JPH02115019A - 脱臭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は生物による脱臭処理と吸着又は化学的脱臭処理
とを併用した脱臭装置に関するものである。

［従来の技術］ 生物脱臭装置は、生物学的に臭気成分を除去する方法で
あり、薬品を使用しないランニングコストの安い方法で
ある。この生物脱臭装置内に微生物の担体として使用し
ている充填材に増殖する微生物の量は原ガス中の臭気成
分量に左右される。

そして、生物脱臭装置に通す臭気ガスの速度（ＳＶ又は
ＬＶ）は原典臭気成分の種類と濃度によって決定される
。そこで、ＳＶ（空間速度ｈｒ−’）は、濃度に変動が
ある場合、平均値等を基準にして設定されるのが普通で
ある。この場合、基準値より高い濃度の原ガスが入った
場合、完全には処理されないので、この対策として、活
性炭等の後処理が必要とされる。

［発明が解決しようとする課題］ 生物脱臭装置の排ガスを常時活性炭層に通す場合には、
活性炭の消費が速く、再生頻度が増え、ランニングコス
トが高くなる。生物脱臭装置で目標濃度まで処理されて
おればリークがあっても活性炭層へ通す必要はない。こ
の対策として、生物脱臭装置からの排ガスは、処理目標
値を上回るリークがある場合にのみ活性炭塔へ通すよう
に処理ガスのダクトワークを組むこと、即ち生物脱臭の
処理ガスにリークが検知された時だけ生物脱臭装置から
の排ガスを活性炭塔へ通すようにダクトを切換えること
が考えられる。

しかしながら、現在、微量の臭気リークを検知できるセ
ンサが開発されていない。例えば、現在市販されている
硫黄系悪臭物質のセンサの検知限界は０．１〜１．０ｐ
ｐｍである。この濃度に相当する臭気濃度は通常の規制
値（又は処理目標）よりはるかに高く、リークの検知に
は使えない。

なお、ガスを生物脱臭処理する場合に、最も臭気負荷の
高いピーク時にも確実な脱臭ＩＡ埋を行なうために、ピ
ーク時に合せて装置容量を設定すると、処理設備が大型
になり、設備コストが嵩む。

また、大容量の生物脱臭装置にあっては、ピーク時以外
の低負荷時には生物の馴養が行ないにくく、生物活性が
低下する。

［課題を解決するための手段］ 本発明の脱臭装置は、生物脱臭装置と、吸着又は化学的
脱臭装置と、原ガスの臭気成分濃度を検出する濃度検出
器とを備え、かつ該濃度検出器の濃度が所定濃度を超え
るときには、生物脱臭装置の処理ガスを吸着又は化学的
脱臭装置に送気し、所定濃度以下のときには吸着又は化
学的脱臭装置への送気を停止する制御手段を備えたこと
を特徴とするものである。

［作用］ 本発明の脱臭装置においては、原ガスの臭気成分濃度が
低い低負荷時には生物脱臭装置のみにて脱臭処理する。

原ガス中の臭気成分濃度が高い高負荷時には生物脱臭と
吸着又は化学的脱臭とを併用する。このため、生物脱臭
装置が小容量のもので足り、常に生物活性が高くなる。

しかも、吸着又は化学的脱臭のための活性炭や薬品の消
費は高負荷時にのみ行なわれるものであり、これらを過
剰に消費することなく確実にして十分な脱臭処理を行な
うことができる。

し実施例］ 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図において、悪臭発生源１からはダクト２により臭
気ガスが生物脱臭装置３に導入可能とされている。該生
物脱臭装置３は脱臭用微生物の担持床と、水を繰り返し
微生物担持床に注ぎかけるための循環ライン及び循環ポ
ンプ等が設けられている。なお、担持床では臭気成分を
分解する微生物がプラスチック、植物性繊維、天然石等
に担持されている。悪臭発生源１からのガスは生物脱臭
装置３の下部に導入される。生物脱臭装置３の処理ガス
は上部のダクト４から抜き出され、活性炭塔５に導入さ
れて処理される。

前記ダクト２には原ガス中の臭気成分濃度を検出するた
めの臭気センサ６が設けられており、その検出信号は制
御器７に人力されている。

前記ダクト４及び該ダクト４から分岐したダクト８には
それぞれ駆動装置付の開閉ダンパ４ａ、８ａが設けられ
ており、これらダンパ４ａ、８ａを開閉するための制御
信号が制御装置７から出力されている。

