JPH0143507Y2 - - Google Patents

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JPH0143507Y2
JPH0143507Y2 JP1983016005U JP1600583U JPH0143507Y2 JP H0143507 Y2 JPH0143507 Y2 JP H0143507Y2 JP 1983016005 U JP1983016005 U JP 1983016005U JP 1600583 U JP1600583 U JP 1600583U JP H0143507 Y2 JPH0143507 Y2 JP H0143507Y2
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piston
control sleeve
fuel
plunger
chamber
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JP1983016005U
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプランジヤが回転及び往復動して燃
料を分配圧送する形式の分配型燃料噴射ポンプに
関するものである。
分配型燃料噴射ポンプ(例えば特開昭58−5436
号公報)にあつて、機関回転数と燃料噴射量との
特性線は、第2図に示すような特性で、低回転域
にあつては、アイドルスプリング、スタートスプ
リングにて始動増量特性が現われるようになり、
始動増量がなされ、容易に始動が行えるように構
成されている。
しかしながら、一担始動された後にあつても、
始動増量特性は、ある回転数以下になると、常に
働くために、同2図に示すように、アイドルレバ
ー位置(アイドリング時)からアクセルペダルを
フルロードレバー位置に急に移動すると、燃料が
AからBへ急激に増量し、燃料過多となり、空燃
比の悪化から黒煙(スモーク)が発生するように
なる。しかし、始動増量特性を排除することは、
始動性の悪化となり、問題が多く、黒煙の防止の
有効な解決手段とはならない。
このため、従来例として実開昭55−167536号公
報にあるように、ガバナシヤフト先端との間に画
成されるガバナスリーブ内空間とポンプハウジン
グ内の燃料で満たされた空間とを連通する流路断
面積大の連通路と流路断面積小の連通路のみを開
通させ、ガバナスリーブの燃料減方向移動時には
前記弁体が少なくとも流路断面積大の連通路を開
通させるように構成したものであるが、この構造
にあつては、ガバナスリーブ内径とガバナシヤフ
トの外径との隙間よりフライウエイト側に油が逃
げてしまい、急加速時のダンパー効果がない。ま
た前記嵌合部の隙間のないようにすると通常時の
ガバナスリーブの動きが悪くなりガバナ機能が低
下する欠点があるものである。
このために、この考案においては、始動時の増
量特性を維持しつつ、始動後における黒煙の防止
を図ることを課題とするもので、その要旨は、往
復及び回転運動するプランジヤによつて燃料の吸
入圧送と分配とを行なうと共に、プランジヤ上の
移動可能でカツトオフポートを開く時期を変化さ
せるコントロールスリーブを持つ分配型燃料噴射
ポンプにおいて、前記コントロールスリーブに係
合片を設けると共に、ポンプハウジングの分配ヘ
ツドに孔を形成し、この孔内にピストンを配し、
該ピストンにオリフイスを形成してピストンの背
後の室とポンプチヤンバー内とを連通させ、前記
コントロールスリーブを増方向へ所定量移動させ
た場合に当接するプツシユロツドを前記ピストン
に設けたことにある。
従つて、アイドル回転時にアクセルを急激に踏
み込んでもコントロールスリーブの増方向への移
動が、ピストンのダンパー効果により遅延させら
れるために、その遅れ時間内に機関の回転数が増
加して燃料増加特性は、第2図の点線で示すよう
になり、始動増量特性が表われず、燃料過多とは
ならず黒煙の発生を防ぐことができるもので、前
記課題を解決できるものである。
以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
第1図において、燃料は機関駆動される送油ポ
ンプ2によりポンプハウジング1内のチヤンバー
3へ供給される。そして、チヤンバー3の内部圧
力は周知の如く機関回転数に関連する圧力制御弁
により制御されるので、回転数の上昇につれて内
部圧力が比例して増加する。
ポンプハウジング1に設けられたプランジヤバ
レル2の摺動孔4には、プランジヤ5が摺動自在
に装置され、このプランジヤ5は後述する手段で
往復動と同時に回転せしめられる。
即ち、駆動軸6とプランジヤ5の基部に固定し
たカムデイスク7とをドライビングデイスクを介
して回転方向に連結し、機関の気筒数に対応する
カム面を有するカムデイスク7のカム面をローラ
ホルダ8に保持されたローラ9にプランジヤスプ
リング10により押付けることにより、プランジ
ヤ5に燃料の吸入圧送のための往復動と、分配の
ための回転とを同時に行なわせている。
プランジヤ5が図で左行する吸入行程にある場
合は、ポンプチヤンバー3の燃料が供給通路11
を介して吸入ポート12からプランジヤ4の頭部
外周で軸方向に形成した複数の吸入グループ13
の一つを経てポンプ室14に供給される。
プランジヤ5が圧送行程に移動すると、吸入ポ
ート12と吸入グループ13とが切離され、ポン
