JPH02111747A - 炭素13標識5‐アミノレブリン酸及びその誘導体の製造方法 - Google Patents

炭素13標識5‐アミノレブリン酸及びその誘導体の製造方法

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JPH02111747A
JPH02111747A JP63263877A JP26387788A JPH02111747A JP H02111747 A JPH02111747 A JP H02111747A JP 63263877 A JP63263877 A JP 63263877A JP 26387788 A JP26387788 A JP 26387788A JP H02111747 A JPH02111747 A JP H02111747A
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JP
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carbon
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acid
aminolevulinic acid
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JP63263877A
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English (en)
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Masahiro Kajiwara
正宏 梶原
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、炭素13で標識された5−アミノレブリン
酸及びその誘導体の製造方法及びこれを原料とするヘム
前駆体ボルホビリノーゲンの製造方法に関する。これら
の化合物は、生合成や代謝の研究あるいは診断のために
有用である。
[従来の技術] 高磁場FT−NMRの進歩により、炭素13で標識され
た化合物が有機化学や生化学における種々の問題の解決
のために広く適用されるようになってきた。これは、高
磁場FT−NMRを使用することにより、生合成経路等
の研究において極めて重要な炭素13(C)で標識され
た化合物の130標識位置をこの13C標識化合物を分
解することなく決定することができるからである。また
、このような13C標識化合物のいくつかは既に市販さ
れてはいるが、非常に高価であるばかりでなく、その種
類も限られている。
ところで、5−アミノレブリン酸(ALA)は、ヘム前
駆体ポルホビリノーゲン(PBG)を経由してヘムやク
ロロフィルあるいはビタミン812を合成する際の中間
体となり、また、除草剤としても有用であることが報告
されている。そして、このALAについては、その5位
の炭素が13cで標識された化合物([5−13C1−
ALA)が市販品として入手できるが、これは[2−1
3CIマロン酸エチルエステルあるいはエチル−4−オ
キソブチレートから合成されており、この方法が実験室
的規模にのみ適した合成法であることから極めて高価で
ある。
そこで、本発明者らは、[2−13Cl酢酸ナトリウム
からブロム酢酸エチルを経由して[2−13CIA L
Aを合成する方法を完成し報告した(J、 A、 C,
S。
、 96:26. p8069−8080(Dec、 
25.1974)。この方法は、出発物質として13C
で標識された酢酸ナトリウムを使用するのであり、この
13C標識酢酸ナトリウムが固体であることからその取
扱が容易であっで、人口に使用されているために比較的
安価であるという利点がある。
しかしながら、この13c標識酢酸ナトリウムを出発物
質として13Cで標識されたALAを合成する方法につ
いては、この[2−13CIA L Aを合成する方法
以外には報告されていない。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明者は、13C標識酢酸ナトリウムを出発
