JPH0211575Y2 - - Google Patents

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JPH0211575Y2
JPH0211575Y2 JP12578183U JP12578183U JPH0211575Y2 JP H0211575 Y2 JPH0211575 Y2 JP H0211575Y2 JP 12578183 U JP12578183 U JP 12578183U JP 12578183 U JP12578183 U JP 12578183U JP H0211575 Y2 JPH0211575 Y2 JP H0211575Y2
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hole
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fixing
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、家具の扉等の開閉に用いられる所謂
スライド蝶番の一方取付部材を側板に固定するた
めの座金に関するものである。
[従来の技術] 従来から蝶番の取付部材の一方を固定するため
の座金は、実公昭43−29527号公報を初めとして
各種提供されている。殊に、本出願人の実開昭54
−131659号公報に示すように、扉に固定した一方
取付部材を座金に係止した状態では前後方向或い
は左右方向へ扉取付位置を調整する必要性がある
が、斯る座金はいずれも高価である。と言うの
は、扉の回転トルクから一方の取付部材をガタな
く固定し、ねじ調整に対応するためには、座金は
金属で十分な強度を持たせて形成されなければな
らず、しかも構造上鋳型で成形されていることに
ある。
又、本出願人の実開昭56−97462号公報に示す
ように通常5〜6mm程度の扉の左右調整を行なつ
ているが、左右調整ネジを反時計方向へ螺進させ
ると、上面の金属フレームが開いて傾くすること
が知られている。斯る傾きを容易にするために調
整プレートを介在させ、この調整プレートを基台
の後端側にかしめる技術を同公報にて提供してい
る。上記傾きに応じて左右調整ネジも交差状態で
傾こうとする。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、首部を有する左右調整ネジを用いた
左右調整機構においては、上記傾きを解消するた
めの具体的構造が何等示されておらず、首部と金
属フレームとのクリアランスに頼つていたに過ぎ
ないものであつた。従つて、実際に左右調整ネジ
の傾きが大きい場合には、金属フレームが塑性変
形するか、或は首部が曲がらなければ、傾きを吸
収できないものであつた。
ここで、実開昭49−113070号公報に示すよう
に、合成樹脂製の取付具本体の前面に透孔を設け
るとともに上面にナツト挿入孔を設け、ナツト挿
入孔のナツトへ透孔からねじ締する固定技術が開
示されている。
然しながら、第一に、上記ナツト挿入孔は、六
角ナツト厚さ、面巾以上の盲孔であるので、前記
各公報の座金に適用しても、扉の回転トルクや開
閉時の衝撃を透孔とその周縁とで直接受けなけれ
ばならないこととなる。即ち、上記トルクや衝撃
は金属フレームを介して左右調整ネジと固定ネジ
とに伝達されるが、この負荷に対しては、樹脂肉
厚を大とするか或いは分散できる構造が必要であ
る。分散するためには、小さなネジ軸周囲で負荷
を受けないような構造にしたうえで、外周面積に
大きなナツトで受ける構造が望ましいものであつ
た。又、小型化を図るためには、前後両端縁面よ
りも中間部分での肉圧を利用して負荷を受けられ
るようにすることが必要であつた。
第二に、樹脂取付具を各座金に応用すると、上
面又は下面からのナツト挿入孔のために、各種扉
タイプに実施できない結果となる。即ち、両開タ
イプでは、一側ではナツト挿入孔を上方とし、他
側では下方とした状態で夫々側板に固定されるこ
ととなる。その結果、一側では扉荷重を透孔とそ
の上方縁までの樹脂厚みで支持しなければなら
ず、脆性劣化による破壊が容易に招来される。同
様に、左開タイプ或いは右開タイプにおいては、
夫々ナツト挿入孔を下方としたものを二種類用意
しなければならないこととなり、不便である。
