JPH08119248A - 複合容器及びその製造方法 - Google Patents

複合容器及びその製造方法

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JPH08119248A
JPH08119248A JP26534294A JP26534294A JPH08119248A JP H08119248 A JPH08119248 A JP H08119248A JP 26534294 A JP26534294 A JP 26534294A JP 26534294 A JP26534294 A JP 26534294A JP H08119248 A JPH08119248 A JP H08119248A
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JP
Japan
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composite container
container
exterior material
composite
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JP26534294A
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Keiko Nakamura
圭子 中村
Toshiaki Kakemura
敏明 掛村
Shunichi Kato
俊一 加藤
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • B65D23/08Coverings or external coatings
    • B65D23/0842Sheets or tubes applied around the bottle with or without subsequent folding operations
    • B65D23/0864Applied in mould

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】外装材とPENを主体とする内装容器とから成
る複合容器とその製造方法を提供する。 【構成】口部、肩部、底部に比較して薄い厚みの胴部を
有するPENを主体とする樹脂から成る内装容器2の少
なくとも胴部3の外表面に、紙、又は紙を主体とする材
料から成る外装材1を設けた複合容器及び外装材1を成
形型内に載置して内装容器2を成形すると同時に一体化
することを特徴とする複合容器の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外装材とポリエチレン
−2,6−ナフタレート(以下、PENと略す)を主体
とする樹脂からなる内装容器とからなる複合容器および
その製造方法に関するもので、使用後の廃棄処理をより
簡便にした容器である。また、炭酸ガスを含む内容物を
充填可能な耐圧複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ビール等の炭酸を含む飲料は、従来から
ガラス瓶、金属缶に充填して販売されている。これらの
容器は、酸素バリアー性、炭酸ガスバリアー性に優れて
いること、耐圧性が優れていること、内容物の吸着が少
ないこと等の長所を有しているが、使用後の廃棄は、一
般廃棄物として処理できないという問題がある。
【0003】ガラス瓶は、繰り返し利用することが可能
であるが、落下等による破損の恐れがあること、重量が
重く、多量の品を一度に購入するのが困難であるという
不都合があった。
【0004】また、スチール缶、アルミ缶に代表される
金属缶は、落下等のよる破損がないこと、重量が軽いこ
とで、自動販売機での使用率が高く、普及率が高まって
いる。この金属缶は、使用後、分別ごみとして回収さ
れ、一部リサイクルされているが、まだ、その回収率は
低いものである。それに加えて、利用し易いことから、
観光地、行楽地で、大量に使用、廃棄され、その回収、
処理が大きな社会問題となっている。
【0005】さらに、前記ガラス瓶、金属缶以外にポリ
エチレンテレフタレート(以下、PETと略す)からな
る中空容器が、その透明性、軽量、安全性等の理由か
ら、飲料、酒類、調味料等の容器として多用途にわた
り、市場に出回っている。
【0006】PET容器は、前述のような長所がある反
面、ガラス瓶、金属缶に比べて遮光性、酸素バリアー
性、炭酸ガスバリアー性、水蒸気バリアー性等が劣るた
め、内容物によっては、脱色、変色のような色調変化が
起こったり、変質したりする。特に、炭酸飲料の容器と
しては、内容液中の炭酸ガスが抜けてしまう恐れがある
ため、長期間の保存には適さない容器であった。また、
PET容器は、一部回収されているが、前述の金属缶と
同様使用後の廃棄処理が難しく、近年大きな問題となっ
ている。
【0007】一方、紙製の容器は、使用後の処理が比較
的しやすい容器であるが、シェルフライフの短い一部の
飲料(牛乳、ジュース等)を除いては使用されないのが
現状である。特に内容液に炭酸ガスを含むビール等の飲
料では、いまだに使用されていない。
【0008】また、バッグインボックスと呼ばれるよう
な紙製外側容器の内部にプラスチック製の注ぎ口付きの
