JPH09186507A - Ｎｒｄガイド用サーキュレータ - Google Patents
Ｎｒｄガイド用サーキュレータInfo
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- JPH09186507A JPH09186507A JP7343705A JP34370595A JPH09186507A JP H09186507 A JPH09186507 A JP H09186507A JP 7343705 A JP7343705 A JP 7343705A JP 34370595 A JP34370595 A JP 34370595A JP H09186507 A JPH09186507 A JP H09186507A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誘電体スペーサチューブを不要し、また心ず
れ状態の不良組立が行われることがなく、理想的構造の
サーキュレータに近いサーキュレータ特性を再現性よく
安定して示し、量産性に優れたＮＲＤガイド用サーキュ
レータを提供すること。 【解決手段】 誘電体ストリップ線路材を接続されるモ
ードサプレッサ１の先端部の上下両面に各々サーキュレ
ータ用フェライト板３、５の板厚に等しい段差の段付き
部７、９を形成する。この上下の段付き部７、９に上下
のサーキュレータ用フェライト板３、５を各々係合さ
せ、この上下のサーキュレータ用フェライト板３、５を
モードサプレッサ１より支持した形態でも段付き部７、
９によって上下のサーキュレータ用フェライト板３、５
の上下間隔を規定する。
れ状態の不良組立が行われることがなく、理想的構造の
サーキュレータに近いサーキュレータ特性を再現性よく
安定して示し、量産性に優れたＮＲＤガイド用サーキュ
レータを提供すること。 【解決手段】 誘電体ストリップ線路材を接続されるモ
ードサプレッサ１の先端部の上下両面に各々サーキュレ
ータ用フェライト板３、５の板厚に等しい段差の段付き
部７、９を形成する。この上下の段付き部７、９に上下
のサーキュレータ用フェライト板３、５を各々係合さ
せ、この上下のサーキュレータ用フェライト板３、５を
モードサプレッサ１より支持した形態でも段付き部７、
９によって上下のサーキュレータ用フェライト板３、５
の上下間隔を規定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ＮＲＤガイド
（Non Radiation Dielectric Wave Guide ；非放射性誘
電体線路）用サーキュレータに関し、特にマイクロ波、
ミリ波帯用回路で使用されるＮＲＤガイド用サーキュレ
ータするものである。
（Non Radiation Dielectric Wave Guide ；非放射性誘
電体線路）用サーキュレータに関し、特にマイクロ波、
ミリ波帯用回路で使用されるＮＲＤガイド用サーキュレ
ータするものである。
【０００２】
【従来の技術】マイクロ波、ミリ波の伝送に使用される
誘電体線路として、図６に示されているように、上下に
所定間隔をおいて平行配置された上導体板１０１と下導
体板１０２との間に高さａ、線路幅ｂの角棒状の誘電体
ストリップ線路材１０３を配置してなるＮＲＤガイドを
原理とする遮蔽型の誘電体ストリップ線路が知られてい
る。このＮＲＤガイドでは、一般に、使用する信号周波
数の自由空間波長をλoとすると、誘電体ストリップ線
路材１０３の高さａは、ａ＜（λo ／２）、線路幅ｂ
は、概ねｂ＝λo に設定される。
誘電体線路として、図６に示されているように、上下に
所定間隔をおいて平行配置された上導体板１０１と下導
体板１０２との間に高さａ、線路幅ｂの角棒状の誘電体
ストリップ線路材１０３を配置してなるＮＲＤガイドを
原理とする遮蔽型の誘電体ストリップ線路が知られてい
る。このＮＲＤガイドでは、一般に、使用する信号周波
数の自由空間波長をλoとすると、誘電体ストリップ線
路材１０３の高さａは、ａ＜（λo ／２）、線路幅ｂ
は、概ねｂ＝λo に設定される。
【０００３】上述のようなＮＲＤガイドを原理とする誘
電体ストリップ線路で使用される従来のＮＲＤガイド用
サーキュレータは、図７、図８に示されているように、
誘電体ストリップ線路材１０３を接続されるモードサプ
レッサ１１１と、上下２枚のフェライト円板１１２、１
１３と、上下のフェライト円板１１２、１１３の上下間
隔を保つための誘電体スペーサチューブ１１４とにより
構成される。
電体ストリップ線路で使用される従来のＮＲＤガイド用
