JPH07308096A - マイクロステップ駆動方式のステップモータの学習補正装置 - Google Patents

マイクロステップ駆動方式のステップモータの学習補正装置

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JPH07308096A
JPH07308096A JP9642094A JP9642094A JPH07308096A JP H07308096 A JPH07308096 A JP H07308096A JP 9642094 A JP9642094 A JP 9642094A JP 9642094 A JP9642094 A JP 9642094A JP H07308096 A JPH07308096 A JP H07308096A
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JP
Japan
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current
current value
throttle valve
value
opening
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Withdrawn
Application number
JP9642094A
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English (en)
Inventor
Kazunari Shirai
白井  和成
Yoshimasa Nakaya
仲矢  好政
Hitoshi Tasaka
仁志 田坂
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度のよい吸入空気量制御を行う。 【構成】 制御する吸入空気量に基づいて、スロットル
バルブ10と連動するモータ6を駆動させるときに必要
な、モータ6に流す電流値と対応する指令値を記憶して
おり、制御する吸入空気量に応じて記憶されている指令
値を出力し、出力された指令値に対応した電流値の電流
をモータ6に流してモータの駆動量を制御する。この指
令値が出力されてから、指令値と対応する電流がモータ
6に流れ、モータ6が駆動した際に、モータ6の駆動量
を検出する。そして検出された駆動量と出力した指令値
に対応する駆動量とに基づいて記憶されている電流値を
学習補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロステップ駆動方
式のステップモータの学習補正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図1は従来のステップモータによる電子
スロットルシステムの構成を示した図である。まずこの
電子スロットルシステムについて説明する。運転者によ
りアクセルペダルが踏まれたとき、アクセルペダルに備
えられたアクセル開度センサにより運転者の所望とする
アクセル開度がスロットルバルブ10の制御量を演算す
る電子制御ユニット(ECU)に伝えられる。ECUは
吸入空気量を制御するスロットルバルブ10を駆動する
ステップモータ6にそのアクセル開度を電気信号として
送る。ステップモータ6は電気信号に基づき駆動されて
スロットルバルブ10の開度を制御し、吸入空気量を制
御する。
【0003】このようなシステムではスロットルバルブ
10の開度をステップモータ6の駆動により制御するの
で、アイドル回転数を制御する(ISC制御)バイパス
弁を必要とせずにスロットルバルブ10でアイドル回転
数を制御することも可能である。アイドル回転数を制御
するシステムは負荷や水温等による補正が必要であるた
めシステム全体に高い精度を必要とする。
【0004】以下、上述の電子スロットルシステムに用
いられるような高い精度が要求される、スロットルバル
ブの開度を制御するステップモータに関して述べる。内
燃機関がアイドル状態にあるとき、中央演算処理装置
(CPU)1は内燃機関の回転数が目標回転数となるよ
うにスロットルバルブ10の開度を制御する。このスロ
ットルバルブ10の開度を制御する際に、CPU1はス
テップモータ6の駆動命令を示すHIまたはLOWの励
磁信号を指令回路21に出力する。
【0005】指令回路21はLOWの励磁信号を受けた
とき電源22とアース(GND)23とをONし、A点
の電圧を0にすることにより、ステップモータ6に流れ
る電流の大きさを示す電源22の電圧である電流指令値
が電流比較器3に0Aとして伝わる。またHIの励磁信
号を受けたとき電源22とGND23とをOFFし、A
点の電圧である電流指令値を電流比較器3に指令する。
【0006】電流比較器3はA点の電圧(電流指令値)
とB点の電圧とを比較して、電流指令値のほうが大きい
場合はパワーMOSFET5をONし、小さい場合はO
FFする構成になっている。パワーMOSFET5はO
Nの状態にはステップモータ6用の電源12をステップ
モータ6とつなげ、電源12から電流(モータ電流)が
ステップモータ6に流れるようにする。そしてOFFの
状態には電源12をステップモータ6と切り、電源12
からステップモータ6にモータ電流が流れないようにす
る。
【0007】ステップモータ6に流れたモータ電流は電
流検出抵抗4を介してGND13に流れるがその時のB
点の電圧と電流指令値とが電流比較器3で比較される。
A点の電圧である電流指令値はモータ電流値であり、こ
の例においては指令回路21の構成によりほぼ一定の値
をとるが、B点の電圧はステップモータ6などの状況に
よって変化するので、電流比較器3はパワーMOS−ト
ランジスタ(MOSFET)5をON/OFFすること
によってB点の電圧を電流指令値と等しくし、励磁信号
を出力したステップモータ6のステータコイルに一定の
電流が流れるような構成になっている。
【0008】電流検出抵抗4はB点の電圧が電流指令値
と等しい値であればステップモータ6に所定のモータ電
流が流れるように設定されている抵抗である。例えばB
点の電圧が電流指令値より大きくなった場合は、先述の
とおり電流比較器3によりパワーMOSFET5がOF
Fされ電源12からモータ電流が流れなくなることによ
り、B点の電圧が下がりはじめる。そして次第にB点の
電圧が下がり電流指令値を下回ったとき再びパワーMO
SFET5がONされるのでB点の電圧が上がりはじめ
る。このように電流比較器3によりパワーMOSFET
5がON/OFFされてB点は平均的に電流指令値と等
しい電圧になるので、電流検出抵抗4によって電流指令
値に対応したモータ電流が平均的に等しい電流がステッ
プモータ6に流れるようになっている。
【0009】以上の指令回路21、電流比較器3、電流
検出抵抗4、およびパワーMOSFET5はステップモ
ータ6内の各ステータコイルに設けられている。CPU
1はその中の1つまたは2つの指令回路21に励磁電流