袋状容器を収容した複合容器が近年出回っているが、こ
の容器はガスバリヤ性を考慮したものではなく、強度的
にも不充分であり、また、製造上の工程数が多いという
問題点もある。
【0009】このように、現在普及しているそれぞれの
容器は、内容物の保存適性と使用後の易廃棄性の両方を
満たすものではなく、各種の改善が求められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の課題
を鑑み、酸素バリアー性、炭酸ガスバリアー性、水蒸気
バリアー性、耐圧性を満足させると共に、使用後の廃棄
処理をより簡便にした複合容器、およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、口部、肩部、
底部に比較して、薄い厚みの胴部を有するPENを主体
とする樹脂からなる内装容器の少なくとも胴部の外表面
に、紙または紙を主体とする材料からなる外装材を設け
た複合容器である。
【0012】本発明における外装材は、天部、底部のな
い筒状体、底部を有する筒状体、天部、底部を有する筒
状体のいずれの構造でもよい。
【0013】以下、図面に基いて詳細に説明する。本発
明の複合容器の一例を示す図1において、複合容器Aは
紙を主体とする外装材(1)、外装材(1)に収容され
たPENを主体とする樹脂からなる内装容器(2)によ
り構成されている。内装容器(2)は、胴部(3)と注
ぎ口(4)が中空延伸成形により一体に成形されてい
る。
【0014】図1は、外装材の天、底が解放された構造
を示しているが、図2に示すように、内装容器の胴部だ
けでなく、底部も覆う有底構造としてもよい。
【0015】図2に示す有底構造の場合、内装容器の底
部の構造は、図3に示すように下方に球状に膨出した構
造とすることが好ましい。そうすることにより内容液の
圧力に対して耐え得る構造とすることができる。
【0016】さらに、内装容器の肩部も覆う、図4に示
す構造とすることができる。そうすることにより外装材
によって内装容器の多くの部分を覆うことになるので、
耐圧容器としては、より望ましい構造である。
【0017】ここで、外装材に覆われている内装容器の
胴部の平均厚みは、外装材に覆われていない内装容器の
平均厚みの1/2以下の厚みとすることにより、使用樹
脂量を減らすことができる。
【0018】また、外装材の厚さは、内装容器の胴部の
平均厚みの2.5倍以上とすることにより、一定の剛性
を有し、しかも耐圧性の容器とすることができる。外装
材の厚さが、内装容器の胴部平均厚みの2.5倍以下で
ある場合、例えば外装材が薄すぎる場合には、容器の機
械的強度が十分に得られない。
【0019】外装材は、紙または紙を主体とする材料か
らなる。外装材が紙である場合、紙単体ではは酸素等の
ガスおよび水蒸気に対するバリアー性に乏しいため、各
種の方法でバリアー性を付与することができる。
【0020】例えば、紙にバリアー性フィルムを貼り合
わせたものを用いることによってバリアー性を付与する
ことができる。このようなバリアー性フィルムとして
は、バリアー性に優れた樹脂の単層、あるいは多層フィ
ルム、表面にバリアー性に優れた樹脂をコーティングし
たフィルム、および表面にバリアー性材料の薄膜を設け
たフィルムを用いることができる。
【0021】酸素バリアー性に優れた樹脂としては、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド樹
脂、高ニトリル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などを用
いることができる。水蒸気バリアー性に優れた材料とし
ては、環状オレフィンとエチレンを共重合させた非結晶
性樹脂等を用いることができる。
【0022】表面にバリアー性材料の薄膜を設けたフィ
ルムに用いるバリアー性材料としては、酸化ケイ素、酸
化マグネシウム、酸化アルミニウム等の金属酸化物が挙
げられる。また、フィルムとしては、PET、ポリプロ
ピレン、ナイロン等が用いられる。金属酸化物の薄膜を
設けたフィルムは酸素及び水蒸気バリアー性共に優れた
性能を有しており、特に好ましく用いられる。薄膜層は
蒸着、または塗布により形成され、その厚みは100〜
3000Åが好ましい。
【0023】外装材に耐水性を付与する場合、前述のよ
うなバリアー性フィルムを貼り合わせることも有効であ
るが、端面処理あるいは樹脂を含浸することも行われ
る。
【0024】本発明の内装容器は、PENを主体とする
樹脂から成る。PENはPETに比べ、酸素バリアー
性、炭酸ガスバリアー性、水蒸気バリアー性に優れ、ア
セトアルデヒド溶出量も少ない。これらのバリアー性お
よび機械的強度は延伸によりさらに向上する。また、ガ
ラス転移点がPETより50℃近く高いため、耐熱性に
優れ熱充填が可能である。UV遮断性と耐薬品性にも優
れている。このため、内装容器が外装材に覆われている
部分が少なくとも、紫外線による変質、味覚変化等を抑
制することができる。
【0025】本発明に用いるPENとしては、重合段階
で10重量%を上限に酸成分としてイソフタル酸等によ
る芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等に
よる脂環族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等に
