JPH0211654A - 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

半導体封止用エポキシ樹脂組成物

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JPH0211654A
JPH0211654A JP63161849A JP16184988A JPH0211654A JP H0211654 A JPH0211654 A JP H0211654A JP 63161849 A JP63161849 A JP 63161849A JP 16184988 A JP16184988 A JP 16184988A JP H0211654 A JPH0211654 A JP H0211654A
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epoxy
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体封止用エポキシ樹脂組成物に関する。さ
らに詳しくは、可撓化剤としてヒドロキシフェニル基を
有する変性シリコーンオイルとエポキシ樹脂との予備反
応物と、エポキシ基を有する変性シリコーンオイルとフ
ェノール樹脂との予備反応物の2種を併用した半導体封
止用エポキシ樹脂組成物であり、エポキシ樹脂の′#4
湿性と耐熱性とを保持し、かつ低弾性率で低膨張率、高
ガラス転移温度の硬化物を提供する半導体封止用エポキ
シ樹脂組成物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]近年、半
導体素子は、高集積化にともなってチップ面積が大型化
され、樹脂が薄肉化されており、従来のエポキシ樹脂組
成物で封止して半導体素子を製造すると、チップにクラ
ックが生じたり、ボンディング線の切断、アルミ配線の
スライド、封止樹脂のクラックなどが生じたりしやすい
という問題がある。これらは半導体部品には致命的な故
障である。これは、従来の半導体封止用エポキシ樹脂が
、主に耐熱性、耐湿性を良好にするという観点から開発
されており、その硬化物が可撓性に乏しく、素子に加わ
る応力が大きいためである。
一般に半導体封止用エポキシ樹脂の応力を低減させる方
法には、樹脂の熱膨張率を小さくして熱歪を小さくする
方法と、弾性率を低くして熱歪による応力を小さくする
方法とが知られている。また、耐熱性、耐湿性を保持し
ながら、熱歪の小さいtQ度領領域広げるためには、ガ
ラス転移温度を高くする必要がある。
前記低応力化の方法としては可撓化剤を添加する方法が
あるが、従来から使用されている可撓化剤(たとえば長
鎖状アルキレンポリアミン、ポリオキシアルキレングリ
コール、長鎖状アルキレンオキサイドを有するビスフェ
ノールA型ジグリシジルエーテル)を配合して弾性率を
低下させる方法には、硬化物のガラス転移温度が大きく
低下し、耐熱性、耐湿性が低下するという欠点がある(
特公昭59−8718号公報、特公昭59−30820
号公報、特公昭59−226066号公報など参照)。
一方、耐湿性およびガラス転移温度の低下が小さい可撓
化剤としては、両末端にエポキシ樹脂またはフェノール
樹脂と反応しつる官能基を有するポリブタジェンや、ブ
タジェンとアクリロニトリルとの共重合体などからえら
れるエラストマー変性可撓化剤も考案されている(特公
昭58−108220号公報、特公昭58−17441
6号公報、特公昭58−184204@公報、特公昭6
2−9248号公報、特公昭59−113021号公報
、特公昭59−58024号公報など参照)。しかしな
がら、前記エラストマー変成可撓化剤には、高温時にお
いてエラストマー中の不飽和結合が酸化され劣化するた
めに、可撓化効果が消失するという問題がある。
また、高温度下の電気特性、熱安定性において優れた可
撓化剤である低弾性率のシリコーン樹脂やシリコーンゴ
ムを分散させるという方法も知られている(特公昭62
−84147号公報、特公昭56−4647@公報など
参照)。しかし、シリコーン樹脂は金属(フレームなど
)との接着性が乏しく、シリコーンゴムはエポキシマト
リクスとの界面強度が弱いため硬化物の透湿性が大きく
なり、耐湿性がわるく、機械強度も弱いという点で信頼
性に欠けるという問題がある。
本発明者らは、可撓性としてエポキシ基を有する変性シ
リコーンオイルとフェノールノボラック樹脂との予備反
