JPH0160345B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、トラツク式自動はんだ付け装置に対
しワークをローデイングまたはアンローデイング
するワーク給排装置に関するものである。

〔従来の技術〕

本発明に関する出願人は、先に、特願昭58−
77171号出願（特公昭63−43194号公報参照）にお
いて、はんだ付けされるリードを有するワークの
本体を長尺のガイド部材からなるトラツクの内部
に嵌合し、このワークをトラツク内で１個ずつ摺
動させながら、上記トラツクに沿つて設けたフラ
クサ、はんだ槽により処理し、上記リードにはん
だ付けを行なう自動はんだ付け装置の始端部およ
び終端部において、上記トラツクに同レベルで対
向する中央位置と、上記ワークを多数装填してな
る実マガジンを多段に積重ねて収納する一側の実
マガジン収納位置と、空マガジンを順次積重ねて
収納する他側の空マガジン収納位置との間で、３
位置移動形のマガジン移動機構により、１台の移
動台を移動するようにしたものを提案している。

そうして、例えば自動はんだ付け装置の始端部
（ワーク供給側）では、上記移動台が、実マガジ
ン収納位置から受取つた実マガジンを上記中央位
置に移動して停止することにより、この中央位置
で実マガジンをトラツクと同レベルで対向させ、
このマガジンからトラツクにワークを供給し、そ
して空になつたマガジンは、他側の空マガジン収
納位置に排出するようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この従来の装置は、１台の移動台が実マガジン
収納位置と、中央位置と、空マガジン収納位置と
の間で移動して、マガジンを移送するので、例え
ば、ワーク供給側では、中央位置で全ワークをト
ラツクに排出した空マガジンをまず空マガジン収
納位置に移送し、それからこの移動台を実マガジ
ン収納位置に戻して、その移動台上に実マガジン
を受取り、その実マガジンを中央位置に移送する
ため、中央位置に新しい実マガジンを供給するま
でに時間がかり、ロスタイムが多く、自動はんだ
付け装置の処理能力を低下させる原因ともなつて
いる。

この問題は、上記トラツクからワークを回収す
る側でも同様に生ずる。

本発明の目的は、自動はんだ付け装置のトラツ
クに対しワークを供給する場合および回収する場
合のマガジンの交換を迅速に行あえるワーク給排
装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、はんだ付けされるリード２５を有す
るワーク２３の本体を長尺のガイド部材からなる
トラツク２の内部に嵌合し、このワーク２３をト
ラツク２内で１個ずつ摺動させながら、上記トラ
ツク２に沿つて設けたフラクサ１４、はんだ槽１
６により処理し、上記リード２５にはんだ付けを
行なう自動はんだ付け装置の始端部および終端部
におけるワーク給排装置である。

そして上記トラツク２よりやや低いレベルＬ
で、トラツク２に対応する中央位置１０とその一
側の実マガジン収納位置６との間で内部に多数の
ワーク２３を装填してなる実マガジン１を移送す
る第１の移動台７ａと、上記中央位置１０とその
他側の空マガジン収納位置９との間で内部にワー
クのない空マガジン４を移送する第２の移動台７
ｂとを、連結部材５３により一体的に水平移動可
能に設ける。

さらに上記第１および第２の移動台７ａ，７ｂ
によるマガジン移動レベルＬより下側と上側のト
ラツクレベルＴとの間のマガジンを昇降す昇降台
８２を上記中央位置１０に設け、上記昇降台８２
によりトラツクレベルＴに押上げられたたマガジ
ン１とトラツク２との間でワークの供排を行なう
ようにしたものである。

〔作 用〕

本発明は、例えば、はんだ付け装置のワーク供
給側において、中央位置１０で昇降台８２により
トラツクレベルＴまで押上げられたマガジン１か
らトラツク２にワーク２３が供給されている間
に、第１の移動台７ａを実マガジン収納位置６に
移動させて実マガジン１を受取る。

次に中央位置１０でワーク供給が完了したら、
その空マガジン４を昇降台８２により第２の移動
台７ｂ上に下ろし、第１および第２の移動台７
ａ，７ｂを同時に移動して、第１の移動台７ａ上
の実マガジン１を中央位置１０に移動すると同時
に、第２の移動台７ｂ上の空マガジン４を空マガ
ジン収納位置９まで移送する。上記第１の移動台
７ａ上の実マガジン１は昇降台８２によりトラツ
クレベルＴまで押上げるとともに、空マガジン４
は第２の移動台７ｂ上から取出す。

