JPH0160220B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、食肉剥皮装置、およびこの装置に皮
付肉片を送り込む方法とその装置とに関する。

（従来の技術） 既存の剥皮装置は、一般に、剥皮すべき食肉を
置く支持面を備えている。食肉を掴持し、剥皮刃
の方に引き入れる歯付グリツプロールと係合する
まで、食肉を移動させてから、皮層を剥離する。

現在、最も一般的な装置では、切刃が操作者の
方に向いている。操作者は、食肉を移動して、グ
リツプロールと接触させることにより、食肉をグ
リツプロールに掴持させ、操作者の手から引き離
して、剥皮刃と接触させる。

しかし、操作者の手を煩わせずに、食肉を自動
送りして、グリツプロールに掴持させる手段を設
けることが望ましい。

（発明の目的） 本発明の第１の目的は、食肉を自動送りして、
グリツプロールと係合させるようにした自動送り
装置を備える、改良型食肉剥皮装置を提供するこ
とにある。

本発明の第２の目的は、剥皮用切刃を、操作者
の反対側に向けるようにした、改良型食肉剥皮装
置を提供することにある。

本発明の第３の目的は、操作者が、グリツプロ
ールおよび剥皮刃から離れた個所で、食肉を送り
込めるようにした、自動送り装置を備える各良型
食肉剥皮装置を提供することにある。

本発明の第４の目的は、容易に折畳まれて、グ
リツプロールおよび剥皮刃から離れた方向に移動
する自動送り装置を備えることにより、ハム等の
剥皮に利用できるようにした、改良型食肉剥皮装
置を提供することにある。

本発明の第５の目的は、操作者が、グリツプロ
ールの離れた個所から、食肉を送り込めるように
するとともに、食肉が、グリツプロールおよび剥
離刃と係合する際に、加圧できるようにした自動
送り装置を備える、食肉剥皮装置を提供すること
にある。

本発明の第６の目的は、操作者が、剥皮工程
中、食肉を観察できるようにした自動送り装置を
備える、食肉剥皮装置を提供することにある。

本発明の第７の目的は、食肉が、グリツプロー
ルとの係合時にその自重で、グリツプロールに押
し当たるようにした自動送り装置を備える、食肉
剥皮装置を提供することにある。

本発明の第８の目的は、操作者が、剥皮刃およ
びグリツプロールの背後で操作できるようにし
た、食肉剥皮装置を提供することにある。

本発明の第９の目的は、手動又か動力手段で回
せる送り車輪を備える、剥皮装置用送り装置を提
供することにある。

本発明の第10の目的は、同一側から、食肉を出
入れできるようにした、食肉剥皮装置を提供する
ことにある。

本発明の第11の目的は、製造コストが安く、か
つ寿命が長く、しかも動作効率が良い食肉剥皮装
置を提供することにある。

さらに本発明は、上記した装置に、皮付肉片を
送り込む方法と、その装置にも関する。

（発明の要約） 本発明の装置は、操作者から離れた位置に設け
た剥皮刃を利用している。グリツプロールは、剥
皮刃と隣接し、その上面が、剥皮刃の切刃に向か
つて動く方向に回転する。

グリツプロールと切刃の上方には、送り車輪又
はローラが設けられているが、これは、その円筒
外面を形成する、複数本の腕木を備えている。

送り車輪は、水平軸を中心として回転し、また
その円筒外面の下方部は、グリツプロール上方よ
り離れて位置している。送り車輪には、アーチ形
シールド部材が隣接して配置されているが、これ
は、操作者に面する凹面を有している。

シールド凹面と、送り車輪の凸面又は円筒面と
の間には、送りシユートとなつている。シールド
凹面の下縁は、グリツプロールに隣接し、一方、
同じく上端は、送り車輪の上面の若干上方に位置
している。これにより、上端がシールド上端に隣
接し、下端がグリツプロールに隣接する、アーチ
形シユートが出来る。

