JPH0159419B2 - - Google Patents

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JPH0159419B2
JPH0159419B2 JP62091198A JP9119887A JPH0159419B2 JP H0159419 B2 JPH0159419 B2 JP H0159419B2 JP 62091198 A JP62091198 A JP 62091198A JP 9119887 A JP9119887 A JP 9119887A JP H0159419 B2 JPH0159419 B2 JP H0159419B2
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throttle valve
signal
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JP62091198A
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Hachiro Sasakura
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NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスロツトル弁の制御装置に係り、例え
ば、適宜なばねの復帰力により常に閉方向に付勢
されている自動車用内燃機関におけるスロツトル
弁の電気制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の装置としては特開昭51−138235
号公報に示されるようなものがある。そして該公
報に示される構成においては、アクセルペダルの
踏込量に応じた電圧信号とスロツトル弁の開度を
検出する開度検出器からのスロツトル開度に応じ
た電圧信号とを比較し、この比較結果に基づいて
パルスモータに対する通電を制御し、スロツトル
弁をそのパルスモータにより所定開度となるよう
に駆動させている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで上記公報に示される装置ではスロツト
ル弁を所望の開度にフイードバツク制御するため
にスロツトル弁の開度に応じたリニアな信号を出
力する開度検出器が吸気管に対して組付けられて
いる。しかしながら、自動車用として用いる場合
は充分な精度でスロツトル弁の開度を制御する必
要があり、そのために上記開度検出器は高精度な
ものである必要が生じ必然的に開度検出器は大型
化してしまい、よつて装置の構成が大型化してし
まうという問題があり、自動車に対して搭載する
場合に搭載上の制約を大きく受けるようになつて
しまう。
従つて、本発明の目的は上記問題点に鑑みて、
小型であつて、自動車に搭載する場合であつても
搭載上の制約を少なくし得るスロツトル弁の電気
制御装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明において
は第4図に示すように、 車載内燃機関の吸気管に設けられ、機関への混
合気供給量を調整するスロツトル弁と、 前記スロツトル弁を閉方向に付勢するばねと、 前記スロツトル弁を開閉駆動するステツプモー
タと、 運転者により操作されるアクセルの操作量に応
じた電気信号を発生する信号発生手段と、 前記ステツプモータを所定回転角駆動させ、前
記スロツトル弁の開度を所定量変化させるたび
に、一定値ずつ加算もしくは減算されるステツプ
数を記憶する記憶手段と、 前記信号発生手段の電気信号と前記記憶手段の
ステツプ数とに基づいて前記ステツプモータの駆
動を制御する駆動制御手段と、 前記アクセルが原位置にあることを判断する原
位置判断手段と、 前記原位置判断手段にて前記アクセルが原位置
にあると判断された場合に、前記ステツプ数を所
定値に設定して、前記ステツプモータの前記スロ
ツトル弁に対する駆動トルクをなくす原位置時処
理手段と を備えたことを特徴とするスロツトル弁の電気制