応物を用いたエポキシ樹脂組成物が、耐熱性および耐湿
性を有し、かつ低弾性率の硬化物を与えうろことをすで
に見出している(特願昭62−83158号明細書参照
)。
また、フェノール性水酸基を有する変性シリコーンオイ
ルとエポキシ樹脂との予備反応物を用いたエポキシ樹脂
組成物が、耐熱性、耐湿性を有し、かつ低弾性率、低熱
膨張率、高ガラス移転温度の硬化物を与えることをすで
に見出している(特願昭63−115269号明細書参
照)。
〔課題を解決するための手段] 本発明はさらに優れた特性を有する硬化物を与える樹脂
組成物をうるためになされたものであり、耐熱性および
耐湿性を有し、かつ低弾性率、低熱膨張率、従来と同程
度またはそれ以上のガラス転移温度を有する硬化物を与
える半導体封止用エポキシ樹脂組成物をうろことを目的
とする。
すなわち本発明は、ヒドロキシフェニル基を有ツる変性
シリコーンオイルとエポキシ樹脂との予備反応物からな
る可撓化剤、エポキシ基を有する変性シリコーンオイル
とフェノール樹脂との予備反応物からなる可撓化剤、エ
ポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、離型剤およ
び表面処理剤を含有してなる半導体封止用エポキシ樹脂
組成物に関する。
[作 用] 本発明に用いられる一方の可撓化剤は、変性シリコーン
オイルに含まれるフェノール性水酸基とエポキシ樹脂中
のエポキシ基とを反応させて、可撓化成分である変性シ
リコーンオイルを該エポキシ樹脂(主剤成分)に化学的
に予備結合させており、また残りの一方の可撓化剤は変
性シリコーンオイルに含まれるエポキシ基とフェノール
樹脂中のフェノール性水酸基とを反応させて、変性シリ
コーンオイルを該フェノール樹脂(硬化剤成分)に化学
的に予備結合させているので、エポキシ硬化物中で可撓
化成分であるシリコーンと71〜リクスであるエポキシ
樹脂との界面における結合が、より強靭になる。
[実施例] 本発明の組成物の主剤として用いられるエポキシ樹脂の
具体例としては、たとえばクレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、アル
キルベンゼン変性フェノールノボラック型エポキシ樹脂
、ハロゲン化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、トリス(グ
リシドキシフェニル)メタンなどの多官能型エポキシ樹
脂などがあげられるが、これらに限定されるものではな
い。これらは単独で用いてもよく2種以上を併用しても
よい。
本発明に用いられる硬化剤の具体例としては、たとえば
フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂
、アルキル変性フェノール樹脂、ごスフエノールAノボ
ラック樹脂、トリス(ヒドロキシフェニル)メタンなど
の多官能型フェノール樹脂などのフェノール硬化剤があ
げられるが、これらに限定されるものではない。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物には、ヒドロ
キシフェニル基を有する変性シリコーンオイル(以下、
変性シリコーンオイル(田ともいう)とエポキシ樹脂と
の予備反応物からなる可撓化剤(以下、可撓化剤(A)
という)およびエポキシ基を有する変性シリコーンオイ
ル(以下、変性シリコーンオイル(b〉ともいう)とフ
ェノール樹脂との予備反応とからなる可撓化剤(以下、
可撓化剤(8)という)の2種の可撓化剤が併用される
可撓化剤(A)は変性シリコーンオイル〈ω、エポキシ
樹脂および触媒としてアミン系化合物、イミダゾール系
化合物、リン系化合物などを用い、チッ素雰囲気下で反
応(予備反応)させることによってえられる。
変性シリコーンオイル(ωは、ヒドロキシフェニル基を
分子の末端に有していてもよく、分子鎖の内部に有して
いてもよい。
変性シリコーンオイル(Jのヒドロキシフェニル基の水
酸基当量は500〜30000が好ましく、1000〜
10000がさらに好ましい。また、1分子当りのヒド
ロキシフェニル基の数は約1〜15個が好ましく、とく
に分子鎖の内部にヒドロキシフェニル基を有する変性シ
リコーンオイル((Llのばあいは分子内部に約1〜1
0個が好ましい。ヒドロキシフェニル基の水酸基当量や
1分子当りのヒドロキシフェニル基の数が前記の範囲を
はずれると、ヒドロキシフェニル基が少ないばあいはノ
