JPH0192224A - 高純度フェニルシリコーンラダーポリマーの製造法 - Google Patents

高純度フェニルシリコーンラダーポリマーの製造法

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JPH0192224A
JPH0192224A JP63089427A JP8942788A JPH0192224A JP H0192224 A JPH0192224 A JP H0192224A JP 63089427 A JP63089427 A JP 63089427A JP 8942788 A JP8942788 A JP 8942788A JP H0192224 A JPH0192224 A JP H0192224A
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悦志 足立
Osamu Hayashi
修 林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高純度フェニルシリコーンラダーポリマーおよ
びその製造法に関する。さらに詳しくは、本発明は半導
体などの保護膜、層間絶縁膜などとして好適に使用しつ
る高純度フェニルシリコーンラダーポリマーおよびその
製造法に関する。
[従来の技術] 従来よりフェニルシリコーンラダーポリマーは耐熱性ポ
リマーとしてよく知られており、すでにいくつかの製造
法が提案されている(特公昭40−15989号公報、
特開昭50−111197号公報、特開昭50−111
198号公報、特開昭50−111199号公報および
特開昭57−18729号公報参照)。
これらの製造法によれば、フェニルシリコーンラダーポ
リマーはフェニルトリクロロシランを有線溶剤中で加水
分解することによってえられる加水分解物を水洗し、加
水分解時に発生する多量の塩化水素を除いたのち、加水
分解物(重量平均分子量:約2000 ”)を回収し、
ざらに有Ia溶剤中で高温下で求核試薬を用いて脱水縮
合反応を行なうことにより製造されている。しかしなが
ら、製造されたフェニルシリコーンラダーポリマーには
多量の不純物や副生成物が含まれている。これは高分子
m化を固相に近い状態、で行なったり(特公昭40−1
5989号公報、特開昭50−111197号公報、特
開昭50−111198号公報参照)、カルボジイミド
などの触媒を多量に使用する(特開昭57−18729
号公報参照)など、不純物や副生成物が除去され難い条
件で製造されたことによるものである。
すなわち、従来の製造法によってえられるフェニルシリ
コーンラダーポリマーは電子デバイスへの適用を目的と
して開発されたものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記のごと〈従来技術の問題点に
鑑みて、かかる問題点を解決するべく鋭意研究を重ねた
結果、フェニルトリクロロシランの有機溶剤溶液に超純
水を滴下して加水分解を行ない、えられた加水分解物を
超純水で水洗することによって発生した塩化水素を除去
し、つぎにこの溶液に少量の求核試薬を加えて撹拌下で
加熱脱水縮合反応を行なって高分子量化し、反応終了後
に―子工業用のメタノール中に反応溶液を滴下して反応
生成物を沈澱物として回収したばあい、半導体の保護膜
、層間絶縁膜などに好適に使用しつる高純度フェニルシ
リコーンラダーポリマーがえられることを見出し、本発
明を完成するにいたった。
[i!題を解決するための手段] すなわち、本発明はナトリウム、カリウム、鉄、銅、鉛
および塩素の各含有量が1 ppm以下であり、ウラン
およびトリウムの各含有量が1 ppb以下である一般
式(I): (式中、nは7〜1600の整数を示す)で表わされる
高純度フェニルシリコーンラダーポリマーおよびその製
造法に関する。
[実施例コ 本発明の製造法によればナトリウム、カリウム、鉄、銅