御装置としている。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面により説明する
と、第1図及び第2図にて符号10はアクセルペ
ダルを示し、符号20は自動車用内燃機関の吸気
管21内にてロツド22により開閉可能に軸支し
たスロツトル弁を示している。アクセルペダル1
0は自動車の運転席床面に上下方向へ踏込可能に
組付けられている。また、吸気管21の−側に
は、ステツプモータMがその回転子Rをロツド2
2の一端に同軸的に連結して組付けられている。
一方、吸気管21の他側には、復帰コイルばね2
3がその両端23a,23bをロツド22の他端
と吸気管21の他側に設けたピン21aにそれぞ
れ係止してロツド22に巻回され、スロツトル弁
20を閉方向に付勢している。なお、アクセルペ
ダル10は図示しないばねにより原位置へ復帰し
得るように付勢されている。
ステツプモータMは第2図に示すごとく、複数
の励磁巻線(本実施例においては4相の励磁巻線
C1〜C4)と、回転子Rを備えている。しかして、
各励磁巻線が、後述するごとく、C1,C2,C3
びC4の順に2相ずつ励磁されたとき、回転子R
が所定の回転角ずつ、即ち一ステツプずつ順次正
方向へ復帰コイルばね23の復帰力に抗してスロ
ツトル弁20を開くべく回転する。一方、各励磁
巻線がC4,C3,C2,C1の順に励磁されたとき、
回転子Rが一ステツプずつ順次逆方向へスロツト
ル弁20を閉じるべく回転する。また、二励磁巻
線のみが連続的に励磁されているときは、回転子
Rはその励磁巻線に対応する回転角にて静止し復
帰コイルばね23の復帰力に抗してスロツトル弁
20の開度を静止回転角に対応する値に保持す
る。この場合、アクセルペダルが予測される最高
速度にて所定の角度だけ操作された場合に、回転
子Rの回転角が復帰コイルばね23に抗してアク
セルペダル10の操作角度に対応する値に達し得
るように、ステツプモータMの定格出力が予め選
定されている。
また、電気制御回路は定電圧回路30を備えて
おり、この定電圧回路30は、イグニツシヨンス
イツチIGを操作したとき、自動車用電源Bから
の直流電圧を受けて安定した一定電圧を生じる。
そして、この定電圧回路30からの一定電圧はポ
テンシヨメータ40、A−D変換器50、デイジ
タルコンピユータ60及び駆動回路70に付与さ
れる。ポテンシヨメータ40は、アクセルセンサ
をなすもので、アクセルペダル10に連動する摺
動子41を有しており、アクセルペダル10の操
作角度に対応するアナログ電圧Vaを発生しA−
D変換器50に付与する。A−D変換器50はポ
テンシヨメータ40からのアナログ電圧Vaを二
進コードのデイジタル信号Vdに変換し、デイジ
タル信号Vdをコンピユータ60からの要求に応
じてコンピユータ60に付与する。
デイジタルコンピユータ60は、単一チツプの
LSIにより形成したマイクロコンピユータであ
り、バス67を介して入力ポート62及び出力ポ
ート65に接続した中央処理装置61(以下
CPUという)を備えている。また、このCPU6
1はバス67を介してメモリ63及びクロツク回
路64に接続されている。入力ポート62はA−
D変換器50からのデイジタル信号Vdを受けて
メモリ63に一時的に記憶させる。メモリ63に
記憶したデイジタル信号はバス67を通して
CPU61に付与される。
メモリ63においては、アクセルペダル10が
原位置(即ち、操作角度が零)にあるとき、
CPU61がステツプモータMのステツプ数SCを
零として設定するように所定のプログラムが記憶
されている。また、メモリ63においては、アク
セルペダル10の操作角度に応じたデイジタル信
号Vdがその直前のステツプモータMのステツプ
数SCより大きいとき、CPU61が各励磁巻線の
励磁順序(二相ずつ)をC1,C2,C3及びC4の順
となるように設定し、かつ前記直前のステツプ数
SCに設定ステツプ数「1」を加算するとともに
基準設定値Tpoに補正値kを加算するようにプロ
グラムが記憶されている。さらに、メモリ63に
