JPH0192347A - 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製造法 - Google Patents

電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製造法

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JPH0192347A
JPH0192347A JP24892987A JP24892987A JPH0192347A JP H0192347 A JPH0192347 A JP H0192347A JP 24892987 A JP24892987 A JP 24892987A JP 24892987 A JP24892987 A JP 24892987A JP H0192347 A JPH0192347 A JP H0192347A
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JP
Japan
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foil
electrolytic capacitor
rolling
etching
aluminum foil
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JP24892987A
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English (en)
Inventor
Kikuro Toyose
豊瀬 喜久郎
Kuniaki Matsui
邦昭 松井
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製造法
に関する。
[従来技術] 一般に、電解コンデンサ用箔は、静電容量を高めるため
に電解エツチングにより表面を粗面化し、即ち、表面積
を拡大して用いられる。
近年、静電容量をより高める目的で、エツチング方法の
改善およびエツチング性に優れたアルミニウム箔の開発
が進められている。
そして、エツチング方法としては、高圧用陽極箔のよう
に400v程度の厚い耐電皮膜を化成処理により生成さ
せるものでは、所謂、トンネルエツチングと呼ばれる直
流エツチングが施されるが、一方、゛200V程度まで
の比較的耐電皮膜が薄い中低圧陽極箔や耐電皮膜を生成
させないで用いられる陰極箔では微細粗面が得られ易い
交流エツチングが施されている。
また、トンネルエツチングでは、エツチング性を箔厚方
向に成長させるために立方体方位の再結晶集合組織を発
達させることが必要であり、高純度アルミニウム(99
,99wt%以上)を用いて、箔製造条件が検討され、
開発が行なわれている(例えば、特公昭54−0112
42号公報参照)。
また、陰極箔では、耐電皮膜が必要でないために比較的
低純度の99,6〜99.8wt%アルミニウムが使用
できるので、エツチング性を上げるためには各種の合金
箔の開発が行なわれている(例えば、特開昭56−13
3 =144号公報参照)。
一方、中低圧陽極箔では漏洩電流のない耐電皮膜を生成
させるために、99.9wt%以上の高純度アルミニウ
ムの使用が必要とされている。
従って、合金元素の含frら規制されることから、エツ
チング性を上げるためにはエツチング方法の改善が行な
われている(特開昭58−164215号公報参照)。
その他、従来エツチングは完全軟質材(0材)で実施さ
れていたが、最近では微細なエツチング組織か得られ易
いことから、硬質材(I−bs材)が用いられるように
なってきている。
そして、現在よく使用されている硬質材()its材)
に才゛いて、微細なエツチング組織が得られる理由とし
ては、高転位密度の組織が多数のエツチング活性点を付
与するためであると考えられている。
しかし、より静電容量を増加させろためにエツチングを
進行させると、エツチング活性点同志が合体して表面溶
解か生じることにより、かえって、静電容量が低下する
という現象が起こり、静電容量の改善は困難となる。
また、完全軟質材では転位は消滅しているため、エツチ
ング開始点は焼純時に生じた酸化皮膜の欠陥部および微
量不純元素による晶出物や析出物が関与していることが
考えられるが、しかし、酸化皮膜厚さは仕上げ焼純時の
温度、雰囲気の影響を受は易く、コイル内外部や幅方向
における部位による差が生じ、その結果、エツチング性
のばらつき、即ち、静電容量も不安定になる。実際には
、酸化皮膜を均一に生成させるためには、焼純を無酸化
ガスまたは真空雰囲気において実施しているが雰囲気制
御が困難である。
さらに、微量不純元素の晶出物や析出物等も含有量が非
常に少ないこと、また、製造条件の影響を受は易いこと
から安定した品質の製品を製造することは困難であった
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記に説明したよう−に、従来の電解コンデン
サ陽極用アルミニウム箔の製造法における種々の問題点
および困難性に鑑み、本発明台が鋭意研究を行ない、検
討を重ねた結果、熱処理により、所謂、半硬質としたア
ルミニウムを使用して、ある程度転位を消滅させて転位
密度分布の調整を行なうことによって、エツチング活性
点の合体から生じる表面溶解性を抑制してエツチング性
の改善を図ることができろ電解コンデンサ陽極用アルミ
ニウム箔の製造法を開発したのである。
なお、半硬質材とはJISIlooOIに規定されてい
るところの加工硬化、焼純により強度を調整した材料で
ある。
し問題点を解決するための手段〕 本発明に係る電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製
造法は、 (1)  純度99.9wt%以上のアルミニウムに対
し、熱間圧延を行ない、次いで、所定の厚さまで冷間加
工率80%以上で冷間圧延を行なった後、280〜55
0℃の温度において中間焼純を行ない、さらに、製品厚
さまで最終冷間圧延率20〜75%の圧延を行なうこと
を特徴とする電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製
