JPH0141950Y2 - - Google Patents

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JPH0141950Y2
JPH0141950Y2 JP1982197920U JP19792082U JPH0141950Y2 JP H0141950 Y2 JPH0141950 Y2 JP H0141950Y2 JP 1982197920 U JP1982197920 U JP 1982197920U JP 19792082 U JP19792082 U JP 19792082U JP H0141950 Y2 JPH0141950 Y2 JP H0141950Y2
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JP
Japan
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piston
cylinder
band
shock absorber
piston body
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JP1982197920U
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JPS59103943U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油圧式シヨツクアブソーバに関し、詳
しくは、所定量の作動油を収容するシリンダと、
このシリンダ内に挿入されてその開口部を液密的
かつ摺動可能に貫通するピストンロツドと、ピス
トンボデーの外周にリング状のピストンバンドを
嵌合してなり前記ピストンロツドの内端に組付け
られて前記シリンダ内に摺動可能に嵌挿され同シ
リンダ内を2つの油室に区画するとともにこれら
両油室をオリフイスを通して連通させる作動ピス
トンを備えた油圧式シヨツクアブソーバに関す
る。
一般に、この種油圧式シヨツクアブソーバにお
いては、第5図に示すように、作動ピストンを構
成するピストンボデー1の外周に環状凹所1aが
形成されていて、この環状凹所1aにリング状の
ピストンバンド2が嵌合されており、このピスト
ンバンド2の作用により作動ピストンがシリンダ
3内を軸方向へ摺動可能になつている。また、ピ
ストンボデー1とピストンバンド2の互に対向す
る角部1b,2aには、面取りが施されている。
この面取りは周方向にかならずしも均一ではな
く、このためピストンロツド4の回転、振動等に
より作動ピストンに回転、振動が生じてピストン
ボデー1とピストンバンド2間に周方向の相対回
転が生じると、ピストンボデー1とピストンバン
ド2との当り面が変動してこれら両者間の間隙が
変化する。この間隙の変化は、油圧式シヨツクア
ブソーバの減衰力特性に影響を及ぼし、さらには
車両の操安性、乗心地にも影響を及ぼすおそれが
ある。
本考案は、このような問題に対処すべくなされ
たもので、その主たる目的は、ピストンバンドの
内周面を、作動油の油圧の作用によりピストンボ
デーの外周面に密接させてこれら両者間の間隙を
なくすことにより、減衰力特性に及ぼす影響を解
消することにある。
本考案は、かかる目的を達成すべくこの種油圧
式シヨツクアブソーバにおいて、前記作動ピスト
ンにおけるピストンボデーの外周をその両端から
軸方向の中央部に向つて漸次小径となるテーパ状
に形成し、かつ前記ピストンバンドの内周をその
軸方向の中央部から両端に向つて漸次大径となる
テーパ状に形成したことにその構成上の特徴があ
る。これにより、本考案においては、当該シヨツ
クアブソーバの作動時に発生する油圧の作用によ
り、前記ピストンバンドを前記ピストンボデーに
対して軸方向へ相対的に移動させて、前記ピスト
ンバンドの内周面をその楔作用にて前記ピストン
ボデーの外周面に密接させ、これら両周面間の間
隙を消失させることができる。このため、減衰力
特性に及ぼす影響が解消され、車両の操安性、乗
心地が向上する。
以下、本考案を図面に基づいて説明するに、第
1図には本考案に係る油圧式シヨツクアブソーバ
の一実施例が示されている。この油圧式シヨツク
アブソーバ(以下単にシヨツクアブソーバという
ことがある)は、有底のシリンダ11と、シリン
ダ11の底部に組付けたベースバルブ12と、シ
リンダ11内に挿入したピストンロツド13と、
その内端に組付けた本考案の主要部をなす作動ピ
ストン20を備えている。
シリンダ11は所定量の作動油を収容するもの
で、有底のアウタチユーブ11aとその内部に所
定の周間隙を保つて同心的に配置したインナチユ
ーブ11bとからなり、アウタチユーブ11aの
底部とインナチユーブ11bの下端との間にベー
スバルブ12が固定されている。このベースバル
ブ12は、圧縮行程時に作動して減衰力を生じさ
せるオリフイスを形成する弁機構と伸張行程時に
作動して減衰力を生じさせるオリフイスを形成す
る弁機構とを備えた周知のもので、これら両弁機
構のオリフイスを通して両チユーブ11a,11
bが互に連通されている。このインナチユーブ1
1b内には、作動ピストン20を組付けたピスト
ンロツド13が挿入されている。ピストンロツド
13は、シリンダ11の上端開口部に固着したガ
イドロツド14、オイルシール15およびシール
カバー16を貫通し、液密的かつ摺動可能になつ
ている。作動ピストン20は、ピストンロツド1
3の内端に組付けられており、シリンダ11のイ
ンナチユーブ11b内に摺動可能に嵌挿されて、
インナチユーブ11b内を上下両油室R1,R2
に区画している。この作動ピストン20は、圧縮
行程時に作動して減衰力を生じさせるオリフイス
を形成する周知の弁機構20aと、伸張行程時に
作動して減衰力を生ずさせるオリフイスを形成す
る周知の弁機構20bを備えていて、これら両弁
機構20a,20bのオリフイスを通して上下両
