JPH0151833B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複写機等の原稿載置面上の原稿の位置
を定める原稿位置決め装置に関するもので特に必
要時にのみ位置決め作用を行ない、不必要時には
解除される如く原稿搬送の邪魔にならないように
した原稿位置決め装置に関するものである。

一般に複写機等のように原稿載置面上に原稿を
載せて複写する場合にその原稿は原稿載置面上の
定められた一定の露光域に置かなければならない
ため位置決めをする必要がある。

これは原稿載置面１上で各原稿サイズ（例えば
A4、B4）に対する露光域が定まつていて（第１
図参照）、この露光域に原稿がずれて置かれると
複写紙に原稿像がずれたまま複写されてしまい、
原稿の情報が正確な位置に複写されなくなるから
である。このような場合、通常、原稿載置面１上
の端部、例えば原稿載置面１の端部２及び位置決
め端部３に押し当てることによつて位置決めを行
なつている（第１図）。

ところが、第２図に示すような複数のシート原
稿を自動的に送り出す自動原稿送り装置において
は、シート原稿は原稿載置面１上を滑らせて搬送
させるから、その搬送されてシート原稿が移動す
る際何らかの原因で例えば位置決め部材に接触す
る側とその反対側では搬送方向に対する抵抗が相
違するためシート原稿が斜行したり、搬送路から
ずれた場合に搬送路の近傍に障害物等があるとシ
ート原稿がそれに触れて斜行が助長されたりある
いはしわになつたり、はなはだしくは破れてしま
う危険性がある。即ち、第１図において矢印Ａ方
向に原稿が自動原稿送り装置により搬送されると
原稿位置決め板３とシート原稿が搬送中に接して
しまい前述のようなシート原稿を損傷してしまう
危険性がある。従つて、このような状態では原稿
の安全が保証されないので搬送中は位置決め板３
と原稿を離しておく必要がある。その方法として
第１にシート原稿の搬送路を位置決め板３からず
らすことが考えられるがシート原稿が正確に露光
域に置けないのでシート原稿の情報の一部が複写
されないことが生じる。第２に位置決め板３を取
りはずして、原稿載置面に位置決め表示ラインを
印刷したものとすれば露光位置は正確に定まるが
自動原稿送り装置では取扱うことのできない厚手
原稿例えば書物等の原稿を複写する場合には原稿
載置面の端部に突き当てて位置決めをすることが
できなく位置決めが行ないにくい。

そこで、本発明は以上の点に鑑みて、原稿位置
決めはその必要時（厚手原稿複写（シート原稿複
写も可能）時であつて自動原稿送り装置を用いな
い時）にのみ位置決め作用を行なわせ、その不必
要時（自動原稿送り装置によりシート原稿をを搬
送する時）には位置決め作用を解除し、シート原
稿の搬送を拘束しない如く作用するようにした原
稿位置決め装置を提供することにある。

即ち、本発明に係る原稿位置決め装置はシート
原稿を原稿自動送りする時にはシート原稿搬送路
からシート原稿の搬送の邪魔にならない位置に退
避して保持されシート原稿の安全性が保証され、
厚手原稿を原稿載置面に直接設置する時には露光
域の端部に位置して厚手原稿を突き当てて位置決
めすることができるものである。

以下本発明の原稿位置決め装置の実施例の一つ
について詳細に説明する。

第１図は原稿載置面上に原稿が載置される場合
の位置決めの例を示した斜視図である。前述した
如く、原稿のサイズの種類によつて露光域がずれ
ないように、原稿載置面の端部２及び３により位
置決めされている。

第２図は原稿自動送り装置の断面図で複数のシ
ート原稿を自動的に搬送するものである。図にお
いて、シート原稿が積載された原稿積載台４から
シート原稿は分離搬送ローラ５，６により一枚毎
分離された露光域に搬送ベルト７によつて原稿載
置面１とに挟まれて搬送され、ストツプ爪８にシ
ート原稿の先端が突き当つて露光域上に一旦停止
する。露光終了後ストツプ爪が上方に解除され搬
送ベルト７が再び回動してシート原稿をトレー９
に排出されるようになつている。

なお、この原稿自動送り装置は原稿載置面１上
に上方に開閉自在に構成されており、上方に開い
た状態で原稿載置面１上に厚手原稿例えば書物等
を載置して露光できるようになつている。