おいては、アクセルペダル10の操作角度に応じ
たデイジタル信号Vdがその直前のステツプモー
タMのステツプ数SCより小さいときCPU61が
各励磁巻線の励磁順序(二相ずつ)をC4,C3
C2及びC1の順となるように設定し、かつ前記直
前のステツプ数SCから設定ステツプ数「1」を
減算するとともに設定値、例えば「Tpo+nk」
(n=1、2、…)から補正値kを減算するよう
にプログラムが記憶されている。すなわち、上記
ステツプ数SCはスロツトル弁20の開度に対応
した値となり、上記アクセルペダル10の操作角
度に応じたデイジタル信号Vdはスロツトル弁2
0に対する目標となる開度に応じた値の信号とな
る。この場合、基準設定値Tpoは、各励磁巻線に
一定の平均電流を流すのに必要な時間幅を表わす
もので、ステツプモータMの定格出力により一義
的に定まる。また、補正値kはステツプモータM
の回転角の変化(スロツトル弁20が開く方向)
に応じて基準設定値Tpoを補正するための値であ
つて、復帰コイルばね25の復帰力を考慮して定
められる。そして、基準設定値Tpo及び補正値k
はそれぞれメモリ63に記憶されている。
クロツク回路64は水晶発振器63を協働して
所定周波数のクロツク信号を発生する。CPU6
1はクロツク回路64からのクロツク信号に応答
してプログラムに従い演算を実行する。A−D変
換器50から目標開度に対応するデイジタル信号
Vdが生じたとき、このデイジタル信号Vdが零で
あれば、CPU61はスロツトル弁20の開度に
対応するステツプ数SCを零と設定して解除信号
を生じる。また、デイジタル信号Vdが零でない
場合には、CPU61は、このデイジタル信号Vd
がステツプ数SCより大又は小なるとき、励磁巻
線の励磁順序を設定した後、ステツプ数及び設定
値に係る前記加算又は減算を行なつて、この結果
得られた設定値を第1又は第2の出力信号として
発生する。この場合、前記第1又は第2の出力信
号は上記演算を繰返す毎に発生する。また、デイ
ジタル信号Vdとステツフ数SCの差が零のとき
は、CPU61から静止信号が生じる。なお、本
実施例においては、デイジタルコンピユータ60
としてインテル・コーポレーシヨン製8048型マイ
クロコンピユータを採用しており、その詳細な説
明は公知故省略する。
駆動回路70は、公知のパワートランジスタ等
からなり、コンピユータ60とステツプモータM
の各励磁巻線C1〜C4間に接続されており、コン
ピユータ60の出力ポート65を通して解除信号
を付与されたとき、各励磁巻線に消励信号を付与
する。また、駆動回路70は、出力ポート65か
らの一連の第1出力信号に応答して、各励磁巻線
をC1,C2,C3,C4の順に2相ずつ繰返し励磁す
る一連の励磁信号を発生し、一方出力ポート65
からの一連の第2出力信号に応答して、各励磁巻
線をC4,C3,C2,C1の順に2相ずつ繰返し励磁
する一連の励磁信号を発生する。また、駆動回路
70は、出力ポート65からの静止信号に応答し
て、二励磁巻線のみを励磁状態に保持する励磁保
持信号を発生する。
以上のように構成した本実施例において、アク
セルペダル10を解放した状態にあつてはこのア
クセルペダル10が原位置にありスロツトル弁2
0が閉じている。この状態にてイグニツシヨンス
イツチIGを操作して本実施例装置に電源Bかか
ら直流電圧を供給すると共に当該内燃機関を始動
させる。ついで、デイジタルコンピユータ70が
定電圧回路30からの一定電圧を受けて作動状態
におかれ、コンピユータプログラムが、第3図に
示すごとく、ステツプ80にて開始し、ステツプ81
に進む。しかして、このステツプ81において、コ
ンピユータ60内に残存している値がすべてリセ
ツトされ、その後、レジスタ、データメモリ、フ
ラグ等に初期値が設定されてプログラムがステツ
プ82に進む。
コンピユータプログラムが、上述したごとく、
ステツプ82に進むと、基準設定値Tpoが所定の値
に設定される。然る後、プログラムがステツプ83
に進み、アクセルペダル10が原位置にあること
がポテンシヨメータ40により検出され、スロツ