を流して電流指令値を指令出力し、ステップモータ6を
回動させ、適当なステップ位置に保持されるように制御
する。
【0010】ステップモータ6はギアを介してスロット
ルバルブ10と連動する構成になっており、ステップモ
ータ6の回転に伴ってスロットルバルブ10が開閉さ
れ、吸入空気量が制御される。スロットルバルブ10の
開度はスロットルセンサ7により検出されてアナログ電
圧として出力され、A/D変換器8でデジタル値に変換
されてCPU1に入力される。そのデジタル値に基づい
てCPU1はスロットルバルブ10の開度を算出する。
【0011】図2はステップモータ6の一例とする4相
式ステップモータの概略構成図を示した図である。永久
磁石ロータ31は周方向に等間隔に(本実施例では50
箇所)N極またはS極に着磁されている。ロータ31は
ステータコイル32(A相)、33(B相)、34(C
相)、35(D相)の各相が励磁され、磁界を発生する
ことにより回転する。図1の構成によるステップモータ
6はそのステータコイルのうちの1相または隣り合う2
相に対し励磁電流が流されることにより回動する。この
ステップモータ6のある相から隣の相に励磁信号が入力
されたときにロータ31の動く角度を基本ステップ角と
する(本実施例では1.8°)。
【0012】図3はステップモータ6にモータ電流が流
れるように指令した励磁電流の状態を示した図である。
ここでONはステータコイルが通電状態、OFFは非通
電状態であることを示す。CPU1は各相のステータコ
イルに対しモータ電流が流されるように図3に示すよう
な励磁電流を指令出力する。ステータコイルは、CPU
1が励磁電流を出力してステップモータ用の電源12か
らモータ電流が流されることにより励磁される。A相、
B相、C相、D相の順に回転させる場合、CPU1は図
3に示されるA相、B相、C相、D相の順にHIの励磁
信号を各相のステータコイルに対し指令出力する。
【0013】このような標準的なステップモータの1ス
テップの回転角度(基本ステップ角)は通常1.8°と
か3.6°である。しかしエンジンのアイドリング回転
数を制御するうえでこのような電子スロットルシステム
ではスロットルバルブ10の分解能が粗く、エンジンの
アイドル回転数がハンチングを起こしてしまう。またこ
の構成でスロットルバルブ10の分解能をあげるために
はステップモータ6の回動をスロットルバルブ10に伝
えるギヤの減速比を大きくする必要がある。しかしこの
方法ではスロットルバルブ10の応答性(全開から全
閉、またはその逆を行うのにかかる時間)が悪化してし
まう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこでステップモータ
6の応答性を犠牲とせずに分解能を上げる方法としてマ
イクロステップ駆動方式が用いられている。図1のよう
な1相のステータコイルにモータ電流が流されるように
指令したり、隣り合う2相に等しいモータ電流が流れる
ように指令するのではなく、2相に様々な大きさのモー
タ電流が流されるように指令する方法である。図4はこ
の駆動方式をベクトル的に示したものでありIA、IB
はそれぞれA相、B相に流れる電流ベクトル、θはスロ
ットルバルブ開度を示している。
【0015】本実施例中ではロータ31がN極およびS
極に50箇所で着磁され、基本ステップ角を1.8°と
した場合を考えているが、図4では簡単にロータ31は
N極およびS極に180°の角をなして1箇所ずつ着磁
されており、よって基本ステップ角が90°である場合
を考えている。いまA相とB相との間のA相から回転角
θ(θ=0〜90°)の位置でステップモータ6を停止
させる場合にはA相にIA=I*cosθ、B相にIB
=I*sinθなるモータ電流がステップモータ6に流
れるようにすればよい。すると現実的には基本ステップ
角をN等分するためには回転角θの値をN等分し、分割
された回転角θに応じてモータ電流IA=I*cos
θ、IB=I*sinθがA相とB相とに流れるように
指令すればよい。
【0016】またC相およびD相には、A相およびB相
に電流が流されたときに生まれる磁界の大きさと等しく
向きが逆の磁界が生まれるような電流が流される。本実
施例ではIC、IDはそれぞれC相、D相に流れる電流
ベクトルとするとC相にIC=−I*cosθ、D相に
ID=−I*sinθなるモータ電流がステップモータ
6に流され、A相およびB相に電流が流されたときに生
まれる磁界の大きさと等しく向きが逆の磁界が生まれ
る。
【0017】図5はマイクロステップ駆動方式のステッ
プモータを駆動させる際にステータコイルに流す電流値
である。図5では90°を16等分したものをマイクロ
ステップ駆動方式における1ステップとして考えている
がこれに限らない。A相にはIA=I*cosθの電流
が、B相にはIB=I*cosθの電流が流れる仕組み
になっている。
【0018】図6は従来のマイクロステップ駆動方式に
よるシステムの構成図である。内燃機関がアイドル状態
にあるときCPU1は内燃機関の回転数が目標回転数と
なるようにスロットルバルブ10の開度を制御する。C
PU1は2つの相にモータ電流が流れて2つの相から磁
界がでるように、所望とするスロットルバルブ開度と対
応した、基本ステップ角をN等分したステップ位置(以
降ステップ位置)を示した駆動パルスを出力する。
【0019】CPU1から出力された駆動パルスは2進
カウンタ24にてカウントされる。リードオンリーメモ
リ(ROM)25は上述のステップ位置に対応した所定
のアドレスに、ステップモータ6の各相に指令する電流
指令値を記憶している。そしてステップモータ6を駆動
させる際には2進カウンタ24にカウントされた駆動パ
ルスの値に応じて所定のアドレスに記憶されている電流
指令値がROM25から読みだされる。記憶されている
電流指令値は図4に示す駆動方法に基づいたモータ電流
がステップモータ6に流されるような電圧である。図1
の例と同様に電流比較器3はパワーMOSFET5をO
N/OFFして読みだされた電流指令値とB点の電圧と
が等しくなるようにし、ステップモータ6に電流指令値
と対応したモータ電流が流されるようにする。
【0020】このようにステップモータ6の各相に対し
所望とするステップ位置に対応する電流指令値が指令さ
れ、この電流指令値と対応したモータ電流がステップモ
ータ用電源12から流されることにより所望とするステ
ップ位置への駆動がなされる。こうしてマイクロステッ
プ駆動方式のステップモータは基本ステップ角をN等分
したものを1ステップとすることにより1ステップの回
転角度が小さくとることが可能である。
【0021】このようにマイクロステップ駆動方式のス
テップモータはマイクロステップ駆動方式で駆動されな
いステップモータに比べ高分解能が得られることによ
り、微小なステップ角を得ることが可能であるととも
に、回動のなめらかさが得られる。しかし例えばスロッ
トルバルブ開度を制御してアイドルスピードコントロー
ルに用いられるような微小な任意の位置で保持すること
