JPH0139985Y2 - - Google Patents

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JPH0139985Y2
JPH0139985Y2 JP1984151521U JP15152184U JPH0139985Y2 JP H0139985 Y2 JPH0139985 Y2 JP H0139985Y2 JP 1984151521 U JP1984151521 U JP 1984151521U JP 15152184 U JP15152184 U JP 15152184U JP H0139985 Y2 JPH0139985 Y2 JP H0139985Y2
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pipe
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bolts
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、地中埋設用の管と管とを、所定範囲
の伸縮性及び可撓性が確保される状態で連結する
場合に用いられる管継手に関するものであり、特
に該管継手を構成する多数の部材が、管の連結作
業中に纒まりのある統一性を失うことのないよう
にするための繋着部材に関する。
〔考案を着想するまでの経緯〕
一方の管と他方の管の双方を連結するために用
いられる一組の管継手装置は、双方の管にそれぞ
れ取付けられる複数の抱着金具、該双方の抱着金
具を連繋する複数の連結棒、複数の抱着金具及び
連結棒を双方の管に一体的に組合せるための締付
用ボルト・ナツト等、多数の部材で構成される宿
命を有している。
管の連結作業を実施する際には、まず、上記多
数の部材が一まとめに準備された一組の管継手装
置を分解し、それらの各部材を双方の管の所定位
置に順序よく取付け、最後に、締付用ボルト・ナ
ツトで緊締することによつて行われる。従つて一
個所の接続部の連結にも多くの工数を必要とす
る。そして、水道管路等を広域にわたつて地中埋
設する場合の管の接続は莫大な数にのぼる。しか
も地中埋設管路における管の連結現場は、作業者
の下半身がようやく入り得る程度に掘鑿された穴
の中であるのが普通であるから、作業性が極めて
悪い。そのうえ、分解した部材は、掘起こされた
土砂の中に紛れやすく、連結作業中に部材を見失
い、その捜索に無駄な時間を費やすことがしばし
ば生じていた。
上記の如き問題を解決するために、本考案者
は、本考案の開発に先だつて第9図に示す如き管
継手装置を開発した経緯がある(以下、同図に示
すものを先開発の管継手装置という)。同図は、
水道管1と2との連結部を斜視して示すと共に、
該連結部に取付けられる管継手装置を分解斜視し
て示したものである。1は挿口側の水導管であ
り、2は受口側の水導管であつて、双方の水道管
1,2は互いに軸方向の伸縮性を有すると共に、
径方向の可撓性をも有している。管継手装置を構
成する部材は、それらの機能によつて、水道管1
側に取付けられる二つ割の弧状の抱着金具16
a,16b及び水道管2側に取付けられる二つ割
りの抱着金具17a,17bと、該双方の水道管
1,2に取付けられる抱着金具16a,16b及
び17a,17bを連繋する連結棒22,22
と、抱着金具16a,16b及び17a,17b
を水道管1,2に緊締すると共に、連結棒22,
22の各両端寄り軸部を抱着金具16a,16b
及び17a,17bのフランジ部18,18で挾
持せしめるボルト・ナツト7,8に大別すること
ができる。
各抱着金具16a,16b,17a,17bの
弧状部両端には、それぞれフランジ部18が形成
されている。各フランジ部18の先端には、対向
する他のフランジ部18側へ突出する突出片19
が設けられている。この突出片19は、連結棒2
2を挿入挾持する空間を形成するためのものであ