本発明のある実施例では、グリツプロールは、
シユートの下端であつて、食肉を掴み、これを、
剥皮位置に搬送する。

食肉を、送り車輪の円筒面に置き、送り車輪を
回わして、送りシユートに引き入れることによ
り、送りシユートの上端に送り込む。

肉は、送りシユートを通つて下降し、グリツプ
ロールに達すると、方向転換して、操作者の方向
い向つて戻り、送りシユートから退出する。

次に、グリツプロールは、剥皮すべき肉を掴持
して、剥皮刃の切刃の方向が引張ることにより、
皮層を剥離する。

肉は、剥皮後、剥皮装置から出て、操作者と剥
皮刃との間に置かれたテーブルにのる、このよう
にして、肉は、挿入側と同一側から出ていく。

送り車輪は、剥皮中、該車輪を手で押下げ、肉
につけるようにする、リンク機構によつて吊下さ
れている。そのため、手を、グリツプロール又は
切刃付近に置かなくても、肉を押さえることがで
きる。

送り車輪は、複数本の離間腕木を備えている
が、操作者は、車輪ごしに、グリツプロールおよ
び切刃に向かつて見おろすことができる。そのた
め、剥皮時に、肉の状態を、目で確かめることが
できる。

ハムの剥皮等のある用途では、ハムを剥皮でき
るように、送り装置を、邪魔にならない場所に移
す必要がある。シールドおよび車輪の吊り下げて
いるリンク機構により、これらを回転させて、グ
リツプロールおよび送り剥皮刃から離せば、ハム
を剥皮することができるようになる。

本発明の送り車輪については、駆動ベルトで動
力手段に結合して、自動回転させることもできる
が、手回しとするのが好適である。

送り車輪を吊下するリンク機構は、該車輪と、
シルード凹面とを、常時相対的に静止状態に保持
すると同時に、送り車輪を、グリツプロールの方
向に下降させて、肉をおさえつけるようにする。

これにより、送り車輪は回転して、グリツプロ
ールから離れる。しかし、この間、シールド凹面
は、車輪に対して、常時固定位置に保たれてい
る。

（実施例） 次に、添付図面を参照して、本発明の詳細を説
明する。

図示の様に、符号１０で全体を示す本発明の食
肉剥皮装置は、前車輪１４および高さ調整式後脚
１６を備える、キヤビネツトフレーム１２を有し
ている。

フレーム１２の上面には、後縁２２および前縁
２４を含む上面２０を有する。加工テーブル１８
が装置されている。加工テーブル１８は、フレー
ム１２に取付けられた側脚２６，２８を有してい
る。

フレーム１２の両側には、それぞれ、スプロケ
ツトハウジング３２を備える１対のスプロケツト
取付フレーム３０が、装着されている。

スプロケツトハウジング３２の中には、本発明
によるグリツプロールを駆動する、チエーン式伝
動装置（図示せず）が設けられている。スプロケ
ツト取付フレーム３０の上端は、平面３４になつ
ている。

１対の支持アーム３６におけるねじ切された下
端部３８は、それぞれ、フレーム３０の上端にね
じ止めされている（第５図参照）。

グリツプロール４０は、両フレーム３０の上端
間に、回転自在に枢支され、かつハウジング３２
内のチエーン伝動装置（図示せず）で駆動され
る。

グリツプロール４０の外面には、複数のグリツ
プ歯４２、および複数の環状溝４４が設けられて
いる。

溝４４内には、それぞれ、ストリツパ４８の一
部を成す、複数のストリツパ指４６が、嵌入して
いる。

ストリツパ４８は、グリツプロール４０と平行
をなす横シヤフト５０に装着されている。

１対の刃取付アーム５２は、それぞれ、フレー
ム３０の両側内面に枢着され、水平軸５４の周り
を回動する。

刃取付アーム５２間には、圧力シユー５６およ
び送りシユー５８が延びている。圧力シユー５６
は、グリツプロール４０の円筒外面と同心を成
す、凹面６０を有している。圧力シユー５６の上
面には、小ねじ６８でシユー５６に取付けた固定
プレート６６によつて、切刃６４を有する剥皮刃
６２が保持されている。

切刃６４は、凹面６０の曲りに実質的に正接す
るとともに、グリツプロール４０の外面に対し
て、正接的に離間する線上に位置している。

刃取付アーム５２には、制御手段（図示せず）
に結合されて、枢支軸５４を中心とするアーム５
２の回転を確実に制御する、制御棒７２が取付け
られている。

これによつて、所望距離が得られるまで、圧力
シユー５６の凹面６０と、グリツプロール凸形外
面との間隔も調整できる。

グリツプロール４０の上方には、送り車輪７６
のアーチ形シールド４８とで構成される、送りア
センブリ７４が装着されている。

送り車輪７６は、それぞれ、直径方向に延びる
輻８２を有する、１対の円形車輪リム８０を備え
ている。輻８２は、それぞれ、ボルト８４その他
の固定手段により、リム８０に取付けられてい
る。

