JPH02114915A - 保温用食器 - Google Patents

保温用食器

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JPH02114915A
JPH02114915A JP27030988A JP27030988A JPH02114915A JP H02114915 A JPH02114915 A JP H02114915A JP 27030988 A JP27030988 A JP 27030988A JP 27030988 A JP27030988 A JP 27030988A JP H02114915 A JPH02114915 A JP H02114915A
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JP
Japan
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wall
container
resin
walls
shape
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JP27030988A
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English (en)
Inventor
Hideo Okawa
秀夫 大川
Shinichi Funayama
船山 真一
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Idemitsu Fine Composites Co Ltd
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CALP Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチック製保温用食器に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来より、プラスチック製食器は広く使用されていたが
、特に、業務用、病院、給食用等の食器として、自動洗
浄処理などの取り扱いにむいて破損しない点が好まれ、
広く使用されていた。
しかし、これらの食器は保温性が十分でないため、特に
病院等では調理されてから30分程度経過して出される
ことが多いため、口覚適温の”’F’@の50°Cより
相当冷えていること多い。
保温性を持たすため食器の壁を二重壁構造にすることが
考えられているが、従来の二重壁構造の食器では、内壁
と外壁の材質は製造上の便宜から同一の樹脂が使用され
又いた。
しかし、現在は、食事の雰囲気が重要視され、外壁の意
匠性から、質艮感、塗装性なども要求され、また、内壁
のマイクロウェーブ調理可能性、しかも100 ’0以
上の調理に堪える耐熱性などど、場合によって、内壁と
外壁に要求される物性が相違するにも拘わらず、平均的
物性の樹脂又は一方の要求物性にのみに重点をおいl;
樹脂が使用されていた。
このように多様な要求性状を満たすには、従来の単一の
樹脂又は樹脂組成物よりなる二重壁構造食器では対応す
ることができない。
また、病院などで使用される集団生活に用いられるプラ
スチック製食器は、自動的に強い熱湯消毒又は機械洗浄
にかけてる地理をするので、耐熱性が低く機械的強度の
ない食器では一定の使用期間後に容器の変形又は接合部
分のクラックが生じることが多い欠点がある。
まt;、従来の二重壁構造の内壁と外壁の接合部分は、
食器が繰り返し衝撃荷重又は繰り返し加熱によって外れ
たり、耐水密性が破れないことが必要である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような多様な要求性状に対応して、これ
を満足させる多様な二重壁構造の食器を提供することを
目的とするものである。
すなわち、接合部分の丈夫なもの、内壁と外壁とで相違
する要求性状を満たすものなど種々の機能を有する二重
壁式保温用食器を提供することを目的とするものである
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記課題を解決するために、容器の内面
形状を有する内壁と容器の外面形状を有する外壁を両者
の上縁を接合し、これを接着剤又は融着で密封接着して
耐水密性の空間を内壁と外壁の間の設けた二重壁構造の
容器とすることを基本にして、しかも、その二重壁構造
の設計において、内壁と外壁の樹脂の種類を要求性状に
合わせて最適の組み合わせで異種の樹脂を選択すること