ボラック型エポキシ樹脂との反応時に反応が充分に進行
しなくなる傾向が生じ、また、ヒドロキシフェニル基が
多いばあいは、反応時にゲル化したりする傾向が生じる
また変性シリコーンオイル(alは、シロキサン骨格か
らなり、ケイ素原子に結合している基として、たとえば
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、フェニル基、炭素数1〜5のフッ素置換アルキル基
などから選ばれた一種または二種以上を有するシリコー
ンオイルである。
変性シリコーンオイル(alと反応させるエポキシ樹脂
の具体例としては、前記の主剤として用いられるエポキ
シ樹脂と同様のものがあげられる。なお、変性シリコー
ンオイル(ωと反応させるエポキシ樹脂と主剤としで用
いるエポキシ樹脂は、同種でもよく、異種でもよい。
前記反応(予備反応)における変性シリコーンオイル(
ωとエポキシ樹脂との配合割合は、変性シリコーンオイ
ル(a)の水酸基とエポキシ樹脂のエポキシ基との当量
比(フェノール性水酸基/エポキシ基)が0.001〜
0.4となるような割合であるのが好ましく、とくに分
子の両末端にヒドロキシフェニル基を有する変性シリコ
ーンオイル(ωを用いるばあいは、0.01〜0.3と
なるような割合が好ましい。
変性シリコーンオイル(ωの水酸基とエポキシ樹脂のエ
ポキシ基との当量比が0.001よりも小さいばあい、
可撓化剤(A)中の変性シリコーンオイル成分の割合が
小さくなり、可撓化効果が充分発揮されない傾向にあり
、逆に0.4よりも大きいばあい、予備反応中にゲル化
しやすく、安定した可撓化剤(^)がえ難くなる傾向に
ある。
触媒として用いられるアミン系化合物の具体例としては
、たとえばN−メチルビペラジン、ヒドロキシメチルピ
ペラジンなど、イミダゾール系化合物の具体例としては
、たとえば2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−
メチルイミダゾール、ベニズイミダゾールなど、リン系
化合物の具体例しては、たとえばトリアルキルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン、アルキルジフェニルホス
フィン、ジアルキルフェニルホスフィンなどがあげられ
る。
このようにして製造される可撓化剤(A)は、予備反応
において変性シリコーンオイル(a)の水酸基の70%
以上、さらには90%以上がノボラック型エポキシ樹脂
のエポキシ基と反応したものであるのが、耐熱性の面で
優れ、さらに耐湿性も高いという点から好ましい。
可撓化剤(B)は変性シリコーンオイル(b)と、フェ
ノール樹脂および触媒としてアミン系隼合物、イミダゾ
ール系化合物、リン系化合物などを用い、チッ素雰囲気
下で反応(予備反応)させることによってえられる。
変性シリコーンオイル(b)は、エポキシ基を分子の末
端に有していてもよく、分子鎖の内部に有していてもよ
い。
変性シリコーンオイル<b+のエポキシ当量は500〜
40000が好ましく、500〜20000がさらに好
ましい。また、1分子当りのエポキシ基の数は約1〜2
0個、とくに分子鎖の内部にエポキシ基を有する変性シ
リコーンオイル(b)のばあいは分子内部に約1〜8個
が好ましい。エポキシ当量や1分子当りのエポキシ基の
数が前記の範囲をはずれると、エポキシ基が少ないばあ
いはノボラック型フェノール樹脂との反応時に反応が充
分に進行しなくなる傾向が生じ、また、エポキシ基が多
いばあいは反応時にゲル化したりする傾向が生じる。
前記変性シリコーンオイル山)は、シロキサン骨格から
なり、ケイ素原子に結合している基として、たとえば炭
素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基
、フェニル基、炭素数1〜5のフッ素置換アルキル基な
どから選ばれた一種または二種以上を有するシリコーン
オイルである。
変性シリコーンオイル+b+と反応させるフェノール樹
脂の具体例としては、前記の硬化剤として用いられるフ
ェノール樹脂と同様のものがあげられる。なお、変性シ
リコーンオイル(b)と反応させるフェノール樹脂と硬
化剤として用いるフェノール樹脂は、同種でもよく、異
種でもよい。
前記反応(予備反応)における変性シリコーンオイル(
b+とフェノール樹脂との配合割合は、変性シリコーン
オイル+b+のエポキシ基とフェノール樹脂の水酸基と
