JPH0198442A - 固形食品の製造法 - Google Patents

固形食品の製造法

Info

Publication number
JPH0198442A
JPH0198442A JP25519187A JP25519187A JPH0198442A JP H0198442 A JPH0198442 A JP H0198442A JP 25519187 A JP25519187 A JP 25519187A JP 25519187 A JP25519187 A JP 25519187A JP H0198442 A JPH0198442 A JP H0198442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oils
proteins
fats
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25519187A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sano
浩之 佐野
Yoshinaga Morimoto
森本 佳良
Masatoshi Kizaki
木崎 正敏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oil Co Ltd filed Critical Fuji Oil Co Ltd
Priority to JP25519187A priority Critical patent/JPH0198442A/ja
Publication of JPH0198442A publication Critical patent/JPH0198442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、チーズ類等の固形食品を製造する方法に関
し、特に風味に優れ、シュレッド或いはスライス等の機
械耐性に優れたチーズ類等の固形食品を製造する方法に
関する。
〔従来の技術〕
近年、我が国に於いて固形状チーズの供給量が非常に増
加している。然し、ナチュラルチーズ及びそれを使用し
たプロセスチーズは、価格的に高く、かつ含有している
油脂が乳脂である為、必ずしも栄養的バランスから見て
健康上良好であるとは言えず、風味的にも日本人の嗜好
に合致し難いものである。このような状況を背景として
、植物性油脂等を主として使用したチーズ様食品が種々
提案されている。その中でもレンネットカゼインを使用
した物は、風味的に優れ、価格的にも安価であるとされ
ており、例えばたん白原料としてレンネットカゼインを
製品中に25%以上使用する方法(特開昭53−109
978号)が提案された。しかしながら、このようにレ
ンネットカゼインを多量使用すると、たん内置が多い為
か、非常に固い食感を呈するようになり、口当たり等の
点で好ましくなく、またピザ等に用いオープンで焼成し
た場合メルチイー性(加熱溶融性)に劣る場合があると
いう欠点を有する。このような欠点を解決する方法とし
て、たん白質(主としてレンネットカゼイン、酸カゼイ
ン、その他大豆たん白等)とたん白質1重量部に対し、
0.8〜1.5重量部の食用油脂及び1.5〜3.6重
量部の水と、クエン酸塩、リン酸塩等を配合する方法(
特開昭6l−108333)が提案されているが、かか
る方法によって得られる固形食品は、これをピザ或いは
パン等のフィリング等に使用した場合、焼成冷却後ナチ
ュラルチーズに比較して常温で硬(なるという問題点を
残し、依然として満足し得るチーズ類は得られていない
のが現状である。特に上記方法よれば、たん白質1重量
部に対し、食用油脂が1.5重量部を越える場合、得ら
れた固形食品は軟らか過ぎるといわれており、該食品が
柔らか過ぎると、固形食品として食感が悪くなるととも
に、シュレッド或いはスライス等機械加工適性が劣るよ
うになる。その為、固形食品としての食感や機械適性を
持たせるべく、レンネットカゼイン量を相対的に多く用
い水を少なく使用すると、ピザ等に用いて焼成後、常温
まで冷却したとき、ナチュラルチーズに比較して硬い食
感を呈するようになり、食する際に好ましくないという
欠点を有し、特に調理パン等に使用した場合には、この
欠点が顕著に顕れる。このように固形食品がナチュラル
チーズに比較して焼成後冷却した際に硬くなる理由とし
ては、ナチュラルチーズではカゼインがバラカゼインカ
ルシウムの状態で存在するのに対し、このような固形食
品では油脂を乳化する為に溶融塩(リン酸塩、クエン酸
塩等)を使用し、バラカゼインナトリウムの状態にする
為カゼインの形態が相違すること、及び油脂の乳化状態
が相違することに起因すると考えられる。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、如上の点に鑑み、主としてレンネットカゼ
インが製品に与える好ましい性質、例えば、風味の良さ
