキシプロピル基の割合は0.24%、また
UV吸収基の割合は0.15%であった。
次に、上述した方法によって得られたポリオルガノシロ
キサンを用いて、実施例1と同一条件でビニル系モノマ
ーのメチルメタクリレートとのグラフト共重合体を合成
した。
得られたグラフト共重合体のグラフト率および耐紫外線
効果を、実施例1と同一条件で調べた。
その結果、グラフト率は97%で、黄変はみられなかっ
た。
実施例3 p−ビニルフェニルメチルジメトキシシランの代わりに
メチルビニルジメトキシシラン l、0部を用い、また
ドデシルベンゼンスルホン酸の代わりにラウリル硫酸2
.0部を用いた以外は実施例1と同様にして、ポリオル
ガノシロキサンエマルジョンの製造を行なった。このエ
マルジョンは淡黄白色であり、22%の固形分を含んで
いた。なお、このエマルジョンよりポリマーを塩析して
分析したところ、平均重合度はケイ素原子数で5400
、ポリマーの有機基中のビニル基の割合は0,28%、
またUV吸収基の割合は0.14%であった。
次に、上述した方法によって得られたポリオルガノシロ
キサンを用いて、実施例1と同一条件でビニル系モノマ
ーのエチルアクリレートとのグラフト共重合体を合成し
た。
得られたグラフト共重合体のグラフト率および耐紫外線
効果を、実施例1と同一条件で調べた。
その結果、グラフト率は105%で、黄変はみられなか
った。
比較例1 p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン 1.5部
およびオクタメチルシクロテトランロキサン98.5部
を混合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸2.0部
を溶解した蒸溜水300部中に入れ、ホモミキサーを用
いて5分間撹拌し、粗乳化した。
この混合液を、コンデンサー、窒素導入口、および撹拌
機を備えたセパラブルフラスコに移し、撹拌混合しなが
ら85℃で5時間加熱し、室温で12時間放置すること
によって綜合を完結させた。そして、10%炭酸ナトリ
ウム水溶液でpH6に中和した。
このエマルジョンよりポリマーを塩析して分析したとこ
ろ、平均重合度はケイ素原子数で4900、ポリマーの
有機基中のp−ビニルフェニル基の割合は0.28%で
あった。
次に、上述した方法によって得られたポリオルガノシロ
キサンを用いて、ビニル系モノマーのアクリロニトリル
およびスチレンとのグラフト共重合体を合成した。
得られたグラフト共重合体のグラフト率および耐紫外線
効果を、実施例1と同一条件で調べた。
その結果、グラフト率は1. I 0%と良好であった
が、光酸化劣化による黄変がみられた。
比較例2 オクタメチルシクロテトラシロキサン98.5部を、ド
デシルベンゼンスルホン酸2,0部を溶解した蒸溜水3
00部中に入れ、ホモミキサーを用いて5分間撹拌し、
粗乳化したのち、4−(3−トリエトキシンリルプロボ
キシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノンの50%メタノ
ール溶液3.0部を加え、さらに5分間撹拌した。次い
で、加圧ホモジナイザーを用いて、乳化、分散させた。
この混合液を、コンデンサー、窒素導入口、および撹拌
機を備えたセパラブルフラスコに移し、撹拌混合しなが
ら85℃で5時間加熱し室温で12時間放置することに
よって縮合を完結させた。そして10%炭酸ナトリウム
水溶液でpH6に中和した。
このエマルジョンよりポリマーを塩析して分析したとこ
ろ平均重合度はケイ素原子数で5100、ポリマーの0
機基中のUV吸収性基の割合は0.15%であった。
次に、上述した方法によって得られたポリオルガノシロ
キサンを用いて、ビニル系モノマーのメチルメタクリレ
ートとのグラフト共重合体を合成した。得られたグラフ
ト共重合体のグラフト率および耐紫外線効果を、実施例
1と同一条件で調べた。この比較例では、得られたグラ
フト共重合体の黄変はみられなかったが、グラフト率は
3%と低い値であった。
以上の結果から、反応性の不飽和基と、UV吸収性基を
合わせ持った本発明のポリオルガノシロキサンは、グラ
フト反応性に優れ、しかも、光酸化劣化による黄変の防
止効果を有することが明らかである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均組成式:R^1_aSiO_4_−_a_/
    _2・・・( I )(式中、R^1は置換または非置換
    の1価の有機基を、aは1.80〜2.02の数を示す
    。)で表されるとともに、前記( I )式中のR^1の
    うち0.02%〜10%が反応性不飽和基を含む基およ
    び0.02%〜10%がUV吸収性基を含む基であり、
    かつ、ケイ素原子数が100〜10,000の範囲であ
    ることを特徴とするポリオルガノシロキサン。
  2. (2)反応性不飽和基を含む基が、γ−アクリロキシプ
    ロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、ビニルフェ
    ニル基、ビニルフェニルエチル基およびビニルフェニル
    メチル基からなる群から選ばれた少なくとも1種の有機
    基である請求項1記載のポリオルガノシロキサン。
  3. (3)UV吸収性基を含む基が、 一般式:▲数式、化学式、表等があります▼・・・(I
    I) (式中、Xは▲数式、化学式、表等があります▼または
    ▲数式、化学式、表等があります▼を、 YはHまたはOHを、ZはH、OHまたはOR^2を、
    nは1〜5の整数を示し、前記R^2は炭素数1〜18
    個のアルキル基である。ただし、前記YがHのときは少
    なくとも1個のZがOHである。)で表される構造を有
    する請求項1記載のポリオルガノシロキサン。
  4. (4)(A)一般式:R^3_nSiO_4_−_n_
    /_2・・・(III)(式中、R^3は置換または非置
    換の1価の炭化水素基を、nは0〜3の整数を示す。)
    で表される構造単位を有するオルガノシロキサンと、 (B)反応性不飽和基を含む基およびアルコキシ基を合
    わせ持つ有機ケイ素化合物と、 (C)UV吸収性基を含む基およびアルコキシ基を合わ
    せ持つ有機ケイ素化合物とを、 乳化剤の存在下に重縮合させることを特徴とするポリオ
    ルガノシロキサンの製造方法。
  5. (5)乳化剤が、脂肪族置換基が炭素原子6〜18の長
    さの炭素連鎖を有する脂肪族置換ベンゼンスルホン酸、
    脂肪族置換ナフタレンスルホン酸、脂肪族スルホン酸、
    シリルアルキルスルホン酸および脂肪族置換ジフェニル
    エーテルスルホン酸からなる群から選ばれた少なくとも
    1種である請求項4記載のポリオルガノシロキサンの製
    造方法。
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