トル弁20の目標開度に対応するアナログ電圧
Va(この段階にてはVa=0)としてA−D変換
器50に付与される。すると、このアナログ電圧
はA−D変換器50により目標開度に対応したデ
イジタル信号Vd(この段階においては二進表示に
てVd=0000)に変換され、入力ポート62を介
してコンピユータ60に読み込まれる。ついで、
ステツプ84において、CPU61がデイジタル信
号Vdが零であるか否かについて判断を行なう。
そして、このデイジタル信号Vdが零であること
に基づき、「YES」として判別し、コンピユータ
プログラムをステツプ85に進める。
このようにしてプログラムがステツプ85に進む
と、回転子Rのステツプ数SCが零と設定され、
然る後コンピユータプログラムがステツプ86に進
む。すると、解除信号がCPU61から発生され、
出力ポート65を介して駆動回路70に付与さ
れ、これに応答して駆動回路70から生じる消磁
信号によりステツプモータMの各励磁巻線C1
C4が消磁状態に維持される。これにより、ステ
ツプモータMが回転トルクを発生せず、スロツト
ル弁20が復帰コイルばね23によつて閉状態に
保持される。なお、以上述べたコンピユータ60
による演算はアクセルペダル10が原位置にある
間繰返えされる。
かかる状態において、自動車を発進させるべく
アクセルペダル10を深く急速に踏込むと、アク
セルペダル10の踏込角度がポテンシヨメータ4
0により検出され、この踏込角度、すなわちスロ
ツトル弁20の目標開度に対応するアナログ電圧
VaとしてA−D変換器50に付与される。する
と、このアナログ電圧VaはA−D変換器50に
よつてデイジタル信号Vdに変換され、コンピユ
ータプログラムがステツプ83に達したとき、コン
ピユータ60に読込まれる。ついで、ステツプ84
において、CPU61が、デイジタル信号Vdが零
でないことに基づき、「NO」として判別し、コ
ンピユータプログラムをステツプ87に進める。
このようにしてコンピユータプログラムがステ
ツプ87に進むと、スロツトル弁20の開度に対応
するステツプ数SC(=0)が目標開度に対応する
デイジタル信号Vdから減算されて偏差値ΔVd
(=Vd)として得られる。そして、ステツプ88に
おいて、偏差値ΔVdが零であるか否かを判断さ
れ、上述したごとく、偏差値ΔVd=Vd(≠0)
であることに基づき、「NO」として判別し、コ
ンピユータプログラムをステツプ90に進める。こ
のステツプ90においては、CPU61が、偏差値
ΔVdが正であるか否かについて判断し、偏差値
ΔVd>0であることに基づき、「YES」として判
別し、コンピユータプログラムをステツプ91に進
める。
然る後、このステツプ91においては、CPU6
1がステツプモータMの励磁巻線C1〜C4を(2
相ずつ)一定の順序にて励磁するように設定し、
コンピユータプログラムをステツプ92に進める。
すると、ステツプ92にてステツプ数SCに設定ス
テツプ数「1」が加算され、この加算結果がステ
ツプ数SCとして新たに設定される。すなわち、
スロツトル弁20が開方向に駆動されるのに応じ
てステツプ数SCが増やされ、記憶される。プロ
グラムがステツプ93に進むと、補正値kが設定値
Tpoに加算され、この加算結果「Tpo+k」を表
わす第1出力信号がCPU61から駆動回路70
に対しステツプ97にて付与される。
以上のごとくコンピユータ60からの第1出力
信号が駆動回路70に付与されると、駆動回路7
0が加算結果「Tpo+k」に対応するパルス幅の
励磁信号を励磁巻線C1,C2に付与して励磁し、
回転子Rを正方向に一ステツプ回転させてスロツ
トル弁20を開く。ついで、ステツプ98にて加算
結果「Tpo+k」を変数値Aとして設定し、ステ
ツプ99にて加算結果Aから設定計時値「1」が減
算され、減算結果が新たにAとして設定されてコ
ンピユータプログラムがステツプ100に進む。こ
のステツプ100においては、減算結果Aが零であ
るか否かが判別され、この判別結果が零となるま
でステツプ99、100における演算が繰返えされる。
そして、所定時間経過後、ステツプ100における