り、その突出高さは、後述する締結状態にあつ
て、対向する突出片19どうしが当接した場合で
さえ、形成された挾持空間内で連結棒22が上下
左右方向にある程度移動できるゆとりを確保し得
るようになつている。これは水道管1と2とが径
方向へ撓み得るようにするためのものである。同
図の上部側抱着金具16a,17aにあつては、
各フランジ部18に径方向に長い通孔20aが穿
設され、また下部側抱着金具16b,17bの各
フランジ部18には突出片19側から径方向へ向
けてスリツト状をなし、端部が開放した通孔20
bが穿設されている。これらの通孔20a,20
bは、いずれもボルト7,7…を挿通するもので
ある。21は、下部側の抱着金具16b,17b
のフランジ部18に形成されたボルト7の廻止突
起である。なお通孔20a,20bは、共にスリ
ツト状で端部が開放するものであつてもよい。
連結棒22,22は、断面角形の柱体であつ
て、その両端に軸方向と交差する係止部23,2
3が形成されている。連結棒22,22の係止部
23,23に近い軸部は、前記抱着金具16a,
16b及び17a,17bにおけるフランジ部1
8,18…間に形成される空間内に挾持される。
係止部23,23の相互間距離は、連結状態にあ
る水道管1,2が伸長する場合の限界付けをす
る。
締付用のボルト7,7…は、その軸部に対して
直交する頭部を有しており、全体としてT字状を
なしている。このボルト7,7…は、第9図に一
点鎖線で示す如く、一方の水道管1に取付けられ
る抱着金具16a,16bと他方の水道管2に取
付けられる抱着金具17a,17bの各フランジ
部18,18…に穿設された通孔20a,20b
に挿通され、それぞれナツト8,8…が螺合され
る。その際ボルト7,7…の頭部は抱着金具16
b,17bの各フランジ部18,18…に形成さ
れた廻止突起21,21…に係止される。
上記先開発の管継手装置は、その構成部材を分
解して第9図に示したが、これを流通市場に供す
るときは、一体的にセツトした状態で梱包し出荷
する。梱包の中には、この管継手装置を管の連結
に用いる際の取扱い方法を記載した説明書を添付
する。取扱い方法の最重要事項は次の如くであ
る。即ち管連結作業の準備段階では、ボルト
7,7…に螺合してあるナツト8,8を完全螺脱
することなく、ボルト7,7…の頭部が廻止突起
21,21を越え得る程度に螺緩するだけでよ
い。そうすれば、ボルト7,7…はその頭部側を
スリツト状通孔20b,20b…に沿つて外方へ
廻動させ、開放端から脱出するとことができ、こ
うすることによつて管継手装置は連結棒22,2
2を受承した状態の抱着金具16b,17bと未
脱のボルト7、ナツト8が付着されたままの抱着
金具16a,17aとに二分することができ、こ
れだけで管連結作業の準備は完了すること。管
連結作業の施工段階では、先に二分した連結棒2
2,22を受承した抱着金具16b,17bとボ
ルト7、ナツト8を付着した抱着金具16a,1
7aとを、管の接続部を中央にして双方の水道管
1,2に対向せしめて取付け、その後は、準備段
階とは逆の手順で作業を進め、最後にボルト7,
7…及びボルト8,8…を緊締することによつて
管連結作業は完了する。このような作業手順に
よれば、作業工数と作業時間は従来の数分の一ま
で低減することができ、且つ作業性もよく、部材
を紛失するおそれもないこと、等である。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、現場での作業者は、取扱い方法を記
載した説明者の内容を読むことに抵抗を感じ、既
往の作業手順を踏襲して作業を進めようとする者
が殆どである。従つて作業者は、先開発の管継手
装置に込められた目的の趣旨を解しないまま準備
に取り掛かる。即ち、ボルト7,7…に螺合され
たナツト8,8…を完全に螺脱して各構成部材を
悉く分解し、その後に施工に着手する状況であつ
た。かかる状況を見聞した本考案者は、先開発の
管継手装置を取扱う作業者の誰にでも、管連結作
