JPH02108647A - 2(z)−ペンテニル置換シクロペンタン類およびその新規中間体 - Google Patents

2(z)−ペンテニル置換シクロペンタン類およびその新規中間体

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JPH02108647A
JPH02108647A JP26165688A JP26165688A JPH02108647A JP H02108647 A JPH02108647 A JP H02108647A JP 26165688 A JP26165688 A JP 26165688A JP 26165688 A JP26165688 A JP 26165688A JP H02108647 A JPH02108647 A JP H02108647A
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謙治 森
Takeshi Kitahara
武 北原
Keiichi Takagi
恵一 高木
Yasuhiro Katsuta
泰裕 割田
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T Hasegawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、従来の文献に未記載の2(z)−ペンテニル
置換シクロペンタン類および該化合物の合成に有用な新
規中間体である7−オキサビシクロ[4,3,01ノナ
ン類ならびにそれらの製法に関する。
更に詳しくは、本発明は、ジャスミン様香気を有する香
料物質として有用な例えば、[2S”3R”l −2−
[2(Z) −ペンテニル) −3−メトキシカルボニ
ルメチルシクロペンタノン(以下、メチルエピジャスモ
ネートという)を包含する下記式(A) 式中、R,は低級アルキル基を示す、 −t’表され6 [2s* 、3R”l −2−[2(
z)−ペンテニル)]−]3−アルコキシカルボニルメ
チルシクロペンタノン以下アルキルエビジャスモネート
という)の合成中間体として有用な下記式(1) 式中、R1はメトキシエトキシメトキシ基(−〇MEM
)または水酸基(−OH)を示し、R1はヒドロキシメ
チル基(、OH)、トシロキシメチル基(0TS)、シ
アノメチル基(、c N )または基C0OR,(ここ
で、R3は水素また は低級アルキル基を示す)を示す
、但し上記において、R1が一〇Hの場合にはR1は、
CNを示す で表される2 (Z)−ペンテニル置換シクロペンタン
類、及び該式(1)化合物の合成中間体として有用な下
記式(2) 式中、R4はケト基(−0)、水酸基(−OH)または
メトキシエトキシメトキシ基(−0MEM)を示し、R
5はメトキシ基(0CH3)、エトキシ基(OCzHi
)または水酸基(−OH)を示す、但し上記において、
R1が=0または一〇Hの場合にはR,は−OCH,ま
たは−〇C,Hsを示す で表される7−オキサビシクロ[4,3,01ノナン類
、ならびにそれらの製法に関する。
(従来の技術) 従来、上記式(A)の化合物に包含されるメチルエピジ
ャスモネートの合成について、例えば、3a、7a−シ
ス−3a、4.7.7a−テトラヒドロ−1−インダノ
ンを出発原料として長い工程で製造する方法が提案され
ている[J、Org。
Chem、、40 (4)、462〜465 (197
5)]。一方、メチルエビジャスモネートを包含する上
記式(A)で表されるアルキルエピジャスモネートの合
成について本出願人は改善提案を行っている(特關昭6
3−83049号公報参照)(発明が解決しようとする
課題) 上述の従来提案のメチルエピジャスモネートの合成法は
、いずれも製造工程が長く、しかも選択性および収率に
問題点があり解決すべき課題が存在している。
本発明者らは上記式(A)のアルキルエビジャスモネー
トの合成について鋭意研究した結果、前記式(1)およ
び(2)の化合物を用いることにより、式(A)の化合
物を選択性よくしかも高収率で合成できることを見い出
し、本発明を完成しIこ。
従って、本発明の目的は、ジャスミン様香料として知ら
れている上記式(A)の化合物の合成に有用な新規中間