減算結果が零となつたとき、即ち励磁巻線C1
C2の励磁時間「Tpo+k」が経過したとき、CPU
61が「YES」として判別し、プログラムをス
テツプ83に進める。
然る後、プログラムが上記作用説明と同様にし
てステツプ87に進むと、デイジタル信号Vdから
ステツプ数SC(=1)が減算され、ステツプ88に
おいて、CPU61が、偏差値ΔVd=Vd−1≠0
に基づき、「NO」として判別し、プログラムを
ステツプ90に進める。このステツプ90において
は、上記作用説明と同様に偏差値ΔVd>0である
ことに基づき、CPU61が「YES」として判別
し、コンピユータプログラムをステツプ91に進め
る。
然る後、このステツプ91においては、CPU6
1がステツプモータの励磁巻線C1〜C4を二相ず
つ前記一定順序に励磁するように再度設定し、コ
ンピユータプログラムをステツプ92に進める。す
ると、ステツプ数SC(=1)に設定ステツプ数
「1」が加算され、この加算結果SC=2が新たな
ステツプ数SCとして設定される。プログラムが
ステツプ93に進むと、補正値kが、設定値「Tpo
+k」に加算され、この加算結果「Tpo+2k」を
表わす第1出力信号がステツプ97にて駆動回路7
0に付与される。
以上のごとく、コンピユータ60からの第1出
力信号が駆動回路70に付与されると、駆動回路
70が加算結果「Tpo+2k」に対応するパルス幅
の励磁信号を励磁巻線C2,C3に付与して励磁し、
回転子Rをさらに一ステツプ正方向へ回転させて
スロツトル弁をさらに開く。ついで、ステツプ98
にて加算結果「Tpo+2k」を変数値Aとして設定
し、然る後、上記説明と同様にしてステツプ99、
100においてAが零になる迄繰返し減算され、ス
テツプ100における判別結果が零になつたとき、
CPU61が「YES」として判別し、プログラム
をステツプ83に進める。以後、上記演算と実質的
に同様な演算が、ステツプ92及び93におけるステ
ツプ数及び設定値をそれぞれ「1」及び「k」ず
つ増加させながら、ステツプ87における偏差値
ΔVdが零になるまで、繰返し行なわれる。換言
すれば、このことは、アクセルペダル10の踏込
角度に基づく目標開度に対応する回転角まで励磁
巻線C1〜C4が順次一定順序にて励磁されて回転
子Rが復帰コイルばね23の復帰力に抗して正方
向へ回転し、スロツトル弁20の開度を目標とす
る開度にまで増大させることを意味する。そして
このような過程においては、ステツプモータMに
よりスロツトル弁20が開かれていくのに応じて
ステツプ数SCを増加させていくので、ステツプ
数SCがスロツトル弁20の開度を示す値となる
と共に、ステツプ数SCの増加、すなわちスロツ
トル弁20の開度の増加に応じて各励磁巻線の励
磁時間を順次補正値kずつ増加補正し、各励磁巻
線を流れる平均電流値をスロツトル弁20の開度
の増加に応じて順次増加補正させているため、ス
テツプモータMの出力、すなわち回転トルクは復
帰コイルばね23の付勢力より常に大きくなる。
上記繰返し演算過程において、偏差値ΔVdが
零になると、コンピユータプログラムがステツプ
88に達したとき、CPU61が「YES」として判
別し、プログラムをステツプ89に進める。する
と、CPU61が静止信号を発生して駆動回路7
0に付与する。これにより、この直前に既に励磁
状態にある励磁巻線がそのまま励磁状態に維持さ
れ、ステツプモータMの回転が停止し、これに対
応した値にてスロツトル弁20の開度が保持され
る。以後、アクセルペダル10の踏込角度が変化
しない限り、上記演算が繰返され、この踏込角度
に対応する目標となる開度にてスロツトル弁20
が保持される。
ところで、このような状態において、アクセル
ペダル10の踏込角度を減少させると、この減少
した踏込角度がポテンシヨメータ40により検出
され、スロツトル弁20の目標開度に対応するア
ナログ電圧VaとしてA−D変換器50に付与さ
れ、目標開度に対応したデイジタル信号Vdに変
換される。そして、コンピユータプログラムがス
テツプ83に達したとき、デイジタル信号Vdがコ