業の準備段階で全部材を分解する必要のないこと
を自然に気付かしめ、よつて先開発の管継手装置
は勿論のこと、これに類する管継手装置について
も、その作業工数、作業時間を確実に短縮できる
ようにすることを課題とした。
〔課題を解決するための手段〕
本考案が前記課題を解決するために採用した手
段は、一連に接続される双方の管の接続部近傍に
取付けられる分割弧状の抱着金具と、接続部の伸
縮許容距離を所定範囲内に確保する両端係止部付
き連結棒と、前記抱着金具をして管に対して締付
け且つ連結棒の軸部に対する挾持用のボルト及び
ナツトを備え、前記孤状抱着金具の両側部に設け
られたフランジ部には前記ボルトを挿通するため
管の径方向に沿う長孔状又はスリツト状の通孔が
穿設され、各フランジ部の先端には前記抱着金具
の緊締時に相対向するフランジ部相互間に前記連
結棒の軸部挿入挾持空間を形成する突出片が設け
られてなる管継手装置における前記挟持空間に付
設される繋着部材であつて、該繋着部材はゴム材
や樹脂材等の如き軟質弾性材よりなる帯状の縛着
部及び該縛着部の両端に嵌着部を有し、前記縛着
部は前記連結棒の軸部に縛着され、前記嵌着部は
前記通孔に挿通されたボルトに嵌着されるところ
にある。
〔作用〕
本考案において採用された手段のうち、中枢と
なる技術事項が、連結棒と締付用ボルトとを繋着
する繋着部材にあることは、本考案の名称及び前
記〔考案を着想するに至つた経緯〕乃至〔課題を
解決するための手段〕の記載内容によつても明ら
かである。
そして、繋着部材は、その縛着部が連結棒の軸
部を縛着して不分離の状態にあり、その嵌着部が
締付用ボルトに嵌着されて不分離の状態にあり、
ボルトは嵌着部を介して抱着金具におけるフラン
ジ部の通孔に挿通されていて濫りに脱落し得ない
状態に保持されている。即ち、抱着金具と連結棒
と締付用ボルトとが常に纒りのある一体的関係を
保持している。しかもこの状態は、互いに対向す
る抱着金具の一方をボルトから脱却してもなお統
一的纒りを失うことはない。従つて管継手装置を
取り扱う作業者は、管連結作業の準備段階におい
て、構成部材を悉く分解する必要のないことに気
付く。故に管連結作業の全過程において、作業工
数と、作業時間の減縮に寄与し、しかも作業中に
部材を紛失するおそれもないし、作業自体も極め
て容易である。
加えて、連結棒の軸部に縛着された繋着部材の
縛着部は、それが保有する軟質弾性をもつて、対
向するフランジ部相互間に形成される挾持空間を
確保するため、管の接続部に撓み現象や伸縮現象
が無理のない状態で行われるのを保証し、且つ挾
持空間に土砂等が入り込むのを阻止し、よつて連
結棒の所定範囲内における移動を邪魔するような
こともない。
〔実施例〕
以下に、本考案を水道管の連結に適用した実施
例につき、図面を参照して詳説する。なお、前記
した先開発の管継手装置の説明に用いた同一符号
のものは同一部材である。
第1図は、第1の実施例に係る繋着部材26を
示す斜視図である。繋着部材26は、はじめに帯
状の縛着部28が破線で示す如く展開されてお
り、該縛着部28の両端には帯状平面と直交する
筒状の嵌着部27,27を有している。繋着部材
26を使用するに際しては、縛着部28を矢符の
方向に曲折し、実線で示す如くコの字状とし且つ
嵌着部27,27が一軸上に位置するようにす
る。繋着部材26は、このように変形可能な軟質
弾性材、例えばゴム材又は樹脂材で成形されてい
る。縛着部28を曲折して形成されたコの字空間
30には、後に、連結棒22の軸部が挿通状態に
おかれる。一軸上に位置された嵌着部27,27
の挿通孔29,29には締付用のボルト7が挿通
される。
第2図は、抱着金具16a,17aの各両側に
設けられたフランジ部18,18…へ繋着部材2
6,26…を載置する如く付設し、それぞれの縛
着部28,28…のコの字空間30,30…へ連
結棒22,22を架設する如く挿通し、締付用の
ボルト7,7…を縛着部28,28…へ挿通し、