体である式(1)および式(2)の化合物ならびにそれ
らの製造方法を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の式(1)及び式(2)の化合物を合成するには
、下記式(4) で表される3−ヒドロキシメチルシクロペンタノンを酸
触媒の存在下に2−プロモアセトアルデヒドジアルキル
アセクールとアセタール交換反応せ記式(2)−3 しめて、下記式(3) 式中、Rはメチル基まt;はエチル基を示すで表される
3−[(2−ブロモ−1−アルコキシ)エトキシメチル
コシクロペンタノンを生成させる。
次に、駄犬(3)の化合物を塩基と反応させて閉環し、
上記式(2)に包含される下記式(2)−式中、Rは上
記したと同義である、 で表される[I S” 、2R” 、5S”l −8−
フルコキシ−7−オキサビシク口[4,3,01ノナン
−2−オールを生成せしめ、駄犬(2)−3の化合物を
塩基の存在下にクロロメチルメトキシエチルエーテルと
エーテル化反応させて、上記式(2)に包含される下記
式(2) −2式中、Rは上記したと同義である、 で表される[ISX、53束]−8−アルコキシ−7−
オキサビシクロ[4,3,0] ノナン−2−オンを形
成させ、駄犬(2)−4の化合物を還元剤と反応させて
、上記式(2)に包含される下り 式中、Rは上記したと同義である、 で表される[15本、2RIK、53X] −2−メト
キシエトキシメトキシ−8−アルコキシ−7=オキサビ
シクロE4.3.0j ノナンを形成させ、駄犬(2)
−2の化合物を酸と反応させて下記式(2)−1’ トリフェニルプロピリデンホスホランとウィテッヒ反応
させ、上記式(1)に包含される下記式(1で表される
ヒドロキシアルデヒド型の[I RX2S”、3S”l
 −メトキシエトキシメトキシ−2−ホルミルメチル−
3−ヒドロキシメチルシクロベンクンおよび上記式(2
)に包含される下記式(2)−1 で表される[lR1,2SX、3S”l −1−メトキ
シエトキシメトキシ−2−[2(Z)−ペンテニル]−
3−ヒドロキシメチルシクロペンタンを生成せしめ、駄
犬(1)−5の化合物をトシルクロライドと反応させて
、上記式(1)に包含される下記式(1) −4 で表される分子内へミアセタール型の[1SX2R”、
5S”]−2−メトキシエトキシメトキシ−7−オキサ
ビシクロ[4,3,0F ノナン−8−オールの平衡混
合物を生成せしめ、駄犬(2)−1および(2) −1
’の化合物の平衡混合物をf表される[lR”、2S”
、35X] −1−メトキシエトキシメトキシ−2−[
2(Z)−ペンテニル]−3−トシロキシメチルシクロ
ペンクンを生成せしめ、駄犬(1)−4の化合物をシア
ン化ナトリウムまたはシアン化カリウムと反応させ、上
記式(1)に包含される下記式(1)−3コール(R6
OH)とエステル化反応させ、上記式(1)に包含され
る下記式(1) −2で表される[lR”、2SX、3
RX] −1−メトキシエトキシメトキシ−2−[2(
z)−ペンテニル]−3−シアノメチルシクロペンクン
を生成せしめ、線式(1)−3の化合物を塩基の存在下
に加水分解して上記式(1)に包含される下記式(1)
−2’ で表される[lR”、2St、3R”] −]1−メト
キシエトキシメトキシー2 [2(Z)−ペンテニル]
−3−ヒドロキシカルボニルメチルシクロペンタンを生
成せしめ、線式(1)−2’の化合物をジアゾメタンま
たは酸の存在下に低級アルで表される[lRX、2S”
、3R”] −]1−/トキシエトキシメトキシー2 
(2CZ)−ペンテニル】−3−アルコキシカルボニル
メチルシクロペンタンを生成せしめる。これにより本発
明の前記式(1)及び式(2)の化合物を容易に合成す
ることができる。また、本発明の別の実施態様によれば
、前記式(1)−3の化合物を酸と反応させることによ
り上記式(1)に包含される下記式(1)−1 で表される[lRX、2S寡 3R哀]  −2−[2 (Z)−ペンテニル]−3−シアノメチルシクロペンタ
ノールを容易に合成することができる。
本発明の上記式(1)および(2)の化合物の合成法を
反応工程図で示すと、例えば、以下のように表すことが
できる。
(1)−2’ (2)−1’ 本発明を上記工程図に従って、以下に詳細に説明する。
