JP2000125381A - スピーカボックス - Google Patents

スピーカボックス

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JP2000125381A
JP2000125381A JP10290472A JP29047298A JP2000125381A JP 2000125381 A JP2000125381 A JP 2000125381A JP 10290472 A JP10290472 A JP 10290472A JP 29047298 A JP29047298 A JP 29047298A JP 2000125381 A JP2000125381 A JP 2000125381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker box
plate
rod
wall surface
length
Prior art date
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Pending
Application number
JP10290472A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Kamata
正俊 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】共振の少ないスピーカボックスを得る。 【解決手段】スピーカボックス本体8の内壁面9、1
1、13、15に、内壁面9、11、13、15の長辺
長さの50%以上の長さを有し、かつ内壁面9、11、
13、15を形成する板4、5、6、7の板厚の2分の
1の二乗以上の断面積を有するねずみ鋳鉄製棒状部材1
0、12、14、16を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ用のス
ピーカボックスに関するものであり、特に共振作用の少
ないスピーカボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、箱状の六面体構造からなるス
ピーカボックスにおいては、その高さ、幅及び奥行き方
向のそれぞれの長さに関係する特定の周波数に対して、
スピーカボックスが共振現象を呈し、この共振現象が大
なる場合にはそれによって発生する音が再生音を歪ませ
る最も大きな原因となっていることはよく知られてい
る。上記従来の共振現象を防止するためにスピーカボッ
クスの内周面にグラスウール等の吸音材を挿入したりす
る等の処置がなされている(例えば、特開昭59−23
0393号公報の従来技術)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、グラスウール
等の吸音材は高周波音に対して高い吸音性能を示すが、
低周波音に対しては吸音性能が低く、1000Hz以下
の周波数では共振現象を呈するという問題点を有する。
そこで、本発明は係る問題点を解決するためになされた
ものであり、低周波数領域での共振を抑制するスピーカ
ボックスを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカボック
スは、箱状の六面体構造からなるスピーカボックス本体
の上板、底板、裏板及び一対の側板の少なくとも一つの
内壁面に、該内壁面の長辺長さの50%以上の長さ及び
該内壁面を形成する板厚の2分の1の二乗以上の横断面
積を有するねずみ鋳鉄製棒状部材を固定したことを特徴
とする。
【0005】本発明のスピーカボックスでは、内壁面の
剛性が該内壁面に固定した棒状部材により高められると
共に、該内壁面に伝播した振動は、ねずみ鋳鉄製棒状部
材により吸収され、該内壁面の振動が減少する。これら
によってスピーカボックスの箱鳴りとして知られている
共振現象が低下する。
【0006】棒状部材長さを内壁面の長辺長さの50%
以上とした理由は、棒状部材長さが該内壁面の長辺長さ
の50%より短いと該内壁面の振動を良好に吸収しない
ためである。該棒状部材の横断面積を該内壁面を形成す
る板厚の2分の1の二乗以上とした理由は、棒状部材横
断面積が該板厚の2分の1の二乗より小さいと該内壁面
の振動を良好に吸収しないためである。
【0007】棒状部材を形成するねずみ鋳鉄の組成とし
ては、重量比で、炭素が3.0〜4.2%、珪素を1.
5〜3.0%残部主として鉄とするのがよい。炭素を
3.0〜4.2%含有する理由は、ねずみ鋳鉄において
黒鉛を粗大成長させるためには少なくとも炭素を3.0
%以上含有することが望ましいが、4.2%を超えると
キッシュ黒鉛の生成により強度が低下するためである。
また、珪素を1.5〜3.0%含有する理由は、炭素量
が3.0〜4.2%のねずみ鋳鉄において鋳造段階で黒
鉛を粗大成長させるためには、珪素を少なくとも1.5
%含有させる必要があるが、3.0%を超えるとフェラ
イトが硬化するためである。
【0008】
【発明の実施の形態】棒状部材の横断面形状は特に限定
されないが、該棒状部材が固定された内壁面の振動を良
好に回避する観点から該内壁面との当接部は平面状であ
ることが望ましい。棒状部材は、必ずしも全長にわたっ
て内壁面に密接又は密着する必要はないが、棒状部材の
共振抑制機能を良好に発揮させる観点からは、全長にわ
たって内壁面に密接又は密着させることが望ましい。棒
状部材を内壁面に固定する手段は特に限定されず、例え
ば、接着剤により接着して固定してもよく、ネジ止めし
て固定もよく、接着剤で接着した後にさらにネジ止めし
て固定してもよい。棒状部材は、内壁面の対角線又は中
心線に沿って配設することが望ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜2に基づいて
説明する。図1に示すように、スピーカボックス1は、
スピーカ取付孔2が形成された前板3、上板4、底板
5、裏板6及び一対の側板7からなる箱状六面体構造の
木製スピーカボックス本体8と、上板4の内壁面9に固
定した上板棒状部材10と、底板5の内壁面11に固定
