JPH0161237B2

JPH0161237B2 -

Info

Publication number: JPH0161237B2
Application number: JP56061885A
Authority: JP
Inventors: Ritsuteru Furiidoherumu
Original assignee: Tyco Electronics Raychem GmbH
Current assignee: Tyco Electronics Raychem GmbH
Priority date: 1980-04-22
Filing date: 1981-04-22
Publication date: 1989-12-27
Also published as: DE3024643A1; ATE8548T1; JPS56162481A; EP0040010B1; EP0040010A1; DE3164852D1; US4488763A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、可撓性を有する印刷回路をも含
む、フラツトケーブル、特に、少なくとも１つの
コネクタに、分岐リードを接続し得るようにした
装置を含んだ電気絶縁されたフラツトケーブルに
関する。

“フラツトケーブル”という言葉は、種々のこ
とを意味するために用いられ、就中、絶縁体中に
埋設され、かつ、１つの平面内に、ほぼ配列され
た複数の導電素子を備えて成るあらゆる種類の導
電体を意味するのに用いられる。これ等の導電素
子は、通常、フラツトなものであるが、このこと
だけでは、十分な要件を備えているとはいえな
い。このことによつては、大部分の表面が、真正
にフラツト（平坦）とされたケーブルのみなら
ず、大部分の表面が、各別に電気絶縁してウエブ
状とした導電体間で、直接的に隣接した個別の導
体間での厚みの変化に応じて波状とされた、いわ
ゆる“リボンケーブル”をも意味することにはな
らない。上述の導電素子は固体もしくは撚合され
たものであるかもしれないし、この種のケーブル
の形態と同一もしくは異なつた形態とされること
もあるであろう。さらには、単一の導電素子がフ
ラツトな電気絶縁体に含まれたものをも意味する
ものである。

一方、この種の手段は、可撓性の印刷回路、も
しくは、ここでいうフラツトケーブル（例えば、
少なくとも１つの可撓性の印刷回路板の系統のも
の）に関連した他の装置類のように、フラツトな
多重導電路の電気相互接続装置における、少なく
とも１つの導電体に、分岐リードを接続するよう
にするのに利用できるものであり、この種の手段
は、或る電気絶縁切換装置におけるように巨大な
ものとなつており、或るいは、時々、接続を解除
することができず、および／又は、たとえば、半
田付けもしくは溶接により、取り付けをおこなう
のに高度な技術が要求されるというような手段と
なつている。

この発明は、最少の技術で、かつ、巨大なコネ
クタを要することなく、少なくとも１つの分岐遮
断リードに取り外し自在に接続し得るフラツトケ
ーブルを提供するものである。

したがつて、この発明は、少なくとも１つの接
続ピンを成す起立状の折り重ね部を形成するよう
にした少なくとも１つの領域を有するフラツトケ
ーブルと、上記折り重ね部の側部で、当該ケーブ
ルの各電気絶縁体領域に接着し、上記各電気絶縁
体領域が、互いに、所定の空間関係に維持される
ように締め付ける強化手段とを備えた電気相互接
続装置を提供することにある。

また、この発明は、この発明の相互接続装置
と、複数のピンと組合わせたソケツトとを備えた
プラグ−ソケツト装置を提供することにある。

また、この発明は電気フラツトケーブルの両端
を仲介する接続ピンを形成する方法を提供しよう
とするもので、この方法は、上記ケーブル中にピ
ンを形成する起立状の折り重ね部を生成する段階
と、各折り重ね部を形成した部分に、互いに所定
の空間関係に維持されるように強化手段を接着す
る段階とを備えている。

好ましくは、少なくとも折り重ね部を覆つたウ
エブ部（Webbing）、即ち、絶縁体を除去して、
接続し得るようにした１つ、もしくは幾つかの導
電素子が露出される。さらに好ましくは、少なく
とも１つの折り重ね部の長さ方向に沿つて絶縁体
が完全に剥離され、起立し、かつ、積層された接
続ピンを形成する少なくとも１つの折り重ね素子
が露出される。上述のいずれの場合にも、当該フ
ラツトケーブルの絶縁体の適宜な領域に形成され
るようにする。

上記強化手段は、好ましくは、高分子材でもつ
て、導電部のいずれもの側部に接着され、かつ、
折り重ね部を架橋するストリツプを形成するもの
とする。好ましくは、この強化手段は、架橋され
る起立状の折り重ね部から離隔した導電部の一方
の側部に接着され、該折り重ね部の反対の側部を
電気的に、保護しかつ絶縁し、さらに、当該ピン
を出来る限り短いものとし、よつて、適宜に強固
なものとする。

