JPH0141386Y2 - - Google Patents

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JPH0141386Y2
JPH0141386Y2 JP1988007540U JP754088U JPH0141386Y2 JP H0141386 Y2 JPH0141386 Y2 JP H0141386Y2 JP 1988007540 U JP1988007540 U JP 1988007540U JP 754088 U JP754088 U JP 754088U JP H0141386 Y2 JPH0141386 Y2 JP H0141386Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、容器本体の底部又は肩部を被蓋す
るコツプを備えた魔法瓶や保温水筒等の液体容
器、詳しく言えばコツプと容器本体との着脱構造
に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の液体容器の容器本体とコツプ又
はキヤツプを着脱する構造としては、 (a) 一般に周知の如く、コツプの開口縁部に雌ね
じを形成するとともに、容器本体の肩部または
底部には雄ねじを形成し、この雌雄両ねじをね
じ込み又は緩めることにより、コツプを容器本
体に被蓋し又は離脱する構成のもの。
(b) 実開昭49−89148号公報に示されている如く、
キヤツプ(外蓋)の周壁の左右両側の中間対称
部分に連結部(枢支部)を形成するとともに、
他の周縁部に切離孔を形成した弾性係合板部を
形成し、この弾性係合板部が下端内周縁には突
条を形成し、キヤツプを本体に押し付けて容器
本体上部の嵌合凹溝に嵌合する一方、弾性係合
板部の連結部より上方を押圧することにより前
記突条と嵌合凹溝との嵌合を解除するようにし
たもの。
などが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記従来例(a)のコツプは、(イ)、容器
本体に対してねじ山の長さ分だけ何回転かしなけ
れば、被蓋し又は取り外しできないため、着脱に
手間がかかる不都合があつたし、(ロ)容器本体の携
帯中などにおいてコツプの螺合部が緩んで、不用
意に外れたりする虞れがあつた。(ハ)さらに、コツ
プの雌ねじのため、コツプで内容液を飲む際に口
当たりが悪いなどの問題点があつた。
従来例(b)のキヤツプをコツプに転用した場合、
上記(イ),(ロ),(ハ)の問題点は殆ど解消されよう。し
かしながら、この従来例(b)では、(ニ)このキヤツプ
には切離孔を形成しているためコツプとして使用
した場合に、内容液などがその切離孔から洩れて
コツプとしての用をなさない問題があるし、(ホ)キ
ヤツプは弾性係合板部の連結部(枢支部)のねじ
り弾性によつて容器本体に着脱自在に固定するも
のであるから、長期間の使用により、或いはキヤ
ツプを容器本体から取り外す際に弾性係合板部の
上部を必要以上に押圧回動させすぎたとき等に、
連結部(枢支部)がねじ切れたりするなどの問題
点があつた この考案は、上記問題点(イ),(ロ),(ハ),(ニ)をこ

ごとく解消しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する手段として、この考案は、
容器本体の少なくとも一端側にコツプを備えた液
体容器において、 容器本体の肩部又は底部に常時係合方向に付勢
された外向きの弾性片よりなる係合受部を形成
し、この係合受部は略中央部に指当て部を形成す
るとともに、肩部又は底部間に前記付勢方向側へ
の押圧規制空間を形成し、コツプの開口縁には前
記係合受部に係脱自在に係合される内向きの弾性
係合部を形成し、このコツプを前記肩部又は底部
に外嵌合してそのコツプの弾性係合部を前記係合
受部に係合し、前記指当て部の押圧により係合受
部と弾性係合部との係合を解除するように構成し
てなるものである。
前記押圧規制空間は、少なくとも、弾性片の押
圧操作により係合受部がコツプの弾性係合部と離
脱する程度の空間とするとよい。
弾性片の係合受部とコツプの弾性係合部の摺接
面を後述する実施例の如く傾斜面イ,ロとすれ
ば、コツプを容器本体に押し嵌めるだけで前記係
合受部と弾性係合部とが自動的に係合され装着さ
れる。
押圧規制空間を形成する内壁は弾性片の係合受
部より長手方向外方まで延設する方がよい。
〔作用〕
上記構成からなるこの考案によれば、容器本体
