JPH09188330A - 複合容器およびその製造方法 - Google Patents

複合容器およびその製造方法

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JPH09188330A
JPH09188330A JP3463896A JP3463896A JPH09188330A JP H09188330 A JPH09188330 A JP H09188330A JP 3463896 A JP3463896 A JP 3463896A JP 3463896 A JP3463896 A JP 3463896A JP H09188330 A JPH09188330 A JP H09188330A
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container according
layer
inner container
gas barrier
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JP3463896A
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English (en)
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Takekuni Seki
関  武邦
Katsuyuki Ono
克之 大野
Hiroshi Umeyama
浩 梅山
Keiko Nakamura
圭子 中村
Hiroshi Kawasaki
浩志 河崎
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • B65D23/001Supporting means fixed to the container
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用後の廃棄処理をより簡便にし,炭酸ガスを
含む内容物を充填可能な耐圧性の優れた複合容器を提供
することを目的とする。 【解決手段】ガスバリアー樹脂層とその両側に表面層を
設けた三層構成部分と,ガスバリアー樹脂層を少なくと
も二層有する部分を含む内装容器の胴部の表面に紙また
は紙を主体とする材料から成る外装材を一体に設けた複
合容器とその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内装容器の胴部の表
面に外装材を一体に設けた複合容器及びその製造方法に
関し,更に詳しくは,使用後の廃棄処理をより簡便に
し,更に,炭酸ガスを含む内容物を充填可能な耐圧性の
高い複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,飲料,その他の容器としてはガラ
ス瓶,スチール缶,アルミ缶等の金属缶,ポリエチレン
テレフタレート(以下,PETと略す)からなる中空容
器,バッグインボックスと呼ばれるような紙製外側容器
の内部にプラスチック製の注ぎ口付きの袋状容器を収容
した複合容器が出回っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,ガラス瓶,金
属缶等の容器は酸素バリアー性,炭酸ガスバリアー性に
優れていること,耐圧性が優れていること,内容物の吸
着が少ないこと等の長所を有しているが,使用後の廃棄
は,焼却処理できないという問題がある。
【0004】特に,ガラス瓶は繰り返し利用することが
可能であるが,落下等による破損の恐れがあること,重
量が重く,多量の品を一度に購入するのが困難である。
【0005】次ぎに,スチール缶,アルミ缶等の金属缶
は落下等による破損がないこと,重量が軽いことで自動
販売機での使用率が高く,普及率が高まっているが,大
量に使用,廃棄され,その回収,廃棄処理が難しいた
め,大きな社会問題となっている。
【0006】さらに,PET容器は金属缶に比べ遮光
性,酸素バリアー性,炭酸ガスバリアー性,水蒸気バリ
アー性等が劣るため,内容物によっては脱色,変色のよ
うな色調変化が起こったり,変質する問題がある。特
に,炭酸飲料の容器としては,内容液中の炭酸ガスが抜
けてしまう虞れがあるため,長期間の保存には適さない
容器であった。また,PET容器は,一部回収されてい
るが,前述の金属缶と同様使用後の廃棄処理が難しく,
近年大きな問題となっている。
【0007】紙製の容器は廃棄処理が比較的しやすい
が,シェルフライフの短い一部の飲料(牛乳,ジュース
等)を除いては使用されないのが現状である。特に内溶