本発明の出発原料である式(4)の化合物は、それ自体
既知の方法で容易に合成することができる[J、 Or
g、 Chem、 、 24.715〜717(195
9)およびTetrahedron。
33.1113〜1118 (1977)]。
上記工程図において、式(4)の化合物から式(3)の
化合物を得るには、式(4)の化合物を有機溶媒中、酸
触媒の存在下、2−ブロモアセトアルデヒドジメチルア
セタールまたはジエチルアセタールのアセタール類と反
応させることにより容易に合成することができる。上記
反応は、例えば、約lθ℃〜約100℃程度の温度範囲
内で約2〜約20時間程度の範囲内で行うことができる
アセタール類の使用量は、例えば、式(4)の化合物1
モルに対して約1.5〜約lθモル程度の範囲を例示す
ることができる。また、酸触媒の種類としては、例えば
、ピリジウムp−1−ルエンスルホネート、p−トルエ
ンスルホン酸、リン酸などをあげることができ、その使
用量は、例えば、式(4)の化合物1モルに対して、約
0.O1〜約O01モル程度を好ましく例示することが
できる。この反応に使用しうる有機溶媒としては例えハ
、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロ7ランなどを挙げること
ができ、その使用量は式(4)の化合物に対して約5〜
約50重量倍程度の範囲内が採用できる0反応終了後は
、反応生成物を溶媒抽出、中和、濃縮などの処理をして
式(3)の化合物を容易に得ることができる。
上述のようにして合成することのできる式(3)の化合
物から式(2)−4の化合物を合成するには、例えば、
式(3)の化合物を有機溶媒中で塩基と反応させること
により得ることができる。
上記反応は、例えば、約0〜約70℃程度の温度範囲内
で、約5〜約5時間程度の反応時間で行うことができる
。使用しうる塩基の種類としては、例えば、【−ブトキ
シカリウムなどを挙げることができる。これら塩基の使
用量は、例えば、式(3)の化合物1モルに対して、約
1〜約2モル程度の範囲内を例示できる。また、この反
応に使用しうる有機溶媒としては、例えば、テトラヒド
ロフラン、l、3−ジオキサン等を挙げることができ、
その使用量は、例えば、式(3)の化合物に対して約5
〜約200重量倍程度の範囲を好ましく例示することが
できる。反応終了後は、反応生成物を中和し、水洗し、
抽出などを行った後、カラムクロマトグラフィーのごと
き手段で精製して式(2)−4の化合物を容易に得るこ
とができる。
上述のようにして得ることのできる式(2)−4の化合
物から式(2)−3の化合物を合成するには、例えば、
式(2)−4の化合物を有機溶媒中で還元剤と反応させ
ることにより容易に行うことができる。
反応は、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ルのごとき有機溶媒中、約0〜約30℃の程度の温度範
囲内で約1〜約lO時間程度の反応時間で行うことがで
きる。上記溶媒の使用量は、例えば、式(2)−4の化
合物に対して、約2〜約20重量倍程度の範囲を例示す
ることができる。
また、この反応に使用しうる還元剤としては、例えば、
水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素、ナトリウ
ムなどを挙げることができ、その使用量は、例えば、式
(2)−4の化合物1モルに対して、約0.5〜約2モ
ル程度の範囲を好ましく例示することができる。反応終
了後は常法に従って処理して、例えば、蒸留のごとき手
段で精製して式(2)−3の化合物を得ることができる
上述のようにして得ることのできる式(2)−3の化合
物から式(2)−2の化合物を合成するには、式(2)
−3の化合物を有機溶媒中、塩基の存在下にクロロメチ
ル−2−メトキシエチルエーテルと反応させることによ
り容易に行うことができる。
反応は、例えば、約0〜約70℃程度の温度範囲内で約
5〜約20時間程度の範囲内で行うことができる。クロ
ロメチル−2−メトキシエチルエーテルの使用量は、例
えば、式(2)−3の化合物1モルに対して、約1〜約
3モル程度の使用量を例示することができる。また、使
