JPH0159969B2 - - Google Patents
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- JPH0159969B2 JPH0159969B2 JP58104925A JP10492583A JPH0159969B2 JP H0159969 B2 JPH0159969 B2 JP H0159969B2 JP 58104925 A JP58104925 A JP 58104925A JP 10492583 A JP10492583 A JP 10492583A JP H0159969 B2 JPH0159969 B2 JP H0159969B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Description
炭素質材は、固有の属性として高度の耐熱耐蝕
性ならびに電気伝導性を有するが、他面、構造的
に多孔質であるため、気体不透過性を要求される
目的用途にはそのまま適用することができない。
この欠点を解決する手段として、炭素質材に熱硬
化性樹脂液を含浸硬化する方法(樹脂含浸法)、
炭素質粉末を多量の熱硬化性樹脂バインダーと混
練、加熱成形する方法(樹脂結合法)などが知ら
れている。ところが、これら方法による場合は組
織中に樹脂が介在する関係で、炭素質材固有の耐
熱耐蝕性ならびに電気伝導性が大きく後退する結
果を招く。 また、上記樹脂結合法により得られた成形体
を、更に不活性雰囲気中で焼成する方法(樹脂結
合焼成法)も知られている。この方法によると、
最終的に介在樹脂成分が炭化されることから耐熱
耐蝕性および電気伝導性は復帰するが、問題とな
る気体不透過性の付与度合は、出発原料となる炭
素質骨材ならびに樹脂バインダーの性状、配合比
率、成形条件等によつて大きく左右される。 本発明は、該樹脂結合焼成法における最適な気
体不透過性付与条件について多角的に検討を加え
た結果開発に至つたものである。すなわち、本発
明で提供される気体不透過性炭素質材の製造方法
は、真比重2.20以上、熱膨張係数2.0℃-1×10-6以
下の人造黒鉛微粉末100重量部に、基本構成分子
中に複数個のベンセン環もしくはフラン環を有す
る熱硬化性樹脂初期縮合物15〜23重量部を添加混
練し、混練物を加熱温度120〜270℃、負荷圧力
100〜800Kg/cm2の条件で熱圧モールド法により成
形したのち不活性雰囲気下で焼成することを構成
的特徴とする。 出発原料となる炭素質骨材としては、真比重
2.20以上、熱膨張係数2.0℃-1×10-6以下の黒鉛微
粉末が選択使用されるが、これは石油コークス、
ピツチコークス等の炭素質微粉末を2800〜3000℃
の温度で黒鉛化処理するか、炭素質粉末をコール
タールピツチと共に混練し、成形、焼成、黒鉛化
したのち微粉砕するなどの方法によつて調製する
ことができ、粒度100メツシユ以下のものが効果
的に適用される。 本発明で特定する黒鉛微粉末の熱膨張係数は、
黒鉛微粉末100重量部にエポキシ樹脂21.5重量部
を混練し熱圧モールド成形後170℃で硬化した成
形体につき、圧縮方向が測定方向となるように切
り出した試片について測定された値を用る。 バインダーには、基本構成分子中に複数個のベ
ンゼン環もしくはフラン環を有する熱硬化性樹脂
の初期縮合物を使用する。この要件に合致する樹
脂類としては、フエノール系樹脂、ノボラツク型
エポキシ樹脂、フラン系樹脂等が挙げられるが、
これらのうち少くとも40%の残炭率を有する成分
組成のものを供することが望ましい。 上記樹脂バインダーは黒鉛微粉末100重量部に
対し15〜23重量部の範囲で配合し、十分に混連す
る。このバインダー配合比率は限定的で、15重量
部を下廻る場合には高度の気体不透過性は不与さ
れず、23重量部を越えると焼成時、成形体に巣、
亀裂、破損等が発生する。混練を均質かつ迅速に
進行させるためには、0.1Kg/cm2以上の加圧下に
保持しながらおこなうとともに、樹脂バインダー
を一旦、アセトン、メチルエチルケトン等の溶剤
に溶解して予め分散に最適な粘度に調整しておく
ことが好ましい。 混練物は、必要に応じ乾燥、粉砕、篩分けなど
の処理を施したのち、熱圧モールド法によりブロ
ツク形状に成形される。適切な熱圧条件は加熱温
度を120〜270℃、負荷圧力を100〜800Kg/cm2の範
囲に設定することで、この条件により焼成後、気
体不透過性付与の要件となる十分な緻密組織が形
成される。 ついで、成形体はそのままもしくは所定の形状
に切削加工してリードハンマー炉などの焼成炉に
詰め、周囲を不活性雰囲気下に保持しながら900