該ボルト7,7へナツト8,8…を螺合すること
により、抱着金具16a,17aと連結棒22,
22と繋着部材26,26…とを不分離一体の状
態においた状態を示す斜視図である。ただ、抱着
金具16a,17aと対の関係にある他方の抱着
金具16b,17bを未だ組合せていない状態に
おかれている。そして、この第2図に示された管
継手装置は、接続される双方の管を対象として、
管連結作業を行なうべく準備段階の状態にある。
しかも、準備段階において、ナツト8,8…を締
付用のボルト7,7…から螺脱する必要は全くな
い。もし不用意にナツト8,8を螺脱するおそれ
がある場合には、ナツト8,8…を螺合した状態
において、ボルト7,7…の先端部をかしめる等
して、螺脱不能の措置を講じておいてもよい。な
お、第2図は、便宜上、抱着金具16a,17a
及び16b,17bを、先開発の管継手装置を示
した第9図の場合とは上下逆に図示した。
このように繋着部材26,26…を付設した管
継手装置を接続される双方の水道管に取付けるに
は、まず抱着金具16aを挿口側の管端部に下方
から当てがい、抱着金具17aを受口側の管端部
に下方から当てがう。そして各締付用のボルト
7,7…の頭部7a,7a…に白抜矢符方向の付
勢力を与えて開いておき、未組合状態にある抱着
金具16b,17bを抱着金具16a,17aの
上に整合せしめて置く。次に、ボルト7,7…の
頭部7a,7a…に与えていた付勢力を解除すれ
ば、ボルト7,7…は繋着部材26,26…が有
している弾性によつて元の位置に復する。このと
きボルト7,7…は、抱着金具16b,17bの
各フランジ部18,18…に穿設されたスリツト
状の通孔20b,20bの中に入り込む。その
後、ボルト7,7…の頭部7a,7aが廻止突起
21,21…にようやく係止する程度にナツト
8,8…を緩く仮締めしたところで、抱着金具1
6a,17aと16b,17bとを上下に逆転さ
せる。かくして、上方向きとなつたナツト8,8
…を最終的に緊締すれば、当該管接続部の管連結
作業は完了する。その間に管継手装置の構成部材
が掘り起こされた土砂の中に紛れたり、散逸した
りすることは全くない。
第3図は、接続された水道管1,2へ管継手装
置が取付けられて管連結作業が完了した状態を示
す斜視図である。繋着部材26,26が付設され
てはいるが、その状態を示すのは困難であつた。
そこで、第4図と第5図とを示した。第4図は、
フランジ部18を含む管軸方向の半断面図であ
り、第5図は、管軸と直交する方向の半断面図で
ある。これらの図から次のことがわかる。即ち、
締付用のボルト7の頭部7aは、半割状の抱着金
具16b,17bに形成された廻止突起21によ
り、その回転が防止され、同時にボルト7の位置
が決まる。また連結棒22は、対向するフランジ
部18,18同士と突出片19,19同士との間
に形成された挾持空間24内において、その周囲
にゴム等の繋着部材26が介在しており、管の径
方向及びボルト7の軸方向へある程度移動できる
ようになつている。繋着部材26は、管の接続部
が地中へ埋戻された後であつても、土砂等が挾持
空間24へ入り込むのを阻止し、連結棒22の前
記移動を確実に保証している。この連結棒22の
移動範囲は、水道管1と水道管2とが接続部にお
いて径方向へ撓んだときに、連結棒22がこれを
邪魔しないように逃げるためのものである。これ
により、水道管1と2とは、第4図に示す間隙1
3の範囲内において自由に径方向へ撓むことが可
能である。それに、繋着部材26の嵌着部27に
よりボルト7と連結棒22とが直接接触すること
がなく、ボルト7の螺子部が損傷する等のことが
ない。また連結棒22の両端係止部23,23
は、各フランジ部18の側端面18aから所定寸
法離れており、該寸法分だけ軸方向へ移動するこ
とが可能である。つまり、水道管1と2の伸縮動
作を保証することができるものである。伸縮量を
変えたい場合には、連結棒22のみを他の軸長寸
法のものと取り変えればよい。抱着金具16a,
