JP2875196B2 - 食品包装容器 - Google Patents
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Description
蓋体内部とを分離した食品を収容できる容器に関するも
のである。
態が増えてきた。例えば、かつ丼等においては、店頭に
て電子レンジによって加熱して販売することが多くなっ
てきた。また、消費者からは、食する際に手間が極力か
かることなく、よりおいしいものが要求されるようにな
ってきた。このような背景から、具とご飯とを別々に収
納可能な容器が望まれてきた。
ては、容器本体のフランジ部に中皿を載置し、その上部
に蓋を嵌合係止した構成のものが知られていた。ところ
が、この構造の容器においては、容器本体、中皿及び蓋
を製造するために、それぞれ異なった金型を製作する必
要があって、ひいては食品包装容器の製造コストが高騰
するという問題があった。
58−130962号公報に記載の食品包装容器が提案
されている。この従来構成では、図6及び図7に示すよ
うに、容器本体31に対して蓋32が外嵌めされてい
る。蓋32の内部の段差部32aには、多層構造のシー
ト33が張設されている。そして、蓋32の下面開口が
閉塞され、蓋32の内部に食品を収容できるようになっ
ている。
記載の食品包装容器においては、容器本体31と蓋32
との間に介在されたシート33が、容器本体31と蓋3
2との両方にシールされているとともに、そのシート3
3内には易剥離性の層が形成されている。このため、シ
ート33の構成が複雑であるとともに、シート33のシ
ール作業が煩わしいものであった。従って、食品包装容
器の製造コストが高くなるという問題があった。
位置しているため、そのシート33を開封する際に剥離
しにくく、使い勝手の悪いものであった。しかも、シー
ト33の寸法が蓋32の段差部32aの内径に対して大
きいものとなったり、食品の包装ラインにおいて蓋32
に対するシート33の載置位置にずれが生じたりする
と、蓋32とシート33とのシールが不確実なものとな
ることがあった。このようなシール不良が生じると、容
器内の食品が漏れ出したり、不用意にシート33が剥離
したりするという不都合があった。
によって容器本体31と蓋32とが一体となった使用形
態をとるのみである。このため、使用形態に自由度がな
く、種々な用途に対応することが困難で、使い勝手が悪
いという問題点があった。
めになされたものであって、その目的は蓋とその下面開
口部を閉塞する仕切りフィルムとの接合を容易かつ確実
に行うことができて安価に製造できるとともに、仕切り
フィルムを容易に剥離できて、しかも種々な用途に対応
可能な食品包装容器を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明では、容器本体とその容器
本体の上面開口部の周囲の嵌合部に係脱自在に嵌合され
る蓋体とを有する食品包装容器において、前記蓋体の下
面開口部の周縁に外方へ水平に張出すフランジを設ける
とともに該フランジ部の外周縁には、上方に向かって折
曲げ部が形成され、そのフランジに仕切りフィルムを接
合して蓋体の開口部を閉塞し、その蓋体を単独及び容器
本体と嵌合した状態で使用可能としたものである。
の容器本体の上面開口部の周囲の嵌合部に係脱自在に嵌
合される蓋体とを有する食品包装容器において、前記蓋
体の下面開口部の周縁に外方へ水平に張出すフランジを
設け、そのフランジに仕切りフィルムを接合して蓋体の
開口部を閉塞するとともに、前記容器本体の嵌合部は上
面開口部に隣接して水平段差部と垂直段差部とを備え、
前記蓋体にはフランジに隣接して前記嵌合部にほぼ対応
する形状に折曲げ部を設け、前記容器本体の嵌合部に対
して前記蓋体が内嵌合するように形成し、容器本体と蓋
体とが嵌合した状態で前記垂直段差部と前記折曲げ部と
の間に隙間を設けたものである。
は2に記載の食品包装容器において、前記仕切りフィル
ムの外周の一部にそのフィルムの外方に向かって把持部
を突出形成したものである。
は、蓋体の下面開口部の周縁に外方へ水平に張出すフラ
ンジが形成されている。このため、食品の包装ラインに
おいて、蓋体の開口部を上にした状態でその内部に食品
を充填し、蓋体のフランジに仕切りフィルムを載置し
て、例えば熱融着等によって蓋体と仕切りフィルムとを
容易かつ確実に接合固着することができる。
フランジ等が干渉したりすることがない。このため、仕
切りフィルムの寸法に自由度を持たせることができると