原料としてALAの任意の位置が13cで標識された1
3c標識ALAを合成することができれば、生化学の研
究の発展に役立つところが大きいという観点から鋭意研
究を重ねた結果、1位及び/又は2位が13cで標識さ
れた酢酸ナトリウムを使用して目的を達成し得ることを
見出し、本発明に到達した。
従って、本発明の目的は、1位及び/又は2位が13c
で標識された酢酸ナトリウムを出発原料として、任意の
位置が130で標識されたALAを製造する方法を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、1位及び/又は2位が炭素13で
標識された酢酸ナトリウムを出発原料とし、この炭素1
3標識酢酸ナトリウムから誘導されるブロム酢酸エチル
、メルドラム酸又はフタルグリシン化合物を中間体とし
て5−アミノレブリン酸を合成する1、3.4又は5位
の少くとも1つの炭素が炭素13で標識された5−アミ
ノレブリン酸又はその誘導体の製造方法である。また、
本発明は、このようにして合成された1、3.4又は5
位の少くとも1つの炭素が炭素13で標識された5−ア
ミノレブリン酸を使用し、これを脱水酵素で縮合させで
ポルホビリノーゲンを合成する少くとも2つの炭素が炭
素13で標識されたポルホビリノーゲンの製造方法であ
る。
以下、本発明の製造方法を第1図及び第2図に示す製造
工程に基いて詳細に説明する。
第1図は13C,1識ALAの製造方法を示すもので、
例えば[1−13CIA L、A (1a)は次のよう
にして合成される。
すなわち、[1−13C]酢酸ナトリウム(2a)を臭
素と臭化ベンゾイルで処理し、これに無水エタノールを
加えて反応させると[1−13C]ブロモ酢酸エチル(
3a)が得られる。また、この(t−13c1ブロモ酢
%エチル(3a)は(1−13CI酢酸ナトリウム(2
a)を酸分解してjqられる(1−13CI酢酸からも
高収率で(qることができる。
この【1−13C1ブロモ酢lエチル(3a)は、1,
2−ジメトキシエタン中で水酸化ナトリウムを使用し、
室温で数日間エチルフタルイミドアセトアセテート(1
1)と反応させると、高収率で(1−13c)エチル−
3−エトキシカルボニル− 工一ト(12a)を与える。
このジエステル(12a)は、氷酢酸と濃塩酸の1:1
混合物で半日程度処理することにより、目的の[1−1
3CIA L A (la)を高収率テ与エル。
また、上記と同様にして[2−13C]酢酸ナトリウム
(2b)から[2−13CIブロモ酢酸エチル(3b)
を合成し、上記の(1−13clブロモ酢酸エチル(3
a)をこの[2−13CIブロモ酢酸エチル(3b)に
買換えて上記と同様の反応を行うことにより、[2−1
3CIA L A(1b)を高収率で合成することがで
きる。
さらに、 [4−13CIA L A (ld)と[5
−13CIA L A(1e)の合成は以下の方法で行
うことができる。
すなわち、無水フタル酸(8)と上記[1−13C]ブ
ロム酢酸エチル(3a)から合成される[1−13C]
グリシン(9a)とを165℃で15分間程度の条件で
反応させることにより[1−1−13CAフタロイルグ
リシン(6a)を合成する。なお、この[1−13CA
N−フタロイルグリシン(6a)は、フタルイミドカリ
ウム(4)とtl−13clブロモ酢酸エチル(3a)
との反応によっても合成される。ざらに、このようにし
て合成された[1−1−13CAフタロイルグリシン(
6a)を塩化チオニルで処理すれば、容易に[1−13
CIフタルイミドアセチルクロライド(7a)が得られ
る。
そして、この[1−13CIフタルイミドアセチルクロ
ライド(7a)をジクロロメタンとピリジンの混合溶媒
中で2.2−ジメチル−4,6−シオキソー1,3−ジ
オン(メルドラム酸、10)と反応させ、乾燥エタノー
ルで処理することにより、高収率でβ−ケトエステル(
llb)が得られる。なお、上記メルドラム酸(10)
は、公知の方法により、酢酸す1ヘリウム(2)からブ
ロモ酊1 (13)を経る合成経路により容易に合成さ
れる。
さらに、このβ−ケトエステル(llb)をブロモ酢酸
エチル(3)と水素化ナトリウムで処理した後、酸で加