ンピユータ60に読み込まれる。ついで、コンピ
ユータプログラムがステツプ84を介してステツプ
87に進むと、アクセルペダル10の踏込角度が減
少する直前のステツプ数(SC+nとする。)をデ
イジタル信号Vdから減算することにより偏差値
ΔVdが求められる。
然る後、上記作用説明と実質的に同様にして、
偏差値ΔVd<0であることに基づき、ステツプ
90にてCPU61が「NO」として判別し、プログ
ラムをステツプ94に進める。すると、CPU61
がステツプモータMの励磁巻線C1〜C4を逆の順
序、即ち各巻線C4,C3,C2,C1の順に励磁する
ように設定し、コンピユータプログラムをステツ
プ95に進める。ついで、アクセルペダル10の踏
込角度の減少直前におけるステツプ数「SC+n」
から設定ステツプ数「1」が減算され、この減算
結果が、ステツプ92の場合と実質的に同様に、ス
テツプ数SCとして設定される。すなわち、スロ
ツトル弁20が閉方向に駆動されるのに応じてス
テツプ数SCが減らされ、記憶される。プログラ
ムがステツプ96に進むと、ステツプ93の場合とは
逆に、アクセルペダル10の踏込角度の減少直前
における設定値(Tpo+nkとする。)から補正値
kが減算され、この減算結果が新たに設定され、
かつこの減算結果を表わす第2出力信号がCPU
61から駆動回路70に対しステツプ97にて付与
される。
以上のごとくコンピユータ60からの第2出力
信号が駆動回路70に付与されると、減算結果
Tpo+(n−1)kに対応するパルス幅の励磁信
号が、アクセルペダル10の踏込角度減少直後に
励磁されるべき励磁巻線に対し、駆動回路70か
ら付与され、この励磁巻線が励磁されて回転子R
が逆方向へ一ステツプ回転し、これに応じてスロ
ツトル弁20の開度も減少する。ついで、ステツ
プ98〜100において、上記作用説明と実質的に同
様に変換値Aが零になるまで減算が繰返し行なわ
れ、ステツプ100における判別結果が零になつた
とき、CPU61が「YES」として判別しプログ
ラムをステツプ83に進める。
然る後、プログラムがステツプ87に進むと、デ
イジタル信号Vdからステツプ数「SC+(n−1)」
が減算され、偏差値ΔVdが新たに設定される。つ
いで、CPU61が、偏差値ΔVdに基づき、「NO」
としてステツプ88にて判別し、偏差値ΔVd<0で
あることに基づきステツプ90にて「NO」として
判別して、プログラムをステツプ94に進める。
然る後、このステツプ94においては、CPU6
1がステツプモータMの励磁巻線C1〜C4を前記
逆の順序にて順次励磁するように再度設定し、コ
ンピユータプログラムをステツプ95に進める。す
ると、ステツプ数「SC+(n−1)」から設定ス
テツプ数「1」が減算され、この減算結果が新た
にステツプ数SCとして設定される。ついで、プ
ログラムがステツプ96に進み、補正値kが設定値
「Tpo+(n−1)k」から減算され、この減算結
果「Tpo+(n−2)k」を表わす第2出力信号
がステツプ97にて駆動回路70に付与される。
以上のごとく、コンピユータ60からの第2出
力信号が駆動回路70に付与されると、駆動回路
70が、減算結果「Tpo+(n−2)k」に対応
するパルス幅の励磁信号を、次に励磁すべき励磁
巻線に付与し、回転子Rをさらに逆方向へ一ステ
ツプ回転させてスロツトル弁20の開度をさらに
減少させる。ついで、ステツプ98〜100において、
上記作用と同様に変換値Aが零になるまで減算が
行なわれ、ステツプ100における判別結果が零に
なつたとき、プログラムがステツプ83に進む。以
後、上記演算と実質的に同様な演算が、ステツプ
95、96におけるステツプ数及び設定値をそれぞ
「1」及び「k」ずつ減少させながら、ステツプ
87における偏差値ΔVdが零になるまで、繰返し
行なわれる。
換言すれば、このことは、減少したアクセルペ
ダル10の踏込角度に基づく目標開度に対応する
回転角まで、励磁巻線C1〜C4が、順次、逆の順
序にて2相ずつ励磁され、回転子Rが逆方向へ回
転してスロツトル弁20の開度を目標とする開度
にまで減少させることを意味する。そして、この