用しうる有機溶媒としては、例えば、ジクロルメタン、
クロロホルム、四塩化炭素などを挙げることができ、そ
の使用量は、例えば、式(2)−3の化合物に対して、
約5〜約50重量倍程度の範囲内を例示できる。また、
この反応に使用しうる塩基としては、例えば、エチルジ
イソプロピルアミン、ジシクロヘキシルエチルアミン、
トリエチルアミンなどを挙げることができる。これら塩
基の使用量は、例えば、式(2)−3の化合物1モルに
対して、約1.5〜約2モル程度の範囲を好ましく例示
することができる。反応終了後は、反応生成物を中和し
、濃縮し、例えば、カラムクロマトグラフィーのごとき
手段で精製して式(2)−2の化合物を得ることができ
る。
上述のようにして得ることのできる式(2)−2の化合
物から互変異性体である分子内へミアセクール型の式(
2)−1の化合物およびヒドロキシアルデヒド型の式(
2)−1’の化合物の平衡混合物を合成するには、式(
2)−2の化合物を酸触媒と反応せしめることにより容
易に行うことができる。この反応は水の存在下に行うの
が好ましい。また、酸触媒の例示としては、例えば、酢
酸、クロピオン酸、パラトルエンスルフォンどを挙げる
ことができ、その使用量は、例えば、式(2)−2の化
合物1モルに対して、約0.Ol〜約0.2モル程度の
範囲を好ましく例示できる。反応終了後は、反応生成物
を常法に従って処理することにより式(2)−1及び(
2) − 1 ’の化合物の平衡混合物を得ることがで
きる。該平衡混合物は、カラムクロマトグラフィーなど
の精製手段を用いて式(2)−1の化合物と式(2)−
1’の化合物を分離できるが、通常、平衡混合物の状態
で次の反応に進むことができる。
上述のようにして得ることのできる式(2)−lの化合
物および式(2)−1’の化合物の平衡混合物から式(
1)−5の化合物を合成するには、該平衡混合物を有機
溶媒中、トリフェニルプロピリデンホスホランと反応さ
せることにより容易に合成することができる。
反応は、例えば、約−30〜約30℃程度の温度範囲内
で約1〜約20時間程度の範囲内で行うことができる。
トリフェニルプロピリデンホスホランの使用量は、例え
ば、該平衡混合物1モルに対して、約1〜約5モル程度
の範囲を好ましく例示できる。また、この反応に使用す
る溶媒は、例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロ7
ラン、トルエン、ベンゼンなどを挙げることができ、こ
れら溶媒の使用量は、例えば、該平衡混合物に対して、
約5〜約50重量倍程度の範囲を例示することができる
。反応終了後は、反応生成物を抽出し、濃縮乾燥し、例
えば、カラムクロマトグラアイ−などの手段で精製して
式(1)−5の化合物を容易に得ることができる。
上述のようにして得ることのできる式(1)−5の化合
物から式(1)−4の化合物を合成するには、式(1)
−5の化合物を有機溶媒中、トシルクロライドと反応さ
せることにより容易に合成することができる。
反応は、例えば、約−20〜約20°C程度の温度範囲
内で約1〜約lO時間程度の範囲内で行うことができる
。トシルクロライドの使用量は、例えば、式(1)−5
の化合物1モルに対して、約1〜約2モル程度の範囲を
好ましく例示することができる。また、この反応に使用
しうる有機溶媒としては、例えば、ピリジン、トリエチ
ルアミンなどを挙げることができ、その使用量は、例え
ば、式(1)−5の化合物に対して、約2〜約201i
量倍程度の範囲を例示できる。反応終了後、反応生成物
を抽出し、乾燥濃縮し、例えば、カラムクロマトグラフ
ィーのごとき手段で精製して、式(1)−4の化合物を
容易に合成することができる。
上述のようにして得ることのできる式(1)−4の化合
物から式(1)−3の化合物を合成するには、式(1)
−4の化合物を有機溶媒中、シアン化ナトリウム、シア
ン化カリウム、シアン化銅などのシアン化物と反応させ
ることにより容易に合成することができる。
反応は、例えば、約0〜約180°C程度の温度範囲で
、約2〜約20時間程度の範囲で行うことができる。シ
アン化物の使用量は、例えば、式(1)−4の化合物1
モルに対して、約2〜約lOモル程度の範囲を好ましく
例示できる。また、使用しうる有機溶媒としては、例え