水分解することにより、目的の[4−13CIALA(
ld)が得られる。
同様に、 [5−13CIA L A (le)も[2
−13CIフタルイミドアセデルクロライド(7b)を
経由する合成経路で上記と同様に合成される。
[3−13CIA L A (lc)も[2−13CI
酢酸ナトリウム(2b)から[2−13CIブロモ酢酸
(13a)を経て合成される[2−13CIメルドラム
M(10a)を経由する合成経路で上記と同様に合成さ
れる。
以上、いずれか1つの炭素が130で標識されたALA
の製造方法を説明したが、2つ以上の炭素が13Cで標
識されたALAも上記と同様な方法で製造することがで
きる。例えば、[1,2−13CIA LA (if)
は[1,2−13Cl酢酸ナトリウム(2C)から[1
,2−13Clブ[コモ酢酸エチル(3C)を経て化合
物(12)を経由して合成される。
また、[4,5−13CIA L A (1111)は
上記[1,2−13Cl酢酸す1−リウム(2C)から
[1,2−13Clブロモ酢酸エチル(3C)あるいは
[1,2−13Clグリシン(9C)を合成し、化合物
(7) 、(11)及び(12)を経由して合成される
ざらに、[3,4,5−13CIA LA (lh)は
、上記[1゜2−13C]フタルイミドアセチルクロラ
イド(7)と[2−13C]メルドラム1(10a)か
ら化合物(11)及び(12)を経由して合成される。
また、13Cで標識されたALAの誘導体としては種々
のものがあるが、代表的には塩酸塩、ナトリウム塩等の
塩、メチルエステル等のエステル、酸塩か物等の酸ハラ
イド、アミド等が挙げられ、これらは公知の方法により
容易にflJ造することができる。
次に、第2図は、ALAからポルホビリノーゲン(PB
G)を製造するWJi造工程を示すもので、第1図に示
す方法で得られた1つの炭素が130で標識されたAL
Aを使用し、2つの炭素が130で標識された13c標
識PBGの合成例を示すものである。
例えば、第2図に示すように、[5−13C]A L 
A(1e)をALAIIR水酵素(ALA−D又はPB
G 5ynthase)で縮合させると、ピロール環の
2位の炭素とアミノ基に隣接する炭素の2つが13Cで
標識されたPB G (20e)が得られる。
また、第2図に示すように、上記[5−13CIA L
A(le)に代えて[3−13CIA L A (lc
)を使用すルト、ピロール環の4位の炭素とピロール環
の3位に結合する炭素の2つが13cで標識されたPB
G(20c)が1りられる。
同様に、他の位置の炭素が13cで標識されたAL A
 (la)、(1b)又は(1d)を使用することによ
り、それぞれ対応する部位の炭素が13Cで標識された
PBGが得られる。また、2つの炭素が13cで標識さ
れたALAを使用すれば、4つの炭素が13Cで標識さ
れたPBGが得られ、ざらに、3つの炭素が13Cで標
識されたALAを使用すれば、6つの炭素が13cで標
識されたPBGが19られる。
このようにして製造されたPBGは、例えば鉛中毒の診
断薬等として有用である。
[実施例] 以下、実施例及び参考例に基いて、本発明方法を具体的
に説明する。
実施例1 1.2−ジメトキシエタン7戒中にエチルフタルイミド
アセトアセテート(11)847.7mg(3,31m
mol)を溶解し、この溶液を1.2−ジメトキシエタ
ン7dと水素化ナトリウム(パラフィン中60%)15
4 、 Omff(3,85m mof)の懸濁液中に
添7JOし、アルゴン雰囲気下に室温で1時間攪拌した
。その後、この懸濁液中に乾燥1,2−ジメトキシエタ
ン5威中に(1−13CIブロモ酢Iエチル(3a) 
647 ml (3,85m mol)を溶解して得ら
れた溶液を加え、室温で1日間攪拌し、得られた反応混
合物を1N−塩酸で中和し、エーテルで抽出した。得ら
れた有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥剤で乾燥し、溶
媒を留去して無色針状結晶の(1−13clエチル−3
−エトキシカルボニル−5−フタルイミドレブリネート
(12a)1.25g(収率89..7%)を得た。
このものの融点、 ト1−NMR1”’C−N M R