の押圧規制空間に設けた弾性片の係合受部は、弾
性片自体の弾発力により、コツプの開口内周縁に
形成した弾性係合部に常時係合する方向に付勢さ
れている。
そこで、容器本体の肩部または底部へコツプを
被蓋するときには、弾性片に形成した指当て部を
押圧規制空間の内方へ押圧しながらコツプの肩部
又は底部へ押し込むか、又は弾性片の係合受部と
コツプの弾性係合部の摺接面を傾斜面としている
場合には、該コツプを容器本体に押し嵌めること
により、弾性片の係合受部は押圧規制空間内で制
限されながら内方へ圧縮さられた状態から、弾性
片の復元力により押圧規制空間内で外方へ拡開さ
れ弾性係合部と係合受部とは強固に係合され被蓋
される。この被蓋状態では簡単にはコツプは取り
外せない。
この被蓋状態よりコツプを取り外すには、弾性
片の指当て部を該弾性片の弾発力に抗して押圧し
て、前記係合受部をコツプの弾性係合部より係合
解除(離脱)して引き抜くとよい。
押圧規制空間を形成する内壁は弾性片の係合受
部より長手方向外方まで延設されていると、この
内壁がコツプ被着時にその弾性係合部のガイドと
なるとともに、コツプの弾性係合部を弾性片の係
合受部から解除したときに、該弾性係合部が他の
物に引つ掛つたりするのを防止する。
〔第1実施例〕 この考案の第1実施例を第1図ないし第3図に
基づいて以下に説明する。
1は携帯用魔法瓶等の液体容器の容器本体であ
つて、この容器本体1は、外ケース2とガラス製
の真空二重瓶3と、前記外ケース2の胴体上部に
内壁54を螺合するとともに首部に取付金具4を
介してビス5で固定した肩部8と、外ケース2の
胴体下部に前記肩部8と同様に内壁54を螺合し
た底部10とからなつている。
肩部8の上部には栓体76を着脱自在に螺着し
て、真空二重瓶3の上部開口を開閉するようにし
ている。底部10の中央部の内筒部12にはリン
グ体70を介して瓶底支持部材71が螺着してあ
る。
前記肩部8と底部10は、それぞれ、後部外面
に凹状帯部8a,10aと、該凹状帯部8a,1
0aに突設した吊紐取付片8b,10bとを有す
るとともに、後部の凹状帯部8a,10aの一部
には内壁54及び外壁55とで二重に形成してい
る個所を有する。
肩部8又は底部10の内壁54の同心円上に、
内壁より離間して外壁55を一体に形成し、この
外壁55と肩部8又は底部10の内壁54との間
には押圧規制空間56を形成し、該押圧規制空間
56の後部壁には抜け止め溝部57を形成すると
ともに、外壁55の中央部には押圧規制空間56
と連通した透孔58を穿つている。前記抜け止め
溝部57には弾性片17,27の差込片60を挿
入して弾性片17,27を固着している。
前記弾性片17,27は、第1図示の如く、プ
ラスチツク等の弾性素材からなるもので、内側の
他端部にはバネ片59を、他端部には差込片60
を一端部には外向きでかぎ状の係合受部32を、
差込片60と係合受部32との間の略中央の外面
には外壁55の透孔58に臨出させる押しボタン
状の指当て部34を、それぞれ連続的に形成して
おり、この弾性片17,27をバネ片59により
常時外方に付勢して、その係合受部32がコツプ
15,25の弾性係合部11,21に係合するよ
うにしている。
なお、肩部8と底部10に対する弾性片17,
27の組みつけは、弾性片17,27の差込片6
0を押圧規制空間56の抜け止め溝部57に嵌め
込むと同時に、指当て部34を透孔58に嵌装し
て行う。
前記弾性片17,27の係合受部32に係脱自
在に係合されるコツプ15,25の弾性係合部1
1,21は、天板18,28を取着したコツプ本
体16,26の内部開口縁に内向きのかぎ状とし
てあり、この弾性係合部11,21近くは胴体部
より少し大径としてある。係合受部32と弾性係
合部11,21の係合摺接面は傾斜面イ,ロとし
てあり、これで両者係合受部32、弾性係合部1
1,21の係合がし易いようにしてある。なお、
61はすべり止め凹凸部である。
前記指当て部34を押圧することにより、前記
弾性係合部11,21と係合受部32との係合を
解除することができる。
前記栓体76は、第1図及び第3図に示す如
く、真空二重瓶3の上部開口に嵌挿される栓本体
77と、肩部8に螺合されるねじ筒部78と、該
ねじ筒部上部に結合された天蓋79と、天蓋79
上面の水平方向に形成された摺動子収納室80に
摺動自在に嵌装された摺動子81と、収納室80
に穿つた透孔82とT字状液通路の縦液通路83
にバネ84で常時閉弁方向に付勢して嵌装された