、滑らかさ等を保ち、機械加工適性にも優れ、焼成した
後冷却しても、常温において食する際、柔らかく口触は
良好な固形食品が得られないか種々検討する中で、特定
な油脂をたん白質に対し、比較的に多く使用する事によ
って良好な固形食品が得られるとの知見を得て、本発明
に到達した。
〔問題点を解決する為の手段〕
即ち本発明は、たん白質、油脂、塩類、呈味料、及び水
を加熱混合して固形食品を製造する方法に於いて、SF
I値が10℃で30以上、35℃で20以下である油脂
を、たん白質1重量部に対し1.6重量部以上用いるこ
とを骨子とする固形食品の製造法、である。
本発明に用いられるたん白質は、レンネットカゼイン及
び又は酸カゼインが好適であり、かかるたん白質の単独
または混合物に他のたん白質、例えば分離大豆たん白等
を併用してもよい。これらのたん白質の量(乾燥品基準
)は、固形食品全体に対し18〜24重量%の範囲内で
使用するのが好ましく、かかる範囲内で使用することに
より、機械加工適性に優れ、ピザやパンのフィリング等
に使用して焼成後冷却した場合でも柔らかく、口触けの
よい製品が得られるようになる。18重量%未満では柔
らかすぎて機械耐性等の面で良好な固形食品が得られ!
<、24重量%を越えると硬すぎて食品自体の食感や焼
成後冷却した際の食感において好ましい固形食品が得ら
れ難い。レンネットカゼインまたは酸カゼイン以外のた
ん白質の量は、固形食品全体の内5%以内が、製造中に
おける乳化、製品の食感、メルチイー性等に悪影舌を及
ぼさず良好である。
本発明において用いられる油脂は、動物脂、植物脂を問
わず何を使用しても良く、牛脂、乳脂、ヤシ油、パーム
油、大豆油、サフラワー油、ヒマワリ油等の1種もしく
は2種以上のブレンド油、又は分別油、エステル交換油
、硬化油等が挙げられるが、特にSFI値(NMRによ
る測定値)が10℃において30以上で、35°Cにお
いて20以下である必要がある。10℃におけるSFI
値が30未満では得られた固形食品が柔らかいものとな
り、通常の作業温度(約15〜20℃)における機械耐
性が悪化する傾向を呈する。また35℃におけるSFI
値が20を越えると該食品の機械耐性は優れるものの、
口触けが悪化する傾向を呈するようになる。特に、20
℃付近においてSFI値が急激に低下する、いわゆるハ
ードバターの如き融解性状を示す油脂を用いるのが、硬
さ及び機械耐性ともに優れるので好ましい。このような
油脂の使用量は、たん白質の量によって変化し、たん白
質1重量部に対し1.6重量部以上使用する必要があっ
て、該使用量が1.6重量部未満では機械耐性が得られ
ない。また本発明によれば、たん白質に対する油脂の使
用量は1.8重量部以下で使用するのが好ましく、多量
の使用は良好な乳化物を得るのが困難となる。
本発明において、上記するたん白質及び油脂を水等とと
もに加熱混合し乳化するが、乳化に際しては溶融塩を用
いる必要がある。溶融塩としては、リン酸−ナトリウム
、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三
カリウム、クエン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウム
、リン酸ナトリウムアルミニウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナト
リウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等が例示でき、こ
れらの溶融塩を固形食品全体に対し0.5〜5%用いる
のが適当である。添加量が少なすぎるとカゼインの溶融
が悪く、ボッボッした組織になるばかりか乳化も悪くな
り、逆に多く使用することは経済的に不利である。
本発明の一般的な製造方法は以下のとおりである。即ち
、先ずチーズ用溶融釜に油脂及びたん白質を入れて混合
する。一方、50℃以上に加温した水に溶融塩、食塩等
を加えて溶解しておき、これを先の油脂及びたん白質の
混合物に加え、75℃〜100℃まで攪拌しながら加熱
し、その温度で1〜5分間撹拌を続ける。その後、有機
酸を添加する事によって、固形食品を得る。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を例示して本発明の効果をより
一層明確にするが、これは例示であって本発明の精神が
かかる例示によって限定されるものでないことは言うま
でもない。なお、以下に示す%及び部は全て重量基準を
意味する。
(実施例1) チーズ溶融釜に油脂(パーム油の中融点画分で、融点2
8℃、SFI値が10℃で58.35℃で2)36部、
及びレンネットカゼイン22部を入れ2分間混合し、そ
の後、食塩2部、リン酸2ナトリウム(12水和物)2
.2部を溶解した70℃の湯を33部入れ、攪拌しなが
ら蒸気を吹き込み、品温を95℃迄昇温した。その温度
を保持したまま3分間攪拌し、クエン酸0.8部を溶解