よる脂肪族ジカルボン酸などを含有したり、グリコール
成分としてメチレングリコール(トリ、ヘキサ、デカを
総称して表現)、シクロヘキサジメタノール等を含有し
て重合したものを用いることも可能である。
【0026】内容物の要求品質によっては、PEN層と
PET層からなる少なくとも二層以上の多層構造の内装
容器とすることが可能である。この場合は、例えば多層
構造の予備成形体を射出成形によって得、その後延伸ブ
ロー成形を行う。
【0027】内装容器の多層構造としては、例えば内表
面層からPET/PEN/PET、あるいはPEN/P
ET/PENの二種三層構造や、PET/PEN/PE
T/PEN/PET、あるいはPEN/PET/PEN
/PET/PENの二種五層構造とすることもできる。
【0028】また、内容物の要求品質によっては、PE
Nを含む二種以上の樹脂からなるブレンド構成の内装容
器を用いることも行われる。PENとPETをブレンド
した樹脂組成物を内装容器に用いることはより好ましく
行われる。PENは高価な樹脂であるため、ブレンドに
よりコストを下げることができる。その場合、ブレンド
比率は、内容物の要求品質に応じて決めれば良く、PE
Tに対するPENの比率に依存して、バリアー性が改良
され、紫外線遮断性が付与される。
【0029】このようなブレンド構成において用いられ
るPETは、重合段階で10重量%を上限に酸成分とし
てイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、等を含有し
たり、グリコール成分としてメチレングリコール、プロ
パノール、シクロヘキサンジメタノール等を含有して重
合したものを用いることも可能である。
【0030】また、PENと他のバリアー性樹脂、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド
樹脂等とのブレンド物を使用することもできる。上記多
層構造を有する内装容器のPEN層の代わりに、上記P
ENを含むブレンド樹脂層を用いることも可能である。
【0031】本発明は、内装容器と外装材とを取り外し
可能な構造とした複合容器としても良い。この構造とし
ては、内装容器と外装材とを嵌合により一体化するこ
と、内装容器と外装材とを接着層により一体化し、この
接着層として、アルカリ溶液または温水により溶解可能
な層とすることにより内装容器と外装材とを容易に分離
することができるようになる。
【0032】次に本発明の製造方法について説明する。
まず、図5に示すようにPENを主体とする樹脂からな
る予備成形体(5)を予め射出成形により得る。その
後、延伸ブロー成形した内装容器に外装材を装着しても
よいが、生産効率を考慮した場合、所定形状に成形した
外装材(1)を金型内に載置し、この外装材(1)内
で、成形温度に加熱した内装容器の予備成形体(5)を
延伸ブロー成形することによって内装容器(2)の成形
と同時に外装材(1)と一体化する方がいっそう好まし
い。
【0033】
【作用】本発明の複合容器は、内装容器の胴部を薄くし
てあるので、内装容器の樹脂の使用量が、同容量のプラ
スチック容器と比較して減少し、しかも延伸ブロー成形
により内装容器のバリアー性および強度は向上し、胴部
に紙または、紙を主体とした材料からなる外装材が一体
化されているので、紙あるいは紙を主体とした材料に内
圧に抗する強度を付加することにより、内圧に対しても
十分耐え得る構造となっている。
【0034】内装容器に用いているPENを主体とする
樹脂は、酸素バリアー性、炭酸ガスバリアー性、水蒸気
バリアー性に優れ、さらに、少なくとも、薄くなってい
る胴部をバリアー性を有する外装材と一体化する構造と
することにより、バリアー性を高め、内容物のシェルフ
ライフを長くすると共に、耐圧性をも高めることができ
る。
【0035】そして、内装容器を接着で一体化していな
い場合、使用後、内装容器と外装材とを分離して廃棄す
ることができる。
【0036】内装容器と外装材とが、接着層で一体化さ
れている場合には、接着層にアルカリ溶液、温水等を用
いることにより、前述と同様に簡単に分離し、廃棄する
ことができ、接着剤の選択により内装容器と外装材との
接着強度を制御し、容器使用後には分離可能とすること
もできる。
【0037】本発明の複合容器は、成形した内装容器に
外装材を装着してもよいし、成形された外装材を内装容
器の成形金型内に載置し、内装容器の成形と同時に、一
体化した複合容器を製造することもできる。
【0038】
【実施例】以下、実施例に基づき具体的に説明を行う
が、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【0039】(実施例1)PEN(固有粘度0.57g
/dl)を用いて射出成形により成形した予備成形体を
赤外線ヒーターで加熱し、予め作成した厚さ0.7mm
のマニラボール紙に、厚さ0.1mmのポリエチレンと
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の多層フィルム
を貼り合わせたもので作成した外装材をポリエチレン面
を内側にして金型内に載置し、その中で中空延伸成形
し、図4に示す胴部平均肉厚0.17mm、内容量50
0mlの内装容器と外装材からなる複合容器を成形し
た。
【0040】(実施例2)図6に示すように、厚さ0.