そして上記上昇された実マガジン１の下側を通
して上記第１および第２の移動台７ａ，７ｂを元
の位置に戻し、中央位置１０で実マガジン１から
トラツク２にワーク２３を供給している間に、次
の実マガジン１を第１の移動台７ａ上に用意し、
現在ワーク供給中のマガジンが空になつたら、直
ちに上記実マガジン１を供給できるようにする。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に
説明する。

第１図および第２図に示すように、自動はんだ
付け装置の始端部に、ワークとしての集積回路部
品（以下ICと呼ぶ）を実マガジン１から取出し
てトラツク２に挿入するローダー３を設けるとと
もに、自動はんだ付け装置の終端部に、上記IC
をトラツク２から空マガジン４に回収するアンロ
ーダー５を設ける。

上記ローダー３は、複数列のIC挿入溝に多数
のICを装填してなる実マガジン１を、実マガジ
ン収納位置６から第１の移動台７ａ上に取出して
上記トラツク２に対応する中央位置１０に移送
し、このマガジン１の各IC挿入溝にフイーダ８
の先端送り爪を挿入し、このフイーダ８のタクト
運動の前進作用により上記実マガジン１内のIC
を１個ずつトラツク２内に送込むようにする。フ
イーダ８が最後のICをトラツク２内に送込んだ
ら、フイーダ８を後退させ、その空マガジン４を
第２の移動台７ｂにより空マガジン収納位置９に
移送するとともに、実マガジン収納位置６から中
央位置１０に新しい実マガジン１を供給するよう
にする。

前記アンローダー５は、上記ローダー３とほぼ
同様のものであり、空マガジン４をトラツク２に
対応する中央位置にセツトしてトラツク２から送
られてきたICを回収する。

前記自動はんだ付け装置は、前記トラツク２に
沿つて、前洗浄槽１１，１２、エアブローユニツ
ト１３、発泡式フラクサ１４、プリヒータ１５、
噴流式はんだ槽１６、後洗浄槽１７、エアブロー
ユニツト１８、乾燥ヒータ１９等を順次配設して
なる。

第３図に示すように、前記トラツク２は、多数
のＴ形のガイド部材２１と、凹形のガイド部材２
２とを組合わせて成り、隣接する凹形ガイド部材
２２にまたがるようにIC２３の本体を載せ、Ｔ
形ガイド部材２１により上記IC２３の本体の浮
き上がりを押えるようにする。上記凹形ガイド部
材２２には、多数の穴２４が穿設されている。

マガジン１，４は、上記トラツク２と同様の断
面形状の容器である。

さらに、第１図およ第２図に示すように、上記
トラツク２に沿沿つてこのトラツクの上側に一対
のエンドレスチエン３１を配設し、この一対のエ
ンドレスチエン３１間に一定ピツチ毎にＬ形部材
３２を設け、このＬ形部材３２に、第３図に示す
移送板３３を取付ける。この移送板３３には櫛歯
状に移送凸部３４が形成され、この移送凸部３４
が、エンドレスチエン３１の上側から下側への回
行時にトラツク２内に嵌入し、第３図に示すよう
にトラツク２内のIC２３に係合することにより、
このIC２３をトラツク２内で１個ずつ押圧して
摺動させる。

このようにしてIC２３をトラツク２内で移動
させながら、前記発泡フラクサ１４から噴流する
フラツクス、噴流式はんだ槽１６から噴流する溶
解はんだを、トラツク２の前記穴２４を通して
IC２３のリード２５に供給し、このリード２５
の全体にはんだ付けを行なう。これにより、リー
ド２５の全面に酸化防止用の被膜が形成される。
はんだ付け後もIC等に付着している残留フラツ
クスは後洗浄槽１７で洗い落とす。

上記エンドレスチエンは、第２図に示すよう
に、始端部のスプロケツト４１，４２に巻掛ける
とともに、終端部のスプロケツト１３，４４に巻
掛け、中間部をスプロケツト４５，４６により支
持する。

次に、自動はんだ付け装置の始端部におけるロ
ーダー３について第４図および第５図に基づき詳
細に説明する。

第５図に示すトラツクレベルＴよりやや低いレ
ベルＬで、トラツク２に対応する中央位置１０と
その一側の実マガジン収納位置６との間で内部に
多数のICを装填してなる実マガジン１を２組の
マガジン受部５１で２個同時に移送する第１の移
動台７ａと、上記中央位置１０とその他側の空マ
ガジン収納位置９との間で内部にICのない空マ
ガジン４を２組のマガジン受部５２で２個同時に
移送する第２の移動台７ｂとを、連結部材５３に
より一体的に連結した水平移動板５４，５５に設
ける。

