JPH0212272Y2 - - Google Patents

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JPH0212272Y2
JPH0212272Y2 JP15196284U JP15196284U JPH0212272Y2 JP H0212272 Y2 JPH0212272 Y2 JP H0212272Y2 JP 15196284 U JP15196284 U JP 15196284U JP 15196284 U JP15196284 U JP 15196284U JP H0212272 Y2 JPH0212272 Y2 JP H0212272Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、2つの気筒間の位相をクランク角で
360度にした4サイクル2気筒機関に、排気ター
ボ過給機を装着した場合における吸気圧の制御装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
排気ターボ過給機は、機関からの排気ガスが持
つエネルギを機関の出力向上に利用できる特長を
有するが、この排気ターボ過給機付きの内燃機関
における過給時の吸気圧には、ノツキング発生等
の関係から一定の限界値が存在する。
そこで、先行技術としての特開昭52−59211号
公報は、排気ターボ過給機付き内燃機関における
排気系に排気ガスが排気タービンを迂回するよう
にした迂回通路を設け、該迂回通路中に、排気タ
ーボ過給機における排気タービンからスロツトル
弁に至る吸気通路の途中に設けた接続部に吸気圧
伝達通路を介して関連する圧力作動式ウエストゲ
ート弁を設け、前記接続部における吸気圧が所定
過給圧より高くなるとウエストゲート弁の開き作
動にて排気ガスを迂回通路から放出することによ
り、排気ターボ過給機の駆動力を低下させ、吸気
圧がそれ以上に高くならないように制御すること
を提案している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、機関の吸気系には、吸気弁の開閉作動
によつて発生する脈動が存在する一方、排気系に
は、排気弁の開閉作動によつて発生する脈動が存
在するから、前記のように排気タービンに対する
迂回通路中のウエストゲート弁を、機関に対する
吸気圧によつて開閉作動する場合、ウエストゲー
ト弁の作動は、吸気脈動と排気脈動との両方の影
響を受けることになる。
この場合、3気筒以上の多気筒内燃機関におい
ては、クランク軸の一回転中に2以上の気筒にお
ける吸気弁及び排気弁が異なる位相で開閉作動す
ることにより、吸気弁の開閉に伴つて発生する脈
動、及び、排気弁の開閉に伴つて発生する脈動
は、その振幅及び周期が比較的小さいので、吸気
脈動及び排気脈動がウエストゲート弁に及ぼす影
響は少ない。
しかし、2つの気筒間の位相をクランク角で
360度にした4サイクル2気筒機関においては、
クランク軸の一回転中に吸気弁及び排気弁が一回
しか開閉作動しないので、吸気弁の開閉に伴つて
発生する脈動、及び、排気弁の開閉に伴つて発生
する脈動は、その振幅及び周期が共に大きくな
る。
そしてこのような4サイクル2気筒機関におい
て、当該機関の吸気弁から前記接続部までの吸気
経路の長さに接続部とウエスゲート弁における圧
力室とを連通する前記吸気圧伝達通路の長さを加
えた等価長さが長くなると、前記吸気脈動の圧力
室への作動時期のずれが大きくなり、これによる
圧力上昇と、排気系のウエストゲート弁に作動す
る排気脈動による圧力上昇とが合致したとき、こ
の両者の合成力がウエストゲート弁に作用し、ウ
エストゲート弁は、吸気圧が所定の過給圧に達す
るよりも可成り前においてこの大きい合成力にて
大きく且つ長い時間にわたつて開くことになつ
て、吸気圧が所定の過給圧に達し得ず、排気ター
ボ過給による効果が低下する現象が発生するので
あり、また、ウエストゲート弁が、吸気系の脈動
のために特定の回転域において共振して激しく開
閉作動を繰り返すことにより、ウエストゲート弁
の耐久性が低下するのであつた。
本考案は、このように2つの気筒間の位相をク
ランク角で360度にした4サイクル2気筒機関に
排気ターボ過給機を適用し、且つ、その吸気圧
を、当該吸気圧に関連して作動するウエストゲー
ト弁によつて所定の過給圧に制御する場合におけ
る前記の問題を解消するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、2つの気筒
間の位相をクランク角で360度とした4サイクル
2気筒機関に、排気ターボ過給機を装着し、該排
気ターボ過給機における排気タービンに対する迂