ば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、メ
タノール、エタノールなどのごとき溶媒を例示すること
ができ、その使用量は、例えば、式(1) −4の化合
物に対して、約2〜約50重量倍程度の範囲で十分であ
る。反応終了後、反応生成物を抽出、洗浄、乾燥、濃縮
し、例えば、蒸留、カラムクロマトグラフィーのごとき
手段で精製して式(1)−3(p化合物を容易に得るこ
とができる。
上述のようにして得ることのできる式(1)−3の化合
物から式(1)−2の化合物を合成するには、式(1)
−3の化合物を塩基の存在下に加水分解反応後、塩酸な
どの酸で中和反応を行い、式(1)−2’の化合物を生
成せしめ、次に該化合物を酸触媒の存在下にアルコール
(R,OH)とエステル化反応を行うことにより、式(
1)−2の化合物を容易に合成することができる。
加水分解反応は、例えば、約20〜約100°C程度の
温度範囲内で約1〜約20時間程度の範囲内で行うこと
ができる。塩基の種類としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等を例示することができ、その使用量は、
例えば、式(1) −3の化合物1モルに対して、約1
〜約5モル程度を例示できる。上述のようにして得るこ
とのできる式(1)−2’の化合物は常法の手段を用い
て精製してもよいが、通常は精製することなく次のエス
テル化反応の原料とすることができる。
エステル化反応は、例えば、約−1O〜約20°Cの程
度の温度範囲内で、約0.1〜0.5時間程度の範囲内
で十分に行うことができる。反応に使用しうる酸触媒の
例としては、例えば、リン酸、硫酸、パラトルエンスル
フォン酸などを挙げることができ、その使用量は、例え
ば、式(1) −3の化合物1モルに対して、約0.O
1〜約0.1モル程度の範囲とすることができる。また
、この反応に使用しうるアルコールとしては、例えば、
メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、i−ブ
チル、n−ブチルなどの低級アルキルのアルコールを好
ましく例示でき、その使用量は、例えば、式(1)−3
の化合物の化合物1モルに対して、約2〜約20モル程
度の範囲を好ましく挙げることができる。また、このエ
ステル化反応の異なった実施態様として、式(1)−2
’の化合物をジアゾメタンと反応させることにより式(
1)−2の化合物に包含される式(1)−2’のメチル
エステル化合物を容易に合成することができる。
反応終了後は、反応生成物を、倒えば、抽出、水洗浄、
乾燥、濃縮、などの処理をすることにより容易に式(1
)−2の化合物を合成することができる。
別の実施態様として、前記式(1)−3の化合物から式
(1)−1の化合物を合成することができる。この合成
方法は、上述のようにして得ることのできる式(1)−
3の化合物を酸触媒と反応させることにより容易に行う
ことができる。
反応は、例えば、約O〜約50°C程度の温度範囲内で
約1〜約5時間程度の範囲内で行うことができる。反応
に使用しうる酸触媒としては、例えば、酢酸、希塩酸、
希硫酸、リン酸などを例示することができ、その使用量
は、例えば、式(1)−3の化合物1モルに対して、約
0.1〜約1モル程度の範囲を好ましく例示できる。反
応終了後は、反応生成物を常法に従って処理し、例えば
、カラムクロマトグラフィーなどの精製手段を用いるこ
とにより純粋な式(1)−1の化合物を合成することが
できる。
以下に実施例を挙げて本発明の実施態様をより具体的に
説明する。
(実施例) 実施例1 合成 フラスコに3−ヒドロキシメチルペンタノン12.6g
 (0,1モル)、2−ブロモアセトアルデヒドジメチ
ルアセタール84.5g (0,5モル)、ヒリジウム
l)−トルエンスルホネートl。
26gおよびアセトニトリル400m1を仕込んだ後、
フラスコ内をアルゴンガスで置換し、80℃で21時間
反応する。反応終了後、反応生成物をエバポレーターで
濃縮し、濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製することにより、純粋な式(3)の化合物18.
