JPH02101607A - 磁気レッドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気ヘッドの製造方法に関し、特にコアホルダ
ーを用いずにコアをケースに保持するようにした低コス
ト形磁気ヘッドおよびその製造方法に関する。

（従来技術） 従来、例えばＶＴＲ用磁気ヘッドにおいては、コアを金
属ケースに組み込む場合、予めコアを非磁性材のコアホ
ルダーに固定し、この状態でコアホルダーをケースに組
み込み、アース取りを兼ねた取付ばねやねじ等でコアホ
ルダーを基準位置に固定した後、その周囲にモールド樹
脂を注入していた。第６図はこの種の磁気ヘッドの分解
斜視図であり、コアホルダー３にコア２を位置規制する
溝孔を形成し、この溝孔に、予めコイル４を施したコア
２を挿入して仮固定し、このコアホルダー３をケース１
の後部から挿入してコア２の前部をケース前面の窓孔５
に露出させる。ホルダー３とケース１の内側部間には若
干の隙間があり、取付ばねやねじ等を用いてコアホルダ
ー３をケースｌに対して基準位置に位置決め固定し、ケ
ース内をモールドした後、ケース後部を基準にしてケー
ス前面のＲ研磨を行っていた。

（発明が解決しようとする課Ｂ） 従来の磁気ヘッドでは、上述の如くコアを非磁性材のコ
アホルダーに保持し、該コアホルダーを金属ケースに収
容しているので、組み付けに際してはまずコアをホルダ
ーに対して位置決めし、さらにホルダーをケースに位置
決めしなければならず、組付工程が多くその作業に多大
の手数がかかり、またホルダーのほかにもヘッド前面の
コアのＲ研磨の中心位置出しやアース取りのための半田
やばね等の部材、ホルダーの固定用ねし等が必要となり
、低コスト化を阻む原因となっていた。ボルダ−を用い
るためにケースもその分だけ収容容積を大きくしなけれ
ばならず、小形化の障害となっていた。

本発明は、コアホルダーを用いずにコアおよびこれに装
着するコイルと磁気ヘッドの外殻を構成するシールドケ
ースの必要最小限の部品のみを用い、かつ最小限の組付
工数で節単に製造できる低コスト形磁気ヘッドおよびそ
の製造方法を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、金属ケースの側
部内壁に凹部を形成し、ケース後部から該凹部に沿って
コアを直接挿入するようにしたものである。

（実施例） 次に、本発明を実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は本発明の１実施例に係る磁気ヘッドのコア組み
付は前の状態の斜視図、第２図（ａ）、　（ｔ））は第
１図に示す実施例のコア組み付は状態における磁気ヘッ
ド後面図および側面図である。この実施例で磁気ヘッド
の外殻体となるケースは金属材から成るシールドケース
１０で形成され、その後部１０ｂの開口端から磁気記録
媒体の対接面となるケース前面１０ａへ向けてその両側
部１０ｃの内壁に、それぞれ一対の対向した凹溝１１．
１２が形成されている。この場合、ケース全体は１枚の
金属板のプレス加工で形成され、そのときにこの凹溝１
１，１２も同時に加工されるので、これらの凹溝に対応
してケース外側部には図示のように凸条が形成される。

これらの凸条は磁気ヘッドを装置に取り付けるときの位
置決め用突起あるいは固定用突部として利用することが
できる。磁気ヘッドのコア１４はその後部に予めコイル
１５が装着され、磁気ギャップ１３の形成されたコア前
部１４ａを先方にしてケース１０の凹溝１１，１２に沿
ってケース１０内に挿入される。第２図（ａ）に示すよ
うにコア１４の両側部はケースｌＯの凹溝１１．１２に
嵌合されるが、コアのギャップ位置中心Ｃはコア１４と
凹溝１１，１２との嵌合により定められる。ケース１１
は一般に金属ケースで形成されるが、実施例のようにシ
ールドケースになっている場合はパーマロイ等の磁性材
料で形成される。この場合コアＩ４も磁性材料であるた
めシールドケースｌＯの凹溝１１，１２に沿ってコア１
４をケース１０内に挿入すると磁気短絡を起こす。これ
を避けるためにケース１０の内部を絶縁塗装しておくか
、コア１４の外部を絶縁塗装しておくと良い、このほか
図示実施例のように凹溝１１．１２とコア１４の間に絶
縁材を介在させて磁気短絡を防いでも良い。具体例とし
てはプラスチック製のコ字状絶縁部材１９をコア１４の
側部に装着してケース１０の凹溝１１，１２に挿入する
。またこれらの絶縁はケースにアースする意味からも片
側のみの絶縁で良い、これによって新たにケース１０と
コア１４の間にアースを取る配線をする必要がなくなる
。コア１４の前部はケース前部の窓孔に突出するように
露出している。