、鉛および塩素の各含有量がi ppm以下であり、ウ
ランおよびトリウムの各含有量が1 ppb以下である
一般式(I): (式中、nは7〜16の整数を示す)で表わされる高純
度フェニルシリコーンラダーポリマーは、フェニルトリ
クロロシランを有機溶剤に溶解し、超純水を滴下して冷
却下で該フェニルトリクロロシランを加水分解したのち
、超純水を用いて洗浄することによりえられる。
本発明に用いられるフェニルトリクロロシランは、あら
かじめ減圧下でチッ素気流中で蒸留して精製したもので
あるのが好ましい。精製されたフェニルトリクロロシラ
ンは空気中の湿気によって容易に加水分解し、塩化水素
を発生してシリカとなるので、湿気を含む空気中に曝さ
ないようにして取り扱うのが好ましい。
前記フェニルトリクロロシランは、まずはじめに有機溶
剤に溶解される。該フェニルトリクロロシランの有機溶
剤溶液中における濃度についてはとくに限定はないが、
通常有機溶剤溶液中において、えられるプレポリマーの
濃度が0.1〜0.3g/−となるように調整されるの
が好ましい。かかるプレポリマーの濃度は0.1i;l
/−未満であるばあい、重合反応速度が遅く、またえら
れるプレポリマーは低分子世であるので、反応停止後に
前記洗浄した加水分解有機溶剤溶液は、有機溶剤相と水
相とに相分離しにくくなり、また0、 39/dをこえ
るばあい、加水分解時に発生した熱が有効に発散しない
ために部分的な重合速度の増加がもたらされ、前記加水
分解有機溶剤溶液はゲル化する傾向がある。
前記有機溶剤としては加水分解物を溶解しつる非水系の
有機溶剤が用いられる。かかる有機溶剤の具体例として
は、たとえばメチルイソブチルケトン、メチルエチルケ
トンなどのケトン類ニジエチルエーテル、イソプロピル
エーテルなどのエーテル類;キシレン、トルエン、ベン
ゼンなどの芳香族炭化水素などがあげられるが、これら
のなかでは電子工業用高純度薬品(ELSSグレード)
が好ましい。
つぎにフェニルトリクロロシランを有機溶剤に溶解した
有機溶剤溶液には超純水が滴下される。
本発明において超純水が滴下されるのは、−度に超純水
を添加すれば加水分解熱が激しく発生するためである。
したがって、超純水を滴下する際には、有機溶剤溶液を
撹拌しながら冷却することが望ましい。
ここで前記超純水とは、不純物をできるかぎり除いた比
抵抗が16MΩ・cm以上の純水をいう。超純水の滴下
器は、フェニルトリクロロシランの加水分解を充分に進
行させるためにはフェニルトリクロロシラン1モル部に
対して3〜30モル部であるのが好ましい。超純水の滴
下量は、3モル部未満であるばあい、未反応のフェニル
トリクロロシランが残留することがあり、また30モル
部をこえるばあい、さらに添加した量に見合っただけの
効果かえられないのみならず、加水分解を妨げる傾向に
ある。
前記有機溶剤溶液を冷却するときには、該有機溶剤溶液
の温度は一10〜20℃となるように調整されるのが好
ましい。かかる温度は一10℃よりも低いばあい、滴下
した超純水が凝固したり、加水分解反応が遅くなる傾向
があり、また20℃をこえるばあい、反応速度が速くな
ると同時に発熱が激しくなるため、えられるプレポリマ
ーの構造は不規則になりやすくなる。
なお、超純水を滴下し終えたあとは、加水分解反応を完
結するためにさらに2時間撹拌を継続するのが好ましい
反応終了後は、反応液は有機溶剤相と水相の二相に分離
する。
つぎにたとえば分液漏斗などを用いて下相の水相を除去
し、プレポリマーを含む有機溶剤相を回収する。
回収された有機溶剤相は、つぎに超純水によって洗浄さ
れるが、本発明はかかる洗浄方法によって限定されるも
のではなく、公′lj1の神々の方法が採用されつる。
その−例をあげれば、たとえば有機溶剤相を同容iの前
記超純水と混合し、撹拌あるいは振とうしたのち、有機
溶剤相をとり出す方法があげられる。かかる洗浄方法を
採用したばあいには、前記した洗浄の操作を3回以上繰