サーキュレータは、図７、図８に示されているように、
誘電体ストリップ線路材１０３を接続されるモードサプ
レッサ１１１と、上下２枚のフェライト円板１１２、１
１３と、上下のフェライト円板１１２、１１３の上下間
隔を保つための誘電体スペーサチューブ１１４とにより
構成される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ＮＲＤガイド用サーキ
ュレータは、理想的には、誘電体スペーサチューブ１１
４は不要で、上下に規定間隔をおいて互いに同心に平行
配置される上下２枚のフェライト円板１１２、１１３の
みにより構成されたものである。しかし、従来のもので
は、上下２枚のフェライト円板１１２、１１３を上下に
隔置するために所定の高さ寸法（軸長）を有する誘電体
スペーサチューブ１１４が必須である。
ュレータは、理想的には、誘電体スペーサチューブ１１
４は不要で、上下に規定間隔をおいて互いに同心に平行
配置される上下２枚のフェライト円板１１２、１１３の
みにより構成されたものである。しかし、従来のもので
は、上下２枚のフェライト円板１１２、１１３を上下に
隔置するために所定の高さ寸法（軸長）を有する誘電体
スペーサチューブ１１４が必須である。
【０００５】このため従来のサーキュレータでは、誘電
体スペーサチューブ１１４のチューブ壁厚さに依存する
比誘電率により、フェライト円板単体特性に対して通過
周波数帯域が狭まると共にシフト変動し、これに応じて
通過周波数中心値がずれる現象が生じる。このずれ量は
チューブ壁厚さに対して非線形であり、このため実際の
通過周波数中心値調整は、実験により行う必要が生じて
いる。
体スペーサチューブ１１４のチューブ壁厚さに依存する
比誘電率により、フェライト円板単体特性に対して通過
周波数帯域が狭まると共にシフト変動し、これに応じて
通過周波数中心値がずれる現象が生じる。このずれ量は
チューブ壁厚さに対して非線形であり、このため実際の
通過周波数中心値調整は、実験により行う必要が生じて
いる。
【０００６】従来のサーキュレータのもう一つの問題点
は、組立再現性に劣り、上下のフェライト円板１１２、
１１３が、図９に示されているように、心ずれ状態で組
み立てられる虞れがあることである。心ずれ状態の不良
組立のサーキュレータでは、通過周波数帯域幅、入出力
反射特性、アイソレーション特性が悪化する。
は、組立再現性に劣り、上下のフェライト円板１１２、
１１３が、図９に示されているように、心ずれ状態で組
み立てられる虞れがあることである。心ずれ状態の不良
組立のサーキュレータでは、通過周波数帯域幅、入出力
反射特性、アイソレーション特性が悪化する。
【０００７】心ずれがない正常なＹ・サーキュレータで
は、例えば、図１０（ａ）に示されているように、各ポ
ート間の正通過周波数（Ｓ21，Ｓ32，Ｓ13）の帯域特性
は、互いに等しくて、通過周波数中心値ｆo に対して対
称形をなす台形状になり、帯域Δｆではフラット特性が
得られ、また通過周波数中心値ｆo に対して対称形をな
すアイソレーション特性も得られ、概ねＳ21＝Ｓ32＝Ｓ
13，Ｓ12＝Ｓ23＝Ｓ31の等特性が得られる。
は、例えば、図１０（ａ）に示されているように、各ポ
ート間の正通過周波数（Ｓ21，Ｓ32，Ｓ13）の帯域特性
は、互いに等しくて、通過周波数中心値ｆo に対して対
称形をなす台形状になり、帯域Δｆではフラット特性が
得られ、また通過周波数中心値ｆo に対して対称形をな
すアイソレーション特性も得られ、概ねＳ21＝Ｓ32＝Ｓ
13，Ｓ12＝Ｓ23＝Ｓ31の等特性が得られる。
【０００８】これに対し、心ずれがある不良のＹ・サー
キュレータでは、例えば、図１０（ｂ）、（ｃ）に示さ
れているように、各ポート間の正通過周波数（Ｓ21，Ｓ
32）の帯域特性、アイソレーション特性は等しくても、
これらに対して正通過周波数（Ｓ13）の帯域特性、アイ
ソレーション特性は異なったものになり、また各正通過
周波数帯域特性、アイソレーション特性が通過周波数中
心値ｆo に対して非対称形の山形をなし、フラット特性
も得られなくなる。
キュレータでは、例えば、図１０（ｂ）、（ｃ）に示さ
れているように、各ポート間の正通過周波数（Ｓ21，Ｓ
32）の帯域特性、アイソレーション特性は等しくても、
これらに対して正通過周波数（Ｓ13）の帯域特性、アイ
ソレーション特性は異なったものになり、また各正通過
周波数帯域特性、アイソレーション特性が通過周波数中
心値ｆo に対して非対称形の山形をなし、フラット特性