なお、本実施例では臭気センサ６として半導体ガスセン
サ、定電位電解型ガスセンサ等（もちろん、その他のセ
ンサであっても良い。）が用いられており、原ガス中の
硫黄系悪臭物質の濃度に応じた信号が出力される。制御
器７においては、この臭気成分濃度が設定値以下である
ときにはダンパ４ａを閉、ダンパ８ａを開とし、原ガス
を生物脱臭装置３のみにて処理して系外に排出する。ま
た、臭気成分濃度が設定値を超えるときにはダンパ４ａ
を開、ダンパ８ａを閉とし、原ガスを生物脱臭装置３で
処理し、ざらに活性炭塔５により処理する。

このように構成された脱臭装置にありては、生物脱臭と
活性炭吸着脱臭とを併用しており、生物脱臭装置を小容
量のものにできる。このため、設備コストが低磨であり
、しかも低負荷時でも生物脱臭装置には生物の馴養を行
なうのに十分な負荷がかけられ、生物活性が高い状態に
維持される。

また、高負荷時には活性炭吸着処理が行なわれるので、
確実に臭気を除去でき、しかも生物脱臭との併用処理で
あるから活性炭の消費量が少なく、処理コストが低い、
しかも、臭気センサ６は悪臭発生源１からの原ガス中の
臭気成分濃度を検出するようにしているから、高い臭気
成分濃度を検出することになる。従って、その濃度を確
実に検圧することができ、装置作動の信頼性が高い、し
かも、悪臭発生源近傍にて原ガスの臭気検知を行なうか
ら、制御の応答性も良い。

次に上記実施例装置による処理例を説明する。

下水処理場汚泥処理施設から発生する臭気成分濃度が、
平均値でＨ２Ｓ　　５ｐｐｍ、ＣＨ３ＳＨｌｐｐｍ、（
ＣＨ３）２５　０．Ｉ　ＰＰｍであり、臭気濃度は約２
００００であった。これをＳ　Ｖ　＝　１００　（１／
ｈｒ）で生物脱臭処理し、臭気濃度３００まで処理する
よう装置を設計した。汚泥処理施設で例えば汚泥の引抜
き等を行なう時、短時間Ｈ２Ｓ　　１０〜３０　Ｐ　９
ｍ％ＣＨ３ＳＨ３〜５ＰＰｍ％　　（ＣＨ３）２５　０
．３〜０．５ｐｐｍ等の濃度の上昇があり、このとき、
生物脱臭処理だけで臭気濃度３００以下に処理すること
はできない。このときセンサで濃度上昇を検知して、処
理ガスを活性炭塔へ送るようダクトの切換えを行なった
。この結果、常時、臭気濃度３００以下にすることがで
きた。

なお、生物脱臭装置に何らかの故障等が生じたときには
、悪臭発生源１から発生する臭気が小さイ場合であって
も、生物脱臭装置３からダクト４に臭気がリークするお
それがある。この場合のために、ダクト４に別の臭気セ
ンサを設けておき、この臭気センサの検出信号レベルが
所定以上となったときには強制的にガスを活性炭塔５へ
導くようにしても良い。

本発明装置は、し尿処理場、下水ｌＡ処理場ど各柚設備
における曝気槽等の生物処理槽、し尿貯禮、汚泥処理施
設なと各種設備に適用することができる。

本発明において、吸着又は化学的脱臭としては、活性炭
塔のほかにゼオライトなど他の吸着剤を用いた吸着装置
、酸、アルカリ、酸化剤、還元剤により化学的に臭気成
分を除去するものなど各種のものを採用できる。

また、本発明装置は、硫黄系のもの以外の各種の臭気成
分を含むガスを処理できる。

［効果］ 以上の通り、本発明の汚泥脱臭装置によれば、生物脱臭
装置を小容量化でき、設備コストが低階になる。また、
低負荷時でも生物活性が高く、効率の良い生物処理が行
なえるから、ランニングコストも低融となる。しかも、
高負荷時には吸着又は化学的脱臭でさらに処理されるの
で、確実に臭気除去できる。この吸着又は化学的脱臭処
理は高負荷時のみ作動されるものであるから、吸着剤や
薬品の消費量も少ない。

本発明では、臭気成分濃度の高い原ガス中の臭気成分濃
度を検出するようにしているから、センサの検出値に対
する信頼性が高く、脱臭装置全体の作動の信頼性も極め
て高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例装置の詳細を示す系統図である
。 １・・・悪臭発生源、　３・・・生物脱臭装置、５・・
・活性炭塔、　　　６・・・臭気センサ、７・・・制御
器、　　　　４ａ、８ａ・・・ダンパ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）生物脱臭装置と、吸着又は化学的脱臭装置と、原
   ガスの臭気成分濃度を検出する濃度検出器とを備え、か
   つ該濃度検出器の濃度が所定濃度を超えるときには、生
   物脱臭装置の処理ガスを吸着又は化学的脱臭装置に送気
   し、所定濃度以下のときには吸着又は化学的脱臭装置へ
   の送気を停止する制御手段を備えたことを特徴とする脱
   臭装置。