り返して行なえば、プレポリマー中のナトリウムイオン
、カリウムイオンをはじめ、多量に発生する塩素イオン
が容易に取り除かれる。これらの不純物が除去されるの
は、えられたプレポリマーが梯子型構造を有するもので
あり、不純物が分子内に取り込まれにくいためであると
考えられる。なお、前記プレポリマーは、分子内が小さ
く、適当な溶媒を用いた通常の沈澱法によっては回収す
ることができないので、溶剤を留去して乾固し、粉末と
して回収するのが好ましい。
かくしてナトリウム、カリウム、鉄、銅、鉛および塩化
水素の各含有量が1 pI)1以下であり、ウランおよ
びトリウムの各含有量が1 ppb以下である重合度(
n)が7〜16の前記−最大(11で示される高純度フ
ェニルシリコーンラダーポリマーが回収される。
また、前記−最大(1)において、重合度(n)が17
〜1600である高純度フェニルシリコーンラダーポリ
マーは、前記プレポリマーを含む有機溶剤相をたとえば
フッ素樹脂製撹拌棒、還流冷却器およびゾーンスターク
トラップを備えた石英ガラス製フラスコに移し、つぎに
該フラスコ内に求核試薬を添加し、加熱することに脱水
縮合せしめてえられた高分子量物を溶解再沈法によって
精製することによりえられる。
前記求核試薬としては、に、Na、 csなどの水酸化
物があげられる。好ましくはELSSグレードの水酸化
カリウム、水酸化ナトリウムなどを用いるのがよい。該
求核試薬量はプレポリマーに対して0.05〜5重量%
であるのが好ましい。該求核試薬量は0.05重量%未
満であるばあい、触媒活性が小さくなってプレポリマー
の反応速度が小さくなり、また5重量%をこえるばあい
、求核試薬の存在で生じるシロキサン結合の解離が優先
して高分子量化しなくなる傾向があり、ざらに求核試薬
が不純物として残留することになる。なお、重合度が3
50以上の高分子量の高純度フェニルシリコーンラダー
ポリマーをうるばあいには、触媒量は0.1〜1重量%
であるのが好ましい。
つぎに前記求核試薬が添加された有機溶媒相中で、プレ
ポリマーは還流下、脱水縮合される。この際、還流時間
は1時間以上であるのが好ましい。
還流時間は1時間よりも短いばあいには、反応があまり
進まないことがある。
かくして重合度(n)が17〜1600である前記−最
大(I)で示されるフェニルシリコーンラダーポリマー
かえられる。該ポリマーの重合度(n)は、溶媒と触媒
の種類およびそれらの使用量ならびに縮合反応時間を適
宜選択することにより調整される。
なお、えられたフェニルシリコーンラダーポリマーには
、求核試薬が不純物として微量ながら含有されているた
め、溶解再沈法によって精製される。
前記溶解再沈法とは、不純物を含有する溶質を良溶媒に
溶解させた溶液を貧溶媒に徐々に滴下して再沈澱させる
精製方法をいう。前記良溶媒としては本発明においては
エーテル系の溶媒が用いられる。かかる良溶媒の代表例
としてはテトラヒドロフランがあげられる。なお、該良
溶媒は、あらかじめ蒸留され、ついで開孔径が0,5郁
のフィルターで濾過されていることが好ましい。
前記貧溶媒としては本発明においてはアルコール系の溶
媒があげられる。かかる貧溶媒の代表例としてはメチル
アルコールがあげられる。なお、該貧溶媒としては、E
 LSSグレードの高純度のものを用いることが望まし
い。
前記良溶媒は、前記フェニルシリコーンラダーポリマー
を含むの反応溶液に前記フェニルシリコーンラダーポリ
マーの濃度が2〜8重量%となるように添加される。か
かるフェニルシリコーンラダーポリマーの濃度は2重世
%未満であるばあい、フェニルシリコーンラダーポリマ
ーが再沈しがたく精製するのが困難となり、また8重世
%をこえるばあい、濃度が高すぎて求核試薬が分子間に
取り込まれやすくなるために、再沈させて精製すること
が困難となる傾向にある。
つぎに良溶媒が添加されたフェニルシリコーンラダーポ
リマーを含む反応溶液は貧溶媒に徐々に滴下される。か
