JPH0154983B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0154983B2
JPH0154983B2 JP16939780A JP16939780A JPH0154983B2 JP H0154983 B2 JPH0154983 B2 JP H0154983B2 JP 16939780 A JP16939780 A JP 16939780A JP 16939780 A JP16939780 A JP 16939780A JP H0154983 B2 JPH0154983 B2 JP H0154983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
solid content
egg white
lactalbumin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16939780A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5794252A (en
Inventor
Ryozo Ishihara
Shoji Yoshioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kagaku KK filed Critical Taiyo Kagaku KK
Priority to JP16939780A priority Critical patent/JPS5794252A/ja
Publication of JPS5794252A publication Critical patent/JPS5794252A/ja
Publication of JPH0154983B2 publication Critical patent/JPH0154983B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、イカ肉様の食感を有する新規な乳蛋
白加工食品の製造方法に関するものである。 近年、カゼインを分離したホエイ(乳清)を分
子篩膜などを利用して処理し、蛋白質含量が高く
しかも蛋白質の変性度の少ないラクトアルブミン
の濃縮液及びその濃縮液を噴霧乾燥などの処理を
行つて粉末化したラクトアルブミン粉末が工業的
に製造されるようになつたが、その利用法につい
ては特記すべきものがほとんど見当らない。動物
性蛋白質が世界的に不足している昨今、誠に残念
なことである。 本発明者らは、このような状況に鑑み、ラクト
アルブミンを有効に利用した新規食品の製造を目
的とし、鋭意研究の結果ラクトアルブミンと卵白
を配合し、食塩を加えた溶液を加熱することによ
りイカ肉様の食感を有する弾力のある凝固物が得
られることを見いだし本発明を完成するに致つた
ものである。 即ち、本発明はラクトアルブミン濃縮液もしく
はラクトアルブミン粉末の水溶液と卵白液もしく
は卵白粉末の水溶液の固形分比が20対1〜1対1
であつて、その総固形分が6%以上である混合溶
液100重量部に対し食塩を0.5重量部以上加えた溶
液を加熱凝固することを特徴とするものである。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明に用いるラクトアルブミン濃縮液は脱脂
乳よりカゼインを分離除去したホエイ(乳清)を
分子篩膜を用い限外過により濃縮したものであ
り、総固形分中の蛋白質が50重量%以上であり、
その内未変性蛋白質が50重量%以上の組成を有す
るものである。この濃縮液の使用時の濃度は実質
的に加熱により均一な凝固をする濃度であればよ
いが固形分濃度10重量%以上が好ましい。またラ
クトアルブミン粉末の水溶液とは上述のラクトア
ルブミン濃縮液を噴霧乾燥して得られたラクトア
ルブミン粉末を水戻ししたもので使用時の固形分
濃度は実質的に加熱により均一に凝固する濃度で
あればよいが好ましくは固形分濃度10重量%以上
が良い。ラクトアルブミン濃縮液の総固形分中の
蛋白質含量及び未変性蛋白質の含量が上述の範囲
から外れる場合には溶解性が著しく悪くなり、即
ち、不溶物が多く熱凝固性がほとんどない為使用
には不適当である。また、従来からある熱凝固法
により調整されたラクトアルブミン粉末は水にほ
とんど溶解しない。従つて熱凝固性を有するもの
ではないので本発明にはまつたく使用できない。 また、卵白液は通常の方法により殻付卵を割卵
し卵黄を分離除去したものであり固形分を約12重
量%含むものである。また、卵白粉末の水溶液の
固形分濃度は実質的に加熱により均一な凝固をす
る濃度であればよいが好ましくは固形分濃度10重
量%以上が良い。 ラクトアルブミンと卵白の配合割合と加熱凝固
物のゲル強度及び弾性率との関係を試験例−1に
記す。 試験例 1 第1表に示したような種々の固形分の割合でラ
クトアルブミン濃縮液(固形分10重量%に調整し
たもの。蛋白質7.5重量%)と卵白液(固形分10
重量%に調製したもの。蛋白質8.7重量%)を配
合した溶液100重量部に食塩を2重量部加え均一
な溶液とする。この溶液150mlを折幅50mm、長さ
400mm、厚さ0.05mmの塩化ビニリデンチユーブに
充填し、85℃の湯浴中で30分間保持し加熱凝固さ
せた。水冷後、それぞれの凝固物のチユーブを剥
離し、長さ30mmに切断し円柱状(直径30mm)のも
のとし、その平坦部に飯尾式カードメーター〔飯
尾電機社製、上昇速度0.36(cm/sec)、感圧軸56
mmφ、重錘200g〕の感圧軸を侵入させゲル強度
及び弾性率を測定した。尚、ゲル強度及び弾性率
は次のようにして求めた。 ゲル強度:b/(2.8)2π×2(g/cm2) 弾性率:a−b/a×100(%)
【表】
【表】 上記結果より明らかなごとくラクトアルブミン
濃縮液と卵白液の固形分比が20対1〜1対1でゲ