液に炭酸ガスを含むビール等の飲料では,いまだに使用
されていない。
【0008】さらに,バッグインボックスと呼ばれる複
合容器はガスバリアー性を考慮したものではなく,耐圧
強度的にも不充分であり,また,製造上の工程数が多い
という問題点もある。
【0009】本発明は上記の問題に着目してなされたも
のであり,酸素バリアー性,炭酸ガスバリアー性,水蒸
気バリアー性,耐圧性を満足させて炭酸を含む飲料にも
使用でき,使用後の廃棄処理をより簡便にした複合容器
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために考えられたものであり、請求項1の発明は
ガスバリアー樹脂層とその両側に表面層を設けた三層構
成部分と,ガスバリアー樹脂層を少なくとも二層有する
部分とを含む内装容器の胴部の表面に紙または紙を主体
とする材料から成る外装材を一体に設けたことを特徴と
する複合容器である。請求項2の発明は内装容器の肩
部,底部をガスバリアー樹脂層とその両側に表面層を設
けた三層構成とし,胴部をガスバリアー樹脂層を少なく
とも二層有する構成としたことを特徴とする請求項1記
載の複合容器である。請求項3の発明は内装容器の外装
材に覆われた胴部は単層構成であり,当該内装容器の口
部,肩部,底部の少なくとも一部分がガスバリアー性に
優れた材料を含む二層以上の多層構成とされていること
を特徴とする複合容器である。請求項4の発明は内装容
器の底部がガスバリアー樹脂層とその両側に表面層を設
けた三層構成から成り,胴部,肩部および口部が単層の
樹脂から成ることを特徴とする請求項3記載の複合容器
である。請求項5の発明は樹脂製の内装容器の胴部の厚
みを,当該内装容器の口部,肩部および底部と比較して
薄く形成し,少なくとも前記胴部の表面に紙または紙を
主体とした材料からなる外装材を一体に設けたことを特
徴とする請求項1乃至請求項4記載のいずれかの複合容
器である。請求項6の発明は前記外装材は筒状体である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載のいずれか
複合容器である。請求項7の発明は前記外装材は有底筒
状体であることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載
のいずれかの複合容器である。請求項8の発明は前記外
装材はガスバリアー性の優れた材料を含む紙を主体とし
た材料からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7
記載のいずれかの複合容器である。請求項9の発明はガ
スバリアー性の優れた材料が,プラスチックフィルム表
面層に金属,あるいは無機酸化物の薄膜層を設けて成る
ものであることを特徴とする請求項8記載の複合容器で
ある。請求項10の発明は前記外装材が耐水性の優れた
材料からなるものであることを特徴とする請求項1乃至
請求項8記載のいずれかの複合容器である。請求項11
の発明は前記内装容器と外装材とを取り外し可能とした
ことを特徴とする請求項1乃至請求項10記載のいずれ
かの複合容器である。請求項12の発明は前記内装容器
と外装材を嵌合により一体化したことを特徴とする請求
項1乃至請求項11記載のいずれかの複合容器である。
請求項13の発明は前記内層容器と外装材を廃棄時に手
で分離可能な塗工量の接着剤で一体化したことを特徴と
する請求項11記載の複合容器である。請求項14の発
明は前記内装容器と外装材をアルカリ溶液で溶解可能な
接着剤で一体化したことを特徴とする請求項11の複合
容器である。請求項15の発明は前記内装容器と外装材
を温水により溶解あるいは剥離可能な接着層で一体化し
たことを特徴とする請求項11の複合容器である。請求
項16の発明は前記外装材の内面に内装容器の成形温度
で接着効果を発揮する接着層を設けたことを特徴とする
請求項11の複合容器である。請求項17の発明は前記
内装容器は炭酸ガスを含む内容物を充填可能な耐圧容器
であることを特徴とする請求項1乃至請求項16記載の
いずれかの複合容器である。請求項18の発明は予め所
定形状に成形された外装材を成形金型内に載置し,この
外装材内に樹脂から成る内装容器用の予備成形体を挿入
し,延伸ブロー成形することを特徴とする請求項1乃至
17記載の何れかの複合容器の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下に,本発明の実施の形態にかか
る複合容器を説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる
