JPH0211313A - 合成樹脂製容器及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製容器及びその製造方法

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JPH0211313A
JPH0211313A JP63160980A JP16098088A JPH0211313A JP H0211313 A JPH0211313 A JP H0211313A JP 63160980 A JP63160980 A JP 63160980A JP 16098088 A JP16098088 A JP 16098088A JP H0211313 A JPH0211313 A JP H0211313A
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冨沢 克正
Eiko Abe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成樹脂製容器及びその製造方法に関する。
(従来の技術) −gに、合成樹脂の多くは熱に弱く、このような樹脂を
用いて製造された容器は熱液の充填等によって変形し易
い、このような熱変形が容器の口部において生ずると、
液漏れ等の問題が発生し、容器としての価値を損うため
好ましくない。
上記熱変形の対策としては、耐熱性樹脂を用いて容器を
製造することが考えられるが、この場合、充填する内容
物に対する適性も配慮する必要があり、更にこの種の樹
脂は一般に高価であって、製造コストが高くなり、汎用
性に欠ける。
そのため、比較的安価な合成樹脂を主成分とし、耐熱性
樹脂との多層の積層構造とした容器及びその製造方法が
提案され、例えば特開昭63−55号公報に見られるも
のが知られている。
この製造方法は、まず、容器のプリフォームを成形する
金型キャビティに前記合成樹脂を適量射出した時点で該
射出を一時中断し、該中断時に耐熱性樹脂を射出して前
記合成樹脂の中を通過させ、その後、該合成樹脂を再び
射出することによって口部の外表面層および内表面層が
耐熱性樹脂から成る多層の積層構造のプリフォームを成
形し、次いでこのプリフォームをブロー成形することに
よって特に口部に耐熱性をもたせた容器を製造しようと
するものである。
しかしながら、上記製造方法では、耐熱性樹脂を射出す
るタイミング等の条件によって、例えばポリアリル樹脂
等の耐熱性樹脂を使用した場合には、必ずしも耐熱性樹
脂が口部に集中せず、容器の胴部にも耐熱性樹脂が多く
分布する。このように胴部に分布した耐熱性樹脂は胴部
の透明性やガスバリア性を低下させるので透明性やガス
バリア性の要求される容器を上記の製造方法で製造する
ことは好ましくない、そして、口部の外表面層と内表面
層とに耐熱性樹脂を所定の量だけ確実に分布させるため
には、比較的多量の耐熱性樹脂を使用しなければならず
、このことは、製造コストの低減を図る妨げとなってい
た。
また、品質管理上、容器の口部に耐熱性樹脂が集中して
いることを容易に確認できることが好ましいが、主成分
たる合成樹脂と耐熱性樹脂としてそれぞれ例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)樹脂とポリアリル樹脂
とが使用された場合には、これらの樹脂は共に無色透明
であり、前記確認が困難であった。
(解決しようとする課題) 本発明は、かかる不都合を解消し、口部の耐熱性と胴部
の透明性及びガスバリア性とに優れ、特に製造後の口部
の品質確認を容易に行うことのできる合成樹脂製容器及
びその製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決する手段) 本発明の合成樹脂は、開口端からサポートリング下面ま
での口部が40〜75重量%のポリエステル樹脂と25
〜60重量%の耐熱性樹脂とからなる多層構造であり、
かつ容器全体に占める耐熱性樹脂の90重量%以上を有
することを特徴とする。
さらに、本発明の合成樹脂製容器は、前記耐熱性樹脂が
着色されていることを特徴とする。
前記ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタ
レー) (PET)樹脂等が、前記耐熱性樹脂としては
、ポリアリル樹脂等が用いられる。
前記口部の耐熱性樹脂の量は、該口部の総重量の25%
より少いと口部の耐熱性が低下し、所望の耐熱性が得ら
れない。逆に、60%を越えると、耐熱性樹脂として特
に前記ポリアリル樹脂が使用された場合には、口部のガ
スバリア性が低下し、また、製造コストも高くなる。ま
た、前記口部の耐熱性樹脂の量が容器全体に占める耐熱
性樹脂の総量の90%より少いと、胴部に分散された耐
熱性樹脂の量が多くなり、胴部の透明性及びガスバリア
性が低下する。従って、口部の耐熱性樹脂の量は、該口
部の総重量の25〜60%、さらに好ましくは30〜4
0%であって、且つ、容器全体に占める耐熱性樹脂の総
量の90%以上であることが必要である。
尚、耐熱性樹脂を着色するには、ペリレン系赤色染料、
カーボンブラック、複素環系黄色染料等を耐熱性樹脂に