送り車輪７６の中心にある車軸８６は、輻８２
を通つて延びている。

車輪リンク８８は、両端に、ブツシング９０，
９２を備えている。プツシング９０は、車軸８６
を中心として回転自在に装着されている。一方ブ
ツシンング９２は、ヒンジピン９４で、支持アー
ム３６上端にヒンジ付されている。

そのため、送り車輪７６は、ピン９４の軸を中
心として揺動するとともに、車軸８６の回りを回
転する。

シールド７８は、送り車輪７６に面する凹面を
有するアーチ形プレート部材９６を備えている。
また、プレート９６の両側には、これに剛性を与
える、１対の側プレート９８が取付けられてい
る。

シールド７８の下端には、シールド７８を、ス
プロケツト取付フレーム３０の上端に枢着して、
水平軸の周りを回転できるようにする、ヒンジ１
００が設けられている。

シールド７８の上端には、水平シヤフト１０１
が、作動自在に取付けられている。シヤフトト１
０１には、下方に延びるとともに、車軸８６に枢
着された、１対のシールドリンク１０２が、回転
自在に装着されている。

止めシヤフト１０６は、車軸８６の端部を貫通
して延び、ナツト１０７で定置保持されている。
第１図および第３図に示すように、シヤフト１０
６は、フレーム３０の平面３４に当接する下端１
０８を有している、そのため、ヒンジ軸９４を中
心とする、車軸８６下方回転は制限される。

止めシヤフト１０６は、車輪８６を上下移動さ
せて、所望の高さにするようにねじ調整できる。
車輪は、好適には、グリツプロール４０および切
刃６４に対して、離れた位置に保持される。

送り車輪７６は、リム８０の間に延びて、送り
車輪７６の円周外面を形成する、互いに離れた複
数の横杆１１０を備えている。これらは、矩形断
面を有しており、操作者が、車輪直径ごしに、グ
リツプロールおよび切刃設置領域を見おろせるよ
うに、離間されている。

作動の際、操作者は、テーブル２０の後縁２２
の背後に立ち、送り車輪７６の最上部に、皮層
「Ｓ」付肉片「Ｍ」を置く。この場合、皮「Ｓ」
を上にして、横杆１１０に載せる様にする。

次に、送り車輪７６を手で回わし、肉「Ｍ」
が、下降して、シールド７８の凹面９６と、横杆
１１０が形成する凸面との間を通過できるように
する。

凹面９６と送り車輪７６の凸形外面との間の空
間は、上端１１４と下端１１６とを有する送りシ
ユート１１２になつている。

凹面９６は、ほぼ全長にわたり、送り車輪７６
の凸形外面と同心を成す様な形状を有している。
凹面９６は下端隣接部は、送り車輪７６の円筒面
に向かつて、若干収れんしている。そのため、送
りシユート１１２の幅は、若干幅狭になる下端１
１６を除き、ほぼ全長にわたつて一定である。

送りシユート１１２の幅は、種々に変えられる
が、その定幅部の好適幅は、約51mm（２インチ）
である。

止めシヤフト１０６を回わせば、送り車輪７６
の円筒面の距離を調整できる。この距離について
は、肉の厚味より若干薄くすることにより、グリ
ツプロール４０に隣接する肉を、送り車輪７６の
重さで押つけるように、設定する必要がある。

肉が、送りシユート１１２の下端１１６に到達
すると、ローラ４０のグリツプ歯４２がこれを掴
持して、第４図に示すように、肉「Ｍ」から、皮
「Ｓ」を剥離する剥皮刃に向かつて引入れる。