複合容器を示す。複合容器は紙を主体とする外装材1
と,樹脂製の内装容器2とにより構成されている。内装
容器2は,口部3,肩部4,胴部5および底部6が中空
延伸成形により一体に成形され,胴部5の外側に外装材
1が一体に固定されている。胴部5の平均厚みは,外装
材1に覆われていない内装容器2の口部3,肩部4,底
部6の平均的な厚みの1/2以下の厚みとされ,使用樹
脂量が減らされている。底部6は下方に球状に膨出した
構造とされ,胴部4を覆う外装材1でボトルを正立させ
る構造とされている。この複合容器は外装材1を金型内
に載置して樹脂製の内装容器と一体成形され,複合容器
は外装材1と内装容器2とが一体化されることにより,
内容液の圧力に対して耐え得る構造となっている。
【0013】外装材1は,肩部,底部のない筒状体とさ
れているが,底部6および肩部4を覆う有底構造とする
こともできる。外装材1は,内装容器2の胴部5の多く
の部分を覆うので,耐圧容器として望ましい構造であ
り,遮光性,ガスバリアー性も向上する。
【0014】外装材1は紙または紙を主体とする材料で
できており,薄すぎると容器の機械的強度が充分に得ら
れないので外装材1の厚みを選択して複合容器Aに一定
の剛性を有し,耐圧性を持たせる。
【0015】外装材1が紙である場合,紙は酸素等のガ
スおよび水蒸気に対するバリアー性に乏しいため,例え
ば,紙にバリアー性フィルムを貼り合わせるなどの方法
でバリヤ性を付与する。このバリアー性フィルムとして
はバリアー性に優れた樹脂の単層若しくは多層のフィル
ム,又は,表面にバリアー性に優れた樹脂をコーティン
グしたフィルム,又は表面にバリアー性の金属酸化物薄
膜を設けたフィルムがある。
【0016】酸素バリアー性に優れた樹脂としてはチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下,EVOH),
ポリアミド樹脂(例えば,ナイロン),液晶ポリマー
(以下LCP),ポリエチレン−2,6−ナフタレート
(以下,PEN),高ニトリル樹脂(例えば,ポリアク
リロニトリル),ポリ塩化ビニリデン樹脂(以下,PV
DC)などを用いることができる。
【0017】水蒸気バリアー性に優れた樹脂としては環
状オレフィンとエチレンを共重合させた非結晶性樹脂等
を用いることができる。
【0018】表面にバリアー性薄膜を設けたフィルムの
場合,そのバリアー性薄膜材料としては,酸化ケイ素,
酸化マグネシウム,酸化アルミニウム等の金属酸化物が
挙げられる。金属酸化物薄膜のベースとなるフィルムと
しては,PET,ポリプロピレン,ナイロン等が用いら
れる。金属酸化物薄膜を設けたフィルムは酸素及び水蒸
気バリヤ性共に優れた性能を有するので,特に好まし
い。薄膜層は,蒸着,または塗布,浸漬,電着により形
成され,その厚みは100〜3000cm-8(オングス
トローム)が好ましい。
【0019】なお,外装材1に耐水性を付与する場合,
前述のバリアー性フィルムを貼り合わせることも有効で
あるが,端面処理あるいは樹脂を含浸することも考えら
れる。
【0020】内装容器2は,好ましくはPETから成る
が,ブロー成形延伸ブロー成形可能な熱可塑性プラスチ
ックであれば良く,例えば,ポリプロピレン(以下P
P),ポリエチレン(以下,PE),PEN等,これら
の樹脂のブレンドでもよい。また,内装容器2に用いら
れるガスバリヤ性の優れた材料としてはEVOH,ポリ
アミド系材料,PVDC,PEN,LCP,環状オレフ
ィン等がある。ガスバリアー性のうち,主に酸素ガスバ
リアー性,水蒸気ガスバリアー性,炭酸ガスバリアー性
が重要であるが,要求品質に応じてガスバリアー性材料
を選択することが好ましい。
【0021】(第2の実施形態)図2は本発明の第2の
実施形態の複合容器の内層容器の一例を示す。図2にお
いて,内層容器10は内層容器形成樹脂11と,ガスバ
リアー性樹脂12とで構成されている。内装容器10の
口部13,肩部14,底部16の少なくとも一部分は,
壁部断面の中間層としてガスバリアー性に優れた材料が
含まれた多層構成で形成されている。胴部15は単層構
成とされ,図1で用いた外装材1に覆われる。
【0022】このような複合容器の製造方法としては例
えば,図3に示す部分的に多層構造の予備成形体17を
射出成形によって形成し,その後この予備成形体17を
加熱して延伸ブロー成形を行う。底部近傍が多層構造に
形成された予備成形体17は,適切な成形条件を設定す
ること,および流動性,圧縮性を考慮して素材となる樹
脂を選択する。
【0023】内装容器10と外装材1とは取り外し可能
とされる。内装容器10と外装材1とは,嵌合にした後