11R及びMSを測定した結果を以下に示す。
融点ニア1〜74℃ 1tl−NHR(CDC13):1.25 & 1.3
3.2.95.4.18 & 4.29.4.19.4
.83.7.831)pmJR(KBr) : 172
3cm−183(m/Z): 362(H) 次に、このようにして得られたジエステル(12a)を
氷酢酸−濃塩酸(1:1)混合液15Id!中に溶解し
、アルゴン雰囲気中で1日間加熱還流した。反応終了後
、反応混合物中の溶媒を留去し、得られた茶色の残漬粉
末を水2OrrIi中に溶解し、過剰の塩化水素を留去
した。得られた残漬物を再び水40威中に溶解し、フタ
ル酸を除去するために酢酸エチル150mで3回洗浄し
た。このようにして得られた水相を濃縮し、残漬物をイ
オン交換樹脂で精製し、凍結乾燥し、ざらにエタノール
/エーテル溶媒で再結晶し、無色針状結晶の[1−13
C]5−アミルリプリン酸ハイドロクロライド(la)
1.25g(収率71%)を得た。
このものの融点、’H−NMR1”’C−N M R及
びIRを測定した結果を以下に示す。
融点=146〜149℃ IR(KBr) :3430cyt−1実施例2 (1−1301グリシン(9a) (99%arom 
13C) 1 、0 ’J(13,1m mol)と無
水フタルM1.95g(13,1mmof)の混合物を
それが融解しそして再び固化するまで150〜170℃
で10分間加熱し、得られた生成物を水で再結晶し、乾
燥して無色針状結晶の[1−13C]フタルイミド酢1
(6a)2.64g(収率97.5%)を1qだ。
このものの融点、’H−NMR1”’C−N M Rl
IR及びMSを測定した結果を以下に示1゜融点:19
1〜194℃ IR(KBr):1720.1775cm−1143(
m/z): 20B(H) このようにして得られた(1−13C]フタルイミド酢
m (6a) 2 、64 ’J (12,8m mo
l)を塩化チオニル12d(61,8m mol)中に
溶解し、60℃で4時間加熱速流し、その後過剰の塩化
チオニルを除去した。得られた淡黄色固体をベンゼン中
に溶解し、このベンゼンを留去することによって塩化チ
オニルを完全に除去し、淡黄色結晶の[1−13CIフ
タルイミドアセチルクロライド(7a)2.91 g(
収率99.2%)を得た。’H−NMR(CDCl2>
測定結果は4.80.7.78 ppmであった。
次に、ジクロロメタン1m1とピリジン2威の混合溶媒
中にメルドラム駿(20)1 、95 g(13,5m
mof)を溶解し、この溶液中に0℃でアルゴン雰囲気
下に1.5時間かけて上記[1−13C]フタルイミド
アセチルクロライド(7a)2.919 (13,Om
 m。
1)のジクロロメタン2d溶液を滴下し、ざらに攪拌下
に室温で1.5時間反応させた。反応終了後、得られた
反応生成物を6N−塩酸と飽和食塩水で洗浄し、乾燥剤
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた粘性オイルを無水
エタノール100m1中で3時間還流し、その後過剰の
エタノールを留去した。
残漬物をジクロロメタン100m1で希釈し、飽和重曹
水と飽和食塩水で洗浄し、乾燥剤で乾燥した後溶媒を留
去し、得られた粗生成物をエタノールで再結晶し、無色
針状結晶の(3j3clエチルフタルイミドアセトアセ
テート(llb)2.33g(収率65,4%)を得た
このものの融点、 H−NMRl”’C−NMR11R
及びMSを測定した結果を以下に示す。
融点=109〜111℃ 111−NHR(CDCI 3 ):1.29 、3,
50、4.22、4.62、7.77pm IR(KBr) :1722.1745cm−’H3(
m/z):  276(H) このようにして得られた上記[3−13CIエチルフタ
ルイミドアセトアセテート(11b) 2.33Sj(
8,43m mol)を1,2−ジメトキシエタン2O
d中に溶解し、得られた溶液を水素化ナトリウム(パラ
フィン中60%) 420.0mg(10,5m mo
l)の1.2−ジメトキシメタン5威懸濁液中に攪拌下
O℃で添加し、その後アルゴン雰囲気下に室温で1時間