かる貧溶媒は、前記反応溶液に対して該貧溶媒の溶量が
5〜20倍となるように添加されるのが好ましい。該貧
溶媒の溶量が5倍未満であるばあい、不純物イオンを除
去しがたくなり、また20倍をこえるばい、溶媒が無駄
となる。なお、前記貧溶媒が徐々に滴下されるのは不純
物イオンの除去を効率よくするためである。
かくして貧溶媒へ添加することにより沈澱され、回収さ
れたフェニルシリコーンラダーポリマーは、さらに前記
と同様にして良溶媒に溶解され、ついで貧溶媒に滴下し
て沈澱物として回収される。この精製の操作を3〜5回
繰返すと求核試薬の含有量は1 ppm以下となる。
かくしてナトリウム、カリウム、鉄、銅、鉛および塩化
水素の核含有量がi ppm以下であり、ウランおよび
トリウムの各含有量がi ppb以下である重合度(n
)が17〜1600の前記−最大(I)で示される高純
度フェニルシリコーンラダーポリマーかえられる。
つぎに本発明の高純度フェニルシリコーンラダーポリマ
ーおよびその製造法を実施例に基づいてさらに詳細に説
明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。
実施例1〜7 原料のフェニルトリクロロシランを15gnHgの減圧
チッ素気流下で81〜82℃の温度で蒸留した。蒸留し
たフェニルトリクロロシラン317.4gおよび第1表
に示す量のELSSグレードの溶剤を混合した溶液を滴
下漏斗、温度計および撹拌棒を取り付けた21容の4つ
ロフラスコへ移し、第1表に示す温度(加水分解温度)
に冷却した。つぎにかかる温度が維持されるように冷却
しながら撹拌下で第1表に示す量の超純水を1〜3時間
かけて徐々に滴下した。このとき塩化水素が激しく発生
した。
滴下終了後、さらに撹拌を2時間継続し、加水分解反応
を完結させた。このプレポリマー溶液を分液漏斗に移し
て静冒し、プレポリマー溶液を二層に分離させた。つぎ
に下層の塩化水素を多量に含む水層を除去し、プレポリ
マーを含む有機層を回収し、この有機層に該有機層と同
体積の超純水を加えて振とうして洗浄した。この洗浄操
作を5回繰返したのち、イオンクロマトグラフィー分析
装置(横河北辰電機■製、品番: IC−500)によ
り、洗浄後のプレポリマーに含有された不純物量を分析
したところ、実施例1〜7でえられたプレポリマー中の
塩素イオンの含有量はいずれも1回目の洗浄後では約1
1000pp+ 、 3回目の洗浄後ではlppm以下
であった。また、カリウムイオン濃度も洗浄の回数にと
もなって減少し、3回目の洗浄後には1 ppm以下と
なった。
つぎに実施例1〜7でえられた各プレポリマーの重量平
均分子量をゲルパーミェーションクロマトグラフィー(
日本分光■製、品番: TRI−ROTAR−VI)に
て測定した。その結果を第1表に示す。また3回洗浄し
たあとのプレポリマーの不純物含有量は第1表に示すよ
うにナトリウム、カリウム、鉄、銅、鉛および塩素の各
含有量が11)0m以下、放射性元素であるウランおよ
びトリウムの各含有量が1 ppb以下であった。
つぎに実施例1〜7でえられた各プレポリマーの構造を
赤外分析法(日本分光■製: FT/ IR−111型
)で調べたところ、1100ce−1付近にシロキサン
結合のダブルビークがみられる(ジャーナル・オブ・ポ
リマーサイエンス(1963年刊) 、C−1巻、83
頁)ことから、これらのプレポリマーはいずれも一般式
(I): (式中、nは整数を示す)で表わされる構造を有するこ
とが確認された。
つぎに各実施例でえられたプレポリマーの熱分解開始温
度を以下の方法に基いて調べた。その結果を第1表に併
記する。
(熱分解開始温度) 熱天秤を用いて昇温速度10℃/1nで空気中でえられ
たプレポリマーを加熱して重量変化を調べ、重量減少開
始温度を熱分解開始温度とした。
比較例1〜4 第1表に示す配合および加水分解温度としたほかは、実
施例1〜7と同様にしてフェニルトリクロロシランの加
水分解を行なった。比較例1および2では、反応速度が