ような過程においては、ステツプモータMにより
スロツトル弁20が閉じられていくのに応じてス
テツプ数SCを減少させていくので、ステツプ数
SCがスロツトル弁20の開度を示す値となると
共に、ステツプ数SCの減少、すなわちスロツト
ル弁20の開度の減少に応じて各励磁巻線の励磁
時間を順次補正値kずつ減少補正しているため、
各励磁巻線を流れる平均電流値は順次減少補正さ
れる。
なお、上記繰返し演算過程にて偏差値ΔVdが
零になると、上記作用説明の場合と同時にステツ
プモータMの回転が停止し、これに応じた値にて
スロツトル弁20の開度が保持される。
なお、上記作用説明において、アクセルペダル
10に急激に開放した場合には、アクセルペダル
10が原位置に復帰し、このことがポテンシヨメ
ータ40により検出され、スロツトル弁20の目
標開度に対応するアナログ電圧Va(この段階にて
はVa=0)としてA−D変換器50に付与され
る。すると、このアナログ電圧VaはA−D変換
器50により目標開度に対応したデイジタル信号
Vdに変換され、ステツプ83にてコンピユータ6
0に読み込まれる。ついで、ステツプ84におい
て、CPU61がデイジタル信号Vdが零であるこ
とに基づき、「YES」として判別し、コンピユー
タプログラムをステツプ85に進める。すると、回
転子Rのステツプ数SCが零と設定され、ステツ
プ86にて解除信号がCPU61から発生されて駆
動回路70に付与される。これに応答して駆動回
路70から生じる消磁信号により各励磁巻線C1
〜C4が消磁される。かくして、ステツプモータ
Mの回転トルクがなくなり、スロツトル弁20が
復帰コイルばね23の付勢力を受けて閉じる。
また、上記実施例においては、ステツプモータ
Mの一ステツプ毎に基準設定値Tpoを変化させる
ようにした例について説明したが、これに限ら
ず、例えば、ステツプモータMのnステツプ毎に
設定値Tpoを変化させるように実施してもよい。
また、上記実施例においては、ステツプモータ
を駆動させる信号をコンピユータ60によつて発
生させるようにしたが、これに代えて、例えば、
コンピユータ60の演算結果に基いた周波数(パ
ルス幅)のパルス信号を発生する発振器と、演算
結果に基く方向にステツプモータを駆動するシフ
トレジスタを組合せて使用するようにしてもよ
い。
さらに、上記実施例においては、1バレル形式
におけるスロツトル弁に本発明を適用した例につ
いて説明したが、これに限らず、例えば、2パレ
ル2ステージ方式におけるスロツトル弁にも本発
明を適用できる。この場合、ポテンシヨメータ4
0に代えて、例えば、可変容量式、又は誘導式セ
ンサを採用し、これによつてアクセルペダル10
の操作角度を検出するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、 車載内燃機関の吸気管に設けられ、機関への混
合気供給量を調整するスロツトル弁と、 前記スロツトル弁を閉方向に付勢するばねと、 前記スロツトル弁を開閉駆動するステツプモー
タと、 運転者により操作されるアクセルの操作量に応
じた電気信号を発生する信号発生手段と、 前記ステツプモータを所定回転角駆動させ、前
記スロツトル弁の開度を所定量変化させるたび
に、一定値ずつ加算もしくは減算されるステツプ
数を記憶する記憶手段と、 前記信号発生手段の電気信号と前記記憶手段の
ステツプ数とに基づいて前記ステツプモータの駆
動を制御する駆動制御手段と、 前記アクセルが原位置にあることを判断する原
位置判断手段と、 前記原位置判断手段にて前記アクセルが原位置
にあると判断された場合に、前記ステツプ数を所
定値に設定して、前記ステツプモータの前記スロ
ツトル弁に対する駆動トルクをなくす原位置時処
理手段と を備えたことを特徴とするスロツトル弁の電気制
御装置としたことから、 上記記憶手段におけるステツプ数がスロツトル
弁の開度を示すようになり、そして上記駆動制御
手段にて上記信号発生手段の電気信号と上記ステ
ツプ数とを用いてステツプモータの駆動が制御さ
れるようになり、従つて従来装置におけるスロツ