が要求されるステップモータには回動のなめらかさより
も精度のよいステップ位置保持が必要となる。当然、従
来よりあるマイクロステップ駆動を行わないステップモ
ータは高い分解能が得られない。
【0022】またマイクロステップ駆動方式のステップ
モータでもステップモータに加わる外乱やステップモー
タの劣化により常に高い精度を得ることは不可能である
という問題があった。そして実際の製品はコストとの関
係でステップモータに機械的な精度の余り高いものは要
求できないという問題があった。このため本発明はマイ
クロステップ駆動方式のモータの駆動量をCPUにフィ
ードバックして、システムの正常時に電流指令値に等し
いモータ電流が流された際に予想される駆動量と実際の
駆動量との偏差に応じてCPUに記憶された電流指令値
パターンを学習補正する。これにより製品出荷時の個体
間の精度のばらつきや長期間使用時の劣化に対しても一
定以上の良好な精度を維持することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、図16に示すように複数のコイルと、
それに電流が流され、励磁されることにより回動するロ
ータとを備え、該ロータは同時に2つのコイルに様々な
大きさの電流が流されることによりその電流値に応じた
任意の位置に保持されるマイクロステップ駆動方式のス
テップモータと、前記ロータの保持される位置に基づい
て前記ステップモータを駆動させるときに必要な電流値
を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されている電
流値の中から、所望とする前記ロータの保持位置に基づ
いた電流値を求め、求められた電流値の電流を前記ステ
ップモータに流す制御手段と、前記制御手段により前記
電流が前記ステップモータに流され、前記ステップモー
タが駆動された際に、前記ステップモータの駆動量を検
出する駆動量検出手段と、前記駆動量検出手段により検
出された駆動量に基づいて前記記憶手段に記憶されてい
る電流値を学習補正する学習補正手段とを備えるマイク
ロステップ駆動方式のステップモータの学習補正装置を
提供するものである。
【0024】前記ステップモータにより駆動されること
により内燃機関の吸入空気量を制御するスロットルバル
ブを備え、前記駆動量検出手段は前記スロットルバルブ
の開度を検出するスロットルセンサであり、前記学習補
正手段は、前記制御手段より求められた前記電流値に対
応する前記スロットルバルブの開度と前記スロットルセ
ンサにより検出されたスロットルバルブの開度とが一致
するように前記記憶手段に記憶されている電流値を学習
補正する第1スロットルバルブ開度補正手段を含んでも
よい。
【0025】前記第1スロットルバルブ開度補正手段
は、前記制御手段より求められた電流値に対応する前記
スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサにより
検出されたスロットルバルブの開度とが一致しているか
を判断する第1スロットルバルブ開度判断手段と、該第
1スロットルバルブ開度判断手段により一致していない
と判断された場合、スロットルバルブ開度が一致するよ
うに、前記2つのコイルに対して一方のコイルには所定
値だけ流す電流値を加算し、もう一方のコイルには所定
値だけ流す電流値を減算して前記記憶手段にて記憶され
ている指令値を補正する第2スロットルバルブ開度補正
手段とを含んでもよい。
【0026】前記第1スロットルバルブ開度補正手段
は、前記制御手段より求められた電流値に対応する前記
スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサにより
検出されたスロットルバルブの開度とが一致しているか
を判断する第1スロットルバルブ開度判断手段と、該第
1スロットルバルブ開度判断手段により一致していない
と判断された場合、算出された前記電流値に対応する前
記スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサによ
り検出されたスロットルバルブの開度との差に対応する
分だけ前記記憶手段にて記憶されている電流値をこの差
が減る方向に補正する第3スロットルバルブ開度補正手
段とを含んでもよい。
【0027】前記駆動量検出手段は実際に前記ステップ
モータに流れた電流値を検出する電流検出手段であり、
前記学習補正手段は、前記ステップモータの駆動量に対
応してステップモータに流れた電流の目標値を記憶する
目標電流値記憶手段と、該目標電流値記憶手段により記
憶されている目標値と前記電流検出手段により検出され
た電流値とが一致するように前記記憶手段に記憶されて
いる電流値を補正する第1電流補正手段とを含んでもよ
い。
【0028】前記第1電流補正手段は、前記電流検出手
段により検出された電流値と前記目標値との大小を判断
する電流判断手段と、該電流判断手段により、前記検出
手段により検出された電流値のほうが大きいと判断され
た場合は前記制御手段により求められる前記電流値を所
定値だけ減算し、前記検出手段により検出された電流値
のほうが小さいと判断された場合は前記制御手段により
求められる前記電流値を所定値だけ加算するように、前
記記憶手段にて記憶されている電流値を補正する第2電
流補正手段とを含んでもよい。
【0029】前記第1電流補正手段は、前記電流検出手
段により検出された電流値と前記目標値とが一致してい
るかを判断する電流判断手段と、該電流判断手段により
一致していないと判断された場合、前記電流検出手段に
より検出された電流値と前記目標値との差を算出する算
出手段と、該算出手段により算出された差のぶんだけ前
記記憶手段にて記憶されている電流値をこの差が減る方
向に補正する第3電流補正手段とを含んでもよい。
【0030】前記駆動量検出手段は、実際に前記ステッ
プモータに流れた電流値を検出する電流検出手段と、前
記スロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサ
とを含み、前記学習補正手段は、前記ステップモータの
駆動量に対応してステップモータに流れた電流の目標値
を記憶する目標電流値記憶手段と、前記電流検出手段に
より検出された電流値と前記目標電流値記憶手段により
記憶されている目標電流値とが一致しているか判断する
電流判断手段と、該電流判断手段により一致していない
と判断された場合、一致するように前記記憶手段にて記
憶されている電流値を補正する第4電流補正手段と、前
記電流判断手段により一致していると判断された場合、
前記制御手段より求められた電流値に対応する前記スロ
ットルバルブの開度と前記スロットルセンサにより検出
されたスロットルバルブの開度とが一致しているかを判
断する第2スロットルバルブ開度判断手段と、該第2ス
ロットルバルブ開度判断手段により一致していないと判
断された場合、一致するように前記記憶手段にて記憶さ
れている電流値を補正する第4電流判断手段とを含んで