好ましくは、強化手段は、高分子材とされると
きには、溶着法（たとえば、超音波法）もしくは
それと同類の技術により、当該ケーブルの絶縁体
に接着される。いずれにしても、接着剤が用いら
れるか、或いは、強化手段は当該ケーブルに一体
的に形成される。

この発明の好ましい形態としては、全ての導電
体部の長さに亘つて完全に絶縁体が剥離されると
ともに、折り重ね部から離隔した当該ケーブルの
側部に強化ストリツプが接着される。このような
好ましい形態とされる場合、上記強化ストリツプ
は、好ましくは、実質的に強固なものとされた起
立状の複数の釘部を備え、各釘部は、それぞれ、
隣接する折り重ね部の裸状の導電体間を貫通し
て、ソケツト内の相補的に形成された穴もしくは
凹所と係合し、該ソケツトを位置決めし、或い
は、接続の極性を定めるようにされる。

好ましくは、強化手段は、折り重ね部から離隔
した当該強化手段の側部にスペーサが設けられ
て、装着しようとするケーブルの表面から離間す
るようにされている。

上記スペーサは、第１のフラツトケーブルに沿
つて他のフラツトケーブルを延在するように、互
いに重合状に積み重ねるのに有利なものとして用
いることができよう。このスペーサは、その端部
の側方に、他のケーブルを、側方へ変位するのを
防止して配置するのに便利なように突状に形成さ
れる。特に、好ましい形態としては、このスペー
サは、他のケーブルを配置する際の“スナツプ止
め（snap fit）”として作用するように形成され
る。

上記ケーブルは、起立状の折り重ね部を貫通さ
せる孔を有する保持部材を備えており、該孔は適
宜な形状で、上記折り重ね部を保持するのに十分
小さいものとされる。この導電部に作用する応力
は、折り重ね部を開放し、かつ、保持手段に折り
重ね部を上方に押し放つ力を付与することとな
り、該保持手段は、スナツプ止め（snap fit）の
位置とされよう。これは、各起立状の折り重ね部
にそれぞれ対応して、当該保持手段に突部もしく
は凹所を設けることにより行う。

一方、この発明は、適宜ないずれのタイプのケ
ーブルにも適用でき、特に、フラツトな多重導電
ケーブルであつて、特に、例えば、断面形状が矩
形のフラツト導電素子に対して妙味があるもので
ある。

また、この発明は、上述したようなフラツトケ
ーブルと、該ケーブルに着脱自在に連結できる雌
型ソケツト部材とを備えたプラグ−ソケツト装置
を提供しようとするものである。そのような雌型
部材は、好ましくは、当該ケーブルの少なくとも
１つのピンと係合し、かつ、電気接続するよう
に、着脱自在にした少なくとも１つのソケツトを
有する高分子材製のハウジングを備えている。好
ましくは、１つのもしくは各々のソケツト接触子
は、上記高分子材製のハウジング内にスナツプ止
め或るいは他の係止め方法で配置された端部を二
股とする金属製の軸を形成したものとされてお
り、このソケツト接触子の軸は、高分子材製のハ
ウジングの端部を貫通し、かつ、分岐リードと接
続するための電気端子として機能する。好ましく
は、１つのもしくは各々のソケツト接触子は、英
国特許公報第1062043号公報に記載され、かつ、
レイケム・リミテツド（Raychem Limited）か
ら、商標“ソルダスリーブ（Solder Sleeve）”と
して販売されているハンダを含有した熱収縮性の
接続スリーブに接続されている。

以下に、この発明の実施例を、添付図面ととも
に説明する。

第５図中に示されるように、フラツトケーブル
１の各導電素子２は、ソケツト１０に装着された
各分岐停止用リード１６と対応している。このよ
うに、プラグ−ソケツト装置は、第４図中に詳細
に示すような分離可能なソケツト、即ち、雌型部
材１２と、ケーブル１に一体的に形成された雄型
部材とを備えている。