添加することによって行われる。
また、本発明の合成樹脂製容器の製造方法は、プリフォ
ーム金型のキャビティに前記ポリエステル樹脂が最初に
射出され、該ポリエステル樹脂の射出すべき総重量の3
5〜65%が射出された時点から該総重量の3〜10%
の前記耐熱性樹脂が前記キャビティに射出され、該耐熱
性樹脂の射出の間及びその後も前記ポリエステル樹脂が
射出されて成形されたプリフォームがブロー成形される
ことを特徴とする。
前記耐熱性樹脂の射出が開始されるタイミングが、前記
の時点よりも早いと、耐熱性樹脂として例えばポリアリ
ル樹脂が使用された場合には、ポリアリル樹脂は、口部
に達する前にポリエステル樹脂内から漏出し、キャビテ
ィの壁面に付着してしまう。逆に、前記タイミングが前
記の時点よりも遅いと、ポリアリル樹脂は口部の内表面
及び外表面に達することができずにポリエステル樹脂内
に残存してしまう。従ってポリエステル樹脂がその総量
の35〜65%射出された時点に、耐熱性樹脂の射出を
開始する。
また、耐熱性樹脂の射出量がポリエステル樹脂の前記の
総重量の3%より少いと口部に含まれる耐熱性樹脂が該
口部の総重量の25%より少くなり、10%より多いと
、口部の総重量の60%より多くなってしまう。従って
、耐熱性樹脂の射出量は、ポリエステル樹脂の射出総重
量の3〜10%でなければならない。
(作 用) 本発明の合成樹脂製容器は、口部に耐熱性樹脂が25〜
60重量%含まれることによって口部の十分な耐熱性お
よびガスバリア性が確保される。そして容器全体に占め
る耐熱性樹脂の90重量%以上が口部に集中しているこ
とによって胴部に分散する耐熱性樹脂が十分少いため、
胴部の十分な透明性及びガスバリア性が確保される。
さらに、耐熱性樹脂が着色されていることによって、前
記合成樹脂製容器における耐熱性樹脂の分布状態を目視
で確認することが可能となる。
また、本発明の合成樹脂製容器の製造方法によれば、ポ
リエステル樹脂の35〜65%が射出された時点から前
記ポリエステル樹脂の総重量の3〜10%の耐熱性樹脂
が射出されることによって、耐熱性樹脂が口部に集中す
ると共に該口部がポリエステル樹脂と耐熱性樹脂とから
なる多層構造に形成された合成樹脂製容器が製造される
(実施例) 本発明の合成樹脂製容器の製造方法の一例として、内容
量1.5 Lのポリエステルボトルの製造方法を第1図
乃至第4図に従って説明する。
第1図で1はプリフォーム金型、2はキャビティ、3は
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂4の溶融体
をキャビティゲート5からキャビティ2に射出する主ス
クリュー射出機、6はポリアリル樹脂7の溶融体をキャ
ビティゲート5からキャビティ2に射出する副スクリュ
ー射出機である。
プリフォーム金型1は温度10°Cに保持され、キャビ
ティ2は長さ153mm、外形27am、平均厚さ4.
511I11であり、両射出機3,6のシリンダー8゜
9の温度は270 ’C1両樹脂4,7の温度は約26
0゛Cとした。また、ポリアリル樹脂7は、その10k
gに対してペリレン系赤色染料0.57 g 、カーボ
ンブラック0.3 g、 ?31素環系黄色染料0.0
4gが分散され、茶褐色に着色したものを用いた。
本実施の製造方法では、まず、主スクリュー射出機3に
よってPET樹脂4がキャビティ2内に射出される。P
ET樹脂4の総射出量は57gであり、これがシリンダ
8の44mmのストロークで連続的に射出される。そし
て、このPET樹脂4の射出過程において、射出開始後
、約1.1秒経過してストロークが21mm進んだ時点
すなわち、前記総射出量の約48%が射出された時点か
ら、第2図示のように副スクリュー射出機6によって着
色されたポリアリル樹脂7の3g、すなわち前記総射出
量の約5%が約1秒かけてキャビティゲート5から射出
される。このポリアリル樹脂7の射出の間及び射出後も
PUT樹脂4は射出され続け、第3図示のように、ポリ
アリル樹脂7は、プリフォーム金型1との接触により冷
却されつつあるPET樹脂4内を通過していく。そして
、ポリアリル樹脂7の射出後の約6秒後にPUT樹脂4
の射出が終了し、第4図示のようにポリエステルボトル
のプリフォームAが成形される。その後、このプリフォ
ームAに二輪延伸ブロー成形が施され、ポリエステルボ
トルが得られる。
このようにして得られたポリエステルボトルを第5図に
示す、第5図で、BはポリエステルボトルCのサポート
リング、DはサポートリングBの下面から開口端までの
口部である。口部りは、内側表面、頂面及び外側表面が
ポリアリル樹脂7から成り、中間層がPET樹脂4から
成る3層構造となっている。そして、口部りの組成はポ
リアリル樹脂7が40重量%、PET樹脂4が60重量
%であった。また、ボトルC全体に占めるポリアリル樹
脂7の92%が口部りに集中しており、残りは口部りの
僅かに下部にあった。さらに、ポリアリル樹脂7は、前
記したように茶褐色に着色されているため、ボトルCの
口部りのみが茶褐色となり、ポリアリル樹脂7が口部り
に集中していることを容易に確認することができた。尚
、口部りは、その開口端の外形が25mm、肉厚が2.