16bと17a,17bの取り外しをする必要の
ある場合は、上述の作業手順とは逆の順序で行え
ばよい。この場合であつても、ボルト7とナツト
8及び連結棒22は、完全に分離する必要はな
い。
第6図及び第7図は、第2の実施例を示すもの
である。この実施例は、第1図に示す繋着部材2
6の帯状縛着部28の横幅を、各フランジ部18
の幅よりも広くし、また縛着部28に四つの凸部
31を形成したものである。使用時には縛着部2
8をコの字状に曲折する。そうしたときの凸部3
1は、第7図に示す如く、連結棒22及び締付用
のボルト7、ナツト8を装着した状態で連結棒2
2の上下面に対応して突出するようになる。また
凸部31は、この装着状態では縛着部28の外側
に位置している。
これであれば、第7図に示す如く、各半割り状
の抱着金具16a,16b及び17a,17bへ
取付けた状態では、凸部31が各フランジ部18
の一方の側端面18aと連結棒22の係止部23
との間に介在することになる。それで、水道管1
と2が軸方向へ移動した場合に、係止部23は凸
部31を押圧することで、水道管1と2の前記伸
縮動作を保証することができる。つまり、凸部3
1は水道管1と2の伸縮動作のための移動範囲を
確保するためのものである。このように、フラン
ジ部18の一方の側端面18aと連結棒22の係
止部23との間に凸部31を介在させると、水道
管1,2を地中に埋戻した後に土砂等が前記移動
範囲内へ浸入することはなく、水道管1と2の確
実な伸縮動作を保証できるものである。また係止
部23と凸部31とを当接して装着するだけで、
規定の伸縮量を確保することが可能であり、作業
者が誤つて伸縮量を取らないで抱着金具16,1
7を装着することもない。その他の構成並びに作
用効果については、前記第1の実施例の場合と同
じであるので、ここでの説明及び図示は省略す
る。
第8図は、繋着部材26の変形例を示す第3の
実施例に係るものである。この実施例の繋着部材
26は、筒状の嵌着部27を帯状の縛着部28の
一端側にのみ形成している。そして、他端側には
前記縛着部28を延長してこの部分を嵌着部27
とし挿通孔29を穿設している。作用効果につい
ては、他の実施例と特に変わることはない。
前記第1乃至第3の実施例に係る繋着部材の用
法に関しては、挿口側の水道管と受口側の水道管
の双方に抱着金具を取付ける場合について説明し
たが、繋着部材の用法はこれに限るものではな
い。図示は省略するが、例えば、挿口側の水道管
と管端外周に環状鍔部を有する受口側の水道管と
を接続する場合にも使用することができる。この
場合、繋着部材を装着した抱着金具は、挿口側の
水道管にのみ取付ける。そして、連結棒の抱着金
具に係止されない他端は、受口側水道管の環状鍔
部に形成された径方向スリツトに嵌込んで係止す
ればよい。その他の取扱方法については、前記実
施例の場合と同様である。
前記第1乃至第3の実施例に係る繋連部材はま
た、カツプリング式管継手にも使用可能である。
カツプリング式管継手は、双方の水道管を管端相
互間に所定範囲の伸縮可能間隔をおいて対向さ
せ、該対向部にスリーブを外嵌し、該スリーブの
両端にパツキン用ゴム輪を各装着し、各ゴム輪に
対する双方の押輪金具を連結ボルトで引締めるも
のである。このようになされたカツプリング式管
継手への繋着部材の使用は、双方の押輪金具の近
傍位置で双方の水道管に繋着部材装着の抱着金具
を緊締し、よつて連結棒の一端部を保持する。こ
の場合の連結棒の他端部は、双方の押輪金具の側
部に複数配設された起立片のスリツト部に嵌込ん
で係止すればよい。その他の取扱い手法について
は、前記実施例の場合と差して変わるところはな
い。
なお、本考案の繋着部材と共に使用する連結棒
は、断面角柱状のものの外、丸棒状その他如何な
る形状のものでもよく、更にはナツトを螺合して
これを係止部とした連結棒を用い、その螺合量を
調節して伸縮量を自由に調整し得るものであつて