攪拌した。ざらに、得られたこの懸濁液中にブロム酢f
f、エチル(3) 1 、76 g(10,5m mo
l)の1.2−ジメトキシエタン5mi溶液を添加し、
室温で攪拌下に2日間反応させた。反応終了後、得られ
た反応混合物を1N−塩酸で中和し、エーテルで抽出し
、オレンジ色のエーテル層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
剤で乾燥して溶媒を留去し、粗生成物の[4−1301
エヂルー3−エトキシカルボニル−5−7タルイミドレ
ブリネート(12d)を得た。この粗生成物(12d)
は精製することなくそのまま次の反応に使用した。
上記粗生成物(12d)を氷酢酸−濃塩酸(1:1)混
合溶液20rd!中に溶解し、アルゴン雰囲気中120
′Cで一夜加熱還流した。反応終了後、反応混合物中の
溶媒を留去し、得られた茶色の残渣を水50威中に溶解
し、フタル酸を除去するために酢酸エチル150dで3
回洗浄した。このようにして(ワられだ水層を濃縮し、
残漬物をイオン交換樹脂で精製し、凍結乾燥し、ざらに
エタノール/エーテル溶媒で再結晶し、無色針状結晶の
[4−13C]5−アミル−プリン酸ハイドロクロライ
ド(ld)391 。
omy<収率27.5%)を得た。
このものの融点、 H−NMRl”’C−N M R及
びIRを測定した結果を以下に示す。
融点:146〜149℃ IR(KBr) :3430cm” 実施例3 [2−13C]ブロモ酢酸(2b) 1 、473 g
(10,6mnot)の水溶液1.5mlに炭酸ナトリ
ウム0.58g(5,4m mol)を加えた後、シア
ン化ナトリウム0、60g(12,3m mol)の水
溶液1.5戒を水冷下に滴下し、湯浴中で40分間反応
させた。その後、−旦室温に戻した後、水酸化ナトリウ
ム0゜5gを加え、湯浴中で2時間加熱した。ざらに、
この溶液に塩化カルシウム0.8gの水溶液を加えた後
、室温で2日間反応させた。反応終了後、生成物を濾別
し、水洗、乾燥した後、エーテルを加え、ざらに12N
−塩酸1.0威を加えた後、エーテル抽出をした。1q
られたエーテル層を乾燥後、溶媒を留去し、粗生成物の
[2−13clマ[1ン酸0゜44=1 (収率40.
3%)を得た。
次に、上記[2−13CIマロン酸を無水酢酸0.−5
dとS硫酸0.05戒の混合液中に懸濁させ、氷冷下に
無水アセトン0.4dを滴下し、室温で1時間反応させ
た。反応終了後、析出した結晶を濾別し、得られた粗結
晶を0.5N−IA酸2rr11で洗浄し、水洗してア
セトン/エーテル/n−ヘキサンの混合溶媒で再結晶し
、無色ai状結晶の[2−13Clメルドラム!(10
a) 0.311 g(収率50.6%)ヲ得た。
このものの融点、 ト1−NMR1”’C−NIVtR
及びIRを測定した結果を以下に示す。
融点=92〜95℃ 1H−NHR(CDCl2):3.82.1.79 p
pm13C−NHR(CDCl2 ): 36.15 
(2−13C) ppmIR: 1790.1750C
m−’ 次に、上記[2−13C]メルドラム酸(10a)を使
用し、上記[1−13CIA LA −H(j! (l
a)と同様にして[3−13CIA L A −HC,
1!を合成した。
中間生成物及び[3−13C]A L A・)−1c、
l!について融点、 ト1−NMR1”’C−NMR1
IR及びMSを測定した。結果を以下に示す。
[2−13C]エチルフタルイミドアセトアセテート(
lla) 鮪−N)fR(CDCl2):1.31.3.58.4
.24.4,76.7,88& 7.75 ppm 13C−NHR(CDC13): 46.90 (2−
13C) ppm(3−13C]エチル−3−エトキシ
カルボニル−5−フタルイミドレブリネート(12c) ’II−NHR(CDCl2):1.26.1.35.
2.94.3.02.4.15.4.16.4.28.
4.73.4.94.7.88& 7.74 ppm 13C−NHR(CDCl2 ): 52.05 (3
−13C) pDm[3−13CIA LA−HC,l
! (lc) (収fi1.2859、化合物(10a
)からの収率27.3%)融点:141℃ 1tl−NHR(D20):2.70.2.89.2.