した水2部を添加し、1分間攪拌を行い固形食品を得た
(実1)。
(比較例1) 油脂としてナタネ油を使用した他は、実施例1と同様に
して固形食品を得た(比l)。
(比較例2) 油脂として、パーム油硬化油(融点43℃、SFI値が
10℃で60.35℃で27)を使用した他は、実施例
1と同様にして固形食品を得た(比2)。
(比較例3) レンネットカゼインを26部、リン酸2ナトリウムを溶
解した70℃の湯の量を29部使用した他は実施例1と
同様(たん白質1部に対し油脂1゜15部)にして固形
食品を得た(比3)。
(比較例4) レンネットカゼインを24部、油脂を28部(たん白質
1部に対し油脂1.16部)、リン酸2ナトリウムを溶
解した70℃の湯の量を39部使用した他は、実施例1
と同様にして固形食品を得た(比4)。
以上で得た各固形食品の物性について以下の表に示す。
尚、硬さについては、山電社製のレオナー(RE330
5型)を用いて測定した。その際の製品の品温は、7℃
、アダプターは、直径5mm、テ−プル上昇速度は2c
m/分である。
機械加工適性については、品温15℃にてシュレッダ−
を用いて調べた。
評価方法−A:非常に良好であり、問題無くシュレッド
が可能。
B:若干形が崩れるが、何とか シュレッドが可能。
C:形が崩れ、短冊上のシュレ ラドが出来ない。
焼成後冷却した際の常温(20℃)における食感につい
ては、官能に依り判断した。
評価方法−A:柔らかく、口触は良好である。
B:若干硬く、口触けもあまり 良くない。
C:硬く、口触けが悪い。
以上のように、実施例1で得られた固形食品は、食品と
しての適度の硬さを有し、機械耐性にも優れ、かつ焼成
した後常温まで冷却しても、噛みたしが柔らかい口触け
の良好な食品であった(実1)。これに対し、油脂とし
てSFI値の低い常温で液状の油脂をしたものは、口触
けは良好であったが、機械耐性が全く不良であった(比
1)。
また、油脂として35℃におけるSFI値が高い油脂を
使用したものは、機械耐性は良好であったが、口触けが
悪く、かつ噛み出しの悪いものであった(比2)。さら
に、レンネットカゼインを固形食品全体に対し25%以
上使用し、該カゼインに対し油脂を少量使用したものは
、焼成冷却後において硬く、口触けの悪いものであった
(比3)。
また、レンネットカゼインを固形食品全体に対し24%
以下で使用しても、該カゼインに対し油脂を少量使用し
たものは、機械耐性及び冷却後の食感において満足すべ
きものではなかった(比4)。
〔効果〕
以上のとおり、本発明により、シュレッド或いはスライ
ス等の機械加工適性に優れ、ピザやパンのフィリング等
に使用して焼成後冷却しても柔らかく、口触けの優れた
チーズ類等の固形食品が得られるのである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、たん白質、油脂、塩類、呈味料、及び水を加熱
    混合して固形食品を製造する方法に於いて、SFI値が
    10℃で30以上、35℃で20以下である油脂を、た
    ん白質1重量部に対し1.6重量部以上用いることを特
    徴とする固形食品の製造法。
  2. (2)、たん白質としてレンネットカゼイン及び又は酸
    カゼインを使用する、特許請求の範囲第(1)項記載の
    方法。
  3. (3)、油脂をたん白質1重量部に対し、1.8重量部
    以下で使用する特許請求の範囲第(1)項又は第(2)
    項に記載の方法。
  4. (4)、たん白質を全原料中に18〜24重量%使用す
    る、特許請求の範囲第(1)項乃至第(3)項の何れか
    に記載の方法。
JP25519187A 1987-10-09 1987-10-09 固形食品の製造法 Pending JPH0198442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25519187A JPH0198442A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 固形食品の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25519187A JPH0198442A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 固形食品の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0198442A true JPH0198442A (ja) 1989-04-17

Family