プ室14内の燃料は圧縮され、プランジヤ5内の
縦孔19を経て分配ポート15から分配通路16
(円周方向に気筒数が設けられている)の一つへ
供給されて、送出弁17から図示しない噴射ノズ
ルへ送られ、気筒内へ噴射される。
また、プランジヤ5のチヤンバー3側に突出す
る部分には、コントロールスリーブ18が摺動自
在に嵌挿してあり、プランジヤ5の縦孔19と連
らなるカツトオフポート20がコントロールスリ
ーブ18の上縁から外れてポンプチヤンバー3に
開口すると、燃料がポンプチヤンバー3に流出す
るので、送出弁17への送出は停止され、噴射は
終了する。従つて、コントロールスリーブ18の
位置調整によつて噴射終りが変わり、即ち噴射量
を制御でき、例えばコントロールスリーブ18を
図で左方へ移動すれば噴射量が減少する。
コントロールスリーブ18には、支軸21に中
間部を枢支されたスタートレバー22の一端部を
係合させてあり、該レバー22はスタートスプリ
ング34の弾力で支軸21を支点として反テンシ
ヨンレバー24方向へ変位され、その他端であつ
て反テンシヨンレバー側において遠心力調速機2
3のスリーブ31と係合している。
テンシヨンレバー24には、遠心力調速機23
の作用方向と反対方向にアクセルと連動するスピ
ードレバー32によつてスプリング力を調整され
るガバナスプリング26及びアイドルスプリング
25を作用させてある。
こうして、遠心力調速機23の作用力とガバナ
スプリング26の作用との釣合によつてテンシヨ
ンレバー24を位置制御し、スタートレバー22
を介してコントロールスリーブ18を位置調整し
ている。
また、前記スタートレバー22とテンシヨンレ
バー24の支軸21は、不動の固定軸27に回動
自在に枢支されたコレクタレバー28の下端部に
保持されており、コレクタレバー28は該下端部
にてスプリング29により図で時計方向に付勢さ
れ、上端部が調整杆(フルロードセツトスクリユ
ー)30の先端に当接している。従つて、調整杆
の軸方向位置を調整することにより、コレクタレ
バー28の姿勢を変化させて支軸21の位置を変
え、フルロード噴射量を任意に設定することがで
きる。
前記ローラホルダ8は、プランジヤ5と同心に
回動可能に設けられ、レバー35を介して下記す
る噴射時期調整装置33のピストンに係合してい
る。
噴射時期調整装置33は、油圧との関連におい
て図示しないピストンの位置に従つてレバー35
を介してローラホルダ3の円周方向位置が決定さ
れている。そして、このローラホルダ8の円周方
向位置の変化により、ローラ9とカムデイスク7
のカム面との接触位置が変わり、駆動軸6の周方
向の位相が前記接触位置に従つてプランジヤ5の
作動位置との相対的な変化が生じ、駆動軸の回転
に対し噴射時期を変化させることができる。
この考案に係る構成として、前記コントロール
スリーブ18を係合片40が下方に突出して設け
られ、該係合片40がコントロールスリーブ18
と共に動かされる。
このコントロールスリーブ18の係合片40
は、分配ヘツド1aに設けられた下記するピスト
ン43と係合して、該ピストンによりコントロー
ルスリーブ18の燃料増方向の移動が制御される
のである。
ピストン43は、分配ヘツド1a内にチヤンバ
ー3側から形成された孔42内に配され、該ピス
トン43はスプリング44にて押圧されて、チヤ
ンバー側に付勢されている。ピストン43のチヤ
ンバー側端には、プツシユロツド45が設けら
れ、該プツシユロツド45は、前記コントロール
スリーブ18に設けられた係合片40と適宜距離
を持されて対向しており、実施例のように、長さ
lを適宜にとれば、ダンパー効果のきき始め位置
を変化させることができるものである。また、ピ
ストン43の背後の室46はオリフイス47を介
してポンプチヤンバー3内に接続されている。従
つて、このオリフイス47を介してピストン43
の背後の室46にもポンプチヤンバー3内の圧力
がかかるようになり、ピストン43はポンプチヤ
ンバー3内の圧力変動では動かされない。
なお、前記ピストン43を押圧しているスプリ
ング44の力は、前記したスタートスプリング3
4の力より弱く設定されている。
上述の構成において、機関が回転することで、
駆動軸6を介して回転力が伝えられ、プランジヤ
5は回転されると共に往復動され、吸入ポート1
2より吸入された燃料を加圧して、該燃料を吸入
ポート15から分配通路16を経て、各々の燃料
噴射ノズルに順次供給し、気筒内に噴射される。
噴射される燃料の量は、コントロールスリーブ1
8の位置により決定され、コントロールスリーブ
18が図上右方へ動かされると増量され、左方へ
動かされると減量されるように構成されている。
機関がアイドリング状態にあり、今急激にアク
セルペダルを踏み込むと、その制御力はスピート
レバー32、ガバナスプリング26を介して、テ
ンシヨンレバー24に伝えられて、該テンシヨン
レバー24は支軸21を支点として反時計方向に
回動されるようになる。従つて、コントロールス
リーブ18は、増方向(図上右方)へ移動される
べき力が加わるが、このコントロールスリーブ1
8の動きはピストン43により遅延される。
即ち、ピストン43に力が加わると、その背後
の室46内の燃料(オリフイス47、ピストンの
すき間から洩れた燃料が充満している)に圧力が
加わり、該室46から流出する量が単位時間当り
のオリフイス47の通過量を超えて排出すること