第三に、樹脂取付具に調整ネジを応用しても、
六角ナツト厚さ以上の盲孔に入れたナツトに、左
右調整ネジと固定ネジとが用いられることとな
る。従つて、反時計方向への扉の左右調整に際し
ては、盲孔のガタによつて調整不能となるもので
ある。
従つて、ナツトを合成樹脂中間に設ける技術か
ら直ちに調整可能な合成樹脂製座金を予測できる
ものではない。殊に、特別な構造を用いることな
く簡単に扉の左右調整できるような技術が一切予
測できないので、特定タイプの金属フレームに対
する専用樹脂座金としてはさらに種々の工夫が必
要であつた。
しかして本考案は、上記実情に鑑みて開発され
たものであつて、簡略化した合成樹脂製の座金を
用いて前後のほかに左右への扉取付位置の調整が
行なえ、特定金属フレームに好適に用いられるよ
うにしたことを、その目的とするものである。
[考案の構成] 本考案に係る蝶番の金属フレームは、その天板
部に丸穴及び細穴の時計穴と切割状の長穴とが中
間部と後端部とに夫々穿設され且つ後端部の内面
には巾方向に係止溝が設けられて構成され、斯る
金属フレームが左右調整ネジと前後調整位置での
固定ネジとを有する座金によつて扉を前後左右に
調整可能に側板に取付されるものである。
上記蝶番の座金は、合成樹脂を素材として成形
され、細長矩形状を呈する座金基台の前半部と後
半部とには固定方向にネジ挿通穴が夫々バカ穴に
設けられているとともに、上記ネジ挿通穴の略中
間部にネジ挿通穴と交差して基台の前端面及び後
端面からナツト装着穴が設けられ、ナツト装着穴
はナツト外形に応じた規制壁とナツト肉厚に応じ
た肉厚間隙とに形成され、このナツト装着穴にナ
ツトが前端面及び後端面から装着され、上記ネジ
挿通穴を介してナツトのネジ穴に首部を有する左
右調整ネジと前後調整位置での固定ネジとが夫々
前半部と後半部とで螺合され、さらには基台の後
半部上面には巾方向への係止溝が成形されている
ことを特徴とするものである。
[考案の作用] 合成樹脂製の基台の前端面と後端面のナツト装
着穴へナツトを夫々装着すると、ナツトは規制壁
と肉厚間隙とで緊密に装着されるので、前半部の
ネジ挿通穴から左右調整ネジを螺合するととも
に、後半部のネジ挿通穴から固定ネジを螺合した
状態として座金が完成する。
斯る座金を側板に固定し、扉に固定した金属フ
レームを細長矩形状の基台に被せ、左右調整ネジ
を丸穴から挿入して首部を細穴に係止させるとと
もに、固定ネジを切割状の長穴から係入して仮止
め状態とする。
側板に対する扉取付位置を前後調整後に、基台
の係止溝に金属フレームの係止溝を係合させて位
置決めし、斯る状態で固定ネジを締付けする。
側板に対する扉取付位置の左右調整に際して
は、左右調整ネジを時計方向或いは反時計方向へ
回せば金属フレームが左右へ移動して調整され
る。その際の左右調整ネジや金属フレームの傾き
はネジ挿通穴と合成樹脂素材と吸収される。
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
[考案の実施例] 図面第1図は本考案に係る蝶番の座金に一方の
取付部材を固定して側板に取付けた一実施例を示
す要部断面図、第2図は同座金の一部切欠分解斜
視図、第3図は第2図の−線断面図である。
図中1は蝶番を構成する一方の取付部材として
の金属製フレームで、このフレーム1は天板部2
と対の側板部3とから固定方向に開口する細長矩
形状を呈し、その天板部2には丸穴4aと細穴4
bとから成る時計穴4と切割状の長穴5とが中間
部と後端部とに夫々穿設されている。上記後端部
の内面にはその巾方向に係止溝6が設けられてい
る。又、フレーム1の前端部には図示しない複数
のリンクを開閉自在に枢着する軸穴7,8が設け
られている。
10は蝶番の座金で、この座金10は合成樹脂
を素材として細長矩形状の基台11と固定板12
とから成形されている。基台11は上記フレーム
1の開口内部に装着される大きさで、その前半部
11aと後半部11bとには、固定方向からネジ
挿通穴13,14が夫々設けられている。ネジ挿
通穴13,14はバカ穴に構成され、ネジ挿通穴
13,14には基台11の前後端面の肉厚中間部
からナツト装着穴15,16が交差して設けられ
ている。
詳述すると、ナツト装着穴15,16は夫々ナ
ツト17,18の外形に応じた規制壁19から成
形され、その開口部から金属製のナツト17,1