接着層により一体化する。容器使用後の分離,取り外し
は,接着層にアルカリ溶液または温水により溶解可能な
接着剤を選択すること,または接着剤の接着力を選択す
ることによって,行うことができる。このような接着剤
としては,例えば,エチレン酢酸ビニル共重合体(以
下,EVA)系で固形分15%ならば,その塗布量3g
/m2 以下であることが好ましい。
【0024】この複合容器の製造方法について説明す
る。
【0025】まず,図3の予備成形体17を予め射出成
形により得た後,予備成形体17を加熱し,延伸ブロー
成形により内装容器10を成形した後に,内装容器10
に外装材1を装着する方法がある。また,所定形状に成
形した外装材1を延伸ブロー成型用の金型のキャビティ
内にセットし,この外装材1の内側に,成形温度に加熱
した予備成形体17を搬入して,延伸ブロー成形する方
法がある。
【0026】延伸ブロー成形用の金型に外装材1をセッ
トして複合容器を得る場合,外装材1内面に,予備成形
体17の成形温度で接着効果を発揮する接着層を設け一
体化する。
【0027】本発明の複合容器によれば,内装容器10
の胴部15を薄くしてあるので,内装容器10の樹脂使
用量が,同容量のプラスチック容器と比較して減少す
る。また,延伸ブロー成形により内装容器10が延伸さ
れて配向結晶するため,バリアー性および強度が向上す
る。更に,胴部15に紙または,紙を主体とした材料か
らなる外装材1が一体化されるので,内圧に対しても充
分耐え得る構造となる。
【0028】さらに,内装容器10の場合には,口部1
3,肩部14,底部16の少なくとも一部分はガスバリ
アー性材料を含む多層構成となっているため,内装容器
10のバリアー性を高め,内容物のシェルフライフを長
くすることが可能である。内装容器10と外装材1を接
着で一体化していない場合には,使用後,内装容器10
と外装材1を容易に分離して廃棄することができる。内
装容器10と外装材1とが,接着層で強固に一体化され
ている場合には,接着剤にアルカリ溶液,温水等に溶け
る材料を選択することにより,簡単に分離し,廃棄する
ことができる。また,接着剤の選択により内装容器10
と外装材1との接着強度を制御し,容器使用後には分離
可能とすることもできる。
【0029】
【実施例】次ぎに,実施例に基づき具体的に説明を行な
う。なお,本発明は以下の例に限定されるものではな
い。
【0030】(実施例1)単層構成樹脂および多層構成
部分外層樹脂11としてPET,ガスバリアー性樹脂1
2としてEVOHを用い,図3に示す予備成形体17を
射出成形により得た。
【0031】外装材1は,ポリエチレンPE/紙/アル
ミニウムA1/ポリエチレンテレフタレートPET/ポ
リエチレンPEの断面構成からなるように形成した。外
装材1の内面には,予め固形分15%の接着剤を1g/
2塗布して作成した。外装材1の厚みは0.65mm
である。外装材1を金型のキャビティ内に載置し,予備
成形体16を赤外線ヒーターで加熱し,外装材1の中で
延伸ブロー成形を行った。
【0032】これにより,図1に示す胴部平均肉厚0.
20mm,内容量500mlの内装容器2と外装材1と
を成形と同時に接着させた。口部3,肩部4,底部6の
平均肉厚は0.40mm,多層部分の層構成はPET/
EVOH/PET,EVOH層の厚みは25μmであ
る。
【0033】(実施例2)実施例2では,外装材1の断
面構成として,ポリエチレンPE/紙/ポリエチレンP
E/ポリエチレンPE/酸化珪素SiO蒸着層/ポリエ
チレンPEを用いた。外装材1の厚さは0.50mmと
した。それ以外は,実施例1と同様の方法で複合容器を
作成した。
【0034】(実施例3)実施例3では,予備成形体1
7のガスバリアー性樹脂として,ポリアミドMXD6を
用いた以外は,実施例1と同様の方法で,複合容器を作
成した。
【0035】(実施例4)外装材としては,実施例2の
厚さ0.5mmの外装材(構成:PE/紙/PE/PE
/SiO蒸着層/PE)を用いた以外は,実施例3と同
様の方法で複合容器を作成した。
【0036】(比較例1)実施例1の予備成形体17
を,PET単体からなる予備成形体に変えた以外は同様
にして,胴部平均肉厚0.20mm,肩部,底部平均肉
厚0.40mmの複合容器を得た。
【0037】(比較例2)実施例2における予備成形体
17を,PET単体からなる予備成形体に変えた以外は
同様にして,胴部平均肉厚0.20mm,口部,肩部,
底部平均肉厚0.40mmの複合容器を得た。
【0038】(比較例3)PET単体からなる予備成形
体を,外装材なしに中空延伸成形し,胴部平均肉厚0.
