JPH02106484A - 回転駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転駆動部の回転力を増大させると共に、増
速して出力側より取出す回転駆動装置であって、例えば
、自転車、バイラ、自動車等の回転機構、あるいは、発
電機その他のあらゆる回転機構として広く応用できる装
置に関するものである。

〔従来の技術〕

自転車を例にとると、その駆動部は、チェーンホイール
と、その左右に取り付けたクランクと、クランクに固定
したペダルとから成っていて、ペダルを踏むことにより
チェーンホイールを回転させ、その回転をチェーンを介
して後輪に伝える。このような駆動機構の場合、クラン
クの回転がクランク軸を介してそのままチェーンホイー
ルに伝達されるので、チェーンホイールに大きな回転力
を与えるためには、ペダルに大きな力をかけなければな
らず、登板走行、高速走行等には負担となる。

本発明者は、この問題を解決するための装置を既に提唱
している（特願昭６１−１９７９３８号）。

〔発明が解決しよう゛とする課題〕

然るに、上記従来の装置の場合十分な出力トルクが得ら
れず、必らずしも満足のいくものではなかった。

そこで本発明は、上記のような過負荷時にもさして大き
な力を要せずに、大きな出力トルクが得られ、以てスム
ーズ走行等を可能ならしめる回転駆動装置であって、自
転車の外、種々の回転機構に応用することができる回転
駆動装置を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、主軸に支持された入力手段に偏心回転する円
板軸を取付け、前記円板軸に、内歯車と外歯車とを備え
ていて静止内歯車に噛合する環ギアを挿着し、前記環ギ
アを前記円板軸に固定したギア取付板で押え、前記ギア
取付板に二段ギアとその一方に噛合する外歯車とを軸着
し、前記二段ギアの他方は前記環ギアの内歯車に噛合さ
せ、一方が前記外歯車に噛合する二段内歯車と外側に出
力手段を備えた内歯車とを主軸に配し、これら両内歯車
間の動力伝達を両者間に配した二段の外歯車で行なうこ
とを特徴とする回転駆動装置、を以て上記課題を解決し
た。

〔作　　用〕

入力手段からの回転入力により円板軸が偏心回転するこ
とにより、静止内歯車に噛合する環ギアが公転すると共
に自転する。この環ギアの自転運動が二段ギア、それに
噛合する外歯車、それに噛合する二段内歯車、そして二
段の外歯車を介して出力手段を備えた内歯車へと伝達さ
れ、そこから増速され且つパワーアップされた回転駆動
動力が出力される。

〔実施例〕

本発明を自転車の駆動部に適用した場合の実施例を図面
に依拠して説明する。図中１はクランク軸で、その一端
に、常法によりクランファム２とペダルが取り付けられ
る。他の回転駆動装置においては、クランクアーム２の
代わりに、入力用のギアやプーリ等が取り付けられるこ
とになる。３はクランクアーム２に固定された円板で、
それに、小径の円板軸４が一体的に取付けられている。

円板３及び円板軸４は、クランク軸ｌに対し偏心回転す
る。５はギア取付板で、ギア取付部６．７が２方向に突
設されている。ギア取付板５は円板軸４に固定され、ク
ランク軸１を軸に回転する。８はギア取付部６において
軸支される外歯車、９はギア取付部７において軸支され
る二段ギアであり、外歯車８は二段ギア９の内側ギア１
０と噛合する。１２は支持ホイール１３に固定された環
ギアで、山間ピッチの大きい内歯車１４を内側に、また
、山間ピンチの小さい外歯車１５を外側に形成して成る
。支持ホイール１３の中心の円内には円板軸４が挿入さ
れる。従って、支持ホイール１３及びそれと−体となっ
た環ギア１２も、クランク軸１に対し偏心回転すること
になる。但し、支持ホイール１３は円板軸４の回転に追
随することなく自由回転する。上記二段ギア９の外側ギ
ア１１は、環ギア１２の内歯車１４に噛合する。外歯車
１５は、車体等に固定された静止内歯車３０に噛合して
いる。　１６は二段内歯車で、スペーサーホイール１７
を挾んで２つの内歯車１８．１９を一体化して成る。ス
ペーサーホイール１７の輪心ボス２０にクランク軸１が
挿通される。前記外歯車８は、内ギア１８に噛合する。

２１はギア取付板で、その一端に受はギア２２が、また
、他端に二段ギア２３がそれぞれ軸支される。受はギア
２２にはクランク軸１が挿通され、ギア取付板２１はク
ランク軸１を軸に回転する。受はギア２２は二段ギア２
３の外側ギア２４に噛合しており、外側ギア２４は更に
上記内歯車１９に噛合している。二段ギア２３の外側ギ
ア２４と内側ギア２５は、一体となって回転する。２６
は支持ホイール２７に固定された内歯車で、これに内側
ギア２５が噛合する。支持ホイール２７の輪心には出力
ギアとしてのチェーンホイール２８が固定され、そこに
クランク軸ｌが挿通される。２９はカラーである。

上記構成において、クランクアーム２に加えられた回転
入力は、円板３及び円板軸４を介して直接ギア取付板５
に伝達され、ギア取付板５及びそれに取付けられた外歯
車８と二段ギア９、並びに、環ギア１２が、クランク軸
１に対し偏心回転する。この環ギア１２の偏心回転運動
に伴い、固定されていて回転しない静止内歯車３０に噛
合する外歯車１５を介し、環ギア１２は上記偏心回転方
向と逆の方向に自転する。環ギア１２の自転運動は、そ
の内歯車１４に噛合する二段ギア９に伝達され、次いで
二段ギア９に噛合する外歯車８へと伝達される。以上の
過程において、環ギア１２の偏心回転は静止内歯車３０
内において逆方向の増速回転を生み出し、続く二段ギア
９への伝達により、更に増速される。この増速された回
転駆動力は、外歯車８から二段内歯車１６へと減速され
て伝達される。そして、二段内歯車１６の回転は、二段
ギア２３を介して内歯車２６に伝達されるが、この段階
で更にパワーアップされ、内歯車２６と一体化されたチ
ェーンホイール２８、あるいは、他の出力手段から出力
される。

〔発明の効果〕

本発明は上述した通りであって、小さな回転入力によっ
て環ギアを偏心回転させることにより、大きな増速され
た回転駆動動力が得られ、種々の回転機構に応用しうる
非常に有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の分解斜視図、第２図はその組
立状態を示す部分切截図である。 符号の説明 ｌ−・クランク軸、　　　２−・−クランクアーム４・
・・円板軸、　　　　　５．２１−ギア取付板８．１５
−外歯車、　　９．２３・・−二段ギア１２・−環ギア
、　　　　１３．２７・・・支持ホイール１４．１８．
１９．２６−内歯車

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）主軸に支持された入力手段に偏心回転する円板軸
   を取付け、前記円板軸に、内歯車と外歯車とを備えてい
   て静止内歯車に噛合する環ギアを挿着し、前記環ギアを
   前記円板軸に固定したギア取付板で押え、前記ギア取付
   板に二段ギアとその一方に噛合する外歯車とを軸着し、
   前記二段ギアの他方は前記環ギアの内歯車に噛合させ、
   一方が前記外歯車に噛合する二段内歯車と外側に出力手
   段を備えた内歯車とを主軸に配し、これら両内歯車間の
   動力伝達を両者間に配した二段の外歯車で行なうことを
   特徴とする回転駆動装置。