次に第３図について説明すると本発明の原稿位
置決め装置の主要部を示す部分拡大断面図であ
る。位置決め板３は可動位置決め部材１０と固定
位置決め部材１１とに別れており、可動位置決め
部材１０は軸２０を中心に回動自在になつてお
り、原稿載置面１に接触もしくは接近する第１の
位置と原稿載置面１から退避する第２の位置に可
動になつている。可動位置決め部材１０の一部と
固定位置決め部材１１の一部には引張りバネ１２
が掛けられており、可動位置決め部材１０は図示
時計回りに回転付勢されている。従つて、可動位
置決め部材１０は通常、バネ１２の弾力によつて
原稿載置面１に押し付けられているので通常の原
稿位置決め板として作用しており、シート原稿送
り装置を持ち上げて直接厚手原稿を原稿載置面１
に設置する場合の位置決めを容易にしている。第
４図はその状態を示した原稿載置面を示す斜視図
である。可動位置決め部材１０の原稿載置面１と
反対側の端部１０₁には原稿自動送り装置の開閉
と連動して上下移動されるピン１３が固定位置決
め部材１１上に形成された穴を通して設けられて
おり、このピン１３が図示１８下方に押されると
可動位置決め部材１０は図示反時計回りに回動さ
れ、原稿載置面１から退避した第２の位置に移動
される。従つて、この状態でシート原稿が搬送さ
れても可動位置決め部材１０が原稿載置面１から
離れているのでシート原稿に対する障害物とはな
らない。

第５図はこの状態を示した原稿載置面を示す斜
視図である。第３図の状態がその場合の主要部分
の拡大図を示したものである。

次に第６図及び第７図において原稿位置決め部
材１０と自動原稿送り装置１４との連動作用につ
いて説明する。第６図においては、可動位置決め
部材１０の一端部に作用するピン１３が（自動原
稿送り装置１４の軸１５を中心として、即ち図示
反時計回りに回動する上方への退避に連動して）
可動位置決め部材１０の端部１０₁から離れて退
避しているから、バネ１２によつて可動位置決め
部材１０は原稿載置面１上に押圧されている。従
つて厚手原稿の位置決め部材として働くことがで
きる。

また、第７図においては可動位置決め部材１０
の端部１０₁は自動原稿送り装置１４の原稿載置
面上への設置に連動して（即ち軸１５を中心に図
示時計回りに回動して）ピン１３によつて押し下
げられるので可動位置決め部材１０は原稿載置面
上から退避した状態で保持されている。

本発明は以上のような構成であるから原稿の位
置決めはその必要時、例えば厚手原稿複写時であ
つて自動原稿送り装置を用いないように退避した
場合にのみ位置決め作用を行なわせ、その不必要
時、例えば自動原稿送り装置によりシート原稿を
搬送する場合には位置決め作用を解除する如く作
用することにより位置決め作用不用時にシート原
稿搬送の邪魔にならずシート原稿搬送の安定性、
安全性が保証されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は原稿載置面上の露光域と原稿の位置決
め部を示した斜視図、第２図は自動原稿送り装置
の一例を示した断面図、第３図は本発明の原稿位
置決め装置の主要部を示した部分断面図、第４図
は原稿位置決め装置の必要時のその作用状態を示
した斜視図、第５図はその不必要時のその作用状
態を示した斜視図、第６図は自動原稿送り装置を
上方へ開いた場合の原稿位置決め装置との作用関
係を示した第２図に於けるＢ−Ｂ断面図、第７図
は自動原稿送り装置を下方へ閉じた場合の作用関
係を示した第２図に於けるＢ−Ｂ断面図である。 １は原稿載置面、１０は可動位置決め部材、１
１は固定位置決め部材、１２はスプリング、１３
はピン、１４は自動原稿送り装置である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 開閉可能な原稿送り装置を備え、該原稿送り
   装置を閉じて原稿載置面に設置させて原稿を該原
   稿載置面に搬送して載置することができ、あるい
   は該原稿送り装置を開いて該原稿載置面から退避
   させて原稿を該原稿載置面に載置することができ
   る複写装置等の原稿位置決め装置において、 該原稿の搬送方向に沿つて設けられていて、該
   原稿載置面上に接触もしくは接近して原稿の位置
   決めをする第１の位置と、搬送中の原稿の側端を
   規制しない位置に退避する第２の位置とに変位で
   きるように支持手段により支持されている、該原
   稿載置面上の所定域に原稿を位置決めして載置す
   るための原稿位置決め部材と、 該原稿送り装置の開閉動作に連動して変位して
   該原稿位置決め部材に作用し、該原稿送り装置が
   閉じられると該原稿位置決め部材を第２の位置に
   変位させ、逆に、該原稿送り装置が開かれると該
   原稿位置決め部材を第１の位置に変位させる連動
   部材と、 を有することを特徴とする原稿位置決め装置。