JPH0139030Y2 - - Google Patents

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JPH0139030Y2
JPH0139030Y2 JP1983089774U JP8977483U JPH0139030Y2 JP H0139030 Y2 JPH0139030 Y2 JP H0139030Y2 JP 1983089774 U JP1983089774 U JP 1983089774U JP 8977483 U JP8977483 U JP 8977483U JP H0139030 Y2 JPH0139030 Y2 JP H0139030Y2
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stand
speaker box
plate part
upper plate
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、スピーカボツクスを載置するための
置き台に関するものである。 従来、スピーカボツクスの置き台(スタンド)
としては、第1図に示すように建築用コンクリー
トブロツクが用いられ、該コンクリートブロツク
の上にスピーカボツクスが載置されて使用されて
いる。この従来の置き台は、スピーカボツクス自
体の共振作用および低音域の音の床面への反射に
より起るブーミ現象の減少を図るとともに、低音
域の音が直接床に伝播するのを防止するために使
用されている。しかし、この従来の置き台では、
低音域の音の床への伝播を防止する効果はある程
度あるが、スピーカボツクス自体の共振作用およ
び指向性が低い低音域の音の床面への反射により
生ずるブーミ現象を解消するまでには至らず、本
来の音質を十分に再現できない欠点があつた。ま
た、コンクリートブロツクが裸にそのままの状態
で使用されるために美観を損ね、スピーカボツク
スとのデザイン状の一体性が欠如していた。 なお、従来においては専門家によるスピーカボ
ツクスの音質判定においても、床の上にコンクリ
ートブロツクを重ねた置き台が使用されている。 本考案は、スピーカボツクスの共振作用を吸収
し、かつ、低音域の音を良好に再現することがで
き、しかも美観に優れたスピーカボツクス用置き
台を提供することを目的とする。 本考案のスピーカボツクス用置き台は、巾がほ
ぼ一定かつ巾広の上板部、側板部および下板部で
構成されるコ字形状の枠体と、相対面する上記上
板部の下面と上記下板部の上面を結ぶ把持可能な
少なくとも1本の柱体とを具備し、上記枠体と柱
体とが鋳鉄によつて一体的に鋳造されたものであ
ることを特徴するものである。 本考案の置き台を構成する枠体は、巾がほぼ一
定かつ巾広の上板部、側板部および下板部で構成
されるコ字形状である。 上板部、下板部の巾、長さはスピーカボツクス
底板の大きさに合わせて選択できる。側板部の高
さは音が床から反射されるのを防止するため14cm
以上とするのが好ましい。高さは30cm程度以下が
実用的である。なお、上板部の上面はスピーカボ
ツクスの底面と一体的に接触しやすいように平滑
化されているのが好ましい。また下板部の下面に
はフエルト織布、ゴムシート等の弾性材でできた
シートを張り付けることができる。 枠体の相対面する上板部と下板部の間を結ぶ柱
体は、手で握れる程度の太さとする。断面は方形
でも円形でもよい。 この柱体は側板部との間に複数個並列に設ける
ことができる。 本考案の置き台は枠体と柱体とが一体的に鋳造
された鋳物で構成されている。鋳物としては吸振
効果の高いねずみ鋳鉄が好ましい。組成としては
炭素が3.0〜4.2%、ケイ素を1.5〜3.0%残部主と
して鉄とするのがよい。炭素を3.0〜4.2%含有す
る理由は、ねずみ鋳鉄において、黒鉛を粗大成長
させるためには、少なくとも炭素を3.0%以上含
有することが好ましいが、4.2%を超えるとキツ
シユ黒鉛の生成による強度低下および加工面が肌
荒れして外観上好ましくないためである。 又、ケイ素を1.5〜3.0%含有する理由は、炭素
量が3.0〜4.2%のねずみ鋳鉄において、鋳造段階
で黒鉛を粗大成長させるためには、ケイ素を少な
くとも1.5%含有させる必要があるが、3.0%を超
えるとフエライトが硬化するためである。 ねずみ鋳鉄において、黒鉛が片状で、その上量
の多いものほど加えられた振動をすみやかに吸収
し、摩擦熱として消散する能力が大きい。このた
め共振状態の起き方が急激ではなく、同一エネル
ギに対しても振り巾が小さい。 本考案の置き台の上板部上面にスピーカボツク
スを載置すると、この置き台は次のように作用す
る。スピーカボツクスの低音域の音源(ウーハ
ー)から発せられた低音域の音が、スピーカボツ
クスの底板を振動させる。この振動は底板5から
本考案の置き台に伝播され、置き台の上板部が一
体的に上下方向に振動し、さらに側板部、柱体に
伝播され、前記振動に対応して上下方向に振動す