により、洗浄、消毒作業に堪えて長期の耐用期間を有し
、意匠性にも優れ、マイクロウェーブにも掛けても食品
の汚れが付かない食器を完成し、本発明をなすに至った
すなわち、本発明は、次の1〜11項に示めされる多様
な保温用食器を提供するものである。
容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状を有
する外壁とを該壁の上縁のいずれか−方をU字型に折り
返して溝を形成し、該溝の中に他方の璧の上縁を嵌合さ
せて、該嵌合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により
接合して、該両壁の間の間隙空間ガ耐水密状態に閉鎖さ
れているプラスチック製保温用食器。
2 内壁と外壁の材質に異質の樹脂を用いたことを特徴
とする項1記載の保温用食器。
3 内壁の上縁を断面形状がU字型に外側に折り返して
溝を形成させ、該溝に外壁の上縁を嵌合させて接合させ
た構造を有する項1又は2記載の保温用食器。
4 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
器において、該内壁に耐熱性の高い熱可塑性樹脂を用い
、該外壁に加工性の良好な樹脂を用いl;プラスチック
製保温用食器。
5 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
器において、該内壁に熱硬化性樹脂を用い、該外壁に熱
可塑性樹脂を用いたプラスチック製保温用食器。
6 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
器において、該内壁に比重1.1以下の樹脂を用い、該
外壁に比重1.3以上の無機充填剤配合樹脂を用いたプ
ラスチック製保温用食器。
7 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
器において、該内壁又は外壁の少なくともいずれか一方
に透明な樹脂を使用したプラスチック製保温用食器。
8 内壁と外壁との嵌合部分に高温金属線を入れ、嵌合
部分を融着又は軟化変形させて固定した項112又は3
記載の保温用食器。
9 内壁と外壁との嵌合部分を超音波融着により融着し
た項1〜7記載の保温用食器。
lO見掛けの嵩比重が1.01〜2である項1〜9記載
の保温用食器。
11  内壁の上縁のU字型折り返しの幅が上縁から4
〜20mmの長さである項3記載の保温用食器。
本発明の保温用食器は、従来より使用されている食器を
始め、どのようなものにでも適用することができ、例え
ば、茶碗、汁椀、コーヒ茶碗、湯飲み茶碗、重箱、皿、
どびん、きゅうす、デザート皿、弁当箱及びこれらの蓋
等は好適な実施態様である。
そして、本発明の保温用食器は、これら食器の内面を上
方に向けた状態において、食器の上縁で内壁と外壁が接
合されている。該内壁の内表面が容器の内面の形状であ
り、外壁の外表面が容器の外面の形状であり、両壁の間
隙には閉鎖した空間が形成され、この空間が伝熱を遮断
する。
本発明は、保温用食器の蓋にも適用することができる。
この場合、該蓋は内面を上に向けた場合の状態で言えば
、容器の上縁で接合されていて本発明の保温用食器に該
当する。
本発明の食器は、低温を維持する用途、例えば、アイス
クリーム用容器などにも使用でき、これら低温の保温用
食器も本発明の保温用食器に該当するもので、ある。
内壁と外壁の接合は、堅い嵌め込み式又は接着剤若しく
は融着により耐水密封性の良いよぢに接合する必要があ
る。
この接合においては、内壁又は外壁のいずれかの上縁に
折り返しのU型溝を形成させ、このU型溝に他方の上縁
を差し込むように嵌合し、これを融着又は接着剤で密着
させる構造が、嵌合強度及び接合機構部分の成形工程の
上からは望ましい。
融着させる方法としては、超音波融着、高周波融着、マ
サツ熱融着などが使用できるが、この場合は、高温金属
線を前記U字溝に入れてその熱により樹脂を融解する方
法が有力である。この金属線は溝に入れてからマイクロ
ウェーブにより加熱し、樹脂の上縁をこれに押し付けて
融解させる方法が好適に使用することができる。この方
法によれば、内壁と外壁に相溶性のない異種の樹脂を使
用した場合でも完全な耐水密性が得られ、融着強度も非
常に大きい。
例えば、前記U型溝の嵌合部分で内部に挿入される樹脂
を融解して、該溝の内部樹脂がU型溝の形状のままに密
接に形成させることにより、機械的に強力に固定するこ
とができる。
特に、内壁の上縁をU字型にして、これを食器の外面の
