JPH0142412Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、植付泥面中に粒状肥料を供給する施
肥装置と前記施肥装置に対する肥料収容タンクと
を設けると共に、傾斜苗のせ台を備えた苗植付装
置を設けた田植機に関する。

上記田植機において肥料収容タンクを設ける
に、従来一般に、全体容量を大にするために、機
体の上方側空間に設けている。ところが、施肥装
置の肥料供給部は植付泥面近くに設けられるもの
であり、肥料供給用のホースやパイプが長くな
り、内部で詰まりを生じやすくなる欠点があつ
た。

本考案は、上記の点に鑑み、粒状肥料を容量大
に収容できながら、スペース的にコンパクトに、
かつ、肥料供給部との間での距離小さくタンクを
設けられるようにすることを目的とする。

本考案は、上記目的の達成のために、冒記した
田植機において、前記タンクを縦長形状に構成す
ると共に、そのタンクを前記苗のせ台の背面に沿
わせた傾斜姿勢で取付けてある事を特徴とする。

つまり、苗のせ台の背面のスペースを有効利用
し、苗のせ台の背面に沿わせ、前後幅は小さいも
のの上下長さを大にして容量大に構成した縦長形
状のタンクを取付けるから、容量大にしながらも
スペース的にコンパクトに設けられると共に、そ
の下端部を植付泥面に近づけて肥料供給部との間
での距離を小さくでき、ホースあるいはパイプ内
での詰まりを抑制しやすく肥料供給を良好に行え
るようになつた。しかも、傾斜姿勢で設けるか
ら、たとえ満杯あるいはそれに近い量の肥料が収
容されている場合でも、それらの荷重の一部を縦
壁に受止めさせ、タンクからの取出し口に集中し
て圧密状態になることを効果的に抑制できる。

以下、本考案の実施例を例示図に基いて詳述す
る。

前後に車輪１，２を軸架すると共に操縦部３を
設けた走行車体の後部に、リンク機構４とリフト
シリンダ５を介して駆動昇降自在に苗植付装置６
が連動連結され、乗用型田植機が構成されてい
る。

前記苗植付装置６は、植付ミツシヨンケース７
から上方に突設した支持アーム８，８に車体左右
方向に往復摺動自在に傾斜苗のせ台９を設けると
共に、植付ミツシヨンケース７の下部に整地フロ
ート１０…を取付けて構成されている。

前記苗のせ台９の背面に沿わせて、縦長形状
で、かつ、下端部の左右二箇所に取出し口１１，
１１を備えた粒状肥料の収容タンク１２が、前記
支持アーム８，８にわたつて取付けられている。
整地フロート１０，１０の前端に板状の支持部材
１３が取付けられると共に、その支持部材１３，
１３夫々の両端に、植付泥面に溝を形成する作溝
器１４，１４が取付けられ、かつ、前記取出し口
１１，１１に取出し装置１５が付設されると共
に、前記作溝器１４…とにわたつて流下供給用の
パイプ１６が連通接続され、植付泥面に形成され
た溝内に粒状肥料を供給していくように施肥装置
１７が構成されている。

図中１４ａは溝を埋め戻すための整地板を示
し、１１ａは取出し口１１に対するシヤツターを
示す。

前記タンク１２内に、収容肥料の押圧力により
巻バネ１８の付勢力に抗して変位自在に受圧板１
９，１９を設けると共に受圧板１９，１９に作用
させてリミツトスイツチ２０，２０を設け、ボン
ネツト２１の前部に付設したモニター２２の肥料
補充時期報知用のランプ２３に対する電気回路Ｃ
に両リミツトスイツチ２０，２０を互いに並列に
接続し、肥料が設定量以下に減少した事を操縦者
に報知して補充を促し、肥料が無くなつたまま作
業走行することを回避できるように構成してあ
る。

前記タンク１２を、後車輪２，２の後方に対応
させて設ければ、苗のせ台９の摺動部に対するカ
バーに兼用できる利点がある。

本考案は、歩行型田植機にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機の実施例を示し、第
１図は乗用型田植機の全体側面図、第２図は要部
の一部切欠背面図、第３図は要部の一部省略平面
図、第４図は要部の斜視図である。 ６……苗植付装置、９……苗のせ台、１２……
タンク、１７……施肥装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 植付泥面中に粒状肥料を供給する施肥装置１７
   と、前記施肥装置１７に対する肥料収容タンク１
   ２とを設けると共に、傾斜苗のせ台９を備えた苗
   植付装置６を設けた田植機であつて、前記タンク
   １２を縦長形状に構成すると共に、そのタンク１
   ２を、前記苗のせ台９の背面に沿わせた傾斜姿勢
   で取付けてある事を特徴とする田植機。