89.4.12 ppm13C−N)IR(D 20)
 二 36.8 (3−13C)  l)l)mIR(
KBr) :3430cm−1 実施例4 [2−13CIグリシンを使用した以外は実施例2と同
様ニL/ T [5−13CIA L A−HCfl 
’FA’#t、−。コノものの C−NMR(D20)
は47.appmであった。
なお、[2−13C]ブロム酢酸エチル(3b)を使用
した以外は実施例1と同様にして(2−13clΔLA
・HC,l! (lb)を得た。このものの融点は14
8℃、13C−NMR(D20)は31 、6 ppm
、  I R(KBr)は3430cm−’であった。
参考例1 :  [2−13CIブロム酢酸エチル(3
b)の合成 丸底フラスコ中に安息香11 、1 g(9,0m m
of)と[2−13C]酢酸ナトリウム(2b)820
71f(10m m。
)とを仕込み、ざらに臭化ベンゾイル7.5d(64m
 mol)を加え、120℃で5時間加熱下に反応させ
た。生成したアセチルブロマイドを受器に蒸留し、この
受器中に一78℃で5分間乾燥臭素2゜6d(50m 
mol)を導入した。この臭素導入終了後、反応混合物
を室温で数分間攪拌し、さらに5時間還流した。反応混
合物を室温まで冷却した後、過剰の臭素を窒素がスブロ
ーによって除去し、次いで一78℃で10分間かけて乾
燥エタノール2゜472(40m mol)を加え、室
温で12時間攪拌下に反応させた。反応生成物を飽和重
曹水10rIIIlで中和し、エーテル30dで3回抽
出し、得られたエーテル層(90威)を10威の水で2
回洗浄し、乾燥剤で乾燥し、エーテルを留去して淡黄色
オイル状の[2−13C]ブロム酢f、エチル(3b)
991 my (収率59.3%)を得た。
このものの ト1−NMR1”’C−N M R及び1
Rを測定した。結果を以下に示す。
111−N1(R(CDCl2):1.35.3.15
.4.20 ppm13C−NHR(CDCl2):2
5.9 (2−13C) I)l)IIIIR(KBr
) :1735cm 参考例2 二[1−13Clブロム酢酸エチル(3a)
の合成 [1−13CI酢酸ナトリウム(2a)を使用し、上記
参考例1と同様にして調製した。得られた[1−13C
]ブロム酢酸エチル(3a)の1H−NMR113C−
NMR及びIRを測定した。結果を以下に示ず。
’H−NHR(CDCl2 ):1.35.3.77.
4.20 ppm13C−Nl’1R(CDCl2):
 1B7.2 (1−13C) ppmIR: 173
5cm−’ 参考例3 :  [2−13CIエチルフタルイミドア
ゼテート(5b)の合成 ジメチルホルムアミド7.6d中で[2−13C]ブロ
ム酢!エチル(3b)939mg(5,59m mol
)とフタルイミドカリウム(4) 1 、 15 g(
6,22m mol)とを3時間速流下に反応させ、得
られた反応混合物を15dのクロロホルムで4回抽出し
、クロロホルム層(60m1>を0.IN=水酸化ナト
リウム溶液10dで中和し、15ml1の水で2回洗浄
し、乾燥剤で乾燥し、溶媒を留去して得られた粗生成物
をエタノールで再結晶し、無色針状結晶の(2j3cl
エチルフタルイミドアセテート(5b)975tqt 
(収率75.0%)を得た。得られた[2−13CIエ
ヂルフタルイミドアセテート(5b)の H−NMR,
”’C−NMR,IR及びMSを測定した。結果を以下
に示す。
IR(KBr) :177B、1732.1720Cm
−’H8(m/z): 234()l  )参考例4 
:  [2−13CIグリシン(9b)の合成上記参考
例3で得られた[2−13CIエチルフタルイミドアセ
テート(5b) 250m!j(1,07m mol)
を6N−塩酸6.25d中に溶解し、5時間速流下に反
応させた。反応混合物を同量の水で希釈し、10mの酢
酸エチルで3回洗浄し、水層を留去して得られた残漬物
をイオン交換樹脂で精製し、白色粉末状の[2−13C
Iグリシン(9b) 108mg(収率90.0%)を
得た。得られた[2−13C]グリシン(9b)の’H
−NMR,”’C−NMR,IR及びMSを測定した。
結果を以下に示す。
IR(にBr) :3100.1600Cm−183(
m/Z)ニア6(H’ ) 実施例5 5mMMRチューブの中に内部標準としてジオキサンを
含有する重水中に130標識AI−Aを溶解した溶液0