上縁に4〜20mm、好ましくは、5〜10IIIm程
度の折り返し幅として、内面と同じ樹脂面にしておくと
、食器の上縁に口を付けた場合に敏感な唇の内部に接合
線が当たらないので違和感なく食事ができる利点があり
好ましい。
また、この帳が4mm未満では、嵌合部分の強度が低く
なり、また、20mmを超えると二重壁構造が少なくな
り、しかも、加熱食品が内部に入る水準に達するので保
温性が低下する。
本発明における接合方法は必ずしも、上記0字型溝によ
る嵌合方式に限らず、強力な接着剤又は融着により両壁
の上縁の単なる接合面を接着することができる。
耐着方法としては、超音波融着1.高周波融着又はマサ
ツ融着など使用することができる。
内壁と外壁に異種の樹脂を用いたときは、融着しても、
相溶性が悪い場合は亙いに混ざらず融着強度が悪いとき
がある。このようなときは、互いに相手方樹脂を10〜
20重量部含有する組成物にすることにより、それぞれ
の樹脂の特性を維持したままで融着強度を向上させるこ
とができる。
接着剤としては、耐熱性、耐水性のものであれば特に制
限なく使用することができるが、例えば、ウレタン系接
着剤、エポキシ系接着剤などが好適に使用することがで
きる。
この融着工程を、食器の外径の最大の上縁において実施
するのが、成形加工の点及び強度の点で望ましい。
本発明において二重壁構造は、単に保温性を有するのみ
でなく、二重壁構造に因る特有の弾力性があり、落下等
の相当の衝撃においても食器が破損することはない。
本発明に用いる樹脂は、食器の反復熱湯消毒に堪える程
度の耐熱性を有する樹脂が望ましく、衛生上の毒性物質
を出さない樹脂であれば、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹
脂のどのようなものでも使用でき、例えば、ポリカーボ
ネート樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ガラス繊
維入りPBT樹脂、無機充填剤入りポリオレフィンなど
を好適に使用することができる。
保温用食器に食品を入れて、電子レンジによるマイクロ
ウェーブ調理にそのままかけると便利である。この場合
に、油類などがあると100℃以上の温度、例えば、1
80〜200℃程度になるので内壁の樹脂は特に耐熱性
を要求されるが、食品が接触しない外壁は、二重壁の断
熱効果により、殆ど加熱されることはない。
このような用途の食器に対して、本発明の保温用食器は
、内壁に用いる耐熱性樹脂として、ポリカーボネート樹
脂、ボリュ、チレンテレフタレート樹脂、ポリブチレン
テレフタし・−ト樹脂などの軟(tJl+ 20 o 
”C以上)j!AIrfiI’i:使用し、該食器の外
壁に加工性の良好な樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、A、 B S
樹脂などを使用して対応することができる。
この上記内壁用耐熱性樹脂は、外観が冷たい質感を有し
、ているが清潔感があり、引っ掻き傷も付きに<<、内
壁としてすぐれている。
また、上記外壁用樹脂は、消毒殺菌に堪える程ツの耐熱
性を有する融点100 ’0以上であって、加工性の良
好な樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂などのMl  5
以上の樹脂は、ソフトな質感で暖か味があり、成形性が
良いため形状は自由に選択することができる。
このように、内壁と外壁で耐熱性が特に良い樹脂と加工
性の特に良い樹脂という異種の樹脂の組み合わせを使用
すれば、油性食品の電子レンジ調理ができて、しかも、
内面が自動洗浄などで傷が付きにくいので清潔感が維持
される利点がある。
一方、外壁は加工性が良いので、意匠性のあるデザイン
を付けたり、他の充填剤を添加しても加工できるので、
塗装性を持たせt;す、充填剤を入れて耐熱性を上げた
り比重を大きくしたりすることができる。
本発明の保温用食器の内壁に、熱硬化性樹脂、例えば、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂などを用いて、外壁にポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などの熱可塑性
樹脂を用いるとさらに耐熱性は増加する。
このような組み合わせによれば、例えば、油性食品とし
てグラタンを入れて加熱して、たとえ内壁面で250℃
になっても十分電子レンジで調理できる。
傷が付きにくい利点が熱可塑性樹脂の場合より一段と大
きく、また、熱硬化性樹脂の衝撃に脆い欠点は二重構造