46gを得た。
収率ニア3.5% 沸点:102〜105℃10.O1mmHg実施例2 ニウム水溶液の中に注入しエーテルで抽出する。
抽出液を水洗浄、乾燥、濃縮する。濃縮液をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製することにより純粋な
式(2)−4の化合物10.8gを得た。
収率ニア1.4% 沸点:94〜98℃/2.0mmHg 実施例3 フラスコにt−ブトキシカリウム14.95g(0,1
34モル)およびテトラヒドロフラン800m1を仕込
み、アルゴンガスで置換する。この中に、水冷却下(約
20℃)、式(3)の化合物22.46g (0,08
9モル)のテトラヒドロフラン200m1を撹拌しなが
ら2.5時間で滴下する。滴下終了後、さらに1時間撹
拌して反応させる。反応終了後、反応生成物を塩化アン
モフラスコに水素化リチウムアルミニウム0.67g 
(0,017モル)およびエーテル50m1を仕込む。
この中に、式(2)−4の化合物6゜4g (0,03
4モル)のエーテル20m1溶液を15〜20℃、1時
間で滴下する。滴下後、さらに室温で5時間撹拌して反
応させる。反応終了後、反応生成物を常法に従って濃縮
、精製することにより、式(2)−3の化合物6.6g
を得た。
収率:99% 沸点:120〜b 実施例4 キシメトキシ−7−オキサビシクロ[4,3,0フラス
コに式(2)−3の化合物6.6g (0゜035モル
)、ジイソプロピルエチルアミン9゜03g (0,0
7モル)およびジクロルメタン200m1を仕込む。こ
の中に、40℃、0.5時間でクロロメチル−2−メト
キシエチルエーテル6.54g (0,53モル)を滴
下する。滴下後、さらに同じ温度で16時間撹拌して反
応させる。
反応終了後、反応生成物を水中に注ぎ、水洗浄、抽出、
乾燥、濃縮する。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、純粋な式(2)−2の
化合物8.57gを得た。
収率:90% 沸点:98〜103℃10.01mmHg実施例5 1s”+  2R”+  55”  −2−メl−$シ
zl−フラスコに式(2)−2の化合物7.6g (0
゜028モル)、酢酸45.6g (0,76モル)、
水15.2gを仕込み、撹拌しながら、40℃で2時間
反応させる。反応終了後、反応液をアルカリで中和し、
ジクロルメタンで抽出する。抽出液を水洗浄、乾燥、濃
縮することにより、式(2)。
−1の化合物および(2)−1’の化合物の平衡混合物
6.8g(収率:98%)を得た。
(2)−1および(2)−1’の平衡混合物の沸点:1
20〜128℃10.01mmHg実施例6 互1yと良盛 フラスコにトリフェニルプロピルホスホニウムブロマイ
ド21.56g (0,056モル)、トルエンloo
m!を仕込み、フラスコ内をアルゴンガスで置換する。
この中に、氷冷却下(約lO℃)、撹拌しながらn−ブ
チルリチウム26.2ml (1,6N)を滴下し、ト
リフェニルグロビリデン7スホランのウイテッヒ試薬の
調製をする。
次に、別のフラスコに式(2)−1の化合物および式(
2)−1’の化合物の平衡混合物6.8g(0,027
モル)のトルエン溶液50 m lを仕込み、アルゴン
ガスで置換する。この中に、上述のようにして調製した
ウイテッヒ試薬を約lO℃、15分間で滴下する。滴下
終了後、さらに室温で撹拌しながら一晩反応させる。反
応終了後、反応生成物を塩化アンモニウム水溶液中に注
ぎ、水洗浄、乾燥、濃縮する。濃縮物をカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、純粋な式(1)−5
の化合物4.3gを得た。
収率:57% 沸点:140〜146℃10.O2mmHg実施例7 合成 フラスコに式(1)−5の化合物4.2g (0゜01
5モル)、塩化メチレン100m1およびトリエチルア
ミン3.03g (0,03モル)を仕込み、撹拌しな
がら一10℃でバラトルエンスルフオン酸クロライド3
.43g (0,018モル)の塩化メチレン溶液を滴
下する。滴下終了後、りらに、0℃で4時間撹拌して反
応させる。反応終了後、反応液を水洗浄、乾燥、濃縮す
ることにより式(1)−4の化合物6.3gを得た。
(収率:98%) 実施例8 の合成 フラスコに式(1)−4の化合物6.3g (0゜01
5モル)、シアン化ナトリウム1.47g(0,03モ
ル)およびジメチルスルホキシド60m1を仕込む。フ
ラスコ内の温度160°0で6時間撹拌しながら加熱反