の当量比(エポキシ基/フェノール性水酸基)が、00
01〜0.3となるような割合であるのが好ましく、と
くに分子の両末端にエポキシ基を有する変性シリコーン
オイル+b+を用いるばあいは、0.01〜0.3とな
るような割合が好ましい。
変性シリコーンオイル(b〉のエポキシ基とフェノール
樹脂の水MWとの当量比が0.001よりも小さいばあ
い、可撓化剤(B)中の変性シリコーンオイル成分の割
合が小さくなり、可撓化効果が充分発揮されない傾向に
あり、逆に0.3よりも大きいばあい、予備反応中にゲ
ル化しやすく、安定した可撓化剤(B)がえ難くなる傾
向にある。
触媒として用いられるアミン系化合物、イミダゾール系
化合物、リン系化合物の具体例としては、可撓化剤(A
)の製造に用いられたものと同様のものがあげられる。
このようにして製造される可撓化剤(B)は、予備反応
において変性シリコーンオイル+toのエポキシ基の7
0%以上、さらには90%以上がノボラック型フェノー
ル樹脂の水酸基と反応したものであるのが、耐熱性、耐
湿性の点から好ましい。
本発明の組成物中の可撓化剤(A)および可撓化剤(8
)の使用割合は、変性シリコーンオイル〈Jと変性シリ
コーンオイル市〉の合計添加量(重量)を[C]とし、
変性シリコーンオイル(田や変性シリコーンオイル+b
)と反応するエポキシ樹脂およびフェノール樹脂と、そ
の他のエポキシ樹脂、硬化剤などの有機成分量(重量)
を[01とするとぎ、[C]/([CI+ [0])が
、0.03〜0,3、さらには0.05〜0.2となる
ような割合であるのが好ましい。この値が0.03未満
ではえられる成形物の弾性率の低下効果およびガラス転
移温度の向上が小さいばかりでなく、膨脹率の低下も小
さくなりがちになる。
逆に03をこえると機械強度が低下する。
本発明の組成物では、主剤として用いられるエポキシ樹
脂のエポキシ基および可撓化剤(^)中のエポキシ基の
当量の合計と、硬化剤および可撓化剤(8)中のフェノ
ール性水酸基の当量の合計との比〈エポキシ基/フェノ
ール性水酸基)が0.7〜1.3の範囲内にあるのが本
発明の目的にとって好ましい。
本発明に用いられる硬化促進剤としては、通常の触媒で
ある限りとくに限定されるものではなく、その具体例と
しては、たとえばトリフェニルホスフィンなどのホスフ
ィン類で代表されるリン化合物、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダ
ゾール類、3級アミン類、1.8−ジアザビシクロ(5
,4,0)ウンデセン−7、その有機塩類などがあげら
れる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。硬化促進剤の添加mは、本発明の組成物中0
.03〜1%(重量%、以下同様)が好ましく、0.0
5〜0.7%がさらに好ましい。該添加量が1%をこえ
るとゲル化が速すぎて硬化物の成形が困難になる傾向が
生じ、0.03%未満では硬化が不充分になる傾向が生
じる。
本発明に用いられる無機充填剤にはとくに限定はなく、
その具体例としては、たとえば天然シリカや合成シリカ
からの破砕シリカ、球状シリカなどの石英粉砕物や、タ
ルク、マイカ、チッ化ケイ素、アルミナなどがあげられ
る。これらは単独で使用してもよく2種以上を併用して
もよい。無機充填剤の使用面は、本発明の組成物に使用
されるエポキシ樹脂の合計100部に対して250〜1
300部が好ましく、400〜1100部がさらに好ま
しい。該使用量が250部未満ではえられる硬化物の強
度、耐熱性、耐熱衝撃性が低下し、1300部をこえる
と組成物は流動性が低下して成形しにくくなる傾向が生
じる。
本発明に用いられる離型剤(内部離型剤)にとくに限定
はなくその具体例としては、たとえば脂肪酸やその金属
塩、天然ワックス、合成ワックスなどがあげられる。離
型剤の使用量は、エポキシ樹脂100部に対して1〜1
0部が好ましく、3〜7部がさらに好ましい。
本発明に用いられる表面処理剤にとくに限定はなく、そ
の具体例としては、たとえばビニルトリメトキシシラン
、ビニルトリエトキシシラン、ト(2−アミノエチル)
3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルエトキシシラン、3−グリシドキシプロビル
トリメトキシシラン、3−グリシドキシプロビルメチル
ジメトキシシランなどがあげられる。表面処理剤の使用