.1dを仕込み、この13C標識ALA溶液中に0.5
H−燐酸ナトリウム緩衝液0.051nf!と同量の硫
酸亜鉛(1mM)−ジチオトレイトール(100m)l
)とを添加し、さらに5−アミル−プリン酸脱水酵素0
.3mlを加えて急速に攪拌し、この混合物を培養して
酵素反応を行った。
ここで使用した5−アミル−プリン酸脱水酵素は、ヒト
末梢血液(human peripheral blo
od)から単離されたもので、生成酵素はGranic
k Hauzerall法で分析したところ12.6u
nits/mgの比活性を有するものであった。
この酵素反応においては、JEOL−GX−400スペ
クトロメーターを使用し、100.4H1lzで5mM
MRチューブ内の燐酸ナトリウム緩衝液(DI 6.8
)におGプるプロトンデカップリング13C−N M 
Rスペクトルが測定された。これらのスペクトルは、パ
ルス幅5.5μ5(45°パルス)とスペクトル幅25
000tlzを使用して20℃で測定された。
重水の内部ロックが用いられ、そしてケミカルシフトは
ジオキサン(67,41)l)m)を内部基準として測
定した。
13C標識ALAとして[5−13CIA L A (
le)を使用したとき、ピロール環の2位の炭素とアミ
ノ基に隣接する炭素の2つが13Gで標識されたPBG
(20e)が生成する。これは、第2図(a) 、(b
)に示すように、[5−13CIA LAのシグナル(
δ=47.8 ppm)が経時的に減少し、それにつれ
てPBGに帰属する2つのシグナル(δ=35.5 p
pm及びδ=117.2 pplO)が増加していくこ
とで確認された。
また、[3−13CIA L A (lc)を使用した
とき、ピロール環の3位の炭素とピロール環の4位に結
合する炭素の2つが13Cで標識されたPBG(20c
)が生成していることが上記と同様に第3図(a) 、
(b)のシグナルの経時的変化によって確認された。
[発明の効果] 本発明によれば、1位及び/又は2位が130で標識さ
れた酢酸ナトリウムを出発原料として、5−アミノレブ
リン酸の少くとも1つの任意の位置が130で標識され
た5−アミノレブリン酸及びその誘導体を製造すること
ができ、また、この13C標識5−アミノレブリン酸を
使用して少くとも2つの炭素が13Cで標識された種々
のポルホビリノーゲンを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1位及び/又は2位が130で標識された酢酸
ナトリウムから任意の位置が130で標識された5−ア
ミノレブリン酸を合成する合成経路を示すチャート、第
2図(a) 、(b) ハ[5−13C]5−7ミルブ
リン酸から130標識ポルホビリノーゲンを合成する合
成経路を示すチャートとその時の経時変化を示す13C
−NMRスペクトル、第3図(a)、(b)は[3−1
3C]5−アミノレブリン酸から130標識ポルホビリ
ノーゲンを合成する合成経路を示すチャートとその時の
経時変化を示す13C−N M Rスペクトルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1位及び/又は2位が炭素13で標識された酢酸
    ナトリウムを出発原料とし、この炭素13標識酢酸ナト
    リウムから誘導されるブロム酢酸エチル、メルドラム酸
    又はフタルグリシン化合物を中間体として5−アミノレ
    ブリン酸を合成することを特徴とする1、3、4又は5
    位の少くとも1つの炭素が炭素13で標識された5−ア
    ミノレブリン酸又はその誘導体の製造方法。
  2. (2)1位及び/又は2位が炭素13で標識された酢酸
    ナトリウムを出発原料とし、この炭素13標識酢酸ナト
    リウムから誘導されるブロム酢酸エチル、メルドラム酸
    又はフタルグリシン化合物を中間体として1、3、4又
    は5位の少くとも1つの炭素が炭素13で標識された炭
    素13標識5−アミノレブリン酸又はその塩を合成し、
    これを脱水酵素で縮合させてポルホビリノーゲンを合成
    することを特徴とする少くとも2つの炭素が炭素13で
    標識されたポルホビリノーゲンの製造方法。
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