20mm,口部,肩部,底部平均肉厚0.40mmの複
合容器を得た。
【0039】実施例1〜実施例4,比較例1〜比較例3
の容器の酸素透過度,水蒸気透過度を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】口部12,肩部13,底部14がガスバリ
アー性材料を含む多層構成である内装容器を用いた図2
の複合容器では,高い酸素バリアー性および水蒸気バリ
アー性が示された。
【0042】実施例1〜実施例4の容器および比較例1
〜比較例3の容器にビール500ml充填し,5℃で保
存した。充填時のビールの炭酸量を100%とする。1
ケ月後の保存結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】口部13,肩部14,底部16にガスバリ
アー性材料を含む多層構成からなる内装容器10を用い
た複合容器では炭酸ガス量変化が少なく,容器変形がな
いことが示された。さらに実施例1〜実施例4,比較例
1〜比較例2の複合容器の外装材は,手で内装容器から
分離可能であった。
【0045】(実施例5)PET(固有粘度0.7g/
dl)およびEVOHを用いて多層射出成形により予備
成形体を成形した。予備成形体の口部はPET単層と
し、有低パイプ部は、EVOH層を中心にその両側をP
ET層とし、その一部をEVOH層を二層として二種五
層構成とした。予備成形体を赤外線ヒーターで加熱し、
予め作成した厚さ0.7mmのマニラボール紙と厚さ
0.1mmのPETフィルムの表面に厚み400Åの酸
化ケイ素を蒸着により形成させたフィルムを感熱接着剤
層を介して貼り合わせた外装材表面に塗工量3g/m2
のEVA系接着剤を塗工し、金型内に裁置し、その中で
延伸ブロー成形し、図4に示す肩部平均肉厚0.23m
m、その中、EVOH層の平均層厚0.02mm、胴部
平均肉厚0.20mmで五層構成となり、二つのEVO
H層の平均層厚は各々0.01mmでEVOH層に挟ま
れたPETコア層の平均肉厚が0.03mm、底部平均
肉厚0.35mm、その中、EVOH層の平均層厚0.
03mmの内容量500mlの内装容器と外装材から成
る複合容器を成形した。
【0046】(比較例4)実施例5における外装材を使
用しない以外は実施例5と同様にして、肩部平均肉厚
0.23mm、胴部平均肉厚0.20mm、底部平均肉
厚0.35mmの内容量500mlのPET容器を成形
した。実施例5、比較例4の容器の酸素透過度、水蒸気
透過度、炭酸ガス透過度および耐圧試験の結果を表3に
示す。
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明の複合容器によれば,酸素バリア
ー性,水蒸気バリアー性,炭酸ガスバリアー性の各種バ
リアー性が優れているおり,炭酸飲料,清涼飲料等の食
品だけに限らず,液体調味料,液体洗剤等酸素,水蒸気
の影響により変質し易い内容物の容器として適してい
る。
【0049】また、内装容器の胴部を薄くしてあるので
内装容器の樹脂使用量が,同容量のプラスチック容器と
比較して減少し,省資源となるばかりでなく,外装材と
分別後の廃棄性に優れている。また,延伸ブロー成形に
より内装容器が延伸されて配向結晶するため,バリアー
性および強度が向上する。また,胴部に紙または,紙を
主体とした材料から成る外装材が一体化されているの
で,内圧に対しても充分耐え得る構造となる。このた
め,炭酸飲料などの耐圧性を要する飲料にも充分に使用
できる。
【0050】また,内装容器と外装材とが,接着剤で一
体化していない場合には,使用後,内装容器と外装材を
分離して廃棄することができる。内装容器と外装材と
が,接着剤で強固に一体化されている場合には,接着剤
にアルカリ溶液,温水等に溶ける材料を選択することに
より,簡単に分離し,廃棄することができる。また,接
着剤の選択により内装容器と外装材との接着強度を制御
し,容器使用後には分離可能とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の複合容器の概略図で
ある。
【図2】本発明の第二の実施形態の複合容器の一部破断
した状態を示す概略図である。
【図3】本発明の第二の実施形態の複合容器の予備成形
体の概略図である。
【図4】本発明の第三の実施形態の複合容器の半分を断
面で示した概略図である。
【符号の説明】
1…外装材 2,10…内装容器 3,13…口部 4,14…肩部 5,15…胴部 6,16…底部 11…内層容器構成樹脂 12…ガスバリアー性樹脂
フロントページの続き (72)発明者 中村 圭子 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 河崎 浩志 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスバリアー樹脂層とその両側に表面層を