弁棒85とからなり、第1図示の如く摺動子81
を右位置に移動している状態では弁棒85の弁8
6が縦液通路83の入口を閉弁し、同摺動子81
を左方向(矢符A方向)に移動すると、摺動子8
1の裏面により弁棒85をバネ84の付勢力に抗
して下動し、その位置決め部87が弁棒85頭部
を係合したときに開弁し内容液の注出ができるよ
うにしてなるものである。なお、88は断熱材で
ある。
この実施例のものは正立状態で持ち運びするよ
うにしてあるが、吊紐を適宜位置替えすることに
より横持ち式にもなし得る。31は栓体76の注
ぎ口である。
〔第2実施例〕 第4図と第5図は第2実施例を示す。このもの
は、肩部8又は底部10に内壁54と外壁55と
で形成される第1実施例と略同様の押圧規制空間
56を形成してある。一方、弾性片17,27は
第5図示の如く略階段状とされ、その後部側には
二股片62,63を、該二股片62,63の側壁
には係止凹部62a,63aを形成し、略中央部
にはローレツト状の指当て部34を突設し、前部
側は少し段落しさせその段落し部64の前端に外
向きの係合受部32を連続的に形成している。
コツプ15,25は、前記第1実施例と略同様
に形成してあるが、ただ、コツプ本体16,26
の外面に環状のステンレス化粧板を天板18,2
8となし、この天板18,28外周縁をEVA等
の弾性素材からなるリング体65でコツプ本体1
6,26底板部に圧着固定している。
弾性片17,27の差込片60である二股片6
2,63を抜け止め溝部57に嵌入すると、その
係止凹部62a,63aが肩部8又は底部10の
側壁に形成された係止突部(図示せず)と弾性的
に係合され、同弾性片17,27は抜け止めされ
る。弾性片17,27を肩部8又は底部10に結
合した状態においては、指当て部34は外壁55
と同一面となり、指当て部34をその弾性力に抗
して押圧すると、係合受部32押圧規制空間56
内方に圧縮されるなど、その作用は前記実施例と
同様であり、その他第1図ないし第2図と同一の
符号は同様な構成を示す。6は外ケース2との間
でステンレス製の真空二重空間を形成する内ケー
スである。
前記各実施例で示したコツプ15,25と容器
本体1との結合構造は、第6図と第7図で示した
起伏自在なハンドル90を取り付けた液体容器に
も適用することができる。
このハンドル90の構造を説明すれば、外ケー
ス2に螺合などで結合した肩部8と底部10収納
部Sの後部に、ピン91により一端支持腕92と
他端支持腕93とを枢支するとともに、これら両
支持腕92,93の先端部には断面が略コ字状の
把持部94をピン95で枢着し、また、一端支持
腕92には該支持腕92と他端支持腕93とを常
時起立姿勢に保持する方向に付勢するバネ96を
取り付けており、さらに肩部8の外板部97に
は、一端支持腕92を押し倒して把持部94を伏
させるスライダー98を摺動自在に設けてなる。
なお、99,100は位置決め用の小突起で、把
持部94の起立時には小突起99は凹部101
に、小突起100は凹部103にそれぞれ係合さ
れ、また、把持部94の伏した状態時には小突起
99は凹部102に係合され、小突起100は凹
部103より離脱され、それぞれの位置決めを図
つている。
このような構成によれば、ハンドル90の非使
用時には該ハンドル90を伏せておけるため、外
部に突出しないので、他の物に引つ掛かることな
く携帯に便利である。また、ハンドル90の使用
時には同ハンドル90を簡単に起立でき、把持部
94を把持して内容液を注出できるので、殊に液
体容器本体の胴径の大きいのは持ちにくく注出し
難いものであつたが、これによればかかる難点が
解消される利点を有する。
なお、各実施例では、コツプは容器本体1の肩
部又は底部に1個ずつ計2個取り付ける構成とし
たが、一方側に1個取り付けるものでもよい。
また、容器本体1と肩部8又は底部10との結
合は前記実施例のほか種々設計変更できる。
〔考案の効果〕
この考案は、容器本体の少なくとも一端側にコ
ツプを備えた液体容器において、容器本体の肩部
又は底部に常時係合方向に付勢された外向きの弾
性片よりなる係合受部を形成し、この係合受部は
略中央部に指当て部を形成するとともに、肩部又
は底部間に前記付勢方向側への押圧規制空間を形
成し、コツプの開口縁には前記係合受部に係脱自
在に係合される内向きの弾性係合部を形成し、こ
のコツプを前記肩部又は底部に外嵌合してそのコ
ツプの弾性係合部を前記係合受部に係合し、前記