上記プラグ−ソケツト装置における雄型部材
は、第１図、第２図および第３図に示されるよう
にして遂次形成されるケーブル１中に形成され
る。第１図に示すように、フラツトケーブル１の
絶縁体領域３が、たとえば、研磨、或いは、熱分
解により除去され、裸の導電素子２が露出され
る。このように絶縁体が剥離された領域３は、当
該ケーブルの長さ方向に沿つて延在する凹所４と
される。このケーブルの裸にされたこれ等の領域
３に相当した導電素子２は、第２図に示されるよ
うに、起立しかつ随意の大きさにコンパクトにさ
れた折り重ね部が形成され、これ等の導電素子２
は、それぞれ、当該折り重ね部において、起立し
かつ重合された複数の接続ピン５を形成してい
る。第３図に示すように、複数の接続ピン５から
離間したケーブル１の側部に、高分子材（たとえ
ば、架橋ポリ弗化ビニリデン）の強化ストリツプ
６が装着されており、この強化ストリツプ６は、
絶縁体中の隣り合つた２つの凹所４を貫通した起
立状の２つの案内釘７（好ましくは、しつかりと
固定されたもの）を備えている。これ等の案内釘
７は、種々の作用をおこなうもので、たとえば、
絶縁体保護、案内、或るいは、ソケツトが誤つた
方向にピンに接続されることのないように極性を
定める等の作用をおこなう。これ等のピン５は、
それ自体、誤接続を防止するようにされている。
強化ストリツプ６は、たとえば、超音溶力着法に
より、折り重ね部を橋渡して該折り重ね部を一体
的に保持するように、各折り重ね部の足元の電気
絶縁体と固着している。また、この強化ストリツ
プ６は、その両側にそれぞれ設けられた一対のス
ペーサ８を備えており、各スペーサ８は、付勢さ
れた弓状に形成されている。このようなスペーサ
８は、当該ケーブル１を支持面から離間させて、
第２のフラツトケーブル路に積み重ね可能とする
ようになつているとともに、この一対のスペーサ
８は、第２のケーブルを側方に並びて配置させ得
るように随意にスペースを設けるようになつてい
る。また、各各スペーサ８の側面には、上述の第
２のケーブルをスナツプ止め（スナツプフイツ
ト）或るいは、その他妨害となるはめ合いを防止
するように、内方に突出する突出部８ａが設けら
れている。

第４図および第５図に示すように、コネクタ構
成体１０の雌型部材１２は、第３錫−銅、或るい
はその他の材料にてなるソケツト接触子１３を備
えた高分子材（たとえば、架橋ポリ弗化ビニリデ
ン）製のハウジングを有しており、該ソケツト接
触子１３は、当該装置の起立状の折り重ね部によ
つて形成されたピン５に、電気的に、係合するよ
うになつている。各ソケツト接触子１３は、それ
ぞれ、二股状の端部１３ｂを有する軸１３ａを備
えており、この二股状の端部１３ｂは、好ましく
は、当該装置上で、接続ピン５と着脱自在に係合
するようにした抵抗あご（ジヨー）として作用す
るようになつている。各ソケツト接触子１３の軸
１３ａは、当該ソケツト１０の閉塞軸を貫通し
て、分岐リード１６と終端領域するようになつて
いる。各軸１３ａは、レイケムリミテツド
（Raychem Limitedから商標“ソルダースリーブ
（Solder Sleeve）”を用いて販売されているハン
ダを含有した熱収縮性の高分子材製スリーブ１５
を用いた分岐遮断リードと適宜に接続されてい
る。また、この雌型部材１２には、抵抗が挿入さ
れ、かつ、強化ストリツプ６上に配置された釘７
に対し相補的な形状とされた穴１４が設けられて
いる。各穴１４は、それぞれ、当該装置上の各釘
７と共働して、例えば、各接続ピン５にかかる物
理的な圧力を緩和するようになつている。

第５図から明らかなように、フラツトケーブル
への分岐リードの取り付けが簡単におこなえ、上
述したプラグ−ソケツト装置により迅速におこな
うことができる。さらには、この取り付け機構
は、即座に解体することができ、かつ、占有スペ
ースも最少のものとすることが明らかであり、こ
れ等の特徴は、回路の取り外しをおこなう必要が
あり、かつ、高いスペース効率が要求される電子
応用分野において非常に重要なこととなつてい
る。特に電気絶縁体を貫通し、かつ導体に食い込
むようにした電気遮断装置と比べて良好なもので
あると評価することができ、折曲成形、溶着、或
るいは溶接方法をおこなうにおいても、導電素子
の断面積は変化することもなく、結合領域の全て
に亘つて、導電素子間の電気絶縁距離が低減する
ようなこともなく、すなわち、このケーブルの領
域内の電気機器類に悪影響を及ぼすような虞れが
ない。