応させる。反応終了後、反応液を水中に注ぎエーテルで
抽出、乾燥、濃縮し、さらに濃縮液をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製することにより、純粋な式(
1)−3の化合物を2.74g得た。
収率:65% 沸点:135〜140℃10.O1mmHg実施例9 フラスコに式(1)−3の化合物1.30g (4,6
3ミリモル)、水酸化ナトリウム0.37g(9,25
ミリモル)、水10m1およびメタノールlOm+を仕
込む。60℃で撹拌しながら4時間反応させる。反応終
了後、反応液を硫酸で中和、塩化メチレンで抽出した後
、乾燥、濃縮して式(1) −2’の化合物1.29g
を得た。
収率:93% 実施例10 フラスコに式(1) −2’の化合物1.29gおよび
エーテル60m1を仕込み、5℃に冷却する。この中に
ジアゾメタンのエーテル溶液50m1 (ジアゾメタン
含有量二1.90g)を滴下し、滴下後、さらに同じ温
度で撹拌しながら1時間反応させる。反応終了後、反応
液を水洗浄、乾燥、濃縮する。さらに濃縮液をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより純粋
な式(1)−2の化合物を1.03g得た。
収率:8゛1% 沸点:120〜125°O10,O1mmHg実施例1
1 フラスコに式(1)−3の化合物4.58g(0,01
6モル)、酢酸45m1および水15m1を仕込み、撹
拌しながら90°Cで14時間加熱反応させる。反応終
了後、反応生成物を重曹で中和し、塩化メチレンで抽出
する。抽出物を乾燥、濃縮し、さらに濃縮物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより式(
1)−1%化合物3.02gを得た。
収率:98% 瀦点:139〜142°c/1.OmmHg(発明の効
果) 本発明によれば、前記式(1)で表される2(Z)−ペ
ンテニル置換シクロペンタン類および前記式(2)であ
られされる7−オキサビシクロ[4゜3.0]ノナン類
の提供ならびに該化合物を選択性よくしかも高収率で製
造する方法が提供される。
式(1)および式(2)の化合物はジャスミン様香気を
有する香料物質として有用な、例えば、メチルエビジャ
スモネートを包含する前記式(A)で表されるアルキル
エビジャスモネートの合成中間体として有用である。
ほか−名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) 式中、R_1はメトキシエトキシメトキシ基(−OME
    M)または水酸基(−OH)を示し、R_2はヒドロキ
    シメチル(▲数式、化学式、表等があります▼)、トシ
    ロキシメチル基(▲数式、化学式、表等があります▼)
    、シアノメチ ル基(▲数式、化学式、表等があります▼)または基▲
    数式、化学式、表等があります▼(こ こでR_3は水素または低級アルキル基を示す)を示し
    、但し上記において、R_1が−OHの場合にはR_2
    は▲数式、化学式、表等があります▼基を示す、 で表される2(Z)−ペンテニル置換シクロペンタン類
    。 2、下記式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) 式中、R_4はケト基(=O)、水酸基(−OH)また
    はメトキシエトキシメトキシ基(−OMEM)を示し、
    R_5はメトキシ基(−OCH_3)、エトキシ基(−
    OC_2H_5)または水酸基(−OH)を示す、但し
    上記において、R_4が=Oまたは−OHの場合にはR
    _5は−OCH_3または−OC_2H_5を示す、 で表される7−オキサビシクロ[4,3,0]ノナン類
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022537305A (ja) * 2019-06-20 2022-08-25 プレシジョン ナノシステムズ インコーポレーテッド 核酸送達のためのイオン化可能な脂質

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS523037A (en) * 1975-06-24 1977-01-11 Shiono Koryo Kk Preparation of ethyl dl-jasmonate

Patent Citations (1)

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