もよい。
【0031】前記所定値は前記出力手段が出力可能な最
小の値でもよい。前記学習補正手段は、前記駆動量検出
手段により検出された駆動量に基づいて前記記憶手段に
て記憶されている電流値を補正して学習する学習手段
と、前記駆動量検出手段により検出された駆動量と対応
する前記制御手段により求められる電流値を補正する補
正手段とを含んでもよい。
【0032】
【作用】前記構成よりなる本発明によれば、制御する吸
入空気量に基づいて、スロットルバルブと連動するステ
ップモータを駆動させるときに必要な、ステップモータ
に流す電流値を記憶しており、制御する吸入空気量に応
じて記憶されている電流値をもとめ、求められた電流値
の電流をステップモータに流してステップモータの駆動
量を制御する。このステップモータが駆動した際に、ス
テップモータの駆動量を検出する。そして検出された駆
動量に基づいて記憶されている電流値を学習補正する。
【0033】
【実施例】以下、本発明を適用した電子スロットルシス
テムの学習補正装置の一実施例を図面を用いて説明す
る。図7は本発明の第1実施例に係るマイクロステップ
駆動方式のステップモータを含む電子スロットルシステ
ムを示す。第1実施例はマイクロステップ駆動方式のス
テップモータの駆動量としてステップモータと連動する
スロットルバルブの開度を求める。
【0034】内燃機関がアイドル状態にあるときCPU
1は内燃機関の回転数が目標回転数となるように駆動量
検出手段としてのスロットルバルブ10の開度を制御す
る。CPU1はスロットルバルブ10の駆動命令が出た
とき、A相およびB相の電流指令値をROM25のかわ
りに記憶手段としてのランダムアクセスメモリ(RA
M)14から読みだして指令する。RAM14には常に
電流が供給されており電流指令値は常に記憶されてい
る。この指令された電流指令値はD/A変換器2にてD
/A変換される。
【0035】読みだされ、D/A変換された電流指令値
と対応するモータ電流が図6のマイクロステップ駆動方
式によるシステムと同様な方法でステップモータ用電源
12からステップモータ6の各相に流され、よってステ
ップモータ6は所望とするステップ位置になるように駆
動される。図8はモータ電流と対応した電流指令値の初
期値を示した電流指令値テーブルの一部である。
【0036】図4で説明したように記憶されている電流
指令値テーブルのうちスロットルバルブ開度θは基本ス
テップ角(本実施例では1.8°)のN等分(本実施例
では18等分)を1ステップとするステップ位置であ
る。そして電流指令値はスロットルバルブ開度θに対応
してA相にIA=I*cosθ、B相にIB=I*si
nθの式に基づいたモータ電流値と等しい値が図の電流
指令値テーブルに示されている。この電流指令値が指令
されることによりこの示されているモータ電流がステッ
プモータ6に流れるような電圧値で電流比較器3により
比較される。
【0037】このように作動するシステムにおいて例え
ばスロットルバルブ10をA相からB相の方向に0.2
°のステップ位置に停止させることが要求されている場
合を例にとって、図9の学習補正の処理を示したフロー
チャートを説明する。この処理はイニシャル時(イグニ
ッション(IG)スイッチ、ON時)に1回だけ行って
もよいし、常時(バルブが一定時間停止しているとき、
例えばアイドリング中などに)行ってもよい。
【0038】まず要求されたスロットルバルブ開度(指
令開度)になるようにステップ位置に応じた電流指令値
が指令出力される。そしてスロットルセンサ7にて検出
された実際のスロットルバルブ開度(実開度)が入力さ
れ、指令開度と比較される。実開度と指令開度とが等し
くない場合は等しくなるまで補正された電流指令値が指
令出力されてスロットルバルブ10の開度が制御され
る。実開度と指令開度とが等しくなったとき出力された
電流指令値が新しい電流指令値として学習される。
【0039】次にこのフローチャートの各ステップにつ
いて説明する。ステップ100にてスロットルバルブ1
0が要求された開度になるように、図8の電流指令値テ
ーブルに示されるスロットルバルブ開度θに対応する電
流指令値が読みだされ、指令出力される。これにより読
みだされた電流指令値と対応するモータ電流がステップ
モータ6に流れる。
【0040】本実施例ではA相からB相の方向へ0.2
°のステップ位置に停止させる場合を考えているので、
図8の電流指令値テーブルに基づいてステータコイルの
A相に3.43A、B相に0.68Aのモータ電流が流
される。ステップ101にてスロットルセンサ7で出力
された実開度の検出データが、A/D変換器8でA/D
変換されて入力される。そしてこのスロットルセンサ7
からの入力された検出データに基づいてスロットルバル
ブ10の実開度が求められる。
【0041】ステップ102にてステップ101で求め
られた実開度と、ステップ100で指令された電流指令
値に対応する指令開度とが一致しているか否かが判断さ
れる。ステップ102にて一致していると判断された場
合、ステップ106にてこのとき指令出力された電流指
令値が正しい電流指令値として、電流指令値テーブルの
電流指令値が書き換えられる。これにより電流指令値が
スロットルバルブ10の実開度と適合した値に書き換え
られたことになる。
【0042】ステップ102にて実開度と指令開度とが
一致していないと判断された場合、ステップ103にて
実開度が指令開度より大きいか否かが判断される。大き
いと判断された場合はステップ104にて実開度が指令
開度と一致するように、A相で+0.01A、B相で−
0.01Aだけ補正されたモータ電流が流されるような
電流指令値が再び指令出力される。ここでは最初A相に
3.43A、B相に0.68Aのモータ電流に対応する
電流指令値が指令出力されているので、ここでA相に
3.44A、B相に0.67Aのモータ電流に対応する
電流指令値が指令出力され、ステップ101にもどる。
【0043】ステップ103にて実開度が指令開度より
大きくないと判断された場合、ステップ105にて実開
度が指令開度と一致するように、A相で−0.01A、
B相で+0.01Aだけ補正されたモータ電流が流され
るような電流指令値が再び指令出力される。ここでは最
初A相に3.43A、B相に0.68Aのモータ電流に
対応する電流指令値が指令出力されているので、A相に
3.42A、B相に0.69Aのモータ電流に対応する
電流指令値が指令出力され、ステップ101にもどる。
【0044】そしてこのステップ101からステップ1
05までの処理は実開度と指令開度とが一致するまで繰
り返される。そしてこの実開度と指令開度とが一致した
ときステップ106にてこのとき指令出力された電流指
令値が新しい電流指令値として電流指令値テーブルの電
流指令値が書き換えられる。これにより指令開度と一致
した実開度に駆動するようなモータ電流が流される。
【0045】以上の処理のうちステップ100は制御手
段を、ステップ101は駆動量検出手段を、ステップ1
