JPH0138454Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス作動の瞬間湯沸器に関する。

従来この種湯沸器として、内部にガスバーナと
該バーナで加熱される熱交換器とを有する湯沸器
本体内に、第１操作部材の操作によれば開いて該
バーナにガスを導くガス通路内のガス開閉弁と、
第２操作部材の操作によれば開いて該熱交換器に
水を導く水通路の水開閉弁とを備える式のものは
知られるが、この場合その使用に際しては先づ該
第１操作部材と、次で該第２操作部材とを順次に
操作すべきもので、その操作を円滑且容易に行い
得られることが好ましい。

本考案はかゝる要求に適合する湯沸器を得るこ
とをその目的としたもので、内部にガスバーナ１
と、該バーナ１で加熱される熱交換器２とを有す
る湯沸器本体３内に、第１操作部材４の操作によ
れば開いて該バーナ１にガスを導くガス通路５内
のガス開閉弁６と、第２操作部材７の操作によれ
ば開いて該熱交換器２に水を導く水通路８内の水
開閉弁９とを備える式のものにおいて、該第１操
作部材４と該第２操作部材７とを該本体３の前面
に互に隣接して配置される一側の第１押ぼたん４
ａと、他側の第２押ぼたん７ａとを有する各押ぼ
たん式に構成させると共に、該第１押ぼたん４ａ
を比較的小型と、該第２押ぼたん７ａを比較的大
型とに構成して成る。

図示のもので、該ガスバーナ１はメインバーナ
１ａと常火バーナ１ｂとパイロツトバーナ１ｃと
で構成されるものとし、該第１操作部材４の操
作、即ち該第１押ぼたん４ａの押圧によれば、該
ガス開閉弁６がこれに押されて開くと共にその前
方のレバ８を介してその側方の電磁安全弁９がこ
れに押されて開き、かくて常火バーナ１ｂにガス
が導かれ、更にこの際該開閉弁６と同軸上の後方
のパイロツトバルブ１０が開いてパイロツトバー
ナ１ｃに同じくガスが導かれると共に、その後方
の点火スイツチ１１がこれに押されて作動するも
のでかくて常火バーナ１ｂに該パイロツトバーナ
１ｃを介しての火移り点火が与えられる。

更に該第２操作部材７の操作、即ち第２押ぼた
ん７ａの押圧によれば、該水開閉弁９がこれに押
されて開き、かくて該熱交換器２はこれを介して
水を導かれるが、この際該水通路８内の水ガバナ
１２はこれに応動して前記したガス通路５内に介
入される水圧応動弁１３を開くもので、かくて前
記したメインバーナ１ａはこれを介してガスを導
かれてこれに作動が与えられるようにした。

これを換言すれば、該第１押ぼたん４ａは点火
用押ぼたんとして機能し、該第２押ぼたん７ａは
出湯用の押ぼたんとして機能する。

尚前記した各押ぼたん４ａ，７ａは押圧終端で
の押圧解除に際し中間位置で一旦係止され再度の
押圧操作で始端位置に復帰される所謂プツシユ、
プツシユ式に構成されるが一般であり、ここで該
第１押ぼたん４ａの押圧終端から中間位置への復
動によれば、前記電磁安全弁９の押圧操作と、前
記パイロツトバルブ１０の開弁と、前記点火スイ
ツチ１１の閉成とが解かれるようになつている。
図面で４ｂ，７ｂはハートカム式のプツシユ、プ
ツシユ機構、１４は点火電極、１５は熱電対を示
す。

該第１押ぼたん４ａと該第２押ぼたん７ａとの
配置は例えば第１図に明示するように左方と右方
とに並設されるものとし、その寸法は例えば仝図
示のように該第２押ぼたん７ａを横方向に長手に
のびる比較的大型とする。

その作動を説明するに、第１押ぼたん４ａを押
圧すれば、ガスバーナ１はその常火バーナ１ｂが
着火した状態に用意され、次で該第２押ぼたん７
ａの押圧によれば熱交換器２に水が導かれると共
に該ガスバーナ１はそのメインバーナ１ａが作動
となり、かくて該熱交換器２を介して導かれる水
は該バーナ１ａにより加熱されてその下流側に出
湯を得られる。次で該出湯を一旦停止するには、
該第２押ぼたん７ａを再度押圧して旧位に戻せば
よく、これを再度操作すれば再び出湯を得られ
る。

このように本考案によるときは、第１操作部材
４と第２操作部材７とを、湯沸器本体１の前面に
互に隣接して配置される第１押ぼたん４ａと第２
押ぼたん７ａとを有する各押ぼたん式とするもの
で、その使用に際しては単に前面の両押ぼたん４
ａ，７ａを順次に押圧すれば足り、従来の例えば
つまみを回動し或は左右に摺動するような式のも
のに比し、その操作を円滑且容易にすることが出
来、例えば片手でその一方と他方とを順次に押圧
するような操作が可能であり、更にその使用に際
し、該第２押ぼたん７ａは出湯の停止と開始とに
備えて比較的屡々操作されるが、該ぼたん７ａは
比較的大型に構成されるため、格別の注意を払う
ことなく、容易にこれを操作し得て使用を容易に
し、且つ大きさの違いが第１押ボタンと第２押ボ
タンとの識別に役立つて誤操作も防止される等の
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案湯沸器の１例の斜面図、第２図は
その要部の截断平面図である。 １……ガスバーナ、２……熱交換器、３……湯
沸器本体、４……第１操作部材、５……ガス通
路、６……ガス開閉弁、７……第２操作部材、８
……水通路、９……水開閉弁、４ａ……第１押ぼ
たん、７ａ……第２押ぼたん。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部にガスバーナ１と、該バーナ１で加熱され
   る熱交換器２とを有する湯沸器本体３内に、第１
   操作部材４の操作によれば開いて該バーナ１にガ
   スを導くガス通路５内のガス開閉弁６と、第２操
   作部材７の操作によれば開いて該熱交換器２に水
   を導く水通路８内の水開閉弁９とを備える式のも
   のにおいて、該第１操作部材４と該第２操作部材
   ７とを該本体３の前面に互に隣接して配置される
   一側の第１押ぼたん４ａと、他側の第２押ぼたん
   ７ａとを有する各押ぼたん式に構成させると共
   に、該第１押ぼたん４ａを比較的小型と、該第２
   押ぼたん７ａを比較的大型とに構成して成るガス
   瞬間湯沸器。