皮は、グリツプロール４０をつたつて下降し、
ストツパ４６によつて剥ぎ取られる。

一方肉は、剥皮刃６２の上を通過し、加工テー
ブル１８の上面２０にのる。

このように、剥皮前に、肉を本装置に送り込む
と同時に、剥皮後、同一側から出すことができ
る。

肉は、送り車輪７６の重さで、下に押される
が、本発明の利点は、グリツプロールが肉を掴持
する際に、さらに下向きの力を加えた点にある。

これは、手を送り車輪７６の上面に置いて、押
し下げることにより達成される。

送り車輪７６は、ヒンジピン９４の回わりを回
転し、肉の厚味又は平面３４と係合する止めシヤ
フト１０６で制限されるまで下降する。

従つて、止めシヤフト１０６を、肉厚以下のレ
ベルに設定することにより、グリツプロール４０
で掴持中、操作者は、肉に加圧することができ
る。

このようにすることにより、剥皮作業を確実か
つ完全に逐行できるばかりでなく、剥皮作業中、
操作者は、肉に手を触れずに済む。

本発明の装置の第２の利点は、剥皮作業中、操
作者が、送り車輪７６の間から、剥皮作業を観察
できることである。

これは、横杆１１０が離間されているがために
可能なのであり、操作者は、肉が送りシユート１
１２に入つてから、剥皮されるに至るまで、視検
できる。

送り車輪７６を持上げるだけで、これを折畳ん
で、グリツプロール４０から離すことができる。

このようにすると、送り車輪は、第３の位置か
ら、第５図の位置まで回転する。この間に、車輪
リンク８８は、左回りに上昇し、これと同時に、
シールド７８は、ヒンジ１００を中心として、左
回りに回転する。

また、リンク１０２は、水平シヤフト１０１を
中心として左回りに回転し、第３図の位置から、
第５図の位置に移動する。

送り車輪７６を折畳んで、第５図の位置に移せ
ば、送りシユート１１２に入らないような、平ら
でないハム等の肉を剥皮できる。

本発明のリンク機構は、シールド７８と送り車
輪７６とをいかなる回転時又は折畳時において
も、常時、相対的固定状態に保つ。そのため、送
りシユート１１２の形状は、送り車輪７６の位置
に関係なく、常に不変である。

本発明の装置は、安全性の点からも、多くの利
点を有している。

まず、同一側から、肉を出入れでき、従来のよ
うに、反対側から肉を取出す必要がない。

次に、グリツプロール又は剥皮刃の付近に、手
を置かずに、全剥皮作業を行える。

安全性は、操作者の手が、剥皮中の肉に触れな
いことで、さらに強まる。そこで、肉と一諸に、
手が刃に引込まれる危険性がなくなる。

本発明の装置の他の利点は、肉に手を触れた
り、グリツプロール又は剥皮刃の付近に手を置か
ずに、肉を押さえ得る点にある。

以上、送り車輪７６を手回しする場合について
説明したが、これを、動力手段で回転させること
もできる。

そのためには、送り車輪７６にチエーン又はベ
ルト駆動のスプロケツトを装備するだけで良い。
第６図では、ベルト駆動装置１２０で、送り車輪
７６を回転させている。しかし、本装置は、送り
車輪７６の回転手段なしで、容易に手動操作でき
る。

第７図に示す変形実施例でも、同様の利点が得
られる。図中、類似の符号は、同様の部品を指
す。

変形型シールド７８Ａは、シユート下端１１６
の付近で若干狭くなつていることを除いて、おお
むね同心的に、送り車輪７６の周辺部から離間さ
れている。

全ての肉製品が、必ずしも、シールド７８の内
面に沿つて容易に滑降しないことが判つた。

第７図の構成では、シールド７８Ａとグリツプ
ロール４０とを、第３図の構成に対して、約45゜
ずらすとともに、グリツプロール４０を、シール
ド７８Ａが形成する送りシユート下端１１６に渡
しかけることにより、その周辺部の大部分（約50
％）が、送り車輪７６とシールド７８Ａとの間の
空間１１８に露出するようにしている。

このようにすると、グリツプロール４０は、肉
を剥皮刃６２の方向に引入れるコンベヤの役目を
する様になる。

リツプ１２２付転位片１２１は、剥皮後の送り
シユートからの肉の退出を容易にする。

従つて、肉を、上記要領でシユートに置くと、
グリツプロールがこれを掴持して、刃６２の方向
に引入れる。

肉が、剥皮刃６２を通過する際に、送り車輪７
６は上方に回転し、剥皮およびグリツプロール
と、送り車輪７６の周辺部との間を通つて、剥皮
された肉の厚さに適合するようになる。また、転
位片１２１は剥皮肉が、テーブル１８その他適切
受取面に容易に移動できるようにする。