も得られなくなる。
【０００９】この発明は、上述のような問題点に着目し
てなされたものであり、誘電体スペーサチューブを不要
し、また心ずれ状態の不良組立が行われることがなく、
理想的構造のサーキュレータに近いサーキュレータ特性
を再現性よく安定して示し、量産性に優れたＮＲＤガイ
ド用サーキュレータを提供することを目的としている。
てなされたものであり、誘電体スペーサチューブを不要
し、また心ずれ状態の不良組立が行われることがなく、
理想的構造のサーキュレータに近いサーキュレータ特性
を再現性よく安定して示し、量産性に優れたＮＲＤガイ
ド用サーキュレータを提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項１による発明は、上下に所定間隔をおいて
平行配置された上導体板と下導体板との間に誘電体スト
リップ線路材を配置してなるＮＲＤガイドを原理とする
誘電体ストリップ線路で使用されるＮＲＤガイド用サー
キュレータにおいて、誘電体ストリップ線路材を接続さ
れるモードサプレッサの先端部の上下両面に各々サーキ
ュレータ用フェライト板の板厚に等しい段差の段付き部
が形成され、上下の前記段付き部に上下のサーキュレー
タ用フェライト板が各々係合し、当該上下のサーキュレ
ータ用フェライト板はモードサプレッサより支持された
形態で前記段付き部によって上下間隔を規定されている
ものである。
めに、請求項１による発明は、上下に所定間隔をおいて
平行配置された上導体板と下導体板との間に誘電体スト
リップ線路材を配置してなるＮＲＤガイドを原理とする
誘電体ストリップ線路で使用されるＮＲＤガイド用サー
キュレータにおいて、誘電体ストリップ線路材を接続さ
れるモードサプレッサの先端部の上下両面に各々サーキ
ュレータ用フェライト板の板厚に等しい段差の段付き部
が形成され、上下の前記段付き部に上下のサーキュレー
タ用フェライト板が各々係合し、当該上下のサーキュレ
ータ用フェライト板はモードサプレッサより支持された
形態で前記段付き部によって上下間隔を規定されている
ものである。
【００１１】この発明によるサーキュレータでは、モー
ドサプレッサ先端部の上下両面に形成されている段付き
部に各々上下のサーキュレータ用フェライト板が突当て
られることで、上下のサーキュレータ用フェライト板の
位置決めが行われることになり、モードサプレッサ先端
部の上下両面に形成されている段付き部の加工精度によ
って上下のサーキュレータ用フェライト板の位置決め精
度、換言すれば同心度が自ずと決まるようになる。
ドサプレッサ先端部の上下両面に形成されている段付き
部に各々上下のサーキュレータ用フェライト板が突当て
られることで、上下のサーキュレータ用フェライト板の
位置決めが行われることになり、モードサプレッサ先端
部の上下両面に形成されている段付き部の加工精度によ
って上下のサーキュレータ用フェライト板の位置決め精
度、換言すれば同心度が自ずと決まるようになる。
【００１２】請求項２による発明は、請求項１に記載の
ＮＲＤガイド用サーキュレータにおいて、前記段付き部
の平面形状が当該段付き部に係合する前記サーキュレー
タ用フェライト板の係合部分の平面形状と同一に形成さ
れ、前記段付き部の段差壁面に前記サーキュレータ用フ
ェライト板の係合部分の外周端面が整合接触するもので
ある。
ＮＲＤガイド用サーキュレータにおいて、前記段付き部
の平面形状が当該段付き部に係合する前記サーキュレー
タ用フェライト板の係合部分の平面形状と同一に形成さ
れ、前記段付き部の段差壁面に前記サーキュレータ用フ
ェライト板の係合部分の外周端面が整合接触するもので
ある。
【００１３】この発明によるサーキュレータでは、サー
キュレータ用フェライト板が円形板であれば、段付き部
の段差壁面はその円形板の外周曲率に等しい凹状円弧面
になり、この段差壁面にサーキュレータ用フェライト板
の外周面が整合接触、即ち面接触する。
キュレータ用フェライト板が円形板であれば、段付き部
の段差壁面はその円形板の外周曲率に等しい凹状円弧面
になり、この段差壁面にサーキュレータ用フェライト板
の外周面が整合接触、即ち面接触する。
【００１４】請求項３による発明は、請求項１または２
に記載のＮＲＤガイド用サーキュレータにおいて、前記
サーキュレータ用フェライト板が円形板により構成され
ているものである。
に記載のＮＲＤガイド用サーキュレータにおいて、前記
サーキュレータ用フェライト板が円形板により構成され
ているものである。
【００１５】この発明によるサーキュレータでは、サー