回通路を設け、該迂回通路中に、排気ターボ過給
機におけるブロワー圧縮機からスロツトル弁に至
る吸気通路の途中に設けた接続部に吸気圧伝達通
路を介して関連し当該接続部における吸気圧が高
くなると開き作動するようにした圧力作動式ウエ
ストゲート弁を設けて成る排気ターボ過給機付き
内燃機関において、前記機関の吸気弁から吸気ポ
ート及び吸気マニホールドを経て前記接続部に至
る吸気経路の長さに接続部とウエスゲート弁にお
ける圧力室とを連通する前記吸気圧伝達通路の長
さを加えた等価長さlinと、前記機関の排気弁か
ら排気ポート及び排気マニホールド並びに迂回通
路の一部を経て前記ウエストゲート弁における着
座部に至るまでの排気経路の等価長さlEXとを、 lin/Vin<60.Av/N.360+lEX/VEX の関係に設定する構成にしたものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、図において符号1は、2つの気筒2,3にお
ける位相をクランク角で360度ずらせて成る4サ
イクル2気筒機関を示し、該機関1の一側面に
は、スロツトル弁4a付きの気化器4を有する吸
気マニホールド5が、両気筒2,3における吸気
弁2a,3a付き吸気ポート2b,3bに連通す
るように取付けられ、また、他側面には、排気マ
ニホールド6が、両気筒2,3における排気弁2
c,3c付き排気ポート2d,3dに連通するよ
うに取付けられ、更に、この排気マニホールド6
には、ブロワー圧縮機7と排気タービン8とを直
結して成る排気ターボ過給機9が、その排気ター
ビン8の入口側を接続するように取付いている。
前記排気ターボ過給機9における排気タービン
8の出口側には、排気ガスを大気に放出するため
の排気管10が接続され、また、排気ターボ過給
機9におけるブロワー圧縮機7の吸入側には、エ
アクリーナ11が接続され、ブロワー圧縮機7の
吐出側は、サージタンク12付きの吸気通路13
を介して前記気化器4に接続されている。
符号14は、前記排気タービン8の入口側と出
口側とを、排気タービン8を迂回するように接続
した迂回通路で、該迂回通路14中には、ダイヤ
フラム機構15におけるばね16にて常閉に保持
されたウエストゲート弁17を設け、該ウエスト
ゲート弁17を、そのダイヤフラム機構15にお
ける圧力室18に、前記吸気通路13の途中に設
けた接続部19aの箇所における吸気圧を吸気圧
伝達通路19を介して導入することにより、前記
吸気圧が所定の過給圧以上になると、ウエストゲ
ート弁17をばね16に抗して開くように構成す
る。
そして、前記機関1における吸気弁2a,3a
から吸気ポート2b,3bを経て前記接続部19
aに至る吸気経路の長さに、接続部19aとウエ
スゲート弁17における圧力室18とを連通する
前記吸気圧伝達通路19の長さを加えた等価長さ
lin(メートル)と、前記機関1における排気弁2
c,3cから排気ポート2d,3d及び排気マニ
ホールド6並びに迂回通路14の一部を経てウエ
ストゲート弁17における着座部14aに至るま
での等価長さlEX(メートル)とを、 lin/Vin<60.Av/N.360+lEX/VEX の関係となるように設定する。
なお、この式において、Nは機関1における毎
分当たりの回転数、Avは吸気弁2a,3aの閉
から排気弁2c,3c開までのクランク角度、
Vinは吸気通路13内及び吸気マニホールド5内
並びに吸気圧伝達通路19内を伝わる圧力波速度
(音速)(m/sec)、VEXは排気マニホールド6内
及び迂回通路14内を伝わる圧力波速度(音速)
(m/sec)である。
ここで、ウエストゲート系に作用する力を考え
るに、圧力室18には吸気圧が作用し、吸気弁2
a,3aの閉からそれによる圧力上昇が、吸気ポ
ート2b,3b及び吸気マニホールド5並びに吸
気通路13の一部を経て圧力室18に到達するま
での時間をtin(sec)とすると、 tin=lin/Vin … の関係が成立する。
一方、ウエストゲート弁17の弁体側には、排
気圧が作用し、排気弁2c,3cの開からそれに
よる圧力上昇が、排気ポート2d,3d及び排気
マニホールド6並びに迂回通路14の一部を経て
ウエストゲート弁17における着座部14aに到
達するまでの時間をtEX(sec)とすると、 tEX=lEX/VEX … の関係が成立する。
次に、吸気弁2a,3aの閉から排気弁2c,
2cの開までの時間tixは、 tix=60.Av/N.360 … である。
そして、圧力室18に作用する吸気圧の位相
と、ウエストゲート弁17の弁体に作用する排気
圧の位相とが合致したときにおいて、ウエストゲ
ート弁17が大きく開き作動するから、これを避
けるには、 tin<tix+tEX … にすべきであり、この式に、前記〜式を代