7mmのマニラボール紙(7)と、厚さ0.1mmのP
ETフィルム(8)の表面に厚み400Åの酸化ケイ素
膜(9)を蒸着により形成させ、さらにその上に感熱接
着剤層(10)を設けた積層材のPETフィルム面とを
貼り合わせた外装材を用いた以外は実施例1と同様の方
法で複合容器を作成した。
【0041】(実施例3)PENを内層とし、その両側
をPETで挟んだ二種三層の多層予備成形体を用いた以
外は実施例1と同様にして、PEN層厚み0.5mm、
PET層厚み0.5mmの複合容器を得た。
【0042】(実施例4)実施例1における予備成形体
をPEN:PET=5:95(重量比)のブレンド物に
変えた以外は同様にして、胴部平均厚み0.17mmの
複合容器を得た。
【0043】(比較例1)実施例1における予備成形体
をPET単体から成る予備成形体に変えた以外は同様に
して、胴部平均肉厚0.17mmの容器を得た。
【0044】(比較例2)実施例2における予備成形体
をPET単体から成る予備成形体に変えた以外は同様に
して、胴部平均肉厚0.17mmの容器を得た。
【0045】実施例1乃至4、比較例1乃至2の容器の
酸素透過度、水蒸気透過度を(表1)に示す。
【0046】
【表1】
【0047】PENから成る内装容器を用いた複合容器
では、高い酸素バリアー性および水蒸気バリアー性が示
された。
【0048】実施例1乃至2の容器および比較例1乃至
2の容器にビールを500ml充填し、5℃で保存し
た。充填時のビールの炭酸ガス量を100%とする。1
ヶ月後の保存結果を(表2)に示す。
【0049】
【表2】
【0050】PENから成る内装容器を用いた複合容器
では、炭酸ガス量変化が少なく、容器変形がないことが
示された。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の複
合容器は内装容器の材質としてPENを用いているので
酸素バリアー性、水蒸気バリアー性、炭酸ガスバリアー
性、耐圧性を満足させると共に、使用後の廃棄処理がよ
り簡便な複合容器が得られる。そして、この効果はPE
Nと他の樹脂とのブレンド、又は積層構成とすることに
よりさらに向上する。
【0052】さらに外装材と内装容器との嵌合構造、ま
た、接着剤をアルカリ溶液、温水、光照射等の手段で溶
け易い種類のものを選択することにより外装材と内装容
器との分離が容易となり、分別廃棄し易くなり、再生使
用する場合に有利となる。
【0053】また、紙を主体とする外装材とプラスチッ
ク製の内装容器との組合せなので従来のプラスチック単
体のボトルと比較してプラスチックの使用量を30%と
することができ、しかも少なくとも口部は保形性を保て
るので、従来のボトルと同様に充填することができる。
しかも内装容器のプラスチックを減量しても外装材の厚
みを内装容器の胴部の平均厚みの2.5倍以上とするこ
とにより使用に耐える座屈強度、耐圧強度が得られる。
したがって、炭酸ガスを含む飲料(コーラ等)を充填し
ても、容器が変形することなく、耐圧性が確保される。
【0054】また、本発明の製造方法によれば、内装容
器の成形と同時に外装材との接着を行なうことができる
ので工程の短縮になるだけでなく、複合容器としての外
装材と内装容器との一体感が優れたものができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合容器の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の複合容器の別の実施例の断面図であ
る。
【図3】本発明の複合容器のさらに別の実施例の断面図
である。
【図4】本発明の複合容器のさらに別の実施例の断面図
である。
【図5】本発明の複合容器の製造工程を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の複合容器の外装材の一実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
A・・・複合容器 1・・・外装材 2・・・内装容器 3・・・内装容器胴部 4・・・注ぎ口 5・・・予備成形体 6・・・金型 7・・・マニラボール紙 8・・・PETフィルム 9・・・酸化ケイ素膜 10・・・感熱接着剤層

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口部、肩部、および底部と比較して、薄い