02からステップ106は学習補正手段を示している。
以上のように第1実施例ではステップモータと連動する
スロットルバルブの開度を検出することでステップモー
タの駆動量を検出し補正することにより、スロットルバ
ルブやステップモータの駆動回路を含めたマイクロステ
ップ駆動方式のステップモータの精度を良好に維持する
ことができる。
【0046】図10は本発明の第2実施例に係るマイク
ロステップ駆動方式のステップモータの学習補正装置の
全体構成を示した図である。本実施例では第1実施例の
ようにスロットルセンサ7にて検出されたスロットルバ
ルブ10の実開度に基づいて電流指令値が補正されるの
ではなく、実際にステップモータ6に流された電流(実
電流)と電流指令値と対応するモータ電流との比較に基
づいて電流指令値が補正される。
【0047】本実施例では第1実施例のようにスロット
ルセンサ7は用いられない。その代わりに電流比較器3
で比較されるB点の電圧値(実電流値)が検出される。
実電流値を示す実電流値信号はローパスフィルタ(LP
F)9に通されてなまされたあと、A/D変換器8でデ
ジタル値に変換されてCPU1に入力される。CPU1
は駆動量検出手段として入力された実電流値から実際に
ステップモータ6に流れた実電流の大きさを求める。
【0048】実電流値は挙動の変化が激しく、変動の極
値で電流値が検出されると適正な学習が行われなくな
る。このためLPF9はこれをなまして平均化し、適正
な値で電流値が検出されるようにする。図11はモータ
電流と対応した電流指令値の初期値を示した電流指令値
テーブルの一部である。
【0049】第1実施例と同様な方法でステップ位置、
電流指令値とも求められる。また第1実施例と同様に基
本ステップ角は1.8°でありステップ位置はこの基本
ステップ角を18等分したものである。また正常なシス
テムであれば対応するスロットルバルブ開度θにステッ
プモータ6が駆動されたとき流れているモータ電流とし
て、目標電流値が設定されている。
【0050】このように作動するシステムにおいて例え
ばスロットルバルブをA相からB相の方向に0.2°の
位置に停止させる場合を例にとって、本実施例に係る学
習補正の処理を示した図12のフローチャートを説明す
る。この処理もイニシャル時(IGスイッチ、ON時)
に1回だけ行ってもよいし、常時(バルブが一定時間停
止しているとき、例えばアイドリング中など)行っても
よい。
【0051】まず要求されたスロットルバルブ開度にな
るようにステップ位置に応じた電流指令値が指令出力さ
れる。そして実際にステップモータ6の各相に流された
実電流値が検出され、目標電流値と比較される。1相で
も実電流値と目標電流値とが一致していないと判断され
た場合は等しくなるまで、一致していないと判断された
相の電流指令値が補正される。すべての相の実電流値と
目標電流値とが一致したとき、このとき指令出力された
電流指令値が新しい電流指令値として学習される。
【0052】次にこのフローチャートの各ステップにつ
いて説明する。ステップ200にてスロットルバルブ1
0が要求されるスロットルバルブ開度θになるように、
図11の電流指令値テーブルに示されるスロットルバル
ブ開度θに対応する電流指令値が読みだされ、指令出力
される。よって指令出力された電流指令値と対応するモ
ータ電流が流れる。本実施例はA相からB相の方向に
0.2°のステップ位置に停止させる場合を考えている
ので、ステータコイルのA相に3.43A、B相に0.
68Aのモータ電流が流される。
【0053】ステップ201にて、LPF6通過後A/
D変換器8でA/D変換された実電流値が入力される。
ステップ202にてステップ201で入力された実電流
値とステップ200で出力された目標電流値とが各相で
一致しているか否かが判断される。目標電流値とは先述
のとおりそのスロットルバルブ開度θになったときにス
テップモータ6に流されている電流値のことである。ス
テップ202で各相すべてで一致していると判断された
場合、ステップ206にてこのとき各相に指令出力され
た電流指令値が新しい電流指令値として書き込まれる。
これにより電流指令値テーブルに書き込まれている電流
指令値が目標電流値と対応するようになる。
【0054】ステップ202にて各相の実電流値と目標
電流値とが1つの相でも一致していないと判断された場
合、ステップ203にて一致していない相それぞれにつ
いて実電流値が目標電流値より大きいか否かが判断され
る。例えばA相の実電流値が目標電流値と一致していな
いと判断され、そしてA相の実電流値が目標電流値に比
べて大きくないと判断された場合、ステップ204にて
実電流値が目標電流値と一致するようにA相に+0.0
1Aだけ補正されたモータ電流が流されるような電流指
令値が指令出力される。ここでは最初A相に3.43A
のモータ電流が流されるように指令出力されているの
で、A相に3.44Aのモータ電流が流されるように指
令出力され、ステップ201にもどる。
【0055】またステップ203にてA相の実電流値が
目標電流値に比べて大きいと判断された場合、ステップ
205にて実電流値が目標電流値と一致するようにA相
に−0.01Aだけ補正されたモータ電流が流されるよ
うな電流指令値が指令出力される。ここでは最初A相に
3.43Aのモータ電流が流されているので、A相に
3.42Aのモータ電流が流れるように指令出力され、
ステップ201にもどる。
【0056】そしてステップ201からステップ205
までの処理がA相のみならず各相について実電流値と目
標電流値とが一致するまで繰り返される。そしてこのす
べての相の実電流値と目標電流値とが一致したとき、ス
テップ206にてこのとき指令出力された電流指令値が
新しい電流指令値として電流指令値が書き換えられる。
【0057】以上の処理のうちステップ200は制御手
段を、ステップ201は駆動量検出手段を、ステップ2
02からステップ206は学習補正手段を示している。
以上のように第2実施例ではステップモータに流れた電
流値を検出することでステップモータの駆動量を検出し
補正することにより、ステップモータの駆動回路を含め
たマイクロステップ駆動方式のステップモータの精度を
良好に維持することができる。
【0058】図13は本発明の第3実施例の構成を示し
た図である。第3実施例ではステップモータに実際に流
れた電流から学習補正を行うとともに、スロットルセン
サにて検出されたスロットル開度からも学習補正を行う
ものである。図13に示すようにCPU1はステップモ
ータ6に実際に流れた電流値を示す実電流値信号を、電
流検出抵抗4のステップモータ6側の端子B点からLP
F9でなまし、A/D変換器8にてA/D変換して取り
込む。またCPU1はスロットルセンサ7にて検出され
たスロットルバルブ10の実開度信号をA/D変換器8
にてA/D変換したのち取り込む。
【0059】CPU1はA/D変換された実電流値信号
および実開度信号を取り込み、実際に指令した目標電流
値および指令開度と比較し、双方の間に誤差が生じた場
