JPS62193941A

JPS62193941A - 多層容器及びその製造方法

Info

Publication number: JPS62193941A
Application number: JP61030299A
Authority: JP
Inventors: 大野　克之; 俊一加藤
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1986-02-14
Filing date: 1986-02-14
Publication date: 1987-08-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、多層容器の口元部を強化し、充填物特に、内
容ガスの凋れを防止する多層容器とその製造方法に関す
る。

〈従来の技術〉近年、熱可塑性樹脂を用いた中空容器が化粧品、食品、
飲料、薬品等の容器として広く使用されており、特にポ
リエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル樹
脂からなる二軸延伸容器がその優れた透明性、安全性、
ガスバリヤ−性１機械的強度等の点から急速に開発され
ている。

しかしながら、このポリエステル樹脂からなる二軸延伸
容器も充填する内容物特に高度なガスバリヤ−性を要求
する食品あるいは飲料主に炭酸飲料、ビール、ワイン等
の分野においてガス遮断性の不足からなお不満足の状態
である。

このような欠点を解決するため、高ガスバリヤ−性を有
する熱可塑性樹脂との多層構造を有する二軸延伸多層容
器の成形が試みはじめられている。

この多層容器は、複数の射出シリンダにより、少なくと
も二種の熱可塑性樹脂を単一の金型内にタイミングをず
らして連続的あるいは交互に射出することによって、多
層プリフォームを成形し、該多層プリフォームを延伸可
能な範囲に加熱して吹込エアーにより製造されている。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかし、上記多層容器に用いる少なくとも二種の熱可塑
性樹脂の相溶性が悪く１層間接着性が劣っている場合、
デラミネーション（層間剥離現象）による充填物、特に
内容ガスの漏れを生じることがある。すなわち、キャッ
プを取付ける際、キャンピングマシーンのローラー圧を
受ける口元部に層間剥離がある場合１口元部の強度の低
下で、キャップとの密着が悪くなり、ここから急激に内
容ガスが漏れてしまうという問題点がある。

〈問題点を解決するための手段〉本発明は、二軸延伸された多層容器の口元部に、口部強
化部材を一体に設けることにより上記問題点を解決する
。

また１本発明の多層容器は、予め成形された口部強化部
材を射出成形用金型内に固定、載置し、溶融樹脂を該金
型内に射出して多層のプリフォームを成形するとともに
、該プリフォームの口元部と前記口部強化部材を一体化
し、延伸可能な温度下で圧力流体により二軸延伸成形す
ることにより製造される。

〈作用〉本発明の多層容器は１口元部に口部強化部材を一体に設
けているので１口元部に層間剥離が起っても１口元部の
強度が低下せず、キャップと口元部との密着性は保たれ
、内容ガスの漏れは防止される。

〈実施例〉次に実施例を説明する。

第１図は１口部強化部材１１＋を容器口元部に一体化し
た三層容器の口元部の縦断面図を示している。

この容器は、最外層（２）、中間層（３）、最内層（４
）よりなり、前記最外層（２）及び最内層（４）は熱可
塑性樹脂よりなり、具体的には、ポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂等が挙げられる。また中間層（３１
は、ガスバリヤ−性あるいは水蒸気遮断性を高めるため
に、エチレン−ビニルアルコール共重合体。

ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、アクリロニ
トリル系樹脂等を用いる。

前記口部強化部材ｔｌ＋は、第１図ｆａ）のように、容
器口元部の外側に一体化したものと、第１図（ｂｌのよ
うに、容器口元部の内側に一体化したものがある。

口部強化部材１１）は最外層（２）あるいは最内層（４
）の熱可塑性樹脂により上下を固定され、内周面あるい
は外周面で容器口元部に密着している。また口部強化部
材（１）の形状は環材のものであり、第１図ｆａ）のよ
うにネジ部、支持リングを設けたり、第１図ｆｂｌのよ
うに容器との密着面にリプあるいはキーをつけることも
可能である。

口部強化部材ｆｉ＋の材質は、熱可塑性樹脂、金属でも
よいが、容器の密着する面との相溶性のある熱可塑性樹
脂がよく、更に同種の材料が好ましい。

一方１本発明の多層容器を製造するには、まず、第２図
に示すような射出成形用金型内で多層プリフォームを成
形する。該金型は、油圧装置を用いて、それぞれ上下方
向に移動し、開閉するコア型（５）、キャビティー型（
６）、及びコア型（５１，キャビティー型（６）が型開
のとき、左右開閉可能なネック型（力からなる。容器口
元部に一体化される口部強化部材ｆｌ＋は、型開のとき
、ネック型（７）内に挿入され挾持される。そしてコア
型（５）、キャビティー型（６）の型閉でネック型（７
）は貫通するコア型（５１と外周を嵌合するキャビティ
ー型（６）とで完全に閉じられ。