グリツプロール４０と送り車輪７６とは、剥皮
刃６２の切離場を越えて、肉を搬送する役目をす
る。

上記の説明から、本発明の装置は、少くとも上
記目的を全て達成していることが判ると思う。ま
た本発明の方法も、明らかになつたと思う。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による剥皮装置の斜視図であ
る。第２図は、第１図に示す装置の一部破断頂面
図である。第３図は、第２図の３−３線に沿つた
断面図である。第４図は、肉の剥皮状態を示す、
拡大詳細断面図である。第５図は、送り装置を、
非作動位置に折畳んで収納する要領を示す、第３
図と同様の断面図である。第６図は、動力駆動送
り車輪を利用した、本発明の変形実施例の断面図
である。第７図は、本発明の別の変形実施例の断
面図である。 １０……剥皮装置、１２……キヤビネツトフレ
ーム、１４……前車輪、１６……高さ調整式後
脚、１８……加工テーブル、２０……テーブル上
面、２２……テーブル後縁、２４……テーブル前
縁、２６，２８……側脚部、３０……スプロケツ
ト取付フレーム、３２……スプロケツトハウジン
グ、３４……平面、３６……支持アーム、３８…
…ねじ切下端、４０……グリツプロール、４２…
…グリツプ歯、４４……環状溝、４６……ストリ
ツパ指、４８……ストリツパ、５０……横シヤフ
ト、５２……刃取付アーム、５４……水平軸、５
６……圧力シユー、５８……送りシユー、６０…
…凹面、６２……剥皮刃、６４……切刃、６６…
…固定プレート、６８……小ねじ、７２……制御
棒、７４……送りアセンブリ、７６……送り車
輪、７８，７８Ａ……シールド、８０……リム、
８２……輻、８４……ボルト、８６……車軸、８
８……車輪リンク、９０，９２……ブツシング、
９４……ヒンジピン、９６……凹面、９８……側
プレート、１００……ヒンジ、１０１……水平シ
ヤフト、１０２……シールドリンク、１０６……
止めシヤフト、１０７……ナツト、１０８……下
端、１１０……横杆、１１２……送りシユート、
１１４……シユート上端、１１６……シユート下
端、１１８……矢印、１１９……空間、１２０…
…ベルト駆動装置、１２１……転位片、１２２…
…リツプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の方向に向く切刃を有する剥皮手段と、 前記切刃に近接し、かつ近付きうる歯付外面を
   有し、水平軸を中心として回転可能なグリツプロ
   ールを備える食肉剥皮装置において、 前記グリツプロールの上方において、離隔した
   第２の水平軸の回りに回転可能に取り付けられ、
   外側円筒部が、外部からのぞくことが出来る材料
   で作られている円筒形送り車輪と、 前記送り車輪の前記外側円筒部と離隔した湾曲
   面を有し、上端が前記グルツプロールと離隔し、
   下端が前記グリツプロールと近接している、湾曲
   形シールド部材とを備え、 前記シールド部材と、前記送り車輪の円筒部
   が、前記グリツプロールの上方において、前記肉
   片を受け取り、この肉片を前記グリツプロールの
   方へ案内する送りシユートを形成し、この送りシ
   ユートが、前記シールド部材の前記上端におい
   て、前記グリツプロールの上方において離隔して
   設けられた上方入口端と、前記シールド部材の前
   記下端において、前記グリツプロールと接近した
   位置に設けられた下方出口端を有し、 前記シユートの前記出口端を、前記剥皮手段の
   方向に向けることにより、前記肉片が前記出口端
   から排出された際に、前記グリツプロールが前記
   肉片を把持して、前記切刃の方向へ引つ張り、前
   記肉片から前記皮層を分離するようになつている
   ことを特徴とする食肉剥皮装置。 ２ 前後縁を有するテーブルと、 前記テーブルの前縁に隣接配置され、かつ前記
   テーブル前方に突出する切刃を有する剥皮刃と、 第１水平軸を中心として回転するように、前記
   剥皮刃の前方に隣接配置され、かつ回転時に、前
   記剥離皮刃に向かつて移動する上面を有する歯付
   グリツプロールと、 前記グリツプロールの上方に配設され、かつ前
   記テーブルの方を向いて、前記グリツプロール上
   方より離間する上方入口端、および前記切刃の後
   方を向いて、前記上方入口端下方で、前記グリツ
   プロールに近接して配設された下方出口端を有す
   る送りシユートを含む送り手段とを備え、 前記送りシユートが、前記入口端と前記出口端
   で、方向転換する送路をたどることにより、前記