合、補正する。そして補正された電流指令値はRAM1
4に記憶される。図14は本発明の第3実施例を示すフ
ローチャートである。この処理は電流検出値に基づいて
ステップモータ6の駆動回路を補正し、その後スロット
ルセンサ7にて検出された実開度に基づいてスロットル
バルブ10やステップモータ6等のスロットルボディの
補正を行う。
【0060】まず指令値を指令出力したのち実電流値信
号がA/D変換され実電流値が取り込まれる。各相それ
ぞれの実電流値と目標電流値とが比較されて、1相でも
異なる値をとると判断された場合、すべての相の電流指
令値が実電流値と目標電流値と一致するまで補正され
る。その後スロットルセンサ7にて検出されたスロット
ルバルブ10の実開度信号がA/D変換され、実開度が
取り込まれる。実開度と指令開度とが比較されて異なる
値をとると判断された場合、実開度と指令開度とが一致
するまで電流指令値と目標電流値とが補正される。
【0061】次にこのフローチャートの各ステップにつ
いて説明する。まずステップ300にて指令された電流
指令値が指令出力され、ステップ301にてA/D変換
された各相の実電流値が取り込まれる。そしてステップ
302にて、ステップ301で取り込まれた実電流値と
目標電流値とが等しいか否かが各相について判断され
る。すべての相について等しいと判断された場合はステ
ップ302に進み、現在出力している電流指令値にRA
M14の電流指令値テーブル上に記憶されている指令値
が書き換えられる。
【0062】ステップ302にて実電流値と目標電流値
とが1相でも等しくないと判断された場合、ステップ3
03にて実電流値が目標電流値より大きいか否かが一致
していない各相について判断される。実電流値と目標電
流値とが一致していないある相について実電流値のほう
が大きいと判断された場合、ステップ305にてその相
の電流指令値が0.01A減算されて出力され、ステッ
プ301に戻る。また一致していないある相について実
電流値のほうが小さいと判断された場合、ステップ30
4にてその相の電流指令値が0.01A加算されて出力
され、ステップ301に戻る。
【0063】このステップ301からステップ305ま
での処理はすべての相についてステップ302にて目標
電流値と指令電流値とが一致したと判断されるまで繰り
返され、一致したと判断された場合、ステップ306に
てこの一致したと判断されたとき出力されている電流指
令値にRAM14の電流指令値テーブル上に記憶されて
いる指令値が書き換えられる。
【0064】ステップ306にて電流指令値テーブルが
書き換えられたのちステップ307に進み、A/D変換
されて実開度が取り込まれる。ステップ308にて、ス
テップ306で取り込まれた実開度と指令開度とが等し
いか否かが判断される。等しいと判断された場合、現在
出力されている電流指令値に、RAM14の電流指令値
テーブル上に記憶されている指令値および目標電流値が
書き換えられる。一致したときの電流指令値に目標電流
値も書き換えられることにより実際のスロットル開度と
目標電流値とが対応するようになる。
【0065】ステップ308にて実開度と指令開度と一
致していないと判断された場合、ステップ309にて実
開度が指令開度より大きいか否かが判断される。実開度
のほうが大きいと判断された場合、A相の電流指令値が
0.01A加算されB相の電流指令値が0.01A減算
されて出力され、ステップ307に戻る。また実開度の
ほうが小さいと判断された場合、A相の電流指令値が
0.01A減算されB相の電流指令値が0.01A加算
されて出力され、ステップ307に戻る。
【0066】ステップ307からステップ311までの
処理はステップ308にて実開度と指令開度とが一致し
たと判断されるまで繰り返され、ステップ308にて実
開度と指令開度とが一致したと判断されたとき、ステッ
プ312にて一致したと判断されたときに出力されてい
る電流指令値と等しい値に、RAM14の電流指令値テ
ーブル上に記憶されている指令値および目標電流値が書
き換えられる。
【0067】以上の処理のうちステップ300は制御手
段を、ステップ300およびステップ307は駆動量検
出手段を、ステップ302からステップ306およびス
テップ308からステップ312は学習補正手段を示し
ている。以上のように第3実施例ではステップモータに
流れた電流値を検出し補正したのち、ステップモータと
連動するスロットルバルブの開度を検出することでステ
ップモータの駆動量を検出し補正することにより、ステ
ップモータの駆動回路を含めたマイクロステップ駆動方
式のステップモータを補正してからスロットルバルブや
ステップモータの駆動回路を含めたマイクロステップ駆
動方式のステップモータを補正することになる。よって
ステップモータの駆動回路を含めたマイクロステップ駆
動方式のステップモータとスロットルバルブの精度を個
別に良好に維持することができるので、電子スロットル
システム個々の構成の精度から良好に維持することがで
きる。
【0068】図15は本発明の第4実施例を示したフロ
ーチャートである。第1実施例乃至第3実施例では目標
とする状態と実際の状態との間に誤差が生じた場合指令
値を出力制御可能な最小の値0.01Aづつ補正した
が、本実施例では誤差が生じた場合目標とする状態と実
際の状態との差を求め、その差分一度に補正し学習す
る。本実施例は例として第1実施例で行われた方法であ
る実際の開度と指令開度とに差が生じた場合実際の開度
と指令開度との差を算出することにより補正するもので
あり、その差に対応する分だけ指令値を補正して出力
し、電流指令値テーブルに記憶するものである。本実施
例の構成図は第1実施例の図7と同様なものとしてその
説明を省略する。
【0069】次にこのフローチャートの各処理について
説明する。ステップ400からステップ402までの処
理は第1実施例のステップ100からステップ102ま
での処理と同様に行われるものであり、ステップ400
にて電流指令値を指令出力し、ステップ401にてA/
D変換器8にてA/D変換された実開度が取り込まれ、
ステップ402にて、ステップ401で取り込まれた実
開度と指令開度とが一致しているか否かが判断される。
一致していると判断された場合、今回の処理は終了す
る。
【0070】ステップ402にて実開度と指令開度とが
一致していないと判断された場合、ステップ403にて
実開度に対応する電流指令値と指令開度に対応する電流
指令値との差が算出される。ステップ404にて、ステ
ップ402で算出された電流指令値の差をなくすよう
に、差の分だけステップ400で出力された電流指令値
の補正が実行され出力される。
【0071】ステップ405にてステップ404で指令
出力された電流指令値に、RAM14の電流指令値テー
ブル上に記憶されている指令値が書き換えられ、今回の
処理は終了する。以上の処理のうちステップ400は制
御手段を、ステップ401は駆動量検出手段を、ステッ
プ402からステップ405は学習補正手段を示してい