    設けた三層構成部分と,ガスバリアー樹脂層を少なくと
    も二層有する部分とを含む内装容器の胴部の表面に紙ま
    たは紙を主体とする材料から成る外装材を一体に設けた
    ことを特徴とする複合容器。
  2. 【請求項2】内装容器の肩部,底部をガスバリアー樹脂
    層とその両側に表面層を設けた三層構成とし,胴部をガ
    スバリアー樹脂層を少なくとも二層有する構成としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の複合容器。
  3. 【請求項3】内装容器の外装材に覆われた胴部は単層構
    成であり,当該内装容器の口部,肩部,底部の少なくと
    も一部分がガスバリアー性に優れた材料を含む二層以上
    の多層構成とされていることを特徴とする複合容器。
  4. 【請求項4】内装容器の底部がガスバリアー樹脂層とそ
    の両側に表面層を設けた三層構成から成り,胴部,肩部
    および口部が単層の樹脂から成ることを特徴とする請求
    項3記載の複合容器。
  5. 【請求項5】樹脂製の内装容器の胴部の厚みを,当該内
    装容器の口部,肩部および底部と比較して薄く形成し,
    少なくとも前記胴部の表面に紙または紙を主体とした材
    料からなる外装材を一体に設けたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載いずれかの複合容器。
  6. 【請求項6】前記外装材は筒状体であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5記載のいずれか複合容器。
  7. 【請求項7】前記外装材は有底筒状体であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5記載のいずれかの複合容
    器。
  8. 【請求項8】前記外装材はガスバリアー性の優れた材料
    を含む紙を主体とした材料からなることを特徴とする請
    求項1乃至請求項7記載のいずれかの複合容器。
  9. 【請求項9】ガスバリアー性の優れた材料が,プラスチ
    ックフィルム表面層に金属,あるいは無機酸化物の薄膜
    層を設けて成るものであることを特徴とする請求項8記
    載の複合容器。
  10. 【請求項10】前記外装材が耐水性の優れた材料からな
    るものであることを特徴とする請求項1乃至請求項8記
    載のいずれかの複合容器。
  11. 【請求項11】前記内装容器と外装材とを取り外し可能
    としたことを特徴とする請求項1乃至請求項10記載の
    いずれかの複合容器。
  12. 【請求項12】前記内装容器と外装材を嵌合により一体
    化したことを特徴とする請求項1乃至請求項11記載の
    いずれかの複合容器。
  13. 【請求項13】前記内層容器と外装材を廃棄時に手で分
    離可能な塗工量の接着剤で一体化したことを特徴とする
    請求項11記載の複合容器。
  14. 【請求項14】前記内装容器と外装材をアルカリ溶液で
    溶解可能な接着剤で一体化したことを特徴とする請求項
    11の複合容器。
  15. 【請求項15】前記内装容器と外装材を温水により溶解
    あるいは剥離可能な接着層で一体化したことを特徴とす
    る請求項11の複合容器。
  16. 【請求項16】前記外装材の内面に内装容器の成形温度
    で接着効果を発揮する接着層を設けたことを特徴とする
    請求項11の複合容器。
  17. 【請求項17】前記内装容器は炭酸ガスを含む内容物を
    充填可能な耐圧容器であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項16記載のいずれかの複合容器。
  18. 【請求項18】予め所定形状に成形された外装材を成形
    金型内に載置し,この外装材内に樹脂から成る内装容器
    用の予備成形体を挿入し,延伸ブロー成形することを特
    徴とする請求項1乃至17記載の何れかの複合容器の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020302A1 (en) * 1998-10-06 2000-04-13 Aqua Of Sweden Sealed pack for liquids

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