3m、長さが22.4+naであった。
上記ポリエステルボトルCの内部の口部りの耐熱性を確
認するために、このボトルCに92°Cの熱水を充填し
てアルミキャップを取り付け、30秒間横倒しした後正
立させて水道水で40分間シャワリングし、1時間後に
口部りの開栓トルクの測定を行った。この測定を10個
のボトルCに対して行ったところ、開栓トルクは5〜1
0kg−cmであった。
一方、これと比較するために、前記の製造方法において
ポリアリル樹脂7を射出せずに成形したポリエステル容
器10個に対して上記測定を行ったところ、開栓トルク
は4kg−cl以下であってボトルCに較べて小さい値
が得られた。この結果から、上記ポリエステルボトルC
の口部りには、耐熱性樹脂であるポリアリル樹脂7が含
まれていることによって、耐熱性が向上していることが
わかる。
(発明の効果) 本発明の合成樹脂製容器は、上記説明から明らかなよう
に、容器全体に占める耐熱性樹脂の90%以上が口部に
集中しているため、胴部の大部分がポリエステル樹脂か
ら成り、胴部の透明性及びガスバリア性に優れている。
また、口部の25〜60重量%が耐熱性樹脂から成るた
め、咳口部は十分な耐熱性及びガスバリア性を確保でき
、この合成樹脂製容器は、コーヒー、オレンジジュース
、スポーツドリンク等のホットパック用容器として特に
好適である。そしてこの合成樹脂製容器は、本発明の製
造方法によって確実に製造することができ、特に口部が
ポリエステル樹脂と耐熱性樹脂の多層構造に形成するこ
とができ、口部の耐熱性を確実に確保することができる
さらに、耐熱性樹脂を着色することによって、この製造
方法により製造された合成樹脂製容器の口部が着色され
、耐熱性樹脂が口部に集中していることを目視で容易に
確認することができ、容器の品質管理を容易にかつ確実
に行うことができる。
また、この着色を容器の用途等に応じて変えることによ
って、容器の種別を容易に見分けることができると共に
、内容物の色に合わせて着色の色を選択することにより
視覚印象が優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は合成樹脂製容器の製造方法の一例の
説明図、第5図は合成樹脂製容器の一例の断面図である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、開口端からサポートリング下面までの口部が40〜
    75重量%のポリエステル樹脂と25〜60重量%の耐
    熱性樹脂とからなる多層構造であり、かつ容器全体に占
    める耐熱性樹脂の90重量%以上を有することを特徴と
    する合成樹脂製容器。 2、前記耐熱性樹脂が着色されていることを特徴とする
    請求項1記載の合成樹脂製容器。 3、プリフォーム金型のキャビティにポリエステル樹脂
    が最初に射出され、該ポリエステル樹脂の射出すべき総
    重量の35〜65%が射出された時点から該総重量の3
    〜10%の耐熱性樹脂が前記キャビティに射出され、該
    耐熱性樹脂の射出の間及びその後も前記ポリエステル樹
    脂が射出されて成形されたプリフォームがブロー成形さ
    れることを特徴とする請求項1または請求項2記載の合
    成樹脂製容器の製造方法。
JP16098088A 1988-06-30 1988-06-30 合成樹脂製容器及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2566621B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715980B1 (ko) * 2005-10-24 2007-06-11 새한프라텍 주식회사 투톤 칼라 합성수지제 용기의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100715980B1 (ko) * 2005-10-24 2007-06-11 새한프라텍 주식회사 투톤 칼라 합성수지제 용기의 제조방법

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