る。
【0072】以上のように本発明の第4実施例では誤差
を一度に補正するため、誤差を補正する際、第1から第
3実施例のように制御可能な最小の値で補正する方法に
比べ補正時の挙動の変動が激しくなるが補正にかかる時
間が短い。なお第4実施例では指令開度と実開度との差
に基づいて補正を行ったが、第2実施例のように目標電
流値と実電流値との差に基づいて補正を行うことも可能
である。構成は第2実施例の図10と同様であり、処理
として実開度を取り込む代わりに各相に流された実電流
値を取り込み、目標電流値と一致するか否かの判断を行
うことになる。各相それぞれについて1つでも実電流値
と目標電流値とが一致しないと判断された場合、実電流
値と指令電流値との差が算出され、その差の分だけ電流
指令値が補正される。そして補正された電流指令値にR
AM14の電流指令値テーブル上に記憶されている指令
値が書き換えられる。
【0073】また第3実施例のように目標電流値と実電
流値との誤差および指令開度と目標開度との誤差に応じ
て、その誤差の分一度に電流指令値または目標電流値を
補正することも可能である。この目標電流値と実電流値
との誤差および指令開度と目標開度との誤差に応じて補
正を行う場合、一方は所定量ずつ補正してもう一方は誤
差だけ一度に補正することも可能である。
【0074】以上の第1ないし第4実施例の示すように
本発明は、精度が要求されるマイクロステップ駆動方式
を行うステップモータを備える電子スロットルシステム
においてスロットル開度もしくは実電流値に基づいて学
習補正することにより、従来よりも長期間に渡って電子
スロットルシステムの精度が維持される。なお上述の電
流指令値テーブルはRAM14に記憶されており、学習
補正されていく。例えば電流指令値が更新されるときに
はフラグが立てられ、これにより学習補正が実行されて
いるか否かが判断される。しかし何らかの理由によりこ
の学習補正がなされない場合があると適正な吸入空気量
制御がなされなくなってしまう。またRAMに異常が発
生し、適正な吸入空気量制御がなされないことも起こり
うる。
【0075】以上の理由から電流指令値の初期値が記憶
されている図示されないROMが用意され、フラグが立
てられていない場合やRAMに異常が起こった場合には
ROMに記憶されている初期値の電流指令値テーブルを
用いて吸入空気量制御が行われることができるような構
成が考えられる。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明は個体間の精度のば
らつきや長期間使用時の劣化に対しても一定以上の良好
な精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子スロットルシステムの全体構成図で
ある。
【図2】ステップモータの概略構成図である。
【図3】CPUからの励磁信号を示した図である。
【図4】マイクロステップ駆動方法を示した図である。
【図5】ステップモータのステップ位置に対応して各ス
テータコイルに流す電流値を示した図である。
【図6】従来のマイクロステップ駆動方式を用いた電子
スロットルシステムの全体構成図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る電子スロットルシス
テムの全体構成図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る電流指令値の表であ
る。
【図9】本発明の第1実施例に係るフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第2実施例に係る電子スロットルシ
ステムの全体構成図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る電流指令値の表で
ある。
【図12】本発明の第2実施例に係るフローチャートで
ある。
【図13】本発明の第3実施例に係る電子スロットルシ
ステムの全体構成図である。
【図14】本発明の第3実施例に係るフローチャートで
ある。
【図15】本発明の第4実施例に係るフローチャートで
ある。
【図16】本発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 D/A変換器 3 電流比較器 4 電流検出抵抗 5 パワーMOSFET 6 ステップモータ 7 スロットルセンサ 8 A/D変換器 9 ローパスフィルタ 10 スロットルバルブ 12 ステップモータ用電源 13 GND 14 RAM 21 指令回路 22 指令回路用電源 23 GND 24 2進カウンタ 25 ROM 31 ロータ 32 ステータコイル(A相) 33 ステータコイル(B相) 34 ステータコイル(C相) 35 ステータコイル(D相)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 8/32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコイルと、それに電流が流され、
    励磁されることにより回動するロータとを備え、該ロー
    タは同時に2つのコイルに様々な大きさの電流が流され
    ることによりその電流値に応じた任意の位置に保持され
    るマイクロステップ駆動方式のステップモータと、 前記ロータの保持される位置に基づいて前記ステップモ
    ータを駆動させるときに必要な電流値を記憶する記憶手
    段と、 該記憶手段に記憶されている電流値の中から、所望とす
    る前記ロータの保持位置に基づいた電流値を求め、求め
    られた電流値の電流を前記ステップモータに流す制御手
    段と、 前記制御手段により前記電流が前記ステップモータに流
    され、前記ステップモータが駆動された際に、前記ステ
    ップモータの駆動量を検出する駆動量検出手段と、 前記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて
    前記記憶手段に記憶されている電流値を学習補正する学
    習補正手段とを備えるマイクロステップ駆動方式のステ
    ップモータの学習補正装置。
  2. 【請求項2】 前記ステップモータにより駆動されるこ
    とにより内燃機関の吸入空気量を制御するスロットルバ
    ルブを備え、 前記駆動量検出手段は前記スロットルバルブの開度を検
    出するスロットルセンサであり、 前記学習補正手段は、前記制御手段より求められた前記
    電流値に対応する前記スロットルバルブの開度と前記ス
    ロットルセンサにより検出されたスロットルバルブの開
    度とが一致するように前記記憶手段に記憶されている電
    流値を学習補正する第1スロットルバルブ開度補正手段
    を含む請求項1記載のマイクロステップ駆動方式のステ
    ップモータの学習補正装置。
  3. 【請求項3】 前記第1スロットルバルブ開度補正手段