キュレータ用フェライト板が円形板により構成されてい
ることにより、加工精度から形状精度の高いものが比較
的容易に得られる。
キュレータ用フェライト板が円形板により構成されてい
ることにより、加工精度から形状精度の高いものが比較
的容易に得られる。
【００１６】請求項４による発明は、請求項１または２
に記載のＮＲＤガイド用サーキュレータにおいて、前記
サーキュレータ用フェライト板が正多角形板により構成
されているものである。
に記載のＮＲＤガイド用サーキュレータにおいて、前記
サーキュレータ用フェライト板が正多角形板により構成
されているものである。
【００１７】この発明によるサーキュレータでは、サー
キュレータ用フェライト板が正多角形板により構成され
ていることにより、サーキュレータ用フェライト板とモ
ードサプレッサとの接続において、その正多角形板の辺
部にモードサプレッサが突き合わされることで、サーキ
ュレータ中心周りのモードサプレッサの相互配置角度が
正多角形板の形状精度によって画一的に決まる。
キュレータ用フェライト板が正多角形板により構成され
ていることにより、サーキュレータ用フェライト板とモ
ードサプレッサとの接続において、その正多角形板の辺
部にモードサプレッサが突き合わされることで、サーキ
ュレータ中心周りのモードサプレッサの相互配置角度が
正多角形板の形状精度によって画一的に決まる。
【００１８】
【発明の効果】請求項１によるＮＲＤガイド用サーキュ
レータによれば、モードサプレッサ先端部の上下の段付
き部に上下のサーキュレータ用フェライト板が各々係合
し、上下のサーキュレータ用フェライト板はモードサプ
レッサより支持されて段付き部によって上下間隔を規定
されるから、誘電体スペーサチューブが不要なり、また
モードサプレッサ先端部の上下両面に形成されている段
付き部と上下のサーキュレータ用フェライト板の加工精
度によって上下のサーキュレータ用フェライト板の位置
決め精度、換言すれば同心度が自ずと決まるようにな
る。
レータによれば、モードサプレッサ先端部の上下の段付
き部に上下のサーキュレータ用フェライト板が各々係合
し、上下のサーキュレータ用フェライト板はモードサプ
レッサより支持されて段付き部によって上下間隔を規定
されるから、誘電体スペーサチューブが不要なり、また
モードサプレッサ先端部の上下両面に形成されている段
付き部と上下のサーキュレータ用フェライト板の加工精
度によって上下のサーキュレータ用フェライト板の位置
決め精度、換言すれば同心度が自ずと決まるようにな
る。
【００１９】これにより組み付け不良を排除して上下の
サーキュレータ用フェライト板の同心度を再現性よく、
高精度に保証することができ、理想的構造のサーキュレ
ータに近いサーキュレータ特性を再現性よく安定して示
すサーキュレータが量産性よく得られるようになる。
サーキュレータ用フェライト板の同心度を再現性よく、
高精度に保証することができ、理想的構造のサーキュレ
ータに近いサーキュレータ特性を再現性よく安定して示
すサーキュレータが量産性よく得られるようになる。
【００２０】請求項２によるＮＲＤガイド用サーキュレ
ータでは、段付き部の段差壁面にサーキュレータ用フェ
ライト板の外周面が面接触するから、モードサプレッサ
の段差壁面に対するサーキュレータ用フェライト板の突
当てが安定して行われるようになる。
ータでは、段付き部の段差壁面にサーキュレータ用フェ
ライト板の外周面が面接触するから、モードサプレッサ
の段差壁面に対するサーキュレータ用フェライト板の突
当てが安定して行われるようになる。
【００２１】請求項３によるＮＲＤガイド用サーキュレ
ータでは、サーキュレータ用フェライト板が円形板によ
り構成されていることにより、加工精度から形状精度の
高いサーキュレータ用フェライト板が比較的容易に得ら
れるから、上下のサーキュレータ用フェライト板の同心
度を高く設定することが可能になり、このことにより高
性能なサーキュレータが得られるようになる。
ータでは、サーキュレータ用フェライト板が円形板によ
り構成されていることにより、加工精度から形状精度の
高いサーキュレータ用フェライト板が比較的容易に得ら
れるから、上下のサーキュレータ用フェライト板の同心
度を高く設定することが可能になり、このことにより高
性能なサーキュレータが得られるようになる。
【００２２】請求項４によるＮＲＤガイド用サーキュレ
ータでは、サーキュレータ用フェライト板が正多角形板
により構成されていることにより、サーキュレータ用フ
ェライト板とモードサプレッサとの接続において、その