量は、エポキシ樹脂 100部に対して1〜20部が好
ましく、3〜15部がさらに好ましい。
さらに、本発明の組成物には、カーボンブラックなどの
顔料、三酸化アンチモンなどの難燃剤、酸化防止剤など
が適宜配合されていてもよい。
本発明の組成物は前記エポキシ樹脂、硬化剤、可撓化剤
(A)、可撓化剤(B)、硬化促進剤、充填剤、離型剤
、表面処理剤および要すれば使用される成分を、通常の
方法(加熱ロールなど)を用いて混練することにより調
製することができ、通常の方法により成形することがで
きる。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物は可撓化剤(
A)と可撓化剤CB)とを併用することに特徴があり、
主剤のエポキシ樹脂と硬化剤のフェノール樹脂の両方に
可撓化成分のシリコーンオイルを導入することにより、
マトリクス中におけるシリコーン成分の分散性を改良し
、さらに耐熱性、耐湿性を向上できる。
つぎに、本発明を実流例に基づきさらに具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない
実施例1 水酸基当m 1100で分子鎖の両末端にヒドロキシフ
ェニル基を有しポリジメチルシロキサン骨格を有する変
性シリコーンオイル50部と、ノボラック型エポキシ樹
脂(日本化薬■製のEPPN 501、エポキシ当量(
14,P、E) :  164)  100部(フェノ
ール性水酸基/エポキシ基の当m比:0.08>と、ト
リフェニルホスフィン1部とを、チッ素を吹きこみなが
ら 150℃で約20時間反応させ、分子の両末端にヒ
ドロキシフェニル基を有する変性シリコーンオイルとエ
ポキシ樹脂との予備反応物(可塑化剤(八−1))をえ
た。反応率は97%であった。
エポキシ当量が1300で分子の両末端にエポキシ基を
有しポリジメチルシロキサン骨格を有する変性シリコー
ンオイル50部と、ノボラック型フェノール樹脂(群栄
化学■製のPSF4261 、水酸基当量106)  
100部(エポキシ基/フェノール性水l!l!基の等
量比:0.04)と、トリフェニルホスフィン1部とを
、チッ素を吹き込みながら150℃で反応させ、分子鎖
の両末端にエポキシ基を有する変性シリコーンオイルと
フェノール樹脂との予備反応物(可撓化剤(B−1))
をえた。反応率は95%であった。
主剤であるエポキシ樹脂(EPPN501)、臭素化フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬■製のB
REN−3) 、 硬化剤フェノールノボラック樹脂(
PSF4261)、硬化促進剤(トリフェニルホスフィ
ン)、可塑化剤(A−1) 、可撓化剤(B−1) 、
無機充填剤として溶融シリカ(龍森社製のRD−8) 
、三酸化アンチモンおよびその他の材料(シランカップ
リング剤、内部離型剤、着色剤)を第1表に示す割合で
混合したのち加熱ロールにより混練し、半導体封止用エ
ポキシ樹脂組成物をえた。
えられた組成物をトランスファー成形(175℃、2分
間)して、硬化試験片を作製した。
えられた硬化試験片を用いて、機械特性(JIS691
1)、ガラス転移温度、熱膨張率および一196℃X3
0秒〜260℃×30秒の熱サイクル100回後のパッ
ケージクラック特性を測定した。結果を第1表にホす。
実施例2〜4 エポキシ当l 2300で分子鎖の両末端にエポキシ基
を有しポリジメチルシロキサン骨格を有する変性シリコ
ーンオイル70部と、フェノールノボラック樹脂(PS
F4261) 100部(エポキシ基/フェノール性水
酸基の当量比:0.03)と、トリフェニルホスフィン
1部とを用いて実施例1と同様にして反応させ、可撓化
剤(B−2)をえた。反応率は95%であった。
エポキシ当fi6200で分子鎖の両末端にエポキシ基
を有しポリジメチルシロキサン骨格を有する変性シリコ
ーンオイル100部と、フェノールノボラック樹脂(P
SF4261)100部(エポキシ基/フェノール性水
酸基の当量比:0.02)と、トリフェニルホスフィン
1.2部とを用いて実施例1と同様にして反応させ、可
撓化剤(B−3)をえた。反応率は94%であった。
エポキシ当m 3500で分子鎖の両末端および内部に
エポキシ基を有しく1分子当たり約4個)ポリジメチル
シロキサン骨格を有する変性シリコーンオイル90部と
、フェノールノボラック樹脂(PSF4261) 10
0部(エポキシ基/フェノール性水酸基の当量比:0.