造法を第1の発明とし、 (2)純度99.・9wt%以上のアルミニウムに対し
、熱間圧延および冷間圧延を行なった後、冷間加工率8
0%以上で最終圧延を行なって製品の厚さとした箔を、
100〜280℃の温度において軟化熱処理を行なうこ
とを特徴とする半硬質電解コンデンサ陽極用アルミニウ
ム箔の製造法を第2の発明とする2つの発明よりなるも
のである。
本発明(こ係る電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の
製造法について、以下詳細に説明する。
本発明に係る電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製
造法において、アルミニウム箔を半硬質状態に熱処理す
る方法としては、JISHOO01に規定されているよ
うに、冷間圧延途中において中間焼純を行なう方法、お
よび、最終圧延後において軟化熱処理を行なう方法とが
ある。
即ち、熱間圧延を行なちた後、冷間圧延の途中において
、280〜550°Cの温度において中間焼純を行なう
ことにより、完全軟質材とした後仕上げ加工を行なうこ
とにより、最終圧延後安定した品質のアルミニウム箔が
得られる。
なお、中間焼純までの冷間加工率80%以上、望ましく
は、90%以上必要であり、80%未満では微量不織元
素による晶出物、昔出物が充分にびさいに分散せず、エ
ツチングむらの原因となることが多く、できるだけ加工
率を大きくとること重要である。
そして、中間焼純温度が280℃未満では完全に軟質材
にすることはできず、また、400℃以上の温度では表
面の酸化皮膜の生成が大きくなり過ぎ、製品のエツチン
グ性のに悪影響を及ぼすので酸化皮膜の生成を抑制する
ために連続焼純ラインによる短時間処理を行なう必要が
あり、さらに、500℃を越える温度では連続焼純ライ
ンによる焼純でもバーニング等の表面欠陥が生じるよう
になり、かっ、消費エネルギーからみてもふりである。
よって、中間焼純温度は280〜550℃とする。
なお、中間焼純後の加工率は20〜75%の範囲とする
のが良く、20%未満では転位の生成が不充分であり、
また、75%を越える加工率ではエツチング活性点が多
くなり、表面溶解が生じるようになりエツチング性の改
善は認められないのである。
その他、最終圧延後100〜280℃の温度で加熱する
軟質熱処理を行なうことによっても、優れた品質のアル
ミニウム箔が得られる。なお、最終冷間圧延率80%以
上、望ましくは、90%以上必要であり、80%未満で
は転位密度が不均一になり易く、後の軟質熱処理を行な
っても、不均一な部分が残存し、エツチングむらの原因
となる。
また、軟質熱処理温度としては、100℃未満の温度で
は転位の消滅による内部組織の改善が不充分であり、ま
た、280℃を越える温度では再結晶が進行してしまい
、転位が過度に消滅してしまう。よって、最終圧延後の
軟質熱処理は100〜280℃の温度において行なうの
が良い。
[実 施 例] 本発明に係る電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製
造法の実施例を説明する。
実施例 陽極箔に使用される純度99.99wt%アルミニウム
(Si 24ppm、 re 16ppm、 Cu 2
7ppm)を通常の方法によりDCスラブ(400t)
造塊後、590℃の温度で6時間の均熱処理を行ない、
次いで、熱間圧延により3.5t、1.6tの熱間圧延
板を製造した。
その後、冷間圧延により所定の厚さの箔とした後、中間
焼純を行ない、再び冷間圧延を行なって90μmの箔を
製造した。
従来通りの中間焼純を行なわずに、製品の厚さまで圧延
を行なった後、軟化熱処理を行なった箔を製造した。
このようにして、製造された箔を以下説明する条件によ
り、エツチング、化成処理を行なった後、静電容量を測
定して評価を行なった。
また、比較材として硬質材(H18材)および軟質材(
0材)を同様な試験を実施した。
結果を第1表に示す。
[エツチング性 液組成 3%塩酸、0.5%燐酸水溶液液温  60℃ 電気ffi  AC30Hz  25A/dm’x4m
in[化成処理] 液組成  純水11中 燐酸0.25cc。
燐酸第1アンモニウム 14g 液温   85℃ 化成電圧 20V、80V [静電容量測定法] 液組成  純水ll中 硼酸 50g1クエン酸 50g1 アンモニア 50cc 液温   25°C 測定装置 市販LcRメータ 1201(z第1表から
明らかなように、本発明に係る電解コンデンサ陽極用ア
ルミニウム箔の製造法により製造された、半硬質アルミ
ニウム箔は、従来の硬質材および軟質材に比較して静電
4蚤が増大していることがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る電解コンデンサ陽極
用アルミニウム箔の製造法は上記の構成であるから、製
造されたアルミニウム箔は静電容量が極めて大きいとい
う優れた効果を有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)純度99.9wt%以上のアルミニウムに対し、
    熱間圧延を行ない、次いで、所定の厚さまで熱間加工率
    80%以上で冷間圧延を行なった後、280〜550℃
    の温度において中間焼純を行ない、さらに、製品厚さま
    で最終冷間圧延率20〜75%の圧延を行なうことを特
    徴とする半硬質電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の
    製造法。
  2. (2)純度99.9wt%以上のアルミニウムに対し、
    熱間圧延および冷間圧延を行なった後、冷間加工率80
    %以上で最終圧延を行なって製品の厚さとした箔を、1
    00〜280℃の温度において軟化熱処理を行なうこと
    を特徴とする半硬質電解コンデンサ陽極用アルミニウム
    箔の製造法。
JP24892987A 1987-10-01 1987-10-01 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製造法 Pending JPH0192347A (ja)

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