強化手段の（もう１つの）変形例を、第６図お
よび第７図に示す。フラツトケーブル１に、起立
状の折り重ね部が形成されている。強化手段１７
は、各折り重ね部５を貫通できるようにした長孔
もしくは連続した複数の穴を有する、略、矩形状
の塊体とされる。また、この強化手段１７には、
複数の起立状の合くぎ２０が設けられており、こ
れ等の合くぎ２０は、折り重ね部５を保護するよ
うに作用し、或いは、当該折り重ね部５に装着さ
れるソケツトを案内し、もしくは、その極性を与
えるように使用可能にする。上記ソケツトと係合
もしくはスナツプ止め（スナツプフイツト）する
ように、係止部材１８もしくは１９が設けられて
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、導電素子を露出したこの発明に係る
フラツトケーブルの絶縁領域の略斜視図、第２図
は、第１図のフラツトケーブルにコンパクトに起
立状の折り重ね部が形成された裸領域を示す略斜
視図、第３図は、第２図のケーブルに、プラグ−
ソケツト装置の雄型の部材とする起立状の折り重
ね部を一体的に保持する強化手段を取り付けた様
子を示す略斜視図、第４図は、第３図の雄型部材
と該雄型部材に適用するプラグインソケツト装置
の雌型部材との断面図、第５図は、第３図のケー
ブルと第４図の雌型部材との略分解図、第６図
は、ケーブルの折り重ね部の側部におけるもう一
つの強化手段を示す図、第７図は、第６図のＡ方
向から見た正面図である。１……フラツトケーブル、２……導電素子、３
……絶縁体領域、４……凹所、５……接続ピン、
６……強化ストリツプ、７……案内用の釘、８…
…スペーサ、１０……ソケツト、１２……雌部
材、１３……ソケツト接触子、１３ａ……軸、１
３ｂ……二股状の端部、１４……穴、１５……ハ
ンダを含有した熱収縮性の高分子材製スリーブ、
１６……分岐リード、１７……強化手段、１８，
１９……係止部材、２０……合くぎ。

Claims

【特許請求の範囲】１接続ピンを成す起立状の折り重ね部を形成す
るようにした領域を有するフラツトケーブルであ
つて、折り重ね部を形成するケーブルの各導電素
子が、互いに接触するように互いに押し付けられ
ているとともに、各々の起立状の折り重ね部は、
実質的に、完全に絶縁体が剥離されているフラツ
トケーブルと、折り重ね部の側部におけるケーブ
ル絶縁体の各領域に接着され、これ等の領域を互
いに所定の位置関係に保持するようにした強化手
段とを備えた電気接続装置。２上記フラツトケーブルは多重導電ケーブルで
あり、各導電素子が、折り重ね部においてフラツ
トケーブルを横断する方向に互いに隣り合うよう
に並んだピン群を形成している特許請求の範囲第
１項に記載の電気接続装置。３上記強化手段は、上記ケーブル絶縁体のみの
１側部に配置され、かつ、接着されたほぼ平坦状
の部材を備えている特許請求の範囲第１項乃至第
２項のいずれかに記載の電気接続装置。４上記強化手段は高分子材製のストリツプを備
えている特許請求の範囲第３項に記載の電気接続
装置。５上記高分子材は、架橋弗化ポリビニリデンと
した特許請求の範囲第４項に記載の電気接続装
置。６上記強化手段は、上記ケーブルに、接着剤、
もしくは、溶着法、もしくは一体形成法にて接着
された特許請求の範囲第１項乃至第５項のいずれ
かに記載の電気接続装置。７上記ケーブルは、少なくとも１つ以上の導電
素子を有し、かつ、上記強化手段は、当該ケーブ
ルの互いに隣り合う導電素子間部を貫通した実質
的に固定された少なくとも１つの起立状の釘部を
有している特許請求の範囲第１項乃至第６項のい
ずれかに記載の電気接続装置。８上記強化手段は、起立状の折り重ね部から離
隔した当該ケーブルの側部に接着された特許請求
の範囲第３項に記載の電気接続装置。９上記強化手段は、帯状の強化ストリツプであ
り、上記折り重ね部から離隔した側部にスペーサ
を有し、この強化ストリツプが取り付けられる上
記ケーブルの表面と離間するようにして、該ケー
ブルを保持するようにした特許請求の範囲第８項
に記載の電気接続装置。１０上記スペーサは、上記ケーブルの互いに対
向する２つの側縁に沿つて平行に延在する２つの
付勢状の弓部を有している特許請求の範囲第９項
に記載の電気接続装置。１１上記両弓部は、互いに十分に離間してお
り、両弓部の間隔は、当該フラツトケーブルと同
一もしくは類似のケーブルをスナツプ止めする関
係に調節されている特許請求の範囲第１０項に記
載の電気接続装置。１２上記強化手段は、上記ケーブルを確実に支
持する手段を備えている特許請求の範囲第１項乃
至第１１項のいずれかに記載の電気接続装置。１３上記強化手段は、上記ケーブルの１つのも
しくは各々の接続ピンを保護する手段を備えてい
る特許請求の範囲第１項乃至第１２項のいずれか
に記載の電気接続装置。