この水平移動板５４，５５は、２本の横送りガ
イド５６に沿つてスライドするスライド部５７
と、送りねじ５８に螺合する螺合部５９とを有
し、上記送りねじ５８の回転により水平移動す
る。この水平移動板５４，５５に、１台につき４
箇所のスライドベアリング６１およびスライドロ
ツド６２を介して上記移動台７ａ，７ｂを、それ
ぞれ上記自在に設ける。さらに、上記スライドロ
ツド６２の下端間に設けた押上板６３を、実マガ
ジン収納位置６の下側と、空マガジン収納位置９
の下側とに設けた押上シリンダ６４，６５のピス
トンロツド押上端６６，６７により押上げること
によつて、上記第１の移動台７ａを実マガジン収
納ケース７１の下部開口に押上げるとともに、上
記第２の移動台７ｂを空マガジン収納ケース７２
の下部開口に押上げるようにする。

第６図は、実マガジン収納ケース７１のマガジ
ン係止部を示し、上側および下側のストツパ７
３，７４が予め前進して実マガジン収納ケース７
１内の最も下側およびその１段上側の実マガジン
を係止した状態で、上記第１の移動台７ａが上昇
した時に、下側のストツパ７４を後退させて、最
も下側のマガジンを上記第１の移動台７ａのマガ
ジン受部５１に開放するようにし、その後に下側
のストツパ７４を前進させるとともに、上側のス
トッパ７３を後退させ、実マガジン収納ケース７
１内の各実マガジンをそれぞれ１段下げるように
する。上記ストッパ７３，７４は、それぞれ２本
のガイドロツド７５により摺動自在に案内される
とともにストッパシリンダ７６によりブラケツト
７７を介し進退される取付板７８に設けられてい
る。

上記空マガジン収納位置９において、第２の移
動台７ｂが上昇した時は、第５図に示す空マガジ
ン収納ケース７２の下部開口に設けたラツチ機構
の逆止爪７９を引込めるようにして、このケース
７２の下側から上記逆止爪７９の上側に空マガジ
ン４を押込み、この逆止爪７９により空マガジン
を係止する。

さらに、上記第１および第２の移動台７ａ，７
bbによるマガジン移動レベルＬより下側と上側
のトラツクレベルＴとの間で２個のマガジンを２
組のマガジン受部８１により昇降する昇降台８２
を、上記中央位置１０に設け、この昇降台８２に
よりトラツクレベルＴに押上げられた実マガジン
１からトラツク２にICを送込むようにする。

上記昇降台８２は、固定ベース８３の４箇所に
設けたスライドベアリング８４に上下動自在に嵌
合してなるスライドロツド８５の上端に支持板８
６を介して設け、そして上記スライドロツド８５
の下端間に設けた取付板８４に、その下側に設け
た昇降シリンダ８８のピストンロツド８９を連結
し、このシリンダ８８により上記昇降台８２を昇
降するようにする。

また第４図に示すように、上記中央位置１０に
対して設けた前記フイーダ８は、ガイド部材９１
により両側のロツド部９２をスライド自在に保持
され、モータ９３により回動されるピニオン９４
によりこれと噛合するラツク９５を進退駆動さ
れ、両側に転輪９６を有する前端バー９７の下側
に設けた多数の爪（図示せず）を、中央位置１０
の実マガジン１の対応するIC挿入溝に挿入し、
この中央位置１０の実マガジン１から前記トラツ
ク２内にICを１個ずつ間欠的に押出すようにす
る。

なお、このフイーダ８は、自動はんだ付け装置
の始端部のローダー３にのみ設け、終端部のアン
ローダー５には、必要がないから設けない。この
アンローダー５の構造は、上記フイーダ８を除い
てローダー３の構造と同様であるから、その説明
を省略する。

次に、自動はんだ付け装置のワーク供給側のロ
ーダー３の作用を説明すると、中央位置１０に移
動した第１の移動台７ａ上から昇降台８２により
トラツクレベルＴまで実マガジン１を押上げ、こ
のマガジン１からフイーダ８によりトラツク２に
IC２３を供給している間に、第１の移動台７ａ
を上記昇降台８２の下側を通して実マガジン収納
位置６に戻し、そこで上昇させて実マガジン１を
受取る。このとき、第１の移動台７ａと連結部材
５３により一体的に水平移動する第２の移動台７
ｂは、中央位置１０の昇降台８２の下側まで移動
し、そこで待機する。