    厚みの胴部からなるポリエチレン−2,6−ナフタレー
    トを主体とする樹脂から成る内装容器の少なくとも胴部
    の表面に紙、または紙を主体とした材料からなる外装材
    を一体に設けた複合容器。
  2. 【請求項2】内装容器が、ポリエチレン−2,6−ナフ
    タレートを含む2種類以上の樹脂からなるブレンド構成
    であることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
  3. 【請求項3】内装容器が、ポリエチレン−2,6−ナフ
    タレートとポリエチレンテレフタレートからなるブレン
    ド構成であることを特徴とする請求項2記載の複合容
    器。
  4. 【請求項4】内装容器が、ポリエチレン−2,6−ナフ
    タレート層とポリエチレンテレフタレート層とからなる
    少なくとも2層以上の多層構造であることを特徴とする
    請求項1記載の複合容器。
  5. 【請求項5】外装材が、筒状体である請求項1乃至4記
    載の複合容器。
  6. 【請求項6】外装材が、有底筒状体である請求項1乃至
    4記載の複合容器。
  7. 【請求項7】外装材が、ガスバリヤ性の優れた材料を含
    む、紙を主体とした材料からなる請求項1乃至6記載の
    複合容器。
  8. 【請求項8】外装材が、耐水性の優れた材料からなる請
    求項1乃至7記載の複合容器。
  9. 【請求項9】外装材に覆われた内装容器の胴部の平均厚
    みが、外装材に覆われていない内装容器の胴部の平均厚
    みの1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至8
    記載の複合容器。
  10. 【請求項10】外装材の平均厚みが、内装容器の胴部平
    均厚みの2.5倍以上であることを特徴とする請求項1
    乃至9記載の複合容器。
  11. 【請求項11】内装容器と外装材とを取り外し可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載の複合容器。
  12. 【請求項12】内装容器と外装材とを嵌合により一体化
    したことを特徴とする請求項11の複合容器。
  13. 【請求項13】内装容器と外装材をアルカリ溶液で溶解
    可能な接着剤で一体化したことを特徴とする請求項11
    記載の複合容器。
  14. 【請求項14】内装容器と外装材を温水により溶解可能
    な接着層で一体化したことを特徴とする請求項11記載
    の複合容器。
  15. 【請求項15】内装容器と外装材を光の照射、又は生分
    解の作用により分解又は劣化する接着層で一体化したこ
    とを特徴とする請求項11記載の複合容器。
  16. 【請求項16】外装材の内面に、内装容器の成形温度で
    接着効果を発揮する接着層を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の複合容器。
  17. 【請求項17】内装容器が炭酸ガス等を含む内容物を充
    填可能であることを特徴とする請求項1乃至16記載の
    複合容器。
  18. 【請求項18】予め所定形状に成形された外装材を成形
    金型内に載置し、この外装材内にポリエチレン−2,6
    −ナフタレートを主体とする樹脂から成る内装容器の予
    備成形体を挿入し、ブロー成形、又は延伸ブロー成形す
    ることを特徴とする複合容器の製造方法。
  19. 【請求項19】内面に内装容器の成形温度で接着効果を
    発揮する接着層を設けた外装材を用いることを特徴とす
    る請求項17記載の複合容器の製造方法。
JP26534294A 1994-09-06 1994-10-28 複合容器及びその製造方法 Pending JPH08119248A (ja)

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EP95113909A EP0700837B1 (en) 1994-09-06 1995-09-05 A compound container
DE69514455T DE69514455T2 (de) 1994-09-06 1995-09-05 Verbundbehälter
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