正多角形板の辺部にモードサプレッサが突き合わされる
ことで、サーキュレータ中心（フェライト板中心）周り
のモードサプレッサの相互配置角度が正多角形板の形状
精度によって画一的に決まるから、位置決め治具などを
用いることなく、モードサプレッサの相互配置角度を高
精度に設定することが可能になり、このことから高性能
なサーキュレータが得られるようになる。
ータでは、サーキュレータ用フェライト板が正多角形板
により構成されていることにより、サーキュレータ用フ
ェライト板とモードサプレッサとの接続において、その
正多角形板の辺部にモードサプレッサが突き合わされる
ことで、サーキュレータ中心（フェライト板中心）周り
のモードサプレッサの相互配置角度が正多角形板の形状
精度によって画一的に決まるから、位置決め治具などを
用いることなく、モードサプレッサの相互配置角度を高
精度に設定することが可能になり、このことから高性能
なサーキュレータが得られるようになる。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
明の実施の形態を詳細に説明する。
【００２４】図１〜図３はこの発明によるＮＲＤガイド
用サーキュレータの実施の形態１を示している。図１〜
図３に示されているＮＲＤガイド用サーキュレータは、
Ｙ型のものであり、３個のモードサプレッサ１と、上下
２枚の円板状のサーキュレータ用フェライト板３、５に
より構成されている。
用サーキュレータの実施の形態１を示している。図１〜
図３に示されているＮＲＤガイド用サーキュレータは、
Ｙ型のものであり、３個のモードサプレッサ１と、上下
２枚の円板状のサーキュレータ用フェライト板３、５に
より構成されている。
【００２５】３個のモードサプレッサ１の先端部には各
々、その上下両面に各々サーキュレータ用フェライト板
３、５の板厚ｔに等しい段差ｈの切り欠き形状の段付き
部７、９が形成されている。段付き部７、９の段差壁面
１１、１３は各々モードサプレッサ１の長手方向方向に
直交する起立平面になっている。
々、その上下両面に各々サーキュレータ用フェライト板
３、５の板厚ｔに等しい段差ｈの切り欠き形状の段付き
部７、９が形成されている。段付き部７、９の段差壁面
１１、１３は各々モードサプレッサ１の長手方向方向に
直交する起立平面になっている。
【００２６】なお、上下のサーキュレータ用フェライト
板３、５は、同一部品、換言すれば同一径のものであ
り、これに応じて上下の段付き部７、９の奥行き寸法ｄ
も同一になっている。
板３、５は、同一部品、換言すれば同一径のものであ
り、これに応じて上下の段付き部７、９の奥行き寸法ｄ
も同一になっている。
【００２７】３個のモードサプレッサ１は、サーキュレ
ータ用フェライト板３、５の中心周りに、等間隔、この
場合、相互に１２０度の回転角をもって放射状に配置さ
れ、その各々の段付き部７、９に上下のサーキュレータ
用フェライト板３、５が各々突き合わせ係合している。
このフェライト板中心周りの３個のモードサプレッサ１
の位置決めは、図１に示されているような１２０度角度
ゲージ（治具）Ｇを使用して正確に行うことができる。
ータ用フェライト板３、５の中心周りに、等間隔、この
場合、相互に１２０度の回転角をもって放射状に配置さ
れ、その各々の段付き部７、９に上下のサーキュレータ
用フェライト板３、５が各々突き合わせ係合している。
このフェライト板中心周りの３個のモードサプレッサ１
の位置決めは、図１に示されているような１２０度角度
ゲージ（治具）Ｇを使用して正確に行うことができる。
【００２８】このサーキュレータの組み立ては、具体的
には、下側のサーキュレータ用フェライト板３を平面
（下導体板）上に置き、その平面上においてフェライト
板３の周りに３個のモードサプレッサ１を相互に１２０
度の回転角をもって放射状に配置し、下側の段付き部９
の段差壁面１３をフェライト板３の外周面に突当て、モ
ードサプレッサ１の配置を完了する。次に上方より上側
のサーキュレータ用フェライト板５を３個のモードサプ
レッサ１の上側の段付き部７に落とし込む。これにより
サーキュレータの組み立ては完了する。
には、下側のサーキュレータ用フェライト板３を平面
（下導体板）上に置き、その平面上においてフェライト
板３の周りに３個のモードサプレッサ１を相互に１２０
度の回転角をもって放射状に配置し、下側の段付き部９
の段差壁面１３をフェライト板３の外周面に突当て、モ
ードサプレッサ１の配置を完了する。次に上方より上側
のサーキュレータ用フェライト板５を３個のモードサプ