る。この置き台の振動は、この置き台を構成する
鋳鉄に吸収され、振動エネルギが摩擦熱に変化し
て消散する。一部の振動エネルギは、空気中に放
散される。 本考案の置き台はその枠体がコ字形状となつて
いるので、スピーカボツクスが載置される上板部
の上面の面積を広くすることができ、かつ、下板
部の下面の面積も広くすることができる。このた
めに、置き台としての安定性が確保されている。
また、側面部を上板部、下板部と巾を同一にした
ことにより美観が向上している。 本考案の置き台の柱体はこの置き台を移動した
り、持ち運びの際に取手となるものである。この
柱体は置き台上にスピーカボツクスが載置されて
使用されている状態では枠体の側面部の後側に位
置することになり、正面からは見えない。 置き台としてのスピーカボツクスの音質に関係
する効果としては、まず、置き台全体が一体的な
鋳造品であるためにガタがなく重量が大きい。こ
のために、ガタによる異音の発生がなく、かつ遮
音効果が高い。さらに低音域の音が直接床に伝播
するのを防止する。また、床からの振動の影響も
受けにくい。さらに本考案の置き台の上板部の上
面が比較的広く面積を有し、その上に載置される
スピーカボツクスの底面と比較的広い面積で接触
できるので、スピーカボツクスの底板の振動を上
板部に比較的容易に吸収できる。そして、吸収さ
れた振動は、枠体の側板部および柱体で効果的に
吸収される。 なお、本考案の置き台を形成する鋳物の材質を
鼠鋳鉄等の鉄中に分散している黒鉛が薄片状で粗
大かつ多量に含むような材質である場合には、材
質自体の優れた振動吸収効果により、置き台に伝
播された振動は、置き台の内部で吸収される。こ
のためスピーカボツクスのブーミ現象が防止さ
れ、すつきりした低音特性の音が得られる。さら
に、低音域の音がある程度方向性を持つこととな
り、低音域の音の指向性の改善に役立ち、低音域
の音のこもり現象が解消し、豊な低温を十分に再
現できるようになる。さらに、スピーカボツクス
の共振作用の減少は、中、高音域の音の歪を解消
し、抜けのよい澄んだ中、高音を与える。 以下、実施例により説明する。 実施例 1 本実施例のスピーカボツクス用置き台の斜視図
を第2図に、その正面図を第3図に示す。この置
き台はコ字形状の枠体1と2本の柱体2,3とで
構成されている。コ字形状の枠体1は上端が平滑
に研削された上板部11と側板部12および下板
部13とで構成されている。柱体2,3は上板部
11の下面および下板部13の上面にそれぞれ一
体的に形成されている。この置き台は砂型で一体
的に鋳造し、炭素3.64%、珪素1.86%、マンガン
0.60%、リン0.069%、硫黄0.116%、残部鉄から
成る鼠鋳鉄製であり、その上板部11の上面およ
び下板部13の下面を研削して平坦にしたもので
ある。なお、この置き台の巾は10cm、長さ30cm、
高さ20cm、重量約10Kgである。また、柱体の太さ
は、その断面で縦2.0×2.7cm2となつている。ま
た、すべての角部は面取りがなされている。 本実施例のスピーカボツクス用置き台は以上の
構成よりなる。 実施例 2 下板部の下面から上板部の上面まで高さを14cm
とし、その他の形状は実施例1の置き台とまつた
く同様にして、本実施例の置き台を作つた。な
お、この置き台の重量は10Kgである。 次に本考案のスピーカボツクス用置き台の効果
をみるために次にNo.1〜No.7の7通りの試験を行
なつた。なお、No.4〜No.7の試験は本考案の実施
例1および実施例2の置き台を用いたものであ
る。 No.1…コンクリート床に発泡スチロール製の台
を配置し、その上にスピーカボツクスを載置。 No.2…コンクリート床に第1図に示すように、
建築用コンクリートブロツクを設け、その上にス
ピーカボツクスを配置。 No.3…ジユータン(商品名ソフトロン)を敷い
たコンクリート床に第1図に示すように建築用コ
ンクリートブロツクを設け、その上にスピーカボ
ツクスを配置。 No.4…第5図に示すように、コンクリート床の
本実施例2の置き台2個を並べ、その上にスピー
カボツクスを配置。 No.5…第5図に示すように、コンクリート床に
本実施例1の置き台2個を並べ、その上にスピー
カボツクスを配置。 No.6…ジユータン(商品名ソフトロン)を敷い
たコンクリート床に、第5図に示すように、本実
施例2の置き台2個を並べ、その上にスピーカボ
ツクスを配置。 No.7…ジユータン(商品名ソフトロン)を敷い
たコンクリート床に、第5図に示すように本実施
例1の置き台2個を並べ、その上にスピーカボツ
クスを配置。 試験としては、スピーカボツクスの底板振動の
減衰比率の測定、および試聴者によるブーミ現象
の判定を行なつた。
【表】 この実験において、実験に用いたスピーカボツ
クスは巾34cm、高さ80cm、奥行き23.5cm、重量15
Kg、スピーカ(30cmウーハ、ツイータ)である。
試験はこのスピーカで0〜1000Hzの低音域の音を
発生させ、上記7通りの場合について各スピーカ