した底板棒状部材12と、裏板6の内壁面13に固定し
た裏板棒状部材14と、側板7の内壁面15に固定した
側板主棒状部材16及び側板補助棒状部材17とから形
成されている。スピーカボックス本体8の寸法は、高さ
80cm、奥行き40cm、幅40cmであり、各板の
厚さは2.4cmである。
【0010】上板棒状部材10及び底板棒状部材12
は、長さが30cm、一辺が2cmの方形横断面を有す
る角柱体である。上板棒状部材10は、上板4の内壁面
9上に、前板3に対して直角な中心軸方向に配向して固
定され、底板棒状部材12は、底板5の内壁面11上
に、前板3に対して直角な中心軸方向に配向して固定さ
れている。裏板棒状部材14及び側板主棒状部材16
は、長さが60cm、一辺が3.2cmの方形横断面を
有する角柱体である。裏板棒状部材14は、裏板6の内
壁面13上に裏板6の一方の対角方向に配向して固定さ
れ、側板主棒状部材16は、側板7の内壁面15上に側
板7の一方の対角線に沿って配向して固定されている。
側板補助棒状部材17は、長さが20cm、一辺が2c
mの方形横断面を有する角柱体である。側板補助棒状部
材17は、側板7の一角18と側板主棒状部材16との
間に配設され、側板7の他方の対角線に沿って配向して
固定されている。
【0011】各棒状部材10、12、14、16、17
は、いずれも各板4、5、6、7に対し、接着剤で接着
されると共に各棒状部材10、12、14、16、17
の両端部及び中央部において木ネジ(図示せず)で固定さ
れている。
【0012】本実施例のスピーカボックス1を用い、ス
ピーカ取付孔2にスピーカを取り付け、音楽を試聴し
た。このスピーカボックス1からはすっきりした低域特
性の音が得られ、スピーカボックス1自体の共振作用の
減少は中・高音域の音の歪みを解消し、抜けの良い澄ん
だ中・高音が得られた。
【0013】さらに、この実施例のスピーカボックス1
の振動吸収効果をみるために、棒状部材10、12、1
4、16、17が固定されていないスピーカボックス本
体8を比較例スピーカボックスとし、実施例スピーカボ
ックス1と比較例スピーカボックスとについて、それら
の側板7の外側面中央からやや偏心した部位に加速度計
を取付け、スピーカより2〜2000Hzまでのランダ
ム音を発生させ、その時の側板7の振動を該加速度計で
測定した。
【0014】得られた結果を図2に示す。図2において
縦軸は振動強度を示し、横軸は周波数を示す。太線は実
施例スピーカボックス1の側板7の振動強度を示し、細
線は比較例スピーカボックスの側板7の振動強度を示
す。この結果より、実施例スピーカボックス1は、棒状
部材10、12、14、16、17が固定されていない
比較例スピーカボックスに比べ、2〜1200Hzの音
波に対して振動強度が低下していることがわかる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、箱状の六面体構造から
なるスピーカボックス本体の上板、底板、裏板及び一対
の側板の少なくとも一つの内壁面に、該内壁面の長辺長
さの50%以上の長さ及び該内壁面を形成する板厚の2
分の1の二乗以上の横断面積を有するねずみ鋳鉄製棒状
部材を固定したので、スピーカボックスの振動が減少
し、特に低周波数の振動が抑制され、すっきりした低音
特性の音が得られる。また、スピーカボックスの箱鳴り
として知られる共振現象が低下することにより中・高音
域の歪みを解消し、抜けの良い澄んだ中・高音が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の組立図である。
【図2】上記実施例の振動加速度を測定したグラフであ
る。
【符号の説明】
4 上板 5 底板 6 裏板 7 側板 8 スピーカボックス本体 9、11、13、15 内壁面 10 上板棒状部材 12 底板棒状部材 14 裏板棒状部材 16 側板主棒状部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状の六面体構造からなるスピーカボック
    ス本体の上板、底板、裏板及び一対の側板の少なくとも
    一つの内壁面に、該内壁面の長辺長さの50%以上の長
    さ及び該内壁面を形成する板厚の2分の1の二乗以上の
    横断面積を有するねずみ鋳鉄製棒状部材を固定したこと
    を特徴とするスピーカボックス。
JP10290472A 1998-10-13 1998-10-13 スピーカボックス Pending JP2000125381A (ja)

Priority Applications (1)

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ID=17756461

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JP10290472A Pending JP2000125381A (ja) 1998-10-13 1998-10-13 スピーカボックス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK179276B1 (da) * 2013-06-19 2018-03-26 Dansk Skalform As Helstøbt højtalerkabinet med integreret basrefleks produceret ved sandstøbning i en grå støbejerns legering. CSRC

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK179276B1 (da) * 2013-06-19 2018-03-26 Dansk Skalform As Helstøbt højtalerkabinet med integreret basrefleks produceret ved sandstøbning i en grå støbejerns legering. CSRC

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