油室R1,R2が互に連通されている。
これにより、当該シヨツクアブソーバにおいて
は、圧縮行程時下方油室R2の作動油が作動ピス
トン20の弁機構20aを通つて上方油室R1へ
流入するとともにベースバルブ12の一方の弁機
構を通つてアウタチユーブ11a内へ流入して、
減衰力を発生させる。また、伸張行程時において
は、上方油室R1の作動油が作動ピストン20の
弁機構20bを通つて下方油室R2へ流入すると
ともにアウタチユーブ11a内の作動油がベース
バルブ12の他方の弁機構を通つて下方油室R2
へ流入して、所定の減衰力を発生させる。
しかして、当該シヨツクアブソーバの作動ピス
トン20においては、第2図〜第4図に示すよう
に、ピストンボデー21の外周に所定幅の環状凹
所が形成されていて、この凹所内にこれよりわず
かに小幅のリング状のピストンバンド22が嵌合
されている。ピストンボデー21の環状凹所を構
成する外周は、その両端から軸方向の中央部に向
つて漸次小径となるテーパ状に形成されていて、
その軸方向に2つのテーパ面21a,21bを備
えている。一方、ピストンバンド22の内周は、
その軸方向の中央部から両端に向つて漸次大径と
なるテーパ状に形成されていて、その軸方向にピ
ストンボデー21のそれぞれのテーパ面21a,
21bに対向する2つのテーパ面22a,22b
を備えている。また、ピストンボデー21とピス
トンバンド22の互に対向する上方テーパ面21
a,22aおよび下方テーパ面21b,22bの
傾斜角度は略同一の角度になつている。これによ
り、当該シヨツクアブソーバにおいては、圧縮行
程時ピストンバンド22に下方油室R2の油圧が
矢印A方向に付与され、ピストンバンド22は上
方へ相対的に移動してピストンボデー21とイン
ナチユーブ11b間に食い込む。このため、ピス
トンボデー21とピストンバンド22の両上方テ
ーパ面21a,22aが互に密接して、これら両
者間の間隙を消失させる。また、伸張行程時にお
いては、上方油室R1の油圧がピストンバンド2
2に矢印B方向に付与され、ピストンバンド22
は下方へ相対的に移動してピストンボデー21と
インナチユーブ11b間に食い込む。このため、
ピストンボデー21とピストンバンド22の両下
方テーパ面21b,22bが互に密接して、これ
ら両者間の間隙を消失させる。従つて、当該シヨ
ツクアブソーバによれば、その作動時ピストンボ
デー21とピストンバンド22との間の間隙が消
失されるため、これら両者間の間隙に起因する減
衰力特性に対する影響が解消され、車両の操安
性、乗心地が向上する。なお、本実施例において
は、シリンダ11を両チユーブ11a,11bに
て形成してこれらをベースバルブ12にて連通さ
せた複筒式のシヨツクアブソーバに本考案を実施
した例について示したが、本考案においては、シ
リンダ内にガス室を形成するフリーピストンを摺
動可能に嵌挿してなるドカルボン式等の単筒式の
シヨツクアブソーバにも実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシヨツクアブソーバの一
実施例を概略的に示す部分縦断側面図、第2は同
シヨツクアブソーバにおける作動ピストンの拡大
部分縦断側面図、第3図は同作動ピストンを構成
するピストンボデーの拡大部分縦断側面図、第4
図は同作動ピストンを構成するピストンバンドの
拡大部分縦断側面図、第5図は従来のシヨツクア
ブソーバにおける作動ピストンの部分縦断側面図
である。 符号の説明、11……シリンダ、13……ピス
トンロツド、20……作動ピストン、21……ピ
ストンボデー、21a,21b……テーパ面、2
2……ピストンバンド、22a,22b……テー
パ面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所定量の作動油を収容するシリンダと、このシ
    リンダ内に挿入されてその開口部を液密的かつ摺
    動可能に貫通するピストンロツドと、ピストンボ
    デーの外周にリング状ピストンバンドを嵌合して
    なり前記ピストンロツドの内端に組付けられて前
    記シリンダ内に摺動可能に嵌挿され同シリンダ内
    を2つの油室に区画するとともにこれら両油室を
    オリフイスを通して連通させる作動ピストンを備
    えた油圧式シヨツクアブソーバにおいて、前記作
    動ピストンにおけるピストンボデーの外周をその
    両端から軸方向の中央部に向つて漸次小径となる
    テーパ状に形成し、かつ前記ピストンバンドの内
    周をその軸方向の中央部から両端に向つて漸次大
    径となるテーパ状に形成したことを特徴とする油
    圧式シヨツクアブソーバ。
JP19792082U 1982-12-28 1982-12-28 油圧式シヨツクアブソ−バ Granted JPS59103943U (ja)

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JP19792082U JPS59103943U (ja) 1982-12-28 1982-12-28 油圧式シヨツクアブソ−バ

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JPS59103943U JPS59103943U (ja) 1984-07-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505126B1 (ko) * 2001-01-16 2005-08-03 주식회사 만도 쇽 업소버의 바디 밸브
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JPS477282U (ja) * 1971-02-17 1972-09-26
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