レッサ１の上側の段付き部７に落とし込む。これにより
サーキュレータの組み立ては完了する。
【００２９】上述の組み立てにより上下のサーキュレー
タ用フェライト板３、５は、３個のモードサプレッサ１
より３点支持された形態で、誘電体スペーサチューブを
用いることなく、段付き部７、９によって上下間隔を規
定、換言すれば、上下間隔を保たれる。
タ用フェライト板３、５は、３個のモードサプレッサ１
より３点支持された形態で、誘電体スペーサチューブを
用いることなく、段付き部７、９によって上下間隔を規
定、換言すれば、上下間隔を保たれる。
【００３０】サーキュレータ用フェライト板３、５の外
周面は各々段付き部７、９の段差壁面１１、１３を突当
てられて接触しており、このことから上下のサーキュレ
ータ用フェライト板３、５の同心度は上下の段差壁面１
１、１３の位置精度により画一的に、正確に決まるよう
になる。
周面は各々段付き部７、９の段差壁面１１、１３を突当
てられて接触しており、このことから上下のサーキュレ
ータ用フェライト板３、５の同心度は上下の段差壁面１
１、１３の位置精度により画一的に、正確に決まるよう
になる。
【００３１】従って、段付き部７、９の加工精度とサー
キュレータ用フェライト板３、５の加工精度を所定精度
に保つだけで、組み付け不良を排除して上下のサーキュ
レータ用フェライト板３、５の相互の同心度を再現性よ
く、高精度に保証することができるようになり、理想的
構造のサーキュレータに近い良好なサーキュレータ特性
を再現性よく安定して示すマイクロ波・ミリ波回路用の
サーキュレータが量産性よく得られるようになる。
キュレータ用フェライト板３、５の加工精度を所定精度
に保つだけで、組み付け不良を排除して上下のサーキュ
レータ用フェライト板３、５の相互の同心度を再現性よ
く、高精度に保証することができるようになり、理想的
構造のサーキュレータに近い良好なサーキュレータ特性
を再現性よく安定して示すマイクロ波・ミリ波回路用の
サーキュレータが量産性よく得られるようになる。
【００３２】なお、段付き部７、９の奥行き寸法ｄは、
不要となった誘電体スペーサチューブのチューブ壁厚さ
に等しい値に設定することができ、このことにより従来
型のサーキュレータで用いられていた部品の設計寸法を
そのまま流用できる。
不要となった誘電体スペーサチューブのチューブ壁厚さ
に等しい値に設定することができ、このことにより従来
型のサーキュレータで用いられていた部品の設計寸法を
そのまま流用できる。
【００３３】図４はこの発明によるＮＲＤガイド用サー
キュレータの実施の形態２を示している。この実施の形
態においては、上下の段付き部７、９の各々の段差壁面
１１、１３が円形板のフェライト板３、５の外周曲率に
等しい凹状円弧面に形成されている。
キュレータの実施の形態２を示している。この実施の形
態においては、上下の段付き部７、９の各々の段差壁面
１１、１３が円形板のフェライト板３、５の外周曲率に
等しい凹状円弧面に形成されている。
【００３４】従って、この実施の形態では、段差壁面１
１、１３に上下のサーキュレータ用フェライト板３、５
の外周面が整合して両者がタイトに面接触する。
１、１３に上下のサーキュレータ用フェライト板３、５
の外周面が整合して両者がタイトに面接触する。
【００３５】これによりモードサプレッサ１の段差壁面
１１、１３に対するサーキュレータ用フェライト板３、
５の突当てが安定して行われるようになる。
１１、１３に対するサーキュレータ用フェライト板３、
５の突当てが安定して行われるようになる。
【００３６】図５はこの発明によるＮＲＤガイド用サー
キュレータの実施の形態３を示している。この実施の形
態においては、Ｙ型のサーキュレータにおいて、上下の
フェライト板３、５が各々同一寸法の六角形板により構
成されている。
キュレータの実施の形態３を示している。この実施の形
態においては、Ｙ型のサーキュレータにおいて、上下の
フェライト板３、５が各々同一寸法の六角形板により構
成されている。
【００３７】この場合には、六角形状のフェライト板
３、５の６個の外辺の一つおきに、各々３個のモードサ
プレッサ１の先端部の上下の段付き部７、９が突当て係
合している。これによりフェライト板中心周りの３個の
モードサプレッサ１の相互配置角度が位置決め治具など
を用いることなくフェライト板３、５の正多角形の形状
精度によって画一的に決まる。
３、５の６個の外辺の一つおきに、各々３個のモードサ
プレッサ１の先端部の上下の段付き部７、９が突当て係
合している。これによりフェライト板中心周りの３個の