このようにして一対のコア１４をケースｌＯの凹溝１１
，１２に挿入、嵌合された後、コア１４が樹脂で固定さ
れ、さらにケース前面がＲ研磨されて磁気ヘッドが完成
する。第３図に示すようにコア１４の挿入量は、ケース
後部の開口縁１０ｂからコア後部１４ｂまでの距離Ｓを
基準にして定められ、この状態でケース後部１０ｂを基
準位置にとってケース前面１０ａおよび窓孔から露出し
たコア前部１４ａが研磨される。ケースｌＯの寸法およ
び各コア１４の後部から前部までの距ＭＬおよびエイペ
ックスＡ点までの距Ｍｌはコア製造時に定まっており、
したがってケース後部を前面Ｒ研磨の基準位置にとるこ
とにより正確なギャップ深さＨが確保される。前述の如
くコア１４は金属ケース１０に一部で密着しているので
、アース取りの手段を特別に設ける必要はない。

第４図および第５図は本発明の他の実施例を示したもの
であり、この場合はケース１０の両側部の内壁にそれぞ
れ１つの中広の凹面１６が形成され、この凹面１６とケ
ース側部内面との段差部１８に接してコア１４が挿入さ
れる。前記段差部１８がコア１４の規制位置となる。こ
の場合、コア１４が左右両側部の凹部間にややきつめの
公差で嵌合されるか、あるいはコア１４の挿入後第５図
のように両コア１４の間に該コアの倒れを防止するスペ
ーサ等が挿入される。コア挿入後の固定、ケース前面の
Ｒ研磨時の基準位置等は第１図、第３図の実施例と同じ
である。コア１４がケース１０の凹溝１１，１２あるい
は凹面１６に充分な固定状態で嵌合されるときは樹脂注
入による固定は必ずしも必要でない。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、ケース自体にコア
の位置規制のための凹部を形成し、この凹部にコアを直
かに挿入するようにしたので、従来のようなコアを保持
するホルダーが不要となり、これに付随して位置決め用
のばねや固定ねしも不要となり、必要最小限の部品でよ
いのでコスト低減となる。コアは一部金属ケースに密着
しているのでアース取りのための部品およびその取り付
は作業がなくなり、直接かつ確実なアース取りがなされ
るのでＳ／Ｎも向上する。コアをケースに挿入するだけ
でよいので組付工数が減少しその作業も簡単となるので
、自動化組み付けが可能であり、全体として低コストの
磁気ヘッドが得られる。コアの磁気ギャップの中心位置
出し、ギャップ深さ等も正確となり、チャンネル間の位
置決めが基準面（ケースの底部或いは上部）から正確に
出される。チャンネル間のギャップならびもコアがケー
ス１０の側面に密着しているのでずれることがなく、チ
ャンネル間の位相ずれがなくなる。またホルダーが不要
なことからケースを小形にできる等多くの効果がもたら
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例による磁気へンドの分解斜視
図、第２図（ａ）、　（ｂ）は第１図に示す実施例の磁
気ヘッド後部の正面図および側面図、第３図は磁気ヘッ
ドの前面Ｒ研磨時の基準位置を説明するための断面図、
第４図および第５図はそれぞれ本発明の他の実施例の分
解斜視図および後部正面図、第６図は従来の磁気ヘッド
の組み付は方法を示す斜視図である。 １０・・・ケース、１１．１２・・・凹溝、１３・・・
磁気ギャップ、１４・・・コア、１５・・・コイル、１
６凹面、１８・・・段差部、１９　コ字状絶縁部材。 代理人　弁理士　染　川　利　吉 第を図 第２図 ＣＱ） 第２ 図 （ｂ） 第３図 第４ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属ケースの側部内壁に凹部を形成し、ケース後部から
   該凹部に沿ってヘッドコアを挿入することを特徴とする
   磁気ヘッドの製造方法。