ル強度及び弾性率が良好であり、卵白固形物の添
加量がこれよりも少ない場合は加熱凝固して製せ
られる製品は弾力はあるものの硬さのないもろく
壊れ易いどちらかといえば豆腐のような感じのも
のとなり、また、卵白固形物の添加量が上記割合
よりも多くなると卵白臭が強くなり製品の色が
やゝ灰色を帯びてくる事と、更に理由は明らかで
はないが製品のゲル強度及び弾性率が低下しゆで
玉子の卵白部分と同じような食感となり目的とす
る弾力のあるイカ肉様なものとはならない為に不
都合である。 次に試験例−2にラクトアルブミン、卵白混合
物の加熱凝固物のゲル強度及び弾性率と食塩濃度
との関係を示す。 試験例 2 ラクトアルブミン濃縮液と卵白液の固形分比が
4対1であり総固形分が10重量%である溶液を用
い種々の食塩濃度についてゲル強度及び弾性率を
測定した(加熱条件、測定方法は試験例−1と同
様)。 この結果よりラクトアルブミン濃縮液と卵白液
の混合溶液100重量部に対し食塩は0.5重量部以上
の添加量であれば製品のゲル強度及び弾性率は良
好であり、好ましい添加量は1〜5重量部であ
る。即ち、0.5重量部より添加量が少ない場合は、
混合溶液を加熱凝固させて製したものはゲル強度
のかなり低い柔らかないわゆるカスタードプリン
のようなものとなつてしまい不都合である。ま
た、5重量より多い添加量となるとやゝ弾性率の
低い硬目の凝固物となり味もかなり塩辛さが増し
てくるものである。
【表】 また、試験例−3に加熱温度と時間がゲル強度
及び弾性率に及ぼす影響を記す。 試験例 3 ラクトアルブミン粉末の水溶液(固形分10重量
%、蛋白質7.2重量%)と卵白粉末の水溶液(固
形分10重量%、蛋白質9.5重量%)を固形分比で
4対1の割合で混合した溶液100重量部に食塩2
重量部添加した混合液を用いて種々の加熱条件に
ついて試験を行い第3表に示すような結果を得た
(加熱条件以外は試験例−1と同様)。
【表】 この結果より、75℃より低い加熱温度では粘稠
なゾル状となるのみで凝固しない。これは卵白液
は70℃以上になると凝固を始めるのに対しラクト
アルブミン液はこの温度では凝固しないからであ
ると考えられる。一方75℃以上の温度であれば十
分凝固するが沸騰水のような極端に高い温度で加
熱するとやゝモロモロとした食感を有する組織と
なるので75〜90℃の加熱温度が望ましい。 更に、ラクトアルブミン・卵白混合液の総固形
分%とゲル強度及び弾性率との関係を試験例−4
に記す。 試験例 4 ラクトアルブミン粉末の水溶液(固形分10重量
%、蛋白質7.2重量%)と卵白粉末の水溶液(固
形分10重量%、蛋白質9.5重量%)を固形分比で
4対1の割合で混合し種々の総固形分濃度になる
ように適宜加水した溶液100重量部に食塩2重量
部添加した混合溶液を用いてゲル強度及び弾性率
を測定した(測定条件は試験例−1と同様)。
【表】 この結果より、総固形分が6重量%より少ない
場合にはゲル強度及び弾性率の低いものとなつて
しまい不適当である。 以上の試験例−1〜試験例−4より明らかな様
にイカ肉様の好ましい食感を有する加熱凝固物を
得るためには、ラクトアルブミン濃縮液もしくは
ラクトアルブミン粉末の水溶液と卵白液もしくは
卵白粉末の水溶液の固形分比が20対1〜1対1で
あつて、その総固形分が6重量%以上である混合
溶液100重量部に対し食塩を0.5重量部以上加えて
加熱凝固すればよい。このようにして得られた本
発明品は、イカ肉様の食感を有する乳蛋白加工食
品であり、適宜調味すれば珍味あるいはおつまみ
等として広く食品分野に於いて利用出来るもので
ある。 以下に実施例を記す。 実施例 1 ラクトアルブミン濃縮液と卵白液の固形分比が
4対1でその総固形分量が10重量%である混合液
100重量部と食塩2重量部から成る原料液を塩化
ビニリデンチユーブ(折幅40mm)に充填し、85℃
の温度で30分間加熱して凝固させた。30分間水冷
後、厚さ2mmに切断したものを食塩10重量部、砂
糖40重量部、化学調味料0.4重量部、水40重量部
の調味液に一夜浸漬し味付をする。これを初め25
℃で2時間、次いで70℃で4時間燻乾した。 得られた製品は、イカ燻製品のような食感を有
し風味良好なものであつた。 実施例 2 ラクトアルブミン粉末120g、卵白粉末20g、水
860gから成る液1000gと食塩25g、化学調味料8g、
七味唐辛し5g、砂糖100g、燻液10gを均一に混合
した原料液を塩化ビニリデンチユーブ(折幅40
mm)に100g充填したものを10本つくり85℃、60
分間加熱し凝固させ、味付したイカ肉様の珍味を
得た。 実施例 3 ラクトアルブミン粉末120g、卵白液200g、水
860g、食塩30g、みりん30g、核酸系調味料3g、
白醤油70gから成る原料液を実施例−1と同様に
して加熱凝固させ風味良好なる味付イカ肉様の製
品を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ラクトアルブミン濃縮液もしくはラクトアル
    ブミン粉末の水溶液と卵白液もしくは卵白粉末の
    水溶液の固形分比が20対1〜1対1であつて、そ
    の総固形分が6%以上である混合溶液100重量部
    に対し食塩を0.5重量部以上加配した溶液を加熱
    凝固することを特徴とする乳蛋白加工食品の製造
    方法。
JP16939780A 1980-12-01 1980-12-01 Preparation of processed food of milk protein Granted JPS5794252A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16939780A JPS5794252A (en) 1980-12-01 1980-12-01 Preparation of processed food of milk protein