ボツクスの底板の加速度モビリテイ(dB)を測
定した。同時にブーミ現象を判定した。減衰比率
は上記No.1の加速度モビリテイを基準とする次の
式で求めた。 底板振動の減衰比率= (E1−E2)/E1×100(%) E1:No.1の場合の底板の加速度モビリテイ
(dB) E2:各場合(No.2〜No.7)の底板の加速度モ
ビリテイ(dB) 各減衰比率およびブーミ現象の判定結果を表に
示す。 上記表において、減衰比率の増加は、スピーカ
ボツクスの底板の振動が減少していることを示
す。 本考案の実施例1、実施例2の置き台(No.4〜
No.7)は従来例(No.2〜No.3)の置き台に比べ
て、減衰比率が増加しているのがわかる。また置
き台の下にジユータンを敷く(No.6〜No.7)と、
減衰比率がさらに増加することがわかる。 また、従来例(No.2〜No.3)では、200Hz近傍
で底板の振動に共振ピークが現われ、しかもスピ
ーカボツクス自体がブーミ現象を示すのに対し
て、本考案の実施例1、実施例2(No.4〜No.7)
の置き台では底板の振動に共振ピークが現われ
ず、スピーカボツクス自体のブーミ現象も少ない
か(No.4〜No.5)、あるいは、示さない(No.6〜
No.7)ことが認められる。 すなわち、本考案の置き台は低音域の音圧によ
るスピーカボツクス自体の共振を著しく抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のスピーカボツクス用置き台にス
ピーカボツクスを載せた状態の斜視図、第2図は
本考案の実施例1に示す置き台の斜視図、第3図
は第2図の正面図、第4図は第2図に示す置き台
の使用例を示す斜視図である。 1……枠体、2,3……柱体、11……上板
部、12……側板部、13……下板部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 巾がほぼ一定かつ巾広の上板部、側板部およ
    び下板部で構成されるコ字形状の枠体と、 相対面する上記上板部の下面と上記下板部の
    上面を結ぶ把持可能な少なくとも1本の柱体と
    を具備し、 上記枠体と柱体とが鋳鉄によつて一体的に鋳
    造されたものであることを特徴とするスピーカ
    ボツクス用置き台。 (2) 柱体は、側板部と反対側の側端近くと中央部
    に2個具備する実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の置き台。 (3) 下板部の下面から上板部の上面までの高さは
    14cm以上30cm以下である実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の置き台。
JP8977483U 1983-06-10 1983-06-10 スピ−カボツクス用置き台 Granted JPS59195886U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8977483U JPS59195886U (ja) 1983-06-10 1983-06-10 スピ−カボツクス用置き台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8977483U JPS59195886U (ja) 1983-06-10 1983-06-10 スピ−カボツクス用置き台

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Publication Number Publication Date
JPS59195886U JPS59195886U (ja) 1984-12-26
JPH0139030Y2 true JPH0139030Y2 (ja) 1989-11-21

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ID=30219665

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8977483U Granted JPS59195886U (ja) 1983-06-10 1983-06-10 スピ−カボツクス用置き台

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JP (1) JPS59195886U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5357835U (ja) * 1976-10-16 1978-05-17

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JPS59195886U (ja) 1984-12-26

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