JPH0145124Y2 - - Google Patents

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JPH0145124Y2
JPH0145124Y2 JP19662985U JP19662985U JPH0145124Y2 JP H0145124 Y2 JPH0145124 Y2 JP H0145124Y2 JP 19662985 U JP19662985 U JP 19662985U JP 19662985 U JP19662985 U JP 19662985U JP H0145124 Y2 JPH0145124 Y2 JP H0145124Y2
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insulating support
support plate
center conductor
conductor
coaxial resonator
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、マイクロ波帯で使用される同軸形共
振器に関するものである。
(従来技術) 従来の同軸形共振器1は、第5図に示すように
導波管2の途中に結合孔3を介して結合させて設
けられていた。この同軸形共振器1は、片端閉鎖
の外部導体4と、該外部導体4内に一端をこの外
部導体4の閉鎖板部4Aに接続して他端を導波管
2内に突出させて同軸状に設けられた中心導体5
とからなつていた。
このような同軸形共振器1は、所定の共振周波
数の波を反射させ、多段化することにより帯域阻
止フイルタとして使用されていた。この場合、中
心導体5の長さは約n/4波長(n=1,3,5
…)であるが、n=1では同軸形共振器1を小形
に出来るが、大きな無負荷Q(以下、Q0という)
が得られず、n=3以上ではQ0はnに応じて次
第に大きくなる(最後は一定値に収束する)が同
軸形共振器1が大形になる問題点があつた。
第6図はこのような同軸形共振器1のもつ問題
点を改善した同軸形共振器1の例を示したもの
で、n=2に相当するものである。この同軸形共
振器1は、中心導体5を両端開放として外部導体
4に接触しないようにし、その中間の電界が最小
となる位置で円板状の絶縁支持板6で外部導体4
に絶縁支持させた構造のものである。
このような両端開放の中心導体5を用いると、
Q0はn=2のときの値ではなく、nが無限大に
相当するQ0値が得られる特徴がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、中心導体5を外部導体4から独
立させると、中心導体5を支持するために絶縁支
持板6が必要になり、この絶縁支持板6の正接損
失によりQ0の低下、熱膨張による共振周波数の
不安定等が問題になる。
第7図は絶縁支持板6の誘電体正接(tanδ)に
よる損失を示したものである。共振周波数では、
外部導体4と中心導体5との間に、両開放端で最
大となるような電界7が発生し、その一部は斜線
で示すように絶縁支持板6を通過する。その時、
絶縁支持板6のtanδに応じて電界7が減少し、
Q0が低下する問題点があつた。
第8図は絶縁板6の線膨張係数による熱的不安
定性を示したものである。ここでは、絶縁支持板
6の外周を軸に直角な面1Aで固定したと仮定
し、加熱した場合の熱膨張の方向を矢印で示して
いる。通常、絶縁支持板6は金属の10倍程度の線
膨張係数をもつので、中心導体5をその表面が平
滑な金属製とした場合、この中心導体5を支持す
る絶縁支持板6の支持位置が不明確になり、その
支持位置によつては絶縁支持板6の線膨張により
中心導体5が上下に移動され、共振周波数が変化
し、また導波管2との結合量が変化する問題点が
あつた。
本考案の目的は、高Q0で安定性の良い同軸形
共振器を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対応する第1図乃至第4図を参照して説
明すると、本考案は片端閉鎖の外部導体4内に該
外部導体4に対して絶縁されて両端開放の中心導
体5が同軸状に配設されている同軸形共振器1に
おいて、電界が最小となる位置で前記中心導体5
に突起8が設けられ、前記突起8を挟むようにし
て前記中心導体5に1対の絶縁支持板6が相互間
に間隙9をあけて嵌着されて前記中心導体5は前
記外部導体4に絶縁支持されていることを特徴と
する。
(作用) このように電界7が最小となる位置で中心導体
5に突起8を設け、この突起8を支点として中心
導体5を絶縁支持板6で挟持して支持させると、
絶縁支持板6の熱膨張は該絶縁支持板6が相互に
接近する方向のたわみとして吸収され、中心導体
5はその軸心方向に移動されなくなり、共振周波
数の変化がなくなり、また導波管2との結合量も
変化しなくなる。また、中心導体5の突起8を利
用して絶縁支持板6で挟持すると、確実な支持が
行えるので、従来のように絶縁支持板6の厚みを
大きくとる必要がなくなり、従つて、絶縁支持板
6の厚みを薄くできて、該絶縁支持板6による電
界7の減少は僅かになり、Q0の低下は微小とな
る。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面を参照して詳細に説
明する。第1図は本考案の一実施例を示したもの
であり、前述した第6図と対応する部分には同一
符号を付して示している。本実施例の同軸形共振
器は、n=2に相当し、1/2波長の周波数で共振
する例について示したものである。本実施例で