   肉片を、前記入口端に導入した後、前記剥皮刃の
   切刃に向かつて後退させ、前記シユートを通過し
   て、前記出口端から出すようにしたことを特徴と
   する食肉剥皮装置。 ３ 前後縁を有するテーブルと、 前記テーブルの前縁に隣接して配置され、かつ
   前記テーブルの前方に突出する切刃を有する剥皮
   刃と、 第１水平軸を中心として回転するように、前記
   剥皮刃の前方に配設され、前記肉片の皮を把持し
   て、前記切刃に向かつて前記肉片を引入れ、皮と
   肉片とを分離する歯付円筒面を有する円筒形歯付
   グリツプロールと、 前記グリツプロールおよび剥皮刃の上方に、第
   ２水平軸を中心として回転するように枢着され、
   回転時に、最下部が、前記グリツプロールおよび
   剥皮刃の上方に近接する円を描いて移動する円筒
   外部を有する円筒形の送り車輪と、 前記車輪の前方に配設され、かつ前記車輪円筒
   の外部に対して、外側半径方向に離間された後方
   凹形面、前記車輪上方に配設された上端、および
   前記グリツプロールに隣接する下端を有するアー
   チ形シールド部材から成ることを特徴とする食肉
   剥皮装置。 ４ 第１の方向に向く切刃を備える剥皮手段を有
   する剥皮装置に、皮層を付けた肉片を送り込む方
   法であつて、グリツプロールが、水平軸を中心と
   して回転可能に取り付けた歯付外面を有すること
   により、この外面が前記切刃の方向へ動くように
   なつている方法において、 前記第１の方向と反対の第２の方向に向き、前
   記グリツプロールの上方で離隔された上方入口端
   と、前記第２の方向に向き、前記上方入口端の下
   方において、前記グリツプロール及び前記切刃に
   近接して設けられた下方出口端とを備える送りシ
   ユートの前記上方入口端に、前記肉片を送り込む
   工程と、 前記肉片を前記シユートに前記第１の方向に入
   れ、前記第２の方向から排出されるように、前記
   入口端と前記出口端との間で、前記肉片の向きを
   変える工程と、 前記送りシユートを介して、前記肉片を下方に
   動かして、前記下方出口端から排出された前記肉
   の皮を前記グリツプロールにより把持し、前記切
   刃の方へ引つ張つて、前記肉片から前記皮を除去
   する工程とよりなる方法。 ５ 前方に向く切刃付剥皮刃、および前記切刃に
   隣接する水平軸を中心として回転することによ
   り、前記肉方を掴持するようになつている。歯付
   外面を有するグリツプロールから成る食肉剥皮装
   置に、皮付肉片を送り込む方法であつて、 水平軸を中心として回転するように、前記グリ
   ツプロール上方に装置された送り車輪の、前記グ
   リツプロールに近接する最下点を有する円筒の上
   面に、前記肉片を入れる工程と、 前記肉片を載せたままで、肉片が前記車輪上方
   に位置する初期位置から、前記肉片が、前記車輪
   とグリツプロールとに挟まれる剥皮位置まで前記
   車輪を回転させる工程と、 前記初期位置から剥皮位置まで回転する間に、
   前記車輪の円筒面から半径方向の外側に離間する
   凹面を有する、アーチ形シールド部材により、前
   記肉片を、前記円筒面に当接させる工程とから成
   ることを特徴とする肉片を送り込む方法。 ６ 第１の方向に向く切刃を備える剥皮手段を有
   する剥皮装置に、皮層を付けた肉片を送り込むた
   めに、前記切刃に接近するように、前記切刃に隣
   接する水平軸の回りに回転可能に取り付けた歯付
   外面を有するグリツプロールを備える肉片を送り
   込む装置において、 前記肉片を受け取り、前記グリツプロールの方
   向へ案内するべく、前記グリツプロールと離隔さ
   れた上方入口端と、前記グリツプロールと接近し
   た下方出口端を有し、前記グリツプロールの上方
   に設けた送りシユートを備え、 前記送りシユートの前記下方出口端が、前記切
   刃の方向へ向いていることにより、前記グリツプ
   ロールが、前記下方出口端から、前記切刃に前記
   肉を搬送して、前記肉から前記皮層を切り取り、 前記送りシユートが、前記上方入口端と前記下
   方出口端の間で、方向を逆転させる通路を有し、
   それにより、前記上方入口端に導入された前記肉
   が、前記シユートを通過して、前記下方出口端か
   ら排出され、前記剥皮手段の前記切刃へと向く第
   ２の方向へ動くようになつていることを特徴とす
   る肉片を送り込む装置。