に起因する弾力及び落下などのときに直接衝撃を受ける
外壁の熱可塑性樹脂の物性によって消滅している。
また、高級な二重壁構造の食器として、内壁に液晶ポリ
マー(LCP)、例えば、ケブラー(デュポン社商品名
)、トワロン(アクゾ社商品名)、ポリフェニレンビス
ベンチアゾール、X7G(イーストマンコダック社商品
名)、エコノール(住友化学社商品名)、ツバキュレー
ト(三菱化成社商品名)、Ul trax (BASF
社商品名)、出光LCP(出光石油化学社商品名)、束
ソLCP(東ソ社商品名)、ポリエステルアミド、ポリ
アゾメチンなどを使用し、外側に前例と同様の耐熱性樹
脂を使用することができる。
一般に、陶器の食器と異なり、プラスチック食器は食品
の色移りする欠点がある。これは、加熱により樹脂が軟
化して、軟化表面に食品が付着混入するためと推定され
る。
本発明で液晶ポリマーを使用した場合は、繰り返し使用
しても食品の色が内壁に付かないので清潔感が長く維持
できる利点がある。
例えば、カレースーブを入れて電子レンジでいくら加熱
しても、カレーの色移りが全く起こらない。
本発明の食器は、内壁及び外壁に物性の相違する透明な
樹脂、例えば、ポリメチルペンテン樹脂、アクリル樹脂
を内壁に使用し、ポリカーボネート樹脂などを外壁に使
用するなど適宜要求性状に応じて、製作することができ
る。
しかし、単なる保温性の点からは、片方のみを透明にす
るのが望ましく、外壁に用いる樹脂のみを透明にして、
内壁の密封空間にある裏面に種々のデザイン、例えば、
マキエ、装飾、浮き彫り、シボ模様などを施工してこれ
を鑑賞できるようにすることができる。
この場合、内側に加工性の良い樹脂を使用するのが望ま
1.い。そして、意匠又は模様は、密封空間の中にある
面であるので、衛生上又は感覚的に食品に接することが
あまり適していなかった物質を使用することができ、ま
た、意匠などが二重壁の内部にあるので引っ掻き傷など
が生じないので意匠の耐久性が大きい。
また、逆に内壁樹脂だけを透明樹脂にするのも内部の食
品が宙に浮いてるように見え、意匠的に有効である。
本発明の食器において、内壁及び外壁の両方とも透明に
すれば、ガラス容器の風合いを有し、これを蓋をしたま
まで、赤外線により保温又は調理することができる利点
がある。
これらの透明樹脂を使用した場合に、意匠を施工する面
を透明樹脂の裏面に施工するのも傷がつかない利点があ
る上、意匠的に別の趣きがちり1、本発明の好ましい態
様である。
本発明の保温用食器は、嵩比重が1以上であり、好まし
くは、1.O1〜2程度であるのが望ましい。
この比重が1未満では洗浄液に食器が沈まないので、食
器の洗浄作業の効率が低下する。まI;、嵩比重の上限
は、材質が樹脂であること及び空間を有することから自
然に限定されるが特に限定はない。しかし、嵩比重が2
以下である方が水中での食器の移動が容易であるので、
自動洗浄作業の上で望ましい。
本発明に用いるプラスチック樹脂は、二重壁構造にして
、嵩比重が1以上にするには、樹脂単独で用いる場合は
、比重が相当大きいものを使用する必要がある。比重の
軽い樹脂を使用する場合は、食器の二重壁の空間率に応
じて、比重の大きい無機充填物を添加した組成物を使用
する必要がある。
無機充填剤の添加は、耐熱性の向上にも貢献する。
無機充填剤としは、通常プラスチックスに添加されるも
の、例えば、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛など使
用することができる以外に金属粉末、例えば、亜鉛、鉄
など及びガラス繊維、炭素繊維、金属ウィスカーなどの
無機繊維などを充填することができる。
この場合、通常は、内壁は滑らかさを必要とされるので
、調節のための充填剤は余り添加することができないの
で、樹脂の比重は、1.1以下が望ましい。
また、嵩比重を上げるため、外壁に無機充填剤を比較的
多量に添加して、外壁樹脂組成物の比重を1.3以上に
して嵩密度を向上させるのが望ましい。
本発明においては、保温用食器の二重壁構造の内部空間
の樹脂分容積に対する容積比率は、lO〜50容量%に
なるように、食器の二重壁構造を設計するのが保温性の
点から望ましい。
この空間率が10容量%未満では、食器の保温性が不十
分であり、50容量%を越えてもそれ以上保温効果は向
上しない上、比重を1以上にするため多量の充填剤の添
加などの手段を講じるなど制限条件が増加し、自由な樹
脂選択ができなくなりて不便である。
[実施例] 本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