    は、前記制御手段より求められた電流値に対応する前記
    スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサにより
    検出されたスロットルバルブの開度とが一致しているか
    を判断する第1スロットルバルブ開度判断手段と、 該第1スロットルバルブ開度判断手段により一致してい
    ないと判断された場合、スロットルバルブ開度が一致す
    るように、前記2つのコイルに対して一方のコイルには
    所定値だけ流す電流値を加算し、もう一方のコイルには
    所定値だけ流す電流値を減算して前記記憶手段にて記憶
    されている指令値を補正する第2スロットルバルブ開度
    補正手段とを含む請求項2記載のマイクロステップ駆動
    方式のステップモータの学習補正装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スロットルバルブ開度補正手段
    は、前記制御手段より求められた電流値に対応する前記
    スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサにより
    検出されたスロットルバルブの開度とが一致しているか
    を判断する第1スロットルバルブ開度判断手段と、 該第1スロットルバルブ開度判断手段により一致してい
    ないと判断された場合、算出された前記電流値に対応す
    る前記スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサ
    により検出されたスロットルバルブの開度との差に対応
    する分だけ前記記憶手段にて記憶されている電流値をこ
    の差が減る方向に補正する第3スロットルバルブ開度補
    正手段とを含む請求項2記載のマイクロステップ駆動方
    式のステップモータの学習補正装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動量検出手段は実際に前記ステッ
    プモータに流れた電流値を検出する電流検出手段であ
    り、 前記学習補正手段は、前記ステップモータの駆動量に対
    応してステップモータに流れた電流の目標値を記憶する
    目標電流値記憶手段と、 該目標電流値記憶手段により記憶されている目標値と前
    記電流検出手段により検出された電流値とが一致するよ
    うに前記記憶手段に記憶されている電流値を補正する第
    1電流補正手段とを含む請求項1記載のマイクロステッ
    プ駆動方式のステップモータの学習補正装置。
  6. 【請求項6】 前記第1電流補正手段は、前記電流検出
    手段により検出された電流値と前記目標値との大小を判
    断する電流判断手段と、 該電流判断手段により、前記検出手段により検出された
    電流値のほうが大きいと判断された場合は前記制御手段
    により求められる前記電流値を所定値だけ減算し、前記
    検出手段により検出された電流値のほうが小さいと判断
    された場合は前記制御手段により求められる前記電流値
    を所定値だけ加算するように、前記記憶手段にて記憶さ
    れている電流値を補正する第2電流補正手段とを含む請
    求項5記載のマイクロステップ駆動方式のステップモー
    タの学習補正装置。
  7. 【請求項7】 前記第1電流補正手段は、前記電流検出
    手段により検出された電流値と前記目標値とが一致して
    いるかを判断する電流判断手段と、 該電流判断手段により一致していないと判断された場
    合、前記電流検出手段により検出された電流値と前記目
    標値との差を算出する算出手段と、 該算出手段により算出された差のぶんだけ前記記憶手段
    にて記憶されている電流値をこの差が減る方向に補正す
    る第3電流補正手段とを含む請求項5記載のマイクロス
    テップ駆動方式のステップモータの学習補正装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動量検出手段は、実際に前記ステ
    ップモータに流れた電流値を検出する電流検出手段と、
    前記スロットルバルブの開度を検出するスロットルセン
    サとを含み、 前記学習補正手段は、前記ステップモータの駆動量に対
    応してステップモータに流れた電流の目標値を記憶する
    目標電流値記憶手段と、 前記電流検出手段により検出された電流値と前記目標電
    流値記憶手段により記憶されている目標電流値とが一致
    しているか判断する電流判断手段と、 該電流判断手段により一致していないと判断された場
    合、一致するように前記記憶手段にて記憶されている電
    流値を補正する第4電流補正手段と、 前記電流判断手段により一致していると判断された場
    合、前記制御手段より求められた電流値に対応する前記
    スロットルバルブの開度と前記スロットルセンサにより
    検出されたスロットルバルブの開度とが一致しているか
    を判断する第2スロットルバルブ開度判断手段と、 該第2スロットルバルブ開度判断手段により一致してい
    ないと判断された場合、一致するように前記記憶手段に
    て記憶されている電流値を補正する第4電流判断手段と
    を含む請求項1記載のマイクロステップ駆動方式のステ
    ップモータの学習補正装置。
  9. 【請求項9】 前記所定値は前記出力手段が出力可能な
    最小の値である請求項3または6に記載のマイクロステ
    ップ駆動方式のステップモータの学習補正装置。
  10. 【請求項10】 前記学習補正手段は、前記駆動量検出
    手段により検出された駆動量に基づいて前記記憶手段に
    て記憶されている電流値を補正して学習する学習手段
    と、 前記駆動量検出手段により検出された駆動量と対応する
    前記制御手段により求められる電流値を補正する補正手
    段とを含む請求項1乃至9のうちいずれか1つに記載の
    マイクロステップ駆動方式のステップモータの学習補正
    装置。
JP9642094A 1994-05-10 1994-05-10 マイクロステップ駆動方式のステップモータの学習補正装置 Withdrawn JPH07308096A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014502051A (ja) * 2010-12-03 2014-01-23 エスアールアイ インターナショナル 浮上マイクロマニピュレーターシステム
CN114913165A (zh) * 2022-05-26 2022-08-16 北京瑞祺皓迪技术股份有限公司 一种步进电机的校准方法、装置、电子设备及存储介质

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