モードサプレッサ１の相互配置角度が位置決め治具など
を用いることなくフェライト板３、５の正多角形の形状
精度によって画一的に決まる。
【００３８】従って、この実施の形態では、段付き部
７、９の加工精度とサーキュレータ用フェライト板３、
５の加工精度を所定精度に保つだけで、組み付け不良を
排除して上下のサーキュレータ用フェライト板３、５の
相互の同心度を再現性よく、高精度に保証することがで
きるようになると共に、モードサプレッサの配置位置精
度も、位置決め治具などを用いることなく、再現性よ
く、高精度に保証することができるようになる。
７、９の加工精度とサーキュレータ用フェライト板３、
５の加工精度を所定精度に保つだけで、組み付け不良を
排除して上下のサーキュレータ用フェライト板３、５の
相互の同心度を再現性よく、高精度に保証することがで
きるようになると共に、モードサプレッサの配置位置精
度も、位置決め治具などを用いることなく、再現性よ
く、高精度に保証することができるようになる。
【００３９】なお、この場合、サーキュレータ用フェラ
イト板３、５をなす六角形に外接する円の径（対角寸
法）が円板状フェライト板の径に等しいことにより、円
板状フェライト板によるサーキュレータと同等の性能特
性が得られる。
イト板３、５をなす六角形に外接する円の径（対角寸
法）が円板状フェライト板の径に等しいことにより、円
板状フェライト板によるサーキュレータと同等の性能特
性が得られる。
【００４０】この発明によるサーキュレータは、Ｙ型の
ものに限られることはなく、Ｘ型サーキュレータ、それ
以上の接続本数によるサーキュレータにも同様に適用可
能であり、正多角形のフェライト板の使用では、そのフ
ェライト板は、接続本数ｎに対して正２ｎ多角形であれ
ばよい。
ものに限られることはなく、Ｘ型サーキュレータ、それ
以上の接続本数によるサーキュレータにも同様に適用可
能であり、正多角形のフェライト板の使用では、そのフ
ェライト板は、接続本数ｎに対して正２ｎ多角形であれ
ばよい。
【００４１】ＮＲＤガイドにおいて誘電体ストリップ線
路材を挟む２枚の導体板の間隔方向は、上下方向になっ
ているが、これは説明上の都合であり、ＮＲＤガイドの
配置方向姿勢によっては、例えば垂直配置の場合には、
２枚の導体板の間隔方向は水平方向になることがある。
路材を挟む２枚の導体板の間隔方向は、上下方向になっ
ているが、これは説明上の都合であり、ＮＲＤガイドの
配置方向姿勢によっては、例えば垂直配置の場合には、
２枚の導体板の間隔方向は水平方向になることがある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明によるＮＲＤガイド用サーキュレータ
の実施の形態１を示す斜視図である。
の実施の形態１を示す斜視図である。
【図２】この発明によるＮＲＤガイド用サーキュレータ
の実施の形態１を示す平面図である。
の実施の形態１を示す平面図である。
【図３】この発明によるＮＲＤガイド用サーキュレータ
の実施の形態１を示す側面図である。
の実施の形態１を示す側面図である。
【図４】この発明によるＮＲＤガイド用サーキュレータ
の実施の形態２を示す平面図である。
の実施の形態２を示す平面図である。
【図５】この発明によるＮＲＤガイド用サーキュレータ
の実施の形態３を示す平面図である。
の実施の形態３を示す平面図である。
【図６】ＮＲＤガイドを示す斜視図である。
【図７】従来のＮＲＤガイド用サーキュレータを示す斜
視図である。
視図である。
【図８】従来のＮＲＤガイド用サーキュレータにおける
上下のフェライト板と誘電体スペーサチューブの分解斜
視図である。
上下のフェライト板と誘電体スペーサチューブの分解斜
視図である。
【図９】上下のフェライト板の心ずれ組立例を示す平面
図である。
図である。
【図１０】（ａ）は正常組立品の性能特性線図、
（ｂ）、（ｃ）は不良組立品の性能特性線図である。
（ｂ）、（ｃ）は不良組立品の性能特性線図である。
１ モードサプレッサ ３，５ サーキュレータ用フェライト板 ７，９ 段付き部 １１，１３ 段差壁面
Claims (4)
- 【請求項１】 上下に所定間隔をおいて平行配置された
上導体板と下導体板との間に誘電体ストリップ線路材を
配置してなるＮＲＤガイドを原理とする誘電体ストリッ
プ線路で使用されるＮＲＤガイド用サーキュレータにお
いて、 誘電体ストリップ線路材を接続されるモードサプレッサ
の先端部の上下両面に各々サーキュレータ用フェライト
板の板厚に等しい段差の段付き部が形成され、上下の前