椀製造例1 本発明の実施例のお椀は、第1図のお椀の蓋と第2図の
お椀本体からなる。
第2図のお椀本体の外壁部分1及び内壁部分2を射出成
形により別々に製造してこれを第3図の拡大図に示すよ
うに、お椀の上縁5で嵌合して組み合わせ、該嵌合溝に
金属線リングを入れて、外壁を押し込みながら該接合部
に高周波誘導加熱により金属リングを加熱して接合部の
樹脂を熔融融着して固定する。
この椀の接合部4は第3図の拡大図に示すような内壁の
上縁がU字型に折り返されこの溝7に、金属線3が挿入
され、これを加熱しながら外壁の上縁8が面9と面10
が接するまで押し込まれて、融着固定する。
この実施例では、外壁にタルクを添加して、椀の嵩比重
が1.1になるように調節した。
第1図に示す蓋も、同様に内壁部分と外壁部分を合わせ
て製造している。
椀の前記上縁部の内面は段差5が設けられ、この段差に
蓋の縁が密着して気密性が保たれる。
内壁樹脂及び外壁樹脂として、実施例の種々の組み合わ
せの樹脂を選択して、椀を製作した。
椀製造例2 第4図のような接合構造の形状の椀の接合面を超音波融
着により融着した以外は製造例1と同様に椀を製造した
椀製造例3 第5図のような接合構造の形状の椀の接合面をマサツ熱
融着により融着した以外は椀製造例1と同様に椀を製造
した。
深皿製造例1 @6図及び第7図の構造の深皿を接合面を接着剤で接着
して製造した。
深皿製造例2 深皿製造例1と同じものを、超音波融着により融着して
製造した。
浅皿製造例 第8図及び第9図の浅皿を単に内壁の上縁に設けた溝に
外壁の上縁を嵌め込み製造した。
この場合、耐水密性を確実にするために外壁の縁に薄い
軟質フィルムをバッキングとして使用している。
実施例1 内壁樹脂にポリカーボネート樹脂を使用し、外壁樹脂に
ポリプロピレン樹脂を使用して、椀製造例1により椀を
製造した。
これに、てんぷらを入れて、電子レンジで5分加熱した
が食器には侶等の変化も認められなかった。
実施例2 内壁樹脂にポリブチレンテレフタレート樹脂を使用し、
外壁樹脂にABS樹脂を使用して、椀製造例2により、
椀を製造した。
この場合、外壁樹脂にウレタン塗料により吹き付け、漆
器調の塗装を施した。
電子レンジに対する耐熱性については、実施例1と同様
の結果が得られた。特に塗装部分は加熱されることなく
、色の変化、塗装の歪みなどの異常は全くなかった。
実施例3 内壁樹脂にフェノール樹脂を使用し、外壁樹脂にポリエ
チレンテレフタレート樹脂を使用して深皿製造例1によ
り。深皿を製造した。
グラタンを入れて、10分間、電子レンジ加熱を行った
が、グラタンは一時的には250°Cになったが、食器
には変化はなかった。
実施例4 内壁樹脂として、液晶ポリマーポリエステルアミド(I
CI社製)を使用して、外壁樹脂としてポリカーボネー
ト樹脂を使用して、深皿製造例2により、深皿を製造し
た。
この皿にカレースーブを入れて、5分間電子レンジで加
熱し、別のカレースープを用いて同様の操作を50回繰
り返しl;が、カレーの色移りが認められず、水による
洗浄により元の色に戻った。
実施例5 内壁樹脂として、透明なポリメチルペンテン樹脂を用い
、外壁樹脂として透明なポリカーポ不ト樹脂を用いて、
全体が透明な椀を椀製造例3により製造した。
ガラス容器調の食器が得られ、意匠的な美観以外に、蓋
をしたままで赤外線照射で保温または調理できる利点が
ある。
実施例6 内壁樹脂に透明アクリル樹脂を使用して外1m樹脂にポ
リプロピレン樹脂を使用して浅皿製造例により浅皿を製
造した。この浅皿食器は、外壁樹脂の内8面にマキエの
装飾を塗装して設け、これが透明樹脂の上面から鑑賞す
ることができる。
実施例7 内壁樹脂及び外壁樹脂としてポリプロピレン樹脂を用い
て、椀製造例1により椀を製造した。ここに用いた内壁
及び外壁としては、表面にプラズム旭理後にウレタン系
塗料で塗装したものを使用した。この椀にミートソース
を入れ、電子レンジで連続3分間加熱した。この加熱調
理を50回繰り返したが、塗膜には全く異常なかった。
又、弱アルカリ性洗剤で洗浄後、乾燥助剤で処理しこれ
を連続50回繰り返したが、接合部等全く異常なかった
[発明の効果] 本発明の保温用食器は、丈夫で保温性の良い食器を提供
するとともに、内壁と外壁に使用する樹脂を種々組み合
わせることにより、非常に多様な性質を発渾するものを
製作することができる利点がある。
すなわち、電子レンジ調理をそのままできる耐熱性を有
するもの及びさまざまの意匠性の食器を製作できるなど
の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される形状の椀蓋の断面図であり
