JPH0142759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス瞬間湯沸器における押ぼたん式の
操作装置に関する。

本願出願人は、先にこの種装置として、例えば
特願昭59−1765に見られるように、内部に熱交換
器と、これに対向するバーナユニツトを有する湯
沸器本体の前面にプツシユプツシユ式の押ぼたん
を備えて該押ぼたんの１回目のプツシユ操作によ
れば、これに応動する１対の操作ロツドを介し
て、該バーナユニツトに連るガス通路内のガス弁
と、該熱交換器に連る水通路内の水弁とが開くよ
うにした式のものを提案したが、この場合該ガス
弁と該水弁とが同時に開くことは好ましくなく、
先づ該ガス弁と、次で少しく遅れて該水弁とが開
くようにすることが好ましい。

本考案はかゝる要求に適合する装置を得ること
をその目的としたもので、内部に熱交換器１と、
これに対向するバーナユニツト２を有する湯沸器
本体３の前面に、プツシユプツシユ式の押ぼたん
４を備えて、該押ぼたん４の１回目のプツシユ操
作によれば、これに応動する１対の操作ロツド
５，６を介して該バーナユニツト２に連るガス通
路７内のガス弁８と、該熱交換器１に連る水通路
９内の水弁１０とが開くようにした式のものにお
いて、該水弁１０の前面に、これを後方に押圧し
て開く押圧レバ１１を設けると共に、該水弁１０
に対応する該操作ロツド６上に、該プツシユ操作
に伴う該ロツド６の後退端位置への往動と、これ
に続く中間位置への復動とによれば該押圧レバ１
１に係合してこれを作動するラチエツト１２とを
備えて成る。

これを図示の実施例につき更に説明するに、該
バーナユニツト２はメインバーナ２ａと、口火バ
ーナ２ｂとから成ると共に該ガス通路７はその下
流側において該メインバーナ２ａに連るメインガ
ス通路７ａと該口火バーナ２ｂに連る口火ガス通
路７ｂとに分岐されて、該メインガス通路７ａに
は該水通路９の通水に際しこれに応動する水圧応
動弁１３が介入されるようにし、更に該口火バー
ナ２ｂには該操作ロツド５の後退端によればこれ
に押されて閉じる点火スイツチ１４に応動する点
火電極１５が備えられるようにした。尚該ガス弁
８は該操作ロツド５の後退端によればこれに押さ
れて開くガス開閉弁８ａと、該開閉弁８ａと、該
開閉弁８ａの開弁によればこれに押されて開くそ
の上流側のガス安全弁８ｂとから成る。

以上は従来のものと特に異らないが、本考案に
よれば前記したように該水弁１０とこれに対応す
る該操作ロツド６との間に該押圧レバ１１と、該
ラチエツト１２を介入させるもので、これを更に
詳述するに、全体として第２図に明示する通りで
あり、その作動は第３図乃至第６図示の通りであ
る。即ち該押圧レバ１１は該水弁１０の前方に中
間の軸１１ａで軸支されると共に、該ラチエツト
１２は略Ｌ字状に屈曲してその中間の軸１２ａで
該ロツド６上に軸支されてその先端にラチエツト
爪１２ｂを備え、更にその尾端にばね１２ｃを作
用されると共にその前方にストツパ１２ｄを備え
るもので、常時は第３図示の状態に存し、次で該
ロツド６の後退端位置への往動によれば第４図示
のように該ラチエツト１２はこれに伴われて後方
に移動すると共に図面で時計方向に傾動して該ラ
チエツト爪１２ｂで該押圧レバ１１の根部端の背
面に係合し、次で該ロツド５の中間位置への復動
によれば第５図示のように該ラチエツト１２はこ
れに伴われて前進して該押圧レバ１１に図面で反
時計方向への傾動を与え、かくて該水弁１０はこ
れに押されて開く。次で該押ぼたん４の再度のプ
ツシユ操作によれば、該ロツド５はその中間位置
から少許後退端した後前進して当効位置に戻るも
ので、これによれば第６図示のように該ラチエツ
ト１２はこれに伴われて一旦後退した後前進して
該ストツパ１２ｄに押されて図面で反時計方向に
傾動し、該押圧レバ１１との係合が解かれると共
に更に前進して第３図示の状態に戻り、次の作動
に備えられる。