トル弁の開度をアクセルペダルの踏込量に応じて
定まる所望開度にフイードバツク制御するために
用いていたスロツトル弁の開度に応じたリニアな
信号を出力する高精度な大型の開度検出器を備え
る必要がなくなるので、装置の小型化ができるよ
うになり、よつて自動車のエンジンルームという
制限された空間内に配置する場合においても、配
置上の制約を格段に少なくできるという優れた効
果がある。
また何らかの異常で記憶されているステツプ数
が真のスロツトル開度に対してずれを生じるよう
になつた場合、アクセル操作量に対応した所望の
開度に対してスロツトル弁がずれた位置にステツ
プモータにより調節されるようになつてしまう
が、特に本発明においては上記原位置判断手段に
てアクセルが原位置にあることを判断された場
合、上記原位置時処理手段が上記記憶手段のステ
ツプ数を所定値に設定し、そしてばねにより閉方
向に付勢されているスロツトル弁を開閉駆動する
ステツプモータに対する駆動トルクをなくしてい
るので、アクセルが原位置にある状態では記憶手
段のステツプ数は所定値とされていると共に、ス
ロツトル弁はばねの付勢力のみにより全閉とされ
ており、よつてスロツトル弁の開度とステツプ数
とを一定の関係に恒久的に維持し得て、上述のよ
うなスロツトル弁がずれた位置に制御されてしま
うという問題は解消できて、車両運転フイーリン
グの悪化も防止でき、性能及び信頼性の面でも格
段に向上するという効果もある。しかも上記構成
であればスロツトル弁の開度とステツプ数との関
係を一定に維持させるためのスロツトル弁が基準
位置(全閉)にあることを検出するセンサを狭い
車両エンジンルーム内の吸気管に別途設けたりす
る必要もないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はスロツトル弁、復帰コイルばね及びス
テツプモータの組付関係を示す概略図、第2図は
本発明の一実施例構成を示すブロツク図、第3図
は第2図に示したコンピユータの作用を示すフロ
ーチヤート、第4図は本発明の概略構成を示すブ
ロツク図である。 10……アクセルペダル、20……スロツトル
弁、23……復帰コイルばね、40……ポテンシ
ヨメータ、60……デイジタルコンピユータ、7
0……駆動回路、C1〜C4……励磁巻線、M……
ステツプモータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車載内燃機関の吸気管に設けられ、機関への
    混合気供給量を調整するスロツトル弁と、 前記スロツトル弁を閉方向に付勢するばねと、 前記スロツトル弁を開閉駆動するステツプモー
    タと、 運転者により操作されるアクセルの操作量に応
    じた電気信号を発生する信号発生手段と、 前記ステツプモータを所定回転角駆動させ、前
    記スロツトル弁の開度を所定量変化させるたび
    に、一定値ずつ加算もしくは減算されるステツプ
    数を記憶する記憶手段と、 前記信号発生手段の電気信号と前記記憶手段の
    ステツプ数とに基づいて前記ステツプモータの駆
    動を制御する駆動制御手段と、 前記アクセルが原位置にあることを判断する原
    位置判断手段と、 前記原位置判断手段にて前記アクセルが原位置
    にあると判断された場合に、前記ステツプ数を所
    定値に設定して、前記ステツプモータの前記スロ
    ツトル弁に対する駆動トルクをなくす原位置時処
    理手段と を備えたことを特徴とするスロツトル弁の電気制
    御装置。 2 前記原位置判断手段は前記信号発生手段の電
    気信号に基づいて前記アクセル原位置にあること
    を判断することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のスロツトル弁の電気制御装置。
JP9119887A 1987-04-14 1987-04-14 スロツトル弁の電気制御装置 Granted JPS6361749A (ja)

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