指当て部の押圧により係合受部と弾性係合部との
係合を解除するように構成してなるから、以下の
如き効果を有する。すなわち、 (1) 容器本体の肩部または底部間に形成された押
圧規制空間内に常時係合方向へ付勢された弾性
片からなる係合受部を設け、弾性片の係合受部
が押圧規制空間内で遊動可能にして規制される
ようにしてあるから、コツプと弾性片との係脱
操作が円滑にできる。たとえ、弾性片の指当て
部を押圧し過ぎた場合でも、弾性片の係合受部
が内壁に当たつてそれ以上押圧できないため、
弾性片の弾性変形限度を越えることを完全に回
避でき、弾性片の破損をなくして耐久性の向上
が達成できる。
(2) コツプを前記肩部又底部に外嵌合して、その
コツプの弾性係合部を弾性片の係合受部に係合
するようにしてコツプを装着するように構成し
ているから、コツプの弾性係合部または弾性片
の係合受部が服などの他の物に不用意に引つ掛
かる虞れがない。
(3) 押圧規制空間を形成する内壁が弾性片の係合
受部より長手方向外方まで延設されると、この
内壁がコツプ被蓋時にその弾性係合部のガイド
となるとともに、コツプの弾性係合部を弾性片
の係合受部から解除したときに、該弾性係合部
が他の物に引つ掛つたりするのを防止する。
(4) コツプの容器本体への被蓋はコツプの弾性係
合部と弾性片の係合受部との外嵌合により、ま
た容器本体からのコツプの取り外しは弾性片の
指当て部の押圧操作によるだけでよいから、従
来例の螺合式のコツプ装着方式に比べて、コツ
プの容器本体への着脱操作が簡単で容易である
とともに、ねじの緩みによるコツプの不用意な
外れが防止できる。
【図面の簡単な説明】
図は何れもこの考案の実施例を示す。第1図は
第1実施例の縦断面図、第2図は第1図の全体の
斜視図、第3図は第1図の栓体の分解斜視図、第
4図は第2実施例の要部断面図、第5図は第4図
の弾性片の斜視図、第6図は本考案の他の適用例
を示す液体容器の斜視図、第7図は第6図のハン
ドル付近の断面図である。 1……容器本体、8……肩部、10……底部、
11,21……弾性係合部、15,25……コツ
プ、17,27……弾性片、32……係合受部、
34……指当て部、54……内壁、55……外
壁、56……押圧規制空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 容器本体1の少なくとも一端側にコツプ1
    5,25を備えた液体容器において、 容器本体1の肩部8又は底部10に常時係合
    方向に付勢された外向きの弾性片17,27よ
    りなる係合受部32を形成し、この係合受部3
    2は略中央部に指当て部34を形成するととも
    に、肩部8又は底部10間に前記付勢方向側へ
    の押圧規制空間56を形成し、 コツプ15,25の開口縁には前記係合受部
    32に係脱自在に係合される内向きの弾性係合
    部11,21を形成し、 このコツプ15,25を前記肩部8又は底部
    10に外嵌合してそのコツプ15,25の弾性
    係合部11,21を前記係合受部32に係合
    し、前記指当て部34の押圧により係合受部3
    2と弾性係合部11,21との係合を解除する
    ように構成したことを特徴とするコツプを備え
    た液体容器。 (2) 押圧規制空間56を形成する内壁54は弾性
    片17,27の係合受部32より長手方向外方
    まで延設されている請求項第(1)項記載のコツプ
    を備えた液体容器。
JP1988007540U 1988-01-23 1988-01-23 Expired JPH0141386Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS588099U (ja) * 1981-07-09 1983-01-19 日本コントロ−ル株式会社 電気加熱炉

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JPS535003Y2 (ja) * 1972-11-20 1978-02-07

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JPS588099U (ja) * 1981-07-09 1983-01-19 日本コントロ−ル株式会社 電気加熱炉

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