〜1300℃の温度で焼成し、必要があれば更に黒鉛
化炉に移して2800〜3000℃で黒鉛化処理される。
成形体が肉薄の板状形を呈する際には、焼成時、
往々にして変形、内部クラツク等の発生を伴うこ
とがあるが、このような場合は焼成に先立つて成
形体を大気中、180〜300℃の温度域で予備加熱処
理することによつて上記事態を軽減することがで
きる。 このようにして得られる炭素質材には、選定さ
れた炭素材骨材と樹脂バインダーの性状・特性、
およびこれらの配合比率などの要件組合せが各工
程を通じて複合的な作用を営み、よつて製造過程
で巣、亀裂などの発生を伴うことなしに炭素材料
本来の優れた耐熱耐蝕性および電気伝導性を備え
ながら高度の気体不透過性を併有する組織構造が
付与される。したがつて、りん酸型燃料電池、塩
素−亜鉛系二次電池などのセパレーター板、各種
化学機器の構成材料等として極めて好適である。 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 真比重2.21、熱膨張係数1.5℃-1×10-6の特性を
もつ粒度150メツシユ以下の黒鉛微粉末(骨材)
を加圧式混練機に投入した。ついで、基本構成分
子中に2個のベンゼン環をもつノボラツク型フエ
ノール樹脂の初期縮合物(残炭率49%に10重量%
のヘキサメチレンテトラミン(硬化剤)を加えて
アセトンに溶解した樹脂液(バインダー)を、樹
脂量が種々の割合になるように混練機に加え0.5
Kg/cm2の加圧下に2時間撹拌混合した。 混練物を風乾して溶剤を揮散させたのち、80メ
ツシユ以下の粒度に粉砕篩分けして成形粉とし
た。ついで成形粉を縦横700mmのモールドに充填
し、油圧プレスにより条件を変えて板状体に熱圧
成形した。 各板状成形体は、大気中、200℃の温度に5時
間予備加熱処理したのちリードハンマー炉に移
し、バツキングコークスで被包して炉内を不活性
雰囲気に保ちながら1000℃まで焼成した。 比較のために、骨材として真比重2.00、熱膨張
係数5.0℃-1×10-5、粒度150メツシユ以下の黒鉛
微粉末を、またバインダーに芳香族環1個をもつ
エピビス型エポキシ樹脂の初期縮合物(残炭率25
%)を用い、上記と同様にして炭素質材を製造し
た(比較例)。 このようして得られた炭素質材の各種特性を測
定し、製造条件と対比させて下表に示した。 なお、特性試験のうち、気体透過度は1Kg/cm2
加圧下において試片厚5mmを通過するガス透過量
(c.c./min)とした。
性ならびに電気伝導性を有するが、他面、構造的
に多孔質であるため、気体不透過性を要求される
目的用途にはそのまま適用することができない。
この欠点を解決する手段として、炭素質材に熱硬
化性樹脂液を含浸硬化する方法(樹脂含浸法)、
炭素質粉末を多量の熱硬化性樹脂バインダーと混
練、加熱成形する方法(樹脂結合法)などが知ら
れている。ところが、これら方法による場合は組
織中に樹脂が介在する関係で、炭素質材固有の耐
熱耐蝕性ならびに電気伝導性が大きく後退する結
果を招く。 また、上記樹脂結合法により得られた成形体
を、更に不活性雰囲気中で焼成する方法(樹脂結
合焼成法)も知られている。この方法によると、
最終的に介在樹脂成分が炭化されることから耐熱
耐蝕性および電気伝導性は復帰するが、問題とな
る気体不透過性の付与度合は、出発原料となる炭
素質骨材ならびに樹脂バインダーの性状、配合比
率、成形条件等によつて大きく左右される。 本発明は、該樹脂結合焼成法における最適な気
体不透過性付与条件について多角的に検討を加え
た結果開発に至つたものである。すなわち、本発
明で提供される気体不透過性炭素質材の製造方法
は、真比重2.20以上、熱膨張係数2.0℃-1×10-6以
下の人造黒鉛微粉末100重量部に、基本構成分子
中に複数個のベンセン環もしくはフラン環を有す
る熱硬化性樹脂初期縮合物15〜23重量部を添加混
練し、混練物を加熱温度120〜270℃、負荷圧力
100〜800Kg/cm2の条件で熱圧モールド法により成
形したのち不活性雰囲気下で焼成することを構成
的特徴とする。 出発原料となる炭素質骨材としては、真比重
2.20以上、熱膨張係数2.0℃-1×10-6以下の黒鉛微
粉末が選択使用されるが、これは石油コークス、
ピツチコークス等の炭素質微粉末を2800〜3000℃
の温度で黒鉛化処理するか、炭素質粉末をコール
タールピツチと共に混練し、成形、焼成、黒鉛化
したのち微粉砕するなどの方法によつて調製する
ことができ、粒度100メツシユ以下のものが効果
的に適用される。 本発明で特定する黒鉛微粉末の熱膨張係数は、
黒鉛微粉末100重量部にエポキシ樹脂21.5重量部