そしてトラツクレベルＴでのマガジンが空にな
つたら、前フイーダ８を後退させた後に、その空
マガジン４を昇降台８２により第２の移動台７ｂ
のマガジン受部５２上に下ろす。そして第１およ
び第２の移動台７ａ，７ｂを同時に第５図左方に
水平移動して、第１の移動台７ａ上の実マガジン
１を中央位置１０に移動すると同時に、第２の移
動台７ｂ上の空マガジン４を空マガジン収納位置
９まで移送し、中央位置１０の実マガジン１を昇
降台８２によりトラツクレベルＴまで押上げると
ともに、第２の移動台７ｂ上の空マガジン４をシ
リンダ６５により空マガジン収納ケース７２内に
押上げ収納する。

そして上記昇降台８２により上昇された実マガ
ジン１の下側を通して上記第１および第２の移動
台７ａ，７ｂを図示する位置に戻し、中央位置１
０でフイーダ８が実マガジン１からトラツク２に
IC２３を供給している間に、第１の移動台７ａ
を上昇させて、実マガジン収納ケース７１から次
の実マガジン１をこの第１の移動台７ａ上に取出
し、現在ワーク供給中のマガジン１が空になつた
ら、直ちに第２の移動台７ｂによる空マガジン４
の排出と、第１の移動台７ａによる実マガジン１
の供給とを同時にできるように準備する。

上記自動はんだ付け装置の始端部のローダー３
における作用は、自動はんだ付け装置の終端部の
アンローダー５においても同様に行われる。ただ
し、アンローダー５では、第２の移動台７ｂによ
り空マガジン４がトラツク２に対応する中央位置
に供給され、そしてこの中央位置でトラツク２か
らICを充填された実マガジンを第１の移動台７
ａにより側方に排出するようにする。

〔発明の効果〕

本発明によれば、中央位置と実マガジン収納位
置との間で移動する第１の移動台と、中央位置と
空マガジン収納位置との間で移動する第２の移動
台とを一体的に水平移動可能に設け、これらの移
動台によるマガジン移動レベルより下側と上側の
トラツクレベルとの間でマガジンを昇降する昇降
台を上記中央位置に設け、上記昇降台によりトラ
ツクレベルに押上げられたマガジンとトラツクと
の間でワークの給排を行なうようにしたから、例
えば、自動はんだ付け装置の始端部では、上記昇
降台上の実マガジンからトラツクにワークを供給
している間に、昇降台の下側にて第１および第２
の移動台を移動させて、第１の移動台上に次の実
マガジンを用意するとともに、第２の移動台を上
記昇降台の下側に待機させ、現在ワーク供給中の
マガジンが空になつたときに、直ちに第２の移動
台により空マガジンを空マガジン収納位置に排出
できるとともに、第１の移動台により実マガジン
を中央位置に供給できる。この効果は、自動はん
だ付け装置の終端部においても同様に得られる。
したがつてマガジンの交換に要するロスタイムを
なくし、自動はんだ付け装置の処理能力を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る自動はんだ付け装置の一
実施例を示す平面図、第２図はその正面図、第３
図はそのトラツクの拡大斜視図、第４図はそのワ
ーク供給用ローダーの平面図、第５図はその正面
図、第６図はその実マガジン収納ケースにおける
マガジン係止手段を示す断面図である。 １……実マガジン、２……トラツク、４……空
マガジン、６……実マガジン収納位置、７ａ……
第１の移動台、７ｂ……第２の移動台、９……空
マガジン収納位置、１０……中央位置、１４……
フラクサ、１６……はんだ槽、２３……ワークと
してのIC、２５……リード、５３……連結部材、
８２……昇降台、Ｌ……マガジン移動レベル、Ｔ
……トラツクレベル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ はんだ付けされるリードを有するワークの本
   体を長尺のガイド部材からなるトラツクの内部に
   嵌合し、このワークをトラツク内で１個ずつ摺動
   させながら、上記トラツクに沿つて設けたフラク
   サ、はんだ槽により処理し、上記リードにはんだ
   付けを行なう自動はんだ付け装置の始端部および
   終端部において、上記トラツクよりやや低いレベ
   ルで、トラツクに対応する中央位置とその一側の
   実マガシン収納位置との間で内部に多数のワーク
   を装填してなる実マガジンを移送する第１の移動
   台と、上記中央位置とその他側の空マガジン収納
   位置との間で内部にワークのない空マガジンを移
   送する第２の移動台とを、連結部材により一体的
   に水平移動可能に設け、この第１および第２の移
   動台によるマガジン移動レベルより下側と上側の
   トラツクレベルとの間でマガジンを昇降する昇降
   台を上記中央位置に設け、上記昇降台によりトラ
   ツクレベルに押上げられたマガジンとトラツクと
   の間でワークの給排を行なうことを特徴とする自
   動はんだ付け装置に対するワーク給排装置。