非常に遅く低分子量であり、反応停止後、溶液は相分離
せず、洗浄によっては精製することができなかった。比
較例3および4では、反応速度がはやいために反応液は
ゲル化した。
比較例5 精製されたフェニルトリクロロシラン105.8gをキ
シレン200ccに溶解したのち、これを滴下ロートに
入れた。つぎに超純水11が入れられ、10℃に冷却さ
れた4つロフラスコのなかに攪拌下で滴下ロートより前
記フェニルトリクロロシランのキシレン溶液を滴下して
加水分解を行なった。なお、滴下終了までに4時間要し
た。反応液を分液ロートに移し、有機層を取り出し、超
純水で中性になるまで3回洗浄した。その後、キシレン
を除去して減圧乾燥した。
つぎにえられた粉末に含まれる不純物81度を原子吸光
分析によって調べた。その結果を第1表に示す。
[以下余白コ 実施例8〜21 実流例1〜7において、溶剤の種類およびその使用量、
超純水の使用量、超純水とフェニルトリクロロシランの
モル比、加水分解温度、生成したプレポリマーの溶液中
の濃度を第2表に示す値にしたほかは実施例1〜7とま
ったく同様にして高純度のプレポリマーを含む溶液を調
製した。
つぎにえられた高純度プレポリマーを含む溶液をフッ素
樹脂撹拌棒、ゾーンスタークトラップおよび温度計をつ
けた石英ガラス製2ρ容の4つロフラスコに移した。つ
ぎにメタノール(ELSSグレード)に水酸化カリウム
を溶解した濃度01g/威のKOH溶液を触媒としてプ
レポリマーに対して第2表に示す量だけ4つロフラスコ
に添加し、還流下で第2表に示す加熱時間反応を行なっ
た。この間の脱水量は約201dであり、約1時間で留
去された。
つぎに反応溶液を放冷したのち、ポリマー成分の含有量
が第2表に示す濃度となるように精製されたテトラヒド
ロフランを加えて充分に撹拌して溶解したのち、この溶
液の10倍量のメチルアルコール(ELSSグレード)
に滴下し1.高分子量のフェニルシリコーンラダーポリ
マーの沈澱物を回収した。沈澱物を乾燥したのち、前記
と同じテトラヒドロフランを添加して前記と同じ濃度の
テトラヒドロフラン溶液とし、再度メチルアルコールに
滴下し、沈澱させてフェニルシリコーンラダーポリマー
を回収した。この操作を4回繰返した。
このようにして合成された高分子量のフェニルシリコー
ンラダーポリマーの分子量をゲルパーミェーションクロ
マトグラフィー(日本分光■製、品番: TRI−RO
TAR−Vl )で、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン、鉄イオン、銅イオン、鉛イオンの濃度を原子吸光分
析装置(セイコー電子工業@J製、5AS−760型)
で、また塩素イオン濃度をイオンクロマトグラフィー(
横河北辰電機@製、品番:IC−500>で、放射性元
素のウラン、トリウムの含有量を分光蛍光光度計(日立
製作所■製、品番:HPF−4型)で分析した。その結
果を第2表に示す。
つぎに実施例8〜18でえられた各ポリマーの構造を赤
外分光法にて調べたところ、1100cm−1付近にシ
ロキサン結合のダブルビークがみられることから、これ
らのポリマーはいずれも一般式(I):(式中、nは整
数を示す)で表わされる構造を有することが確認された
第2表かられかるように高純度なフェニルシリコーンラ
ダーポリマーがえられた。また不純物イオン濃度は再沈
回数の増加にともない減少した。
また、えられたフェニルシリコーンラダーポリマーの熱
分解開始温度を実施例1と同様にして調べた。
比較例6〜8 溶剤の種類およびその使用量、超純水の使用量、超純水
とフェニルトリクロロシランのモル比、加水分解温度、
生成したプレポリマーの溶液中の濃度、触ate、加熱
時間および良溶媒中のポリマーの含有量を第2表に示す
ように調整したほかは、実施例8と同様にしてフェニル
シリコーンラダーポリマーをえた。比較例6においては
触媒量が多すぎて主鎖の分解が進行し、ポリマーの分子