を混練し熱圧モールド成形後170℃で硬化した成
形体につき、圧縮方向が測定方向となるように切
り出した試片について測定された値を用る。 バインダーには、基本構成分子中に複数個のベ
ンゼン環もしくはフラン環を有する熱硬化性樹脂
の初期縮合物を使用する。この要件に合致する樹
脂類としては、フエノール系樹脂、ノボラツク型
エポキシ樹脂、フラン系樹脂等が挙げられるが、
これらのうち少くとも40%の残炭率を有する成分
組成のものを供することが望ましい。 上記樹脂バインダーは黒鉛微粉末100重量部に
対し15〜23重量部の範囲で配合し、十分に混連す
る。このバインダー配合比率は限定的で、15重量
部を下廻る場合には高度の気体不透過性は不与さ
れず、23重量部を越えると焼成時、成形体に巣、
亀裂、破損等が発生する。混練を均質かつ迅速に
進行させるためには、0.1Kg/cm2以上の加圧下に
保持しながらおこなうとともに、樹脂バインダー
を一旦、アセトン、メチルエチルケトン等の溶剤
に溶解して予め分散に最適な粘度に調整しておく
ことが好ましい。 混練物は、必要に応じ乾燥、粉砕、篩分けなど
の処理を施したのち、熱圧モールド法によりブロ
ツク形状に成形される。適切な熱圧条件は加熱温
度を120〜270℃、負荷圧力を100〜800Kg/cm2の範
囲に設定することで、この条件により焼成後、気
体不透過性付与の要件となる十分な緻密組織が形
成される。 ついで、成形体はそのままもしくは所定の形状
に切削加工してリードハンマー炉などの焼成炉に
詰め、周囲を不活性雰囲気下に保持しながら900
〜1300℃の温度で焼成し、必要があれば更に黒鉛
化炉に移して2800〜3000℃で黒鉛化処理される。
成形体が肉薄の板状形を呈する際には、焼成時、
往々にして変形、内部クラツク等の発生を伴うこ
とがあるが、このような場合は焼成に先立つて成
形体を大気中、180〜300℃の温度域で予備加熱処
理することによつて上記事態を軽減することがで
きる。 このようにして得られる炭素質材には、選定さ
れた炭素材骨材と樹脂バインダーの性状・特性、
およびこれらの配合比率などの要件組合せが各工
程を通じて複合的な作用を営み、よつて製造過程
で巣、亀裂などの発生を伴うことなしに炭素材料
本来の優れた耐熱耐蝕性および電気伝導性を備え
ながら高度の気体不透過性を併有する組織構造が
付与される。したがつて、りん酸型燃料電池、塩
素−亜鉛系二次電池などのセパレーター板、各種
化学機器の構成材料等として極めて好適である。 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 真比重2.21、熱膨張係数1.5℃-1×10-6の特性を
もつ粒度150メツシユ以下の黒鉛微粉末(骨材)
を加圧式混練機に投入した。ついで、基本構成分
子中に2個のベンゼン環をもつノボラツク型フエ
ノール樹脂の初期縮合物(残炭率49%に10重量%
のヘキサメチレンテトラミン(硬化剤)を加えて
アセトンに溶解した樹脂液(バインダー)を、樹
脂量が種々の割合になるように混練機に加え0.5
Kg/cm2の加圧下に2時間撹拌混合した。 混練物を風乾して溶剤を揮散させたのち、80メ
ツシユ以下の粒度に粉砕篩分けして成形粉とし
た。ついで成形粉を縦横700mmのモールドに充填
し、油圧プレスにより条件を変えて板状体に熱圧
成形した。 各板状成形体は、大気中、200℃の温度に5時
間予備加熱処理したのちリードハンマー炉に移
し、バツキングコークスで被包して炉内を不活性
雰囲気に保ちながら1000℃まで焼成した。 比較のために、骨材として真比重2.00、熱膨張
係数5.0℃-1×10-5、粒度150メツシユ以下の黒鉛
微粉末を、またバインダーに芳香族環1個をもつ
エピビス型エポキシ樹脂の初期縮合物(残炭率25
%)を用い、上記と同様にして炭素質材を製造し
た(比較例)。 このようして得られた炭素質材の各種特性を測
定し、製造条件と対比させて下表に示した。 なお、特性試験のうち、気体透過度は1Kg/cm2
加圧下において試片厚5mmを通過するガス透過量
(c.c./min)とした。
【表】
上表の結果から、本発明により製造された炭素
質材は高度の気体不透過性を備え、その他の特性
面においても比較例を陵駕していることが認めら
れた。
質材は高度の気体不透過性を備え、その他の特性
面においても比較例を陵駕していることが認めら
れた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 真比重2.20以上、熱膨張係数2.0℃-1×10-6以
下の人造黒鉛微粉末100重量部に、基本構成分子
中に複数個のベンゼン環もしくはフラン環を有す
る熱硬化性樹脂初期縮合物15〜23重量部を添加混