口部強化部材＋１１もネック型（７）内に固定され、第
３図に示す射出工程に移る。

第３図は、多層プリフォームの製造方法を示す図で複数
の射出シリンダ（８）、（８）′と射出金型（９）を表
わしている。（８）、　（８）／は異種の熱可塑性樹脂
を射出する射出シリンダで、まず、主射出シリンダ（８
）から最外層（２）および最内層（４）を構成する熱可
塑性樹脂を射出し、その後わずかにタイミングをずらせ
て中間層（３）の熱可塑性樹脂を副射出シリンダ（８）
′により射出し、最後にまた主射出シリンダを射出し、
多層プリフォームの成形を完了する。

この得られた多層プリフォームを延伸可能な温度範囲に
加熱した後、ブロー金型内において圧力流体でブロー成
形を行なうと口部強化部材が一体化された多層容器が得
られる。

以上、三層構造の延伸容器について説明したが、５台以
上の射出シリンダを持つ成形機で更に複雑な構成の多層
容器を成形することもできる。

本発明によって得られた多層容器は、中間層（３）にガ
スバリヤ−性あるいは水蒸気遮断性の優れた熱可塑性樹
脂を用いることで、食品、飲料分野等の高ガスバリア容
器に適する。

以下、さらに具体的に説明する。

日清ＡＳＢ機械■ＡＳＢ５０Ｔ成形機を用℃Ｓ、ポリエ
チレンテレフタレート（極限粘度０．６５）からなる口
部強化部材を射出成形用金型内に固定、載置し、最外層
及び最内層がポリエチレンテレフタレート（極限粘度０
．６５　）　、中間層がエチレン−ビニルアルコール共
重合体からなる多層プリフォームを一体成形する。また
、最外層及び最内層を構成スるポリエチレンテレフタレ
ートと中間層のエチレン−ビニルアルコール共重合体と
の重量構成比は９３ニアである。得られた多層プリフォ
ームを約１００°Ｃに温度調節を行ない、縦延伸倍率２
．５倍、横延伸倍率３．９倍に二軸延伸し、１１の丸底
容器を成形した。この容器５０本に３９４ガスボリユー
ムの炭酸水を充填し、アルミキャップでキャッピングを
施し、２０°（：、、６５％ＲＨの雰囲気中１２週間放
置後、ガスボリュームの測定を行なった。その結果、３
０本とも炭酸ガスの漏れは少なく、平均ガスボリューム
は３２７で炭酸ガス減少率は１７係であった。

一方、上記と同様の方法で口元部に口部強化部材のない
容器を５０本作製して同様のテストを行った結果、３０
本中２８本は、ガスの漏れは少なく平均ガスボリューム
は３．２５で炭酸ガス減少率は１８係であり、残り２本
のガスボリュームは。

１．８２，１．８６で炭酸ガス減少率は、５４％、５３
係であった。

〈発明の効果〉本発明の多層容器は１口元部に口部強化部材を設けてい
るので１層間剥離による口元部の強度の低下を防止する
。

したがって１口元部とキャップとの密着性の低下による
内容ガスの漏れを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は１本発明の実施例を示し、第１図は容器口元部の
断面説明図、第２図、第３図は１本発明の製造方法を説
明する説明図である。（１）・・・口部強化部材（２）・・・最外層］３）・・・中間層（４）・・・最内層（５１・・・コア型（６）・・・キャビティー型（７）・・・ネック型＋８１．ｆ８＋仁・・射出シリンダー（９）・・・射出金型

Claims

【特許請求の範囲】１）二軸延伸された多層容器の口元部に、口部強化部材
を一体に設けたことを特徴とする多層容器。２）予め成形された口部強化部材を射出成形用金型内に
固定、載置し、溶融樹脂を該金型内に射出して多層のプ
リフォームを成形するとともに、該プリフォームの口元
部と前記口部強化部材を一体化し、延伸可能な温度下で
圧力流体により二軸延伸成形することを特徴とする多層
容器の製造方法。