は、両端開放の中心導体5の外周に、電界が最小
となる位置で突起8が設けられ、該突起8を両側
から挟持するようにして1対の絶縁支持板6が相
互間に間隙9をあけて嵌着されて外部導体4に中
心導体5が絶縁支持されている。外部導体4には
絶縁支持板6を位置決めするために凹部10が設
けられている。各絶縁支持板6の相互に対応する
面とは反対側の面には凹部11が形成され、絶縁
支持板6がより薄肉化されている。
第2図は第1図に示した同軸形共振器1の絶縁
支持板6の誘電体正接(tanδ)による損失の低減
状態を示したものである。該同軸形共振器1で
は、共振周波数では外部導体4と中心導体5との
間に、中心導体5の両開放端で最大となるような
電界7が発生し、その一部は斜線で示すように絶
縁支持板6を通過するが、絶縁支持板6は薄肉化
されている故、その通過する部分が極めて少なく
なり、従つて電界7の減少は僅かであり、Q0
低下は微小となる。
第3図は絶縁支持板6の線膨張係数による熱的
不安定性を本考案により抑制する状態を示したも
のである。ここでも、絶縁支持板6を軸に直角な
面1Aで固定したと仮定し、加熱した場合の熱膨
張の方向を矢印で示している。中心導体5をその
突起8を挟持するようにして絶縁支持板6で支持
すると、支点が特定され、しかも絶縁支持板6の
熱膨張は矢印で示すように相互間の間隙9の存在
により、両絶縁支持板6が相互に接近する方向の
たわみとして吸収される。従つて、絶縁支持板6
の熱膨張により中心導体5ぎ軸心方向に移動され
ることがなくなる。
第4図は本考案の他の実施例を示したものであ
る。本実施例では、両絶縁支持板6の相互に向い
合う面に凹部11が設けられている例を示したも
のである。このようにしても、前述した実施例と
同様の効果を得ることができる。
なお、絶縁支持板6は凹部11を設けずに薄形
化してもよいことは勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように本考案に係る同軸形共振器
では、電界が最小となる位置で中心導体に突起を
設け、この突起を支点として中心導体を絶縁支持
板で挟持して支持させたので、絶縁支持板の熱膨
張は該絶縁支持板が相互に接近する方向のたわみ
として吸収され、中心導体はその軸心方向に移動
されなくなり、共振周波数の変化がなくなり、ま
た導波管との結合量も変化しなくなる利点があ
る。また、中心導体の突起を利用して絶縁支持板
で挟持すると、確実な支持が行えるので、従来の
ように絶縁支持板の厚みを大きくとる必要がなく
なり、従つて、絶縁支持板の厚みを薄くできて、
該絶縁支持板による電界の減少は僅かになり、
Q0の低下は微小となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る同軸形共振器の一実施例
の縦断面図、第2図は第1図に示す同軸形共振器
の絶縁支持板の誘電体正接による損失を示す説明
図、第3図は第1図に示す同軸形共振器における
絶縁支持板の線膨張係数による熱的不安定性を示
す説明図、第4図は本考案に係る同軸形共振器の
他の実施例の要部断面図、第5図及び第6図は従
来の同軸形共振器の2種の例を示す縦断面図、第
7図は第6図に示す同軸形共振器の絶縁支持板の
誘電体正接による損失を示す説明図、第8図は第
6図に示す同軸形共振器における絶縁支持板の線
膨張係数による熱的不安定性を示す説明図であ
る。 1……同軸形共振器、2……導波管、3……結
合孔、4……外部導体、5……中心導体、6……
絶縁支持板、7……電界、8……突起、9……間
隙、11……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 片端閉鎖の外部導体内に該外部導体に対して絶
    縁されて両端開放の中心導体が同軸状に配設され
    ている同軸形共振器において、電界が最小となる
    位置で前記中心導体に突起が設けられ、前記突起
    を挟むようにして前記中心導体に1対の絶縁支持
    板が相互間に間隙をあけて嵌着されて前記中心導
    体は前記外部導体に絶縁支持されていることを特
    徴とする同軸形共振器。
JP19662985U 1985-12-23 1985-12-23 Expired JPH0145124Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19662985U JPH0145124Y2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19662985U JPH0145124Y2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23

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JPS62105606U JPS62105606U (ja) 1987-07-06
JPH0145124Y2 true JPH0145124Y2 (ja) 1989-12-27

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ID=31155627

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JP5159428B2 (ja) * 2008-05-22 2013-03-06 三菱電機株式会社 ヘリカルアンテナ

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