練し、混練物を加熱温度120〜270℃、負荷圧力
100〜800Kg/cm2の条件で熱圧モールド法により成
形したのち不活性雰囲気下で焼成することを特徴
とする気体不透過性炭素質材の製造方法。 2 黒鉛微粉末の粒度が100メツシユ以下であり、
また熱硬化性樹脂初期縮合物が少くとも40%の残
炭率をもつ特許請求の範囲第1項記載の気体不透
過性炭素質材の製造方法。 3 熱圧モールド成形体を、大気中、180〜300℃
の温度域で予備加熱処理したのち焼成する特許請
求の範囲第1項記載の気体不透過性炭素質材の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58104925A JPS59232906A (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 気体不透過性炭素質材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58104925A JPS59232906A (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 気体不透過性炭素質材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59232906A JPS59232906A (ja) | 1984-12-27 |
JPH0159969B2 true JPH0159969B2 (ja) | 1989-12-20 |
Family
ID=14393674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58104925A Granted JPS59232906A (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 気体不透過性炭素質材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59232906A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06104591B2 (ja) * | 1985-08-09 | 1994-12-21 | 東海カ−ボン株式会社 | 薄板状炭素質成形体の製造方法 |
JPS6350366A (ja) * | 1986-08-14 | 1988-03-03 | 呉羽化学工業株式会社 | 低ガス透過性緻密炭素材及びその製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5222012A (en) * | 1975-08-12 | 1977-02-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Manufacture of nonnburnt carbon rods |
JPS5767011A (en) * | 1981-04-10 | 1982-04-23 | Shinagawa Refract Co Ltd | Manufacture of graphitic molding |
JPS5849656A (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-23 | 日立化成工業株式会社 | 膨脹黒鉛を含む複合シ−ル材料 |
-
1983
- 1983-06-14 JP JP58104925A patent/JPS59232906A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5222012A (en) * | 1975-08-12 | 1977-02-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Manufacture of nonnburnt carbon rods |
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JPS5849656A (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-23 | 日立化成工業株式会社 | 膨脹黒鉛を含む複合シ−ル材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS59232906A (ja) | 1984-12-27 |
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