入して整理すると、 lin/Vin<60.Av/N.360+lEX/VEX となり、この式を満足するようにlとlとを設定
すれば良いのである。
すなわち、linと、lEXとを、前記のように設定
したことにより、圧力室に作用する吸気圧の位相
と、ウエストゲート弁17の弁体に作用する排気
圧の位相とが一致することを防止できるから、ウ
エストゲート弁17が、吸気脈動による圧力上昇
と、排気脈動による圧力上昇との合成力によつ
て、所定の過給圧に達する以前において大きく且
つ長い時間にわたつて開くことを防止できると共
に、当該ウエストゲート弁17が開閉作動を繰り
返すことを低減できるのである。
なお、前記ウエストゲート弁17の開閉作動の
繰り返しを更に低減するには、吸気圧伝達通路1
9中に絞りオリフイス20を設ければ良く、この
絞りオリフイス20を通るときの抵抗のために脈
動が減衰するから、ウエストゲート弁17が激し
く開閉作動を繰り返すことをより確実に低減でき
るのである。
この絞りオリフイス20は、吸気脈動の減衰に
よつてウエストゲート弁の開閉振動を低減させる
ことのみを目的とするものであるから、その内径
はさほど小さくする必要がない。それ故に、当該
絞りオリフイス20による吸気圧の伝達の遅れが
発生する問題がないのであり、この場合におい
て、実験によると、前記吸気圧伝達通路19中に
一個の絞りオリフイス20を設ける場合よりも、
吸気圧伝達通路19中に複数個の絞りオリフイス
を直列条に設けた方が、吸気圧の伝達の遅れは少
なかつた。
〔考案の効果〕
以上の通り本考案によると、脈動を有する吸気
圧に関連して作動する圧力作動式ウエストゲート
弁が、所定の過給圧に達する前に吸気脈動によつ
て開作動するのを回避できるから、排気ターボ過
給機による過給が必要な運転域において過給によ
る効果が低減するのを確実に防止できる一方、ウ
エストゲート弁の耐久性を向上することができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示す図である。 1……内燃機関、2,3……気筒、2a,3a
……吸気弁、2b,3b……吸気ポート、2c,
3c……排気弁、2d,3d……排気ポート、4
……気化器、4a……スロツトル弁、5……吸気
マニホールド、6……排気マニホールド、7……
ブロワー圧縮機、8……排気タービン、9……排
気ターボ過給機、13……吸気通路、14……迂
回通路、17……ウエストゲート弁、15……ダ
イヤフラム機構、18……圧力室、19……吸気
圧伝達通路、19a……接続部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2つの気筒間の位相をクランク角で360度にし
    た4サイクル2気筒機関に、排気ターボ過給機を
    装着し、該排気ターボ過給機における排気タービ
    ンに対する迂回通路を設け、該迂回通路中に、排
    気ターボ過給機におけるブロワー圧縮機からスロ
    ツトル弁に至る吸気通路の途中に設けた接続部に
    吸気圧伝達通路を介して関連し当該接続部におけ
    る吸気圧が高くなると開き作動するようにした圧
    力作動式ウエストゲート弁を設けて成る排気ター
    ボ過給機付き内燃機関において、前記機関の吸気
    弁から吸気ポート及び吸気マニホールドを経て前
    記接続部に至る吸気経路の長さに接続部とウエス
    ゲート弁における圧力室とを連通する前記吸気圧
    伝達通路の長さを加えた等価長さlinと、前記機
    関の排気弁から排気ポート及び排気マニホールド
    並びに迂回通路の一部を経て前記ウエストゲート
    弁における着座部に至るまでの排気経路の等価長
    さlEXとを、 lin/Vin<60・Av/N・360+lEX/VEX 〔但し、この式において、Nは機関における毎
    分当たりの回転数、Avは吸気弁閉から排気弁開
    までのクランク角度、Vinは吸気経路内及び吸気
    圧伝達通路内を伝わる圧力波速度(音速)、VEX
    は排気経路内を伝わる圧力波速度(音速)〕 の関係に設定したことを特徴とする排気ターボ過
    給機付き内燃機関における吸気圧制御装置。
JP15196284U 1984-10-08 1984-10-08 Expired JPH0212272Y2 (ja)

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JPS6166627U JPS6166627U (ja) 1986-05-07
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