ともに、蓋体に対する仕切りフィルムの載置位置に多少
のずれが生じても確実に接合を行うことができる。つま
り、蓋体と仕切りフィルムとの接合構成を簡素化するこ
とができるとともに、それらの接合作業を容易かつ確実
に行うことができて、食品包装容器を安価に製造するこ
とができる。
の外側に延在されて、容器の開封時に仕切りフィルムを
容易に剥離することができる。しかも、下面開口部を仕
切りフィルムで閉塞した前記蓋体は、その蓋体単独で
も、容器本体と嵌合した状態でも、食品包装容器として
使用することができる。このため、新たな金型を起型す
ることなく、形状の異なる複数の食品包装容器を提供す
ることができる。つまり、この食品包装容器は、製造コ
ストの高騰を招くことなく、使用形態を変更することで
種々な用途に対応することができる。
には、フランジに隣接して容器本体の嵌合部にほぼ対応
する形状に折曲げ部を設けられている。そして、このフ
ランジ及び折曲げ部は、蓋体の側壁に対して弾性変形可
能なものとなっている。ここで、蓋体を容器本体の上面
に嵌合する際には、蓋体の折曲げ部の先端側が、蓋体の
内側に向かって若干屈曲された状態となる。そして、容
器本体の垂直段差部と蓋体の折曲げ部との間に、隙間が
形成される。このため、仕切りフィルムの周縁が蓋体の
フランジの外周端からはみ出して接合された状態となっ
ても、容器本体と蓋体との嵌合時において、そのはみ出
した周縁が前記の隙間に収容される。そして、仕切りフ
ィルムのはみ出した部分が邪魔になることなく、容器本
体と蓋体とが確実に嵌合される。
項1または2に記載の発明に加えて、仕切りフィルムの
外周の一部にそのフィルムの外方に向かって把持部が突
出形成されている。このため、容器の開封時において、
その把持部を持って仕切りフィルムの剥離のきっかけと
することができて、仕切りフィルムをいっそう容易に剥
離することができる。
1〜図5に基づいて説明する。図1に示すように、食品
包装容器11は、有底円筒状の容器本体12と、容器本
体12にその上面開口部を開閉可能に保持される有蓋円
筒状の蓋体13と、その蓋体13の下面開口部を閉塞す
る仕切りフィルム14とから構成されている。
例えばポリプロピレン等の合成樹脂により形成されてい
る。その容器本体12の上端外周には、フランジ部15
が形成されている。フランジ部15には、内周側に水平
段差部15a及び垂直段差部15bが形成され、その上
端から外方に向かって水平に張り出すフランジ15cが
形成されている。さらに、フランジ15cの外周縁に
は、下方に向かって折返し部15dが形成されている。
ばポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。
その蓋体13の下端外周には、フランジ部16が形成さ
れている。フランジ部16には、その内周側おいて、蓋
体の下面開口部の周縁に外方へ水平に張出すフランジと
しての内側フランジ16aが形成されている。その内側
フランジ16aの外周縁には、上方に向かって折曲げ部
16bが形成されている。このフランジ16a及び折曲
げ部16bは、蓋体13の側壁13aに対して弾性変形
可能なものとなっている。さらに、折曲げ部16bの上
端には、外方に向かって外側フランジ16cが形成され
ている。
4は、その表面に熱封緘性を有する合成樹脂、例えば低
密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
イオノマー等の層を含むフィルムからなっている。前記
仕切りフィルム14は、その外周縁の近傍において、前
記蓋体13の開口部を閉塞するように、蓋体13の内側
フランジ16aに、熱融着等によって接合固着される。
仕切りフィルム14の外周の一部には、そのフィルム1
4の外方に向かって把持部17が突出形成されている。
この把持部17は、前記仕切りフィルム14が内側フラ
ンジ16aに接合された状態で、その内側フランジ16
aの外周端よりも外側に延在された状態となる。
体13のフランジ部16の外周面19は、容器本体12
のフランジ部15の内周面18とほぼ対応する形状とな
っている。
13を容器本体12の上面に嵌合するには、蓋体13を
容器本体12の上面開口部上に両フランジ部15、16
が対応するように載置する。ここで、蓋体13を容器本
体12の方向へ軽く押し付けると、蓋体13の折曲げ部
16bの先端側が蓋体13の側壁13a側に向かって若
干屈曲された状態で、両フランジ部15、16が嵌合さ