、第2図は本発明の椀の形状の断面図であり、第3図は
その接合部分の構造を示す拡大図であり、第4図は本発
明の椀の他の形状の断面図であり、第5図も同じく他の
形状の椀の断面図であり、第6図及び第7図は本発明の
深皿の形状を示す斜視図と断面図であり、第8図及び第
9図は同じく浅皿の平面図と断面図である。 図中の符号は、l;外壁、2;内壁、3;金属線、 ;接合部、 ;上縁部、 ;断熱空間、 ;嵌合溝、 :嵌合突端部、 9゜ ;接合面 である。 第 図 第 図 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
    を有する外壁とを該壁の上縁のいずれか一方をU字型に
    折り返して溝を形成し、該溝の中に他方の壁の上縁を嵌
    合させて、該嵌合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着に
    より接合して、該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉
    鎖されているプラスチック製保温用食器。 2 内壁と外壁の材質に異質の樹脂を用いたことを特徴
    とする請求項1記載の保温用食器。 3 内壁の上縁を断面形状がU字型に外側に折り返して
    溝を形成させ、該溝に外壁の上縁を嵌合させて接合させ
    た構造を有する請求項1又は2記載の保温用食器。 4 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
    を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
    合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
    該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
    器において、該内壁に耐熱性の高い熱可塑性樹脂を用い
    、該外壁に加工性の良好な樹脂を用いたプラスチック製
    保温用食器。 5 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
    を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
    合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
    該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
    器において、該内壁に熱硬化性樹脂を用い、該外壁に熱
    可塑性樹脂を用いたプラスチック製保温用食器。 6 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
    を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
    合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
    該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
    器において、該内壁に比重1.1以下の樹脂を用い、該
    外壁に比重1.3以上の無機充填剤配合樹脂を用いたプ
    ラスチック製保温用食器。 7 容器の内面の形状を有する内壁と容器の外面の形状
    を有する外壁とを該両壁の上縁において接合して、該接
    合面を、嵌め込み式、接着剤又は融着により接着して、
    該両壁の間の間隙空間が耐水密状態に閉鎖されている容
    器において、該内壁又は外壁の少なくともいずれか一方
    に透明樹脂を用いたプラスチック製保温用食器。 8 内壁と外壁との嵌合部分に高温金属線を入れ、嵌合
    部分を融着又は軟化変形させて固定した請求項1、2又
    は3記載の保温用食器。 9 内壁と外壁との嵌合部分を超音波融着により融着し
    た請求項1〜7記載の保温用食器。 10 見掛けの嵩比重が1.01〜2である請求項1〜
    9記載の保温用食器。 11 内壁の上縁のU字型折り返しの幅が上縁から4〜
    20mmの長さである請求項3記載の保温用食器。
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