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16939780A JPS5794252A (en) 1980-12-01 1980-12-01 Preparation of processed food of milk protein

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5794252A JPS5794252A (en) 1982-06-11
JPH0154983B2 true JPH0154983B2 (ja) 1989-11-21

Family

ID=15885835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16939780A Granted JPS5794252A (en) 1980-12-01 1980-12-01 Preparation of processed food of milk protein

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5794252A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5794252A (en) 1982-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4348420A (en) Process for binding comminuted meat
US4181749A (en) Process for producing surimi
US4391835A (en) Method for making simulated tofu products
US4176202A (en) Vegetable protein ingredient for Kamaboko products
EP0076685B1 (en) A process for improving the quality of whey protein
US4062409A (en) Method for the production of fish meat powder retaining functional properties of fresh fish meat
JPH0154983B2 (ja)
JP2854529B2 (ja) 低脂肪ソーセージおよびその製造方法
JPS63265A (ja) 食品素材の製造法
US4156028A (en) Process for producing proteinic filaments of high nutritive value
JP3381118B2 (ja) 粉末乳化油脂組成物
JPH08173050A (ja) 大豆食品の風味改良剤及びこれを含有する豆乳
JPS60186252A (ja) 肉様食品の製造法
JP2001029043A (ja) 食肉加工品の製法
JP3053472B2 (ja) タンパク加工食品の製造方法
JP2000509991A (ja) 加工グロビン製品およびその製法
JPS60164462A (ja) ス−プ原料
JPS58198254A (ja) 加工食品の品質改良法
JPH02227035A (ja) タンパク組成物およびその製造方法
JPH0322953A (ja) 味付け豆腐の製造法
JP2896373B2 (ja) めん類の製造法
CA1233695A (en) Production of soya jelly in sealed pack
JPS63173559A (ja) 減塩水産練製品の製造法
JPH0292249A (ja) 豆腐の製造方法
SU301013A1 (ru) Способ приготовления пищевых продуктов