8を挿入することによつてネジ挿通穴13,14
の中間部にナツト17,18が配置される。ナツ
ト17,18のネジ穴17a,18aとネジ挿通
穴13,14とは穴整合されている。又、ナツト
装着穴15,16は、ナツト肉圧に応じた肉圧間
隙20を有している。
又、基台11の略中間部にはその上面から固定
板12まで達する固定用穴21が成形されている
とともに前記固定板12の前端には固定用穴22
が成形されている。さらに、基台11の後半部1
1bの上面には巾方向への係止溝23が成形され
ている。尚、図中30は調整ネジ、31は調整ネ
ジ30の首部、32は固定ネジ、33,34は固
定ビスである。
次に上記構成に基づく取付と作用を説明する
と、調整ネジ30のネジ部を基台11の前半部1
1aのネジ挿通穴13からナツト17のネジ穴1
7aに螺合させる。同様に、固定ネジ32のネジ
部を後半部11bのネジ挿通穴14からナツト1
8のネジ穴18aに螺合させる。ナツト17,1
8は、規制壁19,19によつて回り止めがなさ
れている。この状態で家具等の側板Aに座金10
を位置決めし、固定用穴21,22から固定ビス
33,34をタツピングなどして固定する。
上記固定後に、扉に固定された他方の取付部材
と軸穴7,8を介してリンク結合しているフレー
ム1を座金10に仮止めする。即ち、調整ネジ3
0は丸穴4aから係入されてその首部31が細穴
4bに係止めされる。これと同時に固定ネジ32
は、長穴5から係入して仮止めされる。
上記仮止め後に、フレーム1を前後方向に移動
させて扉の取付位置の調整を行ない、固定ネジ3
2を締付ける。ナツト18は、規制壁19により
回止めされているとともに、肉圧間隙20によつ
てガタを発生させないので、固定ネジ32は緊密
に締付けられるに至る。次に、調整ネジ30を時
計又は反時計方向に回動して、扉の左右調整を行
なう。ナツト17は、規制壁19と肉圧間隙20
とにより緊密に保持されているので、ガタのない
扉の左右調整が行なわれる。
扉の左右調整に伴なつて、金属フレーム1の傾
きが発生するので、調整ネジ30も追随して傾斜
しようとするが、バカ穴のネジ挿通穴13で吸収
されると同時に、合成樹脂素材の有する樹脂弾性
で吸収される。同様に、固定ネジ32の傾きはネ
ジ挿通穴14と樹脂弾性で吸収される。
さらには、調整ネジ30を反時計方向へ螺進し
て固定ネジ32を締付けした後に、再度調整ネジ
30を時計方向へ螺進して傾きを少なく調整する
場合があるが、従来行なつていた固定ネジ32の
再度締付けを合成樹脂弾性で吸収することによつ
て締付作業を不要となる。
上記一実施例において、座金10にフレーム1
を直接取付けた構造を説明したが、両者の間に調
整板等の中間部材を介在させ、調整ネジ30と固
定ネジ32を中間部材に固定することを妨げな
い。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば以下の効
果を奏する。
天板部の中間部と後端部との時計状穴と切割
状長穴とを有するとともに後端部内面に巾方向
の係止溝を有する金属フレームと、首部を有す
る左右調整ネジと固定ネジとを有する座金とに
用いられる専用の合成樹脂製座金を初めて実用
化することができた。
座金を合成樹脂製とした場合において、ナツ
ト装着穴が夫々ナツト肉厚に応じた間隙に形成
されているので、調整や固定に際して回り止め
されたナツトのガタが無いばかりか、左右調整
ネジを反時計方向に回転して扉の左右調整を行
なうことが実現した。そのうえ、扉の左右調整
に伴なう金属フレームと左右調整ネジの傾きを
バカ穴と合成樹脂素材とによつて吸収できた。
合成樹脂製の座金基台の前半部と後半部とに
固定方向へネジ挿通穴を夫々バカ穴に穿け、こ
のネジ挿通穴と交差して基台の前端面及び後端
面から夫々ナツト装着穴を設け、このナツト装
着穴をナツト外径に応じた規制壁とナツト肉厚
に応じた肉厚間隙とに形成することによつて、
扉の回転トルクや開閉時の衝撃を外周面積の小
さなネジ挿通穴で逃がして大きなナツト装着穴
で分散することができた。これによつて、樹脂
肉厚を大きくすることがなく、金属フレームに
被せられる小型化した合成樹脂座金基台を実用
化できることとなつた。
ナツト装着穴を基台の前端面及び後端面から
夫々設け、このナツト装着穴に前端面及び後端
面から夫々緊密に装着したナツトに左右調整ネ