03)と、トリフェニルホスフィン1部とを用いて実施
例1と同様にして反応させ、可撓化剤(B−41をえた
。反応率は85%であった。
実施例1でえられた可撓化剤(A−1)と可撓化剤(B
−2) 、可撓化剤(B−3) 、可撓化剤(B−4)
をそれぞれ併用し、その他の成分を第1表に示す割合で
使用した他は実施例1と同様にして、半導体封止用エポ
キシ樹脂組成物をえた。
つぎに、実施例1と同様にして、硬化試験片を作製し、
特性をしらべた。結果を第1表に示す。
実施例5〜16 水酸基当量2700で分子鎖の両末端にヒドロキシフェ
ニル基を有しポリジメチルシロキサン骨格を有する変性
シリコーンオイル80部と、エポキシ樹脂(EPPN5
01) 100部(フェノール性水酸基/エポキシ基の
当熾比二〇、05)と、トリフェニルホスフィン1部と
を用いたほかは実施例1と同様にして反応させ、可撓化
剤(A−2)をえた。反応率は96%であった。
水酸基当1.5800で分子鎖の両末端にヒドロキシフ
ェニル基を有しポリジメチルシロキサン骨格を有する変
性シリコーンオイル110部と、エポキシ樹脂(EPP
N501) 100部(フェノール性水酸基/エポキシ
基の当量比:0.03)と、トリフェニルホスフィン1
.2部とを用いて実施例1と同様にして反応させ、可撓
化剤(A−3)をえた。反応率は93%であった。
水酸基当13800で分子鎖の両末端および内部にヒド
ロキシフェニル基を有しく1分子当たり約4個)ポリジ
メチルシロキサン骨格を有する変性シリコーンオイル7
0部と、エポキシ樹脂(EPPN501)100部(フ
ェノール性水酸基/エポキシ基の当量比:0.03)と
、トリフェニルホスフィン1部とを用いて実施例1と同
様にして反応させ、可撓化剤(A−4)をえた。反応率
は92%であった。
実施例1〜4でえられた可撓化剤(B−1) 、可撓化
剤(B−2) 、可撓化剤(B−3) 、可撓化剤(B
−4)と可撓化剤(A−2) 、可撓化剤(^−3)、
可撓化剤(A−4)をそれぞれ併用し、その他の成分を
第1表に示す割合で使用した他は実施例1と同様にして
半導体封止用エポキシ樹脂組成物をえた。
ついで実施例1と同様にして硬化試験片を作製し、特性
をしらべた。結果を第1表に示す。
比較例1〜2 可撓化剤としてチバガイギー社製のアラルダイトGY 
298 (比較例1)またはダウケミカル社製のDER
736(比較例2)を用いて、実施例1と同様にして第
1表に示す配合組成のエポキシ樹脂組成物をえた。
ついで、実施例1と同様にして試験片を作製し、特性を
しらべた。結果を第1表に示す。
比較例3 可撓化剤を用いなかったほかは、実施例1と同様にして
第1表に示す配合組成のエポキシ樹脂組成物を調製した
ついで、実施例1と同様にして試験片を作製し、特性を
しらべた。結果を第1表に示す。
[以下余白] 第1表の結果から明らかなように、本発明の半導体封止
用エポキシ樹脂組成物からの硬化物は、耐熱性が高く、
低熱膨脹率で、低弾性率であり、さらに従来のものと同
程度またはそれ以上の高ガラス転移温度であり、半導体
封止用として好適に使用しうることがわかる。
[発明の効果] 以上説明したとおり、可撓化剤(A)および可撓化剤f
ilを併用した本発明の半導体封止用エポキシ樹nh組
成物は、耐熱性と耐湿性を保持し、低熱膨脹率で低弾性
率であり、従来と同程度かそれ以上の高ガラス転移温度
を有する硬化物を与える。
代 理 人 大 岩 増 雄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒドロキシフェニル基を有する変性シリコーンオ
    イルとエポキシ樹脂との予備反応物からなる可撓化剤、
    エポキシ基を有する変性シリコーンオイルとフェノール
    樹脂との予備反応物からなる可撓化剤、エポキシ樹脂、
    硬化剤、硬化促進剤、充填剤、離型剤および表面処理剤
    を含有してなる半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
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