量は小さくなり、また添加した触媒が充分に除去できな
かった。比較例7では溶液再沈時の溶液濃度が希薄なた
めに、沈澱液は白濁するのみでポリマーは回収できなか
った。また比較例8では溶液濃度が高いため、充分な精
製効果かえられず、第2表に示すように加えた触媒を充
分に除去することができなかった。
比較例9 比較例5でえられた低分子量のシロキサンポリマー10
g、キシレン10gおよび触媒としてメタノール(EL
SSグレード〉に水酸化カリウムを溶解した濃度0.1
g/dの水酸化カリウム溶液11Ilを加えてフッ素系
樹脂攪拌棒、還流冷却機、温度計をつけた石英ガラス製
4つロフラスコに移し、還流下で3時間反応させた。反
応終了侵、実施例8と同じようにしてシリコーンポリマ
ーを回収し、再沈を4回繰り返し精製した。えられたポ
リマーに含まれる不純物濃度を実施例8と同様にして調
べた。
その結果を第2表に示す。
[以下余白1 第1表および第2表の結果より、本発明の製造法によれ
ば、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、銅、ウランおよ
びトリウムといった不純物の含有量がきわめて少ない高
純度のフェニルシリコーンラダポリマーをうろことがで
きることがわかる。
[発明の効果] 前記のように本発明の製造法によれば、きわめて高純度
のフェニルシリコーンラダーポリマーが容易に製造され
、ざらにえられた本発明の高純度フェニルシリコーンラ
ダーポリマーはすぐれた耐熱性を有するので、層間絶縁
膜などに好適に使用することができ、したがって半導体
素子の信頼性の向上に寄与するという効果を秦する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ナトリウム、カリウム、鉄、銅、鉛および塩化水
    素の各含有量が1ppm以下であり、ウランおよびトリ
    ウムの各含有量が1ppb以下である一般式( I ):
    ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、nは7〜1600の整数を示す)で表わされる
    高純度フエニルシリコーンラダーポリマー。
  2. (2)フェニルトリクロロシランを有機溶剤に溶解し、
    超純水を滴下して冷却下で該フェニルトリクロロシラン
    を加水分解したのち、超純水を用いて洗浄することを特
    徴とするナトリウム、カリウム、鉄、銅、鉛および塩素
    の各含有量が1ppm以下、ウランおよびトリウムの各
    含有量が1ppb以下である一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、nは7〜16の整数を示す)で表わされる高純
    度フエニルシリコーンラダーポリマーの製造法。
  3. (3)フェニルトリクロロシランを有機溶剤に溶解し、
    超純水を滴下して冷却下で該フェニルトリクロロシラン
    を加水分解したのち、超純水で洗浄し、つぎに該有機溶
    剤相に求核試薬を添加し、加熱することにより加水分解
    物を脱水縮合せしめてえられた高分子量物を溶解再沈法
    によって精製することを特徴とするナトリウム、カリウ
    ム、鉄、銅、鉛および塩素の各含有量が1ppm以下、
    ウランおよびトリウムの各含有量が1ppb以下である
    一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、nは17〜1600の整数を示す)で表わされ
    る高純度フエニルシリコーンラダーポリマーの製造法。
JP63089427A 1987-04-20 1988-04-12 高純度フェニルシリコーンラダーポリマーの製造法 Granted JPH0192224A (ja)

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