図面で１６は押ぼたん４を、その１回目の押操
作時後退端位置への往動に引続く中間位置への復
動時に中間位置に係止し、再度の押操作で該係止
を解くプツシユプツシユ機構を示す、次でその全
体の作動を説明するに、その使用に際し該押ぼた
ん４に１回目のプツシユ操作を与えるときは、該
１対の操作ロツド５，６は一旦大きく後退端した
後、次で少しく前進してその中間位置に戻る。
かゝる作動に際し、該操作ロツド５はその後退端
により該ガス弁８を開いて該バーナユニツト２に
おける該点火バーナ２ｂにガスを導くと共に該点
火スイツチ１４を閉じて該バーナ２ｂに点火を与
える。更にこの際、該操作ロツド６は前記したよ
うにその後退端によれば該ラチエツト１２が該押
圧レバ１１に係合し、次で該中間位置への復動に
よれば該押圧レバ１１に作動を与え、かくて該水
弁１０がこれに押されて開弁する。この開弁によ
れば、熱交換器１に通水が与えられると共に、こ
の通水に伴い該水圧応動弁１３が開いて該バーナ
ユニツト２における該メインバーナ２ａにガスが
導かれてこれに該点火バーナ２ｂによる着火が与
えられ、かくて該熱交換器１はその通水状態で加
熱されてこれに出湯を得られる。これを要約すれ
ば、該押ぼたん４の１回目のプツシユ操作によれ
ば先づそのプツシユ作動により該ガス弁８が開
き、次でそのレリーズ作動により該水弁１０が開
き所定の出湯が与えられる。次で該押ぼたん４の
２回目のプツシユ操作に与れば、該操作ロツド５
は当初位置に戻つて該ガス弁８が閉じると共に該
操作ロツド６は該ラチエツト１２による該押圧レ
バ１１との係合を解けれて当初位置に戻つて該水
弁１０が閉じ、全体としてその作動が停止されて
次の使用に備えられる。

このように本考案によるときは、押ぼたん４の
１回目のプツシユ操作によれば先づガス弁８と、
次で少しく遅れて水弁１０とが開くもので、両弁
８，１０が同時に開く式のものにおける不都合を
無くし得られ、その構成は該水弁１０の前面に押
圧レバ１１と、該水弁１０に対応する操作ロツド
６にこれと係合自在のラチエツト１２とを備えれ
ば定るもので比較的簡単で廉価に得られる等の効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を備える湯沸器の１例の説明
線図、第２図はその要部の斜面図、第３図乃至第
６図はその作動の説明線図である。 １……熱交換器、２……バーナユニツト、３…
…湯沸器本体、４……押ぼたん、５，６……操作
ロツド、７……ガス通路、８……ガス弁、９……
水通路、１０……水弁、１１……押圧レバ、１２
……ラチエツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に熱交換器１と、これに対向するバーナユ
   ニツト２を有する湯沸器本体３の前面に、プツシ
   ユプツシユ式の押ぼたん４を備えて、該押ぼたん
   ４の１回目のプツシユ操作によれば、これに応動
   する１対の操作ロツド５，６を介して該バーナユ
   ニツト２に連るガス通路７内のガス弁８と、該熱
   交換器１に連る水通路９内の水弁１０とが開くよ
   うにした式のものにおいて、該水弁１０の前面
   に、これを後方に押圧して開く押圧レバ１１を設
   けると共に、該水弁１０に対応する該操作ロツド
   ６上に、該プツシユ操作に伴う該ロツド６の後退
   端位置への往動と、これに続く中間位置への復動
   とによれば該押圧レバ１１に係合してこれを作動
   するラチエツト１２とを備えて成る湯沸器の押ぼ
   たん式操作装置。