ジと固定ネジとを螺合する構造とすることによ
つて、扉開閉時の回転トルクや開閉衝撃を前後
両端縁面ではなくて中間部分での肉圧を利用し
て受けさせることができ、小型化にも寄与する
こととなつた。殊に、前方への引張力は前半部
の中間樹脂肉厚で負担し、後方への戻し力は後
半部の中間樹脂肉厚で夫々確実に負担できた。
ナツト装着穴を基台の前端面と後端面とから
設けることによつて、一種類の樹脂座金で両
開、左開及び右開の各種扉タイプに実施できる
うえ、扉荷重による樹脂の脆性劣化のおそれを
解決することができた。
扉の取付位置の調整手段を有する蝶番の座金
を合成樹脂から成形することができ、座金の製
造コストを低下されることができた。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は本考案に係る蝶番の座金に一方の
取付部材を固定して側板に取付けた一実施例を示
す要部断面図、第2図は同座金の一部切欠分解斜
視図、第3図は第2図の−線断面図である。 1……取付部材(フレーム)、10……座金、
11……基台、11a……前半部、11b……後
半部、13,14……ネジ挿通穴、15,16…
…ナツト装着穴、17,18……ナツト、19…
…規制壁、21,22……固定用穴、30……調
整ネジ、32……固定ネジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 天板部には丸穴及び細穴の時計穴と切割状の長
    穴とが中間部と後端部とに夫々穿設され且つ後端
    部の内面には巾方向に係止溝が設けられて成る一
    方の取付部材としての金属フレームを側板に固定
    する蝶番の座金において、 座金が合成樹脂を素材として成形され、細長矩
    形状を呈する座金基台の前半部と後半部とには固
    定方向にネジ挿通穴が夫々バカ穴に設けられてい
    るとともに、上記ネジ挿通穴の略中間部にネジ挿
    通穴と交差して基台の前端面及び後端面から夫々
    ナツト装着穴が設けられ、ナツト装着穴はナツト
    外径に応じた規制壁とナツト肉厚に応じた肉厚間
    隙とに形成され、このナツト装着穴にナツトが前
    端面及び後端面から夫々装着され、上記ネジ挿通
    穴を介してナツトのネジ穴には首部を有する左右
    調整ネジと前後調整位置での固定ネジとが夫々前
    半部と後半部とで螺合され、さらには基台の後半
    部上面には巾方向への係止溝が成形されているこ
    とを特徴とする蝶番の座金。
JP12578183U 1983-08-13 1983-08-13 蝶番の座金 Granted JPS6033273U (ja)

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JP12578183U JPS6033273U (ja) 1983-08-13 1983-08-13 蝶番の座金

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JP12578183U JPS6033273U (ja) 1983-08-13 1983-08-13 蝶番の座金

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Publication Number Publication Date
JPS6033273U JPS6033273U (ja) 1985-03-07
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JP12578183U Granted JPS6033273U (ja) 1983-08-13 1983-08-13 蝶番の座金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4583405B2 (ja) * 2006-11-07 2010-11-17 株式会社ナガエ 扉取り付け金具

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JPS6033273U (ja) 1985-03-07

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