ID=17275300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25519187A Pending JPH0198442A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 固形食品の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0198442A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014129230A1 (ja) * 2013-02-21 2014-08-28 不二製油株式会社 チーズ様食品
JP2014233270A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 不二製油株式会社 大豆蛋白質含有チーズ様食品
JP2015065947A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 不二製油株式会社 成形チーズ様食品
JP2015065948A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 不二製油株式会社 成形チーズ様食品
JP2015065949A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 不二製油株式会社 大豆蛋白質含有チーズ様食品
JPWO2013147280A1 (ja) * 2012-03-30 2015-12-14 不二製油株式会社 チーズ様食品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013147280A1 (ja) * 2012-03-30 2015-12-14 不二製油株式会社 チーズ様食品
WO2014129230A1 (ja) * 2013-02-21 2014-08-28 不二製油株式会社 チーズ様食品
JPWO2014129230A1 (ja) * 2013-02-21 2017-02-02 不二製油株式会社 チーズ様食品
JP2014233270A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 不二製油株式会社 大豆蛋白質含有チーズ様食品
JP2015065947A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 不二製油株式会社 成形チーズ様食品
JP2015065948A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 不二製油株式会社 成形チーズ様食品
JP2015065949A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 不二製油株式会社 大豆蛋白質含有チーズ様食品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6287828B2 (ja) チーズ様食品
JP2022027964A (ja) 植物ベースのバター様組成物
JP2016149991A (ja) プロセスチーズ類、およびその製造方法
JP6365527B2 (ja) チーズ様食品
JPH0198442A (ja) 固形食品の製造法
JP7160566B2 (ja) 固形チーズ様食品用油脂組成物
US20070212467A1 (en) Procedure to Manufacture a Texturized, Thermo-Resistant and Thermo-Irreversible Gel Composed of Vegetable and/or Animals Fats and the Product Made with this Procedure
JPH0713B2 (ja) チ−ズ類
JP3499661B2 (ja) プロセスチーズ類およびその製造方法
JP4132583B2 (ja) 水中油型乳化物
WO2019234957A1 (ja) チーズ様食品、その製造方法
JPS61108333A (ja) 固型食品
JPH0530890A (ja) スポンジケーキ用水中油型乳化油脂組成物
JP2006006108A (ja) 油中水型乳化油脂組成物
JPH01218548A (ja) チーズ様組成物
JP7149703B2 (ja) 固形チーズ様食品用油脂組成物
JP4125850B2 (ja) チーズ及びその製造方法
CA2953293A1 (en) Butter substitute
JP2003325144A (ja) 乳原料及び乳加工原料を多く含む即席ルウの製造方法
JP2023033882A (ja) チーズ類を用いた調理加工食品の製造方法
JP4284864B2 (ja) クリームコロッケ及びその製造法
JP2006280218A (ja) 耐冷凍性チーズ食品
JPH08154613A (ja) 大豆蛋白質ゲル化性向上剤、及び該ゲル化性向上剤を含む豆乳、並びに豆腐の製造方法。
JPH11103773A (ja) チーズ
JPH09154486A (ja) プロセスチーズ類およびその製造方法