記段付き部に上下のサーキュレータ用フェライト板が各
々係合し、当該上下のサーキュレータ用フェライト板は
モードサプレッサより支持された形態で前記段付き部に
よって上下間隔を規定されていることを特徴とするＮＲ
Ｄガイド用サーキュレータ。 - 【請求項２】 前記段付き部の平面形状が当該段付き部
に係合する前記サーキュレータ用フェライト板の係合部
分の平面形状と同一に形成され、前記段付き部の段差壁
面に前記サーキュレータ用フェライト板の係合部分の外
周端面が整合接触することを特徴とする請求項１に記載
のＮＲＤガイド用サーキュレータ。 - 【請求項３】 前記サーキュレータ用フェライト板は円
形板であることを特徴とする請求項１または２に記載の
ＮＲＤガイド用サーキュレータ。 - 【請求項４】 前記サーキュレータ用フェライト板は正
多角形板であることを特徴とする請求項１または２に記
載のＮＲＤガイド用サーキュレータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7343705A JPH09186507A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | Ｎｒｄガイド用サーキュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7343705A JPH09186507A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | Ｎｒｄガイド用サーキュレータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09186507A true JPH09186507A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18363618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7343705A Pending JPH09186507A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | Ｎｒｄガイド用サーキュレータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09186507A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6359526B1 (en) | 1998-08-10 | 2002-03-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Nonreciprocal circuit device including dielectric wave guide and a lower dielectric constant medium |
| US6832081B1 (en) | 1999-10-13 | 2004-12-14 | Kyocera Corporation | Nonradiative dielectric waveguide and a millimeter-wave transmitting/receiving apparatus |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7343705A patent/JPH09186507A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6359526B1 (en) | 1998-08-10 | 2002-03-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Nonreciprocal circuit device including dielectric wave guide and a lower dielectric constant medium |
| US6832081B1 (en) | 1999-10-13 | 2004-12-14 | Kyocera Corporation | Nonradiative dielectric waveguide and a millimeter-wave transmitting/receiving apparatus |
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