はできないので、ピストン43の移動速度が制限
を受けることになり、コントロールスリーブ18
の動きが遅延し、その遅延時間内に機関の回転が
上昇するために、始動増量特性のない制御状態時
の特性に第2図上点線(AからC)のように移行
し、燃料の過多による黒煙の発生は防がれるもの
である。
なお、オリフイス47の径を適宜に変更するこ
とで、所望する遅延特性に適宜に変更できること
は言うまでもありません。
また、この考案の実施例において、ピストン4
3のダンパー効果が全回転域に及ぶために、アク
セルフイーリングが多少問題となるが、機関の回
転数の高い所でも、その影響があつても良い場合
には、ダンパー効果を付する構成はきわめて簡単
となるものである。
更に、始動時にあつては、ピストンの影響を受
けて、コントロールスリーブの移動が遅れるが始
動増量特性は充分得られるものである。
以上のように、この考案によれば、低速回転域
における急加速操作時にあつてコントロールスリ
ーブの移動を遅延させるために、機関の回転上昇
による特性が変化して始動増量特性域に入らず燃
料過多状態の発生を防いでスモークの発生を防ぐ
ことができるものである。
また、ピストンのダンパー効果は全回転域に及
ぶが、構造的にはきわめて簡単にすることができ
るものである。
さらにコントロールスリーブの係合片は、コン
トロールスリーブが増方向に所定量移動した場合
に始めてピストンから延びるプツシユロツドに当
接するので、コントロールスリーブを所定量移動
させるまでは急激に噴射量を増大させることがで
き、加速性への影響を少なくすることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す断面図、第2
図は特性線図である。 5……プランジヤ、18……コントロールスリ
ーブ、20……カツトオフポート、40……係合
片、42……孔、43……ピストン、45……プ
ツシユロツド、46……ピストンの背後の室、4
7……オリフイス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 往復及び回転運動するプランジヤによつて燃料
    の吸入圧送と分配とを行なうと共に、プランジヤ
    上の移動可能でカツトオフポートを開く時期を変
    化させるコントロールスリーブを持つ分配型燃料
    噴射ポンプにおいて、前記コントロールスリーブ
    に係合片を設けると共に、ポンプハウジングの分
    配ヘツドに孔を形成し、この孔内にピストンを配
    し、該ピストンにオリフイスを形成してピストン
    の背後の室とポンプチヤンバー内とを連通させ、
    前記コントロールスリーブを増方向に所定量移動
    させた場合に当接するプツシユロツドを前記ピス
    トンに設けたことを特徴とする分配型燃料噴射ポ
    ンプ。
JP1600583U 1983-02-05 1983-02-05 分配型燃料噴射ポンプ Granted JPS59121472U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1600583U JPS59121472U (ja) 1983-02-05 1983-02-05 分配型燃料噴射ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1600583U JPS59121472U (ja) 1983-02-05 1983-02-05 分配型燃料噴射ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59121472U JPS59121472U (ja) 1984-08-16
JPH0143507Y2 true JPH0143507Y2 (ja) 1989-12-18

Family

ID=30147309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1600583U Granted JPS59121472U (ja) 1983-02-05 1983-02-05 分配型燃料噴射ポンプ

Country Status (1)

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JP (1) JPS59121472U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5675953A (en) * 1979-11-21 1981-06-23 Nissan Motor Co Ltd Injection controller of distribution type fuel pump

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5675953A (en) * 1979-11-21 1981-06-23 Nissan Motor Co Ltd Injection controller of distribution type fuel pump

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JPS59121472U (ja) 1984-08-16

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