れる。そして、前記蓋体13が容器本体12上に内嵌合
された状態で保持される。なお、理解を容易にするため
に、図2においては、折曲げ部16bが実際よりも大き
く屈曲したように描いてある。そして、容器本体12の
垂直段差部15bと蓋体13の折曲げ部16bとの間
に、隙間23が形成される。この隙間23には、蓋体1
3の内側フランジ16aの外周端よりも外方にはみ出し
た把持部17等の仕切りフィルム14の周縁が収容され
る。
ついて説明する。まず、図5に示すように、蓋体13の
下面開口部を上にした状態で、その蓋体13の内部に第
1の食品20を充填する。そして、仕切りフィルム14
を内側フランジ16a上に載置するとともに、例えば熱
融着等によって接合固着させる。次に、図1及び図2に
示すように、この第1の食品20を内包した蓋体13を
上下逆転させて、第2の食品21を内包した容器本体1
2の上面開口部に載置するとともに、両フランジ部1
5、16を嵌合させる。
は、まず容器本体12から蓋体13を取り外す。そし
て、図5に示すように、蓋体13の上下を逆転させて仕
切りフィルム14側が上となるように置く。ここで、仕
切りフィルム14の把持部17を上方に向かって持ち上
げると、蓋体13から仕切りフィルム14を容易に剥が
すことができる。
うな利点を有する。 (1) 蓋体13の下面開口部の周縁に外方へ水平に張
出す内側フランジ15aが形成されている。このため、
食品の包装ラインにおいて、蓋体13と仕切りフィルム
14との間の接合固着、例えば熱融着等の作業を容易か
つ確実に行うことができる。また、仕切りフィルム14
の外周端縁と蓋体13のフランジ部16等が干渉したり
することがなく、仕切りフィルム14の寸法に自由度を
持たせることができる。さらに、蓋体13に対する仕切
りフィルム14の載置位置に多少のずれが生じても確実
に接合を行うことができる。従って、蓋体13と仕切り
フィルム14との接合構成を簡素化することができると
ともに、それらの接合作業を容易かつ確実に行うことが
できて、食品包装容器11を安価に製造することができ
る。
で閉塞した蓋体13は、その蓋体13単独でも、容器本
体12と嵌合した状態でも、食品包装容器として使用す
ることができる。このため、新たな金型を起型すること
なく、形状の異なる複数の食品包装容器を提供すること
ができる。従って、この食品包装容器11は、製造コス
トの高騰を招くことなく、使用形態を変更することで種
々な用途に対応することができる。
時において、容器本体11の垂直段差部15bと蓋体1
3の折曲げ部16bとの間に、隙間23が形成される。
このため、仕切りフィルム14の周縁が蓋体13の内側
フランジ16aの外周端からはみ出して接合された状態
となっても、そのはみ出した周縁が前記隙間23に収容
される。従って、仕切りフィルム14のはみ出した部分
が邪魔になることなく、容器本体12と蓋体13とが確
実に嵌合される。
に把持部17が突出形成されている。このため、把持部
17を仕切りフィルム14の剥離のきっかけとすること
ができて、仕切りフィルム14を容易に剥離することが
できる。
と、蓋体13内の第1の食品20とが、仕切りフィルム
14によって完全に分離されている。このため、第1の
食品20と第2の食品21とが混ざり合って、両食品2
0、21が変質したり、風味や食感が変化したすること
がほとんどない。
体化することも可能である。 (a) 図5に仮想線で示すように、蓋体13の内部に
区画壁25を形成して、蓋体13の内部を複数の室に区
画すること。また、この区画壁25に先端を平面状にし
て、その先端に仕切りフィルム14を接合固着するこ
と。
れ異なった食品を内包することができるとともに、それ
らの食品同士の混合を防止することができる。 (b) 容器本体12の内部に区画壁を形成して、容器
本体12の内部を複数の室に区画すること。
れ異なった食品を内包することができる。 (c) 容器本体12と蓋体13の材質をポリプロピレ
ン以外の合成樹脂、例えばポリスチレン等に変更するこ
と。
間層としてアルミニウム箔を含む多層フィルムにより構
成すること。このように構成すれば、電子調理器によっ
て、蓋体13の内部に内包された食品のみにこげめをつ
けることができる。
を、熱融着以外の方法、例えば易剥離性接着剤等による
接着等によって行うこと。 (f) 容器本体12及び蓋体13の少なくとも一方
を、電磁波が透過しにくい材質に変更すること。
時間の異なる食品を1つの食品包装容器で同時に電子調
理することができる。つぎに、上記実施形態によって把