もよい。また、抱着金具を締付け且つ連結棒を挾
持するボルトもT字状であると否とを問わない。
同様に抱着金具についても、それが二つ割り以外
の三つ割りや四つ割り等であつても一向にかまわ
ない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、管継手装置に本願考案に
係る繋着部材を用いるならば、次ぎに列挙する如
く、多くの実用的効果を奏するものである。
a 管の連結作業における準備段階と施工段階と
を問わず、管継手装置の構成部材たる抱着金
具、連結棒、締付用ボルト・ナツト等をみだり
に離脱させることのない纒つた構造にすること
ができる。
b 埋設管の接続部周辺の土砂を過度に掘り起こ
して作業環境を殊更拡大しなくても、容易に連
結作業を遂行することができる。
c 締付用ボルト・ナツト及び連結棒を分離する
ことなく管の連結作業を行うことができるの
で、作業工数が低減し、作業能率を著しく向上
せしめる。
d 管の連結作業中に、締付用ボルト・ナツト及
び連結棒を紛失する虞れもないので、それらを
探し出すために無駄な時間を費やすこともな
い。
e 締付用ボルトと連結棒が直接触れ合つてボル
トの螺子部を損傷することがない。
f 管の接続部を地中に埋設しても、繋着部材が
連結棒を挿入した挟持空間に土砂の侵入するの
を防止するから、管の撓み動作及び伸縮動作を
確実に保証する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における第1の実施例に係る繋
着部材を示す斜視図、第2図は第1の実施例に係
る繋着部材で連繋された締付用ボルト・ナツト、
連結棒及び抱着金具を示す斜視図、第3図は第1
の実施例に係る繋着部材を用いた管継手装置で水
道管を接続した場合の全体斜視図、第4図は水道
管の接続部を管軸方向で断面した半断面図、第5
図は水道管の接続部を管軸と直交する方向で断面
した半断面図、第6図は本考案における第2の実
施例に係る繋着部材を示す斜視図、第7図は第2
の実施例に係る繋着部材で連繋された締付用ボル
ト・ナツト、連結棒及び抱着金具を示す部分斜視
図、第8図は本考案における第3の実施例に係る
繋着部材を示す斜視図、第9図は接続対象の水道
管と先開発の管継手装置の全構成部材を示す分解
斜視図である。 1,2……水道管、7,8……締付挾持用のボ
ルト・ナツト、16,17,16a,16b,1
7a,17b……抱着金具、18……フランジ
部、19……突出部、20,20a,20b……
通孔、22……連結棒、23……係止部、24…
…挾持空間、26……連繋部材、27……嵌着
部、28……縛着部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一連に接続される双方の管の接続部近傍に取付
    けられる分割弧状の抱着金具と、接続部の伸縮許
    容距離を所定範囲内に確保する両端係止部付き連
    結棒と、前記抱着金具をして管に対して締付け且
    つ連結棒の軸部に対する挾持用のボルト及びナツ
    トを備え、前記弧状抱着金具の両側部に設けられ
    たフランジ部には前記ボルトを挿通するための管
    の径方向に沿う長孔状又はスリツト状の通孔が穿
    設され、各フランジ部の先端には前記抱着金具の
    緊締時に相対向するフランジ部相互間に前記連結
    棒の軸部挿入挾持空間を形成する突出片が設けら
    れてなる管継手装置における前記挟持空間に付設
    される繋着部材であつて、該繋着部材はゴム材や
    樹脂材等の如き軟質弾性材よりなる帯状の縛着部
    及び該縛着部の両端に嵌着部を有し、前記縛着部
    は前記連結棒の軸部に縛着され、前記嵌着部は前
    記通孔に挿通されたボルトに嵌着されることを特
    徴とする管継手用連結棒と締付ボルトの繋着部
    材。
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