握される技術的思想を述べる。
方の内部を複数の室を有するように区画した請求項1〜
3のいずれかに記載の食品包装容器。 このように構成した場合、容器本体及び蓋体の内部が複
数の室に区画されるため、各室に異なった食品を内包す
ることができて、しかも、それらの食品同士の混合を防
止することができる。従って、より多くの食品をそれぞ
れの風味及び食感を保持したまま収納することができ
る。
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、蓋体と仕切りフィルムとの接合構成を簡素化
することができるとともに、それらの接合作業を容易か
つ確実に行うことができて、食品包装容器を安価に製造
することができる。また、容器の開封時に仕切りフィル
ムを容易に剥離することができる。しかも、下面開口部
を仕切りフィルムで閉塞した蓋体は、その蓋体単独で
も、容器本体と嵌合した状態でも、食品包装容器として
使用することができる。このため、新たな金型を起型す
ることなく、使用形態を変更することで種々な用途に対
応することができる。
ィルムの周縁が蓋体のフランジの外周端からはみ出して
接合された状態となっても、容器本体と蓋体との嵌合時
において、そのはみ出した周縁が前記の隙間に収容され
る。従って、仕切りフィルムのはみ出した部分が邪魔に
なることなく、容器本体と蓋体とが確実に嵌合される。
ィルムをいっそう容易に剥離することができる。
欠正面図。
分拡大断面図。
を上にした状態を示す一部切欠正面図。
4…仕切りフィルム、15a…水平段差部、15b…垂
直段差部、16a…蓋体の下面開口部の周縁に外方へ水
平に張出すフランジとしての内側フランジ、16b…折
曲げ部、17…把持部、23…隙間。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器本体とその容器本体の上面開口部の
周囲の嵌合部に係脱自在に嵌合される蓋体とを有する食
品包装容器において、 前記蓋体の下面開口部の周縁に外方へ水平に張出すフラ
ンジを設けるとともに該フランジ部の外周縁には、上方
に向かって折曲げ部が形成され、そのフランジに仕切り
フィルムを接合して蓋体の開口部を閉塞し、その蓋体を
単独及び前記容器本体と嵌合した状態で使用可能とした
食品包装容器。 - 【請求項2】 容器本体とその容器本体の上面開口部の
周囲の嵌合部に係脱自在に嵌合される蓋体とを有する食
品包装容器において、 前記蓋体の下面開口部の周縁に外方へ水平に張出すフラ
ンジを設け、そのフランジに仕切りフィルムを接合して
蓋体の開口部を閉塞するとともに、 前記容器本体の嵌合部は上面開口部に隣接して水平段差
部と垂直段差部とを備え、前記蓋体にはフランジに隣接
して前記嵌合部にほぼ対応する形状に折曲げ部を設け、
前記容器本体の嵌合部に対して前記蓋体が嵌合するよう
に形成し、容器本体と蓋体とが嵌合した状態で前記垂直
段差部と前記折曲げ部との間に隙間を設けた食品包装容
器。 - 【請求項3】 前記仕切りフィルムの外周の一部にその
フィルムの外方に向かって把持部を突出形成した請求項
1または2に記載の食品包装容器。
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JP7282221A JP2875196B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 食品包装容器 |
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JP7282221A Expired - Fee Related JP2875196B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 食品包装容器 |
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JP6214121B2 (ja) * | 2016-09-12 | 2017-10-18 | 株式会社ケーピープラテック | 中皿付き容器 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP7282221A patent/JP2875196B2/ja not_active Expired - Fee Related
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